JP2010121749A - サスペンション装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ストローク長を確保しつつも外径の大径化を招かずに装置全長の短縮化を実現することができるサスペンション装置を提供することである。
【解決手段】本発明の課題解決手段は、螺子軸1と螺子軸1に螺合されるナット2とナット2に連結されるモータMとを備えたアクチュエータAと、シリンダ3とシリンダ3内に摺動自在に挿入されてシリンダ3内を二つの作動室R1,R2に区画するピストン4とシリンダ3内に移動自在に挿入されてピストン4に連結されるロッド5とを備えた液圧ダンパDとを備え、アクチュエータAの螺子軸1と液圧ダンパDのシリンダ3とを連結したサスペンション装置において、螺子軸1に液圧ダンパDのシリンダ3に連通される中空部1aを設け、当該中空部1a内に気室Gと上記作動室R1,R2のうち一方に連通される液室Lとを形成したことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の課題解決手段は、螺子軸1と螺子軸1に螺合されるナット2とナット2に連結されるモータMとを備えたアクチュエータAと、シリンダ3とシリンダ3内に摺動自在に挿入されてシリンダ3内を二つの作動室R1,R2に区画するピストン4とシリンダ3内に移動自在に挿入されてピストン4に連結されるロッド5とを備えた液圧ダンパDとを備え、アクチュエータAの螺子軸1と液圧ダンパDのシリンダ3とを連結したサスペンション装置において、螺子軸1に液圧ダンパDのシリンダ3に連通される中空部1aを設け、当該中空部1a内に気室Gと上記作動室R1,R2のうち一方に連通される液室Lとを形成したことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、サスペンション装置の改良に関する。
従来のサスペンション装置にあっては、たとえば、螺子軸と螺子軸に螺合されるナットとナットに連結されるモータとを備えたアクチュエータと、シリンダとシリンダ内に摺動自在に挿入されてシリンダ内を二つの作動室に区画するピストンとシリンダ内に移動自在に挿入されてピストンに連結されるロッドとを備えた液圧ダンパとを備え、アクチュエータの螺子軸と液圧ダンパのシリンダとを連結して構成されている。
そして、このサスペンション装置は、液圧ダンパで主として高周波振動を吸収し、アクチュエータの推力で車体と車軸との相対振動をダンピングして、アクティブサスペンションとしてもパッシブサスペンションとしても機能するようになっている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2008−95799号公報
従来のサスペンション装置は、上述のように、アクティブサスペンションとしてもパッシブサスペンションとしても機能でき、また、高周波振動を吸収できる点で非常に有用ではあるが、アクチュエータと液圧ダンパとを直列連結する構成を採用しているため、装置全体が長尺となり、車両への搭載性の点で問題がある。
そのため、サスペンション装置の短縮化が望まれているのであるが、単に、アクチュエータや液圧ダンパの全長を短くしただけでは、サスペンション装置全体のストローク長も短くなってしまい、必要とされるストローク長を確保できない虞がある。
また、液圧ダンパを外周に環状のリザーバを備えたいわゆる複筒型のダンパとすれば、液圧ダンパの全長を短縮化しつつ必要なストローク長を維持できるが、リザーバ容積を大きくしないと、リザーバ内の気室の圧縮比が大きくなって作動室内の圧力が過大となり、この作動室内の圧力がロッド外周をシールしているシール部材に作用してシール部材の緊迫力が過剰となり、シール部材の負担が大きくなるばかりで無く、シール部材とロッドとの摺動摩擦が大きくなって、液圧ダンパの円滑な伸縮が妨げられて、高周波振動を吸収することが難しくなる。
それゆえ、液圧ダンパを複筒型に設定して全長を短縮化しても、リザーバ容積を確保するために、液圧ダンパの外径の大型化を招き、サスペンション装置の車両への搭載性が悪化してしまうことになる。
そこで、本発明は上記した点を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、ストローク長を確保しつつも外径の大径化を招かずに装置全長の短縮化を実現することができるサスペンション装置を提供することである。
