JP2010125061A - 椅子 - Google Patents
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Abstract
【課題】レバーの動きをワイヤーに駆動部材に伝える椅子において、レバーの操作性を高める。
【手段】座4を構成するインナーシェル17はアウターシェル19に取り付けられており、アウターシェル19の側面部にレバー20,21が配置されている。レバー20,21は前後方向に延びる軸心回りに回動するようにアウターシェル19に取り付けられており、このため、着座した人は自然な状態でレバー20,21を操作できる。索導管材49,50はアウターシェル19の側縁の長溝45に前後方向に延びる姿勢で配置されており、チューブ56は前向き移動不能に保持されている。ワイヤー57はプーリ65で方向変換してレバー20,21に係止されている。プーリ65の存在により、レバー20,21の動きがワイヤー57の引っ張りにスムースに変換される。
【選択図】図7
【手段】座4を構成するインナーシェル17はアウターシェル19に取り付けられており、アウターシェル19の側面部にレバー20,21が配置されている。レバー20,21は前後方向に延びる軸心回りに回動するようにアウターシェル19に取り付けられており、このため、着座した人は自然な状態でレバー20,21を操作できる。索導管材49,50はアウターシェル19の側縁の長溝45に前後方向に延びる姿勢で配置されており、チューブ56は前向き移動不能に保持されている。ワイヤー57はプーリ65で方向変換してレバー20,21に係止されている。プーリ65の存在により、レバー20,21の動きがワイヤー57の引っ張りにスムースに変換される。
【選択図】図7
Description
本願発明は、座部を構成するアウターシェルに操作用レバーを取り付けた椅子に関するものである。
脚支柱をガスシリンダで構成している椅子は、ガスシリンダのロックを解除して高さ調節するための昇降用レバーを備えている。また、背もたれが後傾するロッキング椅子では、背もたれを後傾可能な状態と後傾不能な状態に切り換えたり後傾した状態に保持したりするためのロック用レバーを備えていることが多い。これらのレバーは人が着座した状態で操作できるように座の側縁の下方に配置している。レバーは一般にその先端を上向きに引き上げできる回動式になっていることが多く、手の平を座の縁に当てて指先をレバーに当てるようになっていることが多い。
そして、昇降操作はガスシリンダプッシュバルブを押圧部材で押すことで行われ、また、背もたれのロック操作はロック部材を駆動することで行われるが、レバーの動きを押圧部材やロック部材の動きに変換する動力伝達手段として、チューブにワイヤーをスライド自在に嵌め入れた索導管を使用したものがある。
索導管を使用した動力伝達機構として、本願出願人が開示した特許文献1がある。この特許文献1では、レバーは座体を支持するアウターシェルの後部に左右横長の軸心回りに回動するように取り付けられている一方、索導管はアウターシェルの上面個所で前後方向に延びるように配置されており、レバーの端部(回動支点を挟んで人の指先が当たる個所と反対側の端部)にワイヤーが連結されている。
特開2008−132298号公報
特許文献1ではレバーの端部にワイヤーが連結されている単純な構造であるため、例えば特開2004−49718号公報のように肘掛け装置にレバーを設けた場合に比べてコストを著しく抑制できると共に、動作も確実になる利点がある。
他方、特許文献1ではレバーは座の後ろ寄りの部位に配置されており、このため例えば座の側部に手を当ててもレバーが邪魔にならないという評価もあるが、逆に、座の側部にレバーがあった方がよいとう要請もある。
本願発明は、アウターシェルの上面個所に索導管を前後方向に延びるように配置するという考え方は特許文献1を踏襲しつつ、レバーを座の側部に配置することを可能ならしめんとするものである。また本願は、索導管の好適な配置態様を提供することも目的の一つとしている。
本願発明に係る椅子は、座をインナーシェルの上面にクッションが張られた構造としており、前記座インナーシェルはその下方に配置されたアウターシェルに取り付けられている、という構成であり、且つ、前記アウターシェルの側面部に取り付けられた操作レバーと、ワイヤーをチューブにスライド自在に挿入してなる索導管とを有しており、前記操作レバーの回動操作によって索導管のワイヤーが引っ張られるようになっている。
