JP2010122045A - Pcsセンサの電波軸調整装置及びその方法 - Google Patents

Pcsセンサの電波軸調整装置及びその方法 Download PDF

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Abstract

【課題】車両に搭載するPCSセンサの取り付け位置を容易に調整でき、その調整作業を行うための作業占有面積の縮小化を図ることができるPCSセンサの電波軸調整装置及びその方法を提供する。
【解決手段】車両7に取り付けたPCSセンサ2の上部に複数のレーザポインタを備えたポインタ照射用治具3を取り付ける。該治具3から照射したレーザポインタ9、12a、12b、13a、13bを上方に配置したポインタ投影用スクリーン4に投影する。該スクリーン4には、正位置に取り付けたPCSセンサの中心点を通る水平方向と垂直方向を示すX軸14とY軸15を予め表示しておく。該スクリーン4の上方に配置されたポインタ測定用カメラ5によりスクリーンの映像を撮影して位置情報を解析し、解析した情報をパソコン6に送信する。調整作業者は、パソコン画面上に表示された取り付けズレ量を観測しながら調整手段によりPCSセンサ2の上下方向および左右方向の向きを調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載したPCS(プリクラッシュセーフティー)センサの電波軸を車両の進行軸に合わせる電波軸調整装置及びその方法に関するものである。
自動車等の車両制御に関して、自車両の前方に存在する物との衝突に対応するための制御技術が開発されている。係る制御として、例えば、車両の衝突を予測して、シートベルト等の保護装置を衝突前に作動させ乗員の保護を図る制御、いわゆるPCS(Pre-Clash-Safety)制御がある。この制御は、車両の前部に搭載したPCSセンサによる反射信号の受信に基づいて行われるものである。したがって、車両に対して取り付けるPCSセンサの位置およびその取り付け角度は、より正確であることが望ましく、車両の製造工程において、例えば、PCSセンサの電波軸調整工程として以下のような方法でその取り付け角度等の調整が行われていた。
センサを備えたPCS装置を車両に取り付け、該センサから車両の前方に設置したリフレクタターゲットに電波を照射する。リフレクタターゲットで反射した電波をPCSセンサで受信し、これらの電波からセンサの電波軸の角度を検出する。そして検出した電波軸の車両進行軸に対するズレ角度を、センサ外部構造に設けた調整ネジによって作業者が調整する。
また、下記に示す特許文献1には、PCSを実現するために車両に搭載され、先行車両との車間距離や先行車両の車速、車両方向などを測定する車載レーダ装置が公開されている。この装置によれば、基準アンテナ試験時の動作において、車両に搭載されたレーダ装置の正面で、かつ、十分に距離が離れた場所に基準信号発生装置に接続された基準アンテナを設置し、レーダ装置の送信を停止して基準アンテナから基準信号をレーダ装置に向けて発射している。該基準信号を受信したレーダ装置の受信部は、目標物に関する情報を生成するためのデジタル信号処理部へ受信した信号を出力している。これらの信号は記憶部に記憶され、車両レーダ装置は、この記憶されたデータに基づいて実際のレーダ運用時に受信した信号を補正している。
また、下記に示す特許文献2には、PCSのより高度な制御を実現する装置として、カメラ(画像取り込み部)とレーダ(送受信部)とを一つのセンサ基板に実装した車両の外界認識装置が公開されると共に、センサ基板と車両との取り付けに伴う光軸ずれ量の測定と実際の外界認識における補正についても公開されている。これによれば、光軸ずれの調整操作は軸調整実施フラグがON/OFFかで移行し、フラグがONのとき、決められたターゲットをレーダ及びカメラで軸調整値として計測する。次に、前記ターゲットの真値から計測値の誤差を取得し、該取得した軸誤差値を軸誤差記憶装置へ記憶して、実走行時の補正係数として使用している。
特開2007−93480号公報 WO2006/035510
