JP2010115754A - 連続紙のスリット耳屑吸引装置 - Google Patents

連続紙のスリット耳屑吸引装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010115754A
JP2010115754A JP2008291613A JP2008291613A JP2010115754A JP 2010115754 A JP2010115754 A JP 2010115754A JP 2008291613 A JP2008291613 A JP 2008291613A JP 2008291613 A JP2008291613 A JP 2008291613A JP 2010115754 A JP2010115754 A JP 2010115754A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
continuous paper
ear dust
suction port
ear
suction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008291613A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirokazu Kitaguchi
博一 北口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takazono Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Takazono Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takazono Sangyo Co Ltd filed Critical Takazono Sangyo Co Ltd
Priority to JP2008291613A priority Critical patent/JP2010115754A/ja
Publication of JP2010115754A publication Critical patent/JP2010115754A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Cutting Devices (AREA)

Abstract

【課題】連続紙をスリッタでスリットしたときの該連続紙の左右両端の少なくとも一方に発生する耳屑を確実に吸引できる装置を提供する。
【解決手段】この装置は、例えば連続紙の一例である分包紙の原反13をスリッタ11で多条にスリットするときに、原反13の左右両端のうちの少なくとも一方に発生する耳屑13x,13yを周囲の空気とともに吸引する吸引口15x,13yを備えるとともに、耳屑13x,13yの発生状態に応じて吸引口15x,15yの位置姿勢を調整可能な調整機構16を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、連続紙のスリット耳屑吸引装置に関し、例えば連続紙をスリッタで多条にスリットするときに、該連続紙の左右両端の少なくとも一方に発生する耳屑を回収するスリット耳屑回収設備に用いるものである。
図5は従来の一例における耳屑風送装置の構成図である。
従来、作業室内に配置されたスリッタで連続紙を多条にスリットするときに、該連続紙の左右両端に発生する耳屑を空気で搬送して、前記作業室外に配置された回収室に回収する設備が知られている。そして、これに類似する設備として、例えば特許文献1に記載の耳屑風送装置などに関する技術が開示されている。
この特許文献1では、図5に示すように、製膜ライン511から送り出されるセルローストリアセテートフィルムのウエブ513aの耳屑513xを耳切り装置514で切断する一方、この耳屑513xを切り取ったウエブ513aはウエブ巻取り装置520にて巻き取る。
耳切り装置514で切断された耳屑513xが、ローラ対とガイド板とからなるガイド部516で案内されて、ガイド部516に対向配置された吸引口517から吸引され、フィードローラ518により送り出される。吸引口517の下方には、ロータリカッタ519が設けられており、このロータリカッタ519で耳屑513xが送り方向で切り離され、短冊状の耳屑513xにされる。
短冊状の耳屑513xは、吸引ダクト531で吸引されて、カットブロア515に送られる。このカットブロア515では、耳屑513xをさらに小さく切断して耳屑片となし、これを図示しないサイクロンに風送する。ここで、耳屑片と空気とが分離され、耳屑片は粉砕された上で図示しないサイロに蓄積されるが、分離された空気は、吸引ダクト531内の風速に応じて、そのまま外部に放出されるか、或いは吸引ダクト531に戻されて、耳屑513xの風送に再利用されるようになっている。