そして、請求項1の発明では、前記索導管のチューブはアウターシェルの上面部の個所で前後方向に延びるように配置されており、前記チューブの一端部は長手方向に移動不能となるようにアウターシェルに保持されている一方、前記チューブの一端部から引き出されたワイヤーの一端部はレバーに連結されており、このためワイヤーの一端部はレバーの回動るよって左右方向又は上下方向若しくは両方向に移動するようになっており、前記アウターシェルに、ワイヤーが曲がった状態でスムースにスライドするようガイドする姿勢変換部材を設けている。請求項2の発明では、姿勢変換部材の好適な態様として回転式のプーリを採用している。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記アウターシェルは脚装置の上端に固定されたベースで支持されており、前記ベースのうち後ろ寄りの部位に、座の高さを調節する昇降操作装置と背もたれを後傾動を制御する背もたれロック装置とが配置されている一方、前記アウターシェルには、前記昇降操作装置を駆動する昇降用レバーと背もたれロック装置を駆動するロック用レバーとが取り付けられており、前記昇降用レバーとセットになった索導管とロック用レバーとセットになった索導管とは、いずれもアウターシェルの後ろに引き出されてから湾曲した状態でベースの後部に向けて延びている。
本願発明では、レバーは前後長手の軸心回りに回動するようにアウターシェルの側部に取り付けられているため、人は座の側部に手の平を当てて指先をレバーの先端部に当てて引くことにより、レバーを自然な状態で回動させることができて操作性に優れている。
さて、レバーの回動による動力を索導管のワイヤーに伝達する方法としては、索導管を左右方向に延びる姿勢にしてワイヤーを引くことも可能であるが、この場合は索導管をアウターシェルの外側に引き出す処理が面倒になり、また、インナーシェルが下向きに撓み変形すると索導管と接触する虞がある。
これに対して本願発明では、索導管はアウターシェルの上面個所で前後方向に延びるように配置されているため、アウターシェルの後ろに引き出して自然な曲がりを持ってベース等に向かわせることができ、また、索導管はアウターシェルの上面部のうちレバーの近くの側部に配置されているため、インナーシェルが着座によって撓み変形してもこれに干渉することなく、ワイヤーのスムースな動きが確保される。
姿勢変換部材はアウターシェルに一体成形することも可能であるが、請求項2のように回転式のプーリを採用すると、ワイヤーは曲がって状態でその長手方向にスムースに動くため、好適である。
また、座の左右側部や前部の近傍には人が手をおくことがあるが、座の後ろ側には人が手を伸ばすことはない。そして、請求項3の構成を採用すると、索導管はアウターシェルの後ろに引き出されているため、索導管が着座者の邪魔になることは全くなく、また、自然な状態で曲げることができためワイヤーの動きのスムース性も確保できる。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、事務用に多用されている回転椅子に適用している。以下の説明では方向を特定するための「前後」「左右」の文言を使用するが、これは人が普通に腰掛けた状態を基準にしている。
(1).概要
まず、椅子の概要を説明する。図1のうち(A)は椅子の斜視図、(B)は背もたれの部分的な一部破断正面図、図2は側面図である。これら図1,2に示すように、椅子は、主要要素として、脚支柱2を有する脚装置1、脚支柱2の上端に固定されたベース3、ベース3の上方に配置された座4、背もたれ6を構成するバックフレーム5、背もたれ6に取付けられたヘッドレスト装置7を備えている。
まず、椅子の概要を説明する。図1のうち(A)は椅子の斜視図、(B)は背もたれの部分的な一部破断正面図、図2は側面図である。これら図1,2に示すように、椅子は、主要要素として、脚支柱2を有する脚装置1、脚支柱2の上端に固定されたベース3、ベース3の上方に配置された座4、背もたれ6を構成するバックフレーム5、背もたれ6に取付けられたヘッドレスト装置7を備えている。
脚1は放射状に延びる複数本の枝足を備えており、各枝足の先端にはキャスタを設けている。脚支柱2は伸縮自在なガスシリンダを使用している。椅子はまた、ベース3の左右両側において前後方向に延びる揺動フレーム8を有しており、バックフレーム5は揺動フレーム8にビスで固定されている。バックフレーム5にはメッシュ状のシート材10を張っている。
