JP2010122446A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シフトユニットの小型化
【解決手段】 シフトレンズの駆動源に対して反対側にスリーブを配置し、駆動源側横にU溝を配置し、シフトレンズ〜駆動源の距離を最短にする。駆動源のU溝がない側には光軸方向にてストッパーがあり、コイルとマグネットのクリアランスよりもストッパーの間隔が狭い構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ等の撮像装置や交換タイプのレンズ装置といった光学機器に関するものである。
従来の像ぶれ補正装置として、特許文献1に記載されているものが知られている。その内容は、撮影時にカメラが振動することにより生じる像ぶれを補正するために、撮影光学系の一部の光学系(像ぶれ補正光学系)を、光軸にほぼ垂直な2方向に移動させて、撮影光学系の光軸を変化させるものである。
前述のような像ぶれ補正装置の構造としては、光学系の一部の像ぶれ補正用レンズを光軸と垂直な2方向に駆動させるための、駆動源が2つ必要であり、その駆動源をレンズの周りに2箇所配置する構成が一般的である。
つまり、特許文献1に開示されているように、像ぶれ補正用レンズ群15を駆動するための駆動コイルとマグネットが存在し、その駆動部はX方向外側、Y方向外側にそれぞれ配置されている。
特許文献2では、メインのガイド軸(17&18)が駆動コイルとマグネット側(駆動源側)に配置されている。
このように、像ぶれ補正装置の構成としては、像ぶれ補正用レンズ、及び、そのレンズを保持する移動枠の外側に必要な構成部品(コイル、マグネット、ガイドバー等)が配置される構成が従来の一般的な構成となっていた。
特開2007−241265号公報 特開平7−294994号公報
しかしながら、従来の構成だと、像ぶれ補正用レンズを駆動する駆動源側にスリーブ、駆動源と反対側にU溝を配置しているために、径方向のスペースを駆動源側だけにとられ、像ブレ補正ユニットとしての最大径を大型化しており、像ぶれ補正装置、及び、それを有する光学機器として径方向に大きくなっていた。
本発明は、像ぶれ補正装置を有する光学機器を径方向に小型化することを目的としている。
上記の目的を達成するために、補正レンズを光軸に対して垂直面内で互いに直交する2方向に移動制御することにより像ぶれを補正する像ぶれ補正装置を備え、コイル及びマグネットからなる駆動源が2つあり、それぞれピッチ、ヨーに駆動させるための駆動源であり、前記2つの独立した駆動源が、90度位相だけ離れた位置に配置されており、ブレ補正レンズを保持するレンズ保持枠は、1方向ガイド部材に対して、ピッチもしくはヨー方向にのみ動くように、1方向ガイド部材にとりつけられた2箇所のガイドバーに沿って動き、前記1方向ガイド部材は、ベース部材に取り付けられた2本のガイドバーに沿って、前記ブレ補正レンズの動く方向と垂直な方向に動作し、前記2つの駆動源の中で、駆動源1は前記レンズ保持枠を直接駆動し、駆動源2は前記1方向ガイド部材とともに前記レンズ保持枠を駆動させる構成であり、前記それぞれ2箇所のガイドバーに対して、可動部(レンズ保持枠、もしくは、1方向ガイド部材)との摺動面となる箇所がそれぞれ3箇所存在し、前記レンズ保持枠の3箇所の摺動面のうちの、2箇所(スリーブ)は光軸を挟んで駆動源2と反対側、もう1箇所(U溝)は駆動源2側に配置されており、前記1方向ガイド部材の3箇所の摺動面のうちの、2箇所(スリーブ)は光軸を挟んで駆動源1と反対側、もう1箇所(U溝)は駆動源1側に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、ブレ補正レンズと駆動源の間に取られるスペースを最小限にすることができるため、像ぶれ補正装置、及び、それを用いた光学機器の径方向の大きさを小型化することが可能である。
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
