JP2010118822A - 手ぶれ補正装置及び手ぶれ補正方法 - Google Patents

手ぶれ補正装置及び手ぶれ補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】人物の顔が含まれない領域においても被写体の動きを判別または予測して適切な手ぶれ量を検出することができる手ぶれ補正装置及び手ぶれ補正方法を提供する。
【解決手段】1フィールドの画像を複数の領域に分割し、領域毎に画像の動きを示す動きベクトルを検出する動きベクトル検出部13と、領域毎に被写体の動きの有無を判別し、被写体の動きがあると判別した領域を第1の動体領域として検出し、第1の動体領域の動きベクトルを基準動きベクトルとする動体領域検出部14と、第1の動体領域以外の各領域における動きベクトルと基準動きベクトルが類似するか否かを判別し、類似と判別した動きベクトルを含む領域を第2の動体領域とし、第1の動体領域及び第2の動体領域を除いた各領域の動きベクトルから画像全体の手ぶれ量を算出する手ぶれ量検出部15とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等に用いる手ぶれ補正装置及び手ぶれ補正方法に関する。
近年、ビデオカメラには、撮影時の手ぶれを軽減するための手ぶれ補正機能を搭載している。通常の手ぶれ補正機能は、撮影画像中の被写体に動きがある場合に、被写体の動きを誤って手ぶれと判断してしまい、不自然な手ぶれ補正を行ってしまう問題点があった。
その問題点を解決する手ぶれ補正技術が特許文献1に開示されている。そして、特許文献1には、撮影画像を複数の領域に分割し、その領域ごとに被写体となる人物の顔が含まれるか否かを判別し、人物の顔が含まれると判別された領域は手ぶれを検出する領域から除外して手ぶれ量を検出する方法が記載されている。
特開2008−124787号公報
ところが、上述の手ぶれ補正方法では、人物の顔が含まれない領域においても被写体に動きがある場合には、適切な手ぶれ量を検出することができず、不自然な画像を表示させてしまう問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、人物の顔が含まれない領域においても被写体の動きを判別または予測して適切な手ぶれ量を検出することができる手ぶれ補正装置及び手ぶれ補正方法を提供することを目的とする。
本発明は、前述した従来の技術の課題を解決するため、被写体を撮影して得られた画像信号で構成される1フィールドの画像を複数の領域に分割し、現在のフィールドの画像信号と1フィールド前の画像信号に基づいて、領域毎に画像の動きを示す動きベクトルを検出する動きベクトル検出部(13)と、現在のフィールドと現在のフィールドより前の1または複数のフィールドに基づいて、領域毎に被写体の動きの有無を判別し、被写体の動きがあると判別した領域を第1の動体領域として検出する動体領域検出部(14)と、第1の動体領域の動きベクトルを基準動きベクトルとし、各領域において第1の動体領域以外の各領域における動きベクトルと基準動きベクトルが類似するか否かを判別し、類似すると判別した動きベクトルを含む領域を第2の動体領域とし、複数の領域から第1の動体領域及び第2の動体領域を除いた領域の動きベクトルを用いて画像全体の手ぶれ量を算出する手ぶれ量検出部(15,61)とを有する手ぶれ補正装置(1,51)である。
ここで、現在のフィールドより前の1または複数のフィールド分の基準動きベクトルを記憶し、1または複数の基準動きベクトルに基づいて、被写体が移動する領域を予測するための予測動きベクトルを算出する予測動きベクトル算出部(62)を備え、動体領域検出部は、予測動きベクトルにより被写体が移動すると予測される領域を第3の動体領域として算出し、手ぶれ量検出部は、複数の了以から第1〜第3の動体領域のうち少なくとも第3の動体領域を含む動体領域を除いた領域の動きベクトルに基づいて、画像全体の手ぶれ量を算出することが好ましい。
また、動体領域検出部は、領域毎に顔の有無を判別し、顔が存在すると判別した領域を第1の動体領域とすることが好ましい。