揺動フレーム8はその前端部を中心にして後傾するようにベース3に第1軸部11で連結されている。第1軸部11にはばね手段の一例としてのトーションバーが内蔵されており、背もたれ6はトーションバーの弾性に抗して後傾動する。揺動フレーム8の後部には上向きに延びる背支柱8aが一体に形成されており、左右の背支柱8aにバックフレーム9がねじで固定されている。
(2).座部の概略
図3は座部等の分離正面図であり、この図に示すように、座4は樹脂製インナーシェル17の上面にクッション材18を張った構造になっている。図示していないが、クッション18はクロス等の表皮材で覆われている。インナーシェル17の下方には樹脂製のアウターシェル19が配置されている。アウターシェル19はその左右側部を除いて上向き凹状に湾曲している。そして、インナーシェル17はその左右側部がアウターシェル19に固定されており、このためインナーシェル17は着座による荷重で下向き凸状に伸び変形する。
図3は座部等の分離正面図であり、この図に示すように、座4は樹脂製インナーシェル17の上面にクッション材18を張った構造になっている。図示していないが、クッション18はクロス等の表皮材で覆われている。インナーシェル17の下方には樹脂製のアウターシェル19が配置されている。アウターシェル19はその左右側部を除いて上向き凹状に湾曲している。そして、インナーシェル17はその左右側部がアウターシェル19に固定されており、このためインナーシェル17は着座による荷重で下向き凸状に伸び変形する。
アウターシェル19の右側部下面部には、脚支柱2のロック解除するための昇降操作レバー20と、背もたれ5の後傾動を制御するためのロック用レバー21とが配置されており、アウターシェル19の左側部下面部には、座4の前後位置を調節するための座面レバー22を配置している。
図3に示すように、アウターシェル19の下方には平面視略四角枠状の中間部材23が配置されており、中間部材23の左右側面には前後長手の補助フレーム24が前後相対動可能に取り付けられており、アウターシェル19は、補助フレーム24を介して中間部材23に前後位置調節可能に取り付けられている。本願との関係は薄いので詳細は省略するが、揺動フレーム8が後傾すると中間部材23と座4とアウターシェル19とは一緒に後退しつつ後傾する。
(3).座及びアウターシェル
次に、座4及びアウターシェル19を図4に基づいて説明する。図4のうち(A)はインナーシェル17とアウターシェル19と分離平面図、(B)はインナーシェル17とアウターシェル19とを上下に分離した状態での(A)のB−B視断面図、(C)はインナーシェル17とアウターシェル19とを上下に分離した状態での(A)の(C)視断面図である。
次に、座4及びアウターシェル19を図4に基づいて説明する。図4のうち(A)はインナーシェル17とアウターシェル19と分離平面図、(B)はインナーシェル17とアウターシェル19とを上下に分離した状態での(A)のB−B視断面図、(C)はインナーシェル17とアウターシェル19とを上下に分離した状態での(A)の(C)視断面図である。
インナーシェル17は伸び変形を許容するため多数のスリット25が形成されている。そして、インナーシェル17はその四隅に近い4カ所がアウターシェル19に連結(固定)されている。本実施形態では、インナーシェル17は爪の嵌め込みとビスによる締結とでアウターシェル19に固定されている。
すなわち、図4(B)に示すように、インナーシェル17の後部には正面視で外向き鉤形の係止爪26を下向き突設して、アウターシェル19の後部には係止爪26が上向き抜け不能に嵌まる係合凹所27を形成している一方、インナーシェル17の手前側のコーナー寄り部位には筒型ボス部28を下向き突設して、アウターシェル19の前部には筒型ボス部38が重なる(部分的に嵌まる)下向き開口の受け部29を形成し、受け部29に下方から嵌め込んだビス30を筒型ボス部28にねじ込んでいる。
インナーシェル17の係止爪26をアウターシェル19の係合凹所27に下向きに嵌め込んでから奥に押し込むと、係止爪26を係合凹所27の個所で上向き抜け不能に保持される。
(4).昇降操作レバー及びロックレバー
次に、図5〜図10を参照して昇降操作レバー20及びロック用レバー21を説明する。図5は分離平面図、図6は後方から見た斜視図、図7は一部部材を分離した平面図、図8のうち(A)はアウターシェル19を下方から見た斜視図で(B)はアウターシェル19の一部を後ろから見た斜視図、図9はアウターシェル19を上方から見た斜視図、図10の(A)はレバー20,21を下方から見た斜視図、(B)は索導管の取り付けを示すための図である。
