JP6557896B2 - レーダ軸ずれ量算出装置およびレーダ軸ずれ量算出方法 - Google Patents

レーダ軸ずれ量算出装置およびレーダ軸ずれ量算出方法 Download PDF

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本開示は、車両や建設機器等に設けられたレーダ装置のレーダ軸が基準方向からずれているずれ量を算出することができるレーダ軸ずれ量算出装置およびレーダ軸ずれ量算出方法に関する。
レーダ装置をセンサとして用いて、目標物体との相対位置、相対速度、方位等の情報を取得する技術が普及している。具体的には、例えば、レーダ装置を車両に搭載し、車両の周囲に存在する物体(障害物等)の移動速度や方向、車両と物体との距離を測定する技術が普及している。また、例えば油圧ショベルやクレーン等の建設機械の各部にレーダ装置を取り付け、各部の詳細な三次元的位置を当該レーダ装置によって得る試みがなされている。
このようにレーダ装置をセンサとして用いるためには、レーダ装置を取り付ける際に高い設置精度が必要となる。また、特に可動部にレーダ装置を取り付ける場合等には、レーダ装置の取付位置がずれてしまうことがあるので、例えば所定期間毎に十分な設置精度が保たれているか否かを確認することが必要となる。例えば特許文献1には、レーダ装置の軸を調整する技術が開示されている。
特許文献1には、車両の前部に設置された車載レーダ装置のレーダ波軸に一致するように軸調整された状態で上記車載レーダ装置に取付けられたレーザポインタ、上記車両から一定間隔を置いて且つ上記車両の車軸に垂直に設置されると共に上記レーザポインタから発せられた光の光点を反射するレーザポインタ反射装置、上記車軸に対して軸調整されると共に上記車軸に対して左右対称の位置に設置された少なくとも一対の発光源、例えば上記車両に設けられたコーナーマーカまたはコーナーポール、を映し出す車両前方撮影カメラ例えば車載カメラや非車載カメラ、上記レーザポインタ反射装置に向けて上記車両前方撮影カメラが撮影した映像を基に、上記光点の上記車載レーダ装置の軸調整のために必要な移動先となるレーザ調整目標点を計算する画像処理装置、および上記レーザ調整目標点と上記光点とをモニタ画像に表示するモニタを含む車載レーダ装置の軸調整装置が開示されている。
特許第3511605号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、車両の進行方向と平行な方向にレーダ軸を一致させるためのものであるため、レーダ軸が車両の進行方向と平行ではない向きに取り付けられた車載レーダ装置の軸調整を行うことはできない。また、特許文献1に開示された技術は、対象物との水平方向の距離や方向を測定するためのレーダ装置であるため、例えば建設機械に設置される場合のように、垂直方向にも高精度な距離や方位の推定が必要となるレーダ装置には適用できない。
本開示は、設置自由度が高く、高精度にレーダ装置のレーダ軸の基準方向からのずれ量を算出することができるレーダ軸ずれ量算出装置およびレーダ軸ずれ量算出方法を提供することを目的とする。
本開示のレーダ軸ずれ量算出装置は、レーダ装置から送信されるレーダ送信波を到来方向に反射する反射体と、前記反射体の正面方向と光軸とが一致するように前記反射体と一体に設けられ、前記レーダ装置を含む画像を生成するカメラと、前記カメラが生成した画像に対して画像解析を行うことにより、前記カメラから見た前記レーダ装置の相対的な位置に関する情報である第1位置情報を生成し、前記レーダ装置により前記レーダ送信波の前記反射体による反射波を受信して生成された、前記レーダ装置から見た前記反射体の相対的な位置に関する情報である第2位置情報を取得して前記第1位置情報と比較することにより、前記レーダ装置のレーダ軸の基準方向からのずれ量を算出する演算部と、を具備する。
本開示のレーダ軸ずれ量算出装置は、レーダ装置から送信されるレーダ送信波を到来方向に反射する反射体と、前記反射体と一体に設けられ、前記レーダ装置を含む3次元位置データを生成する3次元レーザスキャン装置と、前記3次元レーザスキャン装置が生成した前記3次元位置データに基づいて、前記3次元レーザスキャン装置から見た前記レーダ装置の相対的な位置に関する情報である第1位置情報を生成し、前記レーダ装置により前記レーダ送信波の前記反射体による反射波を受信して生成された、前記レーダ装置から見た前記反射体の相対的な位置に関する情報である第2位置情報を取得して前記第1位置情報と比較することにより、前記レーダ装置のレーダ軸の基準方向からのずれ量を算出する演算部と、を具備する。
本開示のレーダ軸ずれ量算出方法は、レーダ装置から送信されるレーダ送信波を到来方向に反射する反射体と一体に、前記反射体の正面方向と光軸とが一致するように設けられたカメラにより、前記レーダ装置を含む画像を生成する工程と、前記カメラの生成した画像に対して画像解析を行うことにより、前記カメラから見た前記レーダ装置の相対的な位置に関する情報である第1位置情報を生成する工程と、前記レーダ装置により前記レーダ送信波の前記反射体による反射波を受信して生成された、前記レーダ装置から見た前記反射体の相対的な位置に関する情報である第2位置情報を取得して前記第1位置情報と比較することにより、前記レーダ装置のレーダ軸の基準方向からのずれ量を算出する工程と、を有する。
本開示によれば、設置自由度が高く、高精度にレーダ装置のレーダ軸の基準方向からのずれ量を算出することができる。
本開示の実施の形態に係るレーダ軸ずれ量算出装置100を示す図 軸ずれ量算出時におけるレーダ軸ずれ量算出装置とレーダ装置との位置関係の一例を示す図 参照画像−位置テーブルの生成方法の一例を示す図 第1位置情報と第2位置情報の関係を示す図 本開示の実施の形態の第1の変形例について説明するための図 本開示の実施の形態の第2の変形例について説明するための図 本開示の実施の形態の第3の変形例について説明するための図 本開示の実施の形態の第4の変形例について説明するための図 レーダ軸ずれ量算出装置の第1の適用例について説明するための図 固定設置されたレーダ軸ずれ量算出装置と、一定の速度vで移動するレーダ装置との位置関係を示す図 レーダ軸ずれ量算出装置の第2の適用例について説明するための図 レーダ軸ずれ量算出装置の第3の適用例について説明するための図 レーダ軸ずれ量算出装置の第4の適用例について説明するための図 レーダ軸ずれ量算出装置の第5の適用例について説明するための図 予備の小型無人飛行装置の活用例について説明するための図 レーダ軸ずれ量算出装置の第6の適用例について説明するための図 レーダ軸ずれ量算出装置の第7の適用例について説明するための図 レーダ軸ずれ量算出装置の第8の適用例について説明するための図 レーダ軸ずれ量算出装置の第9の適用例について説明するための図 レーダ軸ずれ量算出装置の第10の適用例について説明するための図
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本開示の実施の形態に係るレーダ軸ずれ量算出装置100を示す図である。図1に示すように、レーダ軸ずれ量算出装置100は、反射体101、レーザ距離計102、カメラ103、演算部104を有する。
反射体101は、レーダ送信波を好適に反射する反射部材を複数枚貼り合わせ、レーダ送信波を正確に到来方向へと反射させる。具体的には、反射体101は、例えばコーナーリフレクタであり、反射部材である正方形や二等辺三角形の金属板を2枚あるいは3枚、互いに直角に向き合うように貼り合わせて開口部101Aを構成する。当該開口部101Aから反射体101に入射したレーダ送信波は、反射部材によってそれぞれ反射され、入射したレーダ送信波と平行で向きが反対のレーダ反射波となって、開口部101Aから到来方向へと戻る。反射体101の正面方向と、後述するレーザ距離計102およびカメラ103の光軸とは、一致するように予め調整される。