本発明は、前述した従来の技術の課題を解決するため、被写体を撮影して得られた画像信号で構成される1フィールドの画像を複数の領域に分割し、現在のフィールドの画像信号と1フィールド前の画像信号に基づいて、領域毎に画像の動きを示す動きベクトルを検出し、現在のフィールドと現在のフィールドより前の1または複数のフィールドに基づいて、領域毎に被写体の動きの有無を判別し、被写体の動きがあると判別した領域を第1の動体領域として検出し、第1の動体領域の動きベクトルを基準動きベクトルとし、各領域において第1の動体領域以外の各領域における動きベクトルと基準動きベクトルが類似するか否かを判別し、類似すると判別した動きベクトルを含む領域を第2の動体領域とし、複数の領域から第1の動体領域及び第2の動体領域を除いた領域の動きベクトルを用いて画像全体の手ぶれ量を算出する手ぶれ補正方法である。
ここで、現在のフィールド以前の1または複数のフィールド分の基準動きベクトルを記憶し、1または複数の基準動きベクトルに基づいて、被写体が移動する領域を予測するための予測動きベクトルを算出し、予測動きベクトルにより被写体が移動すると予測される領域を第3の動体領域として算出し、複数の領域から第1〜第3の動体領域のうち少なくとも第3の動体領域を含む動体領域を除いた領域の動きベクトルに基づいて、画像全体の手ぶれ量を算出することが好ましい。
また、領域毎に顔の有無を判別し、顔が存在すると判別された領域を第1の動体領域とすることが好ましい。
本発明によれば、ビデオカメラ等に用いる手ぶれ補正装置及び手ぶれ補正方法において、撮影画像の被写体の状況に応じた適切な手ぶれ量を検出することが可能である。
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態の手ぶれ補正装置及び手ぶれ補正方法について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の手ぶれ補正装置の一例を示すブロック図である。
手ぶれ補正装置1は、撮像部11、信号処理部12、動きベクトル検出部13、動体領域検出部14、手ぶれ量検出部15、アドレス制御部16及びフィールドメモリ17を有している。
撮像部11は、不図示の光学系、絞り、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子、光学系や絞りを制御するためのドライバを有している。撮像部11は、被写体からの光学像を光学系及び絞りを介して撮像素子により受光して光信号を得る。そして、撮像部21は、受光して得られる光信号をアナログ画像信号に光電変換して、信号処理部12に供給する。
信号処理部12は、撮像部11より供給されたアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換し、デジタル画像信号を色信号に分離してRGB信号を生成する。更に、信号処理部12は、得られたRGB信号より輝度信号Y、及び色差信号Cb,Crを生成する。輝度信号Yは、動きベクトル検出部13内の代表点記憶部21、相関値データ算出部22及び動体領域検出部14に供給される。また、輝度信号Y,色差信号Cb,Crは、フィールドメモリ17に供給される。なお、RGB信号、輝度信号Y、色差信号Cb,Crは必要に応じてガンマ補正処理がなされる。
動きベクトル検出部13は、例えば代表点マッチング法を用いて、1フィールド分の撮影画像を垂直方向及び水平方向に所定数分割した領域毎に動きベクトルを検出する。図2は、撮影画像を複数の領域に分割した一例を示している。代表点記憶部21は、撮影画像を領域P1〜P16に分割する。また、各領域は水平方向に32画素、垂直方向に20画素からなる。第1の実施形態における領域P1〜P16をあわせた領域全体は、撮影画像の一部を切り出して手ぶれ量を算出するのに用いられる領域である。
代表点記憶部21は、各領域内で指定の画素を代表点と定める。図3は、各領域の代表点を説明するための図であり、黒円で示す画素が代表点である。代表点記憶部21は、各領域で水平方向に4ライン毎、垂直方向に5ライン毎、合わせて4×8=32画素を代表点とする。そして、代表点記憶部21は、すべての領域において定めた各代表点に対応する輝度信号Yを1フィールド期間記憶し、1フィールド期間記憶した輝度信号Yのデータを相関値データ算出部22に供給する。
