JP2010119402A - 臓器止血装置 - Google Patents
臓器止血装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010119402A JP2010119402A JP2008292919A JP2008292919A JP2010119402A JP 2010119402 A JP2010119402 A JP 2010119402A JP 2008292919 A JP2008292919 A JP 2008292919A JP 2008292919 A JP2008292919 A JP 2008292919A JP 2010119402 A JP2010119402 A JP 2010119402A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- needle
- liver
- hemostasis
- organ
- tape
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
【解決手段】肝臓止血用針1は、針状部11及びテープ挿入部13を有している。針状部11は、一端が臓器に突き刺すための針状に形成されている。なお、針状部11は、いわゆる鈍針となっている。針状部11を鈍針とすることによって、肝臓近傍の血管を傷つけ、出血が生ずる危険性を小さくしている。また、針状部11は、所定の圧力によって屈曲するように構成されている。テープ挿入部13は、針状部材11の針状に形成された一端とは異なる端部に位置する。テープ挿入部13は、肝臓を緊縛し止血するためのテープ(以下、止血用テープ)を挿入するための開口H13を有している。これにより、肝臓を止血用テープ3で緊縛できるので、肝臓を離断する際の出血を最小限に抑えることができる。
【選択図】図1
Description
肝臓の内部には血管が密に走行しているため、肝臓を離断する際には著しい出血を伴うことになる。このような、肝臓を離断する際の出血を抑制するための方法が複数存在する。
例えば、手術中に、超音波検査を用いて、リアルタイムで肝臓内部の血管の位置・向きを調べる方法がある。この方法を用いることによって、執刀医が肝臓の中を血管がどのような方向に走行しているかを判断し、離断を進めることができる。
さらに、これらを組み合わせることによって、肝臓の切除方法の離断の際の出血の抑制を図ることも多い。
本発明に係る臓器止血装置は、
1)針状部材と、
2)該針状部材の一端に位置する開口部材であって、所定の開口を有する開口部材と、
3)臓器を緊縛するための緊縛テープであって、前記開口部材が有する前記開口を貫通して位置し、前記針状部材が臓器を貫通した後に当該臓器内に位置する緊縛テープと、
を有することを特徴とする。
これにより、臓器を緊縛できるので、臓器を離断する際の出血を最小限に抑えることができる。
1)針状部材と、
2)該針状部材の一端に位置する開口部材であって、前記針状部材が臓器を貫通した後に当該臓器内に位置する、臓器を緊縛するための緊縛テープが貫通する開口を有する開口部材と、
を有することを特徴とする。
これにより、臓器を緊縛できるので、臓器を離断する際の出血を最小限に抑えることができる。
針状部材が屈曲性を有することにより、臓器止血装置を臓器から取り出す場所を自由に選択することができる。これについて以下に説明する。
先ず、本発明に係る臓器止血装置の使用者は、肝臓の超音波映像等を用いて、肝臓内及び肝臓周辺の血管の配置を確認しながら、針状部材を差し込む位置を決定し差し込む。使用者は、針状部材を肝臓内に貫通させ、針状部材の先端を肝臓の背面から露出させる。ここで、使用者が針状部材を肝臓から取り出す際には、針状部材の全長分以上のスペースを必要とする。しかしながら、通常、肝臓の背面には他の臓器が隣接しており、スペースが十分に確保できない状況である。このように、肝臓の背面から針状部材を取り出すことができない等の状況に応じて、針状部材を先端から順次屈曲させて、針状部材を取り出すことによって、臓器止血装置を臓器から取り出す場所を自由に選択することができるのである。その結果、臓器の緊縛作業を効率よく行うことができることとなる。
これにより、臓器止血装置を臓器から取り出す場所を自由に選択することができる。よって、臓器の緊縛作業を効率よく行うことができる。
ここで、特許請求の範囲における構成要素と実施例における構成要素との対応関係を示す。臓器止血装置は肝臓止血用針1に、針状部材は針状部11に、開口部材はテープ挿入部13に、開口は開口H13に、それぞれ対応する。
これにより、針状部材を1回貫通させることにより、2本以上の緊縛テープにより臓器を緊縛させることが可能であり、緊縛作業を更に効率よく行うことができる。
本発明に係る臓器止血装置の一実施形態である肝臓止血用針1の斜視図を図1に示す。肝臓止血用針1は、針状部11及びテープ挿入部13を有している。針状部11は、一端が臓器に突き刺すための針状に形成されている。なお、針状部11は、いわゆる鈍針となっている。針状部11を鈍針とすることによって、肝臓近傍の血管を傷つけ、出血が生ずる危険性を小さくしている。また、手術を行う執刀医も手術を安全に行うことができる。
テープ挿入部13は、針状部材11の針状に形成された一端とは異なる端部に位置する。図1におけるテープ挿入部13の拡大図を図2に示す。テープ挿入部13は、肝臓を緊縛し止血するためのテープ(以下、止血用テープ)を挿入するための開口H13を有している。開口H13は、断面がほぼ長方形の孔である。
なお、肝臓止血用針1の長さは、約200mm、太さは直径約1.2mmである。
肝臓止血用針1の使用方法を図3〜図7を用いて説明する。
(1)図3Aに示すように、肝臓止血用針1の使用者は、肝臓止血用針1のテープ挿入部に止血用テープ3を挿入した肝臓止血用針1を準備しておく。使用者は、肝臓の超音波映像等を用いて、肝臓内及び肝臓周辺の血管の配置を確認しながら、準備した肝臓止血用針1を差し込む位置を決定する。使用者は、決定した位置に肝臓止血用針1を差し込む。