レーザ距離計102は、例えばパルスレーザ光を発し、対象物からの反射光を受光することで、出射光と反射光との位相差に基づいて、対象物までの距離を算出して距離情報を生成する。本実施の形態では、レーザ距離計102は、レーダ軸ずれ量算出装置100から、レーダ装置までの距離情報を生成する。
カメラ103は、レーダ軸の調整を行うべきレーダ装置を含む部位を撮影し、画像を生成する。上述したように、カメラ103およびレーザ距離計102の光軸と、反射体101の正面方向とが一致するように、反射体101、レーザ距離計102およびカメラ103の位置関係は予め調整される。
演算部104は、例えば無線LAN等の無線通信や図示しないケーブル等を用いた有線通信により、レーザ距離計102およびカメラ103と通信を行うとともに、レーザ距離計102およびカメラ103から得た情報を用いて演算を行う演算装置である。演算部104は、例えばパーソナルコンピュータやタブレット等、表示部や操作部を有する演算装置であることが好ましい。演算部104は、レーザ距離計102およびカメラ103から得た情報、および調整対象のレーダ装置から取得した情報に基づいて、レーダ装置のレーダ軸の基準方向からのずれ量を算出する。なお、レーダ軸の基準方向とは、レーダ装置のレーダ送信波が正しく送信されるべき方向を意味する。
以下、レーダ軸ずれ量算出装置100によるレーダ装置200の軸ずれ量算出方法の具体例について説明する。図2は、軸ずれ量算出時におけるレーダ軸ずれ量算出装置100とレーダ装置200との位置関係の一例を示す図である。
図2は、レーダ装置200が車両300の進行方向に対して前側の右隅部に設置されている例を示している。レーダ装置200の軸調整を行うときには、レーダ装置200と反射体101とがほぼ正対するようにレーダ軸ずれ量算出装置100の位置を予め調整する。これは、レーダ装置200から送信されたレーダ送信波が、レーダ軸ずれ量算出装置100の反射体101に入射できるようにするためである。なお、レーダ軸ずれ量算出装置100の設置位置は、レーダ装置200から送信されるレーダ送信波が反射体101によって反射される位置であればどこでもよいが、レーダ装置200からの距離は所定の距離であることが望ましい。その理由については後述する。
レーザ距離計102は、出射したレーザ光がレーダ装置200に反射された反射光を受光し、出射光との位相差からレーダ軸ずれ量算出装置100からレーダ装置200までの距離を測定して距離情報を生成する。レーザ距離計102で生成された距離情報は、例えば無線LAN等を介して演算部104に送信され、距離を補正するために使用される。
次に、カメラ103が撮影を行い、レーダ装置200を含む画像を生成する。カメラ103が生成した画像は、レーザ距離計102の生成した距離情報と同様に例えば無線LAN等を介して演算部104に送信される。
演算部104は、カメラ103の生成した画像と、レーダ装置200の生成した、レーダ装置200から見たレーダ軸ずれ量算出装置100の相対的な位置に関する情報とに基づいて、レーダ装置200のレーダ軸の基準方向からのずれ量を算出する。演算部104におけるレーダ軸のずれ量の算出方法は、例えば以下の通りである。
まず、演算部104は、カメラ103から受信した画像に基づいて画像解析を行い、カメラ103から見たレーダ装置200の相対的な位置関係に関する情報である第1位置情報を生成する。第1位置情報の算出方法としては、例えば以下のような方法がある。予め、レーダ装置200に対して様々な方位にレーダ軸ずれ量算出装置100を設置し、カメラ103からレーダ装置200を撮影して、様々な位置からの参照画像を生成する。そして、参照画像と当該参照画像を生成したときのレーダ軸ずれ量算出装置100(カメラ103)の位置とを関連づけてテーブル化しておく。以下、当該テーブルを参照画像−位置テーブルと称する。参照画像−位置テーブルは、例えば演算部104に接続された図示しない記憶部に記憶される。
カメラ103から受信した画像に基づいて第1位置情報を生成するときには、演算部104は、例えばカメラ103から受信した画像と、予め記憶部に記憶された参照画像−位置テーブルに含まれる参照画像との相関演算を行い、受信した画像と最も相関の高い参照画像を抽出する。演算部104は、抽出した参照画像に上記参照画像−位置テーブル上で対応するレーダ軸ずれ量算出装置100の位置を、第1位置情報とする。
なお、レーダ軸ずれ量算出装置100からレーダ装置200までの距離が参照画像の生成時とずれ量の算出時とで異なると、相関が低くなってしまう。このため、上記参照画像−位置テーブルの生成時、およびレーダ軸ずれ量算出装置100の設置時に、レーダ軸ずれ量算出装置100からレーダ装置200までの距離を所定の距離とすることが望ましい。
しかしながら、レーダ軸ずれ量算出装置100の設置スペースの関係や、設置精度の観点から、レーダ軸ずれ量算出装置100からレーダ装置200までの距離を上記所定距離とすることができない場合がある。このような場合には、演算部104は、レーザ距離計102から受信した距離情報に基づいて、カメラ103が生成した画像、あるいは参照画像を、いずれかの画像が生成された距離に応じた縮尺に電子的に変換した後、相関演算を行うようにすればよい。
参照画像−位置テーブルの生成方法は、例えば以下のようにすればよい。図3は、参照画像−位置テーブルの生成方法の一例を示す図である。例えば、自在に回転させることができるターンテーブル400にレーダ装置200を有する車両300を設置する。車両300の設置位置は、ターンテーブル400の中心にレーダ装置200が位置するように調整される。
そして、レーダ装置200のレーダ軸の基準方向にレーダ軸ずれ量算出装置100を設置し、カメラ103により撮影を行う。さらにその後、ターンテーブル400を所定の角度だけ回転させ、回転角度に応じた車両300の画像を撮影する。これにより、レーダ装置200から等距離にあるカメラ103による種々の方位からのレーダ装置200を含む画像が生成される。そして、カメラ103が生成した画像と、画像を生成した位置(車両から見た方位等)を示す情報とを関連づけることにより、参照画像−位置テーブルが生成される。
このように、図3に関連づけて説明した方法では、レーダ装置200を中心とした円弧状にレーダ軸ずれ量算出装置100が設置された場合の参照画像−位置テーブルが生成される。このため、ターンテーブルの半径を上記所定の距離とすることにより、レーダ軸ずれ量算出装置100からレーダ装置200までの距離が所定の距離である参照画像を収集することができる。
なお、参照画像−位置テーブルの生成方法として、図3に関連づけて説明した上述の方法以外にも、例えばレーダ装置200を中心とした3次元座標軸を設定し、当該3次元座標軸上の任意の位置(好ましくはレーダ装置200から所定の距離)にレーダ軸ずれ量算出装置100を設置して参照画像を生成し、当該参照画像と画像の生成を行った位置の3次元座標とを関連づけて参照画像−位置テーブルを生成するようにしてもよい。この場合は、参照画像−位置テーブルのデータ量が大きくなるものの、レーダ軸ずれ量算出装置100の設置位置を3次元的に設定できるようになる。
また、参照画像−位置テーブルの生成方法として、レーダ装置200の取り付け対象である車両300を設計・製造する際に用いた3次元CAD(Compuer Aided Design)データを用いて生成するようにしてもよい。例えば、レーダ軸ずれ量算出装置100と車両300とが任意の位置関係をとるようにレーダ軸ずれ量算出装置100を設置した場合に、レーダ軸ずれ量算出装置100は、車両300の3次元CADデータに基づいて、レーダ軸ずれ量算出装置100から見た車両300の概観形状データを極座標変換等の数値計算によって求めることができる。そして、レーダ軸ずれ量算出装置100は、例えばレーダ装置200を基準として、自らの距離、水平方向の方位、垂直方向の方位を設定することで、設定位置から観測される車両300の形状を一意に算出することができる。レーダ軸ずれ量算出装置100は、このようにして算出した算出値(3次元データ)を参照画像−位置テーブルとして用いるようにしてもよい。