相関値データ算出部22は、各代表点について、代表点記憶部21より供給される1フィールド前の代表点の輝度値(輝度信号の値)と現在のフィールドの所定領域内に含まれるすべての画素との輝度値の差分を計算する。現在のフィールドの所定領域とは、例えば1フィールド前の各代表点と同じ座標位置から垂直方向及び水平方向にそれぞれ±16画素ずつの領域とする。第1の実施形態における領域P1〜P16をあわせた領域全体は、撮影画像の一部を切り出しているので、各代表点において±16画素ずつの画素を確保することができる。
更に、相関値データ算出部22は、各代表点について、上述の輝度値の差分(輝度差)の計算結果から、輝度差の最小値と、輝度差を最小にする現在のフィールドの画素位置を求める。そして、相関値データ算出部22は、各代表点について、輝度差の最小値と輝度差を最小にする画素位置と代表点との関係を示す相関値を求める。各代表点の輝度差を最小にする画素位置データは動きベクトル算出部23に供給され、各代表点の相関値データは相関値データ解析部24に供給される。
動きベクトル算出部23は、各代表点とその代表点に対応する画素位置の間の動きベクトルを求め、1つの領域内に含まれるすべての代表点の動きベクトルを平均して、1つの領域に対して1つの動きベクトルを算出する。そして、動きベクトル算出部23は、上述の方法により、すべての領域に対して動きベクトルを求める。領域毎に求められた動きベクトルデータは、手ぶれ量検出部15に供給される。
相関値データ解析部24は、相関値データ算出部22より供給される相関値データに基づいて、各領域の有効性を判定する。領域の有効性とは、領域内の各代表点の動きベクトルの大きさのばらつきが所定値以上であり、動きベクトルの方向が所定の割合以上揃うことを示すものである。各領域の有効性を判定することにより、領域内の各代表点の動きベクトルの大きさのばらつきが大きかったり、動きベクトルの方向がまちまちであったりするなどの信頼性の低い領域を、後述する画面全体の手ぶれ量を算出する領域から除外することができる。
相関値データ解析部24は、例えば、各領域の有効性を以下の方法で求める。最初に、領域に含まれる代表点の相関値を合計し、相関値の合計が所定の閾値よりも大きいか否か、及び各相関値の平均を最小値で除した値が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。そして、相関値の合計が所定の閾値よりも大きく、相関値の平均を最小値で除した値も所定の閾値より大きい場合は、その領域を有効と判定する。それ以外の場合は、その領域を無効と判定する。各領域の有効性を示すデータは、手ぶれ量検出部15に供給される。
動体領域検出部14は、例えば被写体に含まれる顔を検出することによって撮影画像中の動く被写体(以下、動体という)となる対象が存在するか否かを判定する。動体となる対象(以下、動対象という)が存在するか否かは、例えば、信号処理部12より供給された輝度信号Yに基づいて、撮影画像中の肌色領域を抽出する公知技術や、予め不図示のメモリに蓄積されている参照データとマッチングをとるなどの公知技術によって、領域毎に顔が含まれるか否かを判定する。なお、動体領域検出部14は、1または複数のフィールドを記憶するメモリを備えて、1または複数のフィールドにより動体となる対象が存在するか否かを検出してもよい。
そして、動体領域検出部14は、顔が含まれるすなわち動対象が存在すると判定した領域を第1の動体領域として、各領域が第1の動体領域であるか否かのデータを手ぶれ量検出部15に供給する。ただし、動対象を検出する方法は、顔を検出する方法には限定されず、顔を検出する場合も肌色領域を抽出する方法に限定されない。
手ぶれ量検出部15は、動体領域検出部14より第1の動体領域とされた領域の動きベクトルを基準動きベクトルV1として抽出する。そして、手ぶれ量検出部15は、基準動きベクトルV1と、第1の動体領域を除いて相関値データ解析部24より有効であると判定された領域(以下、有効な領域という)の動きベクトルとを順に比較して、両者の動きベクトルが類似するか否かを判定する。例えば、類似の基準は、動きベクトル同士の方向が所定範囲以内であること、及び動きベクトル同士の大きさの差が所定の閾値以下であることとすればよい。
