JP2010118305A - 放電灯の駆動装置および駆動方法、光源装置並びに画像表示装置 - Google Patents

放電灯の駆動装置および駆動方法、光源装置並びに画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フリッカの発生をより確実に抑制する。
【解決手段】放電灯の駆動装置は、放電灯の2つの電極間に交流電流を供給することにより放電灯を駆動する。この駆動装置は、放電灯に供給する交流電流の周波数fdを、放電灯の状態に応じて所定の上下限値の範囲内で変調する。そして、放電灯が第1の状態である際の下限周波数は、放電灯が第1の状態よりもフリッカが発生しにくい第2の状態である際の下限周波数よりも高く設定される。
【選択図】図5

Description

この発明は、電極間の放電により点灯する放電灯の駆動技術に関する。
プロジェクタ等の画像表示装置に使用される光源として、超高圧放電ランプ等の高輝度放電ランプが使用される。このような超高圧放電ランプでは、光源となるアークは、電極に形成された突起間で形成される。そのため、電極先端に突起を形成させて、その突起を基点とするアークを形成させるため、定常周波数に定常周波数よりも低い周波数を挿入した交流電流を超高圧放電ランプに供給することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、超高圧放電ランプの電極間の電圧(ランプ電圧)の上昇もしくは点灯電力の低減に伴って超高圧放電ランプに供給される電流(ランプ電流)が低下した際のアーク輝点を安定させるために、ランプ電流が低下する条件下で、より低い周波数を挿入した交流電流を超高圧放電ランプに供給することが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−59790号公報 特開2006−332015号公報
しかしながら、ランプ電流が低下する条件下で、より低い周波数を挿入した交流電流を超高圧放電ランプに供給しても、電極の状態によっては好ましい形状の突起が形成されず、アークの輝点が移動するフリッカが発生するおそれがある。この問題は、ランプ電流が低下する条件下のみならず、電極の消耗などフリッカが発生しやすい条件下での放電ランプの駆動時に共通する。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、フリッカの発生をより確実に抑制することを目的とする。
本発明は、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
放電灯の駆動装置であって、
前記放電灯の2つの電極間に交流電流を供給する交流電流供給部と、前記交流電流供給部が供給する交流電流の周波数を、前記放電灯の所定の状態に応じて所定の上下限値の範囲内で変調する周波数変調部と、前記周波数変調部による前記周波数の変調条件を設定する変調条件設定部とを備え、前記変調条件設定部は、前記放電灯が第1の状態である際の下限周波数を、前記放電灯が前記第1の状態よりもフリッカが発生しにくい第2の状態である際の下限周波数よりも高くするように、前記変調条件を設定する放電灯の駆動装置。
交流電流の周波数が低い場合、放電による電極の発熱が電極先端の突起全体に分散する。発熱が突起全体に分散すると、突起の溶融が十分に行われないため、突起の先端が平坦化するおそれがある。このように、突起が平坦化すると、平坦化した表面のランダムな位置からアークが発生するフリッカが生じる。また、フリッカが発生しやすい条件下においてフリッカが発生すると、アークの位置が移動することにより、さらに突起全体に発熱が分散して突起の先端の平坦化が進行する。そこで、本適用例のように、フリッカが発生しやすい第1の状態における交流電流の下限周波数を、フリッカが発生しにくい第2の状態における交流電流の下限周波数よりも高くすることにより、発熱の突起全体への分散が抑制され、突起の平坦化が抑制し、フリッカの発生をより確実に抑制することが可能となる。
[適用例2]
適用例1記載の放電灯の駆動装置であって、前記変調条件設定部は、前記放電灯が前記第1の状態である際の上限周波数を、前記放電灯が前記第2の状態である際の上限周波数よりも高くするように、前記変調条件を設定する放電灯の駆動装置。
交流電流の周波数が高い場合、一旦発生したアークの付近に発熱が集中し、突起の一部が十分に溶融される。また、突起の溶融部において、対向する電極に加わる力が集中する。そのため、本適用例によれば、一旦発生したアークの位置において細長い突起の成長が促進されるので、アークの発生位置を安定化し、フリッカをより確実に抑制することが可能となる。
[適用例3]
適用例1または2記載の放電灯の駆動装置であって、前記第1の状態は、前記第2の状態よりも前記交流電流の電力が小さい状態である放電灯の駆動装置。