図1には、本発明の実施例であるビデオカメラやデジタルカメラ等の撮像装置(以下、カメラという)の構成を示している。図1において、Lはズーミングが可能なレンズ鏡筒、Bはカメラ本体を示す。カメラ本体B内には、レンズ鏡筒L内の撮影光学系により形成された被写体像を記録するための銀塩フィルム又は撮像素子が収納されている。
Lは4群構成の変倍光学系を有し、非使用状態では各レンズ群間隔を通常使用時に対して縮めてレンズ全長を大幅に短縮する、いわゆる沈胴式レンズ鏡筒であり、その詳細を図2以降に示す。図2は主要部分の沈胴時の断面図、図3は主要部分の最広角時(WIDE端)の断面図、図4は主要部分の最望遠時(TELE端)の断面図である。
L1は第1のレンズ群であるところの第1レンズ群、L2は第2のレンズ群であるところの第2レンズ群、L3は光軸と垂直な平面内で移動してぶれ補正動作を行なう第3レンズ群、L4は光軸方向に移動する事により合焦動作を行なう第4レンズ群である。1は第1レンズ群L1が保持されている1群鏡筒ユニット、2は第2レンズ群L2を保持する2群鏡筒、3は第3レンズ群L3を光軸と垂直な平面内で移動可能とするシフトユニット、4は第4レンズ群L4を保持する4群鏡筒、5は光量を調節する絞りシャッターユニット、11はCCD等の撮像素子を取付ける後部鏡筒である。12は固定筒であり、後部鏡筒11にビス3本にて固定されている。13はカム筒であり、光軸方向を後部鏡筒11と固定筒12にて位置規制され固定筒12の外周に回転可能に保持されている。カム筒13はその外周壁に第1レンズ群L1を光軸方向に駆動する駆動用の1群カム溝13aと衝撃受け用の衝撃カム溝13bとその内周壁に第2レンズ群L2を駆動するための2群カム溝13cと第3レンズ群L3を光軸方向に駆動する3群カム溝13dを有し、絞りシャッターユニット5を光軸方向に駆動する絞りシャッターカム溝13eを有し、後述する各移動レンズ群に一体的に設けられたカムフォロワーピンに嵌合しており、固定筒12の外径を軸に回転することで第1、第2、第3レンズ群L1、L2、L3、絞りシャッターユニットを光軸方向に進退させて変倍動作を行なうとともにレンズ鏡筒全体を沈胴させている。14は後部鏡筒11にビス3本にて固定されている支持枠、15は第4レンズ群L4を光軸方向に移動し合焦動作を行なわせる為の駆動手段であるところのフォーカスモータであり、回転するロータと同軸のリードスクリューが4群鏡筒4に取付けられたラック35と噛み合っており、ロータの回転により第4レンズ群L4を移動せしめる。また、不図示のねじりコイルバネで4群鏡筒4、不図示のガイドバー、ラック35、リードスクリューのそれぞれのガタを片寄せしている。フォーカスモーター15はビス2本で支持枠14に固定されている。カム筒13を回転させるための駆動手段は不図示のズームモータであり、カム筒13の後端部に設けられたギア部13fと噛合ってカム筒13を回転させることで変倍動作を行なわせる。ズームモーターは後部鏡筒11に3本のビスで固定されている。4群鏡筒4の位置検出には不図示のフォトインタラプタを用いて、4群鏡筒に形成された遮光部の光軸方向への移動による遮光、透光の切り替わりを電気的に検出し第4レンズ群L4の基準位置を検出する。ズームのリセットスイッチも不図示のフォトインタラプタを用いて、カム筒13の後端部に形成された遮光部13gの回転方向への移動による遮光、透光の切り替わりを電気的に検出しカム筒13の複数の基準位置を検出する。22は後部鏡筒11に固定された外筒である。
次に、本発明の特徴である、シフトユニット3の構成について、図5,図6、図7、図8を用いて詳細に説明する。図5はL1側よりシフトユニット3を見た分解斜視図であり、図6はシフトユニット3を物体側から見た図と、ピッチ方向のガイドバー、ヨー方向のガイドバーそれぞれのガイドバーの中心で切った断面図である。図7は3群鏡筒304とガイドバー305、ガイドバー306の関係を示す斜視図、図8はピッチガイドベース311とガイドバー312、ガイドバー313の関係を示す斜視図である。