そして、手ぶれ量検出部15は、両者の動きベクトルを類似すると判定した場合は、その類似した動きベクトルを含む領域を第2の動体領域とする。更に、手ぶれ量検出部15は、有効な領域から第1の動体領域と第2の動体領域を除外した有効な領域の動きベクトルを平均して、画面全体の手ぶれ量V2として算出する。そして、手ぶれ量V2のデータはアドレス制御部16に供給される。
なお、第1の動体領域が複数存在する場合は、複数の基準動きベクトルV1を設定して、複数の基準動きベクトルV1のいずれかに類似する動きベクトルを有する領域を第2の動体領域としてもよく、複数の基準動きベクトルを平均して1つの基準動きベクトルV1としてもよい。また、第1の動体領域が検出されない場合は、第2の動体領域も検出せず、すべての有効な領域において手ぶれ量V2を算出する。
図4は、画面全体の手ぶれ量の算出を説明するための図である。図4において、分割領域P1〜P16に表す矢印は動きベクトルを示している。図4中ハッチングを付して示す領域P1〜P4,P7,P8は、相関値データ解析部24により無効な領域と判定された領域であり、画面全体の手ぶれ量を算出する際の領域から除外される。
また、領域P5,P6,P9〜P16は、相関値データ解析部24により有効な領域と判定された領域である。更に、領域P11は、動体領域検出部14により人物の顔が含まれる領域として検出された第1の動体領域である。領域P11の動きベクトルは基準動きベクトルV1となる。そして、領域P12,P15,P16は、手ぶれ量検出部15により、基準動きベクトルV1に類似する動きベクトルを有する第2の動体領域として検出される。よって、手ぶれ量検出部15は、有効な領域から第1の動体領域と第2の動体領域を除外した領域P5、P6,P9,P10,P13,P14の動きベクトルを平均して画面全体の手ぶれ量V2を算出する。
アドレス制御部16は、手ぶれ量V2を算出する際に用いた領域全体のアドレス開始位置に対して、手ぶれ量V2の反対方向−V2分のベクトル量で補正したデジタル画像信号のアドレス読み出し位置を算出する。読み出しアドレス位置データは、フィールドメモリ17に供給される。デジタル画像信号とは、信号処理部12から後述するフィールドメモリ17に供給された輝度信号Yと色差信号Cb,Crに基づく信号である。
フィールドメモリ17は、アドレス制御部16より供給される読み出しアドレス位置より、デジタル画像信号を読み出す位置を制御して、デジタル画像信号を不図示の表示部に出力する。図5は、読み出しアドレス位置を制御して画像を表示するための説明図である。図5において、実線で示す領域は、撮影画像全体を示す領域Im1である。また、破線で示す領域は、手ぶれ量V2を算出するために領域P1〜P16として切り出した領域Im2である。また、一点鎖線で示す領域は、アドレス制御部16により手ぶれ量V2の反対方向−V2分のベクトルを移動した位置を読み出し開始位置Rとして切り出した領域Im3である。
なお、相関値データ解析部24にて求められる領域の有効性を示すデータは、手ぶれ量検出部15に供給される構成として説明したが、動きベクトル算出部23に供給して、無効とされた分割領域においては動きベクトルを算出しない構成としてもよい。また、第1の実施形態における代表点を定める方法、領域分割数、領域の有効性の判定方法等は、趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
図6を用いて、以上説明した図1に示す手ぶれ補正装置の動作、及び図1に示す手ぶれ補正装置で行われる手ぶれ補正方法の手順について改めて説明する。代表点記憶部21は、ステップS01にて撮影画像を複数の領域に分割し、各領域内で複数の代表点を定める。相関値データ算出部22は、ステップS02にて各領域の代表点毎に代表点と輝度差を最小にする画素との関係から相関値を算出する。
