JP2010124552A - 電気車制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸固着を正確に検知する電気車制御装置を提供する。
【解決手段】電気車制御装置は、集電装置などにより集電した直流電力を交流電力に変換する電力変換手段12と、前記電力変換手段により変換された交流電力により複数の軸を個別に駆動する複数の電動機13と、前記複数の軸の回転速度を検出する速度検出手段14と、を具備する。電気車制御装置は、予め基準値を記憶し、検出される前記複数の軸の回転速度と予め記憶されている基準値とに基づいて異常の有無を判定し、異常を検知した場合、異常が軸固着であるか前記速度検出手段14の故障であるかを判別する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電動機を駆動する電気車制御装置に関する。
電気車を駆動する電動機の制御装置として、第三軌条または架線などの送電路から直流電力を集電し、電動機を駆動する電気車制御装置がある。電気車制御装置は、第三軌条または架線などから集電した直流電力を交流電力に変換するインバータ(電力変換部)を備えている。電気車制御装置は、変換した交流電力により電動機を駆動する。また、1電気車に対して複数の電動機により駆動する電気車制御装置がある。この場合、複数の電動機は、それぞれ対応するインバータにより制御される。
上記した電気車制御装置の電動機の駆動する機構に、例えば異物が挟まるなどして固着した場合、電動機は、目標となる出力を出すことができない。また、固着した状態で機構が動作しようとする為、軸受けの破損、脱線などを引き起こす可能性がある。
そこで、回転速度計(速度検出手段)により電動機の軸の回転速度を検出し、検出した回転速度に基づいて固着状態を検知する電動機の保護回路装置が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
上記した保護回路装置は、電動機を駆動する回路に流れる電流が基準値以上であり、かつ、電動機の軸の回転速度が基準値未満である場合に固着状態を検知する。
特開平10−234130号公報
しかし、上記した保護回路装置では、電動機の固着を検知できない場合がある。例えば、惰行運転中である場合、電動機を駆動する回路に基準値以上の電流は流れない。この場合、上記した保護回路装置は、電動機の固着を検知できないという問題がある。
また、電動機を駆動する回路を流れる電流が基準値以上である、という条件を除いた場合、上記した保護回路装置は、運転速度が比較的遅い徐行運転中に電動機の固着を誤検知する可能性があるという問題がある。
そこで、本発明の一形態における目的は、軸固着を正確に検知する電気車制御装置を提供することにある。
本発明の一実施形態に係る電気車制御装置は、集電装置などにより集電した直流電力を交流電力に変換する電力変換手段と、前記電力変換手段により変換された交流電力により複数の軸を個別に駆動する複数の電動機と、前記複数の軸の回転速度を検出する速度検出手段と、予め基準値を記憶する記憶手段と、前記速度検出手段により検出される前記複数の軸の回転速度と前記記憶手段により記憶されている基準値とに基づいて異常の有無を判定する異常検知手段と、前記異常検知手段により異常を検知した場合、異常が軸固着であるか前記速度検出手段の故障であるかを判別する判別手段と、を具備する。
この発明の一形態によれば、軸固着を正確に検知する電気車制御装置を提供することができる。
以下、図を参照しながら、本発明の第1の実施形態に係る電気車制御装置について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電気車制御装置1の構成例について説明する為のブロック図である。
図1に示すように、電気車制御装置1は、車両制御部10、電動機13、速度検出部14、及び電流検出部15などを備えている。また、電気車制御装置1は、図示しない集電装置を備えている。またさらに、車両制御部10は、制御部11及び電力変換部12を備えている。なお、本実施形態では、電動機13を2つ備える電気車制御装置1として説明するが、電動機13をさらに追加しても本発明を実施することができる。
制御部11は、電気車制御装置1の各部の動作を制御する。電力変換部12は、集電装置から供給される直流電力を三相交流電力に変換する。電動機13は、電力変換部12によって変換された三相交流電力に応じて、軸を回転させる。速度検出部14は、電動機13の軸の回転数を観測し、回転速度を検出する。電流検出部15は、電動機13に供給される電動機電流を検出する。
集電装置は、第3軌条または架線などの電流路から直流電力を集電する。電力変換部12の入力側の端子には、図示しないフィルタコンデンサが並列に接続されている。また、電力変換部12の入力側の端子の1つは、アースに接続されている。また、電力変換部12の入力側の他方の端子は、上記の集電装置に接続されている。
