JP2010120570A - 車両用シート装置 - Google Patents

車両用シート装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010120570A
JP2010120570A JP2008297700A JP2008297700A JP2010120570A JP 2010120570 A JP2010120570 A JP 2010120570A JP 2008297700 A JP2008297700 A JP 2008297700A JP 2008297700 A JP2008297700 A JP 2008297700A JP 2010120570 A JP2010120570 A JP 2010120570A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
bracket
seat
slide rail
support portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008297700A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Maeda
賢治 前田
Koji Ito
浩二 伊藤
Munehito Inayoshi
宗人 稲吉
Hiroshi Ichihara
寛 市原
Hiroyuki Fujii
宏行 藤井
Yoshimasa Asano
喜正 浅野
Naoka Kawajiri
尚加 川尻
Takeshi Kuwabara
武士 桑原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2008297700A priority Critical patent/JP2010120570A/ja
Priority to US12/618,006 priority patent/US8215189B2/en
Publication of JP2010120570A publication Critical patent/JP2010120570A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/002Seats provided with an occupancy detection means mounted therein or thereon
    • B60N2/0021Seats provided with an occupancy detection means mounted therein or thereon characterised by the type of sensor or measurement
    • B60N2/003Seats provided with an occupancy detection means mounted therein or thereon characterised by the type of sensor or measurement characterised by the sensor mounting location in or on the seat
    • B60N2/0031Seats provided with an occupancy detection means mounted therein or thereon characterised by the type of sensor or measurement characterised by the sensor mounting location in or on the seat mounted on the frame
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2210/00Sensor types, e.g. for passenger detection systems or for controlling seats
    • B60N2210/40Force or pressure sensors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】荷重検出装置を車両用シートの車両後端のみに配置した場合に、荷重検出装置が受ける荷重をより大きくできることにより、測定精度を向上することができる車両用シート装置を提供する。
【解決手段】ブラケット18は、スライドレール16のうち車両前方向端縁に配置され、スライドレール16に対してシート側固定部材17を支持する。このブラケット18は、スライドレール16から車両上方に向かって立設される支持部22と、支持部22の上部から車両後方に延びるように結合されることにより支持部22に片持ち支持され、支持部22より自由端側にてシート側固定部材17に取り付けられる上側取付部31と、支持部22の下端に結合され、スライドレール16に取り付けられる下側取付部21とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シートに着座している乗員の荷重を測定する荷重検出装置を備える車両用シート装置に関するものである。
車両用シート装置について、例えば、特許文献1に記載されたものがある。特許文献1には、荷重検出装置が、車両のフロアに対して車両前後方向にスライド可能な一対のアッパレールとシート側固定部材との間に配置されている。具体的には、4個の荷重検出装置が、車両左右の一対のアッパレールのうち車両前後端にそれぞれ配置されている。
これに対して、製造コスト、組み立てコスト、配線コストを低減するために、荷重検出装置の個数を低減した車両用シート装置について、特許文献2に記載されている。特許文献2には、2個の荷重検出装置が、それぞれのアッパレールの車両後端とシート側固定部材との間に配置されている。一方、アッパフレームの車両前方向端縁とシート側固定部材とは、スポット固定またはピボット固定されている。このように、荷重検出装置の個数を低減している。
特開2008-134232号公報(特許文献1、図1) 特開2001-150997号公報(特許文献2、実施例4、図4)
しかし、特許文献2に記載の構成では、下り坂道を走行している車両の姿勢や、乗員の姿勢や着座位置によって、車両用シートに着座した乗員の荷重を適切に測定できないおそれがある。下り坂道を走行中における車両シートに着座した乗員の重心は、水平道を走行中における当該重心に比べて、車両前方へ移動する。そのため、上記構成では、荷重検出装置が車両後端のみに配置されているため、当該荷重検出装置の受ける荷重が小さくなる。また、乗員が前寄りに座る姿勢における乗員の重心は、乗員が後ろ寄りに座る姿勢における乗員の重心に比べて、車両前方へ移動する。この場合も同様に、当該荷重検出装置の受ける荷重が小さくなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、荷重検出装置を車両用シートの車両後端のみに配置した場合に、荷重検出装置が受ける荷重をより大きくできることにより、測定精度を向上することができる車両用シート装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の特徴は、
車両用シートを固定するシート側固定部材と、