特開2003−291091号公報
ところで、上記特許文献1では、耳切り装置514で切断された耳屑513xは、ローラ対とガイド板とからなるガイド部516で案内されて、ガイド部516に対向配置された吸引口517から吸引されるようになっている。
しかし、上記特許文献1の場合とは異なり、連続紙には種々の材料や寸法のものが使用されるので、次のような不具合がある。
例えば連続紙が比較的硬いものであるときには、耳屑513xは、ガイド部516出口から略前方に向かうため、ガイド部516に対向配置された吸引口517にうまく入ることとなるが、生産性の向上を図って、連続紙から耳屑を切り取った紙片(ウエブ)513aが高速で巻き取り装置520に送られるようにすると、これにつれて耳屑513xが上向きに浮き上がってしまい、吸引口517から外れてしまうおそれがあった。
一方、連続紙が比較的柔らかいものであるときには、耳屑513xがガイド部516を通過する間に、その耳屑513xが静電気を帯びて、ガイド部516出口から真下に向かうようになるため、この場合も、耳屑513xが吸引口517から外れてしまうおそれがあった。
また、連続紙は、その幅寸法が異なるものに取り替えることもあり、その場合に、吸引口517の位置が固定されていたのでは、その吸引口517から耳屑513xを吸引できなくなるおそれがあった。
さらに、連続紙から耳屑513xを切り取った紙片513aを所定間隔でカットして紙管に巻きつけるとともに、耳屑513xを吸引口517で吸引する場合には、その間隔に応じてサイクルの発停を繰り返すが、このことによる不具合もある。
すなわち、サイクル停止時には、吸引口517の負圧がなくなるので、耳屑513xの先端が浮き上がってしまい、吸引口517から外れてしまうおそれがあった。そして、サイクルが再び始まると、吸引口517に再び負圧が生じるので、一旦浮き上がった耳屑513xが再び吸引口517に吸引されるようになるものの、このとき耳屑513xがねじれて吸引口517に巻き付き、或いは吸引口517を閉塞してしまうおそれがあった。
このため、オペレータが、サイクル停止の都度、吸引口517に耳屑513xが巻き付き、或いは吸引口517を閉塞してしまっていないかを確認する必要があり、その手間が大変であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、連続紙をスリッタでスリットしたときの該連続紙の左右両端の少なくとも一方に発生する耳屑を確実に吸引することのできる連続紙のスリット耳屑吸引装置を提供することを目的とする。
本発明は、連続紙をスリッタで多条にスリットするときに、該連続紙の左右両端の少なくとも一方に発生する耳屑を吸引する吸引口を備えた連続紙のスリット耳屑吸引装置であって、前記耳屑の発生状態に応じて前記吸引口の位置姿勢を調整可能な調整機構を備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、前記耳屑の発生状態に応じて前記吸引口の位置姿勢を調整可能な調整機構を備えたので、例えば特許文献1において、種々の材料や寸法の連続紙を使用した場合の不具合を解消することができる。
例えば、連続紙が比較的硬いものであるときには、耳屑は、ガイド部出口から略前方に向かうため、ガイド部に対向配置された吸引口にうまく入ることとなる。しかし、生産性の向上を図って、連続紙から耳屑を切り取った紙片が高速で巻き取り装置に送られるようにすると、これにつれて耳屑が上向きに浮き上がってしまい、吸引口から外れてしまうおそれがあった。本発明では、この上向きに浮き上がった耳屑に対して、吸引口の姿勢を下向きに調整することで対応できる。
一方、連続紙が比較的柔らかいものであるときには、耳屑がガイド部を通過する間に、その耳屑が静電気を帯びて、ガイド部出口から真下に向かうようになるため、この場合も、耳屑が吸引口から外れてしまうおそれがあったが、本発明では、ガイド部出口から真下に向かう耳屑に対して、吸引口の姿勢を上向きに調整することで対応できる。
また、連続紙は、その幅寸法が異なるものに取り替えることもあり、その場合に、吸引口の位置が固定されていたのでは、その吸引口から耳屑を吸引できなくなるおそれがあったが、本発明では、取り替え後の連続紙の幅寸法に対応して、吸引口の位置を左右方向に調整することで対応できる。
さらに、連続紙から耳屑を切り取った紙片を所定間隔でカットして紙管に巻きつけるとともに、耳屑を吸引口で吸引する場合には、その間隔に応じてサイクルの発停を繰り返すが、これに対する特許文献1の不具合をも解消することができる。
すなわち、サイクル停止時には、吸引口の負圧がなくなるので、耳屑の先端が浮き上がってしまい、吸引口から外れてしまうおそれがあり、サイクルが再び始まると、吸引口に再び負圧が生じるので、一旦浮き上がった耳屑が再び吸引口に吸引されることにより、耳屑がねじれて吸引口に巻き付き、或いは吸引口を閉塞してしまうおそれがあったが、本発明では、そのような事態に対応した吸引口の位置又は姿勢に容易に調整することで、その調整後は吸引口の確認等の手間が省略できて便利である。
