JP2010122571A - 搬送装置、画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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剛 瀬戸
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Abstract

【課題】搬送ローラの用紙搬送のばらつきを抑制することができる搬送装置、画像形成装置及びプログラムを得る。
【解決手段】レジローラ62の回転開始時における位置を基準値としたときに、基準値にいてロータリポテンショメータ188が取得した電圧値からアクチュエータ186の変位角度を検出し、さらに、モータ50Aが所定角度ずつ回転したときの電圧値をサンプリングする。用紙搬送速度が一定になるよう、所定角度毎のサンプリング値と基準値との差分からモータ50Aの回転速度を導出する。
【選択図】図3

Description

本発明は、搬送装置、画像形成装置及びプログラムに関する。
特許文献1には、ローラの回転により用紙を往動させて同一領域に各々異なる色の印画記録を行う画像形成装置において、一定時間間隔で記録したレジストマークから前記ローラの回転角度位置を検出し、以降の画像形成を検出した回転角度位置と同じにすることで、ローラの偏芯による搬送速度の違いに起因する色ずれを防止する技術が開示されている。
特開平8−101618号公報
本発明は、搬送手段の回転軸の変位や周面の摩耗等に起因して生じる搬送手段の回転軸と周面との距離の変位による、記録媒体の搬送速度の斑(ムラ)を抑制することができる搬送装置、画像形成装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための、請求項1に記載の搬送装置は、回転軸、及び記録媒体に接触可能な周面を備え、回転されることにより前記周面に接触した状態で前記記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段を回転駆動させる駆動手段と、前記搬送手段の回転に応じた前記回転軸と前記周面との距離の変位量に関する物理量を予め記憶した記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記物理量に基づいて、前記記録媒体が予め定められた速度で搬送されるように前記駆動手段を制御する制御手段と、を備えている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記変位量を検出する検出手段をさらに備え、前記記憶手段に、前記検出手段によって検出された変位量、または当該変位量に基づいて前記記録媒体を前記予め定められた速度で搬送させる前記搬送手段の回転速度を前記物理量として予め記憶している。
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記検出手段として、前記記録媒体の搬送路と前記回転軸との間の距離を検出するように予め設けられた距離検出手段を用いている。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載の発明において、前記制御手段が、前記記憶手段に記憶されている変位量と、前記検出手段により検出された変位量との差分に基づいて前記制御を行う。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記変位量を、前記搬送手段の周面を前記回転軸を中心とする予め定められた角度毎に区分した各区分領域毎の変位量の平均値としている。
さらに、請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5の何れか1項記載の発明において、前記物理量が予め定められた範囲外となったことを示す情報を報知する報知手段をさらに備えている。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6の何れか1項記載の発明において、前記駆動手段が、ステッピングモータとされている。
一方、上記目的を達成するために、請求項8に記載の画像形成装置は、請求項1〜請求項7の何れか1項記載の搬送装置と、前記搬送装置によって搬送されている記録媒体に画像を形成する形成手段と、を備えている。
また、上記目的を達成するために、請求項9に記載のプログラムは、コンピュータを請求項1〜請求項8の何れか1項記載の制御手段として機能させるためのものである。
請求項1、請求項8及び請求項9記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、搬送手段の回転軸と周面との距離の変位による、記録媒体の搬送速度のムラを抑制することができる。
請求項2記載の発明によれば、回転軸の変位量に関する物理量を適宜更新できる結果、本構成を有しない場合に比較して、より高精度に搬送手段による記録媒体の搬送速度のムラを抑制することができる。
