JP2010123526A - スタッキング構造付き電気コネクタ - Google Patents

スタッキング構造付き電気コネクタ Download PDF

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Abstract

【課題】積み上げ方向の空間が狭小で余裕がなくても複数を連結又は分離でき、連結又は分離の作業性がよく、連結部材が外力を受けにくいスタッキング構造付き電気コネクタを提供する。
【解決手段】ハウジング本体110の幅方向外側における厚さ方向の一方側にそれぞれ配置された二つの第1連結片130と、ハウジング本体の幅方向外側における厚さ方向の他方側にそれぞれ配置された二つの第2連結片140と、上記第1連結片と上記第2連結片との間に配置され、奥行き方向の一端がハウジング本体に接続され、他端が厚さ方向に撓み、その厚さ方向における上記第1連結片に近い側に突起153が設けられた弾性片150とを備え、上記第2連結片の上記突起に対応する部位に受入部141が形成されたスタッキング構造付き電気コネクタ100である。
【選択図】図1

Description

本発明は電気コネクタの技術分野に属し、複数の電気コネクタを積み上げるためのスタッキング構造を備えた電気コネクタに関する。
特許文献1は、コネクタの両外側壁に、下端縁より下方へ突出した腕状リブを設け、その先端に内部側へ突出した係止爪を形成すると共に、該両外側壁の壁面に上記係止爪を係止可とする引掛部を切り込んで形成し、コネクタを上下に重ねた状態で上段コネクタの腕状リブの係止爪を下段コネクタの引掛部に係止して相互に固定して組み合わせたコネクタを開示している。
特許文献2は、上部ハウジングと下部ハウジングとで構成された合体コネクタを開示している。上部ハウジングの下部ハウジングに対する合体面(他方の合体面)には、係止凸部を一体突出形成してあると共に、該合体面の前側には複数のボスを一体突出形成してある。さらに、上部ハウジングの両側面の後部の各突出部には各係止爪(係止部)を一体突出形成してある。下部ハウジングの上部ハウジングに対する合体面(一方の合体面)には、係合凹部を形成してあると共に、該合体面の前側には上記各ボスを嵌合させる複数の係合孔を形成してある。この係合凹部は上記係止凸部が嵌め込まれる枠状になって凹んでいる。また、下部ハウジングの両側面の後部には各突出片部を一体突出形成してある。この各突出片部には、上記係止爪が係脱される矩形の係合孔(係合部)を形成してある。
実開平5−53153号公報 特開平10−255920号公報
特許文献1の電気コネクタも特許文献2の電気コネクタも、積み上げ方向に並べた二つの電気コネクタを積み上げ方向に沿って接近又は離隔させることで上記隣接する電気コネクタを連結又は分離させるので、この積み上げ方向の空間が狭小で余裕がないときは、複数の電気コネクタを連結又は分離させる作業が困難か不可能になるという欠点がある。
特許文献1の電気コネクタでは腕状リブが積み上げ方向と直交する幅方向の外側の面に連続するように設けられており、特許文献2の電気コネクタでは上部ハウジングの突出部の係止爪と下部ハウジングの突出片部とが積み上げ方向と直交する幅方向の外側の面に連続するように設けられている。そのため、これらの連結部材が外力を受けやすく、外力を受けて連結部材による係止が外れ、隣接する電気コネクタが不用意に分離するという不具合が起こりうる。
本発明は、このような点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、積み上げ方向に並べた二つの電気コネクタの連結又は分離を、これらの電気コネクタに相手側電気コネクタが挿入又は抜去される方向である挿抜方向に沿って上記二つの電気コネクタを接近又は離隔させることにより行うようにして、上記積み上げ方向の空間が狭小で余裕がないときでも複数の電気コネクタの連結又は分離を可能とし、また連結又は分離の作業性を向上させることにあり、さらに連結部材を二つの連結片の間に収めることにより、連結部材が外力を受けにくくして隣接する電気コネクタの連結状態を確実に維持することにある。
本発明の第1のスタッキング構造付き電気コネクタは、互いに直交する奥行き方向、幅方向及び厚さ方向をとったときに、ほぼ幅方向に対向する第1縦壁及び第2縦壁と、ほぼ厚さ方向に対向する第1横壁及び第2横壁とを備え、これら第1縦壁、第2縦壁、第1横壁、及び第2横壁により、奥行き方向の手前側に向かって開口して相手側電気コネクタを奥行き方向の手前から受け入れることになる収容室が形成されたハウジング本体と、
このハウジング本体に、上記相手側電気コネクタのコンタクトに接触することになる接触部が上記収容室に位置するように設けられたコンタクトと、
上記第1縦壁及び第2縦壁の幅方向外側における厚さ方向の一方側にそれぞれ配置され、奥行き方向にそれぞれ延びており、幅方向内側の端部が上記ハウジング本体にそれぞれ接続された二つの第1連結片と、
上記第1縦壁及び第2縦壁の幅方向外側における厚さ方向の他方側にそれぞれ配置され、厚さ方向にみてほぼ上記二つの第1連結片にそれぞれ重なり且つ奥行き方向にそれぞれ延びており、幅方向外側の端部が上記ハウジング本体にそれぞれ接続された二つの第2連結片と、
上記第1縦壁及び第2縦壁のうち少なくとも一方の幅方向外側における上記第1連結片と上記第2連結片との間に配置され、奥行き方向に延びており、奥行き方向の一端がハウジング本体に接続されて固定端となり、他端が厚さ方向に撓むことができる自由端となり、この自由端の厚さ方向における上記第1連結片に近い側に突起が設けられた弾性片とを備え、
上記第2連結片の厚さ方向における上記第1連結片から遠い側の厚さ方向からみて上記弾性片の突起に対応する部位に、上記突起に対応する形状でもって厚さ方向に凹む受入部が形成されている。