請求項2記載の発明のように、前記調整機構は、左右方向に前記吸引口を移動させるものであることが好ましい。
請求項2記載の発明によれば、前記調整機構は、左右方向に前記吸引口を移動させることにより、連続紙の左右両端の少なくとも一方に発生する耳屑の位置が左右方向に変化したとしても、その耳屑を確実に吸引することができる。
請求項3記載の発明のように、前記調整機構は、前記吸引口を傾斜させるものであることが好ましい。
請求項3記載の発明によれば、前記調整機構は、上向きに浮き上がった耳屑に対して、吸引口の姿勢を下向きに調整することで対応できるとともに、ガイド部出口から真下に向かう耳屑に対して、吸引口の姿勢を上向きに調整することで対応できる。また、連続紙の左右両端の少なくとも一方に発生する耳屑のサイクル発停に応じて吸引口の姿勢を調整することで、その吸引口から耳屑を確実に吸引することができる。
請求項4記載の発明のように、前記調整機構は、上下方向に前記吸引口を移動させるものであることが好ましい。
請求項4記載の発明によれば、前記調整機構は、連続紙の左右両端の少なくとも一方に発生する耳屑のサイクル発停に応じて吸引口の上下位置を調整することで、その吸引口から耳屑を確実に吸引することができる。
請求項5記載の発明のように、前記吸引口は、漸次に拡径する周壁を備えるとともに、該周壁の開口端をドーナツ状に膨らませたカールファンネル形状とすることが好ましい。
請求項5記載の発明によれば、前記吸引口は、漸次に拡径する周壁を備えるとともに、該周壁の開口端をドーナツ状に膨らませたカールファンネル形状とすることにより、あたかも開口端の径が広がったように作用させる、いわゆるカールファンネル効果で、空気の吸い込み量を確保して耳屑をさらに確実に吸引することができる。
請求項6記載の発明のように、前記周壁を、ポリッシュ加工することが好ましい。
請求項6記載の発明によれば、前記周壁を、ポリッシュ加工したことにより、前記カールファンネル効果をさらに発揮させて、耳屑をさらに確実に吸引することができる。
本発明によれば、前記耳屑の発生状態に応じて前記吸引口の位置姿勢を調整可能な調整機構を備えたので、例えば特許文献1において、種々の材料や寸法の連続紙を使用した場合の不具合を解消することができる。
例えば、特許文献1では、連続紙が比較的硬いものであるときには、耳屑は、ガイド部出口から略前方に向かうため、ガイド部に対向配置された吸引口にうまく入ることとなる。しかし、生産性の向上を図って、連続紙から耳屑を切り取った紙片が高速で巻き取り装置に送られるようにすると、これにつれて耳屑が上向きに浮き上がってしまい、吸引口から外れてしまうおそれがあった。本発明では、この上向きに浮き上がった耳屑に対して、吸引口の姿勢を下向きに調整することで対応できる。
一方、連続紙が比較的柔らかいものであるときには、耳屑がガイド部を通過する間に、その耳屑が静電気を帯びて、ガイド部出口から真下に向かうようになるため、この場合も、耳屑が吸引口から外れてしまうおそれがあったが、本発明では、ガイド部出口から真下に向かう耳屑に対して、吸引口の姿勢を上向きに調整することで対応できる。
また、連続紙は、その幅寸法が異なるものに取り替えることもあり、その場合に、特許文献1のように吸引口の位置が固定されていたのでは、その吸引口から耳屑を吸引できなくなるおそれがあったが、本発明では、取り替え後の連続紙の幅寸法に対応して、吸引口の位置を左右方向に調整することで対応できる。
さらに、連続紙から耳屑を切り取った紙片を所定間隔でカットして紙管に巻きつけるとともに、耳屑を吸引口で吸引する場合には、その間隔に応じてサイクルの発停を繰り返すが、これに対する特許文献1の不具合をも解消することができる。
すなわち、サイクル停止時には、吸引口の負圧がなくなるので、耳屑の先端が浮き上がってしまい、吸引口から外れてしまうおそれがあり、サイクルが再び始まると、吸引口に再び負圧が生じるので、一旦浮き上がった耳屑が再び吸引口に吸引されることにより、耳屑がねじれて吸引口に巻き付き、或いは吸引口を閉塞してしまうおそれがあったが、本発明では、そのような事態に対応した吸引口の位置又は姿勢に容易に調整することで、その調整後は吸引口の確認等の手間が省略できて便利である。
図1は本発明の一実施形態に係る連続紙のスリット耳屑回収設備1の配置図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。図2はスリッタ11の詳細構成を示す斜視図である。なお、図2以下において、単に上下、左右及び前後方向というときは、連続紙の一例としての分包紙をロール状に巻いた原反13の位置姿勢を基準としている。