次に、図5〜図10を参照して昇降操作レバー20及びロック用レバー21を説明する。図5は分離平面図、図6は後方から見た斜視図、図7は一部部材を分離した平面図、図8のうち(A)はアウターシェル19を下方から見た斜視図で(B)はアウターシェル19の一部を後ろから見た斜視図、図9はアウターシェル19を上方から見た斜視図、図10の(A)はレバー20,21を下方から見た斜視図、(B)は索導管の取り付けを示すための図である。
昇降操作レバー20とロック用レバー21とは基本的には同じ形態であり、アウターシェル19における傾斜した(或いは湾曲した)右側面から外側に露出した操作片42と、アウターシェル19の内部に位置した基部43とを有していておおよそ正面視でくの字に近い形態になっている。そして、操作片42と基部43とが連接する部分に前後一対の支軸44を突設しており、この支軸44がアウターシェル19の右側部に形成した軸受け溝45に嵌め込まれている。
レバー20,21の支軸44は、アウターシェル19にビス止めされた押さえ板46で抜け不能に保持されている。また、アウターシェル19には操作片42を露出させるための窓穴47が空いている。アウターシェル19のうちレバー20,21の基部63が位置する部分は上向きに開口した前後長手の長溝48に成っており、この長溝48に昇降用索導管49とロック用索導管50との一端部が配置されている。
更に述べると、長溝48の後端はリア壁51で仕切られており、リア壁51には索導管49,50が上下に高さを変えた状態で挿通される穴52が空いており、また、長溝48のうちリア壁51に近い後部にはチューブホルダー53が上方から嵌め込み装着されてビスで固定されており、図10に示すように、このチューブホルダー53に形成した2段の内向き凹所54に索導管49,50が嵌め込まれている。
例えば図6から理解できるように、チューブホルダー53の凹所54は長溝48を構成する内リブ55で塞がれており、このため索導管49,50は上下左右にずれ抜け不能に保持されている。また、チューブホルダー53の前端には、索導管49,50を構成するチューブ56が前向き移動不能に保持されるストッパー板53aが形成されており、ストッパー板57に、索導管49,50を構成するワイヤー58がスライド自在に通るスリット59を形成している。
そして、ワイヤー57の一端にはボール60が形成されている一方、例えば図7に示すように、両レバー20,21の基部には、ボール59が嵌まる前向き開口穴61とこれに連通した第1及び第2のワイヤー通路62,63とが形成されている。第1ワイヤー通路62は前後方向に延びており、第2ワイヤー通路63は第1ワイヤー通路62の後端に連通して上向きに延びている。ボール60は両ワイヤー通路62,63の基部に位置しており、レバー20,21は、ワイヤー60が第2ワイヤー通路83に位置することで回動が許容され、かつ、レバー20,21の操作片42に指先を当てて回動させると、レバー20,21の基部43は下向きに移動し、このためワイヤー57はチューブ56から引き出される方向に引っ張られる。
そして、例えば図6に示すように、長溝48のうちレバー20,20の後端部寄りの個所にはボス部64を一体に設け、このボス部64に水平回転自在に嵌め込んだプーリ85にワイヤー77を嵌め込んでいる。言うまでもないが、プーリ65の外周には溝が形成されている。また、ボス部64にはプーリ65の抜け止めのためビス66をねじ込んでいる。更に、プーリ65はボス部64に上下動する状態で嵌まっている。
例えば図7から理解できるように、ワイヤー57は前後方向に延びる姿勢でチューブ56から引き出されていると共に、プーリ65によって略左右方向に延びる姿勢に方向を変えてレバー20,21に係止されている。このようにプーリ65でワイヤー57の延び姿勢を略L形に変えることにより、レバー20,21の回動によってワイヤー57をスムースに引っ張り駆動することができる。
本実施形態では、両レバー20,21における第2ワイヤー通路63の後部内面63aは左右内側に行くほど後ろにずれた傾斜面になっており、このため、ワイヤー57の曲がり角度が平面視で鈍角になっており、その結果、ワイヤー57の引っ張りがよりスムースにガイドされる。
レバー20,21を回動させるとボール58は上下動するので、本実施形態のようにプーリ65をボス部64に上下動可能に取り付けると、ワイヤー57がプーリ65に嵌まった状態がしっかりと保持される利点である。上記の実施形態はワイヤー57が平面視において延び姿勢を変えた場合であったが、ワイヤー57は側面視でL字状に姿勢を変えることも可能であり、この場合は、プーリ65が左右横長の軸心回りに回転するように設定したらよい。