しかしながら、上記従来の装置によって行われていた調整方法では、センサの電波軸要求精度と調整作業のバラツキを考慮すると、センサとリフレクタターゲット間の距離を3〜5m確保する必要がある。また、PCSセンサの周波数帯は77GHzであり、照射する電波は金属を透過することができないため、センサとリフレクタターゲット間には金属の遮蔽物及び反射物を配置させないことが必要である。さらに、センサの電波は出力後に周辺に広がり周辺物に反射して不用反射となるため、リフレクタターゲットを設置する前に必ず電波調査を実施することが必要となる。したがって、この方法では、必ず車両前方に金属遮蔽物のない空間を確保する必要があり、調整場所の自由度が低いという欠点があった。
また、上記特許文献1には、PCSを実現するために使用されるレーダ装置の基準アンテナ試験時の動作については記載されているが、これは測定したデータを実際のレーダ運用時に補正データとして使用するものであり、PCSセンサ(特許文献1のレーダ装置)の電波軸を車両の進行軸に合わせるというものではなかった。また、その測定方法も車両から十分に距離が離れた前方の場所に基準信号発生装置に接続された基準アンテナを設置するというものであり、調整場所の広い空間が必要であるという欠点があった。
また、上記引用文献2には、決められたターゲットをレーダ及びカメラで軸調整値として計測し、その測定値の誤差を実走行時の補正係数として使用する車両の外界認識装置について記載されているが、これもPCSセンサを車両の走行軸に対して正確な位置に取り付けるというものではなかった。
そこで、本願発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、車両に搭載するPCSセンサの取り付け位置を正確かつ容易に調整することができると共に、その調整作業を行うための作業占有面積の縮小化を図ることができるPCSセンサの電波軸調整装置及びその方法の提供を目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明に係るPCSセンサの電波軸調整装置及びその方法は、下記各態様の構成のものとすることに特徴を有する。
(発明の態様)
各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも本明細書に記載した技術の理解を容易にするためであり、本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、技術的特徴は、各項に付随する記載、実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、一態様となり得るのである。なお、以下の各項において、(1)項ないし(2)項の各々が、請求項1ないし請求項2の各々に対応する。
(1)車両に搭載したPCSセンサの電波軸を車両の進行軸に合わせるためのPCSセンサ電波軸調整装置において、
前記PCSセンサの上部に着脱可能に取り付けられ、少なくとも該PCSセンサの中心位置と該中心位置を通る水平方向および垂直方向の予め定められた所定の位置を示すレーザポインタを照射するポインタ照射用治具と、
前記車両のPCSセンサ位置の上方に設置され、前記ポインタ照射用治具から照射されたレーザポインタの映像が投影されるポインタ投影用スクリーンと、
前記ポインタ投影用スクリーンの上方に設置され、該スクリーンに投影されたレーザポインタの位置を撮影し、前記車両に搭載されるPCSセンサの正位置に対する前記撮影したレーザポインタの位置のズレを算出するポインタ測定用カメラと、
前記ポイント測定用カメラによって算出したズレを座標上に表示する位置計算用パソコンとを備えることを特徴とするPCSセンサ電波軸調整装置。
車両に搭載されるPCSセンサの取り付け位置及び向きは、PCS制御をより迅速且つ確実に動作させるために、PCSセンサから放射される電波軸と車両の進行軸とが一致するように調整されていることが望ましい。PCSセンサは、例えば、車両の前部に配置されるラジエターアッパーサポートブラケットに締結される。この場合のPCSセンサは、車両の前側の衝突を予測するためのものであるが、この他、例えば車両の後側の衝突を予測するためのものであってもよく、その場合には、車両の後部の位置に取り付けられ、PCSセンサの電波軸方向と車両後進行方向とが一致するように調整される。
ポインタ照射用治具は、PCSセンサの電波軸調整時に、調整作業者によって、PCSセンサの予め定められた所定の位置、例えば、PCSセンサの上部に取り付けられる。該治具は、調整を行う作業者がその作業場所で直接、PCSセンサに着脱可能であるため、作業効率の向上と作業占有スペースの縮小化を図ることができる。