図1(a)(b)に示すように、本実施形態に係る連続紙のスリット耳屑回収設備1は、主として、作業室10と、回収室20と、両室10,20を互いに接続する空気給排ライン30及びバイパスライン35とからなっている。空気給排ライン30及びバイパスライン35の断面形状は概ね円形であるが、楕円形や矩形など他の断面形状であってもよい。
作業室10内には、例えば3台のスリッタ11が互いに離間して配置されているとともに、作業室10内の左壁に沿って、例えば2台のエアコン12が互いに離間して配置されている。なお、Gはベースである。
スリッタ11は、図2に示すように、連続紙の一例としての分包紙をロール状に巻いた原反13を装填可能であって、この原反13と平行に置かれた回転軸に等ピッチに固定された回転刃14と、空気源としてのブロア15とを備えている。
そして、回転刃14で、原反13を複数条の紙片13a,13b,・・・に分割するように、その原反13に切れ目を入れるようになっている。このときに、原反13の左右両端に発生する耳屑13x,13yを、ブロア15から供給された空気で吸引するための吸引口15x,15yが空気給排ライン30の風送ライン31に斜め接続された枝ライン31x,31yの先端にそれぞれ設けられている。
なお、図2では、ブロア15からの風送ライン31を別個に設けて、それぞれに枝ライン31x,31yを斜め接続することで、風送ライン31中の空気がよりスムーズに流れるようにしているが、例えば枝ライン31x,31yが1本の風送ライン31から直接分岐しているようにしてもよい。
ここで、被スリット物である連続紙の一例としての分包紙は、基層にヒートシール層を積層したもので、厚みは30〜70μm程度のものである。基層は、グラシン又はセロハンであって、ヒートシール層は、ポリエチレンである。
この分包紙の前記原反13は、幅が500〜1000mm程度のものである。この原反13を、スリッタ11に装填した上で、図2に示すようにスリットして、図示しない紙管に巻きつけることで、製品を作るようになっている。
吸引口15x,15yは、耳屑13x,13yの発生状態に応じてその位置姿勢を調整するための調整機構16を備えており、枝ライン31x,31yは、この調整機構16による吸引口15x,15yの位置姿勢をそれぞれ調整しやすいように、例えば蛇腹で構成されている。すなわち、主として吸引口15x,15yと調整機構16とが、本発明の連続紙のスリット耳屑吸引装置に相当しており、以下、それらの詳細を説明することとする。
図3は吸引口15x,15yの構造を示す縦断面図、図4はその調整機構16の構造を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
前記吸引口15x,15yは、図3に示すように、漸次に拡径する周壁15bを備えるとともに、この周壁15bの開口端15aをドーナツ状に膨らませたカールファンネル形状としたものであって、いわゆるカールファンネル効果により、空気の吸い込み量を確保して、耳屑13x,13yを確実に吸引できるようになっている。
ここで、カールファンネル効果とは、空気などの気体は壁面に沿って流れるという流体学上の性質を利用したものである。すなわち、従来例のように、吸引口の端部が、例えばパイプを切断したままの鋭角である場合には、その端部で空気の流れが途切れてしまうため、吸引口の前面にある空気しか吸引できない。これを上記図3のごときカールファンネル形状とすることで、空気の流れが開口端15aの裏面からもスムーズに開口端15a内に流れ込み、あたかも開口端15aの径が広がったように作用する。
この空気が開口端15aに流れ込むときの流速を加味すると、実口径の何倍もの空気を吸い込むことができるものとされる。換言すると、同量の空気を吸い込む場合には、その空気の吸い込み抵抗が減少するから、当該減少分だけブロア15の負荷が軽減する結果、省エネルギを図ることができる。
そして、吸引口15x,15yの表面をポリッシュ加工しておくと、上記カールファンネル効果がさらに発揮されることとなる。
この吸引口15x,15yの調整機構16は、図4(a)(b)(c)に示すように、主として、円柱部材16aと、スライド部材16bと、プレート部材16cと、接続部材16dとから構成されている。
円柱部材16aは、原反13の左右両端から発生する耳屑13x,13yの進行方向に対して真下となる位置に配置されている。通常、耳屑13x,13yの進行方向は、原反13の前方に配置されたローラ17に案内されて真下に向くようになっているので、円柱部材16aは、原反13の前方の真下に横設されているものである。
スライド部材16bは、直方体の前後底辺が面取りされた六角柱状に形成され、その軸直角方向の断面中央には、前記円柱部材16aを挿通可能な円孔16eが穿設されている。スライド部材16bの底面には、前記円孔16eまで貫通するように螺子孔16fが形成されている。