集電装置は、集電した直流電力を電力変換部12に供給する。電力変換部12は、集電装置から供給される直流電力を三相交流電力に変換し、電動機13に供給する。電動機13は、電力変換部12から供給される三相交流電力に応じて動作し、軸を回転させる。これにより電動機13は、機械的な動力を得る。
即ち、電動機13に三相交流電力が供給された場合、回転子のコイルに電流が流れ、磁場が発生する。この、コイルにより発生した磁場と、固定子の磁場との相互作用により、軸を回転させる機械的エネルギーを発生する。
速度検出部14は、電動機13の軸の近傍に設置されている。速度検出部14は、回転速度検出手段として機能する。速度検出部14は、電動機13の軸の単位時間当たりの回転数を観測し、回転速度を検出する。速度検出部14は、例えば、パルスジェネレータまたはタコジェネレータなどにより構成される。速度検出部14は、検出した電動機13の軸の回転速度を制御部11に伝達する。
また、電力変換部12の出力側と電動機13との間に、電流検出部15が設けられている。図1に示すように、電気車制御装置1は、複数の電動機を備えている。電流検出部15は、各電動機毎に複数設置されている。なお、複数の電流検出部15は、電動機13に供給される三相交流電流のうちの同じ相の電流を検出する。電流検出部15は、検出した電動機13の電流を制御部11に伝達する。電流検出部15は、電流検出手段として機能する。
図2は、図1に示す制御部11の構成例について説明する為のブロック図である。
制御部11は、図2に示すように、基準値記憶部111、速度比較部112、異常検知部113、電流比較部114、及び判別部115を備えている。
基準値記憶部111は、基準速度を記憶する。基準値記憶部111は、記憶手段として機能する。速度比較部112は、速度検出部14により検出した回転速度と基準値記憶部111により記憶されている基準値としての基準速度とを比較する。速度比較部112は、比較手段として機能する。異常検知部113は、速度比較部112の比較結果に基づいて、異常状態の検知を行う。
即ち、基準値記憶部111は、電気車がほぼ停止している状態における基準速度Tsと、電気車が運行中と判断できる基準速度Tdとを記憶する。
複数の電動機13のうちの1つの電動機13について異常状態の判定を行う場合、速度比較部112は、1つの軸(自軸)の回転速度と基準値記憶部111により記憶されている基準速度Tsとで比較を行う。また、速度比較部112は、他の軸(他軸)の回転速度と基準値記憶部111により記憶されている基準速度Tdとで比較を行う。
異常検知部113は、異常検知手段として機能する。異常検知部113は、速度比較部112の比較結果において、自軸の回転速度が基準速度Ts未満であり、且つ、他軸の回転速度が基準速度Td以上であると判定した場合、自軸に異常があると判定する。
異常検知部113は、速度比較部112の比較結果において、自軸の回転速度が基準速度Ts異常である、または、他軸の回転速度が基準速度Td未満であると判定した場合、自軸に関して異常無しであると判定する。
上記したように、制御部11は、自軸の回転速度及び他軸の回転速度をそれぞれ基準速度と比較する。速度の比較の結果、運行中であると判断し、且つ、自軸の回転速度が基準速度未満である場合、制御部11は、軸固着の疑いがあると判断して異常状態を検知する。
しかし、速度検出部14の故障により電動機13の軸の回転速度を正確に検知できない場合がある。この場合、制御部11は、軸固着を検知することができない、または、軸固着を誤検知する可能性がある。即ち、正確に軸固着を検出する為に、制御部11は、検知した異常状態が軸固着によるものであるか、または、速度検出部14の故障などによるものであるかを判別する必要がある。
電流比較部114は、複数の電流検出部15により検出された電流を比較する。判別部115は、電流比較部114による比較結果に基づいて、異常状態が軸固着であるのか、速度検出部14の故障であるのかを判別する。
電動機13の軸固着により異常が検知される場合、電動機への入力電流が変化する。これは、滑り周波数が変化するためである。即ち、軸が固着している為に、電流に応じた速度に変化しない為、通常より大きい滑り周波数が算出される。軸が固着している電動機13は、正常に動作している電動機13に比べてインピーダンスが小さい。この為、軸が固着している電動機13に供給される入力電流は、正常に動作している電動機13に供給される入力電流に比べて多い。
これに対して、速度検出部14の故障により異常が検知される場合、電動機への入力電流は変化しない。