請求項3記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、低コストで本発明を実現できる。
請求項4記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、より簡易に搬送手段による記録媒体の搬送速度のムラを抑制することができる。
請求項5記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、より高速で搬送手段による記録媒体の搬送速度のムラを抑制することができる。
請求項6記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、利用者に対する利便性を向上させることができる。
請求項7記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、より高精度に搬送手段による記録媒体の搬送速度のムラを抑制することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、ここでは、本発明を、電子写真方式により画像を形成する画像形成装置に適用した場合について説明する。
図1には、本実施の形態に係る画像形成装置10の概略構成が示されている。なお、画像形成装置としては、プリンタ、複写機、ファクシミリ或いはこれらの機能を併せ持つ複合機などの適用が可能であるが、以下では、これらの基本的機能を備えたプリンタを例に説明する。
画像形成装置10は、画像形成に用いる用紙12が装填される給紙部14、電子写真プロセスによって用紙12に画像を形成するプリントエンジン(画像形成部)16及び、用紙12の搬送を担う搬送部18を含んで構成されている。
プリントエンジン16は、感光体ドラム20が設けられた現像モジュール22及び、レーザービーム等を用いた露光手段(図示省略)等を備えている。
現像モジュール22では、帯電器等を用いて感光体ドラム20の表面を均一に帯電させた後に、画像データに応じてレーザービームを走査して露光することにより感光体ドラム20上に静電潜像を形成する。また、現像モジュール22では、感光体ドラム20に形成した静電潜像に対してトナー現像を施すことにより画像データに応じたトナー像(例えば黒(K)色のトナー像)を形成する。
プリントエンジン16には、感光体ドラム20に対向して転写ベルト24が設けられており、用紙12が感光体ドラム20と転写ベルト24の間の転写位置へ供給(給紙)される。このとき、プリントエンジン16では、用紙12と感光体ドラム20に形成したトナー像を重ねながら用紙12を感光体ドラム20と転写ベルト24によって挟持する。これにより、プリントエンジン16では、感光体ドラム20に形成されているトナー像を、用紙12に転写しながら送り出す。
なお、本実施の形態では、プリントエンジン16として例えば、K色のトナーを用いた単色画像を形成するようにしているが、プリントエンジン16としては、カラー画像の形成が可能なものであっても良い。
このときには、K色に加えて、Y(イエロー)、M(マゼンタ)C(シアン)の各色の現像モジュールを用い、印刷用として入力される画像データ(カラー画像データ)をRIP処理(Raster Image Process)することによりY、M、C、Kの各色成分のデータ(ラスタデータ)を生成し、それぞれのラスタデータを用いて、各色の感光体ドラムを走査露光すると共に、Y、M、C、Kの各色のトナーを用いてトナー現像を行うことにより形成したトナー像を、用紙12に重畳しながら転写し、用紙12にフルカラーのトナー像を形成するものを例示することができる。
プリントエンジン16には、定着モジュール(定着器)26が設けられている。この定着モジュール26は、図示しないヒータによって所定の温度に加熱された定着ローラ28を備えている。定着モジュール26では、トナー像が転写された用紙12を、定着ローラ28によって挟持することにより加圧しながら加熱する。これにより、トナー(トナー像)が溶融して用紙12に定着され、用紙12に画像データに応じた画像が形成される。
一方、給紙部14には、それぞれに多数枚の用紙12を積層して収容可能とする複数の給紙トレイ30が設けられている。なお、本実施の形態では、比較的小サイズの用紙12を収容する給紙トレイ30A、30Bと、比較的大きいサイズの用紙12まで収容が可能な給紙トレイ30C、30Dを設けている(以下、総称するときには、給紙トレイ30とする)。
また、搬送部18は、給紙トレイ30のそれぞれから取り出した用紙12を搬送する送出し搬送路32、送出し搬送路32を搬送された用紙12を転写位置へ搬送するレジ搬送路34、定着モジュール26から送り出される用紙12を機外へ向けて搬送する排出搬送路36を備えている。
給紙トレイ30から取り出された用紙12は、送出し搬送路32、レジ搬送路34を経て転写位置へ給紙され、画像が形成された用紙12は、排出搬送路36を通過して、図示しない排出トレイへ送り出される。なお、画像形成装置10には、用紙12の排出側に後処理装置を設けることができ、このときには、用紙12が排出搬送路36から後処理装置へ送り込まれる。
