JP2010115911A - 液体収容容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】分解作業や吸収材の交換等のコストアップを招くことなく、回収した液体を容易に抜き取って再使用することが可能な液体収容容器を提供する。
【解決手段】廃インクを貯留するインク貯留部45を有するインクカートリッジ17は、インク貯留部45を形成する周壁である枠部52の内面に形成された凹部57と、枠部52に設けられたインク入出口55と、一端53aがインク入出口55に連通され、他端53bがインク貯留部45内における凹部57内に配置されて開口されたインク流路53と、を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、貯留されている液体を取り出し可能な液体収容容器に関する。
液体を扱う装置として、例えば、液体のインクを用いて印刷を行う印刷装置がある。印刷装置としては、着脱可能なインクカートリッジからインクを記録ヘッドに供給し、この記録ヘッドによって用紙にインク滴を吐出して印刷するものがある。
このような印刷装置に装着されるインクカートリッジとしては、海綿体等の排出インク吸収部材を収納した排出インク回収カートリッジを有し、インク回収路を通して排出インクを排出インク回収カートリッジに回収させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、廃インクを吸収する廃インク吸収材を交換可能としたものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開昭59−204569号公報 特開平11−70672号公報
上記のようなインクカートリッジは、印刷用のインクを使い切った使用済みの状態では吸収材がインクを吸収して汚れている。そのため、新たなインクを充填しても、回収した廃液(廃インク)がカートリッジ内に残った状態では再使用できない。
したがって、上記インクカートリッジでは、使用済みとなると、廃棄処分とするか、あるいはカートリッジを分解し吸収材を新たなものに交換して、新たなインクを詰め替えて再生使用する、いわゆるリサイクルを行う必要がある。リサイクルを行う場合、そのまま再使用する場合と比較してコストが嵩み、環境にも影響を与えることになる。
そこで、本発明の目的は、分解作業や吸収材の交換等のコストアップを招くことなく、貯留した液体を容易に抜き取って再使用することが可能な液体収容容器を提供することにある。
前記課題を解決することのできる本発明に係る液体収容容器は、液体を貯留する液体貯留部を有する液体収容容器であって、
前記液体貯留部を形成する周壁の内面に形成された凹部と、
前記周壁に設けられた液体入出口と、
一端が前記液体入出口に連通され、他端が前記液体貯留部内における前記凹部内に配置されて開口された液体流路と、を有することを特徴とする。
この構成の液体収容容器では、液体入出口から液体(廃液)を注入することにより、液体流路を介して液体貯留部内へ液体を導き入れて貯留させることができる。そして、この液体貯留部内の液体を取り出す場合には、液体流路の他端が下方側となるように配置させた状態で、液体入出口から吸引する。このようにすると、液体貯留部内の液体が、液体流路の他端から液体流路内へ引き込まれて抜き取られる。液体貯留部内の液体残量が少なくなり、液面が下方側の周壁の内面に近付いたとしても、液体流路の他端が凹部内で開口されているので、残量の少なくなった液体が凹部から確実に液体流路を介して吸い出される。
このように、回収した液体を保持する吸収材を用いることなく廃液を貯留させ、液体収容容器を分解しなくても貯留させた廃液を確実に取り出して容易に再使用可能である。
本発明の液体収容容器において、前記液体貯留部は、前記液体流路によって第1室と第2室とに区分けされており、
前記第1室には、前記液体貯留部の内圧が所定圧となると開く排気口が設けられ、
前記第2室は、前記第1室より広いことが好ましい。
この構成の液体収容容器によれば、液体貯留部内に液体が導入されて貯留されると液体貯留部の内圧が上昇する。そして、液体貯留部の内圧が所定圧となると第1室の排気口が開き、内部の空気が放出されて圧力が下がる。これにより、液体貯留部内へ送り込まれる液体が、内圧によって逆流することなく、液体貯留部内へ円滑に導かれる。また、液体流路から液体貯留部内に導入された液体は、第1室とは別空間に区分けされ、なおかつ第1室より広い第2室内に貯留しておくことができるため、第1室に液体を貯留させる必要がなく、排出口からの液体の流出が防止される。
本発明の液体収容容器において、前記第1室は、区分けされて前記排気口と連通する排気路が形成され、
前記排気路の開口部が前記第2室から離れた位置に配置されていることが好ましい。
