JP2010124171A - 中継装置、設備システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】伝送線から受信した通信データを他の伝送線に送出する中継装置100であって、第1伝送線20と接続される第1通信手段110と、第2伝送線10と接続される第2通信手段120と、第1通信手段110または第2通信手段120のゲインを調整することによってその通信手段の受信感度を調整するゲイン設定手段と、を備え、第1通信手段110と第2通信手段120は、信号レベルが所定閾値以上である通信データを他方の通信手段に中継し、第1通信手段110または第2通信手段120は、信号レベルが前記所定閾値未満である通信データを他方の通信手段に中継しない。
【選択図】図1
Description
これらのデータ量はさほど大きくないため、通信速度が9600kbps程度のAMI(Alternate Mark Inversion)またはNRZ(Non Return to Zero)によるベースバンド方式を通信方式として採用している。
そこで、ベースバンド方式に比べ高速通信可能な高周波数の搬送波を用いた通信方式を適用することにより、上記課題の解決を図る場合がある。
CSMA/CDおよびCSMA/CAは、伝送線に送信中の通信信号を検出している間は送信を停止し、その通信信号の停止後に送信を開始する方式である。そのため、伝送線に別系統から漏洩した通信信号が伝送線に送信されている場合、漏洩信号が停止するまで送信を開始することができず、設備システムの実質的なスループットが低下することになる。
そのため、別系統のシステムから流入する漏洩信号を不適切に中継することによる設備機器の誤動作やスループットの低下を抑制することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る設備システムの構成図である。本実施の形態1に係る設備システムは、少なくとも近接する設備システム同士の範囲内では固有のシステムIDを持つ、2つの設備システムを有する。
以下必要に応じて、これらのシステムを、設備システム1(システムID=1)、設備システム2(システムID=2)と称する。
中継装置100bと設備機器200bは、伝送線10bで接続されている。
中継装置100aと中継装置100bは、伝送線20aで接続されている。
中継装置100dと設備機器200dは、伝送線10dで接続されている。
中継装置100cと中継装置100dは、伝送線20bで接続されている。
また、設備システム1と設備システム2は隣接しており、伝送線20aと20bは、互いに近い位置で並走している。
設備機器200cと200dは、中継装置100cと100dを介して通信する。
各設備機器は、別系統の設備システム内の設備機器と意図的に通信する機会はない。
各設備機器の例として、例えば空調機器、照明機器、リモコン、集中管理コントローラといった機器が挙げられる。
次に、通信方式について説明する。
4本の搬送波の信号レベルはほぼ同じであり、各搬送波の中心周波数は、f0=10MHz、f1=20MHz、f3=30MHz、f4=40MHzである。
各搬送波にそれぞれ同一のデータを変調しノイズ耐性を上げてもよいし、各搬送波に通信データを分割して変調し、通信速度を向上させてもよい。
通信信号は、伝送線の距離減衰により信号レベルが減衰し、受信側の設備機器に到達する時点では、送信時よりも信号レベルが下がっている。距離減衰量は、伝送線の長さに比例し、表皮効果の影響により周波数が高いほど減衰量が大きいという特徴を持つ。
これに対し、通信信号の漏洩による減衰量は、通信信号の周波数が高いほど低いという特徴を持つ。詳細は後述の図4で説明する。
次に、他設備システムから流入する漏洩信号について説明する。
このとき、伝送線20aに並走する伝送線20bには、通信信号60の一部が漏洩した漏洩信号61が流れる。
次に、中継装置100の詳細構成について説明する。なお、各中継装置や各設備機器はそれぞれ同様の構成を備えるため、以下ではこれらを総称するときは、それぞれ中継装置100、設備機器200と呼ぶ。同様に、各伝送線についても、伝送線10、伝送線20と呼ぶ。
