JP2010125573A - 眼鏡レンズ加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 クリングスアームとレンズとの干渉を避けつつ、見栄えの良いレンズの加工を容易に行えるようにする。
【解決手段】
眼鏡レンズ加工装置は、玉型データに基づいてレンズ前面及びレンズ後面のコバ位置を検知する手段と、レンズ後面のコバ角部を加工するコバ角部加工具と、仕上げ加工後のレンズ後面のコバと眼鏡フレームのクリングスアームとの干渉を避けるに必要なコバ角部の修正量データを入力する手段であって、クリングスアームのコバ位置での加工量及びコバ角部の加工範囲を含む修正量データを入力する修正量データ入力手段と、コバ位置検知データ及び修正量データに基づいてレンズ後面のコバ角部の加工軌跡を求めて修正加工データを得る加工データ演算手段と、修正加工データに従ってレンズ後面のコバ角部を前記コバ角部加工具により加工する加工制御手段と、を備える。
【選択図】 図12

Description

本発明は、眼鏡レンズの周縁を加工する眼鏡レンズ加工装置及び眼鏡レンズ加工方法に関する。
眼鏡レンズ加工装置においては、眼鏡フレームのリム(レンズ枠)又はデモレンズから得られる玉型データに基づいてレンズの周縁が加工される。眼鏡フレームには、リム(レンズ枠)タイプ、ナイロールタイプ、リムレスタイプがある。リム(レンズ枠)タイプの場合、リムの溝にレンズを保持させるために、ヤゲン加工具によりレンズの周縁にヤゲンが形成される。ナイロールタイプの場合、溝掘り加工具により、レンズの周縁に溝が形成される。リムレスタイプの場合、エンドミル等により、レンズの屈折面に穴が形成される。近年では、1台の加工装置でヤゲン加工、溝掘り加工及び穴あけ加工が可能にされた装置が実用化されている(特許文献1参照)。
特開2003−145328号公報
ところで、メタルフレームにおいては、一般に、鼻パッドを支持するために湾曲した形状を持つクリングスアームが設けられている。例えば、図7は、リムタイプのフレームの例である。鼻パッドNPを支持するクリングスアームKAは、リムRMに取り付けられている。クリングスアームKAは、レンズと装用者の角膜頂点との間の距離を適切に調整するため、あるいは鼻パッドNPを装用者の鼻に無理なく接するようにするために、複雑に湾曲した形状とされている。
リムRMに枠入れされるレンズの周縁には、一般に、リムRMの前面側へのレンズの突出量が大きくなり過ぎないようにヤゲンが形成されることが多い。しかし、リムRMの前面側へのレンズの突出量を重視したヤゲン加工においては、レンズのコバが厚い場合、加工が完了したレンズをリムRMに枠入れしてみると、レンズ後面側のコバとクリングスアームKAの一部が干渉してしまい、リムRMにレンズを枠入れし難くなることがある。リムRMへのレンズの枠入れを無理に行おうとすると、レンズの欠けの問題、クリングスアームKAの塗装を傷つける問題、鼻パッドNPの位置を調整し難い問題、等が発生する。クリングスアームKAの変形によって、レンズとの干渉はある程度回避できるが、無理な変形はクリングスアームKAの取り付けの破損を招く恐れがある。クリングスアームKAとの干渉を回避するために、レンズ後面側にヤゲンをずらして加工すると、前側へのレンズの突出量が大きなり、見栄えが悪くなる。
また、一般の操作者においては、レンズの加工前にクリングスアームKAとの干渉が発生するか否かは予想し難く、レンズをリムに枠入れして初めて問題に気がつくことが多い。クリングスアームKAとの干渉が発生した場合、熟練した者であれば、円錐状の砥石を持つ手動装置により、レンズコバの角部を当てて干渉する箇所を削り込むことも可能であるが、一般の操作者では見栄え良くレンズを削ることは難しい。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、クリングスアームとレンズとの干渉を避けつつ、見栄えの良いレンズの加工を容易に行える眼鏡レンズ加工装置及び眼鏡レンズ加工方法を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 玉型データに基づいてレンズの周縁を加工する眼鏡レンズ加工装置において、玉型データに基づいてレンズ前面及びレンズ後面のコバ位置を検知するレンズコバ位置検知手段と、レンズ後面のコバ角部を加工するコバ角部加工具と、仕上げ加工後のレンズ後面のコバと眼鏡フレームのクリングスアームとの干渉を避けるに必要なコバ角部の修正量データを入力する修正量データ入力手段であって、クリングスアームのコバ位置での加工量及びコバ角部の加工範囲を含む修正量データを入力する修正量データ入力手段と、前記コバ位置検知手段により検知されたコバ位置検知データ及び前記修正量データに基づいてレンズ後面のコバ角部の加工軌跡を求めて修正加工データを得る加工データ演算手段と、前記修正加工データに従ってレンズ後面のコバ角部を前記コバ角部加工具により加工する加工制御手段と、を備えることを特徴とする。