そして、この螺子孔16fにボルト部材16gの本体を螺合させるとともに、その基部に形成されたハンドル部16hを例えば反時計回りに回転させることで、ボルト部材16gの先端部が円孔16eに挿通された円柱部材16aから離間させる。すると、スライド部材16bが円柱部材16aに沿って左右方向にスライド可能となるとともに、スライド部材16bが円柱部材16a回りに回転可能となる。
一方、ハンドル部16hを例えば時計回りに回転させることで、ボルト部材16gの先端部が円孔16eに挿通された円柱部材16aに当接されると、スライド部材16bが円柱部材16aの所望の位置に所望の姿勢で固定可能となる。
プレート部材16cは、平面視略三角形状の平板で形成されており、その底辺付近がスペーサ16iを介してスライド部材16bの上面にビス16jで取り付けられている。これにより、プレート部材16cは、スペーサ16iの厚み分だけ、スライド部材16bに対して上下方向に調整可能となっている。また、プレート部材16cは、スライド部材16bとともに、円柱部材16aに沿って左右方向にスライド可能、或いは、その所望位置にて固定可能となっている。なお、スペーサ16iは1枚であってもよいし、複数枚を重ねたものであってもよい。
接続部材16dは、円筒状に形成されており、前記プレート部材16cの前記底辺に対向する頂点付近に取り付けられている。そして、接続部材16dの上方から前記吸引口15x,15yの周壁15bを差し込んで固定する一方、前記接続部材16dの下方から前記枝ライン31x,31yを差し込んで固定するようになっている。
したがって、調整機構16は、前記原反13の左右方向又は上下方向に吸引口15x,15yを移動させ、或いは、原反13に対して吸引口15x,15yを傾斜させることにより、原反13をスリッタ11でスリットしたときの該原反13の左右両端の少なくとも一方に発生する耳屑13x,13yを確実に吸引することができるようになる。
以下、このスリット耳屑回収設備1の動作を説明する。
空気給排ライン30は、図1に示すように、前記風送ライン31と、前記リターンライン32とからなっている。すなわち、ブロア15から風送ライン31に空気が供給される。すると、この風送ライン31の枝ライン31x,31yから、スリッタ11でスリットした原反13の耳屑13x,13yが、前記図2及び図3に示したような吸引口15x,15yから吸引される。
この際、吸引口15x,15yの前記形状により、カールファンネル効果が発揮される結果、耳屑13x,13yは、吸引口15x,15yの周囲の空気とともに効率よく吸引される。
ここで、仮に耳屑13x,13yの進行方向が、大きく変化したとする。すると、吸引口15x,15yの調整機構16を調整して、その変化した耳屑13x,13yの進行方向に応じた吸引口15x,15yの位置姿勢となるようにする。
例えば原反13を長尺のものに取り替えたために、その左右両側に発生する耳屑13x,13yの位置が大きく変化したとする。このときには、ボルト部材16gの基部に形成されたハンドル部16hを例えば反時計回りに回転させることで、ボルト部材16gの先端部が円孔16eに挿通された円柱部材16aから離間させる。すると、スライド部材16bが円柱部材16aに沿って左右方向にスライド可能となるので、前記変更した耳屑13x,13yの進行方向に応じた左右位置にスライドさせる。
そして、ハンドル部16hを例えば時計回りに回転させることで、ボルト部材16gの先端部が円孔16eに挿通された円柱部材16aに当接させる。すると、スライド部材16bが円柱部材16aに固定されるので、吸引口15x,15yが位置決めされる。
また、静電気が発生して、耳屑13x,13yの進行方向が大きく変化したとする。このときには、ボルト部材16gの基部に形成されたハンドル部16hを例えば反時計回りに回転させることで、ボルト部材16gの先端部が円孔16eに挿通された円柱部材16aから離間させる。すると、スライド部材16bが円柱部材16aまわりに回転可能となるので、前記変更した耳屑13x,13yの進行方向に応じた傾斜姿勢となるように吸引口15x,15yを回転させる。
そして、ハンドル部16hを例えば時計回りに回転させることで、ボルト部材16gの先端部が円孔16eに挿通された円柱部材16aに当接させる。すると、スライド部材16bが円柱部材16aに固定されるので、その傾斜姿勢にて吸引口15x,15yが設定される。このとき、ビス16jを緩めて、スペーサ16jをスライド部材16bとプレート部材16cとの間に介装させた上で、再びビス16jを締めることにより、吸引口15x,15yの上下方向の位置を調整することもできる。