中継装置100は、第1通信手段110、第2通信手段120、中央演算装置130、入力手段150を備える。
送信回路111は、受信回路112が伝送路20に通信信号を検出している間は通信データを送出せず、その通信信号が停止し所定時間経過後に送出を開始する。即ち、送信回路111は、CSMA/CDまたはCSMA/CA方式により、通信信号を送出する。
増幅回路115は、受信回路112が計測した各搬送波の中の最大の信号レベルに基づいて、ゲイン値を自動調整する。ただし、最大ゲインレジスタ116の内容を越えたゲイン値には設定できない。以降、増幅回路115に設定可能なゲイン値の最大値を最大ゲイン値とする。
また、受信回路112は、増幅回路115のゲイン調整のため、上記最大信号レベルを増幅回路115に出力する。
受信回路112は、最大信号レベルが所定閾値以上のときの伝送路20の通信状態を「通信中」、最大信号レベルが所定閾値未満のときの伝送路20の通信状態を「無信号」とする。
(2)受信回路112は、このときに計測した各搬送波の信号レベル、最大信号レベル、増幅回路115のゲイン値をバッファ(図示せず)に確保する。
(4)受信回路112は、通信信号の最終データを復調した後に、通信データを受信完了したことを中央演算装置130に通知する。
最大ゲイン値が大きいほど増幅回路115は通信信号を大きく増幅でき、より微弱な信号が受信可能となる。即ち、最大ゲイン値を変更することにより、受信回路112の受信感度を調整することができる。
したがって、最大ゲインレジスタの内容を適切に設定することにより、別系統のシステムからの漏洩信号は検出せず、同一のシステム内の設備機器が送信した通信データのみを中継することが可能となる。
送信回路121は、送信回路111と同様に、受信回路122が伝送路10に通信信号を検出している間は通信データを送出せず、その通信信号が停止し所定時間経過後に送出を開始する。
増幅回路125は、受信回路122が計測した各搬送波の中の最大の信号レベルに基づいて、ゲイン値を自動調整する。
また、受信回路122は、増幅回路125のゲイン調整のため、上記最大信号レベルを増幅回路125に出力する。
(2)受信回路122は、このときに計測した各搬送波の信号レベル、最大信号レベル、増幅回路125のゲイン値をバッファ(図示せず)に確保する。
(4)受信回路122は、通信信号の最終データを復調した後に、通信データを受信完了したことを中央演算装置130に通知する。
この場合、設定者はパソコンなどの外部の設定器からその外部インタフェースを介して最大ゲイン値を設定することになる。
最大ゲイン設定部132は、入力手段150からの入力内容に基づいて、最大ゲインレジスタ116の内容を変更する。
メイン部133は、各タスクの動作状態に応じて各タスクへ処理を遷移させる。
中継装置100の電源が投入されると、メイン部133が起動し、本動作フローが開始する。
(S701)
メイン部133は、中継許可フラグを初期化(クリア)する。中継許可フラグとは、中継装置100が通信データの中継を行うか否かを、ビット値などで表した情報のことである。中継許可フラグは、メモリ等の図示しない記憶装置に格納される。
(S702)
中継許可フラグがクリアされていればステップS703へ進み、セットされていればステップS705へ進む。
メイン部133は、最大ゲイン設定部132を起動する。
(S704)
メイン部133は、最大ゲイン設定部132の処理完了まで待機する。最大ゲイン設定部132の処理については、後述の図8で説明する。
メイン部133は、中継制御部131を起動する。
(S706)
メイン部133は、中継制御部131の処理完了まで待機する。中継制御部131の処理については、後述の図9で説明する。
中継装置100の動作を終了する場合は本動作フローを終了し、動作を継続する場合はステップS702へ戻って同様の処理を繰り返す。
メイン部133が最大ゲイン設定部132を起動すると、本動作フローが開始する。
(S801)
最大ゲイン設定部132は、入力手段150(ディップスイッチ)から最大ゲイン値を読み込む。
(S802)
