JP2010121639A - 車輪用軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 軸受を大型化することなく各種軸受情報を検出でき、かつセンサの配線が内輪と軸との間に挟まるのを防止できる車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】 車輪用軸受装置1は、外周に単列の転走面5を有し軸方向に並んで配置されて互いに端面で突き合わせられた2個の内輪3Aと、これら内輪3Aの各転走面5に対向する複列の転走面4を内周に有する外輪2と、これら内外輪の転走面5,4間に介在した複列の転動体6とを備える。2個の内輪3A,3Aの互いに突き合わせられる端面間には、これら2個の内輪3A,3A間に作用する軸力、軸受温度、内外輪間の相対的な回転速度のうちの少なくとも一つの特性を検出するセンサ10を介在させる。内輪3Aの内周に内輪と同心のスリーブ21を嵌合させ、このスリーブ21と内輪3Aの間にセンサ10の配線16を引き出す配線引き出し路17を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】 車輪用軸受装置1は、外周に単列の転走面5を有し軸方向に並んで配置されて互いに端面で突き合わせられた2個の内輪3Aと、これら内輪3Aの各転走面5に対向する複列の転走面4を内周に有する外輪2と、これら内外輪の転走面5,4間に介在した複列の転動体6とを備える。2個の内輪3A,3Aの互いに突き合わせられる端面間には、これら2個の内輪3A,3A間に作用する軸力、軸受温度、内外輪間の相対的な回転速度のうちの少なくとも一つの特性を検出するセンサ10を介在させる。内輪3Aの内周に内輪と同心のスリーブ21を嵌合させ、このスリーブ21と内輪3Aの間にセンサ10の配線16を引き出す配線引き出し路17を設ける。
【選択図】 図1
Description
この発明は、鉄道車両や自動車等の車両に使用され、軸受異常、固定状態、回転速度などの各種軸受情報を検出する機能を備えた車輪用軸受装置に関する。
この種の車輪用軸受装置として、図8に示すように、転がり軸受31の内外輪32,33間の軸受空間の両端をシールするシール手段34に、軸受内の温度を測定する温度センサ37を取付けたものが提案されている(例えば特許文献1)。この場合の転がり軸受31は、外輪回転型である複列の円すいころ軸受であり、固定輪である内輪33は軸方向に並ぶ一対の分割内輪33A,33Aを互いに端面で付き合わせた分割型とされ、図示しない軸の外周に嵌合して固定される。シール手段34は、内輪32に取付けたシール部材35と、外輪33に取付けたシール部材36とで構成され、固定輪である内輪32側のシール部材35に温度センサ37が設けられている。転がり軸受31の両端の温度センサ37の配線38を、いずれか片方へまとめて引き出せるように、片方の温度センサ37の配線38は、内輪32の内径面に設けた軸方向溝39を通して引き出される。
特開2002−130263号公報
しかし、軸受情報として検出することが望まれるものは軸受温度に限らず、軸受固定状態など他の軸受異常情報や回転速度などの情報があり、上記構成の車輪用軸受装置ではこれらの情報は検出できない。また、上記構成の車輪用軸受装置では、温度センサ37をシール部材35に取付けているが、温度センサ以外のセンサを取付ける場合、軸受を大型化することなく取付けることができる構造が求められる。
この発明の目的は、軸受を大型化することなく各種軸受情報を検出でき、かつセンサの配線が内輪と軸との間に挟まるのを防止できる車輪用軸受装置を提供することである。
この発明の車輪用軸受装置は、それぞれ外周に単列の転走面を有し軸方向に並んで配置されて互いに端面で突き合わせられた2個の内輪と、これら2個の内輪の各転走面に対向する複列の転走面を内周に有する外輪と、これら内外輪の転走面間に介在した複列の転動体とを備えた車輪用軸受装置において、前記2個の内輪の互いに突き合わせられる端面間に、これら2個の内輪間に作用する軸力、軸受温度、内外輪間の相対的な回転速度のうちの少なくとも一つの特性を検出するセンサを介在させると共に、前記2個の内輪の内周に、これら内輪と同心のスリーブを嵌合させ、このスリーブと前記内輪の間に前記センサの配線を引き出す配線引き出し路を設けたことを特徴とする。