搬送部18は、排出搬送路36から分岐した反転搬送路38が設けられている。定着モジュール26から送り出された用紙12が、この反転搬送路38へ送り込まれることにより搬送方向が反転され、この反転搬送路38から排出搬送路36へ用紙12が戻されることにより、用紙12は画像形成面が下向きで排出トレイへ排出される。
また、搬送部18には、反転搬送部38から分岐した両面搬送路40が設けられている。この両面搬送路40は、反転搬送路38とレジ搬送路34を連結しており、反転搬送路38から送り込まれる用紙12をレジ搬送路34へ搬送する。
これにより、用紙12は、最初の画像形成面が下向きで転写位置へ給紙され、表裏両面への画像形成(両面印刷)が可能となる。
一方、画像形成装置10には、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等がバスによって接続されたマイクロコンピュータを備え、このマイクロコンピュータに図示しない各種のハードウェアが接続されている。
また、図2に示すように、画像形成装置10には、画像処理部42及びプリントコントローラ44が形成されている。また、画像形成装置10は、図示しないネットワークインターフェイスを介して、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」という)やワークステーション等の画像処理端末と接続され、用紙12に形成する画像データを含む印刷ジョブが入力される。なお、画像形成装置10が、画像読取部(スキャナ部)を備えた複写機を形成しているときには、印刷用の画像データがスキャナ部によって読み込まれて入力される。
画像処理部42は、入力された印刷用の画像データに対して所定の画像処理を施す。これと共に、画像処理を施した画像データから、感光体ドラム20(図1参照)の走査露光に用いるラスタデータ(ビットマップデータ)を生成するRIP処理を施す。これにより、用紙12に、画像データに応じた画像が形成可能となるようにする。
プリントコントローラ44は、画像処理部42の処理制御と共に、プリントエンジン16と搬送部18及び給紙部14とを形成している各種のデバイスの作動制御を行う。このとき、プリントコントローラ44は、印刷設定及び不図示の各種のセンサからの入力に基づいて作動制御を行うことにより、画像データに応じた画像を用紙12に形成する。
また、画像形成装置10には、操作パネル46が設けられている。操作パネル46は、各種の情報を表示するディスプレイと共に、ディスプレイの表示に基づいたキー入力が可能となっている。なお、このような操作パネル46としては、例えば、ディスプレイと操作キーが一体となったタッチパネルなどを用いることができる。
操作パネル46は、プリントコントローラ44に接続されている。画像形成装置10では、各種のUI(ユーザーインターフェイス)を操作パネル46に表示し、このUIを用いて各種の設定や設定情報の確認が可能となっている。プリントコントローラ44には、このUIが記憶されており、このUIを用いた各種の設定情報の表示、設定の入力が可能となっている。プリントコントローラ44では、入力された設定情報を記憶し、記憶している設定情報に基づいた各種のデバイスの制御を行う。
一方、図1に示すように、搬送部18には、各用紙搬送路(送出し搬送路32、レジ搬送路34、排紙搬送路36、反転搬送路38、両面搬送路40)にローラが設けられている。また、図2に示すように、搬送部18には、ローラの回転駆動源となる複数のモータ50(後述するモータ50A含む)と、ローラへのモータ50の駆動力を断続する不図示のクラッチなどが設けられている。
これらのデバイスは、プリントコントローラ44に接続しており、プリントコントローラ44は、これらのデバイスの作動を制御することにより、印刷設定に基づいて選択した給紙トレイ30からの用紙12の取り出し、取り出した用紙12の給紙、画像が形成された用紙12の排紙搬送を行う。
例えば、図1に示すように、給紙トレイ30のそれぞれには、フィードローラ54が設けられており、このフィードローラ54が連結されたモータ(フィードモータ)50(図2参照)が駆動されることにより、給紙トレイ30から用紙12が取り出される。
また、フィードローラ54の送出し搬送路32側には、送出しローラ56が設けられ、送出し搬送路32には、複数の搬送ローラ58が設けられている。送出しローラ56及び搬送ローラ58は、不図示のクラッチを介して、送出し用のモータ50に連結されており、モータ50及び不図示のクラッチが作動することより回転し、フィードローラ54によって給紙トレイ30から取出された用紙12をレジ搬送路34へ向けて搬送する。
なお、画像形成装置10には、図示しない手差しトレイが設けられ、この手差しトレイに対応してフィードローラ54及び送出しローラ56が設けられており、これにより、用紙12を手差しトレイからレジ搬送路34へ搬送可能となっている。