車両のフロアに対して車両前後方向にスライド可能に設けられたスライドレールと、
前記シート側固定部材と前記スライドレールとの間に介在し、前記スライドレールのうち車両後端に配置され、前記車両用シートに着座している乗員の荷重を測定する荷重検出装置と、
前記スライドレールのうち車両前方向端縁に配置され、前記スライドレールに対して前記シート側固定部材を支持するブラケットと、
を備え、
前記ブラケットは、
前記スライドレールの上面に取り付けられる下側取付部と、
前記下側取付部から車両上方に向かって立設される支持部と、
前記支持部の上部から車両後方に延びるように結合されることにより前記支持部に片持ち支持され、前記支持部より自由端側にて前記シート側固定部材に取り付けられる上側取付部と、
を備えることである。
請求項2に係る発明の特徴は、請求項1において、
前記支持部は、前記下側取付部における前記スライドレールとの取付位置より車両前方にて前記下側取付部に設けられることである。
請求項3に係る発明の特徴は、請求項2において、
前記支持部の少なくとも一部は、前記スライドレールの車両前方向端縁より車両前方に張り出すように設けられることである。
請求項4に係る発明の特徴は、請求項1〜3の何れか一項において、
前記支持部は、板状をなし、
前記ブラケットは、前記支持部の前記板状の面に対して直交する方向を軸心とするように前記支持部に設けられ、前記上側取付部を軸支する連結部をさらに備えることである。
請求項5に係る発明の特徴は、請求項1〜4の何れか一項において、
前記支持部は、板状をなし、その面部位が車両前後方向および車両上下方向に延びるように設けられることである。
請求項6に係る発明の特徴は、請求項4または5において、
前記ブラケットは、
前記スライドレールの上面に取り付けられる前記下側取付部と前記下側取付部から車両上方に立設される前記支持部とを有し、車両前方から見た場合にL字状または上下反転T字状をなす第一の部材と、
前記シート側固定部材の下面に取り付けられる前記上側取付部と前記上側取付部から車両上下方向に立設され前記支持部の上部に連結される立壁部とを有し、車両前方から見た場合にL字状、上下反転L字状、T字状または上下反転T字状をなす第二の部材と、
を備えることである。
請求項7に係る発明の特徴は、請求項1〜5の何れか一項において、
前記ブラケットは、
前記下側取付部と前記支持部とを有する第一の部材と、
前記上側取付部を有する第二の部材と、
前記第一の部材および前記第二の部材の一方に固定され、前記第一の部材と前記第二の部材とが離間する場合に前記第一の部材および前記第二の部材の他方に係合するストッパ部と、
を備えることである。
請求項8に係る発明の特徴は、請求項7において、
前記ストッパ部は、前記下側取付部を前記スライドレールに締結する締結部材、または、前記上側取付部を前記シート側固定部材に締結する締結部材に形成されることである。
請求項9に係る発明の特徴は、請求項7において、
前記ストッパ部は、前記第一の部材および前記第二の部材の少なくとも一方に一体的に成形されることである。
上記のように構成した請求項1に係る発明によれば、ブラケットにおけるシート側固定部材の荷重支持点がブラケットによるシート側固定部材の取付点より車両前方に位置することになる。一方、従来は、スライドレールの車両前方向端縁とシート側固定部材とがスポット固定またはピボット固定されていた。つまり、スライドレールにおけるシート側固定部材の荷重支持点とスライドレールによるシート側固定部材の取付点が、同一位置であった。ここで、荷重支持点が車両前方に移動すればするほど、荷重支持点が受ける荷重は小さくなる。つまり、本発明を適用することにより、従来に比べて、ブラケット(従来のスポット固定位置に相当)が受ける荷重を小さくできる。反対に、車両後端に設けられた荷重検出装置が受ける荷重を大きくすることができる。従って、下り坂道を走行している場合や、乗員が前寄りに座っている場合であっても、車両後端の荷重検出装置により、確実に乗員の荷重を測定できる。
請求項2に係る発明によれば、支持部が、下側取付部におけるスライドレールとの取付位置より車両前方側に位置する。ここで、スライドレールは車両フロアに対して車両前後方向にスライド可能に設けられるため、通常、スライドレールの車両前方向端縁の位置が制限される。このような場合であっても、支持部が下側取付部におけるスライドレールとの取付位置より車両前方に位置することで、ブラケットによるシート側固定部材の荷重支持点をより車両前方に位置させることができる。従って、荷重検出装置が受ける荷重を確実に大きくできる。
請求項3に係る発明によれば、支持部による上側取付部を支持する位置は、スライドレールの車両前方向端縁より車両前方に位置する。従って、スライドレールの車両前方向端縁の位置が制限されるとしても、ブラケットにおけるシート側固定部材の荷重支持点をより効果的に車両前方に位置させることができる。従って、荷重検出装置が受ける荷重をさらに確実に大きくできる。
請求項4に係る発明によれば、車両用シートへの乗員の着座により上側取付部を介して連結部に荷重が加わった際、上側取付部は片持ち支持されているため、該連結部には軸心を中心とした回転方向の荷重(回転荷重)が加わり、該回転荷重が支持部によって支承される。このとき、支持部の板状の面と連結部の軸心とは直交する方向をなしているため、連結部から支持部へ伝達された回転荷重は、支持部の板状の面方向と同一となる。よって、支持部には、主として板状の面と平行に回転するせん断応力が加わり、捩れ応力が加わりにくくなる。その結果、本発明によれば、支持部は高い支持剛性を発揮する。
請求項5に係る発明によれば、車両の急加減速等により車両用シートに車両前後方向に荷重が加わった際に、支持部には主としてせん断応力が加わり、支持部は撓み変形しようとする。ここで、本発明の態様と、支持部が板状をなし、その面部位(面の接線方向)が車両左右方向および車両上下方向に延びるように設けられている場合と比較して説明する。支持部が受ける荷重に対して、本発明の態様における断面二次モーメントが、比較例の態様における断面二次モーメントに比べて大きくなる。従って、本発明によれば、高い曲げ剛性を得ることができる。つまり、本発明によれば、支持部は高い支持剛性を発揮する。
請求項6に係る発明によれば、第一の部材において、L字状または上下反転T字状の水平部分が下側取付部となり、L字状または上下反転T字状の側壁部分が支持部となる。また、第二の部材において、L字状、上下反転L字状、T字状または上下反転T字状の水平部分が上側取付部となり、L字状、上下反転L字状、T字状または上下反転T字状の側壁部分が立壁部となる。従って、両部材の側壁部分である支持部と立壁部とにより、高い支持剛性を有する。
請求項7に係る発明によれば、車両用シートに過大剥離荷重が発生した場合に、ストッパ部により確実に第一の部材と第二の部材とが離間することを規制できる。つまり、当該車両の前方衝突や車両後方から他の車両の追突などの際に、車両用シートが車両のフロアから離脱(剥離)することを防止できる。また、ストッパ部を備えることにより、ブラケットの剛性を低減したとしても、離間規制力を発揮できる。その結果、ブラケットの軽量化、小型化を図ることができる。
請求項8に係る発明によれば、ブラケットをスライドレールまたはシート側固定部材に締結する締結部材が、ストッパ部を兼用することになる。従って、新たな部材を設けることなく、ストッパ機能を発揮できる。