最大ゲイン設定部132は、ステップS801で読み込んだ値を最大ゲインレジスタ116に書き込む。
(S803)
最大ゲイン設定部132は、中継許可フラグをセットする。
(S804)
最大ゲイン設定部132は、自身を終了する。
メイン部133が中継制御部131を起動すると、本動作フローが開始する。
(S901)
第1通信手段110が通信データを受信完了した旨の通知を受け取っている場合はステップS902へ進み、受け取っていなければステップS904へスキップする。
中継制御部131は、第1通信手段110が受信した通信データを受信回路112から取得する。
(S903)
中継制御部131は、第1通信手段110が受信した通信データを、第2通信手段120の送信回路121を介して伝送線10へ送出させる。
第2通信手段120が通信データを受信完了した旨の通知を受け取っている場合はステップS905へ進み、受け取っていなければステップS907へスキップする。
(S905)
中継制御部131は、第2通信手段120が受信した通信データを受信回路122から取得する。
中継制御部131は、第2通信手段120が受信した通信データを、第1通信手段110の送信回路111を介して送出させる。
(S907)
中継制御部131は、自身を終了する。
以上の動作によれば、入力手段(ディップスイッチ)で最大ゲイン値を適切に調整することにより、中継装置100の受信回路は漏洩信号を検出しなくなるので、漏洩信号を不要に中継することを抑制できる。
しかしこれらの方式は、通信信号と中継装置100内部のノイズとのSN比を小さくするため、通信エラーの発生を誘発する可能性がある。
本実施の形態1の中継装置100は、SN比を維持しつつ漏洩信号を検出しない方式であるため、このようなSN比の減少により通信エラーが発生することはない。
そのため、漏洩信号は中継せず、同一のシステム内の設備機器が送信した通信信号は中継させる、といった動作が可能となる。
したがって、中継装置100の別系統の伝送線と並走する区間を中継装置100で挟むことにより、漏洩信号の受信による設備機器200の誤動作と、漏洩信号検出によるスループットの低下を回避することができる。
本発明の実施の形態2では、入力手段150に代えて、通信コマンドにより最大ゲイン値を設定する構成と動作例を説明する。
本実施の形態2に係る中継装置100は、実施の形態1と異なり、入力手段150を備えていない。その他の構成は概ね実施の形態1と同様であるため、以下では差異点を中心に説明する。
本実施の形態2において、最大ゲイン設定部132は、第1通信手段110または第2通信手段120が受信した通信データに基づいて、最大ゲインレジスタ116の内容を変更する。
例えば、設備機器200aが中継装置100aに対して最大ゲイン値を指定する命令パケットを送信し、中継装置100aは、その命令パケットが指定する最大ゲイン値を最大ゲインレジスタ116に書き込む。詳細は後述の図11で説明する。
その他の機能部の動作は、実施の形態1と同様である。
メイン部133が最大ゲイン設定部132を起動すると、本動作フローが開始する。
(S1101)
第1通信手段110が受信した通信データが、設備機器(集中コントローラなど)が発行した最大ゲイン値設定コマンドである場合は、ステップS1103へ進む。そうでない場合はステップS1102へ進む。
(S1102)
第2通信手段120が受信した通信データが、設備機器(集中コントローラなど)が発行した最大ゲイン値設定コマンドである場合は、ステップS1103へ進む。そうでない場合はステップS1105へ進む。
最大ゲイン設定部132は、第1通信手段110または第2通信手段120が受信した最大ゲイン値設定コマンドの内容を取得し、その内容に基づいて、最大ゲインレジスタ116に最大ゲイン値を書き込む。
(S1104)
最大ゲイン設定部132は、中継許可フラグをセットする。
(S1105)
最大ゲイン設定部132は、自身を終了する。第1通信手段110および第2通信手段120がともに最大ゲイン値設定コマンドを受信していなければ、何もせず自身を終了することになる。
そのため、特に最大ゲイン値の再設定が必要な場合などに、設備システムの設置作業者の負担を大幅に軽減することができる。