(2) (1)の眼鏡レンズ加工装置において、前記修正量データ入力手段は、仕上げ加工後のレンズ後面のコバ位置にクリングスアームの位置を設定するクリングスアーム位置設定手段であって、玉型データに基づいて略実寸の玉型図形を画面に表示するディスプレイを持ち、画面上の玉型図形に合わせて置かれた眼鏡フレームのクリングスアームのコバ位置を操作者が確認し、クリングスアームのコバ位置を玉型図形上で設定するか、又は眼鏡フレームの設計データからクリングスアームのコバ位置データを受信して設定するクリングスアーム位置設定手段と、該クリングスアーム位置設定手段により設定されたクリングスアームのコバ位置で、クリングスアームとレンズとの干渉を避けるに必要なレンズ後面のコバ角部の加工量データを入力する加工量入力手段と、クリングスアームのコバ位置を含むコバ角部の修正加工範囲をデザインしたデータを入力する加工範囲データ入力手段と、を備えることを特徴とする。
(3) (2)の眼鏡レンズ加工装置において、レンズ後面のコバ位置検知データ、クリングスアームのコバ位置データ、前記修正加工具によるレンズ後面の加工面の角度データ及びコバ角部の加工量データに基づいて、クリングスアームのコバ位置に対応して前記コバ角部加工具により加工されるレンズ後面上の加工点Q2を演算する加工点演算手段を持ち、前記加工範囲データ入力手段は、レンズ後面から見た修正加工範囲の加工ラインが前記加工点Q2を通るように修正加工範囲をデザインしたデータを入力することを特徴とする。
(4) 玉型データに基づいて加工された眼鏡レンズの後面のコバ角部をコバ角部加工具により加工する眼鏡レンズ加工方法において、玉型データに基づいてレンズ前面及びレンズ後面のコバ位置を検知するレンズコバ位置検知ステップと、仕上げ加工後のレンズ後面のコバと眼鏡フレームのクリングスアームとの干渉を避けるのに必要なコバ角部の修正量データを入力する修正量データ入力ステップであって、玉型データに基づいて略実寸の玉型図形をディスプレイ画面に表示し、操作者が画面上の玉型図形に合わせて眼鏡フレームのリムを置き、眼鏡フレームのクリングスアームの位置を玉型図形上で設定し、クリングスアームのコバ位置での加工量及びコバ角部の加工範囲を含む修正量データを入力する修正量データ入力ステップと、コバ位置検知データ及び前記修正量データに基づいてレンズ後面のコバ角部の加工軌跡を求めて修正加工データを得る加工データ演算ステップと、前記修正加工データに従ってレンズ後面のコバ角部を前記コバ角部加工具により加工する加工ステップと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、クリングスアームとレンズとの干渉を避けつつ、見栄えの良いレンズの加工を容易に行える。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る眼鏡レンズ加工装置の加工部の概略構成図である。
加工装置本体1のベース170上にはキャリッジ部100が搭載され、キャリッジ101が持つレンズチャック軸102L,102Rに挟持された眼鏡レンズLEの周縁は、砥石スピンドル(砥石回転軸)161aに同軸に取り付けられたレンズ周縁加工具としての砥石群168に圧接されて加工される。砥石群168は、ガラス用粗砥石162、高カーブのレンズにヤゲンを形成するヤゲン斜面を有する高カーブヤゲン仕上げ用砥石163、低カーブのレンズにヤゲンを形成するV溝(ヤゲン溝)VG及び平坦加工面を持つ仕上げ用砥石164、鏡面仕上げ用砥石165、プラスチック用粗砥石166から構成される。砥石スピンドル161aは、モータ160により回転される。
キャリッジ101の左腕101Lにレンズチャック軸102Lが、右腕101Rにレンズチャック軸102Rが、それぞれ回転可能に同軸に保持されている。レンズチャック軸102Rは、右腕101Rに取り付けられたモータ110によりレンズチャック軸102L側に移動され、レンズLEが2つのレンズチャック軸102R,102Lにより保持される。また、2つのレンズチャック軸102R,102Lは、左腕101Lに取り付けられたモータ120により、ギヤ等の回転伝達機構を介して同期して回転される。これらによりレンズ回転手段が構成される。
キャリッジ101は、レンズチャック軸102R,102L及び砥石スピンドル161aと平行に延びるシャフト103,104に沿って移動可能なX軸移動支基140に搭載されている。支基140の後部には、シャフト103と平行に延びる図示なきボールネジが取り付けられており、ボールネジはX軸移動用モータ145の回転軸に取り付けられている。モータ145の回転により、支基140と共にキャリッジ101がX軸方向(レンズチャック軸の軸方向)に直線移動される。これらによりX軸方向移動手段が構成される。モータ145の回転軸には、キャリッジ101のX軸方向の移動を検出する検出器であるエンコーダ146が備えられている。
また、支基140には、Y軸方向(レンズチャック軸102R,102Lと砥石スピンドル161aの軸間距離が変動される方向)に延びるシャフト156,157が固定されている。キャリッジ101はシャフト156,157に沿ってY軸方向に移動可能に支基140に搭載されている。支基140にはY軸移動用モータ150が固定されている。モータ150の回転はY軸方向に延びるボールネジ155に伝達され、ボールネジ155の回転によりキャリッジ101はY軸方向に移動される。これらにより、Y軸方向移動手段が構成される。モータ150の回転軸には、キャリッジ101のY軸方向の移動を検出する検出器であるエンコーダ158が備えられている。