演算部104による軸ずれ量算出方法の説明に戻る。次に、演算部104は、レーダ装置200から見たレーダ軸ずれ量算出装置100の相対的な位置に関する情報である第2位置情報をレーダ装置200から取得する。第2位置情報は、レーダ装置200により送信されるレーダ送信波が反射体101により反射され、反射波がレーダ装置200により受信されることで生成される。演算部104とレーダ装置200とは、例えば図2に示すように有線接続されており、互いに通信を行うことができる。あるいは、演算部104とレーダ装置200とは、無線LAN等の無線通信を行うことができるように構成されていてもよい。
演算部104は、レーダ装置200から取得した第2位置情報と、上記算出した第1位置情報とを比較し、これらの差分から、レーダ軸の基準方向からのずれ量を算出することができる。
図4は、第1位置情報と第2位置情報の関係を示す図である。図4では、簡単のためにレーダ軸ずれ量算出装置100とレーダ装置200の水平方向の位置関係のみを示している。角θは、レーダ軸の基準方向に対するレーダ軸ずれ量算出装置100の設置方向の角度である。角θは、カメラ103により生成された画像に基づく演算部104の画像解析によって求められる上記第1位置情報に対応する。
そして、角θは、レーダ軸の基準方向からのずれ量を含むレーダ軸ずれ量算出装置100の設置方向の角度であり、レーダ装置200により生成される上記第2位置情報に対応する。すなわち、レーダ軸の基準方向からのずれ角であるθは、角θと角θとの差分により求められる。このようにして、演算部104は、レーダ軸の基準方向からのずれ量を算出することができる。
図4に示した例では、水平方向の位置関係のみを示したが、水平方向以外のずれ量についても、例えば演算部104がレーダ装置200を中心とする3次元座標上におけるレーダ軸ずれ量算出装置100の位置を算出することにより対応することができる。
このように演算部104によって算出されたレーダ軸の基準方向からのずれ量に基づいて、レーダ装置200のレーダ軸を調整することができる。具体的には、例えば、調整作業者が演算部104の算出したずれ量を参照しつつ、ずれ量を補償するようにレーダ装置200を直接動かして取り付け角を調整すればよい。あるいは、レーダ装置200がずれ量を演算部104から受信し、レーダ装置200の内部において方位を導出する際に用いられる方位テーブルをずれ量に基づいて補正するようにしてもよい。さらに、第1位置情報と第2位置情報とのずれ量が所定の許容範囲外であれば、レーダ装置200の取り付け角を調整し、許容範囲内に収まっていれば、方位テーブルのオフセットを補正するようにしてもよい。このようにすれば、レーダ装置200のレーダ軸の調整に要する作業時間が短くなり、効率的である。
なお、上述した説明では、演算部104の設置位置については特に限定しなかったが、演算部104は、図1に示すように、反射体101、レーザ距離計102、カメラ103とは別体に構成されていることが望ましい。これは、例えば反射体101、レーザ距離計102、カメラ103と演算部104とを別体にすることで、反射体101、レーザ距離計102、カメラ103の重量と大きさを軽減し、演算部104を除くレーダ軸ずれ量算出装置100の設置を容易にするためである。なお、上述した実施の形態、および以下説明する変形例および適用例において、レーダ軸ずれ量算出装置100の設置位置に演算部104は設置されず、演算部104のみ他の場所に設置されるものとする。演算部104の設置位置については、本開示では特に限定しない。例えば反射体101、レーザ距離計102、カメラ103の設置位置付近に設置されていてもよいし、例えば調整対象のレーダ装置200付近に設置されていてもよい。あるいは、演算部104は、例えば、車両300に搭載されたカーナビゲーション装置に含まれていてもよい。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るレーダ軸ずれ量算出装置100によれば、レーダ装置から送信されるレーダ送信波を到来方向に反射する反射体101と、反射体101の正面方向と光軸とが一致するように反射体101と一体に設けられ、レーダ装置を含む画像を生成するカメラ103と、演算部104と、を有し、演算部104は、カメラ103が生成した画像に対して画像解析を行うことにより、カメラ103から見たレーダ装置200の相対的な位置に関する情報である第1位置情報を生成し、レーダ装置200によりレーダ送信波の反射体による反射波を受信して生成された、レーダ装置200から見た反射体101の相対的な位置に関する情報である第2位置情報を取得して第1位置情報との差分を算出し、当該差分をレーダ装置200のレーダ軸の基準方向からのずれ量とする。
このように、反射体101の正面方向とカメラ103の光軸とを一致させるように予め調整し一体化させたレーダ軸ずれ量算出装置100によれば、カメラ103で撮影した車両300の画像解析結果からレーダ軸ずれ量算出装置100と車両300との正確な位置関係を把握することができる。このため、レーダ装置200のレーダ送信波が反射体101に入射できる任意の位置にレーダ軸ずれ量算出装置100を設置すればよく、レーダ軸ずれ量算出装置100の設置自由度が高くなる。
なお、演算部104が、カメラ103の生成した画像と参照画像との相関演算により、レーダ軸ずれ量算出装置100とレーダ装置200との相対的な位置関係を示す情報である第1位置情報を生成するため、レーダ軸ずれ量算出装置100はレーダ装置200から参照画像の生成時と同じ距離である所定の距離に設置されることが望ましい。しかしながら、レーダ軸ずれ量算出装置100によれば、レーザ距離計102により生成された、レーダ軸ずれ量算出装置100からレーダ装置200までの距離に基づいて、カメラ103が生成した画像、あるいは前記参照画像を、いずれかの画像が生成された距離に応じた縮尺に変換する。このため、レーダ軸ずれ量算出装置100はレーダ装置200から所定の距離に設置されなくともよく、これによりレーダ軸ずれ量算出装置100の設置自由度がさらに高くなる。
ところで、上記説明した実施の形態においては、予め様々な方位からカメラ103により車両300を撮影して参照画像を生成していたが、参照画像の生成には多大な時間や手間が必要である。この時間や手間を省略するために、本開示では、例えば以下のような方法を採用してもよい。すなわち、車両300の所定の位置に所定の模様を設け、ずれ量の算出時には、カメラ103によりレーダ装置200を含む画像を生成する際に、当該模様を含む画像を生成するようにする。そして、画像内における当該模様の見え方と、カメラ103の位置とを予め対応づけておき、ずれ量算出時には、この見え方に基づいて第1位置情報を生成する。模様は1つに限らず、複数個設けることで、推定精度を高めることも可能である。なお、所定の模様は、任意の形状でよく、ずれ量算出のために新たに設ける必要はない。例えば、所定の模様として、車両300に予めデザイン性向上等のために設けられたエンブレム等を活用してもよい。
上記説明した実施の形態においては、レーダ軸ずれ量算出装置100は車両300に設けられたレーダ装置200の軸ずれ量を算出していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、レーダ軸ずれ量算出装置100は、車両以外の物体に設けられたレーダ装置200の軸ずれ量を算出してもよい。
また、上記説明した実施の形態においては、レーザ距離計102を用いてレーダ軸ずれ量算出装置100からレーダ装置200までの距離を測定し、演算部104が当該距離に基づいてカメラ103が生成した画像の解析前に画像の補正を行っていた。しかしながら、本開示では、レーザ距離計102を使用しない構成とすることもできる。