ポインタ照射用治具は、複数のレーザポインタを備えており、上方に向かってレーザポインタを照射する。照射されたレーザポインタは、該ポインタ照射用治具が取り付けられているPCSセンサの所定の位置を表示している。本発明は、このレーザポインタの照射位置からPCSセンサの取り付けズレを認識するものである。したがって、このズレを容易に認識することができるように、レーザポインタは、PCSセンサの特徴的位置を表示するものであることが望ましく、例えば、PCSセンサの垂直方向及び水平方向の所定の位置を表示するものとすることができる。さらに具体的には、PCSセンサの垂直方向と水平方向の交わる点、および該点を中心に各方向上に2点ずつ計5点のレーザポインタを照射するようにしてもよい。また、PCSセンサの垂直方向と水平方向を示す座標軸をレーザビームで放射するようにしてもよい。
PCSセンサの上方に配置されるポインタ投影用スクリーンには、ポインタ照射用治具から照射されたレーザポインタが投影されるが、該スクリーン上には、予め、PCSセンサの正位置を示す印が表示されている。正位置とは、車両に取り付けられるPCSセンサの正しい位置のことをいい、例えば、PCSセンサの垂直方向と水平方向を示すX−Y座標軸によって表示されている。PCSセンサが正位置に取り付けられたとき、ポインタ照射用治具から照射されたレーザポインタは、上記X−Y座標の所定の位置と一致する。レーザポインタが上記のようにPCSセンサの垂直方向と水平方向の交わる点、および該点を中心に各方向上に2点ずつ計5点を照射している場合には、該5点のレーザポインタは上記X−Y座標のX座標軸上及びY座標軸上の所定の位置に投影される。また、上記のようにPCSセンサの垂直方向と水平方向を示す座標軸をレーザビームで放射している場合には、該座標軸が上記スクリーンに表示されたX−Y座標軸に一致して投影される。このとき、車両に取り付けられたPCSセンサの電波軸の方向が、車両の進行方向と一致することになる。なお、スクリーンに表示されている上記X−Y座標軸は、PCSセンサ取り付けの基準位置となるため、調整時にはポインタ投影用スクリーンと車両との位置関係を正確に設定することが必要である。そこで調整時には、X−Y軸の交点とPCSセンサの中心点とが垂直方向において一致するように設定している。
ポインタ投影用スクリーンの上方に設置されたポインタ測定用のカメラによって、該スクリーンに表示された映像が撮影される。スクリーン上には、上述したように、PCSセンサの所定の位置を示すレーザポインタが照射されている他、PCSセンサの正位置を示す座標軸が表示される。ポイント測定用カメラは、スクリーン上に表示されたこれらの映像を撮影して位置情報を解析し、PCSセンサの正位置に対するレーザポインタの位置のズレ、すなわち、車両の進行方向に対するPCSセンサの電波軸のズレを、例えば、ズレ角θとして算出する。このズレ角はX座標及びY座標について、すなわち、PCSセンサの左右方向及び上下方向のズレについて算出される。ズレ値を正確に測定するためには、スクリーンとポインタ測定用カメラとの位置関係を正確に設定することが必要である。そこで撮影時には、スクリーン上に表示したPCSセンサの正位置を示すX−Y座標の座標軸の交点と、PCSセンサの中心点とがポイント測定用カメラの軸と垂直方向において一致するように設置している。
ポインタ測定用カメラによって撮影し解析された位置情報、例えば、算出されたズレ角のデータは、電気的に接続されたパーソナルコンピュータに送信される。パーソナルコンピュータは、送信されてきた該データをパソコン画面上に座標表示する。例えば、正位置に設置されたPCSセンサの向きをズレのない方向としてX−Y座標の原点に取る。その座標上にズレ角のデータ、すなわち、左右の向きのズレとして及び上下の向きのズレとして算出されたデータを表示する。これにより正位置に対して調整されるべき左右方向及び上下方向のズレ分を視覚的に容易に認識することができる。また、上記のように、PCS電波軸調整装置を構成する各部材は、PCSセンサの上方、すなわち、PCSセンサが搭載される車両の上方に配置されるため、その調整のために必要となる作業床面積が車両周辺にまで広がることはなく、上面視からの調整占有面積を略車両面積と同等に抑えることができる。
(2)1項記載のPCSセンサ電波軸調整装置を用いて前記車両に搭載されたPCSセンサの電波軸を車両の進行軸に合わせるPCSセンサ電波軸調整方法であって、