本発明の課題解決手段は、螺子軸と螺子軸に螺合されるナットとナットに連結されるモータとを備えたアクチュエータと、シリンダとシリンダ内に摺動自在に挿入されてシリンダ内を二つの作動室に区画するピストンとシリンダ内に移動自在に挿入されてピストンに連結されるロッドとを備えた液圧ダンパとを備え、アクチュエータの螺子軸と液圧ダンパのシリンダとを連結したサスペンション装置において、螺子軸に液圧ダンパのシリンダに連通される中空部を設け、当該中空部内に気室と上記作動室のうち一方に連通される液室とを形成したことを特徴とする。
本発明のサスペンション装置によれば、液圧ダンパのシリンダ内にロッドが出入りする際の体積補償を螺子軸内に設けたリザーバとして機能する中空部で行うので、シリンダ内にフリーピストンを摺動自在に挿入して気室を区画したり、複筒型としてリザーバを設けたりする必要がなくなる。
また、リザーバとして必要な容積を螺子軸の中空部で確保することができるので、液圧ダンパのストローク長を充分に確保することができる。
したがって、片ロッド型に設定された液圧ダンパに必須のリザーバが液圧ダンパのシリンダ内あるいはシリンダ周りに設けるのではなく、液圧ダンパのシリンダに連結される螺子軸内に設けられるので、液圧ダンパの全長を短くしてサスペンション装置全体の短縮化を図っても、液圧ダンパの外径が大きくならず液圧ダンパのストローク長を充分に確保できるのである。
以下、図に示した一実施の形態に基づいて本発明について説明する。図1は、本発明の一実施の形態におけるサスペンション装置の縦断面図である。図2は、本発明の他の実施の形態におけるサスペンション装置の縦断面図である。
一実施の形態におけるサスペンション装置は、図1に示すように、螺子軸1と螺子軸1に螺合されるナットたるボール螺子ナット2とボール螺子ナット2に連結されるモータMとを備えたアクチュエータAと、シリンダ3とシリンダ3内に摺動自在に挿入されてシリンダ3内を二つの作動室R1,R2に区画するピストン4とシリンダ3内に移動自在に挿入されてピストン4に連結されるロッド5とを備えた液圧ダンパDとを備えて構成されるとともに、アクチュエータAの螺子軸1と液圧ダンパDのシリンダ3とが連結されており、螺子軸1に液圧ダンパDのシリンダ3に連通される中空部1aを設け、当該中空部1a内に気室Gと上記作動室R1に連通される液室Lとが形成されている。
そして、作動室R1,R2および液室L内には、作動油等の液体が充填され、気室G内には、気体が充填されている。
以下、各部の詳細について説明する。螺子軸1は、図1に示すように、有頂筒状とされて内部に下端から開口する中空部1aが形成され、その外周に形成した螺旋状の図示しない螺子溝と、軸線となる螺子軸1の直線運動方向に沿って形成した直線状の図示しないスプライン溝とを備えるとともに、下端には外周に螺子部1cを有するフランジ1bが設けられ、当該フランジ1bを後述する液圧ダンパDのシリンダ3の上端内周に螺合することで、螺子軸1と液圧ダンパDのシリンダ3とが連結されている。
ナットたるボール螺子ナット2は、周知であるので詳細には図示しないが、たとえば、筒状本体の内周に設けた螺子軸1の螺子溝に対向する螺旋状の通路と、筒状本体内に設けられ上記通路の両端を連通する循環路と、該通路および循環路に収容されるとともに螺子溝1を走行する複数の符示しないボールと、各ボール間に介装されるスペーサとを備えて構成され、各ボールは、上記ループ状に形成された通路と循環路を循環することができるようになっている。なお、本実施の形態では、螺子ナットをボール螺子ナット2として螺子軸1の円滑な直線運動を実現するようにしているが、上述したように非可逆でなければ、単に、螺子軸1の螺子溝に螺合する螺子山を備えたナットとしてもよい。
そして、このボール螺子ナット2は、モータMを保持する筒状のホルダ6に回転自在に保持されており、また、ホルダ6は、螺子軸1のスプライン溝を走行する複数のボールを備えたボールスプラインナット7を回転不能に保持しており、螺子軸1はホルダ6に対して軸周りの回転が拘束され、ホルダ6に対して図1中上下方向の直線運動のみが許容されている。
また、ホルダ6は、外周にアクチュエータAを車両の車体へ取付けるマウント12を備えており、後述の液圧ダンパDのロッド5を車両の車軸へ取付けることで、サスペンション装置を車両の車体と車軸との間に介装することができるようになっている。なお、サスペンション装置は、図1ではアクチュエータAを上方に配置して車体へ取付けるようになっているが、天地逆向きに車両へ搭載するようにしてもよい。