図1において、キャリッジ101の上方には、レンズコバ位置測定部(レンズコバ位置検知ユニット)300F、300Rが設けられている。図2はレンズ前面のレンズコバ位置を測定する測定部300Fの概略構成図である。図1のベース170上に固設された支基ブロック300aに取付支基301Fが固定され、取付支基301Fに固定されたレール302F上をスライダー303Fが摺動可能に取付けられている。スライダー303Fにはスライドベース310Fが固定され、スライドベース310Fには測定子アーム304Fが固定されている。測定子アーム304Fの先端部にL型のハンド305Fが固定され、ハンド305Fの先端に測定子306Fが固定されている。測定子306FはレンズLEの前側屈折面に接触される。
スライドベース310Fの下端部にはラック311Fが固定されている。ラック311Fは取付支基301F側に固定されたエンコーダ313Fのピニオン312Fと噛み合っている。また、モータ316Fの回転は、ギヤ315F、アイドルギヤ314F、ピニオン312Fを介してラック311Fに伝えられ、スライドベース310FがX軸方向に移動される。レンズコバ位置測定中、モータ316Fは常に一定の力で測定子306FをレンズLEに押し当てている。モータ316Fによる測定子306Fのレンズ屈折面に対する押し当て力は、レンズ屈折面にキズが付かないように、軽い力で付与されている。測定子306Fのレンズ屈折面に対する押し当て力を与える手段としては、バネ等の周知の圧力付与手段とすることもできる。エンコーダ313Fはスライドベース310Fの移動位置を検知することにより、測定子306FのX軸方向の移動位置を検知する。この移動位置の情報、レンズチャック軸102L,102Rの回転角度の情報、Y軸方向の移動情報により、レンズLEの前面のコバ位置(レンズ前面位置も含む)が測定される。
レンズLEの後面のコバ位置を測定する測定部300Rの構成は、測定部300Fと左右対称であるので、図2に図示した測定部300Fの各構成要素に付した符号末尾の「F」を「R」に付け替え、その説明は省略する。
レンズコバ位置の測定は、測定子306Fがレンズ前面に当接され、測定子306Rがレンズ後面に当接される。この状態で玉型データに基づいてキャリッジ101がY軸方向に移動され、レンズLEが回転されることにより、レンズ周縁加工のためのレンズ前面及びレンズ後面のコバ位置が同時に測定される。なお、測定子306F及び測定子306Rが一体的にX軸方向に移動可能に構成されたコバ位置測定手段においては、レンズ前面とレンズ後面が別々に測定される。また、上記のレンズコバ位置測定部では、レンズチャック軸102L,102RをY軸方向に移動するものとしたが、相対的に測定子306F及び測定子306RをY軸方向に移動する機構とすることもできる。
図1において、装置本体の手前側に面取り機構部200が配置されている。図3は面取り機構部200の構成図である。アーム220に回転可能に取り付けられた砥石回転軸230に、レンズ前面用面取り砥石221a、レンズ後面用面取り砥石221b、レンズ前面用鏡面面取り砥石223a、レンズ後面用鏡面面取り砥石223bが同軸に取り付けられている。砥石回転軸230は、アーム220内のベルト等の回転伝達機構を介してモータ221により回転される。モータ221は、支基ブロック201から延びる固定板202に固定されている。また、固定板202にアーム回転用のモータ205が固定され、モータ205の回転により砥石回転軸230が退避位置から、図3に示す加工範囲に移動される。砥石回転軸230の加工範囲は、レンズ回転軸102R,102Lと砥石回転軸161aとの間で、両回転軸が位置する平面上で平行となる位置である。砥石168によるレンズ周縁加工と同様に、モータ150によりY軸方向にレンズLEを移動させ、また、モータ145によりX軸方向にレンズLEを移動させることにより、レンズ周縁に面取り加工が行われる。眼鏡フレームのクリングスアームKAとの干渉を回避するためのレンズコバ角部の修正加工には、後面面取り砥石221a(鏡面加工時には、さらに面取り砥石223b)がコバ角部加工具として使用される。コバ角部加工具としては、カッター、エンドミル等も使用可能である。
図1において、キャリッジ部100の後方には、穴加工・溝掘り機構部400が配置されている。図4は機構部400の概略構成図である。機構部400のベースとなる固定板401は、図1のベース170に立設されたブロック(図示を略す)に固定されている。固定板401にはZ軸方向(XY軸平面に対して直交する方向)に延びるレール402が固定され、レール402に沿ってZ軸移動支基404が摺動可能に取り付けられている。移動支基404は、モータ405がボールネジ406を回転することによってZ軸方向に移動される。移動支基404には、回転支基410が回転可能に保持されている。回転支基410は、回転伝達機構を介してモータ416によりその軸回りに回転される。