このスタッキング構造付き電気コネクタを二つ、積み上げ方向である厚さ方向に並べると共に上記相手側電気コネクタが挿入又は抜去される方向である挿抜方向に沿って離隔させておいてから上記挿抜方向に沿って接近させる。そうすると、上記一方のスタッキング構造付き電気コネクタの第1連結片と弾性片との間に上記他方のスタッキング構造付き電気コネクタの第2連結片が挿入され、上記一方のスタッキング構造付き電気コネクタの弾性片が弾性変形して自由端が厚さ方向に撓んで復原し、それによって弾性片の突起が上記他方のスタッキング構造付き電気コネクタの第2連結片の受入部に嵌り、上記二つのスタッキング構造付き電気コネクタが連結する。さらに、操作により上記一方のスタッキング構造付き電気コネクタの弾性片を弾性変形させて自由端を上記他方のスタッキング構造付き電気コネクタの第2連結片の受入部から離れるように厚さ方向に撓ませて上記弾性片の突起を上記他方のスタッキング構造付き電気コネクタの上記受入部から外しておき、上記二つのスタッキング構造付き電気コネクタを上記挿抜方向に沿って離隔させると、上記一方のスタッキング構造付き電気コネクタの第1連結片と弾性片との間から上記他方のスタッキング構造付き電気コネクタの第2連結片が抜去され、上記二つのスタッキング構造付き電気コネクタが分離する。三つ以上の上記スタッキング構造付き電気コネクタを連結又は分離するときも、隣接する二つの上記スタッキング構造付き電気コネクタの間で上記と同様の操作により連結又は分離が行われる。
その場合、上記隣接するスタッキング構造付き電気コネクタの連結及び分離が上記挿抜方向に沿って上記隣接するスタッキング構造付き電気コネクタを接近又は離隔させることで行われるので、上記積み上げ方向の空間が狭小で余裕がないときでも複数のスタッキング構造付き電気コネクタの連結又は分離が可能となり、また連結又は分離の作業性が向上する。また、上記弾性片が上記第1連結片と上記第2連結片との間に配置されているので、上記弾性片が外力を受けにくくなり、外力を受けて上記弾性片の受入部への嵌合が外れることで上記複数のスタッキング構造付き電気コネクタが不用意に分離するという不具合が起こりにくく、上記複数のスタッキング構造付き電気コネクタの連結状態が確実に維持される。
本発明の第2のスタッキング構造付き電気コネクタは、上記第1のスタッキング構造付き電気コネクタにおいて、
上記弾性片が設けられた側では、
上記第1連結片が、上記第1横壁の幅方向外側の端部から幅方向外側へ突き出ており、
上記第2横壁の幅方向外側の端部から幅方向外側へ横支持片が突き出ており、
この横支持片の幅方向外側の端部に上記第1縦壁又は第2縦壁とほぼ平行な縦支持片が接続され、この縦支持片の上記第1連結片から遠い側の端部が上記第2連結片の幅方向外側の端部に接続され、上記縦支持片の上記第1連結片に近い側の部位が上記弾性片を覆っている。
このようにすれば、上記弾性片が上記第1連結片と上記横支持片との間に配置されていると共に上記弾性片が上記縦支持片によっても覆われるので、さらに上記弾性片が外力を受けにくくなり、外力を受けて上記弾性片の受入部への嵌合が外れることで隣接するスタッキング構造付き電気コネクタが不用意に分離するという不具合がさらに起こりにくく、上記隣接するスタッキング構造付き電気コネクタの連結状態が一層確実に維持される。
本発明の第3のスタッキング構造付き電気コネクタは、上記第2のスタッキング構造付き電気コネクタにおいて、
上記弾性片が設けられた側では、
上記第1連結片と上記弾性片との間は開放され、上記縦支持片と上記第1連結片との間は、奥行き方向奥側で接続されていると共にこの接続された部位よりも奥行き方向手前側が開放されている。
このようにすれば、隣接するスタッキング構造付き電気コネクタを連結するときは、上記一方のスタッキング構造付き電気コネクタの第1連結片と弾性片との間に上記他方のスタッキング構造付き電気コネクタの第2連結片が奥行き方向の奥側へ向かって挿入される。また、隣接するスタッキング構造付き電気コネクタを分離するときは、上記一方のスタッキング構造付き電気コネクタの第1連結片と弾性片との間から上記他方のスタッキング構造付き電気コネクタの第2連結片が奥行き方向の手前側へ向かって抜去される。
本発明の第4のスタッキング構造付き電気コネクタは、上記第3のスタッキング構造付き電気コネクタにおいて、
上記弾性片が、上記固定端が奥行き方向の手前側となり、上記自由端が奥行き方向の奥側となるように配置されている。
このようにすれば、隣接するスタッキング構造付き電気コネクタを連結するときに、上記他方のスタッキング構造付き電気コネクタの第2連結片が上記一方のスタッキング構造付き電気コネクタの弾性片に対し、その固定端から自由端へ向かって挿入されるので、上記第2連結片が上記弾性片に突き当たることがなく、上記弾性片が座屈するおそれが軽減される。
本発明の第5のスタッキング構造付き電気コネクタは、上記第1ないし第4のうちいずれか一つのスタッキング構造付き電気コネクタにおいて、
上記コンタクトが、奥行き方向に延びると共に手前側の端部が上記接触部に形成され奥側の端部が上記ハウジング本体に固定された複数のコンタクト本体と、この複数の上記コンタクト本体を導通するように接続する接続桟とを備えている。
このようにすれば、複数のコンタクトを備えた相手側電気コネクタが嵌合すると、相手側電気コネクタの複数のコンタクトが上記スタッキング構造付き電気コネクタのコンタクトの接続桟を介して導通する。
本発明の第1のスタッキング構造付き電気コネクタは、積み上げ方向に並べた上記二つのスタッキング構造付き電気コネクタの連結又は分離を、上記挿抜方向に沿って上記二つのスタッキング構造付き電気コネクタを接近又は離隔させることにより行うので、上記積み上げ方向の空間が狭小で余裕がないときでも複数のスタッキング構造付き電気コネクタの連結又は分離を可能とすることができ、また連結又は分離の作業性を向上させることができる。また、上記弾性片が上記第1連結片と上記第2連結片との間に配置されるので、上記弾性片が外力を受けにくくなり、上記隣接するスタッキング構造付き電気コネクタの連結状態を確実に維持することができる。
第2のスタッキング構造付き電気コネクタは、上記弾性片が上記第1連結片と上記横支持片との間に配置されていると共に上記弾性片が上記縦支持片によっても覆われるので、上記第1のスタッキング構造付き電気コネクタにより得られる効果が得られることに加え、さらに上記弾性片が外力を受けにくくなり、隣接するスタッキング構造付き電気コネクタの連結状態を一層確実に維持することができる。