この構成によると、2個の内輪の互いに突き合わせられる端面間に、これら2個の内輪間に作用する軸力、軸受温度、内外輪間の相対的な回転速度のうちの少なくとも一つの特性を検出するセンサを介在させたため、軸受を大型化することなく、前記軸力、軸受温度、回転速度などの各種軸受情報を検出することができる。また、前記2個の内輪の内周に内輪と同心のスリーブを嵌合させ、このスリーブと前記内輪の間に前記センサの配線を引き出す配線引き出し路を設けたため、センサの配線が内輪と軸との間に挟まるのを防止できる。
この構成によると、2個の内輪の互いに突き合わせられる端面間に、これら2個の内輪間に作用する軸力、軸受温度、内外輪間の相対的な回転速度のうちの少なくとも一つの特性を検出するセンサを介在させたため、軸受を大型化することなく、前記軸力、軸受温度、回転速度などの各種軸受情報を検出することができる。また、前記2個の内輪の内周に内輪と同心のスリーブを嵌合させ、このスリーブと前記内輪の間に前記センサの配線を引き出す配線引き出し路を設けたため、センサの配線が内輪と軸との間に挟まるのを防止できる。
この発明において、前記配線引き出し路が、前記スリーブの外径面に設けた配線溝であっても、前記内輪の内径面に設けた配線溝であっても良い。これら配線溝によると、配線引き出し路が容易に形成できる。
前記配線溝を設ける場合、その配線溝の断面形状は、方形であっても、また半円形であっても良い。
この発明において、前記配線引き出し路に弾性部材を詰めても良い。弾性部材を詰める事により、配線引き出し路への泥水等の浸入を防ぐ事ができる。また、配線を緩まずに固定できて、配線の支持が安定し、車両振動による配線の揺れで断線が生じることも、防止できる。
この発明において、車両の軸方向に対する内外輪の取付方向が定まっている軸受の場合に、前記センサは前記2個の内輪のうちインボード側の内輪のアウトボード側を向く端部に圧入固定しても良い。この構成の場合、センサとアウトボード側の内輪との間に生じる相対回転を無視できるので、その相対回転でセンサの配線が引っ張られて断線するなどの不具合の発生を防止できる。
この発明において、前記センサの前記内輪に対する相対回転、および前記スリーブに対する相対回転を阻止する回り止め手段を設けても良い。この構成の場合、センサの配線が上記相対回転で引っ張られて断線するなどの不具合の発生を防止できる。
この発明において、前記軸力を検出するセンサ素子は歪みゲージ、前記軸受温度を検出するセンサ素子は熱電対ゲージ、前記内外輪間の相対的な回転速度を検出するセンサ素子は磁気センサであっても良い。歪みゲージであると、簡素な構成のセンサ素子で軸力を検出が行える。また、熱電対ゲージであると、簡素な構成で軸受温度の検出が行える。磁気センサであると、光学式センサと異なり、封入潤滑剤による汚れ等に係わらずに、精度良く回転検出することができる。
この発明において、前記外輪はハブフランジを有するハブ輪兼用部品であっても良い。また、前記外輪は、ハブに圧入固定されるものであっても良い。
この発明の車輪用軸受装置は、それぞれ外周に単列の転走面を有し軸方向に並んで配置されて互いに端面で突き合わせられた2個の内輪と、これら2個の内輪の各転走面に対向する複列の転走面を内周に有する外輪と、これら内外輪の転走面間に介在した複列の転動体とを備えた車輪用軸受装置において、前記2個の内輪の互いに突き合わせられる端面間に、これら2個の内輪間に作用する軸力、軸受温度、内外輪間の相対的な回転速度のうちの少なくとも一つの特性を検出するセンサを介在させると共に、前記2個の内輪の内周に、これら内輪と同心のスリーブを挿入し、このスリーブと前記内輪の間に前記センサの配線を引き出す配線引き出し路を設けたため、軸受を大型化することなく各種軸受情報を検出でき、かつセンサの配線が内輪と軸との間に挟まるのを防止できる。