ボールスプラインナット7は、周知であるので詳細には図示しないが、たとえば、筒状本体の内周に設けた螺子軸1の外周に設けたスプライン溝に対向する直線状の通路と、筒状本体内に設けられ上記通路の両端を連通する循環路と、該通路および循環路に収容されるとともにスプライン溝を走行する複数の符示しないボールと、各ボール間に介装されるスペーサとを備えて構成され、各ボールは、上記ループ状に形成された通路と循環路を循環することができるようになっている。
なお、螺子軸1のホルダ6に対する回り止めは、本実施の形態にあっては、螺子軸1の外周に設けたスプライン溝とボールスプラインナット7とで構成されているが、螺子軸1の直線運動が可能であれば、これら以外の構成で回り止めするようにしてもよい。
モータMは、図1に示すように、筒状のケース8と、ケース8の内周に固定されるコアとコアに巻装したコイルとで構成されるステータ9と、ケース8内に回転自在に収容されて螺子軸1の挿通を許容する筒状のロータシャフト10と、ロータシャフト10の外周に装着されてステータ9に対向する磁石11とを備えて構成されている。そして、ケース8は、ホルダ6内に収容されて固定されており、このようにホルダ6にモータMを固定すると、ロータシャフト10の下端に設けた切欠10a内にボール螺子ナット2の上端に設けた突起2aが入り込み、ロータシャフト10とボール螺子ナット2とが互いに回転運動を伝達することが可能とされた状態で連結される。なお、モータMとナットの連結には、上述のようにロータシャフト10とボール螺子ナット2とが相対回転不能な状態で連結されるほか、歯車機構や減速機を介して連結されてもよい。
アクチュエータAは、上述の如く構成され、モータMでボール螺子ナット2を回転駆動させて螺子軸1を直線運動させることができるとともに、螺子軸1が外力で強制的に直線駆動させられる場合には、モータMのトルクでこの螺子軸1の直線運動を抑制することができるようになっている。また、螺子軸1の直線運動を抑制する場合には、モータMが外部入力される運動エネルギを回生して電気エネルギに変換することによって発生する回生トルクで螺子軸1の図1中上下方向の直線運動を抑制することもできる。
つまり、このサスペンション装置は、単に、螺子軸1の直線運動を抑制する減衰力を発生するばかりではなく、アクチュエータとしても機能することから、このサスペンション装置が車両の車体と車軸との間に介装されて使用されると、車両の車体の姿勢制御も同時に行うことができ、これにより、アクティブサスペンションとしても機能することができる。
なお、上述のように、このサスペンション装置では、アクチュエータAの螺子軸1に液圧ダンパDが直列に連結されており、この液圧ダンパDは、主として高周波振動を吸収する目的で設けられている。すなわち、液圧ダンパDは、慣性モーメントが大きく高周波振動の入力に対して伸縮しにくく振動を伝達しやすくなるアクチュエータAに直列して連結されることで、比較的加速度が大きい振動等の高周波振動の入力に対して、この振動エネルギを吸収するようになっている。
このように、このサスペンション装置は、低周波振動のみならず路面の突起乗り上げ時等の高周波振動の入力に対しても振動を効果的に抑制することができ、車両における乗り心地を向上することができるのである。
つづいて、液圧ダンパDについて説明する。シリンダ3は、筒状とされており、図1中下端には環状のロッドガイド13が嵌合され、図1中上端内周には、螺子軸1のフランジ1bが螺着されている。
また、シリンダ3内にはピストン4が摺動自在に挿入されてシリンダ3内には二つの作動室R1,R2が形成されている。そして、この実施の形態の場合、シリンダ3の上端が螺子軸1に連結されることにより、螺子軸1の中空部1aがシリンダ3内の作動室R1に連通されている。そして、中空部1a内に摺動自在に挿入したフリーピストン14で中空部1a内を液室Lと気室Gとを形成しており、液室L内には液圧ダンパDが最伸長した状態で液体の液面が中空部1a内に位置するように液体が充填され、液室Lは、作動室R1に連通されている。また、気室G内には、気体が充填されている。なお、螺子軸1の下端にフランジ1bを設けてシリンダ3の内周に螺着することで、螺子軸1とシリンダ3とを連結しているが、溶接や他の方法を利用して連結するようにしてもよく、また、螺子軸1にフランジ1bを設けず、シリンダ3の端部を閉塞する図示しないキャップを設けておき、このキャップに螺子軸を連結するようにしてもよく、螺子軸1およびシリンダ3の形状および構造についても任意に設定することができる。