第3のスタッキング構造付き電気コネクタは、上記第1連結片と上記弾性片との間を開放し、上記縦支持片と上記第1連結片との間を奥行き方向奥側で接続すると共にこの接続された部位よりも奥行き方向手前側を開放したので、上記第2のスタッキング構造付き電気コネクタにより得られる効果が得られることに加え、さらに、隣接するスタッキング構造付き電気コネクタを連結又は分離するときの方向付けを行うことができる。
第4のスタッキング構造付き電気コネクタは、上記弾性片を、上記固定端が奥行き方向の手前側となり、上記自由端が奥行き方向の奥側となるように配置したので、上記第3のスタッキング構造付き電気コネクタにより得られる効果が得られることに加え、さらに、上記弾性片が座屈するおそれを軽減することができる。
第5のスタッキング構造付き電気コネクタは、上記コンタクトの複数のコンタクト本体が接続桟で接続されているので、上記第1ないし第4のうちいずれか一つのスタッキング構造付き電気コネクタにより得られる効果が得られることに加え、さらに、上記相手側電気コネクタが複数のコンタクトを備えているときには、これらを互いに導通させるジャンクション型の電気コネクタとして好適である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1ないし図9は、本発明のスタッキング構造付き電気コネクタの第1の実施形態を示す。便宜上、互いに直交する奥行き方向、幅方向及び厚さ方向を想定し、これらの方向付けを利用して説明する。この実施形態の場合、図6で説明すれば、これらの図の左右方向が奥行き方向であり、右側が奥行き方向の手前側、左側が奥行き方向の奥側である。また、この図の紙面に垂直な方向が幅方向であり、さらに、この図の上下方向が厚さ方向である。上記スタッキング構造付き電気コネクタ100はジャンクション型の電気コネクタであり、後述する相手側電気コネクタ200の複数のコンタクト220を互いに導通させる機能を持っている。しかし、この実施形態によって本発明のスタッキング構造付き電気コネクタの種類がジャンクション型に限定解釈されることはなく、また極数が限定解釈されることもない。上記スタッキング構造付き電気コネクタ100は、絶縁性の材料で形成されたハウジング本体110と、導電性の材料で形成されたコンタクト120と、二つの第1連結片130と、二つの第2連結片140と、弾性片150とを備えている。本発明のスタッキング構造付き電気コネクタの場合、ハウジング本体は、少なくとも、これに設けるコンタクトと接触する部位が絶縁性の材料で形成されておればよい。
上記ハウジング本体110は、ほぼ幅方向に対向する第1縦壁111及び第2縦壁112と、ほぼ厚さ方向に対向する第1横壁113及び第2横壁114とを備えている。第1縦壁111及び第2縦壁112は、いずれもその板厚方向からみてほぼ長方形に形成された板状部材であって、いずれも板厚方向がほぼ上記幅方向に一致するように配置されている。板厚方向とは、その方向に沿った長さが板厚として特定されることになる方向である。第1横壁113及び第2横壁114は、いずれもその板厚方向からみてほぼ長方形に形成された板状部材であって、いずれも板厚方向がほぼ上記厚さ方向に一致するように配置されている。そして、これら第1縦壁111、第2縦壁112、第1横壁113、及び第2横壁114により、奥行き方向の手前側に向かって開口して、上記相手側電気コネクタ200を奥行き方向の手前から受け入れることになる収容室116が形成されている。上記第1縦壁111、第2縦壁112、第1横壁113、及び第2横壁114の奥行き方向の奥側には、これらの壁111〜114に接続された奥壁115が設けられている。この場合、上記奥壁115を上記の四つの壁111〜114に一体的に設けたが、上記奥壁を上記の四つの壁と別体につくり、それを上記奥壁に固定してもよい。この奥壁115は、その板厚方向からみてほぼ長方形に形成された板状部材であって、板厚方向がほぼ上記奥行き方向に一致するように配置されている。本発明のスタッキング構造付き電気コネクタは、この奥壁を設けない実施形態を含んでいる。上記第2横壁114には厚さ方向に貫通するロック孔117が形成されており、上記第2横壁114を弾性的に撓ませることで上記ロック孔117に上記相手側電気コネクタ200のロック爪211を受け入れるようにしている。ロック孔は他の縦壁又は横壁に設けてもよい。逆に、上記縦壁又は横壁にロック爪を設け、相手側電気コネクタにロック孔を設けてもよい。本発明のスタッキング構造付き電気コネクタは、このロック孔を設けない実施形態を含んでいる。
上記ハウジング本体110にはコンタクト120が設けられている。このコンタクト120には、上記相手側電気コネクタ200のコンタクト220に接触することになる接触部が設けられており、この接触部が上記収容室116に位置している。この実施形態のスタッキング構造付き電気コネクタ100はジャンクション型であるので、図9に示すように、上記コンタクト120は、複数のコンタクト本体121と、この複数の上記コンタクト本体121を導通するように接続する接続桟122とを備えている。上記コンタクト本体121は、奥行き方向に延びており、上記コンタクト本体121の手前側の端部が上記接触部に形成され、上記コンタクト本体121の奥側の端部が上記ハウジング本体110の奥壁115に圧入されることで上記ハウジング本体110に固定されている。上記接続桟122は幅方向に延びており、各コンタクト本体121と交差する部位において各コンタクト本体121に対してそれぞれ一体的に向けられている。コンタクト本体のハウジング本体への固定構造は、例えばハウジング本体との同時成形、又はその他の形態であってもよい。コンタクト本体はハウジング本体における第1縦壁、第2縦壁、第1横壁、又は第2横壁に固定してもよい。この実施形態では、上記コンタクト本体121は、いわゆる雄形であり、棒状のピン形をしている。