レジ搬送路34には、プリレジローラ60、レジローラ62、及びレジローラ62と対向して配置された駆動ローラ174が設けられており、プリレジローラ60及び駆動ローラ174はモータ50の駆動によって回転駆動される。これにより、送出し搬送路32からレジ搬送路34に送り込まれる用紙12が転写位置へ搬送される。なお、レジローラ62は、感光体ドラム20への画像形成に同期して回転駆動されて用紙12を転写位置へ送り込む。
排出搬送路36には、排紙ローラ64が設けられ、反転搬送路38には、反転搬送ローラ66が設けられている。両面搬送路40には、複数の両面搬送ローラ68が設けられている。排紙ローラ64、反転搬送ローラ66及び両面搬送ローラ68のそれぞれは、モータ50に連結され、対応するモータ50が作動することにより、回転駆動される。
これにより、画像形成装置10では、用紙12の排紙搬送や、画像形成面を反転した排紙搬送及び、両面印刷用の搬送が行われる。
図3は、本実施の形態に係るレジローラ62周辺の構成を示す図であり、(A)は斜視図で、(B)は側面図である。
図3に示されるように、レジローラ62は、レジローラ本体164、及びレジローラ本体164と一体となって回転するレジローラシャフト166を含んで構成されており、駆動ローラ174は、駆動ローラ本体170、及び駆動ローラ本体170と一体となって回転する駆動ローラシャフト172を含んで構成されている。また、駆動ローラ174は、レジローラ本体164と駆動ローラ本体170の間に圧接部Nを形成するように、レジローラ62に対向配置され、レジローラ62と駆動ローラ174との間には、用紙12が搬送されるように所定間隔で対の平板からなる用紙通過路190が設けられている(図3(B)参照)。
また、駆動ローラシャフト172の一端部には、駆動ローラ本体170を駆動するモータ50Aが設けられている。
さらに、駆動ローラ174には、用紙12を搬送する際における位置変動を検出するロータリポテンショメータ組立体162が設置されている。
ロータリポテンショメータ組立体162は、レジローラ62と駆動ローラ174が離間する方向に追従して変位するように駆動ローラシャフト172に接触しているアクチュエータ186、及びアクチュエータ186の一端部に連結されアクチュエータ186の変位角度を検出するロータリポテンショメータ188を含んで構成されている。
図2に示されるように、ロータリポテンショメータ組立体162のロータリポテンショメータ188は、プリントコントローラ44に接続されており、検出したアクチュエータ186の変位角度をプリントコントローラ44に出力する。
従って、プリントコントローラ44は、ロータリポテンショメータ188から入力したアクチュエータ186の変位角度から、用紙通過路190を用紙12が通過をしたか否かを検出できる。
例えば、ロータリポテンショメータ188によりアクチュエータ186の角度が変位したことを検出しなければ、用紙12は当該用紙通過路190を通過していない。言い換えると、レジローラ62へ搬送する以前にジャムを起こした可能性がある。一方、ロータリポテンショメータ188により検出したアクチュエータ186の変位角度が1枚搬送している場合の予め定められた角度範囲内であれば、用紙12が当該用紙通過路190を通過したことが分かる。また、検出したアクチュエータ186の変位角度が複数枚搬送している場合の予め定められた角度範囲内であれば、複数枚搬送していることが分かる。
ところで、一例として図4(A)に示すように、駆動ローラ174を回転駆動させるモータ50Aを予め定められた回転速度で定速回転させた場合、駆動ローラ本体170の半径が一定の場合には用紙搬送速度が一定となる。そして、プリントエンジン16では、用紙搬送速度が一定であることを前提に用紙12に対して画像形成する。
しかしながら、一例として図4(C)に示すように、経時的に駆動ローラ174の回転軸の変位や周面の摩耗等に起因して駆動ローラ174の回転軸と周面との距離の変位が生じた場合、一例として図4(B)に示すように、用紙搬送速度に周期的なムラが生じてしまい、この結果として、プリントエンジン16によって用紙12に形成された画像は、用紙搬送方向に対して画像密度に周期的なムラが生じてしまう。
この現象を抑制するため、本実施の形態に係る画像形成装置10には、駆動ローラ174の回転速度のムラを抑制する搬送速度補正機能が備えられている。
本実施の形態に係る搬送速度補正機能では、一例として図4(D)に示されるように、駆動ローラ174における駆動ローラシャフト172と周面との距離の変位量(以下、「軸変位量Δ」という。)を駆動ローラ174の一回転分(360°分)取得し、当該軸変位量に基づいて、結果的に用紙搬送速度が予め定められた速度で定速搬送されるようにモータ50Aの回転速度を制御する。
なお、本実施の形態に係る画像形成装置10では、図4(C)及び図4(D)に示すように、上記軸変位量を便宜上、鉛直方向下側への変位量についてはマイナス(−)を付した値で表し、鉛直方向上側への変位量についてはプラス(+)を省略した値で表す。