判別部115は、判別手段として機能する。判別部115は、電流比較部114による比較の結果、電流の差異が基準値Tc以上である場合、異常状態は軸固着であると判別する。また、判別部115は、電流比較部114による比較の結果、電流の差異が基準値Tc未満である場合、異常状態は速度検出部14の故障であると判別する。なお、基準値Tcは、基準値記憶部111により記憶されている。
図3は、図1及び図2に示す電気車制御装置1の動作について説明するためのフローチャートである。
電気車の運行中、電気車制御装置1は、異常状態の監視を行う。即ち、電気車制御装置1は、速度検出部14により異常の有無の判断を行う電動機13の軸の回転速度を取得する(ステップS11)。
電気車制御装置1は、速度検出部14により他の電動機13の軸の回転速度を取得する(ステップS12)。
電気車制御装置1の制御部11の速度比較部112は、基準値記憶部111に記憶されている基準速度と、取得した電動機13の軸の回転速度とで比較を行う(ステップS13)。即ち、速度比較部112は、異常の有無の判断を行う電動機13の軸(自軸)の回転速度と基準速度Tsとで比較を行う。また、速度比較部112は、他の電動機13の軸(他軸)の回転速度と基準速度Tdとで比較を行う。
制御部11の異常検知部113は、速度比較部112による比較の結果に基づいて異常の有無を判断する(ステップS14)。
異常検知部113は、速度比較部112による比較の結果において、自軸の回転速度が基準速度Ts以上である、または、他軸の回転速度が基準速度Td未満である場合、異常無と判断する(ステップS15)。異常無と判断した場合、電気車制御装置1は、異常の有無を判定する処理を終了する。
また、異常検知部113は、速度比較部112による比較の結果において、自軸の回転速度が基準速度Ts未満であり、且つ、他軸の回転速度が基準速度Td以上である場合、異常有と判断する(ステップS16)。
異常有と判断した場合、電気車制御装置1は、電流検出部15により各電動機13に供給される三相交流電流のうちの対応する1相の電流値を検出する(ステップS17)。
制御部11の電流比較部114は、各電流検出部15により検出した電流値の比較を行う(ステップS18)。電流比較部114は、例えば、各電流検出部15により検出した電流値を減産することにより、電流値の差を算出する。
制御部11の判別部115は、電流比較部114による比較の結果に基づいて、異常状態の判別を行う(ステップS19)。
即ち、判別部115は、電流比較部114により算出した電流値の差が基準値Tc以上である場合、異常状態は軸固着であると判別する(ステップS20)。また、判別部115は、電流比較部114により算出した電流値の差が基準値Tc未満である場合、異常状態は速度検出部14の故障であると判別する(ステップS21)。
上記したように、本実施形態に係る電気車制御装置1の制御部11は、自軸の回転速度及び他軸の回転速度をそれぞれ基準速度と比較する。速度の比較の結果、運行中であると判断し、且つ、自軸の回転速度が基準速度未満である場合、制御部11は、軸固着の疑いがあると判断して異常状態を検知する。
さらに制御部11は、各電動機に供給されている電流の電流値を取得し、各電動機の電流値の差を算出する。制御部11は、電流値の差が基準値以上であるか否か判定し、軸固着と速度検出部の故障とを判別する。これにより、軸固着を正確に検知する電気車制御装置を提供することができる。
なお、電気車が惰行中に異常状態を検知した場合、電動機13に電流が流れていないため、制御部11は、異常状態を区別することができない。そこで、惰行中に異常状態を検知した場合、制御部11は、電気ブレーキを掛ける等して電動機13に電流を流すことにより、異常状態を区別することができる。
次に第2の実施形態について説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る電気車制御装置2の構成例について説明する為のブロック図である。なお、第1の実施形態と同様の構成には、同じ参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図4に示すように、電気車制御装置2は、車両制御部10、電動機13、速度検出部14、及び電流検出部15などを備えている。また、電気車制御装置2は、図示しない集電装置を備えている。またさらに、車両制御部10は、制御部11及び電力変換部12を備えている。なお、本実施形態では、電動機13を2つ備える電気車制御装置2として説明するが、電動機13をさらに追加しても本発明を実施することができる。
電気車制御装置2は、各電動機13毎に2つの速度検出部14を備えている。電動機13毎に設置されている2つの速度検出部14は、同じ電動機13の軸の単位時間当たりの回転数を観測し、回転速度を検出する。2つの速度検出部14は、検出した電動機13の軸の回転速度を制御部11に伝達する。