この実施形態によって本発明のスタッキング構造付き電気コネクタのコンタクト本体が限定解釈されることはなく、このコンタクト本体は他の形態の雄形であってもよいし、いわゆる雌形であってもよく、それには例えば接触部が箱形に形成されたコンタクト本体が含まれる。上記コンタクト本体121は、厚さ方向に一列であり、幅方向に複数が並べられている。しかし、この実施形態によって本発明のスタッキング構造付き電気コネクタのコンタクト本体の数、配列が限定解釈されることはなく、厚さ方向に複数列並べてもよいし、コンタクト本体の数が1本であってもよい。本発明のスタッキング構造付き電気コネクタはジャンクション型の電気コネクタに限定されず、単数のコンタクト又は独立した複数のコンタクトを備えた電気コネクタであればよい。そのように独立したコンタクトが用いられるときは、これらのコンタクトが上記コンタクト本体に相当し、接続桟は設けられないことになる。また、本発明のスタッキング構造付き電気コネクタのコンタクトには、上記コンタクト本体に接続部を設け、この接続部に電線又はその他の導電部材を接続するようにしたものも含まれる。
上記第1縦壁111の幅方向外側における厚さ方向の一方側と上記第2縦壁112の幅方向外側における厚さ方向の一方側には、第1連結片130がそれぞれ設けられている。幅方向外側とは、幅方向に沿って上記スタッキング構造付き電気コネクタ100の幅方向の中心から遠い側であり、幅方向内側とは、幅方向に沿って上記スタッキング構造付き電気コネクタ100の幅方向の中心に近い側である。上記二つの第1連結片130は、奥行き方向にそれぞれ延びている。そして、上記二つの第1連結片130の幅方向内側の端部が上記ハウジング本体110にそれぞれ接続されている。この場合、上記第1連結片130の幅方向内側の端部を上記ハウジング本体110に一体的に設けたが、上記第1連結片を上記ハウジング本体と別体につくり、この第1連結片の幅方向内側の端部を上記ハウジング本体に固定してもよい。
上記第1縦壁111の幅方向外側における厚さ方向の他方側と上記第2縦壁112の幅方向外側における厚さ方向の他方側には、第2連結片140がそれぞれ設けられている。上記二つの第2連結片140は、厚さ方向にみてほぼ上記二つの第1連結片130にそれぞれ重なり、奥行き方向にそれぞれ延びている。そして、上記二つの第2連結片140の幅方向外側の端部が上記ハウジング本体110にそれぞれ接続されている。この場合、上記第2連結片140の幅方向外側の端部を上記ハウジング本体110に一体的に設けたが、上記第2連結片を上記ハウジング本体と別体につくり、この第2連結片の幅方向外側の端部を上記ハウジング本体に固定してもよい。
上記第1縦壁111の幅方向外側における上記第1連結片130と上記第2連結片140との間には弾性片150が設けられている。この弾性片150は、奥行き方向に延びており、奥行き方向の一端がハウジング本体110に接続されて固定端151となり、他端が厚さ方向に撓むことができる自由端152となっている。この場合、ハウジング本体110の第1縦壁111から幅方向の外側へ、奥行き方向に向いた延長壁111aが延びており、上記弾性片150の一端が上記ハウジング本体110の延長壁111aに接続されて固定端151になっている。この延長壁111aは設けなくてもよい。上記弾性片の一端を曲げて第1縦壁111に接続してもよい。また、上記弾性片150の一端を上記ハウジング本体110に一体的に設けて固定端151としたが、上記弾性片を上記ハウジング本体と別体につくり、この弾性片の一端を上記ハウジング本体に固定してもよい。上記自由端152の厚さ方向における上記第1連結片130に近い側に突起153が設けられている。
上記第2連結片140の厚さ方向における上記第1連結片130から遠い側には、上記突起153に対応する形状でもって厚さ方向に凹む受入部141が形成されている。この受入部141は厚さ方向からみて上記弾性片150の突起153に対応する部位に設けられている。この実施形態では、上記突起153は上記第2連結片140を厚さ方向に貫通して設けられているが、このように貫通させずに凹部としてもよい。
上記弾性片150が設けられた側、つまり第1縦壁111の側では、上記第1横壁113と上記第1連結片130との間の構造、上記第2横壁114と上記第2連結片140との間の構造が次のようになっている。すなわち、上記第1連結片130は、上記第1横壁113の幅方向外側の端部から幅方向外側へ突き出ている。また、上記第2横壁114の幅方向外側の端部から幅方向外側へ横支持片118が突き出ている。そして、この横支持片118の幅方向外側の端部に上記第1縦壁111又は第2縦壁112とほぼ平行な縦支持片119が接続されている。また、この縦支持片119の上記第1連結片130から遠い側の端部が上記第2連結片140の幅方向外側の端部に接続されている。そして、上記縦支持片119の上記第1連結片130に近い側の部位が上記弾性片150を覆っている。この実施形態では、上記弾性片150が設けられていない側、つまり第2縦壁112の側でも、上記第1横壁113と上記第1連結片130との間の構造、上記第2横壁114と上記第2連結片140との間の構造が上記弾性片150が設けられた側と同様になっている。すなわち、上記第1連結片130は、上記第1横壁113の幅方向外側の端部から幅方向外側へ突き出ている。また、上記第2横壁114の幅方向外側の端部から幅方向外側へ横支持片118が突き出ている。そして、この横支持片118の幅方向外側の端部に上記第1縦壁111又は第2縦壁112とほぼ平行な縦支持片119が接続されている。また、この縦支持片119の上記第1連結片130から遠い側の端部が上記第2連結片140の幅方向外側の端部に接続されている。これらの接続構造は一体的に設ける構造であるが、別体につくって固定してもよい。
上記弾性片150が設けられた側では、次の構成となっている。すなわち、上記第1連結片130と上記弾性片150との間は開放されている。また、上記縦支持片119と上記第1連結片130との間は、奥行き方向奥側で接続されていると共にこの接続された部位よりも奥行き方向手前側が開放されている。