このサスペンション装置の場合、液圧ダンパDが車軸側に配置されるので、気室Gが液室Lより上方配置されるため、気室Gと液室Lをフリーピストン14で仕切らずとも作動室R1内に気体の混入を回避可能であるので、フリーピストン14を省略することもできる。換言すれば、フリーピストン14を設けることで、サスペンション装置を天地逆にして使用することができるとともに、また、気室Gと液室Lとを完全に分離するので作動室R1への気体混入を確実に阻止しえることになる。
戻って、ピストン4には、上記作動室R1と作動室R2とを連通する通路4aが設けられており、該通路4aの途中には、減衰力発生要素4bが設けられている。減衰力発生要素4bは、上記通路4aを液体が通過する際に液体の流れに抵抗を与え、所定の圧力損失を生じさせるものであればよく、具体的にはたとえば、オリフィスやリーフバルブといった減衰バルブを採用することができる。
ロッド5は、シリンダ3の下端を封止する環状のロッドガイド13の内周に筒状のベアリング15を介して軸支されて、シリンダ3外へ突出されており、このロッド5の下端を図示しない取付部を介して車両における車軸に取付けることができるようになっている。
また、このサスペンション装置にあっては、アクチュエータAと液圧ダンパDが直列に連結されており、双方とも伸縮可能であるので、場合によっては液圧ダンパDが伸び切りあるいは縮みきった状態に維持される可能性がある。このような状態では、高周波振動を吸収する液圧ダンパDの働きが減殺されてしまい車両における乗り心地を損なう虞があるため、液圧ダンパDを中立位置に位置決めるバネ部材16,17が設けられている。詳しくは、ロッド5の下端に固定される筒部材18の内周にバネ部材16,17が直列に収容されており、このバネ部材16,17の間にシリンダ3に取付けたバネ受19が介装され、ロッド5に対してシリンダ3がバネ部材16,17によって中立位置に位置決められている。なお、中立位置とは、サスペンション装置を車両における車体と車軸との間に介装した状態で、ロッド5に対してシリンダ3が位置決められる位置であり、必ずしもシリンダ3の中央にピストン4が配置される状態、あるいは、ピストン4がストローク中心に配置される状態のみを指すものではない。
そして、この液圧ダンパDにあっては、シリンダ3に対してピストン4が図1中上下方向へ移動すると、ピストン3の移動に伴って容積が減少する作動室R1(R2)から容積が増大する作動室R2(R1)へ通路4aを介して移動する液体の流れに減衰力発生要素4bで抵抗を与えて圧力損失を生じせしめ、作動室R1と作動室R2に差圧を所持せしめて減衰力を発揮するようになっている。また、ロッド5がシリンダ3内から退出する場合、ロッド5がシリンダ3から退出する体積分の液体が作動室R1,R2内で不足することになるが、フリーピストン14が螺子軸1に対して中空部1a内を下方へ移動して気室Gの容積を拡大するとともに液室Lから上記不足分の液体が作動室R1,R2内に供給されて体積補償が行われる。反対に、ロッド5がシリンダ3内へ侵入する場合、ロッド5がシリンダ3内へ侵入する体積分の液体が作動室R1,R2内で過剰となるが、フリーピストン14が螺子軸1に対して中空部1a内を上方へ移動して気室Gの容積を減少せしめるとともに作動室R1,R2内から排出される上記過剰分の液体を液室Lの容積拡大によって吸収することによって体積補償が行われる。すなわち、螺子軸1に設けた中空部1aがリザーバとして機能することになる。
このように本発明のサスペンション装置にあっては、液圧ダンパDのシリンダ3内にロッド5が出入りする際の体積補償を螺子軸1内に設けたリザーバとして機能する中空部1aで行うので、シリンダ3内にフリーピストンを摺動自在に挿入して気室を区画したり、複筒型としてリザーバを設けたりする必要がなくなる。
また、リザーバとして必要な容積を螺子軸1の中空部1aで確保することができるので、液圧ダンパDのストローク長を充分に確保することができる。
したがって、片ロッド型に設定された液圧ダンパDに必須のリザーバが液圧ダンパDのシリンダ内あるいはシリンダ周りに設けるのではなく、液圧ダンパDのシリンダ3に連結される螺子軸1内に設けられるので、液圧ダンパDの全長を短くしてサスペンション装置全体の短縮化を図っても、液圧ダンパDの外径が大きくならず液圧ダンパDのストローク長を充分に確保できるのである。