制御部11は、第1の実施形態と同様に異常状態の有無を検知する。異常有と判定した場合、制御部11は、電動機13毎に設置されている2つの速度検出部14により検出された回転速度に基づいて、異常状態が軸固着であるか、速度検出部14の故障であるかを判別する。
図5は、図4に示す電気車制御装置2の動作について説明するためのフローチャートである。
電気車の運行中、電気車制御装置2は、異常状態の監視を行う。即ち、電気車制御装置2は、2つの速度検出部14により異常の有無の判断を行う電動機13の軸の回転速度を取得する(ステップS31)。
電気車制御装置2は、他の電動機13に対応して設けられている速度検出部14により他の電動機13の軸の回転速度を取得する(ステップS32)。
電気車制御装置2の制御部11の速度比較部112は、基準値記憶部111に記憶されている基準速度と、2つの速度検出部14のいずれかにより取得した電動機13の軸の回転速度とで比較を行う(ステップS33)。即ち、速度比較部112は、異常の有無の判断を行う電動機13の軸(自軸)の回転速度と基準速度Tsとで比較を行う。また、速度比較部112は、他の電動機13の軸(他軸)の回転速度と基準速度Tdとで比較を行う。
制御部11の異常検知部113は、速度比較部112による比較の結果に基づいて異常の有無を判断する(ステップS34)。
異常検知部113は、速度比較部112による比較の結果において、自軸の回転速度が基準速度Ts以上である、または、他軸の回転速度が基準速度Td未満である場合、異常無と判断する(ステップS35)。異常無と判断した場合、電気車制御装置2は、異常の有無を判定する処理を終了する。
また、異常検知部113は、速度比較部112による比較の結果において、自軸の回転速度が基準速度Ts未満であり、且つ、他軸の回転速度が基準速度Td以上である場合、異常有と判断する(ステップS36)。
異常有と判断した場合、電気車制御装置2の判別部115は、異常状態の判別を行う(ステップS37)。
判別部115は、特定軸に設置された全ての速度検出部14において所定の時間内に基準速度Ts未満の値を検出した場合、軸固着を検知する(ステップS38)。即ち、判別部115は、ステップS31において2つの速度検出部14により取得した電動機13の軸の回転速度の全てが、基準速度Ts未満であると判定した場合、異常状態は軸固着であると判別する。
また、判別部115は、ステップS31において2つの速度検出部14により取得した電動機13の軸の回転速度のいずれかが、基準速度Ts以上であると判定した場合、異常状態は速度検出部14の故障であると判別する(ステップS39)。この場合、判別部115は、基準速度Ts未満の速度を検出した速度検出部14を故障部位であると判断する。
速度検出部14の故障を検知した場合、制御部11は、故障であると判断した速度検出部14の検出値を用いずに、第1の実施形態に記載した処理により異常状態の判別を行うことができる。
上記したように、本実施形態に係る電気車制御装置2は、電動機13毎に2つの速度検出部14を備えている。異常状態を検知した場合、電気車制御装置2の制御部11は、2つの速度検出部14の両方で基準速度Ts未満の速度を検出したか否かを判定する。
2つの速度検出部14の両方で基準速度Ts未満の速度を検出した場合、制御部11は、軸固着を検知する。また、2つの速度検出部14のいずれかで基準速度Ts以上の速度を検出した場合、制御部11は、速度検出部14の故障を検知する。これにより、軸固着を正確に検知する電気車制御装置を提供することができる。
なお、本実施形態では、電動機13毎に速度検出部14を2つ設置した構成として説明したが、これに限定されない。電動機13の軸の近傍に設置する速度検出部14は、少なくとも2つ以上であれば設置する数は限定されない。
次に第3の実施形態について説明する。
図6は、本発明の第3の実施形態に係る電気車制御装置3の構成例について説明する為のブロック図である。なお、第1の実施形態と同様の構成には、同じ参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図6に示すように、電気車制御装置3は、車両制御部10、電動機13、速度検出部14、及び電流検出部15などを備えている。また、電気車制御装置3は、図示しない集電装置を備えている。またさらに、車両制御部10は、制御部11、電力変換部12、及び速度推定部16を備えている。なお、本実施形態では、電動機13を2つ備える電気車制御装置2として説明するが、電動機13をさらに追加しても本発明を実施することができる。また、電動機13が1つであっても本発明を実施することができる。
速度推定部16は、推定手段として機能する。速度推定部16は、当該電動機13の軸の回転速度を推定する。回転速度を推定する方法は、種々の方法が考えられる。例えば、速度推定部16は、「特開2007−089269」に記載されているように、電力変換部12から出力される電流の周波数から滑り周波数を減算した値に基づいて電動機13の回転速度を推定する。