一般に、交流電流の電力を小さくすることにより、突起における発熱量が低下し、突起の溶融を十分に行うことができなくなるおそれがより高くなる。また、電極および突起の温度の低下により、熱電子の放出位置が移動して、よりフリッカが発生しやすくなる。そこで、本適用例のように交流電流の電力が小さい第1の状態における下限周波数を高くすることにより、交流電流の電力が小さく、フリッカの発生のおそれがより高い状態においても、フリッカをより確実に抑制することができる。
[適用例4]
適用例3記載の放電灯の駆動装置であって、前記放電灯が前記第2の状態から前記第1の状態に切り替わった際の前記第1の状態における初期の周波数を、所定の周波数よりも高い周波数とする放電灯の駆動装置。
交流電流の電力が大きい第2の状態で電極および突起の温度が上昇しているため、第1の状態の初期における温度は、第1の状態が継続している場合よりも高くなる。そのため、突起の溶融が容易な状態で、交流電流の周波数を高くすることにより、細長い突起の成長がより促進され、アークの発生位置を安定化するため、フリッカをより確実に抑制することが可能となる。
[適用例5]
適用例1ないし4のいずれか記載の放電灯の駆動装置であって、前記周波数変調部は、互いに周波数が異なる複数の期間を有する変調パターンに従って前記周波数を変調し、前記変調条件設定部は、前記第1と第2の状態に応じて、前記周波数変調部に前記第1と第2の状態とのそれぞれに対応する変調パターンを設定する放電灯の駆動装置。
この適用例によれば、互いに周波数が異なる複数の期間を設けることにより、それぞれの周波数に応じた突起が安定的に形成される。
[適用例6]
適用例5記載の放電灯の駆動装置であって、前記第1の状態に対応する変調パターンは、前記第2の状態に対応する変調パターンが有する複数の期間のうち少なくとも前記下限周波数の期間を除去した変調パターンである放電灯の駆動装置。
この適用例によれば、変調パターンの設定がより容易になる。
[適用例7]
適用例5記載の放電灯の駆動装置であって、前記第1の状態に対応する変調パターンは、前記第2の状態に対応する変調パターンが有する複数の期間の各期間の周波数を所定の値高くした変調パターンである放電灯の駆動装置。
この適用例によっても、変調パターンの設定がより容易になる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、放電灯の駆動装置と駆動方法、放電灯を使用した光源装置とその制御方法、その光源装置を利用した画像表示装置、等の態様で実現することができる。
A1.プロジェクタの構成:
図1は、本発明の第1実施例を適用するプロジェクタ1000の概略構成図である。プロジェクタ1000は、光源装置100と、照明光学系310と、色分離光学系320と、3つの液晶ライトバルブ330R,330G,330Bと、クロスダイクロイックプリズム340と、投写光学系350とを備えている。
光源装置100は、放電灯500が取り付けられた光源ユニット110と、放電灯500を駆動する放電灯駆動装置200とを有している。放電灯500は、放電灯駆動装置200から電力の供給を受けて光を放射する。光源ユニット110は、放電灯500の放射光を照明光学系310に向けて射出する。なお、光源ユニット110および放電灯駆動装置200の具体的な構成や機能については、後述する。
光源ユニット110から射出された光は、照明光学系310により、照度が均一化されるとともに、偏光方向が一方向に揃えられる。照明光学系310を経て照度が均一化され偏光方向が揃えられた光は、色分離光学系320により、赤色(R)、緑色(G)および青色(B)の3色の色光に分離される。色分離光学系320により分離された3色の色光は、それぞれ対応する液晶ライトバルブ330R,330G,330Bにより変調される。液晶ライトバルブ330R,330G,330Bにより変調された3色の色光は、クロスダイクロイックプリズム340により合成され、投写光学系350に入射する。投写光学系350が、入射した光を図示しないスクリーン上に投影することにより、スクリーン上には液晶ライトバルブ330R,330G,330Bにより変調された画像が合成されたフルカラーの映像として画像が表示される。なお、第1実施例では、3つの液晶ライトバルブ330R,330G,330Bにより3色の色光を別個に変調しているが、カラーフィルタを備える1つ液晶ライトバルブで光の変調を行うものとしてもよい。この場合、色分離光学系320とクロスダイクロイックプリズム340を省略することができる。
A2.光源装置の構成:
図2は、光源装置100の構成を示す説明図である。光源装置100は、上述のように、光源ユニット110と放電灯駆動装置200とを有している。光源ユニット110は、放電灯500と、回転楕円形の反射面を有する主反射鏡112と、出射光をほぼ並行光にする平行化レンズ114とを備えている。ただし、主反射鏡112の反射面は、必ずしも回転楕円形である必要はない。例えば、主反射鏡の112の反射面は、回転放物形であってもよい。この場合、放電灯500の発光部を放物面鏡のいわゆる焦点に置けば、平行化レンズ114を省略することができる。主反射鏡112と放電灯500とは、無機接着剤116により接着されている。
放電灯500は、放電灯本体510と、球面状の反射面を有する副反射鏡520とを無機接着剤522で接着することにより形成されている。放電灯本体510は、例えば、石英ガラスなどのガラス材料で形成されている。放電灯本体510には、タングステン等の高融点金属の電極材で形成された2つの電極532,542と、2つの接続部材534,544と、2つの電極端子536,546とが設けられている。電極532,542は、その先端部が放電灯本体510の中央部に形成された放電空間512において対向するように配置されている。放電空間512には、放電媒体として、希ガス、水銀や金属ハロゲン化合物等を含むガスが封入されている。接続部材534,544は、電極532,542と、電極端子536,546とをそれぞれ電気的に接続する部材である。
放電灯500の電極端子536,546は、それぞれ放電灯駆動装置200に接続されている。放電灯駆動装置200は、電極端子536,546にパルス状の交流電流(交流パルス電流)を供給する。電極端子536,546に交流パルス電流が供給されると、放電空間512内の2つの電極532,542の先端部の間で、アークARが生じる。アークARは、アークARの発生位置から全方位に向かって光を放射する。副反射鏡520は、一方の電極542の方向に放射される光を、主反射鏡112に向かって反射する。このように、電極542方向に放射される光を主反射鏡112に向かって反射することにより、光源ユニット110から射出される光の平行度をより高くすることができる。なお、以下では、副反射鏡520が設けられている側の電極542を「副鏡側電極542」とも呼び、他方の電極532を「主鏡側電極532」とも呼ぶ。
図3は、放電灯駆動装置200の構成を示すブロック図である。放電灯駆動装置200は、駆動制御部210と、点灯回路220とを有している。駆動制御部210は、CPU610と、ROM620と、RAM630と、タイマ640と、点灯回路220に制御信号を出力する出力ポート650と、点灯回路220からの信号を取得する入力ポート660と、外部インタフェース670とを備えるコンピュータとして構成されている。外部インタフェース670は、プロジェクタ1000に設けられた操作パネル、あるいは、リモートコントローラからの操作信号の受信部(いずれも図示しない)からの操作信号を取得する。駆動制御部210のCPU610は、タイマ640と入力ポート660と外部インタフェース670とからの出力信号に基づいて、ROM620に格納されたプログラムを実行する。これにより、CPU610は、駆動周波数変調部612、変調パターン設定部614、および電力モード設定部616としての機能を実現する。
点灯回路220は、交流パルス電流を発生するインバータ222を有している。点灯回路220は、駆動制御部210から出力ポート650を介して供給される制御信号に基づいて、インバータ222を制御する。具体的には、点灯回路220は、制御信号により指定された給電条件(例えば、交流パルス電流の電力値や周波数)に応じた、交流パルス電流をインバータ222に発生させる。第1実施例では、輝度変動によるスクロールノイズの発生を抑制するため、交流パルス電流を矩形波としている。インバータ222は、点灯回路220により指定された給電条件に従って、電力モード(後述する)に応じた定電力(例えば、200Wもしくは150W)の交流パルス電流を発生し、発生した交流パルス電流を放電灯500に供給する。なお、放電灯500の2つの電極532,542間の電圧(ランプ電圧)は、放電灯500に供給する電流値によらずほぼ一定の電圧となる。そのため、電力モードに応じた電力値は、主として電流値を変更することにより行われる。
駆動制御部210の電力モード設定部616は、外部インタフェース670から供給される操作信号に基づいて、点灯回路220に対して設定する電力値を切り替える。具体的には、点灯回路220が、点灯回路220から放電灯500に供給される電力が放電灯500の定格電力である定格電力モードと、定格電力モードより小さい電力を放電灯500に供給する低電力モードとのいずれかの電力モードで動作するように、電力モード設定部616が電力値の設定を行う。駆動周波数変調部612は、変調パターン設定部614により設定される変調パターンに従って、点灯回路220が出力する交流パルス電流の周波数(駆動周波数)fdを設定する。変調パターン設定部614は、電力モード設定部616により設定された点灯回路220の電力モードに応じて、変調パターンを設定する。