つづいて、他の実施の形態のサスペンション装置について説明する。他の実施の形態のサスペンション装置にあっては、図2に示すように、上記した一実施の形態のサスペンション装置の外周にエアバネ20を設け、エアバネ20内を螺子軸1の中空部1a内に形成される気室Gに連通したものである。
このエアバネ20は、ホルダ6の外周に取付けた筒状のエアチャンバ21と、液圧ダンパDのロッド5の下端に取付けたエアチャンバ21より小径な筒部材18をエアピストンとして利用し、さらに、エアチャンバ21とエアピストンとしての筒部材18との間に介装される筒状のダイヤフラム22とを備えて構成され、エアチャンバ21と筒部材18とダイヤフラム22とで区画される空間23内には圧縮状態で気体が充填されている。すなわち、エアバネ20は、ホルダ6を介してモータMと液圧ダンパDのロッド5との間に介装されており、サスペンション装置全体を伸長させる方向に弾発力を発揮している。
また、モータMのケース8内は、エアバネ20内に連通されており、モータMのケース8は、エアバネ20の外殻の一部として機能しており、モータM内はエアバネ20の空間23の一部を成している。
なお、他の実施の形態のサスペンション装置は、一実施の形態のサスペンション装置の外周にエアバネ20を設け、螺子軸1の上端は開口されて中空部1aの気室Gがエアバネ20内に連通されるほかは、一実施の形態のサスペンション装置と同様の構成とされているので、説明の重複を避けるため、他の実施の形態のサスペンション装置の説明に際して一実施の形態のサスペンション装置と同様の部材については同じ符号を付して、詳しい説明は省略する。
そして、上記のようにアクチュエータAおよび液圧ダンパDの外周周りに設けられたエアバネ20の空間23は、螺子軸1の中空部1aの気室Gに連通されており、液圧ダンパDの作動室R1,R2内には気室Gに面する液室Lを介してエアバネ23内となる空間23の圧力が作用している。
なお、螺子軸1の中空部1a内に形成される気室Gをエアバネ20に連通するには、図示するように、螺子軸1を筒状として中空部1aの上端が開放するようにしておくほか、側部に中空部1aをエアバネ20内に連通する孔を設けるようにしてもよい。
なお、中空部1a内に摺動自在に挿入されたフリーピストン14については、液圧ダンパDを車軸側となる下方に配置するのであれば、省略することができるのは上述の一実施の形態と同様である。
このように、他の実施の形態のサスペンション装置にあっても、シリンダ3内にロッド5が出入りする際の体積補償を螺子軸1に設けたリザーバとして機能する中空部1aで行うので、シリンダ内にフリーピストンを摺動自在に挿入して気室を区画したり、複筒型としてリザーバを設けたりする必要がなくなって、液圧ダンパDの全長を短くしてサスペンション装置全体の短縮化を図っても、液圧ダンパDの外径が大きくならず液圧ダンパDのストローク長を充分に確保できるのであるが、これに加えて、気室Gをエアバネ20に連通することで、気室Gの容積を中空部1a内のみで確保する必要が無く、液圧緩衝器Dの最収縮時に中空部1aの容積の大部分を液室Lに割り当てることができるので、液圧ダンパDのストローク長をより長く確保することができる。
また、サスペンション装置が伸縮する際には、エアチャンバ10とエアピストン11とが遠近して、上記エアバネ20の空間23の容積を拡縮することになり、エアバネ5内の圧力が変動するようになっており、車両に搭載される重量が大きくなると、シリンダ2内の作動室R1,R2の圧力を上昇させることになる。
ゆえに、積載物を含めた車両重量が大きくなる場合には、液圧ダンパDが発生する減衰力も大きくなり、車両重量の増加に応じて車両に適する減衰力を発揮することができ、車両重量増加時の減衰力不足を解消する。
反対に、積載物を含めた車両重量が小さくなるとエアバネ20内の圧力が減少するので、上記したところとは反対に、液圧ダンパDの減衰力は小さくなって、車両重量の減少に応じて車両に適する減衰力を発揮することができ、車両重量減少時に減衰力過剰となってしまう事態を招くことも無い。
さらに、液圧ダンパDの場合、エアバネ20内の圧力を変化させることで、発生減衰力が変化する構造となっているので、エアバネ20内の圧力を制御することによって、減衰力可変型の緩衝器としても使用することができる。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