より具体的には、本実施の形態に係る画像形成装置10に備えられているロータリポテンショメータ組立体162を用いて、駆動ローラシャフト172と圧接部Nとの距離の変位量を上記軸変位量Δとして取得し、予め定められた仕様上の駆動ローラ174の半径rとの差分から、モータの駆動速度の補正値を算出する。
ここで、本実施の形態では、モータ50Aとして、回転速度制御信号が1パルス入力されたときの回転角度が1°とされ、また基準となる回転速度制御信号の出力周波数(以下「設計周波数FD」という)が2865pps(pulse per sec.)に設定されたステッピングモータを適用している。また、本実施の形態に係る駆動ローラ174の半径rは10mmであり、本実施の形態に係る画像形成装置10では、用紙搬送速度が500mm/sと設定されている。
次の表1に、所定角度(段数)毎に算出した軸変位量Δ及び出力周波数Fの一例を示す。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置10の作用を説明する。
本実施の形態に係る画像形成装置10は、予め定められたタイミング(ここでは、画像形成装置10の電源スイッチが投入されるタイミング)軸変位量Δを取得して、当該軸変位量Δに基づいて駆動ローラ174の回転速度を導出するローラ回転速度導出処理を実行する。そこで、まず、図6を参照して当該ローラ回転速度導出処理を実行する際の画像形成装置10の作用を説明する。なお、図6は、この際に画像形成装置10のプリントコントローラ44によって実行されるローラ回転速度導出処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、当該プログラムはプリントコントローラ44に備えられたメモリ44Aの所定領域に予め記憶されている。
同図のステップ200では、モータ50Aへの駆動用の電力供給を開始することにより、駆動ローラ174の回転を開始させ、次のステップ202にて、駆動ローラ174が所定角度(本実施の形態では、10°)回転するまで待機する。
なお、本実施の形態において、10パルスで駆動ローラ174が所定角度の10°回転するまで待機する。
次のステップ204では、ロータリポテンショメータ188が取得した電圧値から、駆動ローラシャフト172に追従して動作するアクチュエータ186の変位角度をサンプリングする。
次のステップ205では、上記値に基づいて、半径rとの軸変位量Δを算出し、次のステップ206にて、上記算出した軸変位量Δをプリントコントローラ44のメモリ44Aに記憶する。
次のステップ208では、駆動ローラ174が360°回転したか否かを判定する。否定判定となった場合はステップ202へ戻る一方、肯定判定となった場合はステップ210へ移行し、モータ50Aの回転を停止する。なお、本実施の形態では、モータ50Aはステッピングモータなので、その出力パルス数により回転位置の把握が可能となる。
次のステップ212では、メモリ44Aから以上の処理によって記憶した軸変位量Δを1つ分読出し、次のステップ214にてモータ50Aに出力する回転速度制御信号の出力周波数Fを以下の(1)式から算出する。
次のステップ216では、上記ステップ214で算出した出力周波数Fをメモリ44Aに記憶する。
次のステップ218では、上記出力周波数Fの駆動ローラ174の周面における360°分の算出及び記憶が終了したか否かを判定し、否定判定のときは、ステップ212へ戻り、ステップ216までの処理を繰り返す一方、ステップ218で肯定判定となった時点でステップ220へ移行する。なお、図5には、以上の処理によってメモリ44Aに記憶された軸変位量Δ及び出力周波数Fのテーブル(以下「モータ回転速度テーブル」という)100の一例が示されている。
ステップ220では、駆動ローラ174の状態を判定するローラ状態判定処理を実行する。
ここで、図7を参照して、ローラ状態判定処理を実行する際の画像形成装置10の作用を説明する。なお、図7は、この際に画像形成装置10のプリントコントローラ44によって実行されるローラ状態判定処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、当該プログラムもまた、プリントコントローラ44に備えられたメモリ44Aの所定領域に予め記憶されている。
同図のステップ300では、上記モータ回転速度テーブル100から駆動ローラ174の軸変位量Δを読出し、次のステップ302にて、読出した駆動ローラ174の軸変位量Δのうちのいずれか1つの絶対値が第1のしきい値以下か否かを判定する。否定判定のときは、ステップ314へ移行する。
一方、ステップ302で肯定判定のときはステップ304に移行し、上記ステップ302での判定処理が駆動ローラ174の周面における360°分終了したか否かを判定する。否定判定のときはステップ302へ戻り、肯定判定のときはステップ306へ移行する。
次のステップ306では、上記ステップ300で読出した全ての出力周波数Fの中から最大値を導出し、次のステップ308にて、360°分の出力周波数Fの中から最小値を導出する。
