JP2010125902A - グリップ用ヒータ - Google Patents
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Abstract
【課題】製造が容易で、柔軟で長期にわたって防滴性に優れたグリップ用ヒータを提供する。
【解決手段】上下の絶縁シート2、3を軟質の合成樹脂で構成し、絶縁シートの外周部7および該外周部とその間に挟まれるリード線の外被部(リード線の導出部6)をウエルダー加工して、溶着一体化する。ウエルダー加工性を有する軟質絶縁シートの間に面状発熱体を挟みこんだ状態で、該シートの外周部7同士をウエルダー加工で溶着一体化することにより、柔軟で、防滴性に優れたグリップ用ヒータを実現する。
【選択図】図1
【解決手段】上下の絶縁シート2、3を軟質の合成樹脂で構成し、絶縁シートの外周部7および該外周部とその間に挟まれるリード線の外被部(リード線の導出部6)をウエルダー加工して、溶着一体化する。ウエルダー加工性を有する軟質絶縁シートの間に面状発熱体を挟みこんだ状態で、該シートの外周部7同士をウエルダー加工で溶着一体化することにより、柔軟で、防滴性に優れたグリップ用ヒータを実現する。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動二輪車、スノーモービル等のグリップ(ハンドルグリップ)に、必要に応じて、巻着されるグリップ用ヒータに関する。
寒冷時には、自動二輪車、スノーモービル等のグリップにグリップ用ヒータが装着される。このグリップ用ヒータには、二つのタイプがある。一つは、耐熱ゴムのグリップベースに面状発熱体を固定し、その外側に耐熱ゴムのグリップラバーを成型したヒータ内蔵グリップ(例えば、特許文献1参照。)である。他の一つは、上下一対の耐熱ゴムシートの間に電熱板を挟みつけた面状ヒータであり、必要に応じて、グリップに巻きつけ装着される(例えば、特許文献2参照。)。
前者のヒータ内蔵型グリップは、防滴性やグリップ性に優れるが、元々装着されていたグリップと取り替える必要がある。したがって、グリップ交換に熟練を要し、また、車種ごとにグリップの形状に合せて製造する必要がある。
これに対し、後者の巻着型は、これをグリップの外周に装着するだけで済むので、取り付けが簡単で、汎用性がある。ただ、この面状ヒータにあっては、該耐熱ゴムシート同士が全面接着されているので、仕上りが硬くてグリップの曲面に沿いにくく、シワが発生しやすい。また、接着剤が耐久性に欠けることから、はがれが生じ、雨水等の浸入による誤作動の危険性もある。さらに、工程上は、接着剤塗付や硬化などの煩雑な作業が必要となる。
したがって、本発明の課題は、製造が容易で、柔軟でグリップへの装着性に優れ、しかも防滴性に優れたグリップ用ヒータを提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解消するため鋭意検討を行った結果、ウエルダー加工性を有する軟質絶縁シートの間に面状発熱体を挟みこんだ状態で、該シートの外周部同士をウエルダー加工で溶着一体化することにより、柔軟で、防滴性に優れたグリップ用ヒータを実現するに至った。
本発明にあっては、上記の溶着一体部を除いた中央部が互いに接着あるいは溶着されていないため、仕上りが柔軟でグリップの曲面に沿いやすく、装着が容易である。しかも、溶着一体化部により長期にわたる防滴性が確保される。
以下、本発明の一態様を、添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るグリップ用ヒータの一例を示す一部欠切平面図である。
図2は、軟質絶縁シートの間に面状発熱体を配する際の積層態様を示す側面図である。
図3は、軟質絶縁シートの間に面状発熱体を配する際の他の積層態様を示す側面図である。
図4は、リード線のウエルダー加工性を改善する工程を示す部分拡大模式図である。
図2は、軟質絶縁シートの間に面状発熱体を配する際の積層態様を示す側面図である。
図3は、軟質絶縁シートの間に面状発熱体を配する際の他の積層態様を示す側面図である。