第3レンズ群L3はPITCH方向(カメラの縦方向の角度変化)の像ぶれを補正する為の縦方向と、YAW方向(カメラの横方向の角度変化)の像ぶれを補正する為の横方向へ、縦方向および横方向それぞれに専用の駆動手段および位置検出手段によりそれぞれ独立に駆動制御され、光軸まわりの任意の位置へ位置決めされる。
まずは、第3レンズ群L3を含む、シフト可動部側の構成について説明する。
第3レンズ群L3は3群鏡筒304によって保持されている。3群鏡筒304にはレンズ群L3の他に、フレキシブルプリント基板(以下FPCとする)307、ピッチ駆動コイル308a、ヨー駆動コイル308bが接着により固定されている。FPC307上には位置検出センサであるホール素子309が実装される。
305と306は3群鏡筒304をPITCH方向にてガイドする為のガイドバーである。ガイドバー305とガイドバー306はピッチガイドベース311(請求項でいうところの1方向ガイド部材)上に固定、保持されている。よって、3群鏡筒304はピッチガイドベース311に対して、ガイドバー305とガイドバー306に沿って、PITCH方向にしか動くことが出来ない。
3群鏡筒304には、ガイドバー305とガイドバー306との摺動部が合計3箇所存在する。304a、304b、304cがその摺動部である。304aと304bは肉がつながっており、ガイドバー305に対して直進ガイドとなるスリーブ形状となっている。304cは回転止めの役割を担うU溝形状となっている。3点あれば面は一義的に決まるので、前記3箇所の摺動部により、第3レンズ群L3の光軸方向の位置は、ピッチガイドベース311に対して一義的に決まっている。
312と313はピッチガイドベース311をYAW方向にてガイドするためのガイドバーである。ガイドバー312と313はシフトベース314上に固定、保持されている。よって、ピッチガイドベース311はシフトベース314に対して、ガイドバー312と313に沿って、YAW方向にしか動くことが出来ない。
ピッチガイドベース311には、ガイドバー312と313との摺動部が合計3箇所存在する。312a、312b、312cがその摺動部である。311aと311bは肉がつながっており、ガイドバー312に対して直進ガイドとなるスリーブ形状となっている。311cは回転止めの役割を担うU溝形状となっている。3点あれば面は一義的に決まるので、前記3箇所の摺動部により、ピッチガイドベース311の光軸方向の位置は、シフトベース314に対して一義的に決まっている。
前述のことから、本構成における3群鏡筒304は、光軸と垂直な平面内で、シフトベース314に対してPITCH方向、YAW方向自在に動くことが可能な構成となっている。
次に、マグネット316を含む、シフト固定部側の構成について説明する。
ピッチ駆動用マグネット316aは、1極に着磁されたマグネットを合計2個使用したものであり、同じようにヨー駆動用マグネット316bが存在する。ピッチ駆動用マグネット316aの光軸方向撮像面側には、マグネットの磁束を閉じる為のバックヨーク317aが、ピッチ駆動用マグネット316aに対して接着固定されている。同じように、ヨー駆動用マグネット316bの光軸方向撮像面側には、マグネットの磁束を閉じる為のバックヨーク317bが、ヨー駆動用マグネット316bに対して接着固定されている。また、光軸方向被写体側には対向ヨーク301aと301bが、同じく磁束を閉じる為に配置されている。バックヨーク317a、バックヨーク317bとマグネット316a,マグネット316bは、シフトベース314に対して接着固定される。
対向ヨーク301a、対向ヨーク301bはヨークベース303に接着固定される。さらにヨークベース303はシフトベース314に対して、ビス302によって締結される。よって、対向ヨーク301a、301bは光軸方向において位置が決まり、前述のように、ピッチ駆動用マグネット316aとヨー駆動用マグネット316bの磁束を閉じる役割を担う。