回転支基410の先端部には、回転部430が取り付けられている。回転部430には回転支基410の軸方向に直交する回転軸431が回転可能に保持されている。回転軸431の一端に穴加工工具としてのエンドミル435が同軸に取付けられ、回転軸431の他端に溝掘り加工具としての溝掘りカッター436が同軸に取付けられている。回転軸431は、回転部430及び回転支基410の内部に配置された回転伝達機構を介し、移動支基404に取り付けられたモータ440により回転される。本実施形態ではエンドミル435がレンズ前面に向けられ、レンズ前面側から穴加工する構成とされている。
上記のキャリッジ部100、レンズコバ位置測定部300F,300R、穴加工・溝掘り機構部400の構成は、基本的に特開2003−145328号公報に記載されたものを使用できるので、詳細は省略する。
図5は、眼鏡レンズ加工装置の制御ブロック図である。制御部50に眼鏡枠形状測定部2(特開平4−93164号公報等に記載したものを使用できる)、タッチパネル機能を持つディスプレイ5、スイッチ部7、メモリ51、キャリッジ部100、面取り機構部200、レンズコバ位置測定部300F,300R、穴加工・溝掘り機構部400、等が接続されている。ディスプレイ5では、指又はタッチペンTPのタッチ操作により画面の表示に対して所定の信号を入力できる。制御部50は、ディスプレイ5が持つタッチパネル機能により入力信号を受け、ディスプレイ5の図形及び情報の表示を制御する。スイッチ部7には、加工開始信号を入力するスタートスイッチ7a、加工済みレンズに対して修正加工を行うときのスタート信号を入力するリタッチスイッチ(二度摺りスイッチ)7b、後述するクリングスアームの位置の調整を行うときに使用するスイッチ7c、等が配置されている。
次に、以上のような構成を持つ装置の動作を説明する。ここでは、ヤゲン加工を実施した眼鏡レンズをメタルフレームに枠入れする際に、クリングスアームKAとの干渉を回避する場合の動作を中心に説明する。
眼鏡枠形状測定部2により測定されたリム(レンズ枠)形状に基づいて得られる玉型データは、スイッチ部7が持つスイッチが押されることにより入力され、メモリ51に記憶される。玉型データは動径長及び動径角の形式で、(rn、θn)(n=1、2、…、N)として与えられる。
玉型データが入力されると、ディスプレイ5の画面500aには、玉型データに基づく玉型図形FTが表示される。画面500aでは、装用者の瞳孔間距離(PD値)、左右のリムRMの枠中心間距離(FPD値)、玉型の幾何中心に対するレンズLEの光学中心の高さ等のレイアウトデータ(玉型の幾何中心に対するレンズLEの光学中心の位置関係のデータ)を入力できる。レイアウトデータは、画面500bに表示される所定のタッチキーを操作することにより入力される。また、タッチキー510〜514により、レンズの材質、眼鏡フレームの種類(ナイロールタイプ、フルメタルタイプ、セルタイプ、リムレスタイプ等)、加工モード(ヤゲン加工、平加工等)、面取り加工の有無、レンズのチャック中心(光心チャック、枠中心チャック)、等の加工条件が設定される。ここでは、タッチキー510によりレンズの材質は「プラスチック」に設定され、タッチキー511によりフレームの種類は「メタル」に設定され、タッチキー512により加工モードは「ヤゲン加工」に設定され、タッチキー513により面取り加工は「OFF(無し)」に設定され、タッチキー514によりレンズのチャック中心は「枠中心モード」に設定されているもとのとする。
次に、レンズLEの加工に先立ち、操作者は、レンズLEのレンズ前面に固定治具であるカップCuを周知の軸打器を使用して固定する(図6参照)。枠中心モードでは玉型の幾何中心FCがレンズチャック軸102R,102Lに保持され、レンズLEの回転中心(レンズLEの加工中心)となる。
加工に必要なデータの入力が完了したら、操作者は、図6に示されるように、レンズチャック軸102Lの先端に取り付けられたカップホルダ106に、レンズLEに固定されたカップCuの基部を装着した後、レンズチャック軸102RをレンズLE側に移動させてレンズLEをレンズチャック軸102R、102Lによりチャッキングする。操作者はスタートスイッチ7aを押して装置を動作させる。制御部50は、スタート信号によりレンズ形状測定部200F、200Rを作動させ、玉型データに基づいてレンズ前面及びレンズ後面のコバ位置を測定する。レンズ前面及びレンズ後面の測定位置は、例えば、ヤゲン頂点位置と、ヤゲン頂点位置から所定量(0.5mm)外側の位置である。レンズ前面及び後面のコバ位置情報が得られると、制御部50によりヤゲン軌跡が演算される。ヤゲン軌跡としては、例えば、コバ厚を所定の比率(例えば、レンズ前面側から3:7)で分割するようにヤゲン頂点が全周に設定される。
その後、玉型データに基づいてレンズチャック軸102R,102LのY軸移動が制御され、粗砥石166によりレンズLEの周縁が粗加工される。続いて、ヤゲン軌跡データに基づいてレンズチャック軸102R,102LのX軸移動及びY軸移動が制御され、仕上げ用砥石164によりレンズLEの周縁にヤゲンが形成される。