上記弾性片150は、上記固定端151が奥行き方向の手前側となり、上記自由端152が奥行き方向の奥側となるように配置されている。
図10ないし図13に示すように、上記相手側電気コネクタ200は、絶縁性の材料で形成されたハウジング本体210と、導電性の材料で形成されたコンタクト220とを備えている。ハウジング本体は、少なくとも、これに設けるコンタクトと接触する部位が絶縁性の材料で形成されておればよい。ハウジング本体210はほぼ直方体形に形成されており、嵌合側が上記スタッキング構造付き電気コネクタ100のハウジング本体110の収容室116に挿入できるように形成されている。上記スタッキング構造付き電気コネクタ100のコンタクト本体121が、いわゆる雄形であるため、これに応じて上記コンタクト220は、いわゆる雌形であり、接触部が箱形に形成されており、上記ハウジング本体210を嵌合方向に貫通する装着室に収容されて装着されている。このコンタクト220に電線300が接続され、この電線300がハウジング本体210から嵌合側の反対側へ引き出されている。この実施形態によって本発明の相手側電気コネクタのコンタクトが限定解釈されることはなく、このコンタクトは他の形態の雌形であってもよいし、スタッキング構造付き電気コネクタのコンタクト本体が雌形のときは、相手側電気コネクタのコンタクトは雄形になる。よって、図14に示すように、上記スタッキング構造付き電気コネクタ100の奥行き方向の手前側に上記相手側電気コネクタ200を配置し、上記相手側電気コネクタ200を上記スタッキング構造付き電気コネクタ100の収容室116に挿入すると、図15ないし図20に示すように、両電気コネクタが嵌合し、上記相手側電気コネクタ200を上記スタッキング構造付き電気コネクタ100の収容室116から抜去すると、図20に示すように、両電気コネクタが離間する。したがって、挿抜方向は奥行き方向に一致する。抜去は抜き去ることである。上記ハウジング本体210の厚さ方向の一方側の面にはロック爪211が突出して形成されており、相手側電気コネクタ200のハウジング本体210がスタッキング構造付き電気コネクタ100のハウジング本体110の収容室116に挿入されると、上記第2横壁114が弾性的に撓んで上記ロック爪211が上記ロック孔117に嵌まり、両電気コネクタを嵌合状態にロックするようにしている。このロックの解除は上記第2横壁114を撓ませることで行う。
次に、上記実施形態の作用及び効果を説明する。図21に示すように、このスタッキング構造付き電気コネクタ100を二つ、積み上げ方向である厚さ方向に並べると共に上記相手側電気コネクタ200が挿入又は抜去される方向である挿抜方向に沿って離隔させておいてから上記挿抜方向に沿って接近させる。そうすると、上記一方のスタッキング構造付き電気コネクタ100の第1連結片130と弾性片150との間に上記他方のスタッキング構造付き電気コネクタ100の第2連結片140が挿入され、上記一方のスタッキング構造付き電気コネクタ100の弾性片150が弾性変形して自由端が厚さ方向に撓んで復原し、それによって弾性片150の突起153が上記他方のスタッキング構造付き電気コネクタ100の第2連結片140の受入部141に嵌り、上記二つのスタッキング構造付き電気コネクタ100が連結する(図22ないし図26を参照)。さらに、操作により上記一方のスタッキング構造付き電気コネクタ100の弾性片150を弾性変形させて自由端152を上記他方のスタッキング構造付き電気コネクタ100の第2連結片140の受入部141から離れるように厚さ方向に撓ませて上記弾性片150の突起153を上記他方のスタッキング構造付き電気コネクタ100の上記受入部141から外しておき、上記二つのスタッキング構造付き電気コネクタ100を上記挿抜方向に沿って離隔させると、上記一方のスタッキング構造付き電気コネクタ100の第1連結片130と弾性片150との間から上記他方のスタッキング構造付き電気コネクタ100の第2連結片140が抜去され、上記二つのスタッキング構造付き電気コネクタ100が分離する。これら二つのスタッキング構造付き電気コネクタ100の連結又は分離は、相手側電気コネクタ200を嵌合せずに行ってもよい。三つ以上の上記スタッキング構造付き電気コネクタ100を連結又は分離するときも、隣接する二つの上記スタッキング構造付き電気コネクタ100の間で上記と同様の操作により連結又は分離が行われる。
その場合、上記隣接するスタッキング構造付き電気コネクタ100の連結及び分離が上記挿抜方向に沿って上記隣接するスタッキング構造付き電気コネクタ100を接近又は離隔させることで行われるので、上記積み上げ方向の空間が狭小で余裕がないときでも複数のスタッキング構造付き電気コネクタ100の連結又は分離が可能となり、また連結又は分離の作業性が向上する。また、上記弾性片150が上記第1連結片130と上記第2連結片140との間に配置されているので、上記弾性片150が外力を受けにくくなり、外力を受けて上記弾性片150の受入部141への嵌合が外れることで上記複数のスタッキング構造付き電気コネクタ100が不用意に分離するという不具合が起こりにくく、上記複数のスタッキング構造付き電気コネクタ100の連結状態が確実に維持される。
本発明のスタッキング構造付き電気コネクタでは、上記弾性片が設けられた側においても上記弾性片が設けられていない側においても、上記第1連結片の幅方向内側の端部が上記ハウジング本体のどの部位に接続されていてもよいし、上記第2連結片の幅方向外側の端部が上記ハウジング本体のどの部位に接続されていてもよく、上記第2連結片のハウジング本体との連結構造が上記実施形態のように限定されるものではない。そのような種々の実施形態のなかで、上記実施形態のスタッキング構造付き電気コネクタ100は、上記弾性片150が設けられた側では、上記第1連結片130を、上記第1横壁113の幅方向外側の端部から幅方向外側へ突き出し、上記第2横壁114の幅方向外側の端部から幅方向外側へ横支持片118を突き出し、この横支持片118の幅方向外側の端部に上記第1縦壁111又は第2縦壁112とほぼ平行な縦支持片119を接続し、この縦支持片119の上記第1連結片130から遠い側の端部を上記第2連結片140の幅方向外側の端部に接続し、上記縦支持片119の上記第1連結片130に近い側の部位で上記弾性片150を覆った。このようにすれば、上記弾性片150が上記第1連結片130と上記横支持片118との間に配置されていると共に上記弾性片150が上記縦支持片によっても覆われるので、さらに上記弾性片150が外力を受けにくくなり、外力を受けて上記弾性片150の受入部141への嵌合が外れることで隣接するスタッキング構造付き電気コネクタ100が不用意に分離するという不具合がさらに起こりにくく、隣接するスタッキング構造付き電気コネクタ100の連結状態が一層確実に維持される。