図4は、リード線のウエルダー加工性を改善する工程を示す部分拡大模式図である。
図1において、1はグリップ用ヒータ1で、2は上部側の軟質絶縁シート(以下、“絶縁シート2”)、そして、3は下方側の軟質絶縁シート3(以下、“絶縁シート3”)である。図では、絶縁シート2の一部は剥ぎ取られ、面状発熱体4が覗いて見える。この面状発熱体4には、導出部6を経てグリップ用ヒータ1外に導出するリード線5が接続されている。さらに、面状発熱体4周りの、絶縁シート2、3の外周部同士および該外周部とその間に挟まれるリード線5の外被部とがウエルダー溶着されて、溶着一体化部7が形成されている。なお、8はグリップ用ヒータをハンドルグリップに巻着してから固定するための固定用紐の通し穴である。
ここで、軟質絶縁シート2、3は、共にウエルダー加工性を有する。具体的には、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、およびポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂などのシートが挙げられる。これらのシート群にあって、特にウエルダー加工性が良く、防滴性、耐磨耗性に優れ、摩擦係数が大きく、且つコストが安い軟質ポリ塩化ビニル樹脂シートは特に好ましく用いられる。また、絶縁シート2の外表面をシボ加工などにより凹凸化しておくと、摩擦係数が大きくなり、グリップ性が高まる。特に、このシボ加工により皮革様風合いに仕上げると、外観部品としてふさわしい、優れた意匠効果も得られる。
面状発熱体4としては、金属箔線、電熱線、コード状ヒータなどが用いられるが、その中でも、容易に所定形状に形成できる薄肉金属箔が好ましく用いられる。この面状発熱体4は、好ましくは、熱接着性シート9で、一方の絶縁シート、好ましくは、絶縁シート2に固着される。固着に際しては、絶縁シート2に面状発熱体4を載置し、さらに熱接着性シート9を被せてから加熱して、該シート9を融かした後、冷却・固化させればよい。この絶縁シート2を、図2に示すように、絶縁シート3に積層してから、それらの外周部同士および該外周部とその間に挟まれるリード線5の外被部とをウエルダー加工すると、溶着一体化部7が得られる。このとき、溶着一体化部7に囲まれる中央部分の絶縁シート2、3同士は互いにフリーとなるので、グリップ曲面に沿いやすくシワの発生が抑えられる。
上記の熱接着性シート9は、グリップ用ヒータ1の動作温度において耐熱性を有し、絶縁シート2の耐熱温度より低い温度で溶融する樹脂シートであればよい、具体的には、ポリウレタン樹脂、ポリオレフィン樹脂などのシートが挙げられる。
リード線5としては、2本の電線を撚りあわせ、外被で被覆したものが用いられる。電線としては、グリップ操作による揺動に耐えるような耐屈曲性を有するフッ素樹脂を絶縁層とした電線が好ましい。このとき、耐屈曲性能をさらに高めるため、電線にガラス繊維を撚り合わせるのも有利である。また、外被としては、冬の低温や夏の高温に耐える耐候性と耐水性を有するポリ塩化ビニル樹脂やシリコーンゴムが好ましい。中でも、耐油性に優れるシリコーンゴムは特に好ましく用いられる。リード線5は、グリップ用ヒータ1の隅からヒータ辺に沿った方向に導出部6を経て引き出すことで、グリップ用ヒータ巻着時にグリップの鍔を避けた配線となる。
以上に述べたグリップ用ヒータ1は、絶縁シート2、3の間にリード線5を接続した面状発熱体4を挟んだ状態で、発熱体4周りの絶縁シート2、3の外周部同士および該外周部とその間に挟まれるリード線5の外被部とをウエルダー溶着して得ることができる。ウエルダー加工により形成する溶着一体化部7の幅は、防滴性の面から少なくとも1mm以上とするのが好ましい。このようなウエルダー加工により、長期にわたって確実に防滴性が確保されたグリップ用ヒータ1が得られる。また、ウエルダー加工は接着剤に比べて、工程的に有利で、しかも短時間で確実な溶着効果を奏する。