さらに、図6Bに示すように、使用者は、まだ切断が終わっていない部位の切断を進めるために、当該部位を緊縛するように、止血用テープ3A、3Bの位置を調整する。そして、使用者は、上記(6)の作業と同様に、止血用テープ3A、3BのそれぞれチューブTを差し込み、差し込んだチューブTを矢印a3方向へ移動させ、肝臓を緊縛する。そして、使用者は、上記(7)の作業と同様に、新たに緊縛した2本の止血用テープ3A、3Bの間を切断する。
[その他の実施形態]
前述の実施例1においては、肝臓止血用針1の針状部11は直線形状であったが、図7に示すような湾曲形状であってもよい。針状部を湾曲させることによって、図8に示すように、肝臓の腫瘍Sが小さく、腫瘍Sを円Cの従ってくり抜き切除することを容易に行える。この場合、例えば、円C上の点P1から肝臓止血用針を円弧c1に沿って挿入し、点P2から取り出し、実施例1と同様に緊縛された部分を切除する。このような処理を複数回繰り返すことによって、腫瘍Sを容易にくり抜くことができる。
また、肝臓止血用針を使用する臓器にあわせて、湾曲形状を変形させるようにしてもよい。
前述の実施例1においては、テープ挿入部13が有する開口H13は、断面がほぼ長方形としたが、止血用テープを挿入することができるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、断面が円形状であってもよい。
前述の実施例1においては、止血用テープ3は、医療用のポリエステルテープ等としたが、臓器を緊縛できるものであれば、例示のものに限定されない。肝臓止血用針1を使用する臓器に適した止血用テープを設計し、用いるようにしてもよい。
前述の実施例1においては、肝臓止血用針1は肝臓に使用することとしたが、いわゆる実質臓器であってもよい。
前述の実施例においては、針状部11の材質はステンレス(sus309)としたが、所定の圧力により自由に曲げることができる材質であれば、例示のものに限定されない。
11・・・・・針状部
13・・・・・テープ挿入部
3・・・・・止血用テープ
T・・・・・チューブ
S・・・・・切断具
Claims (5)
- 1)針状部材と、
2)前記針状部材の一端に位置する開口部材であって、所定の開口を有する開口部材と、
3)臓器を緊縛するための緊縛テープであって、前記開口部材が有する前記開口を貫通して位置し、前記針状部材が臓器を貫通した後に当該臓器内に位置する緊縛テープと、
を有する臓器止血装置。 - 1)針状部材と、
2)前記針状部材の一端に位置する開口部材であって、前記針状部材が臓器を貫通した後に当該臓器内に位置する、臓器を緊縛するための緊縛テープが貫通する開口を有する開口部材と、
を有する臓器止血装置。 - 前記針状部材は、
屈曲性を有すること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の臓器止血装置。 - 前記針状部材は、
湾曲していること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の臓器止血装置。 - 前記緊縛テープは、
少なくとも2本以上であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の臓器止血装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008292919A JP2010119402A (ja) | 2008-11-17 | 2008-11-17 | 臓器止血装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008292919A JP2010119402A (ja) | 2008-11-17 | 2008-11-17 | 臓器止血装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010119402A true JP2010119402A (ja) | 2010-06-03 |
Family
ID=42321293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008292919A Pending JP2010119402A (ja) | 2008-11-17 | 2008-11-17 | 臓器止血装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010119402A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012176240A (ja) * | 2011-02-25 | 2012-09-13 | Gyokusen Cho | ニードルユニット |
JP2015512706A (ja) * | 2012-03-26 | 2015-04-30 | メディカル・イノヴァシオン・デヴェロプモンMedical Innovation Developpement | 調整可能な血管リング、sfs症候群の治療方法および当該リングを用いた配置可能なキットならびに当該リングの製造用型および製造方法 |
CN106983533A (zh) * | 2017-05-10 | 2017-07-28 | 陈永兵 | 腹腔实质脏器破裂现场紧急止血的穿刺针及急救系统 |
CN108324338A (zh) * | 2018-03-07 | 2018-07-27 | 常州市第人民医院 | 腹腔镜下第一肝门阻断装置 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4612549Y1 (ja) * | 1969-05-08 | 1971-05-01 | ||
JPS538193U (ja) * | 1976-07-06 | 1978-01-24 | ||
JP2003038503A (ja) * | 2001-07-31 | 2003-02-12 | Manii Kk | 医療用針付きテープの製造方法 |
JP2004113520A (ja) * | 2002-09-26 | 2004-04-15 | Koseki Ika Kk | 針がインサート成型された手術用縫合材料 |
JP2008142536A (ja) * | 2006-12-05 | 2008-06-26 | Tyco Healthcare Group Lp | 結び目のない創傷閉鎖デバイス |