動きベクトル算出部23は、ステップS03にて代表点毎に動きベクトルを求め、1つの領域内に含まれるすべての動きベクトルを平均し、1つの領域に対して1つの動きベクトルを算出して、すべての領域について動きベクトルを算出する。相関値データ解析部24は、ステップS04にて領域内に含まれる各代表点の相関値から各領域について有効性を判定して有効な領域を求める。動体領域検出部14は、ステップS05にて動対象が存在するか否かを判定し、動対象が存在する領域を第1の動体領域とする。手ぶれ量検出部15は、ステップS06にて動対象が存在する領域の動きベクトルを基準動きベクトルとする
手ぶれ量検出部15は、ステップS07にて、基準動きベクトルに類似の動きベクトルを有する領域を第2の動体領域と判定する。手ぶれ量検出部15は、ステップS08にて、第1の動体領域及び第2の動体領域を除いた有効な領域の動きベクトルを平均して手ぶれ量を算出する。アドレス制御部16は、S09にて手ぶれ量分を補正してデジタル画像信号のアドレス読み出し位置を算出し、フィールドメモリ17は、読み出しアドレス位置によりデジタル画像信号を読み出す位置を制御して、デジタル画像信号を不図示の表示部に出力する。
以上説明したように、第1の実施形態では、撮影画像から有効な領域を求め、動対象が存在する領域として検出した第1の動体領域の他に、第1の動体領域の動きベクトルに類似する動きベクトルをもつ第2の動体領域をも除外して手ぶれ量を算出する構成としたので、正確な手ぶれ量を求めることができる。
<第2の実施形態>
以下、第2の実施形態の手ぶれ補正装置及び手ぶれ補正方法について、添付図面を参照して説明する。図7は、本発明の手ぶれ補正装置の一例を示すブロック図である。図7において図1と同一部分には同一符号を付し、その説明を適宜省略する。手ぶれ補正装置51は、図1に示す手ぶれ補正装置1の手ぶれ量検出部15にかわって手ぶれ量検出部61と、更に予測動きベクトル算出部62とを採用した構成である。
手ぶれ量検出部61は、手ぶれ量検出部15と同様に、動体領域検出部14より検出された第1の動体領域の基準動きベクトルV1に類似する動きベクトルを有する第2の動体領域として検出する。そして、第1の動体領域と第2の動体領域を除外した有効な領域において動きベクトルを平均し、画面全体の手ぶれ量V2を算出する。有効な領域は、第1の実施形態と同様の方法で求められる。基準動きベクトルV1のデータと手ぶれ量V2のデータは、予測動きベクトル算出部62に供給される。
予測動きベクトル算出部62は、基準動きベクトルV1と手ぶれ量V2との差分をとり、動対象自体の移動量示す動きベクトル(動対象の動きベクトル)V3を求める。また、予測動きベクトル算出部62は、1フィールドまたは複数フィールド分の動対象の動きベクトルV3を記憶する。そして、予測動きベクトル算出部62は、1フィールドまたは複数フィールド分の動対象の動きベクトルV3から、次のフィールドにおいて、動対象が移動すると予測される位置を求めるための予測動きベクトルV4を算出し、予測動きベクトルV4を手ぶれ量検出部61に供給する。
手ぶれ量検出部61は、予測動きベクトルV4に基づいて次のフィールドにおける動対象の位置を予測し、動対象が含まれると予測される領域を第3の動体領域とする。そして、手ぶれ量検出部61は、次のフィールドが供給されたときに、第3の動体領域を除外した有効な領域から手ぶれ量V2を算出する。予め予測される第3の動体領域を除外して手ぶれ量V2を求めることにより、より正確に手ぶれ量を求めることができる。また、第3の動体領域に加えて、第1の動体領域や第2の動体領域をも除外する構成としてもよい。第3の動体領域は、あくまで予測される領域であり、第1の動体領域や第2の動体領域に動体対象が残存していることも考えられ、すべての動体領域を除外することによって、より正確な手ぶれ量を求めることができるからである。
また、手ぶれ量検出部61は、奇数番目のフィールドにおいて、第1,第2の動体領域を除外して手ぶれ量を算出し、偶数番目のフィールドにおいて、第3の領域を除外して手ぶれ量を算出するなど種々変形した構成としてもよい。更に、手ぶれ量検出部61は、上述の動対象の予測動きベクトルV4を用いて、アドレス制御部16やフィールドメモリ17を介して、不図示の表示部における予測される位置に動対象を表示させるなども可能である。