本発明の好ましい積層態様にあっては、補強繊維層を併用することで、溶着一体化部7では、抗張力性、耐変形・破断性がさらに向上し、同時に、各シート同士が互いにフリーである中央部では、高度のクッション性や断熱性などが付加されたグリップ用ヒータが得られる。図3には、このための積層態様が示されている。
図3(a)は、絶縁シート2の、面状発熱体4と接する面に補強繊維層10を配した例である。このときは、面状発熱体4は、図2の積層態様と同じ手順で、補強繊維層10の下面に固着される。図3(b)は、図3(a)の態様において、絶縁シート3の、面状発熱体4と接する面に、補強繊維層10およびもう一つの絶縁シート3aを順次積層した例である。このような積層状態でウエルダー加工することで、繊維強化された溶着一体化部7が得られる。
補強繊維層10には特に制約はないが、一般には、熱可塑性ポリエステル系あるいはポリアミド系繊維からなる。布帛の形態は、織物、編物あるいは不織布である。
上記の補強繊維層10は、絶縁シート2、3の物性に応じて使い分けすることもできる。該シートが、ポリ塩化ビニルシート、ポリウレタンシートのように伸縮しやすいときは、補強繊維層10として、伸びにくいポリエステル系やポリアミド系の布帛が用いられる。また、絶縁シート2に熱伝導率の高い補強繊維層10(例えば、ガラス繊維)を併用すると、手に熱が伝わりやすくなる。これに対して、絶縁シート3に、断熱性を兼備した補強繊維層10を併用すると、グリップベース側への放熱が低減される。また、クッション性の高い補強繊維層10を用いると、シボ加工された絶縁シート2にあっては、その凹凸感が和らげられる。
本発明において、リード線5の外被がシリコーンゴムの場合、ウエルダー溶着になじまない。このような懸念があるときは、リード線5の導出部6にウエルダー加工性を有するチューブを密封状態で被覆するか、あるいは導出部6の外被をストリップし、ストリップ箇所にウエルダー加工性を有するチューブを被覆しておけばよい。後者の場合は、該チューブとリード線5との境界はシーリング剤などで密封し、防滴性能を確保するのが有利である。一例を図4に示す。
まず、リード線5のシリコーンゴム外被を一定長(L)に渡って剥離し(図4(a))、シリコーンゴム外被のカット面および剥離箇所をウエルダー加工性のあるチューブ11で被覆する(図4(b))。ついで、チューブ11の図に向かって左側のカット面12を覆うように、内面にシーリング剤や熱溶融性接着剤を塗布した熱収縮性チューブ13を被覆してから、熱処理してチューブ13を収縮させると同時に界面接着処理を行う。この処理箇所のうち、熱収縮チューブ13の部分をグリップ用ヒータ1の外方に位置させ、チューブ11の部分を導出部6とする(図4(c))。こうすることにより、絶縁シート2、3とチューブ11とが一体的にウエルダー溶着され、水の浸入が確実に防止される。
以上に述べたグリップ用ヒータ1をグリップに巻着・固定する際は、まず、グリップ用ヒータ1をグリップに巻着してから、図1に示した穴8に紐を通しながら縛るのが好ましい。この態様は、種々の形状のグリップに適用できる点で、汎用性が高い。その他、フック、線ファスナーや面ファスナーなど、公知の固定手段も、必要に応じて採用できる。
〔実施例1〕 (図2の態様)
A.絶縁シート2、3の準備
厚みが1mm、縦・横の寸法が105mmで縦・横方向の伸び率が500%のポリ塩化ビニル樹脂シート(「サンプレーンシート」菱興プラスチック株式会社製)を用意した。
B.発熱体4の準備
縦70mm、横50mm、厚さ40μmのSUS箔をレーザ照射加工により蛇行状に打ち抜いて作成した。
C.リード線5の準備
外径が0.08mmのスズメッキ軟銅線の99本を撚って外径1.1mmとした導体にフッ素樹脂を押出し被覆して外径が1.5mmのフッ素樹脂被覆電線を得た。この電線の2本撚り合わせ体にポリ塩化ビニル樹脂を被覆して外径4.6mmのリード線とした。このリード線を430mmにカットしてリード線5とした後、コネクタを介して面状発熱体4に接続した。
D.グリップ用ヒータの製造