この発明の一実施形態形態を図1ないし図3に基づいて説明する。この車輪用軸受装置1は、第2世代に分類される複列の円すいころ軸受型であり、外輪回転タイプでかつ従動輪支持用のものである。同図の軸受装置1は、自動車用の軸受であるが、鉄道車両用であっても良い。なお、この明細書において、車両に取付けた状態で車両の車幅方向の外側寄りとなる側をアウトボード側と呼び、車両の中央寄りとなる側をインボード側と呼ぶ。図1では、左側がアウトボード側であり、右側がインボード側である。
この車輪用軸受装置1は、内周に複列の転走面4を有するハブ輪兼用の外輪2と、これら転走面4にそれぞれ対向する転走面5を外周に有する内輪3と、これら複列の転走面4,5間に介在する複列の転動体6とを備える。外輪2は一体型のものであり、外周にホイール取付用のハブフランジ2aを有する。内輪3は、単列の転走面5をそれぞれ有する2個の分割内輪3A,3Aが軸方向に並んで配置されて、互いに端面で突き合わせられた分割型とされ、各分割内輪3Aは両鍔付きとされている。内輪3の内周には、内輪3と同心のスリーブ21が嵌合され、このスリーブ21を介して図示しない軸の外周に内輪3が嵌合して固定される。転動体6は各列毎に保持器7で保持されている。内外輪3,2間に形成される環状空間の両端は一対のシール手段8,9により密封されている。
この車輪用軸受装置1は、内周に複列の転走面4を有するハブ輪兼用の外輪2と、これら転走面4にそれぞれ対向する転走面5を外周に有する内輪3と、これら複列の転走面4,5間に介在する複列の転動体6とを備える。外輪2は一体型のものであり、外周にホイール取付用のハブフランジ2aを有する。内輪3は、単列の転走面5をそれぞれ有する2個の分割内輪3A,3Aが軸方向に並んで配置されて、互いに端面で突き合わせられた分割型とされ、各分割内輪3Aは両鍔付きとされている。内輪3の内周には、内輪3と同心のスリーブ21が嵌合され、このスリーブ21を介して図示しない軸の外周に内輪3が嵌合して固定される。転動体6は各列毎に保持器7で保持されている。内外輪3,2間に形成される環状空間の両端は一対のシール手段8,9により密封されている。
前記内輪3を構成する2個の分割内輪3A,3Aの互いに突き合わせられる端面間には、これら2個の分割内輪3A,3A間に作用する軸力(内輪3の幅方向の固定力)、軸受温度、内外輪3,2間の相対的な回転速度の各特性を検出するセンサ10が介在させてある。なお、センサ10は、前記軸力、軸受温度、回転速度の各特性のうちの少なくとも一つの特性を検出するものであっても良い。センサ10は、2個の分割内輪3Aの互いに突き合わせられる端面間に介在するリング状のセンサ素子取付リング11と、このセンサ素子取付リング11に取付けられたセンサ素子12,13,14とでなる。ここでは、軸力を検出するセンサ素子12として歪みゲージが、軸受温度を検出するセンサ素子13として熱電対ゲージが、回転速度を検出するセンサ素子14として磁気センサがそれぞれ用いられる。磁気センサからなるセンサ素子14のセンサターゲットとして、外輪2の内周におけるセンサ10と径方向に対向する位置には、リング状の磁気エンコーダ15が取付けられる。
軸受温度を検出するセンサ素子13は、図2のように、センサ素子取付リング11の外周部における前記センサ素子14とは異なる周方向位置に取付けられる。軸力を検出するセンサ素子12は、センサ素子取付リング11の内周部に、その両端面から若干軸方向に突出するように取付けられる。磁気センサからなるセンサ素子14は、センサ素子取付リング11の外周部に取付けられる。
センサ素子取付リング11は、センサ素子取付リング本体11Aとリング状芯金11Bとでなり、そのリング状芯金11Bがインボード側の分割内輪3Aのアウトボード側を向く端部の外径面に圧入固定されている。これにより、アウトボード側の分割内輪3Aとセンサ10の間の相対回転を無視できるので、センサ10の配線16が前記相対回転で引っ張られて断線するなどの不具合の発生を防止できる。