請求項9に係る発明によれば、第一の部材そのものがストッパ部を有し、第二の部材に係合する場合、第二の部材そのものがストッパ部を有し、第一の部材に係合する場合、または第一の部材および第二の部材が相互にストッパ部を有する場合がある。何れの場合も、新たな部材を設けることなく、ストッパ機能を発揮できる。
以下、本発明の車両用シート装置を具体化した実施形態について図面を参照しつつ説明する。
<第一実施形態>
(車両用シート装置の概略構成)
第一実施形態の車両用シート装置の概略構成について、図1および図2を参照して説明する。図1は、車両用シート装置の斜視図である。図2は、車両用シート装置のフレーム部分の側面図である。
図1および図2に示すように、車両用シート装置は、主として、一対のシートスライド装置13と、シート側固定部材としてのシートフレーム17と、2個の荷重検出装置10と、2個のブラケット18とから構成される。
一対のシートスライド装置13は、車両用シート11を車両のフロア12に対して位置調整し固定する装置である。この一対のシートスライド装置13は、それぞれ、ロアレール14と、本発明のスライドレールとしてのアッパレール16等により構成されている。一対のロアレール14は、車両の前後方向に延在するように、且つ、相互に平行となるように、車両のフロア12に固定されている。一対のロアレール14は、車両シート11の左右幅に相当する幅だけ離間している。アッパレール16は、ロアレール14に対して車両前後方向に移動可能に支持されている。このアッパレール16は、ロアレール14に対して位置調整された位置で、ロック機構(図示せず)によってロアレール14にロックされる。各アッパレール16の上面に形成された取付面16aのうち後端には、荷重検出装置10を固定するための一対の固定軸(図示せず)が、車両前後方向に所定距離だけ隔てて垂直方向に突設固定されている。さらに、各アッパレール16の取付面16aのうち前端には、ブラケット18と固定するための一対の固定軸19が、車両前後方向に所定距離だけ隔てて垂直方向に突設固定されている。
シートフレーム17は、乗員が着座する車両用シート11の座面部を支持する。シートフレーム17の車両後端側には、車両用シート11のリクライニング機構が設けられている。シートフレーム17の車両左右側面は、相互に対向する方向に屈曲されたL字状をなしている。このシートフレーム17のL字型の下面17aが、荷重検出装置10およびブラケット18の取付面となる。この取付面17aのうち前後両端には、荷重検出装置10の連結軸(図示せず)およびブラケット18の連結軸50を貫通する連結穴17b(図6に示す)が形成されている。
各荷重検出装置10は、車両用シート11に着座している乗員の荷重を測定する装置である。そして、2個の荷重検出装置10は、アッパレール16の取付面16aとシートフレーム17の取付面17aとの間に介在され、アッパレール16に対してシートフレーム17を支持している。具体的には、2個の荷重検出装置10は、各アッパレール16の後端と各シートフレーム17の後端とに取り付けられている。つまり、2個の荷重検出装置10は、シートフレーム17の下面の後端側の2隅がアッパレール16に支持されるように設けられている。この荷重検出装置10は、例えば、特開2008−134225号公報などに記載の公知の荷重検出装置を適用する。
2個のブラケット18は、アッパレール16の取付面16aの前端とシートフレーム17の前端の取付面17aとの間に介在され、アッパレール16に対してシートフレーム17を支持している。具体的には、2個のブラケット18は、各アッパレール16の前端と各シートフレーム17の前端とに取り付けられている。つまり、2個のブラケット18は、シートフレーム17の下面の前端側の2隅がアッパレール16に支持されるように設けられている。
(本実施形態のブラケット18を適用することの趣旨)
上述したように、荷重検出装置10は、アッパレール16の後端に2個設けるのみで、アッパレール16の前端は、ブラケット18を取り付けているのみである。このように、2個の荷重検出装置10のみとすると、4隅に荷重検出装置を配置する場合に比べて、荷重検出精度が低下するおそれがある。特に、後端のみに荷重検出装置10を配置しているため、例えば、下り坂道走行中や乗員が前寄りに座った場合などには、後端の荷重検出装置10が受ける荷重が低下する。
そこで、下り坂道走行中や乗員が前寄りに座った場合であっても、後端に配置される荷重検出装置10が受ける荷重を比較的大きくすることができるようにした。具体的には、ブラケット18がシートフレーム17を片持ち支持し、ブラケット18による荷重支持点「B」を、ブラケット18によるシートフレーム17の取付点「C」より車両前方に位置するようにしたことである。ここで、荷重検出装置10による荷重支持点は「A」である。
そして、ブラケット18による荷重支持点Bが車両前方に位置するほど、荷重検出装置10の荷重支持点Aが受ける荷重は大きくなる。従って、下り坂道走行中や乗員が前寄りに座った場合であっても、後端のみに配置した2個の荷重検出装置10のみで、確実に乗員の荷重を測定することができるようになった。以下に、ブラケット18の詳細構成について説明する。
(ブラケット18の詳細構成)
次に、ブラケット18の詳細構成について、図3〜図9を参照して説明する。図3は、ブラケット18の斜視図である。ただし、図3に示すブラケット18は、図1における車両左前側に配置されるブラケット18である。図1における車両右前側に配置されるブラケット18は、図3に示すブラケット18を左右反転させた形状からなる。図4は、ブラケット18の部品分解状態の斜視図である。図5は、ブラケット18の側面図である。図6は、図7のG−G断面図である。図7は、図5のD−D断面図である。図8は、図5のE−E断面図である。図9は、図5のF−F断面図である。
図4に示すように、ブラケット18は、第一の部材20と、第二の部材30と、連結ピン40と、連結軸50と、ストッパ兼用ナット60と、ナット70(図5、6に示す)とから構成される。
第一の部材20は、図5および図6に示すように、アッパレール16の取付面16aに取り付けられている。第一の部材20は、車両前方から見た場合にほぼL字状(上下反転T字状でもよい)に形成されている。具体的には、第一の部材20は、L字状の底面である下側取付部21と、L字状の側壁である支持部22とから構成される。この第一の部材20は、鋼板をプレス成形することにより、下側取付部21と支持部22とが一体的に結合されるように形成されている。
下側取付部21は、平面状からなり、車両上方から見た場合にコの字状をなしている。コの字状の両開口側には、円形の取付穴21a、21bが形成されている。下側取付部21に形成される2個の取付穴21a、21bの離間距離は、アッパレール16の取付面16aから立設された固定軸19の離間距離に一致するようにされている。そして、下側取付部21のコの字状の開口側が、一対のアッパレール16の外側を向くように、取付穴21a、21bのそれぞれが固定軸19に挿通される。下側取付部21は、アッパレール16の取付面16a上に重なるように配置される。