A3.交流パルス電流による放電灯の駆動:
図4は、放電灯500を交流パルス電流で駆動した際に、電極532,542間でアークが発生する様子を示す説明図である。図4に示すように、放電灯500の2つの電極532,542には、それぞれ、対向する電極に向かって突起538,548が形成されている。
図4(a)は、主鏡側電極532が陽極として動作している状態を示している。図4(a)に示すように、主鏡側電極532が陽極として動作している期間(陽極期間)においては、電子が副鏡側電極542から放出され、主鏡側電極532に衝突する。陽極となっている主鏡側電極532では、衝突した電子の運動エネルギが熱エネルギに変換され、熱が発生する。一方、陰極となっている副鏡側電極542では、電子の衝突が起こらないため、熱はほとんど発生しない。そのため、主鏡側電極532の陽極期間においては、主鏡側電極532の温度が上昇し、副鏡側電極542では、熱伝導や放射等により温度が低下する。同様に、主鏡側電極532が陰極として動作している期間(陰極期間)、すなわち、副鏡側電極542の陽極期間においては、副鏡側電極542の温度が上昇し、主鏡側電極532の温度が低下する。
図4(b)および図4(c)は、主鏡側電極532が陽極から陰極に切り替えられる前後におけるアークARの発生状態を示している。上述のように、主鏡側電極532の陽極期間においては、主鏡側電極532の温度が上昇する。そのため、図4(b)に示すように、主鏡側電極532の陽極期間の終了時点においては、突起538の先端部に最も温度が高い領域(ホットポイント)HPが形成される。次に、主鏡側電極532が陰極に切り替えられると、電子は、主鏡側電極532から放出され、副鏡側電極542に到達する。一般に、電子は、加わる電界が同程度であれば、より温度が高い領域から放出される。従って、主鏡側電極532からの電子の放出は、陽極期間の終了時点で最も温度が高いホットポイントHPから行われる。なお、このような高温の位置から放出される電子は、「熱電子」と呼ばれる。
放電灯500に供給する交流パルス電流の電力を小さくすると、ホットポイントHPの温度が低下する。陰極状態の電極からの電子の放出がホットポイントHPから行われるため、ホットポイントHPの温度が低下すると、電子の放出点が移動しやすくなり、アークARの発生位置の変動(フリッカ)が生じるおそれがある。そこで、第1実施例では、フリッカ(「アークジャンプ」とも呼ばれる)の発生を抑制するため、電力モードに応じた変調パターンで交流パルス電流の駆動周波数fdの変調を行っている。
A4.放電灯の駆動周波数変調:
図5は、変調パターン設定部614により設定される駆動周波数fdの変調パターンの一例を示す説明図である。図5(a)は、点灯回路220が定格電力モードに設定されている状態(以下、単に「定格電力モード」という)における変調パターンを示し、図5(b)は、点灯回路220が低電力モードに設定されている状態(以下、単に「低電力モード」という)における変調パターンを示している。図5の2つのグラフにおいて、横軸は時間を表しており、縦軸は駆動周波数fdを表している。
図5(a)に示すように、定格電力モードにおいては、駆動周波数fdは、変調周期Tm1(12秒)で変調されている。駆動周波数fdの変調は、1秒ごとに周波数を50Hzずつ変更することにより行われる。これにより、駆動周波数fdは、駆動周波数fdが最も低い期間(最低周波数期間)Tl1の50Hzから、駆動周波数fdが最も高い期間(最高周波数期間)Th1の350Hzまでの範囲で変調される。
一方、図5(b)に示すように、低電力モードにおける変調パターンは、図5(a)に示す定格電力モードにおける変調パターンの変調周期Tm1から、50Hzでの駆動期間(すなわち、最低周波数期間Tl1)と、その前(あるいは後)の100Hzでの駆動期間とを除去したパターンとなっている。そのため、駆動周波数fdの変調周期Tm2は、定格電力モードにおける変調周期Tm1よりも短い10秒となっており、駆動周波数fdは、最低周波数期間Tl2の100Hzから、最高周波数期間Th2の350Hzまでの範囲で変調される。なお、図5(b)の例では、周波数が一定となる期間がいずれも1秒となるように、最低周波数期間Tl1に併せて100Hzでの駆動期間を除去しているが、最低周波数期間Tl1のみを除去することも可能である。一般に、低電力モードにおける変調パターンは、定格電力モードにおける変調パターンから少なくとも最低周波数期間Tl1を除去したものであればよい。