ヤゲン加工が完了したら、操作者はカップCuがレンズLEに固定された状態で、仮にレンズLEをリムRMに枠入れし、クリングスアームKAとレンズ後面のコバとの干渉の有無を確認する。ここで、レンズのコバが厚く、レンズ周縁に形成されたヤゲンよりレンズ後面側のコバ角部までの距離が長い場合、図8のように、レンズ後面側のコバ角部とクリングスアームKAとの干渉が発生する。この場合、操作者は、クリングスアームKAとレンズとの干渉を回避するに必要なコバ角部の修正量データとして、クリングスアームKAのコバ位置での修正加工量Tの情報を得る。修正加工量Tは、例えば、図9に示されるように、レンズ後面側のコバ位置Q1からコバ方向の位置Q3までの距離として得る。修正加工量Tの程度を知るためには、図8のように、クリングスアームKAにレンズ後面側のコバ角部を接触させたときに、クリングスアームKA付近で、ヤゲン頂点YPとリムRMの溝中心との距離Daをノギス等で計測することで可能になる。あるいは、リムRMの溝中心とクリングスアームKAとの距離Dbを計測し、クリングスアームKA付近でのレンズ後面側のコバ角部(コバ位置Q1)とヤゲン頂点YPとの距離LDb(図9参照)を計測し、距離Dbと距離LDbとの差により、クリングスアームKA付近における修正加工量Tを得ることができる。
クリングスアームKAの干渉を回避する修正加工軌跡を決定する方法を説明する。図9は、クリングスアームKAの位置(加工干渉位置Kp)でのレンズの断面図である。クリングスアームKAの位置で、後面面取り砥石221aにより加工されるレンズ後面の加工点Q2とレンズ後面のコバ位置Q1との距離(レンズ後面側の加工幅)をWとし、コバ位置Q1からコバ側面の加工点Q3までの修正加工量をTとし、レンズ後面の傾斜角(X軸に垂直な平面に対する傾斜角)をαとし、レンズ後面面取り砥石221bの加工面の傾斜角をβとする。なお、レンズ後面の傾斜角αは、仕上げ加工後のコバ位置とそれより所定距離(0.5mm)だけ内側又は外側で2回のコバ位置測定を行う事で得られる(近似的に直線と見なしても実用上の問題は少ない)。修正加工量Tが設定された場合に、加工幅Wは、以下の式で求められる。
(式1)
そして、加工幅Wが得られることにより、レンズ後面のコバ位置Q1に対する加工点Q2の位置データが得られる。
次に、クリングスアームKAとレンズとの干渉を回避しつつ、見栄えの良くレンズ角部を加工するための修正量データの設定方法を説明する。ディスプレイ5の表示されている画面切換えタブ515のうち、タブキー516が選択されると、図10に示されるように、干渉回避のための編集画面600(以下、干渉回避編集画面)に切換えられる。干渉回避編集画面600の中央には、玉型データに基づく玉型図形FTが略実寸で表示される。画面左側には、玉型形状をレンズ表面側から見た状態とレンズ裏面側から見た常態とに切換えるスイッチ602、玉型図形FTの鼻側に設定された角部加工部分を耳側に反映するスイッチ603が設けられている。図10の例は、レンズ後面側から見た状態が示されている。また、画面下方にはクリングスアームKAの修正加工量Tを入力するための入力欄604が設けられている。画面右側には、レンズのコバ角部の加工スタイルを選択するスイッチ605、606が設けられている。
干渉を避ける修正量データとして修正加工範囲をデザインしたデータを入力する方法を説明する。操作者は、玉型図形FT上で、クリングスアームKAが位置すると思われるコバ位置(干渉位置)が含まれるように、タッチペンTPにより加工範囲の始点S1と終点S2を指定する。始点S1と終点S2が指定されると、玉型図形FTには始点S1、終点S2を示すマークが表示される。この段階では、修正加工範囲の始点S1及び終点S2が指定されると、クリングスアームKAの加工干渉位置Kpが始点S1と終点S2の中間位置に暫定的に設定され、玉型図形FT上の加工干渉位置Kpを示すマークSpが表示される。また、操作者はレンズ角部の修正加工量Tの入力を行うことができる。入力欄604の選択によって、テンキー画面(図示は省略する)が表示され、テンキー画面のタッチキーの操作によって修正加工量Tが入力される。また、操作者は、加工スタイルの選択スイッチ605、606により、レンズ後面側(又はレンズ前面側)から見たときの加工スタイルを選択する。
図11(a)は、スイッチ605が選択されたときの加工スタイルAの説明図である。加工スタイルAでは、レンズ後面側から見たときの加工幅Wが始点S1からが徐々に大きくされ、干渉回避位置Kpで最大とされる。干渉回避位置Kpでの加工幅Wは、修正加工量Tを入力することにより前述の式1にしたがって演算される。そして、干渉回避位置Kpから終点S2まで徐々に加工幅Wが狭くなるように、レンズ後面側の加工ラインFTLが設定される。なお、加工幅Wは、玉型中心FC(加工中心)とコバ位置とを結ぶ方向の距離として計算される。加工幅Wは、コバ位置の法線方向の距離として扱っても良い。また、加工幅Wを徐々に増加/減少させたデザインの加工ラインFTLを得る演算として、正弦関数が使用されている。加工幅Wを徐々に増加/減少させる演算方法としては、インボリュート関数なども使用可能である。