本発明の実施の形態3では、第1通信手段110が受信した通信内容が漏洩信号によるものか否かを判定し、その判定結果に基づき、漏洩信号を中継しないように最大ゲイン値を自動調整する手法を説明する。
漏洩信号判定部134は、第1通信手段110が受信した通信内容に含まれる送信元のシステムID(後述の図13で説明)に基づいて、その通信内容が漏洩信号によるものであるか否かを判定する。
最大ゲイン設定部132は、漏洩信号の最大信号レベルに基づいて最大ゲインレジスタ116の内容を設定する。
メイン部133は、各タスクの動作状態に応じて各タスクへ処理を遷移させる。
通信パケットのヘッダ部には、その通信パケットを送出した設備システムのシステムIDが格納される。なお、パケット形式は図13に示す形式に限られず、システムIDを含む任意の形式を用いることができる。
中継装置100の電源が投入されると、メイン部133が起動し、本動作フローが開始する。
(S1401)
メイン部133は、第1通信手段110から通信データの受信完了通知を受け取ったか否かを判断する。受け取っていればステップS1402へ進み、受け取っていなければステップS1404へスキップする。
メイン部133は、漏洩信号判定部134を起動する。漏洩信号判定部134の処理の詳細は、後述の図15で改めて説明する。
(S1403)
メイン部133は、漏洩信号判定部134の処理が完了するまで待機する。
メイン部133は、第2通信手段120から通信データの受信完了通知を受け取ったか否かを判断する。受け取っていればステップS1405へ進み、受け取っていなければステップS1407へスキップする。
(S1405)
メイン部133は、中継制御部131を起動する。
(S1406)
メイン部133は、中継制御部131の処理が完了するまで待機する。
中継装置100の動作を終了する場合は本動作フローを終了し、動作を継続する場合はステップS1401へ戻って同様の処理を繰り返す。
メイン部133が漏洩信号判定部134を起動すると、本動作フローが開始する。
(S1501)
漏洩信号判定部134は、第1通信手段110が受信した通信データに含まれる送信元システムIDを取得する。
(S1502)
漏洩信号判定部134は、ステップS1501で取得したシステムIDを、自己が属する設備システムのシステムIDと比較する。両者が一致した場合はステップS1503へ進み、一致しなければステップS1505へ進む。
自己が属する設備システムのシステムIDの値は、中継装置100が備えるメモリ等の記憶装置にあらかじめ格納しておく。
漏洩信号判定部134は、第1通信手段110が受信した通信データは同一の設備システム内の設備機器が送信したと判断し、その通信データを中継するため、中継制御部131を起動する。
(S1504)
漏洩信号判定部134は、中継制御部131の処理が完了するまで待機する。待機後はステップS1507へ進む。
漏洩信号判定部134は、第1通信手段110が受信した通信データは隣接するシステム内から漏洩した漏洩信号によるものと判断し、最大ゲイン設定部132を起動する。
最大ゲイン設定部132は、その通信データの信号レベルを最大ゲイン値として再設定し、今後受信回路112が漏洩信号を検出しないようにする。最大ゲイン設定部132の処理の詳細は、後述の図16で説明する。
(S1506)
漏洩信号判定部134は、最大ゲイン設定部132の処理が完了するまで待機する。
(S1507)
漏洩信号判定部134は、自己を終了する。
メイン部133が最大ゲイン設定部132を起動すると、本動作フローが開始する。
(S1601)
受信回路112は、第1通信手段110が通信データを受信したときの最大信号レベルを計測して中央演算装置130に通知しておく。
最大ゲイン設定部132は、漏洩信号判定部134が漏洩信号であると判断した通信データの最大信号レベルと、増幅回路116が動作したゲイン値とを取得する。
最大ゲイン設定部132は、ステップS1601で取得した最大信号レベルとゲイン値を用い、以後の通信データ受信時において、最大信号レベルが検出閾値未満となる最大ゲイン値を算出する。
(S1603)