上記の面状発熱体4を絶縁シート2側に両面粘着テープで仮固定した状態で、熱接着性シート9(「アルトロン」 三菱樹脂化学株式会社製)を被せて、100℃で5秒間加熱溶融後、放冷した。この絶縁シート2に絶縁シート3を積層し、リード線5を該シートの隅から導出部6がシートの一辺に沿うように導出した(図1、図4(c))。ついで、面状発熱体4周りの絶縁シート2、3の外周部同士および該外周部とその間に挟まれるリード線5の外被部とをウエルダー加工した。ウェルダー加工幅(溶着一体化部7の幅)は、リード線5の導出方向と平行な辺に沿っては幅2mm、垂直な辺に沿っては幅14mmとした。
A.絶縁シート2、3の準備
厚みが1mm、縦・横の寸法が105mmで縦・横方向の伸び率が500%のポリ塩化ビニル樹脂シート(「サンプレーンシート」菱興プラスチック株式会社製)を用意した。
B.発熱体4の準備
縦70mm、横50mm、厚さ40μmのSUS箔をレーザ照射加工により蛇行状に打ち抜いて作成した。
C.リード線5の準備
外径が0.08mmのスズメッキ軟銅線の99本を撚って外径1.1mmとした導体にフッ素樹脂を押出し被覆して外径が1.5mmのフッ素樹脂被覆電線を得た。この電線の2本撚り合わせ体にポリ塩化ビニル樹脂を被覆して外径4.6mmのリード線とした。このリード線を430mmにカットしてリード線5とした後、コネクタを介して面状発熱体4に接続した。
D.グリップ用ヒータの製造
上記の面状発熱体4を絶縁シート2側に両面粘着テープで仮固定した状態で、熱接着性シート9(「アルトロン」 三菱樹脂化学株式会社製)を被せて、100℃で5秒間加熱溶融後、放冷した。この絶縁シート2に絶縁シート3を積層し、リード線5を該シートの隅から導出部6がシートの一辺に沿うように導出した(図1、図4(c))。ついで、面状発熱体4周りの絶縁シート2、3の外周部同士および該外周部とその間に挟まれるリード線5の外被部とをウエルダー加工した。ウェルダー加工幅(溶着一体化部7の幅)は、リード線5の導出方向と平行な辺に沿っては幅2mm、垂直な辺に沿っては幅14mmとした。
〔実施例2〕 (図3(a)の態様)
A.絶縁シート2、3の準備
実施例1で用いたシートと同じであるが、絶縁シート2については、これを縦・横の寸法が105mmのポリエチレンテレフタレート不織布からなる補強繊維層10(目付50g/m2)に重ね合わせて、2層構造とした。
B.発熱体4の準備
実施例1で用いたものと同じである。
C.リード線5の準備
実施例1で用いたものと同じである。
D.グリップ用ヒータの製造
上記の絶縁シート2に重ね合わせたポリエチレンテレフタレート不織布10側に発熱体4を両面粘着テープで仮固定した状態で、熱接着性シート9(「アルトロン」 三菱樹脂化学株式会社製)を被せて、100℃で5秒間加熱溶融後、放冷した。ついで、絶縁シート2に絶縁シート3を積層して(図3(a))、それらの外周部同士および該外周部とその間に挟まれるリード線5の外被部とをウエルダー加工した。このときのリード線5の導出方向およびウエルダー加工幅は、実施例1と同じである。
A.絶縁シート2、3の準備
実施例1で用いたシートと同じであるが、絶縁シート2については、これを縦・横の寸法が105mmのポリエチレンテレフタレート不織布からなる補強繊維層10(目付50g/m2)に重ね合わせて、2層構造とした。
B.発熱体4の準備
実施例1で用いたものと同じである。
C.リード線5の準備
実施例1で用いたものと同じである。
D.グリップ用ヒータの製造
上記の絶縁シート2に重ね合わせたポリエチレンテレフタレート不織布10側に発熱体4を両面粘着テープで仮固定した状態で、熱接着性シート9(「アルトロン」 三菱樹脂化学株式会社製)を被せて、100℃で5秒間加熱溶融後、放冷した。ついで、絶縁シート2に絶縁シート3を積層して(図3(a))、それらの外周部同士および該外周部とその間に挟まれるリード線5の外被部とをウエルダー加工した。このときのリード線5の導出方向およびウエルダー加工幅は、実施例1と同じである。
〔実施例3〕 (図3(b)の態様)
A.絶縁シート2、3の準備