次に、第3レンズ群L3の駆動手段について説明する。ピッチ駆動用シフトコイル308aに電流を流すと、ピッチ駆動用マグネット316aの着磁方向に対して略直角方向に、磁石とコイルに発生する磁力線相互の反発によるローレンツ力が発生し、3群鏡筒304を移動させる、いわゆるムービングコイル型の駆動手段となっている。同様に、ピッチ駆動用シフトコイル308aとピッチ駆動用マグネット316aが横方向に配置してあるので、可動部材を略直交する二つの方向に駆動する事が出来る。
次に、3群鏡筒304の位置検出手段について説明する。前述の様に309は磁束密度を電気信号に変換するホール素子であり、FPC307に半田付け固定されているが、そのホール素子309の対向する位置には、シフトベース314に接着固定されたマグネット316が存在するため、3群鏡筒304が縦もしくは横方向に駆動されたとき、ホール素子309によって検出される磁束密度が変化し、この磁束密度変化を、適当な信号処理によりホール素子から電気信号として検出する事により第3レンズ群L3の位置を検出する事が可能となる。
以上のような、シフトユニット3の構成において、FPC307は可動側と固定側を電気的に結線する役割を担っている。FPC307は3群鏡筒304側から引き出され、シフトベース314側と固定される、その後、さらに延長されたFPCは撮像面側まで伸びており、レンズ鏡筒から引き出された状態でカメラ本体の基板と連結される。
ここで本発明の特徴について説明する。前述の様に、3群鏡筒304をピッチ方向、ヨー方向に駆動させる為には、2対のコイルやマグネット等の駆動源が必要となる。ここで、3群鏡筒304を直接駆動する部分をまとめて駆動源1(対向ヨーク301a、ピッチ駆動用シフトコイル308a、ピッチ駆動用マグネット316a、バックヨーク317a)と定義する。また、ピッチガイドベース311とともに3群鏡筒304を駆動する部分を駆動源2(対向ヨーク301b、ヨー駆動用シフトコイル308b、ヨー駆動用マグネット316b、バックヨーク317b)と定義する。
本発明の特徴として、まずは、各駆動源の位置に対して、光軸中心を挟んで反対側に、3群鏡筒304、及び、ピッチガイドベース311のスリーブ部が存在するということである。スリーブ部というのは、ガイド軸に対する直進性を確保する為に、ある程度長い嵌合長を確保する為の、筒状の構造のことである。例えば図7においてスリーブ部は304cになる。一般的に、摺動面積を低減するためにスリーブ部の内側は肉抜きを施すため、ガイドバーとの接触部としては2点となる。図7においても、スリーブ部304cの中で、実際にガイドバー305と接触、摺動している部分としては304b及び304aの2つの部分のみである。同様に、図8において、ピッチガイドベース311のスリーブ部は311cとなり、実際にガイドバー312と接触、摺動している部分としては311b及び311aの2つの部分のみである。
更に本発明の特徴として、各駆動源側に3群鏡筒304、及び、ピッチガイドベース311のU溝が配置されていることが挙げられる。前述の様にスリーブ側の摺動部は2箇所存在する為、あと一箇所摺動部が決まれば、合計3箇所となり、3箇所の当たり点が決まれば面が決まる。その3箇所目は1点の当たり点であるため、スリーブ構造としなくてもU溝構造であれば十分である。3群鏡筒304のU溝部は304dである。ピッチガイドベース311のU溝部は311dである。図6に示すように3群鏡筒304のU溝部304dは駆動源2側に位置すると共に、駆動源2の外側(駆動源1から遠い側)に配置されている。また、ピッチガイドベース311のU溝部311dは駆動源1側に位置すると共に、駆動源1の外側(駆動源2から遠い側)に配置されている。
以上のようなレイアウトをとることによって、第三レンズ群L3と各駆動源との距離を最小限にした形でレイアウトすることが出来る。つまり、図6に示すように、第三レンズ群L3と駆動源2との間のスペース304dにはスリーブ部304cもU溝部304dもいずれも存在しないため、駆動源2と第三レンズ群L3の距離を最小限にすることが出来る。また、第三レンズ群L3と駆動源1との間のスペース311eにはスリーブ部311cもU溝部311dもいずれも存在しないため、駆動源1と第三レンズ群L3の距離を最小限にすることが出来る。