本発明のスタッキング構造付き電気コネクタでは、他のスタッキング構造付き電気コネクタの上記第2連結片のハウジング本体との連結部を受け入れるように上記第1連結片と上記弾性片との間、又は第1連結片と第2連結片との間が開放されておればよい。そのような種々の実施形態のなかで、上記実施形態のスタッキング構造付き電気コネクタ100は、上記弾性片150が設けられた側では、上記第1連結片130と上記弾性片150との間を開放し、上記縦支持片119と上記第1連結片130との間は、奥行き方向奥側で接続すると共にこの接続された部位よりも奥行き方向手前側を開放した。このようにすれば、隣接するスタッキング構造付き電気コネクタ100を連結するときは、上記一方のスタッキング構造付き電気コネクタ100の第1連結片130と弾性片150との間に上記他方のスタッキング構造付き電気コネクタ100の第2連結片140が奥行き方向の奥側へ向かって挿入される。また、隣接するスタッキング構造付き電気コネクタ100を分離するときは、上記一方のスタッキング構造付き電気コネクタ100の第1連結片130と弾性片150との間から上記他方のスタッキング構造付き電気コネクタ100の第2連結片140が奥行き方向の手前側へ向かって抜去される。したがって、上記二つのスタッキング構造付き電気コネクタ100を連結又は分離するときの方向付けを行うことができる。
本発明のスタッキング構造付き電気コネクタでは、弾性片は、奥行き方向の一端がハウジング本体に接続されて固定されておればよい。そのような種々の実施形態のなかで、上記実施形態のスタッキング構造付き電気コネクタ100は、上記弾性片150を、上記固定端151が奥行き方向の手前側となり、上記自由端152が奥行き方向の奥側となるように配置した。このようにすれば、隣接するスタッキング構造付き電気コネクタ100を連結するときに、上記他方のスタッキング構造付き電気コネクタ100の第2連結片140が上記一方のスタッキング構造付き電気コネクタ100の弾性片150に対し、その固定端151から自由端152へ向かって挿入されるので、上記第2連結片140が上記弾性片150に突き当たることがなく、上記弾性片150が座屈するおそれが軽減される。
本発明のスタッキング構造付き電気コネクタは、ジャンクション型の電気コネクタに限定されず、単数のコンタクト又は独立した複数のコンタクトを備えた電気コネクタも対象となる。そのような種々の実施形態のなかで、上記実施形態のスタッキング構造付き電気コネクタ100は、上記コンタクト120が、奥行き方向に延びると共に手前側の端部が上記接触部に形成され奥側の端部が上記ハウジング本体110に固定されたコンタクト本体121と、この複数の上記コンタクト本体121を導通するように接続する接続桟122とを備えている。このようにすれば、上記実施形態のように複数のコンタクト220を備えた相手側電気コネクタ200が嵌合すると、相手側電気コネクタ200の複数のコンタクト220が上記スタッキング構造付き電気コネクタ100のコンタクト120の接続桟122を介して導通する。したがって、上記相手側電気コネクタが複数のコンタクトを備えているときには、これらを互いに導通させるジャンクション型の電気コネクタとして好適である。
次に、他の実施形態を説明する。これらの他の実施形態には上記第1の実施形態及びその変形例の構成をそのまま引用し、他の実施形態において上記第1の実施形態の構成と異なる構成について追加的に説明する。図27及び図28は本発明のスタッキング構造付き電気コネクタの第2の実施形態を示す。上記第1の実施形態では、上記弾性片150が、上記固定端151が奥行き方向の手前側となり、上記自由端152が奥行き方向の奥側となるように配置されていた。これに対し、この第2の実施形態では、このことに代えて、上記弾性片150が、上記固定端151が奥行き方向の奥側となり、上記自由端152が奥行き方向の手前側となるように配置されている。そして、上記第2連結片140の厚さ方向における上記第1連結片130から遠い側の厚さ方向からみて上記弾性片150の突起153に対応する部位に、上記突起153に対応する形状でもって厚さ方向に凹む受入部141が形成されている。したがって、第2の実施形態のスタッキング構造付き電気コネクタ100によって得られる作用及び効果は上記第1の実施形態の場合と同様となる。
図29は本発明のスタッキング構造付き電気コネクタの第3の実施形態を示す。上記第1の実施形態では、上記第1縦壁111の幅方向外側における上記第1連結片130と上記第2連結片140との間に弾性片150を設けた。これに対し、この第3の実施形態では、上記第1縦壁111の幅方向外側には弾性片150を設けずに、上記第1縦壁111と幅方向の反対側にある上記第2縦壁112の幅方向外側における上記第1連結片130と上記第2連結片140との間に弾性片150を設けている。この弾性片140も、奥行き方向に延びており、奥行き方向の一端がハウジング本体110に接続されて固定端151となり、他端が厚さ方向に撓むことができる自由端152となり、この自由端152の厚さ方向における上記第1連結片130に近い側に突起153が設けられている。この場合、上記ハウジング本体110の上記第2縦壁112から幅方向の外側へ、奥行き方向に向いた延長壁112aが延びており、上記弾性片150の一端が上記ハウジング本体110の延長壁112aに接続されて固定端151になっている。