この構成の液体収容容器によれば、液体流路から導入されて第2室に貯留される液体が仮に第1室に流れ込んでも、排気路には流入しにくいため、排気口への流れ込みが防止され、排出口からの液体の流出がより効果的に防止できる。
以下、本発明に係る液体収容容器の実施形態の例を、図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明に係る液体収容容器であるインクカートリッジが装着されるインクジェットプリンタの外観斜視図、図2はインクジェットプリンタからプリンタケースを取り外した状態の斜視図、図3はインクカートリッジの斜視図、図4はインクカートリッジの分解斜視図、図5はインクカートリッジの内部構造を示す断面図、図6は図5における一部の拡大断面図、図7はバルブの動きを示すインクカートリッジの一部の拡大断面図、図8は液体の抜き取り作業時の姿勢を示すインクカートリッジの断面図である。
まず、本実施形態のインクカートリッジが装着されるインクジェットプリンタについて説明する。
図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、複数種のカラーインクを使用してロール紙の繰り出された一部にカラー印刷するものであり、プリンタ本体を覆うプリンタケース2の前面には、ロール紙カバー5及びインクカートリッジカバー7が開閉自在に設けられている。更に、プリンタケース2の前面には、電源スイッチ3と共にフィードスイッチやインジケータ等も配置されている。
図2に示すように、ロール紙カバー5を開くと、印刷される媒体であるロール紙(媒体)11を収容した用紙収容部13が開放されるようになっており、ロール紙11の交換が可能になる。
また、インクカートリッジカバー7を開くと、カートリッジ装着部15が開放状態になり、カートリッジ装着部15へのインクカートリッジ(液体収容容器)17の着脱が可能になる。
この場合、インクカートリッジカバー7を開く動作に連動して、カートリッジ装着部15の前方にインクカートリッジ17が所定距離だけ引き出される構成になっている。
プリンタケース2内の用紙収容部13の上方には、インクジェットヘッド21を搭載したキャリッジ23が設けられている。キャリッジ23は、ロール紙11の幅方向に沿って延在するガイド部材25によって用紙幅方向に移動自在に支持されると共に、ロール紙11の幅方向に延在する無端ベルト26aと無端ベルト26aを駆動するキャリッジモータ26bとによって、プラテン28の上方をロール紙11の幅方向に往復移動可能になっている。インクジェットヘッド21は、ロール紙11の繰り出された一部に対してインクを吐出して印刷処理を行う。
図示のように、ロール紙11を介してカートリッジ装着部15の反対側は、往復移動するキャリッジ23の待機位置(ホームポジション)となっている。そして、この待機位置の下方には、キャリッジ23の下面に露出するインクジェットヘッド21の各インクノズル内のインクを吸引するインク吸引機構29が設けられている。
インクカートリッジ17は、カートリッジケース18内に複数個の図示略のカラーインクパックを収容したものである。インクカートリッジ17内の各インクパックは、可撓性材料からなり内部にインクを貯留した状態で密封されるもので、インクカートリッジ17をカートリッジ装着部15に装着した際に、カートリッジ装着部15側に設けられた図示略のインク供給針がインクパックの後述するインク供給口43に差込接続される。カートリッジ装着部15のインク供給針には、プリンタケース2内に固定されたインク流路31が接続され、このインク流路31には、各色に分けられた可撓性のインク供給チューブ33の一端が接続されている。
インク供給チューブ33の他端は、キャリッジ23上に設けられた各色のインクポンプ部34に接続されている。各インクポンプ部34は、インクジェットヘッド21の上方に設けられており、インクジェットヘッド21に接続された自己封止ユニット36にそれぞれ接続されている。
キャリッジ23には、インクジェットヘッド21の他に、インクポンプ部34及び自己封止ユニット36が一体的に搭載された構成になっている。
これにより、インクカートリッジ17内の各インクパックのインクは、カートリッジ装着部15のインク供給針から、インク流路31、インク供給チューブ33、各色のインクポンプ部34及び各色の自己封止ユニット36を経て、インクジェットヘッド21の各インクノズルにそれぞれ供給されるようになっている。
インクポンプ部34は、キャリッジ23の移動によりインクカートリッジ17からインクを引き込むものであり、キャリッジ23の移動によりインクポンプ部34を動作させる規制板37が、キャリッジ23の待機位置への移動方向前方に配置されている。
そして、このインクポンプ部34では、キャリッジ23の待機位置への移動により、揺動アーム35が規制板37に当接すると、この揺動アーム35が揺動し、内部のポンプが駆動する。これにより、インクカートリッジ17からインクを引き込むようになっている。