前記スリーブ21は、軸方向に延びる円筒部21aと、この円筒部21aのインボード側端からインボード側の分割内輪3Aの内径面に沿って外径側へ拡径変化する拡径端部21bとでなる。このスリーブ21と前記内輪3の間には、前記センサ10の配線16を引き出すための配線引き出し路が設けられている。ここでは、前記配線引き出し路として、スリーブ21の外径面に、スリーブ円筒部21aでは軸方向へ延び、スリーブ拡径端部21bにおいて外径側へと方向転換して延びる配線溝17が形成されている。この配線溝17は、例えば図1の矢印Pで示す方向から見た正面図を示す図3(A),(B)のように、断面方形や断面半円形とされる。センサ10の配線16の端部には、外部の回路と接続するためのコネクタ19が接続されている。センサ10の配線16は、スリーブ21の配線溝17に沿わせた状態で、スリーブ21を内輪3の内周に嵌合させることで、インボード側の分割内輪3Aの外側端面の外径側に引き出す。これにより、センサ10の配線16が内輪3と図示しない軸との間に挟まるのを防止できる。
この構成の車輪用軸受装置1によると、2個の分割内輪3A,3Aの互いに突き合わせられる端面間に、これら2個の分割内輪3A,3A間に作用する軸力、軸受温度、内外輪3,2間の相対的な回転速度のうちの少なくとも一つの特性を検出するセンサ10を介在させたため、軸受を大型化することなく、前記軸力(軸受の固定状態)、軸受温度、回転速度などの各種軸受情報を検出することができる。
また、内輪3の内周に、内輪3と同芯のスリーブ21を嵌合させて、このスリーブ21と内輪3との間にセンサ10の配線16を引き出す配線引き出し路となる配線溝17を設けているので、図示しない軸として配線のための加工を施したものに変更することなく、センサ10の配線16が軸との間に挟まって断線してしまうのを防止できる。
また、前記センサ10は、前記2個の分割内輪3A,3Aの互いに付き合わせられる端面間に介在するリング状のセンサ素子取付リング11に、センサ素子12,13,14を取付けて構成されるので、軸受へのセンサ10の組付を容易に行うことができる。
なお、この実施形態において、前記スリーブ21の配線溝17に、図3(C)に示すように弾性部材20を充填しても良い。このように、配線溝17に弾性部材20を充填すると、配線溝17内への泥水等の浸入を防ぐ事ができる。また、配線16を緩まず確実に固定することができる。
図4は、この発明の他の実施形態を示す。この実施形態では、図1〜図3に示す車輪用軸受装置1において、スリーブ21と内輪3の間に設ける配線引き出し路として、インボード側の分割内輪3Aの内径面に、軸方向へ延びてインボード側を向く端面において外径側へと方向転換して延びる配線溝18が形成されている。その他の構成は、図1〜図3に示す実施形態の場合と同様である。
この実施形態の場合も、図示しない軸として配線のための加工を施したものに変更することなく、センサ10の配線16が軸との間に挟まって断線してしまうのを防止できる。
図5および図6は、この発明のさらに他の実施形態を示す。この実施形態では、図1〜図3に示す車輪用軸受装置1において、センサ10を構成するセンサ素子取付リング11の分割内輪3Aに対する相対回転を阻止する回り止め手段22、23と、スリーブ21に対する相対回転を阻止する回り止め手段24とを設けている。センサ素子取付リング11は、リング状芯金11B’の外周にセンサ素子取付リング本体11Aを固定してなる。その他の構成は、図1〜図3に示す実施形態の場合と同様である。
1つの回り止め手段22は、前記リング状芯金11B’のアウトボード側分割内輪3Aに向く一端からなり、その分割内輪3Aのインボード側を向く端部の外径面に圧入固定される。もう1つの回り止め手段23は、スリーブ21を省略して示す図6のように、インボード側の分割内輪3Aに設けた係止溝23Bと、前記リング状芯金11B’の他端に設けられて前記係止溝23Bに係合する係止突部23Aとでなる。前記係止溝23Bは、センサ素子取付リング11に突き合わせられる分割内輪3Aのアウトボード側を向く端面の周方向の複数箇所に設けられる。前記係止突部23Aは、前記リング状芯金11B’の前記分割内輪3Aに突き合わせられる端面の周方向の複数箇所に設けられる。さらに他の1つの回り止め手段24は、前記リング状芯金11B’の内径面に内径側に向けて突出し、スリーブ21の配線溝17に係合する凸部として設けられる。
