JP2010012568A - 連続紙のスリット耳屑吸引装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】連続紙をスリッタでスリットしたときの該連続紙の左右両端の少なくとも一方に発生する耳屑を、より簡単かつ安価な構成で吸引ダクト内に詰まらないようにすることのできる連続紙のスリット耳屑吸引装置を提供する。
【解決手段】この装置は、ブロア15からの空気を供給する風送ライン31と、この風送ライン31に該風送ライン31の上流側に向かって鋭角に接続され、原反13をスリッタ11で多条にスリットするときに、原反13の左右両端の少なくとも一方に発生する耳屑13x,13yを吸引する枝ライン31x,31yとを備えたものであって、耳屑13x,13yが枝ライン31x,31yから風送ライン31に吸引されたときに、該耳屑13x,13yを前記風送ライン31中で引きちぎって風送するように前記ブロア15から供給される空気の量を制御する制御装置150を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、連続紙のスリット耳屑吸引装置に関し、例えば連続紙をスリッタで多条にスリットするときに、該連続紙の左右両端の少なくとも一方に発生する耳屑を回収するスリット耳屑回収設備に用いるものである。
図5は従来の一例における耳屑風送装置の構成図である。
従来、作業室内に配置されたスリッタで連続紙を多条にスリットするときに、該連続紙の左右両端に発生する耳屑を空気で搬送して、前記作業室外に配置された回収室に回収する設備が知られている。そして、これに類似する設備として、例えば特許文献1に記載の耳屑風送装置などに関する技術が開示されている。
この特許文献1では、図5に示すように、製膜ライン511から送り出されるセルローストリアセテートフィルムのウエブ513aの耳屑513xを耳切り装置514で切断する一方、この耳屑513xを切り取ったウエブ513aはウエブ巻取り装置520にて巻き取る。
耳切り装置514で切断された耳屑513xが、ローラ対とガイド板とからなるガイド部516で案内されて、ガイド部516に対向配置された吸引口517から吸引され、フィードローラ518により送り出される。吸引口517の下方には、ロータリカッタ519が設けられており、このロータリカッタ519で耳屑513xが送り方向で切り離され、短冊状の耳屑513xにされる。
短冊状の耳屑513xは、吸引ダクト531で吸引されて、カットブロア515に送られる。このカットブロア515では、耳屑513xをさらに小さく切断して耳屑片となし、これを図示しないサイクロンに風送する。ここで、耳屑片と空気とが分離され、耳屑片は粉砕された上で図示しないサイロに蓄積されるが、分離された空気は、吸引ダクト531内の風速に応じて、そのまま外部に放出されるか、或いは吸引ダクト531に戻されて、耳屑513xの風送に再利用されるようになっている。
特開2003−291091号公報
ところで、吸引ダクト531内で耳屑513xが詰まると、どの部分に詰まっているのかがわかりにくいので、吸引ダクト531の曲がり部などを全てチェックしていく必要がある。そして、耳屑513xの詰まった部分をつきとめて、その部分を分解して耳屑513xを取り除き、復旧する必要がある。これらの作業が大変である。
このため、上記特許文献1では、吸引口517から吸引された耳屑513xを、その吸引口517の下方に設けられたロータリカッタ519で送り方向で切り離して、短冊状の耳屑513xにしている。
このため、ロータリカッタ519が必要であり、装置が複雑で高価なものとなるとともに、省エネルギの要請に反するものとなっていた。また、長時間の使用により、ロータリカッタ519の切れ味が悪くなると、それを交換する必要があり、その場合は、作業を停止するため、生産性を低下させることにもなる。
一方、連続紙の耳屑の長さは、必ずしも短い方がよいとは限らず、廃棄時の耳屑の取り扱いなどを考慮すると、耳屑は吸引ダクト内で詰まらない範囲であれば、むしろ長い方が好ましいといった事情がある。しかも、連続紙の材料や厚みなどは大きく異なるものが使用されており、最適な耳屑の長さや形状はまちまちとなっている。したがって、上記特許文献1では、吸引ダクト内において連続紙の耳屑を確実に詰まらないようにすることは困難であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、連続紙をスリッタでスリットしたときの該連続紙の左右両端の少なくとも一方に発生する耳屑を、より簡単かつ安価な構成で吸引ダクト内に詰まらないようにすることのできる連続紙のスリット耳屑吸引装置を提供することを目的とする。