支持部22は、下側取付部21のコの字状の反開口側の縁のうち、車両前後方向中央部より車両前方側の部分から車両上方に向かって立設されている。この支持部22は、三角状部22aと、前方張出部22bと、補強フランジ22cとから構成される。支持部22は、全体として見た場合に、車両前後方向および車両上下方向に延びる平面に近似した平面状に形成されている。
三角状部22aは、ほぼ直角三角形状をなし、その直角底辺部が、下側取付部21のコの字状の半開口側の縁から車両上方に屈曲して一体的に形成されている。この三角状部22aは、その上縁が車両前方に向かって高くなるように傾斜形成されている。
前方張出部22bは、三角状部22aの前端の上部から、三角状部22aにほぼ平行となるように、車両前方に張り出している。この前方張出部22bは、三角状部22aに対して、僅かに各アッパレール16の対向する側とは反対側(図4の左矢印方向)にずれて位置している。さらに、前方張出部22bには、車両左右方向に貫通する長円形の連結穴22dが形成されている。この連結穴22dは、下側取付部21の2個の取付穴21a、21bよりも、車両前方に位置している。さらに、連結穴22dと下側取付部21の取付穴21aとの車両前後方向の離間距離は、アッパレール16の車両前方向端縁とアッパレール16のうち最も車両前方側に固定される固定軸19との離間距離よりも大きくされている。
補強フランジ22cは、三角状部22aの上縁から下側取付部21とは反対側(図4の右矢印方向)に屈曲して一体的に形成されている。
第二の部材30は、図5および図6に示すように、シートフレーム17の取付面17aに取り付けられている。第二の部材30は、全体形状としては、第一の部材20に近似した形状からなる。この第一の部材30は、車両前方から見た場合にほぼL字状(上下反転T字状でもよい)に形成されている。具体的には、第二の部材30は、L字状の底面である上側取付部31と、L字状の側壁である立壁部32とから構成される。この第二の部材30は、鋼板をプレス成形することにより、上側取付部31と立壁部32とが一体的に結合されるように形成されている。
上側取付部31は、車両上方から見た場合にほぼ矩形からなり、且つ、車両前後方向の中央部分から前方と後方との間に段差を有する。上側取付部31の車両前方面が、上側取付部31の車両後方面より下方に位置している。そして、上側取付部31の車両前方面は、図6および図8に示すように、下側取付部21の上面から隙間を有して平行に配置されている。さらに、上側取付部31の車両前方面には、下側取付部21の取付穴21aより大径の円形の係止穴31aが形成されている。この係止穴31aは、下側取付部21の取付穴21aと同軸上に位置する。この係止穴31aは、後述するストッパ兼用ナット60が挿通される穴である。また、上側取付部31の車両後方面は、図6および図9に示すように、下側取付部21のコの字状の開口部分の車両上方に位置している。つまり、上側取付部31の車両後方面は、アッパレール16の取付面16aから隙間を有して配置されている。この上側取付部31の車両後方面には、大径の係止穴31aより小径の円形の取付穴31bが形成されている。この取付穴31bは、シートフレーム17に形成される取付穴17bに同軸上に位置している。
立壁部32は、上側取付部31の側縁から、車両上方に向かって立設されている。この立壁部32は、三角状部32aと、前方張出部32bと、補強フランジ32cとから構成される。立壁部32は、全体として見た場合に、車両前後方向および車両上下方向に延びる平面に近似した平面状に形成されている。
三角状部32aは、ほぼ直角三角形状をなし、その直角底辺部が、上側取付部31の側縁から車両上方に屈曲して一体的に形成されている。この三角状部32aは、その上縁が車両前方に向かって高くなるように傾斜形成されている。立壁部32の三角状部32aの車両前後方向幅は、支持部22の三角状部22aの車両前後方向幅とほぼ同等である。この三角状部32aは、図8および図9に示すように、支持部22の三角状部22aに対して車両左右方向に隙間を有してほぼ平行に配置されている。車両左前に配置されるブラケット18においては、立壁部32の三角状部32aは、支持部22の三角状部22aより車両左側に隙間を有して配置されている。
前方張出部32bは、三角状部32aの前端の上部から、三角状部32aにほぼ平行となるように、車両前方に張り出している。この前方張出部32bは、三角状部32aに対して、僅かに各アッパレール16の対向する側(図4の右矢印方向)にずれて位置している。この前方張出部32bは、支持部22の前方張出部22bに当接または非常に僅かな隙間を有して重なるように配置されている。さらに、前方張出部32bには、車両左右方向に貫通する長円形の連結穴32dが形成されている。この連結穴32dは、支持部22の連結穴22dと同一形状からなり、当該連結穴22dに一致するように位置している。この連結穴32dは、上側取付部31の係止穴31aおよび取付穴31bよりも、車両前方に位置している。
補強フランジ32cは、三角状部32aの上縁から上側取付部31とは反対側(図4の右矢印方向)に屈曲して一体的に形成されている。立壁部32の補強フランジ32cは、支持部22の補強フランジ22cより僅かに車両上方に位置している。
連結ピン40(本発明の連結部に相当)は、図7に示すように、中央の軸部41と、軸部41の両端に径方向外方に張り出したフランジ42、43とを有する。連結ピン40の軸部41は、連結穴22d、32dに挿通可能であって、連結穴22d、32dに回転規制されるような長円形をなしている。そして、連結ピン40の軸部41は、連結穴22d、32dに挿通される。両端のフランジ42、43は、連結穴22d、32dに係合するように形成されている。なお、連結ピン40の組付けは、一方のフランジ43を連結穴22d、32dに挿入した後にかしめることにより行われる。このように、連結ピン40は、第一の部材20と第二の部材30とを一体的に連結する。詳細には、連結ピン40は、支持部22の三角状部22aおよび前方張出部22bの面(接線方向)に対して直交する方向を軸心とするように、前方張出部22bに設けられている。そして、連結ピン40は、立壁部32を介して上側取付部31を、前記軸回りに軸支している。
連結軸50は、上側取付部31とシートフレーム17とを連結する部材である。この連結軸50は、フランジ51と、固定ねじ部52とから構成される。フランジ51は、上側取付部31の取付穴31bに係合するように、当該取付穴31bの内径よりも大きな外径を有している。連結軸50の固定ねじ部52は、上側取付部31の取付穴31bおよびシートフレーム17の取付穴17bより僅かに小さな外径を有している。そして、固定ねじ部52を上側取付部31の取付穴31bおよびシートフレーム17の取付穴17bに下方から挿通し、ナット17cに螺合することにより、第二の部材30とシートフレーム17とが固定される。つまり、この取付穴31bの位置が、ブラケット18におけるシートフレーム17の取付点(図2の「C」)となる。
ストッパ兼用ナット60は、ナット本体61と、ストッパ部62とから構成される。ナット本体61は、内周面にねじを形成している。このナット本体61の外径は、図6および図8に示すように、下側取付部21の取付穴21aの内径より大径に、且つ、上側取付部31の係止穴31aの内径より小径に形成されている。さらに、ナット本体61の外周面のうち上部は、六角形状に形成されている。ストッパ部62は、ナット本体61の軸方向中央部に、径方向外方に全周に亘って張り出している。このストッパ部62の外径は、上側取付部31の係止穴31aの内径より大径に形成されている。このストッパ兼用ナット60は、下側取付部21の上面において、下側取付部21の取付穴21aに挿通された固定軸19に螺合する。つまり、ストッパ兼用ナット60は、第一の部材20をアッパレール16に固定している。