次に、シフトユニット3の光軸方向の位置関係について、図9を用いて詳細に説明する。図9はシフトユニット3を物体側から見た図と、その図において断面C―Cを取り、D部詳細図を示した図である。前述の図5〜図8と同じ部品に関しては同番号を記している。
図9において、ポイントGは駆動源1と駆動源2の間の位置である。このポイントGは、3群鏡筒304の位置を決める3点(304a、304b、304d)から離れた位置となっている。またこのポイントは、ピッチガイドベース311の位置を決める3点(311a、311b、311d)からも離れた位置となっている。よって、このポイントGは、光軸方向に衝撃を受けた時に、光軸方向に支える部分が無い(変形し易い)部分となる。つまり、光軸方向の衝撃を受けた時に、3群鏡筒304やピッチガイドベース311が変形して、コイル308aや308bはマグネット316aや316bに当たる可能性がある。そのときに、最悪コイル線が断線してしまう。
そこで本発明では、コイルとマグネットのクリアランスよりも少ないクリアランスを設けて、衝撃により変形したとしても、先当たりする箇所を設けることで、コイル線が断線しない構成をとっている。具体的には、図9においてコイル308aとマグネット316aとのクリアランスはEであるが、このクリアランスはコイル308bとマグネット316bのクリアランスも同様にEである。それに対して、3群鏡筒304には突起形状304fがあり、その突起形状304fの先端とシフトベース314とのクリアランスFがあるが、FとEの関係は、F<Eとなっている。つまりクリアランスEに対してクリアランスFは小さいために、3群鏡筒304やピッチガイドベース311が変形しても、コイルとマグネットが当たる前に、3群鏡筒304とシフトベース314が先当たりするために、コイルとマグネットが当たることは無い。
図10はぶれ補正機能を有するレンズ鏡筒を搭載した撮影装置のレンズ鏡筒の駆動および、ぶれ補正のシステム図である。図2のレンズ鏡筒に対して、50は被写体の空間周波数の高域成分を除去する為の光学ローパスフィルタ、51はピント面に配置された光学像を電気信号に変換するための撮像素子であるCCD、CCD51から読み出された電気信号aはカメラ信号処理回路52により画像信号bとなる。53はレンズ駆動を制御するマイコンである。電源投入時、マイコン53はフォーカスリセット回路54およびズームリセット回路55の出力を監視しながら、フォーカスモータ駆動回路56およびズームモータ駆動回路57によりそれぞれのステッピングモータを回転させて、各レンズ群を光軸方向に移動させる。フォーカスリセット回路54およびズームリセット回路55の出力はそれぞれの可動部材が予め設定された所定位置まで来る(可動部材に設けられた遮光部材が固定部に設けられたフォトインタラプタの発光部を遮光する、もしくは透過する境界部に来たとき)と反転し、その位置を基準として以後のステッピングモータの駆動ステップ数をマイコン内で計数することによりマイコンは各レンズ群の絶対位置を知ることが出来る。これにより正確な焦点距離情報が得られる。この一連の動作をズームおよびフォーカスのリセット動作と名づける。58は絞り装置13を駆動する為の絞り駆動回路であり、マイコン53に取り込まれた映像信号の明るさ情報bに基づいて絞りの開口径が制御される。59および60は光学装置のPITCH(縦方向の傾き角)およびYAW(横方向の傾き角)角度検出回路であり、角度の検出は例えば撮影装置に固定された振動ジャイロ等の角速度センサの出力を積分して行われる。両回路59、60の出力、すなわち、撮影装置の傾き角度の情報はマイコン53に取り込まれる。61および62はぶれ補正を行なうために第3レンズ群L3を光軸に対して垂直に移動させる為の、PITCH(縦方向)およびYAW(横方向)コイル駆動回路であり、マグネットを含む磁気回路のギャップにコイルを配置し、いわゆるムービングコイルの構成により第3レンズ群L3をシフトさせる駆動力を発生させる。