図11(b)は、スイッチ606が選択されたときの加工スタイルBの説明図である。加工スタイルBでは、始点S1と終点S2が指定されると、始点S1から終点S2に至るまで、玉型のコバ位置に沿って干渉回避位置Kpで設定された加工幅Wで一定となるように加工ラインFTLが設定される。そして、始点S1より上側部分は、始点S1に対応する加工ラインFTL上の位置SF1から加工ラインFTLの接線をそのままコバ位置S1eまで延長した加工ラインが設定される。終点S2より下側部分も、終点S2に対応する加工ラインFTL上の位置SF2から加工ラインFTLの接線をそのままコバ位置S2eまで延長した加工ラインが設定される。
上記のスタイルA,Bは、玉型に応じて選択される。例えば、スタイルAは干渉回避位置Kp付近の玉型(リムRM)が湾曲している場合に選択されることで、修正加工範囲を見栄え良くデザインできる。スタイルBは玉型が直線的である場合に選択されることで、修正加工範囲を見栄え良くデザインできる。このように複数の加工スタイルを用意し、選択可能にすることによって、操作者は玉型の形状に応じて、最も見栄えの良い修正加工範囲を容易にデザインできる。なお、上記の加工スタイルの選択として、上記のスタイルA,Bを組み合わせたタイプを用意しておいても良い。また、玉型図形上で修正加工範囲をデザインする方法としては、タッチペンTPにより任意に加工ラインFTLを設定することでも可能である。暫定的に修正加工範囲のデザインの設定ができたら、操作者は、スイッチ部7に配置されたスイッチ7cを押して、干渉回避位置Kpの調整モードを選択する。調整モードが選択されると、ディスプレイ5のタッチパネル機能が無効(OFF)とされる。
図12は調節モードでの表示画面の例である。この例では、スタイルAが選択されている。操作者は、実際の眼鏡フレームのリムRM(ナイロールタイプ及びリムレスタイプの場合には、デモレンズが取り付けられた状態で、リムに相当する部分)をディスプレイ5上に置き、玉型図形FT上に重ね合わせる。そして、クリングスアームKAと玉型図形FTのコバ位置に対する加工干渉位置Kpを示すマークSpとの位置を確認する。玉型図形FTは略実寸で表示されているため、操作者は、玉型図形FTのコバ位置に対する実際のクリングスアームKAの位置を確認できる。また、タッチパネル機能がOFFにされているため、リムRMをディスプレイ5上に載せても誤った反応がされない。操作者は、暫定的に設定された加工干渉位置Kp(マークSp)が実際のクリングスアームKAとずれているときは、スイッチ部7のスイッチ7e又は7fにより、マークSpを移動させて加工干渉位置Kpの位置を微調整する。スイッチ7eが押されると、マークSpは玉型図形FT上を左回り(反時計回り)に移動される。スイッチ7fが押されると、マークSpは玉型図形FT上を右回り(時計回り)に移動される。図12の例では、実際のクリングスアームKAが暫定的に設定されたマークSpより下側にあるので、操作者はスイッチ7fによりマークSpを玉型図形FT上の右回りに移動させ、加工干渉位置Kpを実際のクリングスアームKAの位置に合わせる。
加工干渉位置Kpの調整が完了したら、操作者はスイッチ7cを押して調整モードを解除する。スイッチ7cが再び押されることにより、ディスプレイ5のタッチパネル機能が再び有効(ON)にされる。図13は、調整後の修正加工範囲の図である。なお、この例では、レンズを側面から見た図形FTEも同時に表示されている。側面図FTE上には、加工範囲を側面から見たときの加工ラインETLが表示される。なお、図10においても、同様に側面図を表示すると分かり易い。
操作者は、玉型図形FT上の加工ラインFTL及び側面図FTE上の加工ラインETLの表示により、仕上がり形状のデザインの適否を確認する。修正加工範囲の始点S1、終点S2の修正が必要となった場合には、タッチペンTPで始点S1又は終点S2をタッチし、ドラッグすることにより、始点S1又は終点S2を移動できる。始点S1又は終点S2が移動されると、加工干渉位置Kpが維持されたまま、加工ラインFTL及びETLの表示が変えられる。
玉型図形FT上の加工ラインFTLが決定されると、各動径角における加工幅W、レンズのコバ位置Q1、レンズ後面の傾斜角α及び面取り砥石221bの加工面の傾斜角βに基づいて、レンズ側面での加工点Q3が動径角毎に演算され、側面図FTE上の加工ラインETLが決定される。すなわち、動径角毎の加工点Q3は、前述の式1における加工幅Wが動径角毎に指定されることにより、動径角毎の修正加工量Tが演算される。これにより、動径角毎の加工点Q3が決定され、クリングスアームKAの干渉を回避する修正加工軌跡Q3nのデータ(rQn、θn、zQn)(n=1、2、・・・、N)として得られる。また、修正加工軌跡Q3nにより加工ラインETLが決定される。修正加工軌跡Q3nデータは、メモリ51に記憶される。
なお、レンズの鼻側のみに干渉回避の加工が施されると、レンズを正面から見たときの見栄えのバランスが悪くなる可能性がある。この場合、干渉回避編集画面600におけるスイッチ603が押されると、鼻側の加工部分の始点S1、終点S2の位置及び動径角毎の加工幅Wのデータが、玉型の幾何学中心FCを通るy軸に対して左右反転して演算される。そして、図14に示されるように、玉型形状FT上に、耳側での修正加工範囲の始点SE1、終点SE2が設定されると共に、玉型図形FT上の加工ラインFTL及び側面図形FTE上の加工ラインETLが設定される。これにより、耳側部分にも鼻側と同じような加工部分がバランス良くデザインされる。玉型図形FT上の加工ラインFTLが設定されることにより、レンズの耳側の修正加工軌跡が前述と同様に演算される。