このとき、ストッパ兼用ナット60は、上側取付部31の係止穴31aを上方から挿通する。つまり、ストッパ部62が、上側取付部31の車両前方面より上方に位置している。ここで、ストッパ部62の下面からナット本体61の下面までの距離は、下側取付部21の上面と上側取付部31の車両前方面の上面との距離よりも大きくされている。つまり、ストッパ兼用ナット60が固定軸19に固定された状態において、ストッパ部62の下面と上側取付部31の車両前方面の上面との間に隙間が形成されている。従って、ストッパ部62は、車両用シート11に剥離荷重が作用した場合などにおいて、第二の部材30が第一の部材20から離間しようとする場合に、ストッパ部62が第二の部材30の上側取付部31に係合することで、第二の部材30が第一の部材20から離間することを規制する。
ナット70は、下側取付部21の上面において、下側取付部21の取付穴21bに挿通された固定軸19に螺合する。つまり、このナット70は、ストッパ兼用ナット60と共に、第一の部材20をアッパレール16に固定している。
ブラケット18は以上説明した構成であることから、上側取付部31は、立壁部32および連結ピン40を介した状態で、支持部22の上部から車両後方に延びるように結合されている。つまり、上側取付部31の車両後端側が自由端となるように、上側取付部31は支持部22に片持ち支持されている。そして、上側取付部31は、支持部22より自由端側にて、シートフレーム17に取り付けられている。
このような構成とすることで、連結穴22d、32dの位置が、ブラケット18におけるシートフレーム17の荷重支持点(図2の「B」)となる。つまり、ブラケット18におけるシートフレーム17の荷重支持点「B」は、上側取付部31の取付穴31b、すなわちブラケット18におけるシートフレーム17の取付点(図2の「C」)より車両前方に位置している。
さらに、上述したように、第一の部材20の支持部22の連結穴22dと下側取付部21の取付穴21aとの車両前後方向の離間距離は、アッパレール16の車両前方向端縁とアッパレール16のうち最も車両前方側に固定される固定軸19との離間距離よりも大きくされている。従って、当該荷重支持点「B」は、アッパレール16の車両前方向端縁よりも車両前方に張り出している。
さらに、連結穴22d、32dの位置は、すなわちブラケット18におけるシートフレーム17の荷重支持点「B」は、下側取付部21の取付穴21a、21b、すなわちブラケット18におけるアッパレール16の取付点よりも車両前方に位置している。
以上説明したブラケット18を適用することで、上述の「本実施形態のブラケット18を適用することの趣旨」の項にて説明したように、確実にブラケット18による荷重支持点「B」がブラケット18におけるシートフレーム17の取付点「C」より車両前方に位置することで、荷重検出装置10の荷重支持点Aが受ける荷重を大きくすることができる。従って、下り坂道走行中や乗員が前寄りに座った場合であっても、後端のみに配置した2個の荷重検出装置10のみで、確実に乗員の荷重を測定することができる。
さらに、支持部22の連結穴22dが、下側取付部21におけるアッパレール16との取付位置より車両前方側に位置する。これにより、アッパレール16の車両前方向端縁位置が制限されるとしても、ブラケット18による荷重支持点「B」をより車両前方に位置させることができる。従って、荷重検出装置10が受ける荷重を確実に大きくできる。
さらに、支持部22の連結穴22d(支持部22による第二の部材30を支持する位置)は、アッパレール16の車両前方向端縁より車両前方に位置する。これにより、アッパレール16の車両前方向端縁位置が制限されるとしても、ブラケット18による荷重支持点「B」をより効果的に車両前方に位置させることができる。このことによって、荷重検出装置10が受ける荷重をさらに確実に大きくできる。
ここで、支持部22の三角状部22aおよび前方張出部22bは、車両前後方向および車両上下方向に延びるように配置されている。支持部22は、全体として見た場合にも、車両前後方向および車両上下方向に延びる平面に近似した平面状に形成されている。これにより、車両の急加減速等によりシートに車両前後方向に荷重が加わった際に、支持部22には主としてせん断応力が加わり、支持部22は撓み変形しようとする。このとき、支持部22の面部位(面の接線方向)が車両左右方向および車両上下方向に延びるように設けられているため、断面二次モーメントを大きくすることができる。従って、支持部22は、高い曲げ剛性を得ることができる。つまり、支持部22は高い支持剛性を発揮する。
また、連結ピン40は、支持部22の板状からなる三角状部22aおよび前方張出部22bの面に対して直交する方向を軸心とするように、支持部22に設けられている。つまり、連結ピン40は上側取付部31を、連結ピン40の軸心回りに軸支している。
このとき、車両用シート11への乗員の着座により上側取付部31を介して連結ピン40に荷重が加わった際、上側取付部31は片持ち支持されているため、該連結ピン40には軸心を中心とした回転方向の荷重(回転荷重)が加わり、該回転荷重が支持部22によって支承される。このとき、支持部22の板状の面(三角状部22aおよび前方張出部22bの面)と連結ピン40の軸心とは直交する方向をなしているため、連結ピン40から支持部22へ伝達された回転荷重は、支持部22の三角状部22aおよび前方張出部22bの面方向と同一となる。よって、支持部22には、主として三角状部22aおよび前方張出部22bの面と平行に回転するせん断応力が加わり、捩れ応力が加わりにくくなる。その結果、支持部22は高い支持剛性を発揮する。
同様に、立壁部32の三角状部32aおよび前方張出部32bも、車両前後方向および車両上下方向に延びるように配置されている。さらに、連結ピン40は、立壁部32の三角状部32aおよび前方張出部32bの面に対して直交する方向を軸心とするように、立壁部32に軸支している。これらにより、立壁部32においても、支持部22と同様に、高い支持剛性を発揮する。
さらに、上述したように、ストッパ兼用ナット60(締結部材)により、剥離荷重に対するストッパ効果を発揮させている。ここで、ブラケット18を第一の部材20と第二の部材30との分割化を図ったことにより、ブラケット18自体がストッパ機能を有することができるようになった。これにより、車両用シート11の剥離荷重に対する支持剛性を第一の部材20および第二の部材30が有する必要がないため、第一の部材20および第二の部材30の軽量化を図ることができる。従って、ブラケット18全体として、軽量化を図ることができ、且つ、小型化を図ることができる。
そして、このストッパ兼用ナット60は、アッパレール16と第一の部材20との固定に用いる部材である。このストッパ兼用ナット60が、第一の部材20と第二の部材30との離間規制効果を発揮する。従って、別途新たなストッパ部材を設けることなく、ストッパ機能を発揮させることができる。
<第一実施形態の第一変形態様>