図8は、動対象の動きベクトルの算出を説明するための図である。図8(A),(C)において、領域P1〜P16に表す矢印は動きベクトルを示している。図8では、相関値解析データ部24によりすべての領域P1〜P16が有効な領域と判定されたものとしている。領域P11は、動体領域検出部14により人物の顔が含まれる領域として検出された第1の動体領域である。領域P11の動きベクトルは基準動きベクトルV1となる。
そして、分割領域P12,P15,P16は、手ぶれ量検出部15により、基準動きベクトルV1に類似する動きベクトルを有する第2の動体領域として検出される。よって、手ぶれ量検出部15は、現在のフィールドに対して、有効な領域から第1の動体領域と第2の動体領域を除外した領域P5、P6,P9,P10,P13,P14の動きベクトルを平均して画面全体の手ぶれ量V2を算出する。基準動きベクトルV1のデータと手ぶれ量V2のデータは、予測動きベクトル算出部62に供給される。
図8(B)は、基準動きベクトルV1と手ぶれ量V2を拡大して示したものである。予測動きベクトル算出部62は、図8(B)に示すように、両者の差分(V1−V2)から、動対象の動きベクトルV3を求める。
図8(C)は、図8(A)の撮影画像の次のフィールドにおいて、動対象の予測位置を示したものである。また、図8(C)は、予測動きベクトル算出部62により、1フィールド分の動対象の動きベクトルV3から予測動きベクトルV4を算出した場合を示している。このとき、予測動きベクトルV4は動きベクトルV3に一致する。図8(C)に示すように、次のフィールドにおいて、動対象は、領域P10,P11,P14,P15に渡って位置すると予測され、この予測される領域を第3の動体領域とする。
図9を用いて、以上説明した図7に示す手ぶれ補正装置の動作、及び図7に示す手ぶれ補正装置で行われる手ぶれ補正方法の手順について改めて説明する。
予測動きベクトル算出部62は、ステップS11にて、ステップS05で算出された基準動きベクトルV1とステップS08で算出された手ぶれ量V2の差分から、動対象の動きベクトルV3を算出する。予測動きベクトル算出部62は、1または複数のフィールド分の動体対象の動きベクトルV3を記憶して、ステップS12にて、その動対象の動きベクトV3から次のフィールドにおける動対象の予測動きベクトルV4を算出する。
手ぶれ量検出部61は、ステップS13にて、予測動きベクトルV4に基づいて次のフィールドの動対象の移動位置を予測して、動対象の予測位置が含まれる領域を第3の動体領域とする。更に、手ぶれ量検出部61は、ステップS14にて、次のフィールドが供給されたとき、第3の動体領域を除外して手ぶれ量V2を算出する。なお、ステップS14の処理は上述のように、第3の動体領域を含む第1の動体領域や第2の動体領域を除外して手ぶれ量V2を算出するなど、種々変形した方法でもよい。
以上説明したように、第2の実施形態では、次のフィールドで動対象の位置として予測される領域として検出した第3の動体領域を除外して手ぶれ量を算出する構成としたので、より正確な手ぶれ量を求めることができる。
本発明の第1の実施形態に係る手ぶれ補正装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の第1,第2の実施形態に係る撮影画像の領域分割の一例を示す図である。 本発明の第1,第2の実施形態に係る撮影画像の各領域内の代表点の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る画面全体の手ぶれ量の算出を説明するための図である。 本発明の第1,第2の実施形態に係る撮影画像の全体領域と切り出し枠の関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る手ぶれ補正方法の全体の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る手ぶれ補正装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る動対象の動きベクトルの例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る手ぶれ補正方法の全体の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1、51 手ぶれ補正装置