なお、耳側の加工部分の設定においても、干渉回避編集画面600における玉型図形FT上で、タッチペンTPにより始点SE1,終点SE2を指定すると共に、玉型上の加工幅W(又は側面での修正加工量T)を入力することにより、任意の所望形状にデザインすることが可能である。
以上のようにクリングスアームKAの干渉を回避する修正加工軌跡Q3nが決定したら、操作者は、再び、加工済みのレンズに固定されているカップCuの基部をレンズチャック軸102L側のカップホルダ106に装着し、レンズチャック軸102RをレンズLE側に移動させてレンズLEをレンズチャック軸102R、102Lによりチャッキングする。そして、操作者はリタッチスイッチ7bを押して修正加工を開始する。今回の例では、リタッチスイッチ7bが押されると、始めのレンズの周縁加工に対して、図13等で設定された加工範囲の加工が行われる。
制御部50は、修正加工軌跡Q3nをメモリ51から呼び出し、面取り機構部200を動作させる。制御部50は、まず、モータ205を駆動し、退避位置に置かれた砥石回転軸230を加工位置に移動させ、モータ221によりレンズ後面用面取り砥石221bを回転させる。次に、制御部50は、修正加工軌跡Q3nに基づいてレンズチャック軸102R,102Lを面取り砥石221bに対してY軸方向及びX軸方向に移動させる修正加工データに変換し、修正加工データにしたがってモータ120によるレンズLEの回転を制御すると共に、モータ150及びモータ145によるY軸方向及びX軸方向の移動を制御し、面取り砥石221bによりレンズ後面のコバ角部を加工する。また、レンズの耳側にも修正加工部分が設定されているときは、制御部50はその修正加工軌跡に基づいて修正加工データに変換し、修正加工データに従ってモータ120、150及び145の駆動を制御し、面取り砥石221bによりレンズ後面のコバ角部を加工する。
上記では、加工済みのレンズLEをリムRMに枠入れすることにより、クリングスアームKAとレンズとの干渉の有無を確認したが、これはレンズLEの加工前に行うこともできる。例えば、レンズ形状測定部200F、200Rによりレンズ前面及びレンズ後面のコバ位置が測定された後にヤゲン軌跡が演算されると、図15のように、ディスプレイ5にはクリングスアームKAの位置を指定するシミュレーション画面が表示される。ディスプレイ5の画面上の玉型図形FTは、図12の場合と同じく、略実寸で表示される。操作者は、スイッチ7cを押し手調整モードに切換えた後、実際の眼鏡フレームのリムRMをディスプレイ5上に置いて玉型図形FT上に重ね合わせ、玉型図形FTのコバ位置に対するクリングスアームKAの位置を確認する。そして、スイッチ7e又は7fによりマークSpを移動させ、玉型図形FT上でクリングスアームKAの位置を指定する。マークSpにより指定されたコバ位置が指定されると、その指定された位置でのレンズ断面図形701が画面に表示される。また、レンズ断面図形701のヤゲン頂点位置、レンズ後面のコバ位置の実際の距離を読み取ることが可能なスケール702が表示される。操作者は、スケール702によりレンズ断面図形701上のヤゲン頂点位置とレンズ後面のコバ位置との距離dcを読み取り、また、リムRMの溝中心とクリングスアームKAとの距離Dbを計測する。距離dcと距離Dbを比べることにより、クリングスアームKAとレンズが干渉するか否かが確認でき、干渉する場合には修正加工量Tを得ることができる。修正加工が必要な場合には、図10の干渉回避編集画面600により、修正加工軌跡Q3を設定できる。修正加工軌跡Q3が設定された場合、レンズの周縁は、粗加工、ヤゲン仕上げ加工された後、続けて面取り砥石221bによりレンズ後面のコバ角部が加工される。
以上のように、レンズとクリングスアームKAとが干渉する場合には、ディスプレイ5に表示される略実寸の玉型図形FTに実際のリムRMを合わせることで、クリングスアームKAの干渉位置を容易に指定することができ、クリングスアームKAとレンズとの干渉を避けるのに必要な修正加工を容易に行える。
なお、上記ではディスプレイ5及びタッチペンTP等の設定ユニットを使用して、操作者がレンズ後面のコバ角部とクリングスアームKAとの干渉位置を玉型図形上で設定するものとしたが、他の方法も可能である。例えば、眼鏡フレームに取り付けられたクリングスアームKAの設計データがある場合には、クリングスアームKAの位置データが受信ユニット55により受信される構成とすれば、操作者の設定の手間が省かれ、正確な位置データが設定される。
また、上記ではディスプレイ5がタッチパネル機能を有している場合について述べているが、ディスプレイ5としてはタッチパネル機能が無いものも使用できる。この場合には、スイッチ部7に配置された各種のスイッチ操作によって必要なデータを入力可能にすれば良い。