上記第一実施形態においては、ストッパ兼用ナット60は、第一の部材20をアッパレール16に固定するための部材であって、第二の部材30に係合するものとした。この他に、連結軸50にストッパ兼用ナット60のストッパ部62に相当する部分を形成し、下側取付部21に係止穴31aに相当する部分を形成することも可能である。この場合、ストッパ兼用部材は、第二の部材30をシートフレーム17に固定するための部材であって、第一の部材20に係合するものとなる。この場合も、第一実施形態と同様の効果を奏する。
<第二実施形態>
第二実施形態のブラケット118について、図10を参照して説明する。図10は、ブラケット118の断面図であって、第一実施形態の図6に相当する図である。第二実施形態のブラケット118は、第一実施形態のブラケット18に対して、樹脂ブラケット100を追加した点が相違する。他の構成は、両者同一であるので、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
ブラケット118は、上側取付部31の係止穴31aに、樹脂ブッシュ100を嵌装している。この樹脂ブッシュ100は、上側取付部31の係止穴31aの内周面、係止穴31aの周縁のうち上下の両面に設けられている。つまり、樹脂ブッシュ100は、第一の部材20と第二の部材30とが相対的に上下移動した場合に、緩衝作用を発揮する。これにより、第二の部材30の上側取付部31と第一の部材20の下側取付部21との接触、および、上側取付部31とストッパ兼用ナット60のストッパ部62との接触を、回避することができる。なお、樹脂ブッシュ100は、第一の部材20、第二の部材30およびストッパ兼用ナット60よりも弾性力の大きな材質であればよい。また、緩衝部材としては、ブッシュでなく、上記の直接の接触を回避しつつ緩衝作用を発揮するのであれば、どのような形状とするもできる。
<第三実施形態>
第三実施形態のブラケット218について、図11を参照して説明する。図11は、ブラケット218の断面図であって、第一実施形態の図8に相当する図である。第三実施形態のブラケット218は、第一実施形態のブラケット18に対して、支持部222および立壁部232が相違し、ストッパ兼用ナット60を六角ナット260に変更した。他の構成は、両者同一であるので、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第一実施形態のブラケット18は、ストッパ兼用ナット60によりストッパ機能を発揮させたが、第三実施形態のブラケット218は、第一の部材20と第二の部材30そのものがストッパ機能を有する形状からなるようにした。
支持部222は、第一実施形態の支持部22のうち三角状部22aに車両左右方向に貫通するストッパ穴222aが形成されている。一方、立壁部232は、第一実施形態の立壁部32の三角状部32aから車両左右方向に突出する係止部232aを有している。この係止部232aは、支持部222のストッパ穴222aに挿入され、且つ、ストッパ穴222aに対して、車両上下方向に係合するように設けられている。つまり、ストッパ機能を発揮するストッパ部が、第二の部材30に一体的に成形されている。
これにより、新たな部材を設けることなく、ストッパ機能を発揮できる。なお、穴と係止部とをそれぞれ、第一の部材20と第二の部材30の逆に設けることもでき、第一の部材20と第二の部材30に突起状の部材を一体的に成形することもできる。
<第四実施形態>
次に、第四実施形態のブラケット318について図12を参照して説明する。図12は、第四実施形態のブラケット318の斜視図である。図12に示すように、ブラケット318は、ブラケット本体310と、図示しない連結軸50と、2個のナットとから構成される。ここで、連結軸50は、第一実施形態のものと同一構成からなる。
ブラケット本体310は、下側取付部311と、上側取付部312と、支持部313とから構成され、鋼板をプレス成形することにより一体的に形成されている。
下側取付部311は、長手矩形の平板状をなし、両端側に2個の取付穴311a、311bが形成され、且つ、2個の取付穴311a、311bの中央に逃げ穴311cが形成されている。2個の取付穴311a、311bの内径は、アッパレール16に突設固定された固定軸19が挿通できる径としている。逃げ穴311cの内径は、連結軸50のフランジ51の外径よりも大径に形成されている。そして、下側取付部311は、アッパレール16の取付面16aに重なるように配置され、取付穴311a、311bに固定軸19が下方から挿通される。そして、それぞれの固定軸19にナット(図示せず)を螺合させることにより、下側取付部311がアッパレール16の取付面16aに固定される。
上側取付部312は、長手矩形の平板状をなし、車両前方側に逃げ穴312aが形成され、且つ、車両後端側に取付穴312bが形成されている。逃げ穴312aの内径は、固定軸19に螺合させるナットの外径より大径に形成されている。取付穴312bの内径は、連結軸50の固定ねじ部52の外径より大径で、連結軸50のフランジ51の外径より小径に形成されている。そして、この上側取付部312は、シートフレーム17の取付面17aに連結軸50とナット(図示せず)により固定される。
支持部313は、下側取付部311の車両前方向端縁から車両上方に立設され、その上端を上側取付部312の車両前方向端縁に結合している。つまり、支持部313は、下側取付部311と上側取付部312とが車両上下方向に隙間を有する状態としつつ、下側取付部311の車両前方向端縁と上側取付部312の車両前方向端縁とを連結している。つまり、ブラケット318全体としてみた場合に、車両側方から見ると、車両後方に開口するコの字型形状をなしている。
このブラケット318を適用した場合にも、ブラケット318によるシートフレーム17の荷重支持点が、ブラケット318によるシートフレーム17の取付点より車両前方に位置する。さらに、ブラケット318によるシートフレーム17の荷重支持点が、ブラケット318によるアッパレール16の取付点より車両前方に位置する。これらのことによる効果は、第一実施形態と同様の効果を奏する。
<第五実施形態>
次に、第五実施形態のブラケット418について図13を参照して説明する。図13は、第五実施形態のブラケット418の斜視図である。図13に示すように、ブラケット418は、ブラケット本体410と、図示しない連結軸50と、1個のナットとから構成される。ここで、連結軸50は、第一実施形態のものと同一構成からなる。
ブラケット本体410は、下側取付部411と、上側取付部412と、支持部413とから構成され、鋼板をプレス成形することにより一体的に形成されている。下側取付部411は、車両前方から見た場合に、下方に開口するコの字型形状をなしている。この下側取付部411の上面には、円形の取付穴411aが形成されている。この取付穴411aの内径は、アッパレール16に突設固定された固定軸19が挿通できる径としている。
上側取付部412は、車両前方から見た場合に、下方に開口するコの字型形状をなしている。この上側取付部412の上面には、円形の取付穴412aが形成されている。この取付穴412aの内径は、連結軸50の固定ねじ部52の外径より大径で、連結軸50のフランジ51の外径より小径に形成されている。そして、この上側取付部412は、シートフレーム17の取付面17aに連結軸50とナット(図示せず)により固定される。