11 撮像部
12 信号処理部
13 動きベクトル検出部
14 動体領域検出部
15、61 手ぶれ量検出部
16 アドレス制御部
17 フィールドメモリ
21 代表点記憶部
22 相関値データ算出部
23 動きベクトル算出部
24 相関値データ解析部
62 予測動きベクトル算出部

Claims (6)

  1. 被写体を撮影して得られた画像信号で構成される1フィールドの画像を複数の領域に分割し、現在のフィールドの画像信号と1フィールド前の画像信号に基づいて、前記領域毎に画像の動きを示す動きベクトルを検出する動きベクトル検出部と、
    前記現在のフィールドと前記現在のフィールドより前の1または複数のフィールドに基づいて、前記領域毎に被写体の動きの有無を判別し、前記被写体の動きがあると判別した領域を第1の動体領域として検出する動体領域検出部と、
    前記第1の動体領域の動きベクトルを基準動きベクトルとし、前記各領域において第1の動体領域以外の各領域における動きベクトルと前記基準動きベクトルが類似するか否かを判別し、類似すると判別した動きベクトルを含む領域を第2の動体領域とし、前記複数の領域から前記第1の動体領域及び前記第2の動体領域を除いた領域の動きベクトルを用いて画像全体の手ぶれ量を算出する手ぶれ量検出部と
    を有することを特徴とする手ぶれ補正装置。
  2. 前記現在のフィールドより前の1または複数のフィールド分の基準動きベクトルを記憶し、前記1または複数の基準動きベクトルに基づいて、前記被写体が移動する領域を予測するための予測動きベクトルを算出する予測動きベクトル算出部を備え、
    前記動体領域検出部は、前記予測動きベクトルにより前記被写体が移動すると予測される領域を第3の動体領域として算出し、
    前記手ぶれ量検出部は、前記複数の領域から前記第1〜第3の動体領域のうち少なくとも前記第3の動体領域を含む動体領域を除いた領域の動きベクトルに基づいて、画像全体の手ぶれ量を算出することを特徴とする請求項1記載の手ぶれ補正装置。
  3. 前記動体領域検出部は、前記領域毎に顔の有無を判別し、顔が存在すると判別した領域を第1の動体領域とすることを特徴とする請求項1または2記載の手ぶれ補正装置。
  4. 被写体を撮影して得られた画像信号で構成される1フィールドの画像を複数の領域に分割し、現在のフィールドの画像信号と1フィールド前の画像信号に基づいて、前記領域毎に画像の動きを示す動きベクトルを検出し、
    前記現在のフィールドと前記現在のフィールドより前の1または複数のフィールドに基づいて、前記領域毎に被写体の動きの有無を判別し、被写体の動きがあると判別した領域を第1の動体領域として検出し、
    前記第1の動体領域の動きベクトルを基準動きベクトルとし、前記各領域において第1の動体領域以外の各領域における動きベクトルと前記基準動きベクトルが類似するか否かを判別し、類似すると判別した動きベクトルを含む領域を第2の動体領域とし、前記複数の領域から前記第1の動体領域及び前記第2の動体領域を除いた領域の動きベクトルを用いて画像全体の手ぶれ量を算出することを特徴とする手ぶれ補正方法。
  5. 前記現在のフィールド以前の1または複数のフィールド分の基準動きベクトルを記憶し、前記1または複数の基準動きベクトルに基づいて、前記被写体が移動する領域を予測するための予測動きベクトルを算出し、
    前記予測動きベクトルにより前記被写体が移動すると予測される領域を第3の動体領域として算出し、
    前記複数の領域から前記第1〜第3の動体領域のうち少なくとも前記第3の動体領域を含む動体領域を除いた領域の動きベクトルに基づいて、画像全体の手ぶれ量を算出することを特徴とする請求項4記載の手ぶれ補正方法。
  6. 前記領域毎に顔の有無を判別し、顔が存在すると判別された領域を第1の動体領域とすることを特徴とする請求項4または5記載の手ぶれ補正方法。
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