本発明は、ブロアから空気を供給する主ラインと、この主ラインに直角又は該主ラインの上流側に向かって鋭角に接続され、連続紙をスリッタで多条にスリットするときに、該連続紙の左右両端の少なくとも一方に発生する耳屑を吸引する枝ラインとを備えた連続紙のスリット耳屑吸引装置であって、耳屑が枝ラインから主ラインに吸引されたときに、該耳屑を前記主ライン中で引きちぎって風送するように前記ブロアから供給される空気の量を制御する制御装置を備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、耳屑が枝ラインから主ラインに吸引されたときに、該耳屑を前記主ライン中で引きちぎって風送するように前記ブロアから供給される空気の量が制御装置により制御されるので、簡単かつ安価な構成で主ライン中での耳屑の詰まりを確実に防止することができる。
すなわち、本発明では、長くて曲がり部の多い主ライン中での耳屑の詰まりを防止するために、上記特許文献1のようなロータリカッタを設ける必要がないので、装置が簡単かつ安価なものとなるとともに、省エネルギの要請にも応えることができる。また、本発明では、ロータリカッタの交換などのために設備を停止させることがないため、生産性を低下させることがない。
一方、連続紙の耳屑の長さは、必ずしも短い方がよいとは限らず、廃棄時の耳屑の取り扱いを考慮して、耳屑は主ライン中で詰まらない範囲であれば、むしろ長い方が好ましいといった事情に応えて、耳屑の長さを最適なものに調整することができる。
しかも、連続紙の材料や厚みなどは大きく異なるものが使用されることがあるが、本発明によれば、各連続紙について最適な耳屑の長さとすることができるので、主ライン中でそれぞれの連続紙の耳屑を確実に詰まらないようにすることができる。
ところで、主ライン中の風量を増減するために、該主ラインをダンパーやフラップやバルブなどで部分的に塞いでもよいが、その場合はブロアの負荷は一定であるので、省エネルギの要請に反するものとなる。そこで、請求項2記載の発明のように、前記制御装置は、予め設定された前記ブロアの周波数制御を行うことにより、前記ブロアから供給される空気の量を制御することが好ましい。
請求項2記載の発明によれば、前記制御装置は、予め設定された周波数に基づき前記ブロアの周波数制御を行うことにより、前記ブロアから供給される空気の量を制御するので、ブロアの負荷が最適化され、省エネルギの要請に応えることができる。
また、前記周波数の設定値を小さくしすぎると、ブロアから供給される空気量が過小となるので前記耳屑を引きちぎることができなくなり、さらには、ブロアの特性上、当該ブロアの運転状態が不安定となることもある。その一方、前記周波数の設定値を大きくしすぎると、ブロアから供給される空気量が過大となるので前記耳屑が短くなりすぎるので廃棄時の耳屑の取り扱いが困難となる。そこで、請求項3記載の発明のように、前記制御装置は、前記耳屑を所定長さの糸状に引きちぎるように前記ブロアから供給される空気の量を制御する第一の周波数と、前記耳屑を前記所定長さよりも短いチップ状に引きちぎるようにブロアから供給される空気の量を制御する第二の周波数との間で前記周波数制御を行うことが好ましい。
請求項3記載の発明によれば、前記制御装置は、前記耳屑を所定長さの糸状に引きちぎるように前記ブロアから供給される空気の量を制御する第一の周波数で前記周波数制御を行うことにより、ブロアの特性上、当該ブロアの運転状態が不安定となることがなくなり、通常運転時においてできるだけ長い糸状の耳屑が得られる。一方、前記耳屑を前記所定長さよりも短いチップ状に引きちぎるようにブロアから供給される空気の量を制御する第二の周波数で前記周波数制御を行うことにより、緊急運転時において意図的に短くしたチップ状の糸屑が得られる。したがって、第一、第二の両周波数の間で、前記周波数制御を行うことにより、主ライン中において連続紙の耳屑が詰まらない範囲で、常に適切な長さの耳屑を得ることができる。
また、枝ラインを主ラインに直角に或いは主ラインの上流側に向かって鋭角に接続すると、枝ラインから耳屑を吸引するものの、連続紙の材料や厚さによっては、この吸引された耳屑を主ライン中で引きちぎることは困難となることがある。そこで、請求項4記載の発明のように、前記主ラインの前記枝ラインが接続される部分の上流側に絞り部を設けることが好ましい。