図5は、本開示の実施の形態の第1の変形例について説明するための図である。図5に示す第1の変形例のレーダ軸ずれ量算出装置100Aは、レーダ軸ずれ量算出装置100のレーザ距離計102およびカメラ103の代わりに、ステレオカメラ103Aを有する。ステレオカメラ103Aにより奥行きの情報も有する画像を生成することができるので、演算部104は当該画像に基づいてレーダ軸ずれ量算出装置100からレーダ装置200までの距離に応じた画像の補正を行うことができる。
また、図6は、本開示の実施の形態の第2の変形例について説明するための図である。図6に示す第2の変形例のレーダ軸ずれ量算出装置100Bは、レーダ軸ずれ量算出装置100から単にレーザ距離計102を省いた構成である。この場合、画像の縮尺の変更比率が不明なため、演算部104における画像の相関演算に要する演算量が大きくなるものの、最も相関が大きくなる縮尺および方位を探索することで対応することができる。
さらに、図7は、本開示の実施の形態の第3の変形例について説明するための図である。図7に示す第3の変形例のレーダ軸ずれ量算出装置100Cは、反射体101の代わりに、ターゲットシミュレータ105を有する。ターゲットシミュレータ105は、例えば遅延回路や周波数変換回路等を有し、レーダ送信波を受信すると、当該送信波に対して遅延あるいは周波数変換を行って反射波を生成し、到来方向へと反射させる。ターゲットシミュレータ105は、遅延時間あるいは変換する周波数を調節することで、レーダ装置200から見た相対速度や距離等を模擬的に変化させることができる。従って、ターゲットシミュレータ105を好適に制御することにより、レーダ装置200から見たレーダ軸ずれ量算出装置100の相対位置や速度を自由に設定することができる。このため、レーダ装置200から見たレーダ軸ずれ量算出装置100の相対的な位置に関する情報である第2位置情報を自由に設定できるため、ずれ量を好適に算出することができる。
図8は、本開示の実施の形態の第4の変形例について説明するための図である。図8に示す第4の変形例のレーダ軸ずれ量算出装置100Dは、カメラ103の代わりに、3次元レーザスキャン装置106を有する。3次元レーザスキャン装置106は、例えばTOF(Time Of Flight)方式等と呼ばれる、測定対象物にレーザ光線を照射してレーザが返ってくるまでの時間を計測する方式で対象物までの距離を測定する装置である。3次元レーザスキャン装置106は、レーザの照射方向を3次元的に、すなわち水平方向および垂直方向に変更することができる機構を有しており、調整対象のレーダ装置200を含む車両300の形状を3次元的に把握することが可能となる。
このような第4の変形例において、参照画像−位置テーブルとして車両300の3次元CADデータを用いて算出した算出値を用いる場合、3次元レーザスキャン装置106が取得した、レーダ装置200を含む車両300の3次元データと、参照画像−位置テーブルの3次元参照データとの相関演算を行うと、2次元データと比較して相関値のピークを明瞭に認識することができる。従って、このような構成により、レーダ装置200が3次元的な検出範囲を有する場合でも、ずれ量を好適に算出することができるようになる。
<第1の適用例>
以下では、上記説明した本開示の実施の形態に係るレーダ軸ずれ量算出装置100の適用例について説明する。図9は、レーダ軸ずれ量算出装置100の第1の適用例について説明するための図である。
図9に示すように、レーダ軸ずれ量算出装置100の第1の適用例では、ベルトコンベア500上に車両300_1を配置し、ベルトコンベア500外にレーダ軸ずれ量算出装置100を設置する。ベルトコンベア500は図9の例えば右方向に向かって動いており、車両300_1もこれに伴って図9の右側方向に動く。そして、レーダ軸ずれ量算出装置100が、車両300_1に搭載されたレーダ装置200_1のレーダ軸の調整量を算出する。レーダ軸ずれ量算出装置100が算出したずれ量は、例えばそれぞれのレーダ装置200_1付近に設置された図示しない表示装置等に表示され、調整作業者が当該ずれ量に基づいてレーダ軸の調整を行うことができるようになっている。
なお、ベルトコンベア500は、所定の速度で動き続けていてもよいし、反射体101にレーダ送信波が入射する位置に所定数のレーダ装置が位置した時点で動きを止め、レーダ軸のずれ量算出と調整とが終了するまで当該位置で止まっていてもよい。反射体101にレーダ送信波が入射する位置にレーダ装置200_1が位置した時点でベルトコンベア500が止まる場合は、上述した実施の形態にて説明した方法によりレーダ装置200_1のレーダ軸のずれ量算出と調整を行うことができる。
一方、ベルトコンベア500が例えば一定の速度vで動き続けている場合には、レーダ軸ずれ量算出装置100と、ベルトコンベア500上で移動する車両300_1との相対的な位置が絶えず変化する。すなわち、演算部104による画像解析により得られる第1位置情報と、レーダ装置200_1で検出された第2位置情報とがそれぞれ時間の経過により変化する。レーダ軸ずれ量算出装置100がレーダ軸のずれ量算出を行うためには、これらの位置情報の変化に対応する必要がある。
位置情報の経時変化に対応する方法として、例えば以下のような方法がある。車両300_1が動いていることにより、カメラ103により生成された画像の解析により第1位置情報を生成するために要する遅延時間と、レーダ装置200_1により第2位置情報が検出されるために要する遅延時間とが生じる。予めこれらの遅延時間の差を測定しておき、演算部104がずれ量の算出を行う際に、この時間差をオフセット時間として修正する。
あるいは、演算部104は動いているレーダ装置200_1のずれ量算出を行うとき、カメラ側とレーダ側との開始タイミング等を同期させておき、カメラ画像の取得タイミング毎および、レーダ検出タイミング毎にタイムスタンプを取得する。そして、第1位置情報および第2位置情報にこのタイムスタンプを付加しておき、演算部104は、第1位置情報と第2位置情報との差分を算出する際に、最も近いタイムスタンプのデータ同士を比較するようにしてもよい。
なお、図9に示すように、ベルトコンベア500には、車両300_1だけでなく、車両300_2等、複数の車両が載置されている。ベルトコンベア500に載置される車両の数は2つに限られず、多くの車両が設置されていてもよい。ここで、レーダ軸ずれ量算出装置100は、ベルトコンベア500上の複数のレーダ装置のうち、反射体101にレーダ送信波を入射することができるレーダ装置(図9においてはレーダ装置200_1、200_2)のみレーダ軸のずれ量の算出を行う。それ以外のレーダ装置を搭載する車両に関しては、ベルトコンベア500により反射体101にレーダ送信波を入射することができる位置に移動されたときに、レーダ軸ずれ量算出装置100がずれ量の算出を行うようにすればよい。
図9に示すように、レーダ軸ずれ量算出装置100にレーダ送信波を入手させることができる位置に複数のレーダ装置200_1、200_2が存在する場合、レーダ軸ずれ量算出装置100は、近接した位置にあるレーダ装置200_1だけでなく、その後方にあるレーダ装置200_2についても同時に調整を開始することができる。これにより、ベルトコンベア500を一時停止させずに、複数のレーダ装置に対する連続的なずれ量算出および調整を行うことができ、レーダ装置調整に要するコストを低減することができる。
複数のレーダ装置200_1、200_2に対して同時にずれ量算出を行う場合について説明する。簡単のため、図9に示すように、カメラ103から見たレーダ装置200_1、200_2の位置情報(第1位置情報)を水平方向の方位角で説明する。
レーダ軸ずれ量算出装置100のカメラ103により、2つのレーダ装置200_1、200_2を含む画像が生成される。演算部104は、2つのレーダ装置200_1、200_2を含む画像に対して画像解析を行い、レーダ装置毎に第1位置情報を生成する。この画像解析は、上述した実施の形態のように1台の演算部104が行ってもよいし、例えばレーダ装置毎に設けられた演算部104_1、104_2により個別に行われてもよい。