63および64は第3レンズ群L3の光軸に対するシフト量を検出するためのPITCH(縦方向)およびYAW(横方向)位置検出回路であり、マイコン53に取り込まれる。第3レンズ群L3が光軸に対して垂直に移動すると、通過光束が曲げられて、CCD51上に結像している被写体の像の位置が移動する。このときの像の移動量を実際に撮影装置が傾いたことによって像が移動する方向と逆に同じ大きさだけ移動するようにマイコン53で制御することによって、撮影装置が傾いても(ぶれしても)結像している像が動かない、いわゆるぶれ補正を実現できる。マイコン53内では、PITCH角度検出回路59およびYAW角度検出回路60により得られた撮影装置の傾き信号とPITCH位置検出回路63およびYAW位置検出回路64から得られた第3レンズ群L3のシフト量信号をそれぞれ差し引いて、それぞれの差信号を増幅および適当な位相補償を行なった信号でPITCHコイル駆動回路61およびYAWコイル駆動回路62によりそれぞれ第3レンズ群L3を駆動する。この制御により上記の差信号がより小さくなるように位置決め制御が行なわれ、目標位置に保たれる。更に、本実施例では第1〜第3レンズ群の相対移動により変倍動作を行なっているので、第3レンズ群L3のシフト量に対する像の移動量が焦点距離によって変化してしまうので、PITCH角度検出回路59およびYAW角度検出回路60によって得られる撮影装置の傾き信号でそのまま第3レンズ群L3のシフト量を決定せず、焦点距離情報により補正を行なって撮影装置の傾きによる像の動きを第3レンズ群L3のシフトによりキャンセルする構成となっている。
第2の実施の形態はシフトユニット3の基本構成は同じであるので説明を簡略化し、構成の異なる部分のみを図11を用いて説明する。この図において、図1〜図10にて説明したレンズ鏡筒の構成要素については、図1〜図10と同符号を付す。図11はシフトユニット3を物体側から見た図と、その図において断面H−Hを取り、I部詳細図を示した図である。
第2の実施例においても、ポイントGは駆動源1と駆動源2の間の位置であり、実施例1と同様に、このポイントGは、光軸方向に衝撃を受けた時に、光軸方向に支える部分が無い(変形し易い)部分となる。つまり、光軸方向の衝撃を受けた時に、3群鏡筒304やピッチガイドベース311が変形して、コイル308aや308bはマグネット316aや316bに当たる可能性がある。そのときに、最悪コイル線が断線してしまう。
そこで実施例2では、コイルとマグネットのクリアランスよりも少ないクリアランスを設けて、衝撃により変形したとしても、先当たりする箇所を設けることで、コイル線が断線しない構成をとっている。具体的には、図11においてコイル308a(もしくは308b)とマグネット316a(もしくは316b)とのクリアランスはEである。
それに対して、3群鏡筒304とピッチガイドベース311のクリアランスJ、及び、ピッチガイドベース311とシフトベース314のクリアランスKはいずれも狭い。つまり、EとJとKの関係は、E>JかつE>Kとなっている。つまりクリアランスEに対してクリアランスEやJは小さいために、3群鏡筒304やピッチガイドベース311が変形しても、コイルとマグネットが当たる前に、3群鏡筒304とピッチガイドベース311、もしくはピッチガイドベース311とシフトベース314が先当たりするために、コイルとマグネットが当たることは無い。
以上が実施例の説明であるが、本発明は実施例の構成に限定されるものではなく、請求項で示された構成であればどの様なものであっても良い。
[産業上の利用可能性]
本発明は、例えば35mmフィルム用の写真カメラやデジタルスチルカメラやビデオカメラ等に用いられているレンズ鏡筒または光学機器に応用できる。