速度推定部16は、例えば、GPS等により車両の運行の速度を取得し、取得した車両の速度に基づいて回転速度を推定することもできる。また、算出した回転速度を、他の軸の電動機13の回転速度として扱うこともできる。
制御部11は、第1の実施形態と同様に異常状態の有無を検知する。異常有と判定した場合、制御部11は、電動機13毎に設置されている速度検出部14により検出された回転速度と、速度推定部16により推定された電動機13の回転速度(推定速度)に基づいて、異常状態が軸固着であるか、速度検出部14の故障であるかを判別する。即ち、制御部11は、速度検出部14により検出された回転速度と速度推定部16により推定された推定速度との差と、基準値記憶部111により記憶されている基準値Teとで比較を行い、異常状態の判別を行う。
図7は、図6に示す電気車制御装置3の動作について説明するためのフローチャートである。
電気車の運行中、電気車制御装置3は、異常状態の監視を行う。即ち、電気車制御装置3は、速度検出部14により異常の有無の判断を行う電動機13の軸の回転速度を取得する(ステップS41)。
電気車制御装置3は、他の電動機13に対応して設けられている速度検出部14により他の電動機13の軸の回転速度を取得する(ステップS42)。
電気車制御装置3の制御部11の速度比較部112は、基準値記憶部111に記憶されている基準速度と、2つの速度検出部14のいずれかにより取得した電動機13の軸の回転速度とで比較を行う(ステップS43)。即ち、速度比較部112は、異常の有無の判断を行う電動機13の軸(自軸)の回転速度と基準速度Tsとで比較を行う。また、速度比較部112は、他の電動機13の軸(他軸)の回転速度と基準速度Tdとで比較を行う。
制御部11の異常検知部113は、速度比較部112による比較の結果に基づいて異常の有無を判断する(ステップS44)。
異常検知部113は、速度比較部112による比較の結果において、自軸の回転速度が基準速度Ts以上である、または、他軸の回転速度が基準速度Td未満である場合、異常無と判断する(ステップS45)。異常無と判断した場合、電気車制御装置3は、異常の有無を判定する処理を終了する。
また、異常検知部113は、速度比較部112による比較の結果において、自軸の回転速度が基準速度Ts未満であり、且つ、他軸の回転速度が基準速度Td以上である場合、異常有と判断する(ステップS46)。
異常有と判断した場合、電気車制御装置3は、電流検出部15により、電動機13に供給される電流の電流値を検出する(ステップS47)。速度推定部16は、電流検出部15により検出した電流に基づいて、推定速度を推定する(ステップS48)
制御部11の判別部115は、速度検出部14により検出した電動機13の軸の回転速度と、速度推定部16により推定した推定速度とに基づいて異常状態の判別を行う(ステップS49)。
即ち、判別部115は、速度検出部14により検出した電動機13の軸の回転速度と速度推定部16により推定した推定速度との差が基準値Te未満である場合、異常状態は軸固着であると判別する(ステップS50)。
また、判別部115は、速度検出部14により検出した電動機13の軸の回転速度と速度推定部16により推定した推定速度との差が基準値Te異常である場合、異常状態は速度検出部14の故障であると判別する(ステップS51)。
上記したように、本実施形態に係る電気車制御装置3の制御部11は、自軸の回転速度及び他軸の回転速度をそれぞれ基準速度と比較する。速度の比較の結果、運行中であると判断し、且つ、自軸の回転速度が基準速度未満である場合、制御部11は、軸固着の疑いがあると判断して異常状態を検知する。
さらに制御部11は、電動機に供給されている電流の電流値を取得し、取得した電流値に基づいて推定速度を算出する。制御部11は、実際に速度検出部14により取得した軸の回転速度と、推定した推定速度の差が基準値以上であるか否かを判定し、軸固着と速度検出部の故障とを判別する。これにより、軸固着を正確に検知する電気車制御装置を提供することができる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具現化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電気車制御装置の構成例について説明する為のブロック図である。 図2は、図1に示す制御部の構成例について説明する為のブロック図である。 図3は、図1及び図2に示す電気車制御装置の動作について説明するためのフローチャートである。 図4は、本発明の第2の実施形態に係る電気車制御装置の構成例について説明する為のブロック図である。 図5は、図4に示す電気車制御装置の動作について説明するためのフローチャートである。 図6は、本発明の第3の実施形態に係る電気車制御装置の構成例について説明する為のブロック図である。 図7は、図6に示す電気車制御装置の動作について説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…電気車制御装置、2…電気車制御装置、3…電気車制御装置、10…車両制御部、11…制御部、12…電力変換部、13…電動機、14…速度検出部、15…電流検出部、16…速度推定部、111…基準値記憶部、112…速度比較部、113…異常検知部、114…電流比較部、115…判別部。