レーダ装置毎に異なる演算部104_1、104_2を設ける場合、演算部104_1、104_2は、それぞれ対応するレーダ装置の付近に設置されてもよいし、離れた位置にまとめて設置されてもよい。以下の説明では、1台の演算部104によりずれ量の算出が行われる場合について説明するが、2台の演算部104_1、104_2によってずれ量の算出が行われる場合は、レーダ装置200_1に関する処理を演算部104_1が、レーダ装置200_2に関する処理を演算部104_2が、それぞれ行うようにすればよい。
次に、演算部104は、レーダ装置200_1、200_2から取得した第2位置情報に基づいて、第1位置情報との差分からずれ量を算出する。演算部104は、例えばレーダ装置200_1付近の表示装置にはレーダ装置200_1のレーダ軸のずれ量を、レーダ装置200_2付近の表示装置にはレーダ装置200_2のレーダ軸のずれ量をそれぞれ表示する。これにより、調整作業者がずれ量に基づいてレーダ軸の調整を行うことができる。
以上説明したように、第1の適用例によれば、ベルトコンベア500の作動に伴い、レーダ軸ずれ量算出装置100(カメラ103)から見たレーダ装置200_1、200_2の位置が時間により変化する。このため、第1の適用例のレーダ軸ずれ量算出装置100は、様々な方位からレーダ装置200_1、200_2の画像を生成し、ずれ量の調整を行うため、例えば複数のレーダ装置間の性能差を低減することができる。
なお、第1の適用例において、ベルトコンベア500の作動速度vが一定の速度である場合、当該速度に基づいて移動するレーダ装置200_1、200_2から固定設置されたレーダ軸ずれ量算出装置100のドップラ周波数に基づきレーダ装置の性能評価を行うこともできる。その具体的な方法について、以下説明する。
ベルトコンベア500が一定の速度vで常時作動している場合、レーダ装置200_1、200_2において検出されるレーダ軸ずれ量算出装置100(反射体101)の相対速度は0ではない。何故なら、レーダ反射波の無線周波数がドップラシフトするためである。すなわち、ベルトコンベア500の作動に伴い、レーダ装置200_1、200_2から見た反射体101の相対的な位置(方位)が変化するため、移動するレーダ装置200_1、200_2から見た反射体101の見かけ上の相対速度のドップラシフト成分が変化する。
図10は、固定設置されたレーダ軸ずれ量算出装置100と、一定の速度vで移動するレーダ装置200_1との位置関係を示す図である。図10において、レーダ装置200_1のレーダ軸の基準方向は、移動方向、すなわち図9に示す車両300_1の直進方向から見て45度傾斜している。また、図10において、レーダ装置200_1から見たレーダ軸ずれ量算出装置100(反射体101)の位置(方位)をθaとする。
この場合、レーダ装置200_1から見たレーダ軸ずれ量算出装置100の、レーダ軸の基準方向における相対速度成分はvcos(45°−θa)cos(θa)となる。これにより、ドップラ周波数fd=2×{vcos(45°−θa)cos(θa)}×fc/C(fc:レーダ送信波の周波数、C:光速)がレーダ装置200_1において検出される。すなわち、ドップラ周波数は、レーダ装置200_1により検出されたレーダ軸ずれ量算出装置100の方位θaの関数となる。
すなわち、実際の軸ずれ量算出時に測定されたドップラ周波数fd’と方位θaとの関係が上述した関係式と一致しない場合には、レーダ装置200_1のレーダ軸が基準方向からずれていると判断することができる。従って、演算部104は、ずれ量算出時のドップラ周波数の実測値fd’に基づいて、レーダ軸のずれを検出することができる。したがって、例えばレーダ軸ずれ量算出装置によるレーダ装置200_1、200_2等のレーダ軸の調整がある程度完了した時点で、検出されたドップラ周波数fd’と方位θaとが上記関係にあるかどうかを確認することで、調整が好適に行われているか否かを判断することができる。すなわち、カメラ103の生成した画像の解析およびレーダ装置200_1、200_2による位置検出だけでなく、検出されたドップラ周波数に基づいてレーダ装置200_1、200_2のレーダ軸のずれを検出することができるので、レーダ装置200_1、200_2の多面的な評価を行うことができるようになる。
<第2の適用例>
図11は、レーダ軸ずれ量算出装置100の第2の適用例について説明するための図である。第2の適用例は、第1の適用例では1つであったレーダ軸ずれ量算出装置を複数設置したものである。第2の適用例では、図11に示すように、複数のレーダ軸ずれ量算出装置100_1、100_2を設置することで、レーダ装置200_1、200_2はそれぞれ異なる位置(方位)にあるレーダ軸ずれ量算出装置100_1、100_2を同時に検出する。このように、レーダ装置200_1、200_2は複数の検出対象であるレーダ軸ずれ量算出装置100の第2位置情報2を取得できるので、レーダ装置200_1、200_2の内部において方位を導出する際に用いられる方位テーブルの補正を精度よく行うことができるようになる。
<第3の適用例>
図12は、レーダ軸ずれ量算出装置100の第3の適用例について説明するための図である。第3の適用例は、第1の適用例においてベルトコンベア500と平行に敷設されたレール600上をレーダ軸ずれ量算出装置100が移動できるようにした例である。
上述した第1の適用例および第2の適用例では、ベルトコンベア500が常に作動する場合、ベルトコンベア500の作動速度vが速すぎると、レーダ軸ずれ量算出装置100による軸ずれ量算出のための時間が短くなってしまう。このような場合、レーダ軸ずれ量算出装置100がうまく軸ずれ量の算出を行うことができない事態が生じうる。第3の適用例では、このような事態を防止するため、ベルトコンベア500の作動速度vと同じ速度でレーダ軸ずれ量算出装置100がレール600上を移動することで、レーダ装置200_1、200_2に対してレーダ軸ずれ量算出装置100が見かけ上静止している状態を作り出している。
第3の適用例では、レーダ軸ずれ量算出装置100がレール600上をベルトコンベア500の作動方向と同じ方向に移動し、1つのレーダ装置の軸ずれ量算出が完了すると、次のレーダ装置の位置までレール600上を後退する。このような構成により、連続的に複数のレーダ装置の軸ずれ量算出を行うことができる。また、軸ずれ量算出処理中は速度一定に保ち、算出が完了した後には、レーダ軸ずれ量算出装置100を静止させ、第2の適用例において説明したように、ドップラ周波数の実測値によりレーダ軸の調整が好適に行われているか否かを検出するようにしてもよい。
なお、レーダ軸ずれ量算出装置100がレール600上を移動する速度は、例えばレーザ距離計102により検出されるレーダ装置200_1までの距離が一定となるように決定すればよい。
<第4の適用例>
図13は、レーダ軸ずれ量算出装置100の第4の適用例について説明するための図である。第4の適用例は、レーダ軸ずれ量算出装置100を小型無人飛行装置700に搭載した例である。図13に示すように、小型無人飛行装置700は、プロペラ701等の飛行手段と、加速度センサ702、ジャイロセンサ703、対気速度計704、高度計705等の各種センサを有する。
小型無人飛行装置700は、カメラ103により生成された映像に基づいて、反射体101が調整対象のレーダ装置200の検出範囲に入るように飛行する。小型無人飛行装置700の飛行は、例えばカメラ103の生成した画像、および上記各種センサによる検出結果に基づいて、例えばソフトウェアプログラムにより自律制御される。小型無人飛行装置700の飛行を制御する飛行制御部(図示しない)は、小型無人飛行装置700に搭載されていてもよいし、例えば地上の所定の位置に設置され、無線通信等を介して制御を行うようにしてもよい。
レーダ軸ずれ量算出装置100の演算部104は、カメラ103により生成された画像および高度計705により検出された地上からの高さに基づいて、第1位置情報を生成する。その後は、上述した実施形態と同様に、演算部104は、レーダ装置200が生成した第2位置情報と第1位置情報とを比較することによりレーダ軸の基準方向からのずれ量を算出する。