最大ゲイン設定部132は、ステップS1602で算出した最大ゲイン値と、最大ゲインレジスタ116に格納されている値とを比較する。最大ゲイン値が最大ゲインレジスタ116に格納されている値を超えている場合はステップS1604へ進み、そうでなければステップS1605へ進む。
最大ゲイン設定部132は、ステップS1602で算出した最大ゲイン値を、最大ゲインレジスタ116に書き込む。書き込み完了後はステップS1605へ進む。
(S1605)
最大ゲイン設定部132は、自身を終了する。
そのため、設備システムの設置作業者は、手動で最大ゲイン値を設定する作業を行う必要がなく、個々の設備システムの最適な最大ゲイン値が異なるような場合でも、容易に最大ゲイン値を調整して上記効果を発揮することができる。
本発明の実施の形態4では、実施の形態3とは異なる手法を用いて、第1通信手段110が受信した通信データが漏洩信号によるものであるか否かを判定する手法を説明する。
メイン部133、中継制御部131、最大ゲイン設定部132の動作は実施の形態3と同様である。以下では、漏洩信号判定部134の動作について説明する。
漏洩信号は、高周波数ほど漏洩減衰量が小さいため、各搬送波を周波数の低い方から高い方に向かって右方向に並べると、右肩上がりの形状となる。漏洩信号判定部134は、このことを利用して、漏洩信号であるか否かの判定を行う。
メイン部133が漏洩信号判定部134を起動すると、本動作フローが開始する。
(S1801)
漏洩信号判定部134は、第1通信手段110が受信時に計測した各搬送波の信号レベルを取得する。
(S1802)
漏洩信号判定部134は、各搬送波の信号レベルピーク値を結ぶ近似直線の傾きを算出する。
漏洩信号判定部134は、ステップS1802で算出した傾きが所定閾値α以上であるか否かを判定する。α以上である場合はステップS1804へ進み、α未満である場合はステップS1806へ進む。
(S1804)
漏洩信号判定部134は、第1通信手段110が受信した通信データは隣接するシステム内から漏洩した漏洩信号によるものと判断し、最大ゲイン設定部132を起動する。最大ゲイン設定部132は、その通信データの信号レベルを最大ゲイン値として再設定し、今後受信回路112が漏洩信号を検出しないようにする。
(S1805)
漏洩信号判定部134は、最大ゲイン設定部132の処理が完了するまで待機する。
(S1806)
漏洩信号判定部134は、自己を終了する。
そのため、実施の形態3と同様に、個々の設備システムの最適な最大ゲイン値が異なるような場合でも、容易に最大ゲイン値を調整して上記効果を発揮することができる。
実施の形態1〜4において、中継装置100は、漏洩信号が流入する可能性のある伝送線20に接続された第1通信手段110と、その可能性のない伝送線10に接続された第2通信手段120とを備えたことを説明した。
中継装置100は、第1通信手段110と第2通信手段120を備えることに代えて、第1通信手段110を2つ備えていてもよい。
このようなシステムでは、中継装置100を伝送線の並走区間に3台以上配置し、各中継装置100間の距離減衰量を小さくすることにより、別系統のシステムからの干渉を抑制し、高周波数の通信信号を用いてスループット容量を大きくした設備システムを提供することが可能となる。
以上の実施の形態1〜5では、4本の搬送波を用いる例を説明したが、実施の形態1〜3の中継装置100では1本以上、実施の形態4の中継装置100では2本以上であれば任意の本数の搬送波を用いることができる。
Claims (12)
- 伝送線から受信した通信データを他の伝送線に送出する中継装置であって、
第1伝送線と接続される第1通信手段と、
第2伝送線と接続される第2通信手段と、
前記第1通信手段または前記第2通信手段のゲインを調整することによってその通信手段の受信感度を調整するゲイン設定手段と、
を備え、
前記第1通信手段と前記第2通信手段は、
信号レベルが所定閾値以上である通信データを他方の通信手段に中継し、
前記第1通信手段または前記第2通信手段は、
信号レベルが前記所定閾値未満である通信データを他方の通信手段に中継しない