支持部413は、下側取付部411の車両後端から車両上方に立設され、その上端を上側取付部412の車両前方向端縁に結合している。つまり、支持部413は、下側取付部411と上側取付部412とが車両上下方向に隙間を有する状態としつつ、下側取付部411の車両後端と上側取付部412の車両前方向端縁とを連結している。この支持部413も、下側取付部411のコの字状と上側取付部412のコの字状とを全体に亘って連結するようなコの字型形状をなしている。
このブラケット418を適用した場合には、ブラケット418によるシートフレーム17の荷重支持点が、ブラケット418によるシートフレーム17の取付点より車両前方に位置する。このことによる効果は、第一実施形態と同様の効果を奏する。
車両用シート装置の斜視図である。 車両用シート装置のフレーム部分の側面図である。 第一実施形態:ブラケット18の斜視図である。 ブラケット18の部品分解状態の斜視図である。 ブラケット18の側面図である。 図7のG−G断面図である。 図5のD−D断面図である。 図5のE−E断面図である。 図5のF−F断面図である。 第二実施形態:ブラケット118の断面図である。 第三実施形態:ブラケット218の断面図である。 第四実施形態:ブラケット318の斜視図である。 第五実施形態:ブラケット418の斜視図である。
符号の説明
10:荷重検出装置、 13:シートスライド装置、 14:ロアレール
16:アッパレール、 17:シートフレーム(シート側固定部材)
18、118、218、318、418:ブラケット
19:固定軸
20:第一の部材、 21:下側取付部、 22:支持部
30:第二の部材、 31:上側取付部、 32:立壁部
40:連結ピン(連結部)、 50:連結軸
60:ストッパ兼用ナット、 61:ナット本体、 62:ストッパ部
70:ナット

Claims (9)

  1. 車両用シートを固定するシート側固定部材と、
    車両のフロアに対して車両前後方向にスライド可能に設けられたスライドレールと、
    前記シート側固定部材と前記スライドレールとの間に介在し、前記スライドレールのうち車両後端に配置され、前記車両用シートに着座している乗員の荷重を測定する荷重検出装置と、
    前記スライドレールのうち車両前方向端縁に配置され、前記スライドレールに対して前記シート側固定部材を支持するブラケットと、
    を備え、
    前記ブラケットは、
    前記スライドレールの上面に取り付けられる下側取付部と、
    前記下側取付部から車両上方に向かって立設される支持部と、
    前記支持部の上部から車両後方に延びるように結合されることにより前記支持部に片持ち支持され、前記支持部より自由端側にて前記シート側固定部材に取り付けられる上側取付部と、
    を備えることを特徴とする車両用シート装置。
  2. 請求項1において、
    前記支持部は、前記下側取付部における前記スライドレールとの取付位置より車両前方にて前記下側取付部に設けられることを特徴とする車両用シート装置。
  3. 請求項2において、
    前記支持部の少なくとも一部は、前記スライドレールの車両前方向端縁より車両前方に張り出すように設けられることを特徴とする車両用シート装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項において、
    前記支持部は、板状をなし、
    前記ブラケットは、前記支持部の前記板状の面に対して直交する方向を軸心とするように前記支持部に設けられ、前記上側取付部を軸支する連結部をさらに備えることを特徴とする車両用シート装置。
  5. 請求項1〜4の何れか一項において、
    前記支持部は、板状をなし、その面部位が車両前後方向および車両上下方向に延びるように設けられることを特徴とする車両用シート装置。
  6. 請求項4または5において、
    前記ブラケットは、
    前記スライドレールの上面に取り付けられる前記下側取付部と前記下側取付部から車両上方に立設される前記支持部とを有し、車両前方から見た場合にL字状または上下反転T字状をなす第一の部材と、
    前記シート側固定部材の下面に取り付けられる前記上側取付部と前記上側取付部から車両上下方向に立設され前記支持部の上部に連結される立壁部とを有し、車両前方から見た場合にL字状、上下反転L字状、T字状または上下反転T字状をなす第二の部材と、
    を備えることを特徴とする車両用シート装置。
  7. 請求項1〜5の何れか一項において、
    前記ブラケットは、
    前記下側取付部と前記支持部とを有する第一の部材と、
    前記上側取付部を有する第二の部材と、
    前記第一の部材および前記第二の部材の一方に固定され、前記第一の部材と前記第二の部材とが離間する場合に前記第一の部材および前記第二の部材の他方に係合するストッパ部と、
    を備えることを特徴とする車両用シート装置。
  8. 請求項7において、
    前記ストッパ部は、前記下側取付部を前記スライドレールに締結する締結部材、または、前記上側取付部を前記シート側固定部材に締結する締結部材に形成されることを特徴とする車両用シート装置。
  9. 請求項7において、
    前記ストッパ部は、前記第一の部材および前記第二の部材の少なくとも一方に一体的に成形されることを特徴とする車両用シート装置。
JP2008297700A 2008-11-21 2008-11-21 車両用シート装置 Pending JP2010120570A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008297700A JP2010120570A (ja) 2008-11-21 2008-11-21 車両用シート装置
US12/618,006 US8215189B2 (en) 2008-11-21 2009-11-13 Vehicle seat apparatus having load detecting device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008297700A JP2010120570A (ja) 2008-11-21 2008-11-21 車両用シート装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010120570A true JP2010120570A (ja) 2010-06-03

Family

ID=42195554

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008297700A Pending JP2010120570A (ja) 2008-11-21 2008-11-21 車両用シート装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8215189B2 (ja)
JP (1) JP2010120570A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140131824A (ko) * 2013-05-06 2014-11-14 아우토리브 디벨롭먼트 아베 차량용 벨트 백의 디링 조립체