本発明の実施例であるカメラの斜視図。 第1〜第2の実施例のレンズ鏡筒の断面図(沈胴時) 第1〜第2の実施例のレンズ鏡筒の断面図(WIDE端) 第1〜第2の実施例のレンズ鏡筒の断面図(TELE端) 被写体側よりシフトユニットを見たときの分解斜視図(実施例1) シフトユニットの側面図、及び、断面図(実施例1) 3群鏡筒304とガイドバー305,306の斜視図(実施例1) ピッチガイドベース311とガイドバー312,313の斜視図(実施例1) 被写体側よりシフトユニットを見た図とその断面図(実施例1) レンズ鏡筒の駆動および、ぶれ補正のシステム図(実施例1) 被写体側よりシフトユニットを見た図とその断面図(実施例2)
符号の説明
L レンズ鏡筒
B カメラ本体
1 1群鏡筒ユニット
1a 直進溝
2 2群鏡筒
2a キー
3 シフトユニット
4 4群鏡筒
5 絞りシャッターユニット
11 後部鏡筒
12 固定筒
12a キー
12b 直進溝
13 カム筒
13a 1群カム溝
13b 衝撃カム溝
13c 2群カム溝
13d 3群カム溝
14 支持枠
15 フォーカスモーター
301 対向ヨーク
303 ヨークベース
304 3群鏡筒
307 フレキシブルプリント(FPC)基板
308 駆動コイル
309 ホール素子
311 ピッチガイドベース
314 シフトベース
316 マグネット
317 バックヨーク

Claims (4)

  1. 補正レンズを光軸に対して垂直面内で互いに直交する2方向に移動制御することにより像ぶれを補正する像ぶれ補正装置を備え、
    コイル及びマグネットからなる駆動源が2つあり、それぞれピッチ、ヨーに駆動させるための駆動源であり、
    前記2つの独立した駆動源が、90度位相だけ離れた位置に配置されており、
    ブレ補正レンズを保持するレンズ保持枠は、1方向ガイド部材に対して、ピッチもしくはヨー方向にのみ動くように、1方向ガイド部材にとりつけられた2箇所のガイドバーに沿って動き、
    前記1方向ガイド部材は、ベース部材に取り付けられた2本のガイドバーに沿って、前記ブレ補正レンズの動く方向と垂直な方向に動作し、
    前記2つの駆動源の中で、駆動源1は前記レンズ保持枠を直接駆動し、駆動源2は前記1方向ガイド部材とともに前記レンズ保持枠を駆動させる構成であり、
    前記それぞれ2箇所のガイドバーに対して、レンズ保持枠又は1方向ガイド部材との摺動面となる箇所がそれぞれ3箇所存在し、
    前記レンズ保持枠の3箇所の摺動面のうちの、2箇所は光軸を挟んで駆動源2と反対側、もう1箇所は駆動源2側に配置されており、
    前記1方向ガイド部材の3箇所の摺動面のうちの2箇所は光軸を挟んで駆動源1と反対側、もう1箇所は駆動源1側に配置されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記レンズ保持枠の3箇所の摺動面のうちの、もう1箇所の位置は駆動源2側で、かつ、駆動源2の横側で、かつ、駆動源1からは遠い方の横側に配置されており、
    前記1方向ガイド部材の3箇所の摺動面のうちの、もう1箇所の位置は駆動源1側で、かつ、駆動源1の横側で、かつ、駆動源2からは遠い方の横側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記駆動源1と駆動源2の間の位置では前記レンズ保持枠と前記ベース部材のクリアランスが少なく設定されており、
    そのクリアランスは、マグネットとコイルのクリアランスより狭いことを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記駆動源1と駆動源2の間の位置では前記レンズ保持枠と前記1方向ガイド部材のクリアランス、及び、前記1方向ガイド部材と前記ベース部材のクリアランスはいずれも少なく設定されており、
    それぞれのクリアランスは、いずれも、マグネットとコイルのクリアランスより狭いことを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。
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