小型無人飛行装置700の飛行制御部は、レーダ軸ずれ量算出装置100の軸ずれ量算出処理中はレーダ装置200に対してレーダ軸ずれ量算出装置100が相対的に静止するように制御することが望ましい。この飛行制御は、演算部104による画像解析の結果やレーザ距離計102の測定した距離情報等に基づいて、飛行制御部により、プロペラ701の回転数や傾き等を制御することによって行われる。そして、軸ずれ量の算出がある程度完了した後には、レーダ軸ずれ量算出装置100がレーダ装置200から見て一方向に移動しているように小型無人飛行装置700を飛行させることで、ドップラ周波数の実測値によりレーダ軸の調整が好適に行われているか否かを検出するようにしてもよい。
あるいは、飛行制御部が小型無人飛行装置700を積極的に移動させることにより、任意のドップラ周波数がレーダ装置200により観測されるようにしてもよい。レーダ軸ずれ量算出装置100からレーダ装置200までの距離が変化するように小型無人飛行装置700が飛行すると、レーダ装置200により検出されるドップラ周波数は変化する。小型無人飛行装置700を一定の方向に所定の対気速度で飛行させると、その移動方向に基づいて、第1の適用例と同様の方法によりドップラ周波数の理論値を算出することができる。これにより、ドップラ周波数の実測値によりレーダ軸の調整の有無を判定できるようになる。
なお、小型無人飛行装置700の飛行ルートは、加速度センサ702、ジャイロセンサ703の検出結果やカメラ103の生成した画像に基づいて飛行制御部により判定される。これらの情報は、演算部104に伝送され、画像解析時に使用されてもよい。このようにすると、演算部104において統合的な解析を行うことができる。
また、レーダ装置200による第2位置情報の検出時、および、小型無人飛行装置700上のレーダ軸ずれ量算出装置100による画像解析時、また小型無人飛行装置700の各種センサの検出時にタイムスタンプを付加しておいてもよい。これにより、第1の適用例と同様に、データ取得タイミングずれによる影響を低減させることができる。
<第5の適用例>
図14は、レーダ軸ずれ量算出装置100の第5の適用例について説明するための図である。図14に示すように、第5の適用例は、第2の適用例のレーダ軸ずれ量算出装置100_1、100_2を第4の適用例の小型無人飛行装置700に搭載されたものに置き換えた例である。すなわち、複数のレーダ軸ずれ量算出装置100_1、100_2を搭載した複数の小型無人飛行装置700_1、700_2が使用される状況が想定されている。複数の小型無人飛行装置700_1、700_2が、上述した各適用例と同様にレーダ軸ずれ量算出装置100_1、100_2を静止させたり移動させたりすることにより、レーダ軸ずれ量算出装置100_1、100_2はレーダ装置200_1、200_2の軸ずれ量を好適に算出することができる。
なお、図14に示すように、充電設備800を設置し、複数の小型無人飛行装置700のうち、充電量が一定量以下になった機体が、自動的に充電設備800まで移動して充電を実施するようにしてもよい。なお、充電時に小型無人飛行装置700(レーダ軸ずれ量算出装置100)の数が不足することがないように、図14に示すように予備の小型無人飛行装置700_3を用意してもよい。
さらに充電完了後には、図15に示すように、予備の小型無人飛行装置700_3も活用して軸ずれ量の算出を行ってもよい。図15は、予備の小型無人飛行装置700_3の活用例について説明するための図である。小型無人飛行装置700_1および予備の小型無人飛行装置700_3は、調整対象のレーダ装置200_1から等距離の異なる位置に移動し、2台のレーダ軸ずれ量算出装置100_1、100_3によりずれ量の算出を行うことができる。
<第6の適用例>
図16は、レーダ軸ずれ量算出装置100の第6の適用例について説明するための図である。図16に示すように、第6の適用例は、第4の適用例において説明した小型無人飛行装置700を、固定設置されたレーダ装置200に対して3次元的に自由に移動できるようにした例である。特に、図16では、レーダ装置200の検出可能範囲の端に近い領域を小型無人飛行装置700が移動することで、小型無人飛行装置700に搭載されたレーダ軸ずれ量算出装置100による軸ずれ量の算出に加えて、レーダ装置200が検出可能範囲の端の領域における反射体101からの反射強度を測定することもできる。
なお、図16においては1台の小型無人飛行装置700が旋回飛行している例を示したが、本開示はこれには限定されない。例えば、レーダ装置200の検出可能範囲の端付近の領域を、複数の小型無人飛行装置700が順次旋回飛行するようにしてもよい。
<第7の適用例>
図17は、レーダ軸ずれ量算出装置100の第7の適用例について説明するための図である。図17に示すように、第7の適用例は、ガソリンスタンド等の給油施設において第4の適用例において説明した小型無人飛行装置700を使用し、給油中等、車両300が駐車している間にレーダ装置200の軸ずれ量算出処理を行う例である。
図17は、ガソリンスタンド等の給油施設に車両300_1、300_2が駐車された状態の平面図である。図17では、給油装置900_1、900_2がそれぞれ車両300_1、300_2に給油を行っている状態が想定されている。
第7の適用例では、給油装置900_1、900_2が車両300_1、300_2の給油を行っている間、小型無人飛行装置700_1、700_2がレーダ装置200_1、200_2から所定の距離だけ離れた位置に静止し、レーダ軸ずれ量算出装置100_1、100_2がレーダ軸のずれ量を算出する。レーダ軸ずれ量算出装置100_1、100_2の軸ずれ量算出処理や、小型無人飛行装置700の飛行制御については、上述した各適用例と同様に行えばよい。
なお、図17に示すように、車両300_1、300_2は、それぞれカーナビゲーション装置301_1、301_2を有する。本適用例においては、カーナビゲーション装置301_1、301_2が、レーダ軸ずれ量算出装置100の演算部104の役割を果たすように構成されている。
運転者がレーダ装置200_1、200_2の軸ずれ量算出処理を給油中に実施したいと考えた場合、運転者は例えばカーナビゲーション装置301_1、301_2、あるいは給油装置900_1、900_2に対して軸ずれ量算出処理の開始指示を入力する。すると、カーナビゲーション装置301_1、301_2、あるいは給油装置900_1、900_2は、サーバ装置1000に対して軸ずれ量算出処理の開始を依頼する。サーバ装置1000は、例えば小型無人飛行装置700_1、700_2の飛行制御等を行うための装置であり、カーナビゲーション装置301_1、300_2、小型無人飛行装置700_1、700_2、給油装置900_1、900_2と無線あるいは有線により通信できるように接続されている。
軸ずれ量算出処理の開始依頼を取得したサーバ装置1000は、小型無人飛行装置700_1、700_2に対して、レーダ装置200_1、200_2から所定の距離だけ離れた位置に移動するように指示する。指示された位置に移動した小型無人飛行装置700_1、700_2に搭載されたレーダ軸ずれ量算出装置100_1、100_2は、カメラ103により画像を生成してカーナビゲーション装置301_1、301_2に送信する。カーナビゲーション装置301_1、301_2は、上述した実施の形態および各適用例における演算部104と同様の処理を行い、レーダ軸のずれ量を算出する。ずれ量が算出されると、レーダ軸が基準方向からずれている場合は、例えばカーナビゲーション装置301_1、301_2の図示しない表示部にレーダ軸の調整を行った方がよい旨のメッセージ等が表示される。