昇降操作レバー20の操作片42には多数の小穴を設けている。これは手触りによって2つのレバー20,21を区別するための措置である。ロック用レバー21に小穴等の検知手段を設けてもよい。
(5).ワイヤーによる部材の駆動
次に、ワイヤー57による部材の駆動の具体例を図11〜図13に基づいて説明する。図11はベース3に取り付けられた部材の分離斜視図、図12はベース3の平面図、図13は昇降高さ調節機構及びロック機構を示す斜視図である。
次に、ワイヤー57による部材の駆動の具体例を図11〜図13に基づいて説明する。図11はベース3に取り付けられた部材の分離斜視図、図12はベース3の平面図、図13は昇降高さ調節機構及びロック機構を示す斜視図である。
ベース3はアルミダイキャストのような成形品であり、その後部に脚支柱2が嵌まっている。図示していないが、脚支柱2の上端にはロック解除用のプッシュバルブが突出している。ベース3のやや前用部位には上向きに開口した第1凹所68が形成されており、第1凹所68に第1軸部11が嵌まっている。
図11から明瞭に把握できるように、第1軸部11は、左右一対の回転筒69を有しており、左右の回転軸69の基端は、略上向き開口コの字形のセンターブラケット70に溶接で固定されている。従って、センターブラケット70は回転筒69と一緒に回転(回動す)。左右の回転筒69はそれぞれ上下分割方式のブッシュ71によってベース3に回転可能に保持されている。ブッシュ71は押さえ板72で上下離反不能に保持されている。
回転筒69にはトーションバー73が挿通されており、トーションバー73は多数枚の板ばねからなっていて全体として角形になっており、トーションバー73の左右両端部を回転筒69における角形端部69aに回転不能に嵌合させている。回転筒69の左右両端部に後ろ向きに延びる断面コの字形のブラケット74が溶接によって固着されており、ブラケット74が揺動フレーム8にビスで固定されている。
トーションバー73のうち左右回転筒69の間の個所には略前向きに延びるアーム75が相対回転不能に嵌まっている。詳細は省略するが、アーム75には、ハンドル軸67が螺合したスライドカム76に下方から当接しており、スライドカム76とアーム65との当接面を正面視で傾斜させている。従って、スライドカム76を左右移動させるとアーム75がトーションバー73の軸心回りに回動し、これにより、トーションバー73の初期弾性力を調節できる。図11において符号77は下カバー、符号78は上カバーを示す。
センターブラケット70にはブロック状の第1ロック体80がビスで固定されており、ロック体80の後面にはロック溝81が多段に形成されており。ロック体80の後ろ側には、水平旋回してロック溝801に係脱する第2ロック体82が配置されている。第2ロック体82は、その一端部を中心にして水平回動するようにベース3に設けたボス体に嵌め込まれており、姿勢保持板83と第1ばね( ねじりばね) 84とにより、第1ロック体80から逃げる方向に付勢されている。また、第2ロック体82はコの字形の補強材105で上向き移動不能に保持されている。
第2ロック体82は、例えば図13に示すスライダー86の前後動によって水平回動し得る。正確に述べると、スライダー86が後退する第2ロック体82は第1ロック体80に向けて回動するが、両ロック体80,82がの間に摩擦抵抗が生じている状態ではスライダー86が前進しても第2ロック体82は戻り回動せず、両ロック体80,82の間に摩擦抵抗が無くなると第2ロック体82は第1ばね84によって第1ロック体80から逃げ回動する。
スライダー86はケース87にスライド自在に装着されており、ケース87にはノック式ボールペンと同様の位置保持機構が内蔵されており、スライダー86が後ろ側に引き移動されると、その引き移動により、前進状態と後退状とに交互に保持される。位置保持機構を構成する部材には、ロック用索導管50におけるワイヤー57の他端がボールを介して係止されている。
ベース3の後部には、索導管49,50におけるチューブ56の他端部が前向き移動不能に保持するリアホルダー88がビス止めされており、スライダー86とリアホルダー88との間には第2ばね89が介在している。従って、ロック用レバー21を起こし回動させるとロック用索導管21のワイヤー57でスライダー86が後ろ向きに引っ張られ、ロック用レバー21を引いて戻すという操作を繰り返すことにより、スライダー86は前進位置と後退位置とに交互に位置が変わり、スライダー86が後退することで第2ロック体82が前進する。