前記位置計算用パソコンの画面上に表示された座標上のPCSセンサ電波軸のズレを観測しながら、前記PCSセンサとは別体に設けられた調整手段の操作により前記ズレを調整することを特徴とするPCSセンサ電波軸調整方法。
位置計算用パソコンの画面上には、車両の進行方向とPCSセンサの電波軸方向とのズレが座標表示されている。例えば、X−Y座標を表示し、正位置に設置されたPCSセンサの向きを正しい向きとしてX軸とY軸の交点に表示する。測定されたPCSセンサの位置を前記X−Y座標上に、前記正位置に対する左右方向の向きのズレ角をX軸方向のズレ幅として、また、上下方向の向きのズレ角をY軸方向のズレ幅として表示する。画面上には、座標表示の他に、左右・上下方向のズレ角度を数値として表示しておいてもよい。ズレの調整には、PCSセンサの左右方向の向きを変化させる調整手段、例えば、左右方向調整ネジと、上下方向の向きを変化させる調整手段、例えば、上下方向調整ネジとを設ける。左右方向調整ネジを調整することにより、測定されたPCSセンサの位置座標をX軸方向へ変化させることができ、上下方向調整ネジを調整することによって同位置座標をY軸方向へ変化させることができる。
また、例えば、正位置に取り付けられたPCSセンサの中心位置を通る水平方向の線をX座標軸、垂直方向の線をY座標軸とし、各座標軸上の所定の位置に調整ポイントとなるマークを付して表示する。また、この座標上に、座標軸の交点を共通として、測定されたPCSセンサの中心位置を通る水平方向の線をX座標軸、垂直方向の線をY座標軸とした座標を重ねて表示する。さらに、X、Y座標軸上の所定の位置を照射するように設定したレーザポインタの投影点を表示する。このとき、座標軸の交点から上記調整ポイントとなるマークまでの距離と、レーザポインタの投影点までの距離とを同一に設定しておく。ズレの調整には、上記と同様にPCSセンサの左右方向の向きを変化させる調整手段(例えば、左右方向調整ネジ)と、上下方向の向きを変化させる調整手段(例えば、上下方向調整ネジ)とを設ける。手段1を調整することにより、測定されたPCSセンサのX、Y座標軸を、座標軸の交点を中心として時計回り又は反時計回りの回転させることができ、手段2を調整することによって、Y座標を、X座標軸を中心として回転させることができる。該調整手段は、PCSセンサとは別構造として外部(例えば、ポイント照射用治具等)に設けられている。
上記いずれの調整方法においても、PCSセンサの正位置に対する取り付けズレをパソコンの画面上で視覚的に確認しながら調整することができるので、容易、かつ、正確にPCSセンサの電波軸を調整することができる。
本発明によれば、PCSセンサ電波軸の調整装置を、PCSセンサの上方、すなわち、PCSセンサが取り付けられている車両の上方に配置させるので、その調整作業を行うための領域、つまり調整占有面積として車両周辺の領域を必要とせず、調整車両の上面視において調整占有面積を略車両面積と同等に抑制することができる。また、作業者はパソコン画面上に表示されたズレ量を確認しながら調整を行うことができるので、容易、かつ正確にPCSセンサの電波軸調整を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、本発明は、下記の形態に限定されるものではなく、下記実施の形態の他、前記(発明の態様)の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。
図1は、車両に搭載された本PCSセンサ電波軸調整装置の一形態を示す図である。
本PCSセンサ電波軸調整装置1は、PCSセンサ2に取り付けられるポインタ照射用治具3と、該治具3から照射されたレーザポインタが投影されるポインタ投影用スクリーン4と、該スクリーン4に投影された映像を撮影するポインタ測定用カメラ5と、該カメラ5から送信されてきた撮影データを演算処理して画面上に表示する位置計算用パソコン6を備えている。7はPCSセンサ2が搭載された車両であり、PCSセンサ2はそのセンサ電波軸方向が、搭載されている車両7の進行方向と一致するように調整される。
PCSセンサ2は、車両7の、例えば、ラジエターアッパーサポートブラケットに締結されている。車両7は、誘導レール20上に、前輪の車軸が所定の位置に停止するように配置されており、PCSセンサ2は、この前輪車軸との位置関係において予め定められた所定の位置に搭載されるように設定されている。なお、PCSセンサ2の締結位置は、この場所(ラジエターアッパーサポートブラケット)に限定されることなく、検知する対象物が存在する車両前方の視界が遮断されていない位置であって、前輪車軸と予め定められた位置関係にあれば他の場所でもよい。
