JP2010120360A

JP2010120360A - 芳香機能付筆記用具

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Publication number: JP2010120360A
Application number: JP2008318944A
Authority: JP
Inventors: Keiichi Akashi; 計一明石
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2008-11-20
Filing date: 2008-11-20
Publication date: 2010-06-03
Anticipated expiration: 2028-11-20
Also published as: JP5336162B2

Abstract

【課題】筆記用具の機能を維持しつつ、携行性の高い芳香機能を有する香料用容器としての機能を付加することができる方法を提供すること。
【解決手段】筆記用具の外形を構成する、外側筒状部（１）内の空間に、砂状物質（２）を充填し、その前後には吸収体（４）を配置する。液体香料（３）は砂状物質（２）のある空間に砂状物質（２）と混在するように充填し、外側筒状部（１）には芳香口（５）を設けることを特徴とする。
【選択図】図１

Description

本発明は、筆記用具の内部に、液体香料（３）と砂状物質（２）を設けた芳香機能付筆記用具に関するものである。

従来、携帯用の芳香器具は容器の中に液体香料もしくは、固形香料を封入し、容器に設けられた芳香口や、容器の蓋を開けることによって、蒸発した匂いを放出するものであった。

しかしながら、上記従来の方法には次のような欠点があった。
液体の香料を封入したものは、外部からの圧力や慣性力に弱く、またちょっとした隙間から流出しやすいため、液漏れの危険性が高く、容器やその周囲を液体香料そのものでよごしてしまう危険性が高い。

また、液体の香料は空気との化学反応が高く、揮発性も高いため、専用の保存用の容器から、携帯用の容器に移した場合、香料自体の品質も劣化し、蒸発も早いため、長時間の携帯には向いていない。

これを解決するために、吸収体にしみこませる事で解決する発明もあるが、その場合吸収体に液体香料が付着し続けるため、匂いの異なる液体香料を交換するが困難となる。

固形の香料を使用した場合、ほとんどの場合、固形化する過程で科学的措置を講ぜざるを得ず、天然の香料の成分・品質を保持したままで携行することは著しく困難である。
本発明は以上のような欠点をなくすためになされたものである。

本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
（イ）筆記用具の外形を構成する、外側筒状部（１）内の空間に、砂状物質（２）を充填する。
（ロ）充填された砂状物質（２）の、その前後には吸収体（４）を配置する。
（ハ）液体香料（３）は砂状物質（２）のある空間に砂状物質（２）と混在するように充填する。
（ニ）外側筒状部（１）には蒸発した香料が放出される芳香口（５）を設ける。
本発明は以上の構成よりなる芳香機能付筆記用具である。

本発明によれば従来の発明にはない、以下の効果を得ることができる。
液体香料（３）と砂状物質（２）が混在することにより、液体香料（３）・砂状物質（２）相互に分子間力が働き、単なる液体香料（３）の液体状の状態より、粘性を有して液体香料（３）と砂状物質（２）の流動性が低くなる。これにより、容器の隙間から液体香料（３）が漏れ出す危険性が著しく低下する。

さらには砂状物質（２）の間隙を毛細管現象によって、液体香料自体は（３）砂状物質（２）の存在する範囲に隅々まで広がりながら、上昇していくので、効率のよい蒸発効果を実現することができる。

また、この時液体香料（３）は砂状物質（２）と単に混在しているだけで、砂状物質（２）に吸収されているわけではないので、液体香料（３）が蒸発してしまえば、残存する液体香料（３）は皆無に等しくなるので、別の匂いをもつ液体香料（３）を後から追加しても、前の液体香料（３）と混ざり合うことはなくなる。

液体香料（３）をそのままの状態で使用することができるので、固体香料と異なり、香料そのものの成分に過剰な科学的措置を加えることはないので、香料本来の成分を損なうことなく携行することが出来る。

以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
筆記用具の外形を構成する、外側筒状部（１）内の空間に、砂状物質（２）を充填する。その際充填された砂状物質（２）の、その前後には吸収体（４）を配置する。

吸収体（４）は、砂状物質（２）が流出せずに蒸発した香料成分が通過するという目的達成できれば、その材質は問わない。

外側筒状部（１）には蒸発した液体香料（３）の成分が通過するに充分な大きさの芳香口（５）を設ける。

その芳香口（５）もしくは、筆記用具の部品をはずすことにより生じる間隙を利用して、液体香料（３）を流し込む。この時吸収体（４）を取り外して液体香料（３）を流し込んでもよいし、そのまま吸収体（４）を通過させながら、砂状物質（２）のある空間に到達させても良い。

液体香料（３）はこうすることにより、砂状物質（２）のある空間に砂状物質（２）と混在するように充填される。

芳香口（５）はそのまま開口させたままでもよいが、その部分に覆いとなる部品を取り付けたり、蓋となる部品を取り付けてもよい。
使用する際は、開口部から蒸発してくる芳香成分の匂いをかぐことにより、携行性の高い香料容器として使用させることができ、普通に筆記用具として使用することもできる。

なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。

筆記用具としての機能を損なうことなく、携行性の高い芳香機能を有する香料容器としての機能を、筆記用具に付加することができる。

本発明の一実施形態に係る断面図である。

符号の説明

１外側筒状部
２砂状物質
３液体香料
４吸収体
５芳香口

Claims

（イ）筆記用具の外形を構成する、外側筒状部（１）内の空間に、砂状物質（２）を充填する。
（ロ）充填された砂状物質（２）の、その前後には吸収体（４）を配置する。
（ハ）液体香料（３）は砂状物質（２）のある空間に砂状物質（２）と混在するように充填する。
（ニ）外側筒状部（１）には蒸発した香料が放出される芳香口（５）を設ける。
以上の構成よりなる、芳香機能付筆記用具。