この延長壁112aは第1の実施形態における上記第1縦壁111の延長壁111aに対応するものである。そして、上記第2連結片140の厚さ方向における上記第1連結片130から遠い側の厚さ方向からみて上記弾性片150の突起153に対応する部位に、上記突起153に対応する形状でもって厚さ方向に凹む受入部141が形成されている。上記弾性片150が設けられた側でも上記弾性片150が設けられていない側でも、上記第1横壁113と上記第1連結片130との間の構造、上記第2横壁114と上記第2連結片140との間の構造は上記第1の実施形態のときと同様である。また、上記弾性片150が設けられた側では、上記第1連結片130と上記弾性片150との間は開放され、上記縦支持片119と上記第1連結片130との間は、奥行き方向奥側で接続されていると共にこの接続された部位よりも奥行き方向手前側が開放されている。上記弾性片150も、上記固定端151が奥行き方向の手前側となり、上記自由端152が奥行き方向の奥側となるように配置されている。したがって、第3の実施形態のスタッキング構造付き電気コネクタ100によって得られる作用及び効果は上記第1の実施形態の場合と同様となる。上記弾性片が設けられた側においても上記弾性片が設けられていない側においても、上記第1連結片の幅方向内側の端部が上記ハウジング本体のどの部位に接続されていてもよいし、上記第2連結片の幅方向外側の端部が上記ハウジング本体のどの部位に接続されていてもよく、上記第2連結片のハウジング本体との連結構造が上記実施形態のように限定されるものではない。また、上記弾性片150の向きは、上記第2の実施形態の上記弾性片150のように上記と反対の向きにしてもよい。この実施形態においても、他のスタッキング構造付き電気コネクタの上記第2連結片のハウジング本体との連結部を受け入れるように上記第1連結片と上記弾性片との間、又は第1連結片と第2連結片との間が開放されておればよい。
図30は本発明のスタッキング構造付き電気コネクタの第4の実施形態を示す。上記第1の実施形態では、上記第1縦壁111の幅方向外側における上記第1連結片130と上記第2連結片140との間に弾性片150を設けた。これに対し、この第4の実施形態では、この弾性片150に加えて、さらに、上記第1縦壁111と幅方向の反対側にある上記第2縦壁112の幅方向外側における上記第1連結片130と上記第2連結片140との間にも二つ目の弾性片150を設けている。この二つ目の弾性片140も、奥行き方向に延びており、奥行き方向の一端がハウジング本体110に接続されて固定端151となり、他端が厚さ方向に撓むことができる自由端152となり、この自由端152の厚さ方向における上記第1連結片130に近い側に突起153が設けられている。この場合、上記第2縦壁112から上記延長壁112aが延び、これに上記二つ目の弾性片150の一端が接続されていることは上記第3の実施形態の場合と同様である。そして、上記第2連結片140の厚さ方向における上記第1連結片130から遠い側の厚さ方向からみて上記二つ目の弾性片150の突起153に対応する部位に、上記突起153に対応する形状でもって厚さ方向に凹む受入部141が形成されている。第1縦壁111の側でも第2縦壁112の側でも、上記第1横壁113と上記第1連結片130との間の構造、上記第2横壁114と上記第2連結片140との間の構造は上記第1の実施形態のときと同様である。また、第1縦壁111の側でも第2縦壁112の側でも、上記第1連結片130と上記弾性片150との間は開放され、上記縦支持片119と上記第1連結片130との間は、奥行き方向奥側で接続されていると共にこの接続された部位よりも奥行き方向手前側が開放されている。上記二つ目の弾性片150も、上記固定端151が奥行き方向の手前側となり、上記自由端152が奥行き方向の奥側となるように配置されている。したがって、第4の実施形態のスタッキング構造付き電気コネクタ100によって得られる作用及び効果は上記第1の実施形態の場合と同様となる。第1縦壁111の側でも第2縦壁112の側でも、上記第1連結片の幅方向内側の端部が上記ハウジング本体のどの部位に接続されていてもよいし、上記第2連結片の幅方向外側の端部が上記ハウジング本体のどの部位に接続されていてもよく、上記第2連結片のハウジング本体との連結構造が上記実施形態のように限定されるものではない。また、上記二つの弾性片150の向きは、上記第2の実施形態の上記弾性片150のように双方とも上記と反対の向きにしてもよいし、二つの弾性片150で向きを異なえてもよい。この実施形態においても、他のスタッキング構造付き電気コネクタの上記第2連結片のハウジング本体との連結部を受け入れるように上記第1連結片と上記弾性片との間、又は第1連結片と第2連結片との間が開放されておればよい。
第2ないし第4の実施形態は、いずれも第1の実施形態と同様のコンタクトを備えたジャンクション型の電気コネクタであるが、単数のコンタクト又は独立した複数のコンタクトを備えていてもよい。本発明は、以上の実施形態の特徴を組み合わせた実施形態を含んでいる。さらに、以上の実施形態は本発明のスタッキング構造付き電気コネクタのいくつかの例を示したに過ぎない。したがって、これらの実施形態の記載によって本発明のスタッキング構造付き電気コネクタが限定解釈されることはない。