次のステップ310では、上記ステップ306、308で取得した出力周波数Fの最大値と最小値との差分を導出する。なお、本実施の形態では出力周波数Fを用いたが、軸変位量Δの最大値と最小値とを取得して、その差分を導出してもよい。
次のステップ312では、上記ステップ310で導出した差分が第2のしきい値以下か否かを判定する。否定判定のときはステップ314へ移行する。
そこで、ステップ314では、当該判定結果の報知処理を実行する。報知処理の一例としては、図8に示されるように、操作パネル46にローラの交換を報知する旨の表示をする。これに限られず、ネットワークを介して接続しているPC等に表示するようにしてもよい。
なお、上記ステップ312で肯定判定のとき(差分≦第2のしきい値)又は上記314で報知処理が終了したときに、本ローラ状態判定処理プログラムを終了する。
また、ローラ状態判定処理が終了すると、上記ローラ回転速度取得処理プログラム(図6参照)も終了する。
次に、図9を参照して、画像を形成する際の画像形成装置10の作用を説明する。なお、図9は、この際に画像形成装置10のプリントコントローラ44によって実行されるモータ駆動制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、当該プログラムもまたプリントコントローラ44に備えられたROM等のメモリの所定領域に予め記憶されている。
同図のステップ400では、モータ回転速度テーブル100(図5参照)からモータ50Aの回転速度制御信号である出力周波数Fを全て読出し、次のステップ401にて、モータ50Aへの電力供給及び回転速度制御信号の出力を開始することにより、駆動ローラ174の回転を開始させる。
次のステップ402では、駆動ローラ174の回転位置に対応する回転速度となるように、モータ50Aの出力周波数Fを設定する。なお、本実施の形態では、モータ50Aはステッピングモータなので、プリントコントローラ44は常にモータ50Aの回転位置を把握している。そこで、現時点の回転位置に対応する出力周波数Fを、モータ50Aの回転速度制御信号の出力周波数Fとして設定する。
次のステップ404では、予め定められた終了タイミングが到来したか否かを判定し、否定判定のときにはステップ406に移行し、駆動ローラ174が所定角度(本実施の形態では、10°)回転したか否かを判定し、否定判定のときは、ステップ404へ戻る一方、肯定判定のときは、ステップ402へ戻る。
一方、ステップ404で肯定判定のときは、次のステップ408にてモータの回転を停止し、本モータ駆動制御処理プログラムも終了する。なお、終了タイミングとしては、例えば、1ジョブ終了時、電源オフ時、紙詰まり発生時等がある。
なお、本実施の形態では、所定角度毎に軸変位量Δを導出するようにしたが、これに限られず、1パルス毎に軸変位量Δを導出するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、上記所定角度(10°)毎に軸変位量Δを導出するようにしたが、これに限られず、例えば、所定角度内で複数の軸変位量Δを導出して当該複数の軸変位量Δの平均値を算出して適用するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、画像形成装置10の電源スイッチ投入時に軸変位量Δを導出しているが、これに限られず、画像形成装置10に駆動ローラ174を搭載した時や画像形成装置10の工場出荷時において、導出した軸変位量Δとモータ50Aの出力周波数Fとを初期値としてメモリ44Aに記憶させておいてもよい。この場合、当該初期値に基づいて駆動ローラ174の駆動制御をする点は上記モータ駆動制御処理プログラムと同一である。なお、この場合、駆動ローラ174の予め定められた基準位置に目印を付しておき、当該基準位置を把握できるようにする必要がある。
また、この場合、改めて導出した軸変位量Δと対応するモータ回転速度テーブル100の軸変位量Δとの差分を導出し、その割合から駆動ローラ174の回転速度制御信号の出力周波数Fを算出するようにしてもよい。
さらに、本実施の形態では、モータ回転速度テーブル100に軸変位量Δ及びモータ50Aの回転速度制御信号の出力周波数Fの双方を記憶するようにしたが、これに限られず、いずれか一方を記憶するようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、ローラ回転速度取得処理プログラムの実行に連動してローラ状態判定処理プログラムを実行しているが、これに限られず、1ヶ月毎、半年毎等の所定期間毎のタイミング等任意のタイミングでローラ状態判定処理プログラムを実行するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、用紙12の重なり搬送を検出する手段として(ここでは、ロータリポテンショメータ組立体162)を軸変位量Δを検出するものとして兼用したが、ロータリポテンショメータ組立体162を独立のセンサとして用いてもよい。