なお、インクジェットヘッド21のクリーニング時にインク吸引機構29によってインクジェットヘッド21から吸引したインクは、廃インクとしてインクカートリッジ17に戻される。
次に、上記インクジェットプリンタ1のカートリッジ装着部15に装着される本実施形態に係るインクカートリッジ17について説明する。
図3及び図4に示すように、インクカートリッジ17は、箱型形状に形成されたカートリッジケース18を有する。カートリッジケース18は、ケース本体41と蓋体42とから構成されている。本体ケース41には、その内部にインクパックが設けられており、それぞれのインクパックのインク供給口43が、本体ケース41の一側面である装着面44に配列されている。
インクカートリッジ17には、蓋体42側に、廃インク(廃液)を貯留しておくインク貯留部(液体貯留部)45が形成されている。このインク貯留部45は、蓋体42と、この蓋体42に貼り付けられるフィルム46とから形成されている。
図5に示すように、蓋体42は、平板状に形成された平板部51を有しており、この平板部51には、その縁部に沿って枠部(周壁)52が立設されている。そして、この枠部52を覆うようにフィルム46が貼り付けられ、これにより、蓋体42にインク貯留部45が形成される。
また、インク貯留部45には、上下方向の中央よりも上方側に、略水平に延在するインク流路(液体流路)53が形成されている。なお、図5に示すインクカートリッジ17の姿勢は、インクカートリッジ17がカートリッジ装着部15に装着された状態であり、この姿勢で廃インクがインク貯留部45に導入されてくる。
インク流路53は、平板部51、平板部51に立設された一対の壁部54及びフィルム46によって形成されている。そして、このインク流路53は、その一端53aが、装着面44で開口され、他端53bが、装着面44との対向側における枠部52近傍で開口されている。そして、装着面44で開口されたインク流路53の一端53aは、装着面44に形成されたインク入出口(液体入出口)55に連通されている。なお、このインク入出口55には、インク排出針(図示省略)が挿入されることにより開口するバルブ56が設けられている。また、インク流路53の他端53b位置には、枠部52に、外側へ凹む凹部57が形成されており、インク流路53の他端53bは、凹部57内に配置されて開口されている。
上記のインク流路53が形成されたインク貯留部45は、インク流路53を境として、上方側が空気室(第1室)61と下方側が貯留室(第2室)62とに区分けされている。インク流路53はインク貯留部45における上下方向の中央よりも上方側に形成されているため、空気室61より貯留室62の方が広くなっている。
空気室61側には、装着面44側に、枠部52の角部を内側へ凹ませることにより、バルブ室71が形成されている。このバルブ室71を形成する壁面71aには、排気口72が形成されており、この排気口72を介して空気室61の内部と外部とが連通される。
また、空気室61には、その上部に、略水平(インク流路53と平行)に延在する隔壁73が形成されている。この隔壁73は、平板部51に立設されており、装着面44側の一端がバルブ室71を形成する壁面71aと連結されており、装着面44と対向側の他端が枠部52の近傍に到達している。そして、この隔壁73によって、空気室61には、排気路74が形成されている。この排気路74は、隔壁73の他端と枠部52との隙間からなる開口部75を介して空気室61の下方側と連通されている。そして、この開口部75は、貯留室62から離れた位置に配置されている。
図6に示すように、バルブ室71には、バルブ機構81が設けられている。このバルブ機構81は、支持軸82を中心として揺動可能に支持されたレバー83を備えている。このレバー83は、巻きバネ85によって排気口72へ向かって付勢されている。レバー83には、支持穴83aが形成されており、この支持穴83aには、バルブ86が揺動可能に収納されている。排気口72には、中心に孔部を有するシール部材87が取り付けられており、このシール部材87にバルブ86が圧接されることにより、シール部材87の孔部が閉ざされ、排気口72がシールされている。
また、バルブ室71における蓋体42には、シール部材87にバルブ86が圧接された状態でレバー83の斜面部84が部分的にオーバーラップする位置に、孔42aが形成されている。
貯留室62には、略水平(インク流路53と平行)かつ互いに平行に配置されたリブ91が平板部51に立設するように形成されており、リブ91によって平板部51とフィルム46との間隔が確保されている。
なお、蓋体42の平板部51には、その外縁に、ケース本体41側に形成された係合部(図示省略)と係合可能な複数の係合片92が形成されている。これにより、蓋体42をケース本体41に組み付けることにより、係合片92が係合部と係合し、ケース本体41に対して蓋体42が取り付けられる。