なお、第7の適用例では、第6までの適用例と異なり、レーダ装置200の取付位置や取付方向が車両300毎に異なることが想定される。従って、第7の適用例では、種々の車種やレーダ装置の種類に対応する必要がある。このため、例えばカメラ103により生成された車両300_1、300_2の画像に基づいて、サーバ装置1000が画像解析を行い、車種などを識別するようにしてもよい。さらに、サーバ装置1000は、インターネット等のネットワークに接続し、車種やナンバープレート等を画像解析によって取得し、該当車両のレーダ装置200_1、200_2の取り付け位置や、検出範囲等の情報を取得するようにしてもよい。これらの情報を提供する主体としては、例えば車両の販売店等が想定される。
ここで、車両300_1、300_2の特定の結果、車両の販売店が特定された後、レーダ軸の調整を行った方がよい場合は、車両の販売店にその旨通知するとともに、算出したずれ量の情報等も送信するようにしてもよい。
さらに、サーバ装置1000は、給油開始時に必要な給油量を取得し、給油時間を割り出し、給油時間に応じてレーダ軸のずれ量算出処理を実施するようにしてもよい。これにより、給油時間、すなわち待ち時間を活用することができる。例えば、所定のしきい値以上の十分な給油時間がある場合には、サーバ装置1000は、レーダ軸のずれ量算出処理だけでなく、レーダ装置200_1、200_2の検出範囲の端における反射強度の検証も行う、等の臨機応変な対応を行うようにしてもよい。
このように、第7の適用例によれば、種々の車種や様々なレーダ装置200の取付位置に対しても、ネットワークを介して設置位置等の情報を取得することで、適切な位置に小型無人飛行装置700を移動させ、レーダ軸のずれ量を算出することができる。なお、第7の適用例ではガソリンスタンド等、給油装置900を有する施設における適用例を示したが、これに限らず、例えば電気自動車用の充電スタンド、車両販売店の整備工場、ショッピングセンタ等、一般の駐車場に適用してもよい。
なお、サーバ装置1000は、例えばDSRC(Dedicated Short Range Communications)通信により、カーナビゲーション装置301との直接通信を行うことができるように構成されればよい。さらに、サーバ装置1000の機能をカーナビゲーション装置301に代行させるようにしてもよい。
<第8の適用例>
図18は、レーダ軸ずれ量算出装置100の第8の適用例について説明するための図である。第8の適用例では、レーダ軸ずれ量算出装置100を、建設機械、例えば油圧ショベル1100_1、1100_2に適用する場合を想定している。
図18に示すように、油圧ショベル1100_1にはレーダ装置200_1とレーダ軸ずれ量算出装置100_1が取り付けられ、油圧ショベル1100_2にはレーダ装置200_2とレーダ軸ずれ量算出装置100_2が取り付けられている。
油圧ショベル1100_1に取り付けられたレーダ装置200_1の軸ずれ量算出処理を行う場合、油圧ショベル1100_1は静止させ、レーダ装置200_1を作動させる。この状態において、油圧ショベル1100_2が油圧ショベル1100_1の周囲を移動したり、レーダ軸ずれ量算出装置100_2が取り付けられたアーム部が動かされたり等することによって、レーダ軸ずれ量算出装置100_2は、レーダ装置200_1の相対的な位置関係を示す情報である第1位置情報を生成するとともに、レーダ装置200_1から見たレーダ軸ずれ量算出装置100_2の位置を示す情報である第2位置情報を取得する。これらの情報に基づいて、上述した実施の形態および各適用例と同様の動作を行うことにより、レーダ軸ずれ量算出装置100_2は、レーダ装置200_1の軸ずれ量を算出することができるとともに、レーダ装置200_1が正しく調整されたか否かの判定を行うことができる。
なお、第8の適用例においては、レーダ軸ずれ量算出装置100の軸ずれ量算出処理において、水平方向の位置関係だけでなく、高さ方向の位置関係も重要な要素となる。このため、例えばレーダ軸ずれ量算出装置100の演算部104が、レーダ装置200を中心とする3次元座標上におけるレーダ軸ずれ量算出装置100の位置を算出することにより対応することができる。
<第9の適用例>
図19は、レーダ軸ずれ量算出装置100の第9の適用例について説明するための図である。図19においては、複数台の油圧ショベル1100_1、1100_2の近くにポール1200を設置し、当該ポール1200にレーダ軸ずれ量算出装置100を設置する。これにより、集中的に複数台のレーダ装置200の軸ずれ量算出処理を行うことができるようになる。
ここで、ポール1200は、その例えば先端部に設置されたレーダ軸ずれ量算出装置100を水平方向および垂直方向に動かすことができる機構を有する。ポール1200の先端部に設置されたレーダ軸ずれ量算出装置100は、複数の油圧ショベル1100_1、1100_2に取り付けられたレーダ装置200_1、200_2の調整を好適に実施することができる。
第9の適用例では、油圧ショベル1100_1、1100_2を使用しない夜間等にポール1200周辺に停止させておき、レーダ装置200_1、200_2を作動状態にしておくことで、レーダ軸ずれ量算出装置100が自動的にレーダ装置200_1、200_2の位置を検出し、当該位置に対応する方向に自動的に向きを変え、自動的にレーダ軸のずれ量算出処理を行うようにしてもよい。
なお、図19においては2台の油圧ショベル1100_1、1100_2がポール1200の近くに位置している状態を示しているが、より多くの(3台以上の)油圧ショベルがポール1200の周辺に位置し、レーダ軸ずれ量算出装置100が各油圧ショベルの有するレーダ装置のずれ量の算出を行うようにしてもよい。
<第10の適用例>
図20は、レーダ軸ずれ量算出装置100の第10の適用例について説明するための図である。図20では、油圧ショベル1100がアームにより重量物を持ち上げた場合等に生じる、アームのたわみ(歪み)の影響を考慮しつつ、アームに取り付けられたレーダ装置200の軸ずれ量算出処理を行う例を示している。
図20においては、油圧ショベル1100はレーダ装置200とたわみセンサ1300とを有する。レーダ装置200とたわみセンサ1300とは、例えば油圧ショベル1100のアーム部等に取り付けられる。たわみセンサ1300は、例えば油圧ショベル1100のアーム部等が重量物等を持ち上げたときのアーム部のたわみを測定するセンサである。アーム部にたわみが生じると、レーダ装置200の位置は変化する。また、カメラ103によって生成された画像においても、たわみがない場合と比較してレーダ装置の位置は変化する。
従って、第10の適用例においては、レーダ軸ずれ量算出装置100は、ずれ量算出処理を行う際に、重量物によるアーム部のたわみを想定して、たわみセンサ1300からたわみ量に関する情報を取得する。レーダ軸ずれ量算出装置100は、取得したたわみ量に応じて画像解析を行う際に参照データを補正する。具体的には、レーダ軸ずれ量算出装置100は、たわみ量に応じたアーム部画像上における変形量の情報をを予め記憶しておき、これを参照して補正すればよい。これにより、レーダ軸ずれ量算出装置100は、レーダ装置200の位置を高精度に検出することができる。また、このため、たわみによって生じるずれを考慮したずれ量の算出を行うことができる。
上述した実施の形態、変形例および適用例では、レーダ装置200を、車両300、あるいは建築機械の一例としての油圧ショベル1100に搭載する例について説明した。しかしながら、本開示はこれには限定されず、車両や建築機械以外に搭載されるレーダ装置についても適用することができる。
なお、上記説明した本発明の各適用例は、本発明の実施の形態に係るレーダ軸ずれ量算出装置100だけではなく、第1から第4の変形例のいずれに対しても適用することができる。
本開示は、車両や建設機械に取り付けられるレーダ装置のレーダ軸の基準方向からのずれ量を算出するレーダ軸ずれ量算出装置に好適である。
100、100_1、100_2、100A、100B、100C、100D レーダ軸ずれ量算出装置
101 反射体
101A 開口部
102 レーザ距離計
103 カメラ
103A ステレオカメラ
104、104_1、104_2 演算部
104_1 演算部
104_2 演算部
105 ターゲットシミュレータ