そして、第2ロック体86が第1ロック体80の任意のロック溝81に嵌まることにより、背もたれの後傾角度(回動不能に後傾した角度)を段階かに調節できる。
例えば図13から理解できるように、昇降操作機構は、脚支柱2のプッシュバルブを押し提げる第1レバー90は、第1レバー90を回動操作する第2レバー91とを備えている。両レバー90,91は支軸部92を有していて支軸部92がベース3に形成した軸受け溝に嵌まっている。第2レバー91は側面視略三角形になっていて上端部にワイヤー57の他端が係止されている。昇降操作レバー20を引くとワイヤー57を介して第2レバー91が回動し、すると第1レバー90は第2レバー91の押圧作用によって下向き回動し、これによって脚支柱2のプッシュバルブが押し下げられる。
図12から明瞭に把握できるように、ロック機構のスライダー76と昇降機構のレバー90,91とはベース3の後部に配置されており、索導管49,50は後ろ側からベース3の上方に入り込んでいる。このため、索導管49,50がロック体80,81の動きの邪魔になるようなことはなく、また、索導管49,50は側面視横向きU字状に自然な状態でかつ大きな曲率で曲がっているため、ワイヤー57のスライドもスムースである。また、索導管はベース3の後ろ側において露出しているに過ぎないため、人の邪魔にもならない。この点は本実施形態の利点であり、独立した発明たり得る。
1 脚装置
3 ベース
4 座
17 インナーシェル
19 アウターシェル
20 昇降操作レバー
21 ロック用レバー
42 レバーの操作片
43 レバーの基部
49 昇降用索導管
50 ロック用索導管
53 チューブホルダー
56 索導管のチャーブ
57 索導管のワイヤー
58 ボール
62,63 ワイヤー通
65 姿勢変換部材の一例としてのプーリ
3 ベース
4 座
17 インナーシェル
19 アウターシェル
20 昇降操作レバー
21 ロック用レバー
42 レバーの操作片
43 レバーの基部
49 昇降用索導管
50 ロック用索導管
53 チューブホルダー
56 索導管のチャーブ
57 索導管のワイヤー
58 ボール
62,63 ワイヤー通
65 姿勢変換部材の一例としてのプーリ
Claims (3)
- 座をインナーシェルの上面にクッションが張られた構造としており、前記座インナーシェルはその下方に配置されたアウターシェルに取り付けられている、という構成であり、且つ、
前記アウターシェルの側面部に取り付けられた操作レバーと、ワイヤーをチューブにスライド自在に挿入してなる索導管とを有しており、前記操作レバーの回動操作によって索導管のワイヤーが引っ張られるようになっている、
という椅子であって、
前記索導管のチューブはアウターシェルの上面部の個所で前後方向に延びるように配置されており、前記チューブの一端部は長手方向に移動不能となるようにアウターシェルに保持されている一方、前記チューブの一端部から引き出されたワイヤーの一端部はレバーに連結されており、このためワイヤーの一端部はレバーの回動るよって左右方向又は上下方向若しくは両方向に移動するようになっており、前記アウターシェルに、ワイヤーが曲がった状態でスムースにスライドするようガイドする姿勢変換部材を設けている、
椅子。 - 前記姿勢変換部材は回転自在なプーリである、
請求項1に記載した椅子。 - 前記アウターシェルは脚装置の上端に固定されたベースで支持されており、前記ベースのうち後ろ寄りの部位に、座の高さを調節する昇降操作装置と背もたれを後傾動を制御する背もたれロック装置とが配置されている一方、
前記アウターシェルには、前記昇降操作装置を駆動する昇降用レバーと背もたれロック装置を駆動するロック用レバーとが取り付けられており、前記昇降用レバーとセットになった索導管とロック用レバーとセットになった索導管とは、いずれもアウターシェルの後ろに引き出されてから湾曲した状態でベースの後部に向けて延びている、
請求項1又は2に記載した椅子。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2008
- 2008-11-27 JP JP2008302974A patent/JP2010125061A/ja not_active Withdrawn
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