上記構成のインクカートリッジ17では、インクジェットプリンタ1のカートリッジ装着部15に装着することにより、カートリッジ装着部15側に設けられたインク供給針がインク供給口43に差込接続され、各色のインクがインクジェットプリンタ1側へ供給可能とされる。
また、インクカートリッジ17をカートリッジ装着部15に装着すると、カートリッジ装着部15側に設けられたインク排出針がインク入出口55に挿入される。これにより、インクジェットヘッド21のクリーニングによって排出される廃インクが、インク排出針を介してインク入出口55に送り込まれる。そして、このインク入出口55に送り込まれる廃インクは、インク流路53を通り、このインク流路53の他端53bからインク貯留部45内に送り込まれ、貯留部62に貯留される。
このとき、廃インクが送り込まれることによりインク貯留部45内の圧力が高まり、その圧力が所定圧となると、巻きバネ85の付勢力によってレバー83でシール部材87に押し付けられていたバルブ86が、インク貯留部45の内圧によってシール部材87から離れる。これにより、このバルブ86が設けられた排気口72からインク貯留部45内の空気が外部へ放出され、インク貯留部45内が略大気圧に戻される。したがって、インク排出針を介して送り込まれる廃インクが、内圧によって逆流することなく、インク貯留部45へ円滑に導かれる。
つまり、廃インクが送り込まれてインク貯留部45の内圧が巻きバネ85の付勢力に対抗可能な所定圧となったときのみ、排気口72が開いて内部の空気が放出される。そして、インク貯留部45の内圧が所定圧に達していない状態では、排気口72が閉じた状態に維持され、これにより、インク貯留部45内の廃インクが増粘して流動性が低下したり、さらには乾燥して固化して堆積したりすることにより、除去が困難となるような不具合が防がれる。
インクパック内のインクが消費された使用済みのインクカートリッジ17を、インクジェットプリンタ1のカートリッジ装着部15から取り外す。これにより、カートリッジ装着部15側のインク供給針がインクパックのインク供給口43から引き抜かれるとともに、カートリッジ装着部15側のインク排出針がインク入出口55から引き抜かれる。
次に、上記のインクカートリッジ17から廃インクを抜き取り、再使用可能とする場合について説明する。
図8に示すように、このカートリッジ装着部15から取り外したインクカートリッジ17を、インク流路53の他端53bが下方側となるように配置させる。これにより、インク流路53が上下方向に配置され、インク貯留部45内の廃インクがインク流路53の他端53b側に貯留した状態となる。
この状態で、蓋体42に設けた孔42aに楊枝などの棒状の部材を差し込み、その棒状の部材をレバー83の斜面部84に当てて斜面部84を上方に移動させ、レバー83を回動させてバルブ86をシール部材87から離して排気口72を開き、空気室61を大気開放する。その後、インクカートリッジ17のインク入出口55に、吸引用インク針を差し込んで吸引する。これにより、インクカートリッジ17のインク貯留部45内の廃インクが、インク流路53の他端53bからインク流路53内へ引き込まれ、吸引用インク針を介して抜き取られる。
そして、インク貯留部45内の廃インク残量が少なくなり、廃インクの液面が下方側に配置された枠部52の内面に近付いたとしても、インク流路53の他端53bが凹部57内に配置されて開口されているので、残量の少なくなった廃インクが凹部57内からインク流路53を介して確実に吸い出される。
このようにインク貯留部45から廃インクを抜き取った後は、蓋体42に差し込んだ棒状の部材を取り外してバルブ86をシール部材87に圧接させる。そして、インクパックにインクを充填することにより、インクカートリッジ17が再使用可能なる。
以上説明した実施形態の液体収容容器であるインクカートリッジ17によれば、インク入出口45から廃インクを注入することにより、インク流路53を介してインク貯留部45内へ容易に廃インクを導き入れて貯留させることができる。また、このインク貯留部45内の廃インクを取り出す場合には、インク流路53の他端53bが下方側となるように配置させた状態で、インク入出口55から吸引する。このとき、前述したように、インク貯留部45内の廃インク残量が僅かとなっても、凹部57内に配置されたインク流路53の他端53bから、確実にインク流路53を介して廃インクが吸い出される。すなわち、このインクカートリッジ17は、廃インクを保持する吸収材を用いることなく廃インクを貯留し、インクカートリッジ17を分解することなく貯留させた廃インクを確実に取り出して容易に再使用可能とすることができる。