1 螺子軸
1a 螺子軸における中空部
1b 螺子軸におけるフランジ
1c 螺子軸における螺子部
2 ナットたるボール螺子ナット
2a ボール螺子ナットにおける突起
3 シリンダ
4 ピストン
4a 通路
4b 減衰力発生要素
5 ロッド
6 ホルダ
7 ボールスプラインナット
8 ケース
9 ステータ
10 ロータシャフト
10a ロータシャフトにおける切欠
11 磁石
12 マウント
13 ロッドガイド
14 フリーピストン
15 ベアリング
16,17 バネ部材
18 筒部材
19 バネ受
20 エアバネ
21 エアチャンバ
22 ダイヤフラム
23 空間
A アクチュエータ
D 液圧ダンパ
G 気室
L 液室
M モータ
R1,R2 作動室
1a 螺子軸における中空部
1b 螺子軸におけるフランジ
1c 螺子軸における螺子部
2 ナットたるボール螺子ナット
2a ボール螺子ナットにおける突起
3 シリンダ
4 ピストン
4a 通路
4b 減衰力発生要素
5 ロッド
6 ホルダ
7 ボールスプラインナット
8 ケース
9 ステータ
10 ロータシャフト
10a ロータシャフトにおける切欠
11 磁石
12 マウント
13 ロッドガイド
14 フリーピストン
15 ベアリング
16,17 バネ部材
18 筒部材
19 バネ受
20 エアバネ
21 エアチャンバ
22 ダイヤフラム
23 空間
A アクチュエータ
D 液圧ダンパ
G 気室
L 液室
M モータ
R1,R2 作動室
Claims (4)
- 螺子軸と螺子軸に螺合されるナットとナットに連結されるモータとを備えたアクチュエータと、シリンダとシリンダ内に摺動自在に挿入されてシリンダ内を二つの作動室に区画するピストンとシリンダ内に移動自在に挿入されてピストンに連結されるロッドとを備えた液圧ダンパとを備え、アクチュエータの螺子軸と液圧ダンパのシリンダとを連結したサスペンション装置において、螺子軸に液圧ダンパのシリンダに連通される中空部を設け、当該中空部内に気室と上記作動室のうち一方に連通される液室とを形成したことを特徴とするサスペンション装置。
- 液圧ダンパのロッドとアクチュエータのモータとの間に介装されるエアバネを備え、螺子軸の中空部内に設けた気室をエアバネ内に連通したことを特徴とする請求項1に記載のサスペンション装置。
- 中空部内に摺動自在に挿入されて中空部内を上記作動室のうち一方に連通される液室と気室とを区画するフリーピストンを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のサスペンション装置。
- エアバネは、モータに連結される筒状のエアチャンバと、ロッドに連結され筒状であってエアチャンバより小径のエアピストンと、エアチャンバとエアピストンとの間に介装されるダイヤフラムとを備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のサスペンション装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008297651A JP2010121749A (ja) | 2008-11-21 | 2008-11-21 | サスペンション装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010121749A true JP2010121749A (ja) | 2010-06-03 |
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Family Applications (1)
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JP2008297651A Pending JP2010121749A (ja) | 2008-11-21 | 2008-11-21 | サスペンション装置 |
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Country | Link |
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2008
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