Claims (8)

  1. 集電装置などにより集電した直流電力を交流電力に変換する電力変換手段と、
    前記電力変換手段により変換された交流電力により複数の軸を個別に駆動する複数の電動機と、
    前記複数の軸の回転速度を検出する速度検出手段と、
    予め基準値を記憶する記憶手段と、
    前記速度検出手段により検出される前記複数の軸の回転速度と前記記憶手段により記憶されている基準値とに基づいて異常の有無を判定する異常検知手段と、
    前記異常検知手段により異常を検知した場合、異常が軸固着であるか前記速度検出手段の故障であるかを判別する判別手段と、
    を具備することを特徴とする電気車制御装置。
  2. 前記異常検知手段は、前記速度検出手段により検出した自軸の回転速度が前記記憶手段により記憶されている第1の基準値未満であり、且つ、前記速度検出手段により検出した他軸の回転速度が前記記憶手段により記憶されている第2の基準値以上である場合、自軸に異常が有ると判定することを特徴とする請求項1に記載の電気車制御装置。
  3. 前記複数の電動機に供給される電流の電流値をそれぞれ検出する電流検出手段をさらに具備し、
    前記判別手段は、前記異常検知手段により異常を検知した場合、前記電流検出手段により検出される前記複数の電動機の電流値に基づいて異常が軸固着であるか前記速度検出手段の故障であるかを判別する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気車制御装置。
  4. 前記判別手段は、前記電流検出手段により検出される前記複数の電動機の電流値の差が前記記憶手段により記憶されている第3の基準値以上である場合、異常は軸固着であると判別し、前記電流検出手段により検出される前記複数の電動機の電流値の差が前記記憶手段により記憶されている第3の基準値未満である場合、異常は前記速度検出手段の故障であると判別することを特徴とする請求項3に記載の電気車制御装置。
  5. 前記複数の軸の回転速度を検出する前記速度検出手段を前記軸毎に複数具備し、
    前記判別手段は、前記異常検知手段により異常を検知した場合、前記軸毎に複数設けられた速度検出手段により軸毎に複数検出される回転速度に基づいて異常が軸固着であるか前記速度検出手段の故障であるかを判別する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気車制御装置。
  6. 前記判別手段は、前記軸毎に複数設けられた速度検出手段により検出される全ての回転速度が前記記憶手段により記憶されている第1の基準値未満である場合、異常は軸固着であると判別し、前記軸毎に複数設けられた速度検出手段により検出される回転速度のうちのいずれかが前記記憶手段により記憶されている第1の基準値以上である場合、異常は前記速度検出手段の故障であると判別することを特徴とする請求項5に記載の電気車制御装置。
  7. 前記電動機に供給される電流の電流値を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段により検出される電流値に基づいて前記電動機により駆動される軸の回転速度を推定する推定手段と、
    をさらに具備し、
    前記判別手段は、前記異常検知手段により異常を検知した場合、前記推定手段により推定される回転速度と前記速度検出手段により検出される回転速度とに基づいて異常が軸固着であるか前記速度検出手段の故障であるかを判別する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気車制御装置。
  8. 前記判別手段は、前記推定手段により推定される回転速度と前記速度検出手段により検出される回転速度との差が前記記憶手段により記憶されている第4の基準値未満である場合、異常は軸固着であると判別し、前記電流検出手段により検出される前記複数の電動機の電流値の差が前記記憶手段により記憶されている第4の基準値以上である場合、異常は前記速度検出手段の故障であると判別することを特徴とする請求項7に記載の電気車制御装置。
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