このように、1つの回り止め手段22でアウトボード側の分割内輪3Aに対するセンサ10の相対回転が、またもう1つの回り止め手段23でインボード側の分割内輪3Aに対するセンサ10の相対回転が、さらに他の1つの回り止め手段24でスリーブ21に対するセンサ10の相対回転がそれぞれ阻止される。これにより、センサ10の配線16が上記相対回転で引っ張られて断線するなどの不具合の発生を防止できる。
図7は、この発明のさらに他の実施形態を示す。この車輪用軸受装置1Aは、図1〜図3に示す車輪用軸受装置1の構成を、第1世代に分類される複列の円すいころ軸受型であり、外輪回転タイプでかつ従動輪支持用の軸受に適用したものである。すなわち、この車輪用軸受装置1Aでは、外輪2はハブ輪兼用ではなくハブフランジを持たず、ハブに圧入固定される。その他の構成は図1〜図3の車輪用軸受装置1と同様である。
1,1A…車輪用軸受装置
2…外輪
3…内輪
3A…分割内輪
4,5…転走面
6…転動体
10…センサ
12〜14…センサ素子
16…配線
17…スリーブの配線溝(配線引き出し路)
18…内輪の配線溝(配線引き出し路)
20…弾性部材
21…スリーブ
22〜24…回り止め手段
2…外輪
3…内輪
3A…分割内輪
4,5…転走面
6…転動体
10…センサ
12〜14…センサ素子
16…配線
17…スリーブの配線溝(配線引き出し路)
18…内輪の配線溝(配線引き出し路)
20…弾性部材
21…スリーブ
22〜24…回り止め手段
Claims (10)
- それぞれ外周に単列の転走面を有し軸方向に並んで配置されて互いに端面で突き合わせられた2個の内輪と、これら2個の内輪の各転走面に対向する複列の転走面を内周に有する外輪と、これら内外輪の転走面間に介在した複列の転動体とを備えた車輪用軸受装置において、
前記2個の内輪の互いに突き合わせられる端面間に、これら2個の内輪間に作用する軸力、軸受温度、内外輪間の相対的な回転速度のうちの少なくとも一つの特性を検出するセンサを介在させると共に、前記2個の内輪の内周に、これら内輪と同心のスリーブを嵌合させ、このスリーブと前記内輪の間に前記センサの配線を引き出す配線引き出し路を設けたことを特徴とする車輪用軸受装置。 - 請求項1において、前記配線引き出し路が、前記スリーブの外径面に設けた配線溝である車輪用軸受装置。
- 請求項1において、前記配線引き出し路が、前記内輪の内径面に設けた配線溝である車輪用軸受装置。
- 請求項2または請求項3において、前記配線溝の断面形状が方形または半円形である車輪用軸受装置。
- 請求項2ないし請求項4のいずれか1項において、前記配線引き出し路に弾性部材を詰めた車輪用軸受装置。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、車両の軸方向に対する内外輪の取付方向が定まっていて、前記センサは前記2個の内輪のうちインボード側の内輪のアウトボード側を向く端部に圧入固定した車輪用軸受装置。
- 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、前記センサの前記内輪に対する相対回転、および前記スリーブに対する相対回転を阻止する回り止め手段を設けた車輪用軸受装置。
- 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、前記軸力を検出するセンサ素子は歪みゲージ、前記軸受温度を検出するセンサ素子は熱電対ゲージ、前記内外輪間の相対的な回転速度を検出するセンサ素子は磁気センサである車輪用軸受装置。
- 請求項1ないし請求項8のいずれか1項において、前記外輪はハブフランジを有するハブ輪兼用部品である車輪用軸受装置。
- 請求項1ないし請求項8のいずれか1項において、前記外輪はハブに圧入固定されるものである車輪用軸受装置。
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