実施例1で用いたシートと同じであるが、図3(b)に示すような多層構造とした。すなわち、面状発熱体2は実施例2で用いた2層構造の形で、また面状発熱体3については、このシートにポリエチレンテレフタレート不織布の補強繊維層10を重ね合わせ、さらにその上に同じポリ塩化ビニル樹脂シート3aを重ね合わせて、3層構造とした。
B.発熱体4の準備
実施例1で用いたものと同じである。
C.リード線5の準備
実施例1で用いたものと同じである。
D.グリップ用ヒータの製造
絶縁シート2に絶縁シート3を積層し(図3(b))、それらの外周部同士をウエルダー加工した。このときのリード線5の導出方向およびウエルダー加工幅は、実施例1と同じである。
A.絶縁シート2、3の準備
実施例1で用いたシートと同じであるが、図3(b)に示すような多層構造とした。すなわち、面状発熱体2は実施例2で用いた2層構造の形で、また面状発熱体3については、このシートにポリエチレンテレフタレート不織布の補強繊維層10を重ね合わせ、さらにその上に同じポリ塩化ビニル樹脂シート3aを重ね合わせて、3層構造とした。
B.発熱体4の準備
実施例1で用いたものと同じである。
C.リード線5の準備
実施例1で用いたものと同じである。
D.グリップ用ヒータの製造
絶縁シート2に絶縁シート3を積層し(図3(b))、それらの外周部同士をウエルダー加工した。このときのリード線5の導出方向およびウエルダー加工幅は、実施例1と同じである。
〔実施例4〕
A.絶縁シート2、3の準備
実施例3で用いたものと同じである。
B.発熱体4の準備
実施例1で用いたものと同じである。
C.リード線5の準備
外径が0.08mmのスズメッキ軟銅線の99本を撚って外径1.1mmとした導体にフッ素樹脂を押出し被覆して外径が1.5mmのフッ素樹脂被覆電線を得た。この電線の2本撚り合わせ体にシリコーンゴムを被覆して外径4.6mmのリード線とした。このリード線を430mmにカットしてリード線5とした。面状発熱体4に接続するリード線5の端部側のシリコーンゴム外被を50mm(L)に渡って剥離し、この剥離部分に内径5.3mm、外径6.3mmで長さが50mmのポリ塩化ビニルチューブ(「イラックスチューブ」 住友電工ファインポリマー株式会社製)で該剥離部を被覆した。ついで、グリップ用ヒータ1の外方の合わせ目部12を覆うように、内面に熱溶融性接着剤が塗付された熱収縮性の保護用チューブ9(「スミチューブ」 住友電工ファインポリマー製、長さ25mm)を通してから、110℃で熱収縮させると同時に界面接着処理をした後、コネクタを介して面状発熱体4に接続した。
D.グリップ用ヒータ1の製造
絶縁シート2に絶縁シート3を積層し(図3(b))、それらの外周部同士および該外周部とその間に挟まれるリード線5の外被部とをウエルダー加工した。このときのリード線5の導出方向およびウエルダー加工幅は、実施例1と同じである。
A.絶縁シート2、3の準備
実施例3で用いたものと同じである。
B.発熱体4の準備
実施例1で用いたものと同じである。
C.リード線5の準備
外径が0.08mmのスズメッキ軟銅線の99本を撚って外径1.1mmとした導体にフッ素樹脂を押出し被覆して外径が1.5mmのフッ素樹脂被覆電線を得た。この電線の2本撚り合わせ体にシリコーンゴムを被覆して外径4.6mmのリード線とした。このリード線を430mmにカットしてリード線5とした。面状発熱体4に接続するリード線5の端部側のシリコーンゴム外被を50mm(L)に渡って剥離し、この剥離部分に内径5.3mm、外径6.3mmで長さが50mmのポリ塩化ビニルチューブ(「イラックスチューブ」 住友電工ファインポリマー株式会社製)で該剥離部を被覆した。ついで、グリップ用ヒータ1の外方の合わせ目部12を覆うように、内面に熱溶融性接着剤が塗付された熱収縮性の保護用チューブ9(「スミチューブ」 住友電工ファインポリマー製、長さ25mm)を通してから、110℃で熱収縮させると同時に界面接着処理をした後、コネクタを介して面状発熱体4に接続した。
D.グリップ用ヒータ1の製造
絶縁シート2に絶縁シート3を積層し(図3(b))、それらの外周部同士および該外周部とその間に挟まれるリード線5の外被部とをウエルダー加工した。このときのリード線5の導出方向およびウエルダー加工幅は、実施例1と同じである。