請求項4記載の発明によれば、前記主ラインの前記枝ラインが接続される部分の上流側に絞り部を設けたので、この絞り部で空気の流速が増大し、この増大した流速の空気でもって、枝ラインから吸引された耳屑を効率よく引きちぎることができる。
請求項5記載の発明のように、前記主ラインの前記枝ラインが接続される部分に耳屑を案内するガイド板を設けることが好ましい。
請求項5記載の発明によれば、前記主ラインの前記枝ラインが接続される部分に耳屑を案内するガイド板を設けたので、枝ラインに吸引された耳屑がガイド板に沿って主ライン中の下流側にスムーズに案内されるようになる。
ところで、複数台のスリッタを設けており、サイクル運転中のスリッタがある場合には、サイクル停止中のスリッタに耳屑が逆流して、これが主ラインの前記枝ラインが接続される部分の上流側に詰まることがある。そこで、請求項6記載の発明のように、前記ガイド板は、耳屑の通過を禁止する一方、空気を通過させる複数の孔を設けることが好ましい。
請求項6記載の発明によれば、前記ガイド板は、耳屑の通過を禁止する一方、空気を通過させる複数の孔を設けたので、耳屑が主ラインの上流側に逆流することがない。
本発明によれば、耳屑が枝ラインから主ラインに吸引されたときに、該耳屑を前記主ライン中で引きちぎって風送するように前記ブロアから供給される空気の量が制御装置により制御されるので、簡単かつ安価な構成で主ライン中での耳屑の詰まりを確実に防止することができる。
すなわち、本発明では、長くて曲がり部の多い主ライン中での耳屑の詰まりを防止するために、上記特許文献1のようなロータリカッタを設ける必要がないので、装置が簡単かつ安価なものとなるとともに、省エネルギの要請にも応えることができる。また、本発明では、ロータリカッタの交換などのために設備を停止させることがないため、生産性を低下させることがない。
一方、連続紙の耳屑の長さは、必ずしも短い方がよいとは限らず、廃棄時の耳屑の取り扱いを考慮して、耳屑は主ライン中で詰まらない範囲であれば、むしろ長い方が好ましいといった事情に応えて、耳屑の長さを最適なものに調整することができる。
しかも、連続紙の材料や厚みなどは大きく異なるものが使用されることがあるが、本発明によれば、各連続紙について最適な耳屑の長さとすることができるので、主ライン中でそれぞれの連続紙の耳屑を確実に詰まらないようにすることができる。
図1は本発明の一実施形態に係る連続紙のスリット耳屑吸引装置を備えたスリット耳屑回収設備1の配置図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。図2はスリッタ11の詳細構成を示す斜視図である。
図1(a)(b)に示すように、本実施形態に係る連続紙のスリット耳屑吸引装置を備えたスリット耳屑回収設備1は、主として、作業室10と、回収室20と、両室10,20を互いに接続する空気給排ライン30及びバイパスライン35とからなっている。空気給排ライン30及びバイパスライン35の断面形状は概ね円形であるが、楕円形や矩形など他の断面形状であってもよい。
作業室10内には、例えば3台のスリッタ11が互いに離間して配置されているとともに、作業室10内の左壁に沿って、例えば2台のエアコン12が互いに離間して配置されている。
スリッタ11は、図2に示すように、連続紙の一例としての分包紙をロール状に巻いた原反13を装填可能であって、この原反13と平行に置かれた回転軸に等ピッチに固定された回転刃14と、空気源としてのブロア15と、ブロア15の制御装置150とを備えている。
そして、回転刃14で、原反13を複数条の紙片13a,13b,・・・に分割するように、その原反13に切れ目を入れるようになっている。このときに、原反13の左右両端に発生する耳屑13x,13yを、ブロア15から供給された空気で吸引するための吸引口15x,15yが空気給排ライン30の風送ライン(主ラインに相当する。)31に斜め接続された枝ライン31x,31yの先端にそれぞれ設けられている。ブロア15、制御装置150、風送ライン31、枝ライン31x,31yなどが連続紙のスリット耳屑吸引装置に相当する。
なお、図2では、ブロア15からの風送ライン31を別個に設けて、それぞれに枝ライン31x,31yを斜め接続することで、風送ライン31中の空気がよりスムーズに流れるようにしているが、例えば枝ライン31x,31yが1本の風送ライン31から直接分岐しているようにしてもよい。
ここで、被スリット物である連続紙の一例としての分包紙は、基層にヒートシール層を積層したもので、厚みは30〜70μm程度のものである。基層は、グラシン又はセロハンであって、ヒートシール層は、ポリエチレンである。