PCSセンサ2の上部にはポインタ照射用治具3が着脱可能に取り付けられている。ポインタ照射用治具3は、測定及び調整されるPCSセンサ2の取り付けられている方向、すなわちセンサ電波軸の方向を表示するための治具である。したがって、該治具3は、測定及び調整されるPCSセンサ2に対して必ず一定の位置及び向きに取り付けられなければならず、この形態では、ポインタ照射用治具3に一体化して設けられた伸長部材8を介してPCSセンサ2に取り付けられている。
ポインタ照射用治具3は、上方に向かってレーザビームを照射する複数のレーザポインタを備えており、これらのレーザポインタの照射位置によってセンサ電波軸の方向を表示している。レーザポインタは、ポインタ照射用治具3が取り付けられているPCSセンサ2の所定の位置を表示する。本発明は、このレーザポインタの照射位置が、正位置に取り付けられたPCSセンサの対応する所定の位置に対してどの程度ずれているかを測定し、その測定したデータに基づいてPCSセンサ電波軸の方向を調整していくものである。したがって、所定の位置としては、例えば、調整作業者に認識し易い特徴的な位置であることが望ましい。この形態では、取り付けられた(測定及び調整される)PCSセンサ2の中心点を通る水平方向の線(X軸とする)上の点と垂直方向の線(Y軸とする)上の点を各2点ずつ、および中心点(X軸とY軸の交点)を所定の位置と定め、計5点の所定の位置を表示するレーザポインタを設けている。上記X軸上の2点およびY軸上の2点は、中心点を挟んで等しい距離の位置に設けられている。
ポインタ照射用治具3の上方に配置されたポインタ投影用スクリーン4には、ポインタ照射用治具3から照射されたレーザポインタが投影される。図1に示すように、該スクリーン4上には、測定及び調整されるPCSセンサ2の中心点を表示するレーザポインタ9と、該中心点を通る該センサの水平方向上の所定位置を表示するレーザポインタ12a、12bおよび垂直方向上の所定位置を表示するレーザポインタ13a、13bが投影されている。該スクリーン4上の一点破線10、11は、図面の理解を容易にするために各レーザポインタを結んで表示したものであり、測定及び調整されるPCSセンサ2の水平方向および垂直方向を示す仮想線(仮想X−Y座標軸10、11)である。なお、認識し易くするために、仮想線ではなくX軸10及びY軸11自体を表示するレーザポインタを設けるようにしてもよい。
ポインタ投影用スクリーン4には、取り付けズレを認識し易くするために、予め、直交するX軸14とY軸15が表示されている。このX、Y軸14、15が、正位置に取り付けられたPCSセンサ2のX軸とY軸を示している。PCSセンサ2の正位置とは、車両に取り付けられるPCSセンサ2の正しい取り付け位置のことをいい、正位置を示すX軸とは、正位置に取り付けられたPCSセンサの中心点を通り該センサの水平方向を表示する軸のこと、正位置を示すY軸とは、正位置に取り付けられたPCSセンサの中心点を通り該センサの垂直方向を表示する軸のことをいう。ポインタ投影用スクリーン4は、そのスクリーン面が車両7の置かれている床面と平行になるように配置されると共に、予めスクリーン4に表示されたX軸14とY軸15の交点と、正位置に取り付けられたPCSセンサの中心点と、該スクリーン4の上方に配置される(後述する)カメラの撮影軸とが鉛直方向で一致するように配設されている。正位置に取り付けられたPCSセンサ2の電波軸は、その左右方向が車両の進行方向に一致し、上下方向が前方の対象物(予め定められた距離と高さの対象物)の方向に一致するように設定されている。
ここで、図2に基づいて、ポインタ照射用治具3を説明する。図2(a)が側面図を示し、(b)が平面図を示す。ポインタ照射用治具3は、レーザビームヘッド21と伸長部材8とから構成されている。レーザビームヘッド21の内部には、複数のレーザポインタ22、23、24、ここでは5個のレーザポインタが設けられている。各レーザポインタは、上方に配設されるポインタ投影用スクリーン4に向かってレーザビームを放射する。各レーザポインタの向きは、ポインタ投影用スクリーン4までの距離と該スクリーン4の大きさ、及び、PCSセンサ2の建付けズレ幅(調整される以前の取り付け誤差)を考慮したときにも、それぞれの投影位置がポインタ投影用スクリーン4から外れないような角度に設定されている。また、伸長部材8には、係合部25が設けられており、該係合部25がPCSセンサ2の上部に設けられた係合部(図示省略)と係合することにより、PCSセンサ2とポインタ照射用治具3との位置関係を正確なものとすることができる。