ことを特徴とする中継装置。 - 前記ゲイン設定手段は、
外部信号の入力を受け付ける入力手段を介して前記ゲインの最大値を受け取り、その最大値を上限として前記ゲインを調整する
ことを特徴とする請求項1記載の中継装置。 - 前記入力手段は、手動で前記ゲインの最大値を設定するスイッチである
ことを特徴とする請求項2記載の中継装置。 - 前記入力手段は、
当該中継機器の外部からデータを受信するデータ受信インターフェースである
ことを特徴とする請求項2記載の中継装置。 - 前記入力手段は、
前記第1通信手段または前記第2通信手段を介して前記ゲインの最大値を指定する通信データを受け取る手段である
ことを特徴とする請求項2記載の中継装置。 - 伝送線から受信した通信データを他の伝送線に送出する中継装置であって、
第1伝送線と接続される第1通信手段と、
第2伝送線と接続される第2通信手段と、
前記第1通信手段または前記第2通信手段のゲインを調整することによってその通信手段の受信感度を調整するゲイン設定手段と、
前記第1通信手段または前記第2通信手段が受信した通信データが他通信系統から漏洩した漏洩信号によるものであるか否かを判定する漏洩判定手段と、
を備え、
前記第1通信手段と前記第2通信手段は、
信号レベルが所定閾値以上である通信データを他方の通信手段に中継し、
前記第1通信手段または前記第2通信手段は、
信号レベルが前記所定閾値未満である通信データを他方の通信手段に中継せず、
前記ゲイン設定手段は、
前記漏洩判定手段が前記漏洩信号によるものであると判定した通信データの最大受信レベルが前記所定閾値未満となるように前記ゲインの最大値を算出し、その最大値を上限として前記ゲインを調整する
ことを特徴とする中継装置。 - 前記第1通信手段または前記第2通信手段は、
通信系統の識別子を含む通信データを受信し、
前記漏洩判定手段は、
前記識別子が当該中継装置の属する通信系統のものであるか否かにより、
前記第1通信手段または前記第2通信手段が受信した通信データが他通信系統から漏洩した漏洩信号によるものであるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項6記載の中継装置。 - 前記第1通信手段または前記第2通信手段は、
周波数が異なる2以上の搬送波を用いて通信を行う
ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の中継装置。 - 前記第1通信手段または前記第2通信手段は、
周波数が異なる2以上の搬送波を用いて通信を行い、
前記漏洩判定手段は、
各搬送波の信号レベルピーク値を結ぶ近似直線の傾きを用いて、
前記第1通信手段または前記第2通信手段が受信した通信データが他通信系統から漏洩した漏洩信号によるものであるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項6記載の中継装置。 - 前記第1通信手段または前記第2通信手段は、
CSMA/CDまたはCSMA/CA方式で通信データを送信する
請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の中継装置。 - 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の中継装置と、
前記第1伝送線または前記第2伝送線を介して前記第1通信手段または前記第2通信手段と接続する設備機器と、
を有し、
前記設備機器が接続されていない側の伝送線は、
他通信系統から漏洩した漏洩信号が流入する位置に配置されている
ことを特徴とする設備システム。 - 請求項5記載の中継装置と、
前記第1伝送線または前記第2伝送線を介して前記第1通信手段または前記第2通信手段と接続する設備機器と、
を有し、
前記設備機器が接続されていない側の伝送線は、
他通信系統から漏洩した漏洩信号が流入する位置に配置されており、
前記設備機器は、
前記ゲインの最大値を指定する通信データを前記中継装置に送信する
ことを特徴とする設備システム。
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