さらに、本実施の形態では、駆動ローラ174の回転駆動制御に適用したが、これに限られず、その他の搬送ローラ58やプリレジローラ58等のローラの回転制御に適用してもよい。
また、本実施の形態では、モータとしてステッピングモータを用いたが、これに限られず、ACモータやDCモータ、サーボモータ等のモータを用いてもよい。
さらに、本実施の形態では、軸変位量Δを検出する手段としてロータリポテンショメータ組立体162を適用したが、これに限られない。具体的には、所定タイミング(例えば、工場出荷時等)において、駆動ローラシャフト172と圧接部Nとを含むように撮影した画像データと、現時点において撮影した同位置の画像データとのパターンマッチングにより、駆動ローラシャフト172の位置のずれ量を検出し、当該すれ量に基づいて軸変位量Δを検出してもよい。この場合、撮影するカメラは、駆動ローラ174とは機械的に接合しない筐体に設置する必要がある。
実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 実施に形態に係る画像形成装置のシステム構成を示す図である。 実施の形態に係るレジローラ周辺の構成を示す図であり、(A)は斜視図で、(B)は側面図である。 (A)はモータの回転速度と時間との関係、(B)は用紙搬送速度と時間との関係、(C)はローラの軸変位の状態、(D)は軸変位量とローラの回転角度との関係を示す図である。 実施の形態に係るモータ回転速度テーブルを示す模式図である。 実施の形態に係るローラ回転速度取得処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係るローラ状態判定処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係るローラ状態判定処理プログラムの実行によって表示部に表示される情報の一例を示す概略図である。 実施の形態に係るモータ駆動制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
12 用紙(記録媒体)
44 プリントコントローラ(制御手段)
44A メモリ(記憶手段)
46 操作パネル(表示手段)
50A モータ(駆動手段)
62 レジローラ
100 モータ回転速度テーブル
162 ロータリポテンショメータ組立体(検出手段)
164 レジローラ本体
166 レジローラシャフト
170 駆動ローラ本体(搬送手段)
172 駆動ローラシャフト(搬送手段)
174 駆動ローラ(搬送手段)
186 アクチュエータ(検出手段)
188 ロータリポテンショメータ(検出手段)

Claims (9)

  1. 回転軸、及び記録媒体に接触可能な周面を備え、回転されることにより前記周面に接触した状態で前記記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段を回転駆動させる駆動手段と、
    前記搬送手段の回転に応じた前記回転軸と前記周面との距離の変位量に関する物理量を予め記憶した記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記物理量に基づいて、前記記録媒体が予め定められた速度で搬送されるように前記駆動手段を制御する制御手段と、
    を備えた搬送装置。
  2. 前記変位量を検出する検出手段をさらに備え、
    前記記憶手段に、前記検出手段によって検出された変位量、または当該変位量に基づいて前記記録媒体を前記予め定められた速度で搬送させる前記搬送手段の回転速度を前記物理量として予め記憶した請求項1記載の搬送装置。
  3. 前記検出手段として、前記記録媒体の搬送路と前記回転軸との間の距離を検出するように予め設けられた距離検出手段を用いた請求項2記載の搬送装置。
  4. 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている変位量と、前記検出手段により検出された変位量との差分に基づいて前記制御を行う
    請求項2または請求項3記載の搬送装置。
  5. 前記変位量を、前記搬送手段の周面を前記回転軸を中心とする予め定められた角度毎に区分した各区分領域毎の変位量の平均値とした請求項4記載の搬送装置。
  6. 前記物理量が予め定められた範囲外となったことを示す情報を報知する報知手段をさらに備えた請求項1〜請求項5の何れか1項記載の搬送装置。
  7. 前記駆動手段は、ステッピングモータである請求項1〜請求項6の何れか1項記載の搬送装置。
  8. 請求項1〜請求項7の何れか1項記載の搬送装置と、
    前記搬送装置によって搬送されている記録媒体に画像を形成する形成手段と、
    を備えた画像形成装置。
  9. コンピュータを請求項1〜請求項8の何れか1項記載の制御手段として機能させるためのプログラム。
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