このように、第1実施例では、定格電力モードにおける変調パターンの最低周波数期間Tl1である50Hzでの駆動期間を変調周期Tm1から除去している。そのため、低電力モードにおける最低周波数期間Tl2の駆動周波数fd(100Hz)は、定格電力モードにおける最低周波数期間Tl1の駆動周波数fd(50Hz)よりも高く設定され、最高周波数期間Th1,Th2における駆動周波数fdは、いずれも同じ350Hzに設定されている。
なお、第1実施例では、低電力モードの変調パターンとして、定格電力モードの変調パターンから最低周波数期間Tl1を除去したパターンを用いているが、定格電力モードの変調パターンから除去する期間は、必ずしも最低周波数期間Tl1に限られない。一般に、低電力モードの変調パターンとしては、定格電力モードの変調パターンから駆動周波数fdが所定の値よりも低い期間を除去したパターンを用いることができる。これにより、低電力モードにおける駆動周波数fdの最低値は、定格電力モードにおける駆動周波数fdの最低値よりも高く設定される。
A5.アークの発生状態:
図6および図7は、電力モードおよび変調パターンがアークの発生状態に与える影響を示す説明図である。図6は、定格電力モードにおいて、駆動周波数fdの違いが主鏡側電極532の形状とアークARの発生状態に与える影響を示している。図7は、低電力モードにおける駆動周波数fdの変調が主鏡側電極532の形状に与える影響を示している。なお、副鏡側電極542の形状に対するこれらの電力モードおよび変調パターンの影響は、主鏡側電極532と同様であるので、その説明を省略する。
上述のように、主鏡側電極532の陽極期間においては、主鏡側電極532の温度が上昇する。そのため、主鏡側電極532の突起538(図4)には、電極材が溶融した溶融部が発生する。そして、主鏡側電極532の極性が陽極から陰極に切り替えられると、主鏡側電極532の温度が低下し、突起538の先端部に生じた溶融部の固化が始まる。このように、突起538に溶融部が発生し、発生した溶融部が固化することにより、突起538は、対向電極に向かって凸の形状に維持される。なお、以下では、電力モードおよび駆動周波数fdの高低に応じて異なる形状の突起538を区別する際には、符号にa〜dを付している。
図6(a)に示すように、駆動周波数fdが低い場合、陽極状態の主鏡側電極532の突起538aは、広い範囲にわたって温度が上昇する。また、駆動周波数fdが低い場合には、対向する副鏡側電極542(図4)との電位差により溶融部MRaに加わる力も、溶融部MRaの広い範囲に対して加わる。そのため、図6(a)に示すように、主鏡側電極532の突起538aには、扁平な溶融部MRaが形成される。そして、主鏡側電極532が陰極状態になると、溶融部MRaが固化して、扁平な形状の突起538aが形成される。この扁平な突起538aは、固化前の溶融部MRaの表面張力により球面状となる。このように、突起538aが球面状となることにより、アークARは、副鏡側電極542に最も近い位置から発生する。そのため、主鏡側電極532からのアークARの発生位置が安定する。
一方、図6(b)に示すように、駆動周波数fdが高い場合、陽極状態の主鏡側電極532の突起538bにおいて温度が上昇する範囲は小さくなる。また、突起538bの溶融部MRbに加わる力は、溶融部MRbの中心部に集中する。そのため、図6(b)に示すように、突起538bに形成される溶融部MRbの形状は細長くなり、溶融部MRbの固化した突起538bの形状は細長くなる。そして、アークARは、細長く形成された突起538bの先端から安定的に発生する。
さらに、定格電力モードにおいては、駆動周波数fdが低い低周波駆動時において突起538aが十分に溶融されることにより、太い突起538aの成長が促進される。また、駆動周波数fdが高い高周波駆動時には、対向する電極に向かうように突起538bの成長が促進される。そのため、駆動周波数fdを変調することにより、低周波駆動時における大きな突起538aの形成と、高周波駆動時における細長い突起538bの成長により、突起538は、アークの発生位置が安定する円錐状等の形状となる。
これに対し、低電力モードにおいては、電極532,542間に流れる電流が小さくなるため、突起538における発熱量が低下し、陽極期間における電極532,542の温度が定格電力モードよりも低くなる。
図7(a)に示すように、駆動周波数fdが低い場合には、発熱部が突起538cの広い範囲に分散するため、溶融部MRcは、突起538cの副鏡側電極542に近い表面にのみ形成される。このように、低電力モードにおいては、突起538cが十分に溶融されないため、定格電力モードのような球面状の突起538a(図6(a))が形成されず、突起538cの先端の平坦化が進行する。そして、突起538cの先端が平坦化すると、平坦化された突起538cのランダムな位置からアークARが形成され、フリッカが発生する。