図1に戻り、ポインタ投影用スクリーン4に表示された映像は、該スクリーン4の上方に設置されたポインタ測定用のカメラ5によって撮影される。ポイント測定用カメラ5は、撮影した映像から位置情報を解析し、PCSセンサの正位置(X軸14とY軸15で示される位置)に対する取り付けズレ幅(レーザポインタ9、12a、12b、13a、13bの照射位置のズレ)、すなわち、車両の進行方向に対するPCSセンサの電波軸のズレを、例えば、ズレ角θとして算出する。このズレ角θは、PCSセンサ2の左右方向の向き及び上下方向の向きのズレについて算出される。
ここで、図3に基づいて、PCSセンサ電波軸の正電波軸方向に対するズレ角の測定原理を説明する。図3は、本PCSセンサ電波軸調整装置(パソコン6を除く)を図1において車両7の右側面方向から見たときのものであり、ポインタ投影用スクリーン4に表示されているレーザポインタは仮想Y座標軸上のレーザポインタ13a及び13bである。該PCSセンサ2は、その電波軸(測定電波軸)31の方向が、正電波軸32の方向に対して下方向(おじぎをする方向)に角度θだけズレている。この場合、PCSセンサ2の上部に取り付けられたポインタ照射用治具3から照射されるレーザポインタ13a及び13bの位置は、正位置の場合のレーザポインタ13a’、13b’の位置に対して、仮想Y座標軸の方向にy1分だけズレている。これを、角度で言えば、ポインタ照射用治具3から照射されるレーザビームの軌跡33a、33bの方向は、正位置の場合のレーザビームの軌跡33a’、33b’の方向に対して角度θだけズレている。なお、測定及び調整されるPCSセンサ2の位置は、その中心点35が、ポインタ撮影用スクリーン4に表示されたX軸14とY軸15の交点、およびポインタ測定用カメラ5の撮影軸とが鉛直方向で一致するように配設されている。ポインタ測定用カメラ5によって、該スクリーン4に照射された映像を撮影し位置情報(電波軸のズレ角)を解析する。なお、図3では、電波軸が上下方向にズレた様子を表示しているが、左右方向のズレに対しても同じ測定原理で検出できる。
図1に戻り、ポインタ測定用カメラ5によって撮影し解析された位置情報は、電気的に接続されたパーソナルコンピュータ6に送信される。パーソナルコンピュータ6は、送信されてきた位置情報、すなわちPCSセンサのズレ角に関するデータを、パソコン画面上に表示する。この表示は、例えば、座標表示によるものであっても、あるいは水平・垂直方向のズレを数値として表示するものであっても、またはその両者による表示であってもよい。この形態では、PCSセンサ2の左右方向の向きのズレを横軸40方向に表示し、上下方向の向きのズレを縦軸41方向に表示している。そして、PCSセンサ2が正位置に設置された場合、すなわち、PCSセンサの向き(センサ電波軸の方向)が正しい方向に調整された場合に、調整表示マーク43が、横軸40と縦軸41の交点42上に重なって表示されるように設定されている。具体的に言えば、図1に表示されている調整表示マーク43は、車両7に搭載されたPCSセンサ2の向きのズレを表示しており、現在のPCSセンサ2の向きが、左右方向(横軸40方向)において右向きにずれ、上下方向(縦軸41方向)において上向きにずれていることを表示している。
このように、PCS電波軸調整装置を構成する各部材は、PCSセンサ2の上方、すなわち、PCSセンサ2が搭載される車両の上方に配置されるので、PCSセンサの取り付け調整のために必要となる作業床面積は、車両7の周辺領域にまで広がることはなく、上面視からの調整占有面積が略車両面積と同等に抑えられる。
以下に、測定したPCSセンサ電波軸方向の調整方法を説明する。