この吸引された耳屑13x,13yは、風送ライン31中を空気で搬送されて、作業室10外の回収室20に流入する。このとき、回収室20の入口に設置された逆止弁21が、空気圧で開いて、その隙間から耳屑13x,13yがその回収室20内に流入する。このようにして、空気の逆流が防止されるので、サイクル運転中のスリッタ11がある場合に、サイクル停止中の他のスリッタ11に耳屑13x,13yが逆流するのを防止できるようになる。
そして、逆止弁21を介して耳屑13x,13yがその回収室20内に流入すると、耳屑13x,13yは自重で落下する。このとき、耳屑13x,13yは、風送ライン31内で風送される間に、適当な長さに切断されており、その断片が回収室20内の床上に徐々に堆積するようになる。
耳屑13x,13yが分離された空気のみが、回収室20の出口に設置されたフィルタ22を介してリターンライン32に吐き出される。このとき、フィルタ22の図示しないメッシュ部材で耳屑13x,13yが空気に随伴して吐き出されることがなくなる。
リターンライン32の作業室10内の入口には、作業室10の右壁の上部付近に、ルーバ33が設置されている。このルーバ33の働きにより、リターンライン32から作業室10内に流れ込む空気の方向が規制される。
すなわち、図1(a)(b)に示すように、リターンライン32から作業室10内に流れ込む空気の方向は、図中の各矢印で示すように、いずれも作業室10の天井や前後壁に向かっており、直接スリッタ11に向かわないようにしている。
そして、空気は、作業室10の天井や前後壁に沿って、流れていき、左壁に沿って下向きの流れとなり、スリッタ11横のブロア15で吸引されることとなる。このようにして、作業室10内の空気は回収室20を介して全量が元の作業室10内に戻されるようになる。
この実施形態によれば、前記耳屑13x,13yの発生状態に応じて前記吸引口15x,15yの位置姿勢を調整可能な調整機構16を備えたので、例えば特許文献1において、種々の材料や寸法の原反13を使用した場合の不具合を解消することができる。
例えば、原反13の紙質が比較的硬いものであるときには、耳屑13,13yは、ローラ17に案内されて略前方に向かうため、該ローラ17に対向配置された吸引口15x,15yにうまく入ることとなる。しかし、生産性の向上を図って、原反13から耳屑13x,13yを切り取った紙片13a,13b,・・・が高速で図示しない巻き取り装置に送られるようにすると、これにつれて耳屑13x,13yが上向きに浮き上がってしまい、吸引口15x,15yから外れてしまうおそれがあった。本実施形態では、この上向きに浮き上がった耳屑13x,13yに対して、吸引口15x,15yの姿勢を下向きに調整することで対応できる。具体的には、円柱部材16aを原反13よりも上側に設置し、調整機構16を用いて吸引口15x,15yを下向きにすればよい。
一方、原反13の紙質が比較的柔らかいものであるときには、耳屑13x,13yがローラ17を通過する間に、その耳屑13x,13yが静電気を帯びて、ローラ17から真下に向かうようになるため、この場合も、耳屑13x,13yが吸引口15x,15yから外れてしまうおそれがあったが、本実施形態では、前記ローラ17から真下に向かう耳屑13x,13yに対して、吸引口15x,15yの姿勢を上向きに調整することで対応できる。
また、原反13は、その幅寸法が異なるものに取り替えることもあり、その場合に、吸引口15x,15yの位置が固定されていたのでは、その吸引口15x,15yから耳屑13x,15yを吸引できなくなるおそれがあったが、本実施形態では、取り替え後の原反13の幅寸法に対応して、吸引口15x,15yの位置を左右方向に調整することで対応できる。
さらに、原反13から耳屑13x,13yを切り取った紙片13a,13b,・・・を所定間隔でカットして図示しない紙管に巻きつけるとともに、耳屑13x,13yを吸引口15x,15yで吸引する場合には、その間隔に応じてサイクルの発停を繰り返すが、これに対する特許文献1の不具合をも解消することができる。
すなわち、サイクル停止時には、吸引口15x,15yの負圧がなくなるので、耳屑13x,13yの先端が浮き上がってしまい、吸引口15x,15yから外れてしまうおそれがあり、サイクルが再び始まると、吸引口15x,15yに再び負圧が生じるので、一旦浮き上がった耳屑13x,13yが再び吸引口15x,15yに吸引されることにより、耳屑13x,13yがねじれて吸引口15x,15yに巻き付き、或いは吸引口15x,15yを閉塞してしまうおそれがあったが、本実施形態では、そのような事態に対応した吸引口15x,15yの位置又は姿勢に容易に調整することで、その調整後は吸引口15x,15yの確認等の手間が省略できて便利である。
なお、上記実施形態では、調整機構16の接続部材16dで吸引口15x,15yを枝ライン31x,31yに接続しているが、例えば接続部材16dに吸引口15x,15yを螺合させ、例えば吸引口15x,15yを時計回り、或いは、反時計回りに回転させることで、吸引口15x,15yの上下方向への移動を可能とすることもできる。