〔実施例5〕
A.絶縁シート2、3の準備
実施例3で用いたものと同じである。
B.発熱体4の準備
実施例1で用いたものと同じである。
C.リード線5の準備
外径が0.08mmのスズメッキ軟銅線の99本を撚って外径1.1mmとした導体にフッ素樹脂を押出し被覆して外径が1.5mmのフッ素樹脂被覆電線を得た。この電線2本の撚り合わせ体にシリコーンゴムを被覆して外径4.6mmのリード線とした。このリード線を430mmにカットしてリード線5とした。面状発熱体4に接続するリード線5の端部側のシリコーンゴム外被を50mm(L)に渡って剥離し、この剥離部分に内径5.3mm、外径6.3mmで長さが50mmの塩化ビニルチューブ(「イラックスチューブ」 住友電工ファインポリマー株式会社製)で該剥離部を被覆した。ついで、グリップ用ヒータ1の外方の合わせ目部12を覆うように、内面に熱溶融性接着剤が塗付された熱収縮性の保護用チューブ9(「スミチューブ」 住友電工ファインポリマー製、長さ25mm)を通してから、110℃で熱収縮させると同時に界面接着処理をした後、コネクタを介して面状発熱体4に接続した。
D.グリップ用ヒータ1の製造
絶縁シート2に絶縁シート3を積層し(図3(b))、それらの外周部同士および該外周部とその間に挟まれるリード線5の外被部とをウエルダー加工した。このときのリード線5の導出方向およびウエルダー加工幅は、実施例1と同じである。
A.絶縁シート2、3の準備
実施例3で用いたものと同じである。
B.発熱体4の準備
実施例1で用いたものと同じである。
C.リード線5の準備
外径が0.08mmのスズメッキ軟銅線の99本を撚って外径1.1mmとした導体にフッ素樹脂を押出し被覆して外径が1.5mmのフッ素樹脂被覆電線を得た。この電線2本の撚り合わせ体にシリコーンゴムを被覆して外径4.6mmのリード線とした。このリード線を430mmにカットしてリード線5とした。面状発熱体4に接続するリード線5の端部側のシリコーンゴム外被を50mm(L)に渡って剥離し、この剥離部分に内径5.3mm、外径6.3mmで長さが50mmの塩化ビニルチューブ(「イラックスチューブ」 住友電工ファインポリマー株式会社製)で該剥離部を被覆した。ついで、グリップ用ヒータ1の外方の合わせ目部12を覆うように、内面に熱溶融性接着剤が塗付された熱収縮性の保護用チューブ9(「スミチューブ」 住友電工ファインポリマー製、長さ25mm)を通してから、110℃で熱収縮させると同時に界面接着処理をした後、コネクタを介して面状発熱体4に接続した。
D.グリップ用ヒータ1の製造
絶縁シート2に絶縁シート3を積層し(図3(b))、それらの外周部同士および該外周部とその間に挟まれるリード線5の外被部とをウエルダー加工した。このときのリード線5の導出方向およびウエルダー加工幅は、実施例1と同じである。
このようにして得られた各グリップ用ヒータ1について、JISC0920にしたがって防滴試験を実施した。この結果、実施例1〜5で得られた製品はいずれも、保護等級1、2に規定された試験において、面状ヒータの内部に正常な動作を阻害するような浸水はなく、十分な防滴性能を満足することを確認した。
さらに、各グリップ用ヒータ1を直径40mmのグリップベースに巻着し、リード線に150gの荷重を加え、グリップを左右90度で5万回往復させたあと、JISC0920にしたがって防滴試験を実施した。この結果、実施例1〜5で得られた製品はいずれも、保護等級1、2に規定された試験において、リード線導出部6、およびその他の箇所からの浸水はなく、スロットル操作によりグリップ用ヒータ1が回転運動を繰り返した場合にも十分な防滴性能を満足することを確認した。
また、これらのグリップ用ヒータ1を直径35mmのグリップベースに巻着したところ、表面シワの発生はなかった。さらに、グリップ操作の際には、グリップ用ヒータ1が手の動きに、そして、グリップベースもグリップ用ヒータ1の動きに確実に追従することを確認した。