106 3次元レーザスキャン装置
200、200_1、200_2 レーダ装置
300、300_1、300_2 車両
301、301_1、301_2 カーナビゲーション装置
400 ターンテーブル
500 ベルトコンベア
600 レール
700、700_1、700_2、700_3 小型無人飛行装置
701 プロペラ
702 加速度センサ
703 ジャイロセンサ
704 対気速度計
705 高度計
800 充電設備
900、900_1、900_2 給油装置
1000 サーバ装置
1100、1100_1、1100_2 油圧ショベル
1100_2 油圧ショベル
1200 ポール
1300 たわみセンサ

Claims (16)

  1. レーダ装置から送信されるレーダ送信波を到来方向に反射する反射体と、
    前記反射体の正面方向と光軸とが一致するように前記反射体と一体に設けられ、前記レーダ装置を含む画像を生成するカメラと、
    前記カメラが生成した画像に対して画像解析を行うことにより、前記カメラから見た前記レーダ装置の相対的な位置に関する情報である第1位置情報を生成し、前記レーダ装置により前記レーダ送信波の前記反射体による反射波を受信して生成された、前記レーダ装置から見た前記反射体の相対的な位置に関する情報である第2位置情報を取得して前記第1位置情報と比較することにより、前記レーダ装置のレーダ軸の基準方向からのずれ量を算出する演算部と、
    を具備するレーダ軸ずれ量算出装置。
  2. 前記演算部は、前記第1位置情報と前記第2位置情報との差分を算出して当該差分を前記ずれ量とする、
    請求項1に記載のレーダ軸ずれ量算出装置。
  3. 前記演算部は、予め前記カメラにより複数の位置から生成された前記レーダ装置を含む参照画像と、当該画像を生成した前記カメラの位置とを関連づけて生成されたテーブルに基づいて、前記カメラから受信した画像と前記複数の参照画像との相関演算を行って、最も相関が高い参照画像を抽出し、当該抽出した参照画像に前記テーブル上で関連づけられた位置に基づいて前記第1位置情報を生成する、
    請求項2に記載のレーダ軸ずれ量算出装置。
  4. 前記レーダ軸ずれ量算出装置から前記レーダ装置までの距離を測定して距離情報を生成する距離計をさらに有し、
    前記演算部は、前記距離情報に基づいて、前記カメラが画像を生成したときの前記レーダ軸ずれ量算出装置から前記レーダ装置までの距離と、前記テーブルから取得した、前記参照画像生成時の前記レーダ軸ずれ量算出装置から前記レーダ装置までの距離とが異なる場合には、前記カメラが生成した画像、あるいは前記参照画像を、いずれかの画像が生成された距離に応じた縮尺に変換する、
    請求項3に記載のレーダ軸ずれ量算出装置。
  5. 複数の前記カメラを有し、
    前記演算部は、前記複数のカメラの生成した前記レーダ装置を含む複数の画像に対して画像解析を行うことにより、前記第1位置情報を生成する、
    請求項1に記載のレーダ軸ずれ量算出装置。
  6. 前記レーダ装置から送信されるレーダ送信波に対して遅延あるいは周波数変換を行って反射させるターゲットシミュレータをさらに有する、
    請求項1に記載のレーダ軸ずれ量算出装置。
  7. 前記カメラは、前記レーダ装置とともに、前記レーダ装置を搭載する物体に予め設けられた模様を含む画像を生成し、
    前記演算部は、前記カメラの生成した画像における前記模様の位置、大きさ、向きの少なくともいずれかに基づいて、前記第1位置情報を生成する、
    請求項1に記載のレーダ軸ずれ量算出装置。
  8. 前記レーダ装置を搭載する物体が移動している場合に、前記演算部は、前記第1位置情報を生成すると、前記第2位置情報を生成するために生じる遅延時間との差分に基づいて、前記第1位置情報あるいは前記第2位置情報を補正する、
    請求項1に記載のレーダ軸ずれ量算出装置。
  9. 前記レーダ装置を搭載する物体が移動している場合に、前記演算部は、前記第1位置情報を生成した時間に関する情報と、前記レーダ装置が前記第2位置情報を生成した時間に関する情報と、に基づいて、前記第1位置情報を生成した時間と、前記第2位置情報を生成した時間と、が最も近い前記第1位置情報および前記第2位置情報に基づいて、前記ずれ量を算出する、
    請求項1に記載のレーダ軸ずれ量算出装置。
  10. 前記カメラが複数のレーダ装置を含む画像を生成する場合に、前記演算部は、前記複数のレーダ装置を含む画像に基づいて、レーダ装置毎に前記第1位置情報を生成し、レーダ装置毎に前記第2位置情報を取得して前記第1位置情報と比較することにより、前記複数のレーダ装置ごとにレーダ軸の基準方向からのずれ量を算出する、
    請求項1に記載のレーダ軸ずれ量算出装置。
  11. 前記レーダ装置を搭載する物体が一定の速度で移動している場合に、前記演算部は、前記レーダから見た前記レーダ軸ずれ量算出装置の方位から算出されるドップラ周波数と、前記レーダ装置が測定したドップラ周波数とを比較することにより、前記レーダ装置のレーダ軸が基準方向からずれているか否かを判定する、
    請求項1に記載のレーダ軸ずれ量算出装置。
  12. 前記反射体と、前記カメラとは、小型無人飛行装置に搭載される、
    請求項1に記載のレーダ軸ずれ量算出装置。
  13. 前記演算部は、前記レーダ軸の基準方向からのずれ量を算出している間、前記小型無人飛行装置と、前記レーダ装置との相対的な位置関係を保つように前記小型無人飛行装置を制御する、
    請求項12に記載のレーダ軸ずれ量算出装置。
  14. 複数の物体のそれぞれに前記レーダ装置が搭載されている場合に、
    前記反射体および前記カメラは、前記複数の物体のそれぞれに取り付けられ、
    前記複数の物体のうちの1の物体に取り付けられた前記カメラが、他の物体に搭載されたレーダ装置を含む画像を生成し、
    前記演算部は、当該画像に対して画像解析を行うことにより、前記第1位置情報を生成し、前記他の物体に搭載されたレーダ装置が送信するレーダ送信信号が前記1の物体に取り付けられた前記反射体に反射されることにより当該レーダ装置により生成された前記第2位置情報を取得して前記第1位置情報と比較することにより、前記レーダ装置のレーダ軸の基準方向からのずれ量を算出する、
    請求項1に記載のレーダ軸ずれ量算出装置。
  15. レーダ装置から送信されるレーダ送信波を到来方向に反射する反射体と、
    前記反射体と一体に設けられ、前記レーダ装置を含む3次元位置データを生成する3次元レーザスキャン装置と、
    前記3次元レーザスキャン装置が生成した前記3次元位置データに基づいて、前記3次元レーザスキャン装置から見た前記レーダ装置の相対的な位置に関する情報である第1位置情報を生成し、前記レーダ装置により前記レーダ送信波の前記反射体による反射波を受信して生成された、前記レーダ装置から見た前記反射体の相対的な位置に関する情報である第2位置情報を取得して前記第1位置情報と比較することにより、前記レーダ装置のレーダ軸の基準方向からのずれ量を算出する演算部と、
    を具備するレーダ軸ずれ量算出装置。
  16. レーダ装置から送信されるレーダ送信波を到来方向に反射する反射体と一体に、前記反射体の正面方向と光軸とが一致するように設けられたカメラにより、前記レーダ装置を含む画像を生成する工程と、
    前記カメラの生成した画像に対して画像解析を行うことにより、前記カメラから見た前記レーダ装置の相対的な位置に関する情報である第1位置情報を生成する工程と、
    前記レーダ装置により前記レーダ送信波の前記反射体による反射波を受信して生成された、前記レーダ装置から見た前記反射体の相対的な位置に関する情報である第2位置情報を取得して前記第1位置情報と比較することにより、前記レーダ装置のレーダ軸の基準方向からのずれ量を算出する工程と、
    を有するレーダ軸ずれ量算出方法。
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