一方、図7(b)に示すように、駆動周波数fdが高い場合には、発熱部が狭い範囲に集中するため、平坦化した突起538dの一部の発生したアークARの周囲の温度が上昇し、一旦発生したアークARの位置に細長い溶融部MRdが形成される。そして、アークARは、溶融部MRdが固化することにより形成された細長い突起538dの先端から安定的に発生する。
第1実施例では、低電力モードの変調パターンとして、定格電力モードの変調パターンから最低周波数期間Tl1を除去したパターンを用いて駆動周波数fdを変調する。このように、低電力モードにおける駆動周波数fdの最低値(下限周波数)を、定格電力モードにおける駆動周波数fdの最低値よりも高くすることにより、陽極期間における発熱量が少ない低電力モードにおいて、突起538の全体に発熱部が分散することを抑制することができる。これにより、突起538の平坦化が抑制されるので、低電力モードにおけるフリッカの発生を抑制することが可能となる。
B.第2実施例:
図8は、第2実施例において、変調パターン設定部614により設定される駆動周波数fdの変調パターンの一例を示す説明図である。図8(a)は、定格電力モードにおける変調パターンを示しており、図8(b)は、低電力モードにおける変調パターンを示している。図8(a)に示す第2実施例の定格電力モードにおける変調パターンは、図5(a)に示す第1実施例と同じである。
図8(b)に示すように、第2実施例においては、駆動周波数fdの変調周期Tm3は、定格電力モードの変調周期Tm1と同じに設定されている。そして、変調周期Tm3中の各期間における駆動周波数fdが定格電力モードよりも100Hz高く設定される。これにより、低電力モードにおいて、駆動周波数fdは、最低周波数期間Tl3の150Hzから、最高周波数期間Th3の450Hzまでの範囲で変調される。
このように、第2実施例では、駆動周波数fdを全体に100Hz高くすることにより、低電力モードにおける駆動周波数fdの最低値を、定格電力モードにおける駆動周波数fdの最低値よりも高く設定している。そのため、第1実施例と同様に、低電力モードにおけるフリッカの発生を抑制することが可能となる。また、第2実施例では、低電力モードにおける駆動周波数fdの最高値(上限周波数)が、定格電力モードよりも高く設定されている。そのため、より細長い突起538d(図7)の形成がより促進され、アークARの発生位置が安定化するため、フリッカの発生が更に抑制される。
C.第3実施例:
図9は、第3実施例において、電力モードが定格電力モードから低電力モードにより切り替えられる際の駆動周波数fdの変調パターンの一例を示す説明図である。図9に示すように、第3実施例では、定格電力モードから低電力モードに切り替えられた後、駆動周波数fdは最も高い状態に設定される。なお、定格電力モードにおける変調パターンと、低電力モードにおける変調パターンとは、いずれも第2実施例と同じであるので、ここではその説明を省略する。
上述のように、定格電力モードにおいては、突起538,548(図4)の温度が十分高くなる。そのため、定格電力モードから低電力モードに移行した直後における突起538,548の温度は、低電力モードで駆動した場合の定常的な突起538,548の温度よりも高くなっている。このように突起538,548の温度が比較的高い低電力モードに移行した直後では、突起538,548が容易に溶融される。このような状態で駆動周波数fdを高くすることにより、突起538,548が十分に溶解され、アークの発生位置を安定させる細長い突起538d(図7)の成長がより促進される。
このように、第3実施例においては、電力モードが定格電力モードから低電力モードに切り替えられた際、切替の直後の駆動周波数fdを高くすることによりアークの発生位置を安定させる細長い突起538dの成長が促進される。そのため、フリッカの発生を更に抑制することが可能となる。
なお、第3実施例では、電力モードが定格電力モードから低電力モードに切り替えられた際の低電力モードの初期の駆動周波数fdを、低電力モードにおける最高周波数(450Hz)としているが、初期の駆動周波数fdは、必ずしも最高周波数とする必要はない。一般には、低電力モードにおける初期の駆動周波数fdは、最低周波数よりも高い周波数であればよい。このようにしても、初期の駆動周波数fdに応じた細長い突起538dの形成が促進され、アークARの発生位置が安定化するため、フリッカの発生を抑制することができる。
D.変形例:
なお、この発明は上記実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
D1.変形例1:
上記各実施例では、フリッカが発生しやすい低電力モードにおける最低周波数を定格電力モードにおける最低周波数よりも高くしているが、低電力モードに限らず、一般に、フリッカが発生しやすい条件下においてフリッカが発生すると、アークの位置が移動することにより、突起全体に発熱が分散して突起の先端の平坦化が進行する。そこで、特定の条件における最低周波数よりも、その特定の条件よりもフリッカが発生しやすい条件における最低周波数より高くすることにより、駆動周波数fdが低いために生じる突起の平坦画が抑制され、フリッカが発生しやすい条件におけるフリッカの発生を抑制することが可能となる。
具体的には、放電灯500の劣化が進んでいると判断される条件における最低周波数を、放電灯500の劣化が進んでいないと判断される条件における最低周波数よりも高くするものとしてもよい。一般的に、放電灯500の劣化は、電極532,542が蒸発して消耗することにより進行する。このように電極532,542が消耗している場合、電極532,542の先端が荒れ、荒廃した電極表面のランダムな位置からアークARが発生するおそれが高い。従って、放電灯500の劣化が進んでいると判断された場合に、最低周波数を高くすることにより、低周波駆動することによりアークARがランダムな位置で発生することが抑制されるので、フリッカの発生を抑制することが可能となる。
なお、放電灯500の劣化が進んでいるか否かは、例えば、電極532,542間の電圧であるランプ電圧に基づいて判断することができる。一般に、ランプ電圧は、電極532,542が消耗することにより上昇する。そのため、点灯回路220(図3)をランプ電圧を検出可能に構成し、ランプ電圧が所定の電圧を超えた場合に放電灯500の劣化が進んでいると判断して、最低周波数を高くするものとしてもよい。また、実際のフリッカの発生や、放電空間512(図2)の内壁に電極材が蒸着することによる光量の低下などに基づいて放電灯500の劣化が進んでいるか否かを判断することも可能である。フリッカの発生や光量の低下は、放電灯500に近接して配置されたフォトダイオード等の光センサを用いて検出することができる。さらに、放電灯500の累積点灯時間に基づいて、劣化が進んでいるか否かを判断するものとしてもよい。
D2.変形例2:
上記各実施例では、駆動周波数fdが異なる複数の期間を有する変調パターンに従って、駆動周波数fdの変調を行っているが、駆動周波数fdの変調の態様は、必ずしもこの限りでない。駆動周波数fdの変調範囲、駆動周波数fdが一定に保たれる時間、駆動周波数fdの変化量等は、放電灯500の特性などによって適宜変更される。さらに、駆動周波数fdを連続的に変調することも可能である。このようにしても、低電力モードにおける最低周波数を定格電力モードにおける最低周波数よりも高くすることにより、フリッカの発生を抑制することができる。但し、突起538,548の形成をより安定的に行わせることができる点で、所定の駆動周波数fdを所定の時間一定に保つのが好ましい。より好ましくは、駆動周波数fdが互いに異なる複数の期間が設けられる。これにより、それぞれの駆動周波数fdに応じた突起538,548が安定的に形成される。また、駆動周波数fdの変調の効果を高めるため、少なくとも所定の時間よりも長い最低周波数期間Tl1〜Tl3と最高周波数期間Th1〜Th3とを有する変調パターンに従って駆動周波数fdを変調するのがさらに好ましい。
D3.変形例3:
上記各実施例では、プロジェクタ1000(図1)における光変調手段として、液晶ライトバルブ330R,330G,330Bを用いているが、光変調手段としては、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス:Texas Instruments社の商標)など、他の任意の変調手段を用いることも可能である。また、本発明は、放電灯を光源とする装置であれば、液晶表示装置をはじめとする種々の画像表示装置や、露光装置や照明装置等に適用することもできる。
本発明の第1実施例を適用するプロジェクタの概略構成図。 光源装置の構成を示す説明図。 放電灯駆動装置の構成を示すブロック図。 電極間でアークが発生する様子を示す説明図。 第1実施例における駆動周波数の変調パターンの一例を示す説明図。 電力モードおよび変調パターンがアークの発生状態に与える影響を示す説明図。 電力モードおよび変調パターンがアークの発生状態に与える影響を示す説明図。 第2実施例における駆動周波数の変調パターンの一例を示す説明図。 第3実施例における駆動周波数の変調パターンの一例を示す説明図。
符号の説明
100…光源装置
110…光源ユニット
112…主反射鏡
114…平行化レンズ
116…無機接着剤
200…放電灯駆動装置
210…駆動制御部
220…点灯回路
310…照明光学系
320…色分離光学系
330R,330G,330B…液晶ライトバルブ
340…クロスダイクロイックプリズム
350…投写光学系
500…放電灯
510…放電灯本体
512…放電空間
520…副反射鏡
522…無機接着剤
532,542…電極