-
2008
- 2008-11-17 JP JP2008292919A patent/JP2010119402A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4612549Y1 (ja) * | 1969-05-08 | 1971-05-01 | ||
JPS538193U (ja) * | 1976-07-06 | 1978-01-24 | ||
JP2003038503A (ja) * | 2001-07-31 | 2003-02-12 | Manii Kk | 医療用針付きテープの製造方法 |
JP2004113520A (ja) * | 2002-09-26 | 2004-04-15 | Koseki Ika Kk | 針がインサート成型された手術用縫合材料 |
JP2008142536A (ja) * | 2006-12-05 | 2008-06-26 | Tyco Healthcare Group Lp | 結び目のない創傷閉鎖デバイス |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
JPN7013000538; 野田雅史、外11名: '大腸癌肝転移に対しHテープを使用した肝切除術' 日本臨床外科学会雑誌 第69巻増刊号, 20081030, p. 437 * |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012176240A (ja) * | 2011-02-25 | 2012-09-13 | Gyokusen Cho | ニードルユニット |
JP2015512706A (ja) * | 2012-03-26 | 2015-04-30 | メディカル・イノヴァシオン・デヴェロプモンMedical Innovation Developpement | 調整可能な血管リング、sfs症候群の治療方法および当該リングを用いた配置可能なキットならびに当該リングの製造用型および製造方法 |
CN106983533A (zh) * | 2017-05-10 | 2017-07-28 | 陈永兵 | 腹腔实质脏器破裂现场紧急止血的穿刺针及急救系统 |
CN108324338A (zh) * | 2018-03-07 | 2018-07-27 | 常州市第人民医院 | 腹腔镜下第一肝门阻断装置 |
CN108324338B (zh) * | 2018-03-07 | 2019-02-22 | 常州市第一人民医院 | 腹腔镜下第一肝门阻断装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2012101999A1 (ja) | 縫合装置 | |
US6077279A (en) | Device and method employing adhesive for sealing blood vessels and the like | |
JP5191615B2 (ja) | 湾曲カテーテル | |
US6673085B1 (en) | Anastomosis techniques | |
JP6062643B2 (ja) | テーパ針を有するマイクロアクセスキット | |
JP5025840B2 (ja) | 医療器具 | |
US10071231B2 (en) | Medical instrument and medical system | |
JP2006223338A (ja) | カテーテル | |
JP2010119402A (ja) | 臓器止血装置 | |
KR101391405B1 (ko) | 바늘 유닛 | |
US11065003B2 (en) | Treatment method for joining biological organs | |
JP2528223B2 (ja) | 内視鏡用高周波切開具 | |
JP6426360B2 (ja) | 血管マーク付けシステム | |
JP6091723B2 (ja) | 医療器具 | |
US20130264371A1 (en) | Medical Anastomosis Apparatus | |
US10864038B2 (en) | Digestive-tract treatment method | |
US20100191043A1 (en) | Methods and devices for isolating a vessel | |
US10292708B1 (en) | Externally supported anastomosis | |
KR101800856B1 (ko) | 의료용 스틱 | |
JP4308830B2 (ja) | 医療用リング | |
Hotta et al. | Rectal transection by the Nelaton catheter pulling method during a laparoscopic low anterior resection | |
JP4487055B2 (ja) | 組織穿孔用具、及び生検システム | |
JP4414616B2 (ja) | ターニケット結束器具 | |
CN217566169U (zh) | 腔管调节器械 | |
WO2017164359A1 (ja) | 縫合装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111116 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130111 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20130121 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20130208 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130214 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130617 |