WO2014188678A1 (ja) * 2013-05-21 2014-11-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 荷重検出装置
US11014528B2 (en) * 2019-04-19 2021-05-25 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Energy absorption for D-ring attachment bracket

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001074543A (ja) * 1999-09-06 2001-03-23 Toyota Motor Corp 着座乗員検知装置
JP2001150997A (ja) * 1999-11-04 2001-06-05 Takata Corp シート重量計測装置
JP2004175139A (ja) * 2002-11-25 2004-06-24 T S Tec Kk 車両用シートの乗員重量測定装置
JP2006126158A (ja) * 2004-05-26 2006-05-18 Aisin Seiki Co Ltd シート荷重検出装置

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US755960A (en) * 1902-11-22 1904-03-29 Ernest J Strader Carpet-stretcher.
DE60045051D1 (de) * 1999-01-14 2010-11-11 Toyota Motor Co Ltd Vorrichtung und Verfahren zur Erkennung eines sitzenden Passagiers
US6786104B1 (en) 1999-11-04 2004-09-07 Takata Corporation Seat weight measuring apparatus
US6231076B1 (en) * 1999-11-16 2001-05-15 Cts Corporation Automobile seat having seat supporting brackets with a stepped weight sensor
JP2003083707A (ja) 2001-09-14 2003-03-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 歪センサ
JP3917874B2 (ja) * 2002-02-12 2007-05-23 アイシン精機株式会社 乗員判定装置
JP3945763B2 (ja) * 2002-08-30 2007-07-18 本田技研工業株式会社 シートベルト装置の取付構造
JP4887260B2 (ja) 2006-10-31 2012-02-29 アイシン精機株式会社 車両のシート用乗員荷重センサ
JP5003387B2 (ja) 2006-10-31 2012-08-15 アイシン精機株式会社 車両のシート用乗員荷重センサのノイズシールド構造
JP5169128B2 (ja) 2006-10-31 2013-03-27 アイシン精機株式会社 荷重検出装置を備えた車両用シート装置
JP5003385B2 (ja) * 2006-10-31 2012-08-15 アイシン精機株式会社 車両のシート用乗員荷重検出装置
JP4221041B2 (ja) 2006-10-31 2009-02-12 アイシン精機株式会社 荷重検出装置を備えた車両用シート装置
JP5326245B2 (ja) 2007-09-07 2013-10-30 アイシン精機株式会社 変位検出装置
JP5003431B2 (ja) 2007-11-21 2012-08-15 アイシン精機株式会社 車両用シートの荷重検出装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001074543A (ja) * 1999-09-06 2001-03-23 Toyota Motor Corp 着座乗員検知装置
JP2001150997A (ja) * 1999-11-04 2001-06-05 Takata Corp シート重量計測装置
JP2004175139A (ja) * 2002-11-25 2004-06-24 T S Tec Kk 車両用シートの乗員重量測定装置
JP2006126158A (ja) * 2004-05-26 2006-05-18 Aisin Seiki Co Ltd シート荷重検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20100127552A1 (en) 2010-05-27
US8215189B2 (en) 2012-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9718386B2 (en) Vehicle seat having a seatbelt anchor bracket
US6688667B2 (en) Power seat for a vehicle
JP5798851B2 (ja) 車両用シート
JP5308926B2 (ja) 車両用冷却ユニットの支持構造
WO2009157291A1 (ja) 車両用シートのパワースライド装置
US20070000708A1 (en) Vehicle-pedal backward-displacement preventing device
WO2012077444A1 (ja) 車両用シート
JP6297472B2 (ja) 乗物用シート
JP2009154691A (ja) 車両用シート
US7435918B2 (en) Underframe of a motor vehicle seat with weight sensors
JP2010264892A (ja) 車両用シート装置のスクリュ構造
US20170368961A1 (en) Vehicle seat sliding device
US9688175B2 (en) Vehicle seat
US8967713B2 (en) Vehicle seat
JP2010120570A (ja) 車両用シート装置
JP4210402B2 (ja) 車両用シート
KR101220648B1 (ko) 리클라이너 어셈블리
JP5063972B2 (ja) 車両用パワースライドシート
JP5297054B2 (ja) 車両用シート
WO2018016134A1 (ja) 車両用シート
JP5092736B2 (ja) 車両用シート
JP4475661B2 (ja) シートクッションフレーム構造
JP5692153B2 (ja) 車両用シート装置
JP2003194621A (ja) 車両用シートの荷重検出構造
JP4973134B2 (ja) 車両のスライドシート構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111019

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130521

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131001