第1の実施形態のスタッキング構造付き電気コネクタを厚さ方向の一方側からみた斜視図である。 上記スタッキング構造付き電気コネクタを図1と異なる方向からみた同様の斜視図である。 上記スタッキング構造付き電気コネクタを厚さ方向の他方側からみた斜視図である。 上記スタッキング構造付き電気コネクタを奥行き方向の手前側からみた正面図である。 上記スタッキング構造付き電気コネクタを奥行き方向の奥側からみた背面図である。 上記スタッキング構造付き電気コネクタを幅方向からみた側面図である。 上記第1の実施形態を図6と反対側の幅方向からみた側面図である。 図4のVIII−VIII線における断面図である。 図4のIX−IX線における断面図である。 上記スタッキング構造付き電気コネクタに対する相手側電気コネクタに電線を接続して厚さ方向の一方側からみた斜視図である。 上記相手側電気コネクタに電線を接続して厚さ方向の他方側からみた斜視図である。 上記相手側電気コネクタに電線を接続して嵌合側からみた図である。 上記相手側電気コネクタに電線を接続して縦断面して幅方向からみた断面図である。 離間した上記スタッキング構造付き電気コネクタ及び上記相手側電気コネクタを厚さ方向の一方側からみた斜視図である。 嵌合した上記スタッキング構造付き電気コネクタ及び上記相手側電気コネクタを厚さ方向の一方側からみた斜視図である。 嵌合した上記スタッキング構造付き電気コネクタ及び上記相手側電気コネクタを図15と異なる方向からみた同様の斜視図である。 嵌合した上記スタッキング構造付き電気コネクタ及び上記相手側電気コネクタを厚さ方向の他方側からみた斜視図である。 嵌合した上記スタッキング構造付き電気コネクタ及び上記相手側電気コネクタを奥行き方向の手前側からみた正面図である。 嵌合した上記スタッキング構造付き電気コネクタ及び上記相手側電気コネクタを幅方向からみた側面図である。 図18のXX−XX線における断面図である。 嵌合した上記スタッキング構造付き電気コネクタ及び上記相手側電気コネクタを二組、厚さ方向に並べると共に挿抜方向に沿って離隔させて幅方向からみた側面図である。 嵌合した上記二組のスタッキング構造付き電気コネクタ及び上記相手側電気コネクタを厚さ方向の一方側からみた斜視図である 嵌合した上記二組のスタッキング構造付き電気コネクタ及び上記相手側電気コネクタを厚さ方向の他方側からみた斜視図である。 嵌合した上記二組のスタッキング構造付き電気コネクタ及び上記相手側電気コネクタを奥行き方向の手前側からみた斜視図である。 嵌合した上記二組のスタッキング構造付き電気コネクタ及び上記相手側電気コネクタを幅方向からみた斜視図である。 嵌合した上記二組のスタッキング構造付き電気コネクタ及び上記相手側電気コネクタを縦断面して幅方向からみた断面図である。 第2の実施形態のスタッキング構造付き電気コネクタを幅方向からみた側面図である。 上記第2の実施形態のスタッキング構造付き電気コネクタを縦断面して幅方向からみた断面図である。 第3の実施形態のスタッキング構造付き電気コネクタを厚さ方向の一方側からみた斜視図である。 第4の実施形態のスタッキング構造付き電気コネクタを奥行き方向の手前側からみた正面図である。
符号の説明
100 スタッキング構造付き電気コネクタ
110 ハウジング本体
111 第1縦壁
112 第2縦壁
113 第1横壁
114 第2横壁
116 収容室
118 横支持片
119 縦支持片
120 コンタクト
121 コンタクト本体
122 接続桟
130 第1連結片
140 第2連結片
141 受入部
150 弾性片
151 固定端
152 自由端
153 突起
200 相手側電気コネクタ
220 コンタクト

Claims (5)

  1. 互いに直交する奥行き方向、幅方向及び厚さ方向をとったときに、ほぼ幅方向に対向する第1縦壁及び第2縦壁と、ほぼ厚さ方向に対向する第1横壁及び第2横壁とを備え、これら第1縦壁、第2縦壁、第1横壁、及び第2横壁により、奥行き方向の手前側に向かって開口して相手側電気コネクタを奥行き方向の手前から受け入れることになる収容室が形成されたハウジング本体と、
    このハウジング本体に、上記相手側電気コネクタのコンタクトに接触することになる接触部が上記収容室に位置するように設けられたコンタクトと、
    上記第1縦壁及び第2縦壁の幅方向外側における厚さ方向の一方側にそれぞれ配置され、奥行き方向にそれぞれ延びており、幅方向内側の端部が上記ハウジング本体にそれぞれ接続された二つの第1連結片と、
    上記第1縦壁及び第2縦壁の幅方向外側における厚さ方向の他方側にそれぞれ配置され、厚さ方向にみてほぼ上記二つの第1連結片にそれぞれ重なり且つ奥行き方向にそれぞれ延びており、幅方向外側の端部が上記ハウジング本体にそれぞれ接続された二つの第2連結片と、
    上記第1縦壁及び第2縦壁のうち少なくとも一方の幅方向外側における上記第1連結片と上記第2連結片との間に配置され、奥行き方向に延びており、奥行き方向の一端がハウジング本体に接続されて固定端となり、他端が厚さ方向に撓むことができる自由端となり、この自由端の厚さ方向における上記第1連結片に近い側に突起が設けられた弾性片とを備え、
    上記第2連結片の厚さ方向における上記第1連結片から遠い側の厚さ方向からみて上記弾性片の突起に対応する部位に、上記突起に対応する形状でもって厚さ方向に凹む受入部が形成されているスタッキング構造付き電気コネクタ。
  2. 上記弾性片が設けられた側では、
    上記第1連結片が、上記第1横壁の幅方向外側の端部から幅方向外側へ突き出ており、
    上記第2横壁の幅方向外側の端部から幅方向外側へ横支持片が突き出ており、
    この横支持片の幅方向外側の端部に上記第1縦壁又は第2縦壁とほぼ平行な縦支持片が接続され、この縦支持片の上記第1連結片から遠い側の端部が上記第2連結片の幅方向外側の端部に接続され、上記縦支持片の上記第1連結片に近い側の部位が上記弾性片を覆っている請求項1のスタッキング構造付き電気コネクタ。
  3. 上記弾性片が設けられた側では、
    上記第1連結片と上記弾性片との間は開放され、上記縦支持片と上記第1連結片との間は、奥行き方向奥側で接続されていると共にこの接続された部位よりも奥行き方向手前側が開放されている請求項2のスタッキング構造付き電気コネクタ。
  4. 上記弾性片が、上記固定端が奥行き方向の手前側となり、上記自由端が奥行き方向の奥側となるように配置されている請求項3のスタッキング構造付き電気コネクタ。
  5. 上記コンタクトが、奥行き方向に延びると共に手前側の端部が上記接触部に形成され奥側の端部が上記ハウジング本体に固定された複数のコンタクト本体と、この複数の上記コンタクト本体を導通するように接続する接続桟とを備えている請求項1ないし請求項4のうちいずれか1項のスタッキング構造付き電気コネクタ。
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