534,544…接続部材
536,546…電極端子
538,548…突起
538a〜538d…突起
610…CPU
612…駆動周波数変調部
614…変調パターン設定部
616…電力モード設定部
620…ROM
630…RAM
640…タイマ
650…出力ポート
660…入力ポート
670…外部インタフェース
1000…プロジェクタ

Claims (10)

  1. 放電灯の駆動装置であって、
    前記放電灯の2つの電極間に交流電流を供給する交流電流供給部と、
    前記交流電流供給部が供給する交流電流の周波数を、前記放電灯の所定の状態に応じて所定の上下限値の範囲内で変調する周波数変調部と、
    前記周波数変調部による前記周波数の変調条件を設定する変調条件設定部と
    を備え、
    前記変調条件設定部は、
    前記放電灯が第1の状態である際の下限周波数を、前記放電灯が前記第1の状態よりもフリッカが発生しにくい第2の状態である際の下限周波数よりも高くするように、前記変調条件を設定する
    放電灯の駆動装置。
  2. 請求項1記載の放電灯の駆動装置であって、
    前記変調条件設定部は、前記放電灯が前記第1の状態である際の上限周波数を、前記放電灯が前記第2の状態である際の上限周波数よりも高くするように、前記変調条件を設定する
    放電灯の駆動装置。
  3. 請求項1または2記載の放電灯の駆動装置であって、
    前記第1の状態は、前記第2の状態よりも前記交流電流の電力が小さい状態である
    放電灯の駆動装置。
  4. 請求項3記載の放電灯の駆動装置であって、
    前記放電灯が前記第2の状態から前記第1の状態に切り替わった際の前記第1の状態における初期の周波数を、所定の周波数よりも高い周波数とする
    放電灯の駆動装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか記載の放電灯の駆動装置であって、
    前記周波数変調部は、互いに周波数が異なる複数の期間を有する変調パターンに従って前記周波数を変調し、
    前記変調条件設定部は、前記第1と第2の状態に応じて、前記周波数変調部に前記第1と第2の状態とのそれぞれに対応する変調パターンを設定する
    放電灯の駆動装置。
  6. 請求項5記載の放電灯の駆動装置であって、
    前記第1の状態に対応する変調パターンは、前記第2の状態に対応する変調パターンが有する複数の期間のうち少なくとも前記下限周波数の期間を除去した変調パターンである
    放電灯の駆動装置。
  7. 請求項5記載の放電灯の駆動装置であって、
    前記第1の状態に対応する変調パターンは、前記第2の状態に対応する変調パターンが有する複数の期間の各期間の周波数を所定の値高くした変調パターンである
    放電灯の駆動装置。
  8. 放電灯の駆動方法であって、
    前記放電灯の2つの電極間に供給する交流電流の周波数を、前記放電灯の所定の状態に応じて所定の上下限値の範囲内で変調する際に、前記放電灯が第1の状態である際の下限周波数を、前記放電灯が前記第1の状態よりもフリッカが発生しにくい第2の状態である際の下限周波数よりも高くする
    放電灯の駆動方法。
  9. 光源装置であって、
    放電灯と、
    前記放電灯を点灯するために、前記放電灯の2つの電極間に交流電流を供給する交流電流供給部と、
    前記交流電流供給部が供給する交流電流の周波数を、前記放電灯の所定の状態に応じて所定の上下限値の範囲内で変調する周波数変調部と、
    前記周波数変調部による前記周波数の変調条件を設定する変調条件設定部と
    を備え、
    前記変調条件設定部は、
    前記放電灯が第1の状態である際の下限周波数を、前記放電灯が前記第1の状態よりもフリッカが発生しにくい第2の状態である際の下限周波数よりも高くするように、前記変調条件を設定する
    光源装置。
  10. 画像表示装置であって、
    画像表示用の光源である放電灯と、
    前記放電灯を点灯するために、前記放電灯の2つの電極間に交流電流を供給する交流電流供給部と、
    前記交流電流供給部が供給する交流電流の周波数を、前記放電灯の所定の状態に応じて所定の上下限値の範囲内で変調する周波数変調部と、
    前記周波数変調部による前記周波数の変調条件を設定する変調条件設定部と
    を備え、
    前記変調条件設定部は、
    前記放電灯が第1の状態である際の下限周波数を、前記放電灯が前記第1の状態よりもフリッカが発生しにくい第2の状態である際の下限周波数よりも高くするように、前記変調条件を設定する
    画像表示装置。
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