また、上記実施形態では、連続紙の一例として分包紙の原反13を示したが、本発明の適用範囲は、これに限られるものではなく、連続紙として吸湿性や熱膨張率の異なる多層構造のものが用いられる場合であってもよい。その場合に、連続紙の耳屑13x,13yが大きく反り返ったとしても、その反り返った耳屑13x,13yの進行方向に、吸引口15x,15yの位置姿勢を変更すればよい。
また、上記実施形態では、作業室10内に、エアコン12を2台、スリッタ11を3台備えているが、エアコン12、スリッタ11ともに1台以上であればよい。
本発明の一実施形態に係る連続紙のスリット耳屑吸引装置を備えたスリット耳屑回収設備の配置図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。 スリッタの詳細構成を示す斜視図である。 吸引口の構造を示す縦断面図である。 吸引口の調整機構の構造を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 従来の一例における耳屑風送装置を示す構成図である。
符号の説明
1 スリット耳屑回収設備
10 作業室
11 スリッタ
12 エアコン
13 分包紙の原反(連続紙の一例である。)
13a,13b,・・・ 紙片
13x,13y 耳屑
14 回転刃
15 ブロア
15x,15y 吸引口(連続紙のスリット耳屑吸引装置に相当する。)
15a 開口端
15b 周壁
16 調整機構(連続紙のスリット耳屑吸引装置に相当する。)
16a 円柱部材
16b スライド部材
16c プレート部材
16d 接続部材
16e 円孔
16f 螺子孔
16g ボルト部材
16h ハンドル部
16i スペーサ
16j ビス
17 ローラ
20 回収室
30 空気給排ライン
31 風送ライン
31x,31y 枝ライン
32,32a,32b リターンライン
35 バイパスライン

Claims (6)

  1. 連続紙をスリッタで多条にスリットするときに、該連続紙の左右両端の少なくとも一方に発生する耳屑を吸引する吸引口を備えた連続紙のスリット耳屑吸引装置であって、
    前記耳屑の発生状態に応じて、前記吸引口の位置又は姿勢を調整可能な調整機構を備えたことを特徴とする連続紙のスリット耳屑吸引装置。
  2. 前記調整機構は、前記吸引口を左右方向に移動させるものであることを特徴とする請求項1記載の連続紙のスリット耳屑吸引装置。
  3. 前記調整機構は、前記吸引口を傾斜させるものであることを特徴とする請求項1又は2記載の連続紙のスリット耳屑吸引装置。
  4. 前記調整機構は、前記吸引口を上下方向に移動させるものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の連続紙のスリット耳屑吸引装置。
  5. 前記吸引口は、漸次に拡径する周壁を備えるとともに、該周壁の開口端をドーナツ状に膨らませたカールファンネル形状としたことを特徴する請求項1〜4のいずれか1項に記載の連続紙のスリット耳屑吸引装置。
  6. 前記周壁を、ポリッシュ加工したことを特徴とする請求項5記載の連続紙のスリット耳屑吸引装置。
JP2008291613A 2008-11-14 2008-11-14 連続紙のスリット耳屑吸引装置 Pending JP2010115754A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008291613A JP2010115754A (ja) 2008-11-14 2008-11-14 連続紙のスリット耳屑吸引装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008291613A JP2010115754A (ja) 2008-11-14 2008-11-14 連続紙のスリット耳屑吸引装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010115754A true JP2010115754A (ja) 2010-05-27

Family

ID=42303723

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008291613A Pending JP2010115754A (ja) 2008-11-14 2008-11-14 連続紙のスリット耳屑吸引装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010115754A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108127712A (zh) * 2018-01-03 2018-06-08 苏州智吉兴敏电子科技有限公司 一种具有碎屑回收装置的建筑材料切割设备及碎屑回收方法