さらに、インク貯留部45内に廃インクが導入されてインク貯留部45の内圧が所定圧となると、空気室61の排気口72が開き、内部の空気が放出されて圧力が下がるので、廃インクを内圧によってプリンタ本体側に逆流させることなく、インク貯留部45内へ円滑に導くことができる。
また、インク貯留部45の内圧が所定圧に達していない状態では、排気口72が閉じた状態に維持され、これにより、インク貯留部45内の廃インクが乾燥して固化して堆積することにより、廃インクの除去が困難となり機能不良が生じるような不具合を防止することができる。しかも、カートリッジ装着部15からインクカートリッジ17を取り外した状態においても、排気口72が閉鎖されていることより、インクカートリッジ17が傾けられるようなときでも排気口72からの廃インクの漏出を防止することができる。
また、インク貯留部45はインク流路53により上下に区分けされ、インク貯留部45の圧力を逃がすための空気室61を上部に比較的小さく設けることで、下部の貯留室62の容量を大きく確保している。したがって、インク流路53から導入した廃インクを下部の貯留室62のみに貯留させておき、排気口72が設けられた空気室61から廃インクが流出することが防がれる。
また、空気室61には排気口72と連通する排気路74が設けられており、排気路74の開口部75が空気室61内の貯留室62から離れた位置に配置されているので、空気室61内に廃インクが流れ込んでも排気路74内には流れ込みにくい。したがって、インク流路53から導入されて貯留室62に貯留される廃インクが排気口72へ流れ込むことを防止し、排出口72からの廃インクの流出を効果的に防止することができる。
なお、本発明に係る液体収容容器は、上記実施形態で例示したインクジェットプリンタに使用されるインクカートリッジをはじめとして、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いられる色材吐出ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材吐出ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物吐出ヘッド等の液体を吐出する液体吐出ヘッドを用いた液体吐出装置や、精密ピペットとしての試料吐出装置等に使用される液体収容容器にも適用できる。
また、液体の概念にはジェル状のもの、粘性の高いもの、固形物を溶媒に混合させたものも含み、さらにインクの概念には水性インクも油性インクも含む。
本発明に係る液体収容容器であるインクカートリッジが装着されるインクジェットプリンタの外観斜視図である。 図1のインクジェットプリンタからプリンタケースを取り外した状態の斜視図である。 図2のインクカートリッジの斜視図である。 図2のインクカートリッジの分解斜視図である。 図2のインクカートリッジの内部構造を示す断面図である。 図5における一部の拡大断面図である。 図6のバルブの動きを示すインクカートリッジの一部の拡大断面図である。 液体の抜き取り作業時の姿勢を示すインクカートリッジの断面図である。
符号の説明
17…インクカートリッジ(液体収容容器)、45…インク貯留部(液体貯留部)、52…枠部(周壁)、53…インク流路(液体流路)、53a…一端、53b…他端、55…インク入出口(液体入出口)、57…凹部、61…空気室(第1室)、62…貯留室(第2室)、72…排気口、74…排気路、75…開口部

Claims (3)

  1. 液体を貯留する液体貯留部を有する液体収容容器であって、
    前記液体貯留部を形成する周壁の内面に形成された凹部と、
    前記周壁に設けられた液体入出口と、
    一端が前記液体入出口に連通され、他端が前記液体貯留部内における前記凹部内に配置されて開口された液体流路と、を有することを特徴とする液体収容容器。
  2. 請求項1に記載の液体収容容器であって、
    前記液体貯留部は、前記液体流路によって第1室と第2室とに区分けされており、
    前記第1室には、前記液体貯留部の内圧が所定圧となると開く排気口が設けられ、
    前記第2室は、前記第1室より広いことを特徴とする液体収容容器。
  3. 請求項2に記載の液体収容容器であって、
    前記第1室は、区分けされて前記排気口と連通する排気路が形成され、
    前記排気路の開口部が前記第2室から離れた位置に配置されていることを特徴とする液体収容容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9033462B2 (en) 2012-12-26 2015-05-19 Seiko Epson Corporation Waste ink tank and inkjet printer

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