またさらに、上記ではリムを持つ眼鏡フレームに枠入れするためにヤゲンが形成されたレンズを例にして説明したが、レンズ周縁が平加工された後、溝堀り加工されたレンズ、又はレンズ屈折面に穴あけ加工されたレンズであっても、上記の修正加工を適用することができる。
眼鏡レンズ加工装置の加工部の概略構成図である。 レンズコバ位置を測定する測定部の概略構成図である。 面取り機構部の構成図である。 穴加工・溝掘り機構部の概略構成図である。 眼鏡レンズ加工装置の制御ブロック図である。 レンズのチャッキングの説明図である。 眼鏡フレームのクリングスアームの取付例である。 レンズ後面側のコバとクリングスアームとの干渉についての説明図である。 クリングスアームの干渉回避の為の修正加工軌跡の決定方法である。 クリングスアームの干渉回避のための干渉回避編集画面の例である。 干渉回避の為の修正加工範囲のデザイン方法についての説明図である。 調節モードでの表示画面の例である。 加工干渉位置の調整後の修正加工範囲の説明図である。 耳側に設定される修正加工範囲についての説明図である。 レンズ加工前にクリングスアームの干渉回避を行う場合の説明図である。
符号の説明
5 ディスプレイ
7 スイッチ部
50 制御部
200 面取り機構部
300F、300R レンズコバ位置検知ユニット
400 穴加工・溝掘り機構部
604 入力欄

Claims (4)

  1. 玉型データに基づいてレンズの周縁を加工する眼鏡レンズ加工装置において、
    玉型データに基づいてレンズ前面及びレンズ後面のコバ位置を検知するレンズコバ位置検知手段と、
    レンズ後面のコバ角部を加工するコバ角部加工具と、
    仕上げ加工後のレンズ後面のコバと眼鏡フレームのクリングスアームとの干渉を避けるに必要なコバ角部の修正量データを入力する修正量データ入力手段であって、クリングスアームのコバ位置での加工量及びコバ角部の加工範囲を含む修正量データを入力する修正量データ入力手段と、
    前記コバ位置検知手段により検知されたコバ位置検知データ及び前記修正量データに基づいてレンズ後面のコバ角部の加工軌跡を求めて修正加工データを得る加工データ演算手段と、
    前記修正加工データに従ってレンズ後面のコバ角部を前記コバ角部加工具により加工する加工制御手段と、
    を備えることを特徴とする眼鏡レンズ加工装置。
  2. 請求項1の眼鏡レンズ加工装置において、
    前記修正量データ入力手段は、仕上げ加工後のレンズ後面のコバ位置にクリングスアームの位置を設定するクリングスアーム位置設定手段であって、玉型データに基づいて略実寸の玉型図形を画面に表示するディスプレイを持ち、画面上の玉型図形に合わせて置かれた眼鏡フレームのクリングスアームのコバ位置を操作者が確認し、クリングスアームのコバ位置を玉型図形上で設定するか、又は眼鏡フレームの設計データからクリングスアームのコバ位置データを受信して設定するクリングスアーム位置設定手段と、
    該クリングスアーム位置設定手段により設定されたクリングスアームのコバ位置で、クリングスアームとレンズとの干渉を避けるに必要なレンズ後面のコバ角部の加工量データを入力する加工量入力手段と、
    クリングスアームのコバ位置を含むコバ角部の修正加工範囲をデザインしたデータを入力する加工範囲データ入力手段と、
    を備えることを特徴とする眼鏡レンズ加工装置。
  3. 請求項2の眼鏡レンズ加工装置において、
    レンズ後面のコバ位置検知データ、クリングスアームのコバ位置データ、前記修正加工具によるレンズ後面の加工面の角度データ及びコバ角部の加工量データに基づいて、クリングスアームのコバ位置に対応して前記コバ角部加工具により加工されるレンズ後面上の加工点Q2を演算する加工点演算手段を持ち、
    前記加工範囲データ入力手段は、レンズ後面から見た修正加工範囲の加工ラインが前記加工点Q2を通るように修正加工範囲をデザインしたデータを入力することを特徴とする眼鏡レンズ加工装置。
  4. 玉型データに基づいて加工された眼鏡レンズの後面のコバ角部をコバ角部加工具により加工する眼鏡レンズ加工方法において、
    玉型データに基づいてレンズ前面及びレンズ後面のコバ位置を検知するレンズコバ位置検知ステップと、
    仕上げ加工後のレンズ後面のコバと眼鏡フレームのクリングスアームとの干渉を避けるのに必要なコバ角部の修正量データを入力する修正量データ入力ステップであって、玉型データに基づいて略実寸の玉型図形をディスプレイ画面に表示し、操作者が画面上の玉型図形に合わせて眼鏡フレームのリムを置き、眼鏡フレームのクリングスアームの位置を玉型図形上で設定し、クリングスアームのコバ位置での加工量及びコバ角部の加工範囲を含む修正量データを入力する修正量データ入力ステップと、
    コバ位置検知データ及び前記修正量データに基づいてレンズ後面のコバ角部の加工軌跡を求めて修正加工データを得る加工データ演算ステップと、
    前記修正加工データに従ってレンズ後面のコバ角部を前記コバ角部加工具により加工する加工ステップと、
    を備えることを特徴とする眼鏡レンズ加工方法。
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