本発明のグリップ用ヒータは、柔軟で滑りにくく、長期にわたって確実に防滴性が確保されるので、冬季の寒冷時、自動二輪車、スノーモービル等のグリップに取り付けて手を温めるための面状ヒータとして有用である。
1 グリップ用ヒータ
2 ウエルダー加工性を有する上部側絶縁シート
3 ウエルダー加工性を有する下方側絶縁シート
4 面状発熱体
5 リード線
6 リード線導出部
7 ウエルダー加工による溶着一体化部
8 固定用紐の通し穴
9 熱接着性シート
10 補強繊維層
11 ウエルダー加工性を有するチューブ
12 チューブ11のカット面
13 熱収縮性チューブ
L リード線の外被(シリコーンゴム)の剥離長さ
2 ウエルダー加工性を有する上部側絶縁シート
3 ウエルダー加工性を有する下方側絶縁シート
4 面状発熱体
5 リード線
6 リード線導出部
7 ウエルダー加工による溶着一体化部
8 固定用紐の通し穴
9 熱接着性シート
10 補強繊維層
11 ウエルダー加工性を有するチューブ
12 チューブ11のカット面
13 熱収縮性チューブ
L リード線の外被(シリコーンゴム)の剥離長さ
Claims (4)
- ウエルダー加工性を有する軟質絶縁シートの間に、リード線を接続した面状発熱体が配設され、その際、該発熱体周りの両絶縁シートの外周部同士および該外周部とその間に挟まれるリード線の外被部とがウエルダー加工による溶着一体化部を形成していることを特徴とするグリップ用ヒータ。
- 一方の軟質絶縁シートに面状発熱体が固着されている請求項1に記載のグリップ用ヒータ。
- 少なくとも該溶着一体化部が補強繊維を含む請求項1または2に記載のグリップ用ヒータ。
- 該補強繊維が不織布である請求項3に記載のグリップ用ヒータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008300273A JP2010125902A (ja) | 2008-11-26 | 2008-11-26 | グリップ用ヒータ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008300273A JP2010125902A (ja) | 2008-11-26 | 2008-11-26 | グリップ用ヒータ |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=42326589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008300273A Pending JP2010125902A (ja) | 2008-11-26 | 2008-11-26 | グリップ用ヒータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010125902A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102407901A (zh) * | 2011-10-24 | 2012-04-11 | 成都君晟科技有限公司 | 一种有自加热功能的手柄套 |
CN111129665A (zh) * | 2019-12-24 | 2020-05-08 | 西安空间无线电技术研究所 | 一种微波器件柱状引线与基板柔性互联的活动引线 |
-
2008
- 2008-11-26 JP JP2008300273A patent/JP2010125902A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102407901A (zh) * | 2011-10-24 | 2012-04-11 | 成都君晟科技有限公司 | 一种有自加热功能的手柄套 |
CN111129665A (zh) * | 2019-12-24 | 2020-05-08 | 西安空间无线电技术研究所 | 一种微波器件柱状引线与基板柔性互联的活动引线 |
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