測定したPCSセンサ2の向きの調整は、PCSセンサ2と別体として設けられた方向調整手段(図示省略)、例えば、ポインタ照射用治具3に設けられた該手段によって行われる。方向調整手段は、例えば、PCSセンサ2の上下方向を調整するための上下方向調整ネジと、左右方向を調整するための左右方向調整ネジとから構成されている。図1のパソコン画面上に表示された座標表示を用いて説明すると次のようになる。先ず、上下方向調整ネジによりPCSセンサ2の上下方向のズレを調整する。該ネジを操作するとPCSセンサ2は、PCSセンサの中心位置を固定点として上向き又は下向きに向きを変化させる。この変化に対応してパソコン画面上の調整表示マーク43は、縦軸41方向に移動するので、該マーク43が横軸40上に重なるように調整する。次に、左右方向調整ネジによりPCSセンサ2の左右方向のズレを調整する。該ネジを操作するとPCSセンサ2は、PCSセンサの中心位置を固定点として左向き又は右向きに向きを変化させる。この変化に対応してパソコン画面上の調整表示マーク43は、横軸40方向に移動するので、該マーク43が縦軸41上に重なるように、つまり該マーク43が横軸40と縦軸41の交点42上に重なるように調整する。このようにして調整作業者は、車両に搭載されたPCSセンサ2の正位置に対する左右方向及び上下方向のズレ分を視覚的に認識しながら、2つの調整ネジを操作することにより容易かつ正確に調整することができる。
なお、この調整時に、ポインタ撮影用スクリーン4上に投影されるレーザポインタ9、12a、12b、13a、13bの位置は以下のように変化する。上下方向調整ネジによりPCSセンサ2の上下方向を変化させると、上記5つのレーザポインタは、仮想Y座標軸11方向へ平行移動する。上記パソコン画面上の調整表示マーク43が横軸40上に重なるように調整されると、スクリーン4上のレーザポインタ9はPCSセンサの正位置を表わすX軸14とY軸15との交点に重なって投影される。次に、左右方向調整ネジによりPCSセンサ2の左右方向を変化させると、正位置を表わすX軸14とY軸15との交点に重なって投影されたレーザポインタ9を中心として、4つのレーザポインタ12a、12b、13a、13bが時計回り又は反時計回りに回転する。上記パソコン画面上の調整表示マーク43が縦軸41上に重なるように、つまり該マーク43が横軸40と縦軸41の交点42上に重なるように調整されると、スクリーン4上のレーザポインタ12a、12b、13a、13bは、PCSセンサの正位置を表わすX軸14とY軸15上に重なって投影される。
本発明に係るPCSセンサ電波軸調整装置の一形態を示す図である。 本発明に係るPCSセンサ電波軸調整装置のポインタ照射用治具の一形態を示す図である。 PCSセンサ電波軸の正電波軸方向に対するズレ角の測定原理を説明する図である。
符号の説明
1 PCSセンサ電波軸調整装置
2 PCSセンサ
3 ポインタ照射用治具
4 ポインタ投影用スクリーン
5 ポインタ測定用カメラ
6 パーソナルコンピュータ
7 車両
8 伸長部材
9、12a、12b、13a、13b レーザポインタ
10 仮想線(仮想X座標軸)
11 仮想線(仮想Y座標軸)
14 X軸
15 Y軸
22a、22b、23a、23b、24 レーザポインタ
31 測定電波軸
32 正電波軸
42 交点
43 調整表示マーク

Claims (2)

  1. 車両に搭載したPCSセンサの電波軸を車両の進行軸に合わせるためのPCSセンサ電波軸調整装置において、
    前記PCSセンサの上部に着脱可能に取り付けられ、少なくとも該PCSセンサの中心位置と該中心位置を通る水平方向および垂直方向の予め定められた所定の位置を示すレーザポインタを照射するポインタ照射用治具と、
    前記車両のPCSセンサ位置の上方に設置され、前記ポインタ照射用治具から照射されたレーザポインタの映像が投影されるポインタ投影用スクリーンと、
    前記ポインタ投影用スクリーンの上方に設置され、該スクリーンに投影されたレーザポインタの位置を撮影し、前記車両に搭載されるPCSセンサの正位置に対する前記撮影したレーザポインタの位置のズレを算出するポインタ測定用カメラと、
    前記ポイント測定用カメラによって算出したズレを座標上に表示する位置計算用パソコンとを備えることを特徴とするPCSセンサ電波軸調整装置。
  2. 請求項1記載のPCSセンサ電波軸調整装置を用いて前記車両に搭載されたPCSセンサの電波軸を車両の進行軸に合わせるPCSセンサ電波軸調整方法であって、
    前記位置計算用パソコンの画面上に表示された座標上のPCSセンサ電波軸のズレを観測しながら、前記PCSセンサとは別体に設けられた調整手段の操作により前記ズレを調整することを特徴とするPCSセンサ電波軸調整方法。
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