CN109822643A (zh) * 2019-03-29 2019-05-31 安吉万洲电气有限公司 一种安全的卷筒纸切纸机

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4980991U (ja) * 1972-10-30 1974-07-12
JPS6232797U (ja) * 1985-08-13 1987-02-26
JPH01140995A (ja) * 1987-11-26 1989-06-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 位置決め制御方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4980991U (ja) * 1972-10-30 1974-07-12
JPS6232797U (ja) * 1985-08-13 1987-02-26
JPH01140995A (ja) * 1987-11-26 1989-06-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 位置決め制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108127712A (zh) * 2018-01-03 2018-06-08 苏州智吉兴敏电子科技有限公司 一种具有碎屑回收装置的建筑材料切割设备及碎屑回收方法
CN109822643A (zh) * 2019-03-29 2019-05-31 安吉万洲电气有限公司 一种安全的卷筒纸切纸机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100273870B1 (ko) 한 장치에서 미리 결정된 도관을 따라 후속장치로 빠르게 이동하는 이미 건조된 섬유웨브, 특히 티슈웨브를 운반하는 방법 및 장치
CN102666982B (zh) 排气模块、供气模块、输送纤维纸幅的系统、干端及方法
GB2098912A (en) Means for cutting and guiding a marginal strip of a paper web
CN207967165U (zh) 极片加工设备
JP4676130B2 (ja) 高速走行する繊維性ウエブを移送するための装置
JP2010115754A (ja) 連続紙のスリット耳屑吸引装置
JP2010070883A (ja) 繊維機械用のダクト及びこれを備えた繊維機械
JP4419079B2 (ja) 巻取装置
JP5172478B2 (ja) 連続紙のスリット耳屑回収設備
CN101818462A (zh) 用于稳定移动的幅材的设备和方法
JP2010012568A (ja) 連続紙のスリット耳屑吸引装置
JP2006026752A (ja) 紙粉除去装置
JP5344951B2 (ja) 連続紙のスリット耳屑ガイド装置
US5533659A (en) Dust removal system
JP2010221312A (ja) シート裁断装置
US6941606B2 (en) Sheet and web cleaner on suction hood
JP4544883B2 (ja) スリッタ装置、スリッタ装置による段ボールシート切断方法およびスリッタ装置を有する製函機械
CN105905639A (zh) 片材分离装置及片材分离方法
EP1238766A2 (en) Water jet web slitting apparatus
JP7468953B1 (ja) 解反機
JP2003071954A (ja) 段ボールシートの反り防止方法およびその装置
CN214397414U (zh) 一种不易磨出杂质的剪切齐纸输送装置
EP0603281B1 (en) Width adjusting machine for reel cutters
CN208304168U (zh) 一种激光平切装置的切割组件
KR200192928Y1 (ko) 트림종이 처리장치의 세퍼레이터

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20111104

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20130225

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20130305

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20130702

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02