この分包紙の前記原反13は、幅が500〜1000mm程度のものである。この原反13を、スリッタ11に装填した上で、図2に示すようにスリットして、図示しない紙管に巻きつけることで、製品を作るようになっている。
吸引口15x,15yは、耳屑13x,13yの発生状態に応じてその位置姿勢を調整するための調整機構16を備えており、枝ライン31x,31yは、この調整機構16による吸引口15x,15yの位置姿勢をそれぞれ調整しやすいように、例えば蛇腹で構成されている。この枝ライン31x,31yの風送ライン31への接続部分について、以下詳述する。
図3は枝ライン31x,31yの風送ライン31に接続される部分の構造を示す図であって、(a)は縦断面図、(b)はそのA−A断面図である。
前記枝ライン31x,31yの風送ライン31に接続される部分は、例えば図3(a)に示すように、風送ライン31の上流側に向かって鋭角に接続され、その上流側に絞り部31aが設けられている。
絞り部31aは、いわゆるベンチュリ効果により、枝ライン31x,31yに負圧を発生して、その枝ライン31x,31yから耳屑13x,13yを吸引する力を増大している。そして、絞り部31aで風送ライン31内の空気の流速を増大して、この枝ライン31x,31yから吸引されてくる耳屑13x,13yを引きちぎることができるようになっている。
絞り部31aの下流側には、ガイド板31bが先下がりにて設けられており、耳屑13x,13yがこのガイド板31bに沿って風送ライン31中の下流側にスムーズに案内されるようになる。
ガイド板31bには、図3(b)に示すように、複数の小孔(孔に相当する。)31cが設けられており、これらの小孔31cで耳屑13x,13yの通過を禁止する一方、空気を通過させるので、耳屑13x,13yが風送ライン31の上流側に逆流することがない。
図4はブロア15の制御装置150を示すブロック図である。
ブロア15は、図4に示すように、ブロア本体151と、このブロア本体を駆動するブロアモータ152とを備えている。そして、ブロア本体151は、ブロアモータ152の回転数に応じて吐出する空気の量を増減するようになっている。ブロア本体151は、例えば軸流式やルーツ式のものであり、ブロアモータ152は、例えば誘導電動機や同期電動機である。
制御装置150は、インバータ153と、外部周波数入力部153aと、周波数設定部154とを備えており、交流電源155に接続されている。ブロアモータ152は、インバータ153から供給される電流の周波数に比例してその回転数を増減するものであって、前記周波数設定部154からの設定信号が、外部周波数入力部153aに入力されたインバータ153は、当該周波数の電流をブロアモータ152に供給して、そのブロアモータ152の回転数を制御し、ブロア本体151から吐出する空気の量を調節する周波数制御を行うようになっている。
前記周波数設定部154からの設定信号は、前記耳屑13x,13yを所定長さ(例えば50cm程度)の糸状に引きちぎるように前記ブロア本体151から吐出される空気の量を制御する第一の周波数N1と、前記耳屑13x,13yを前記所定長さよりも短いチップ状に引きちぎるようにブロア本体151から吐出される空気の量を制御する第二の周波数N2との間で周波数Nを設定できる。制御装置150は、この周波数Nにより前記周波数制御を行うようになっている。なお、本発明者の実験結果では、第一の周波数N1は40Hz程度、第二の周波数N2は60Hz程度であった。
以下、このスリット耳屑回収設備1の動作を説明する。
空気給排ライン30は、図1に示すように、前記風送ライン31と、前記リターンライン32とからなっている。すなわち、ブロア15から風送ライン31に空気が供給される。すると、この風送ライン31の枝ライン31x,31yから、スリッタ11でスリットした原反13の耳屑13x,13yが、図2に示すように、ローラ17で案内されて真下に向かう。このローラ17で案内された耳屑13x,13yは、調整機構16で位置姿勢を調整した吸引口15x,15yから吸引される。
吸引口15x,15yから吸引された耳屑13x,13yは、風送ライン31との接続部分にガイド板31bに案内されて、その風送ライン31中に引き込まれる。そして、絞り部31aで流速を増大された空気が、ガイド板31bの複数の小孔31cを介して、耳屑13x,13yに衝突する結果、その衝撃により、耳屑13x,13yが引きちぎられる。
ところで、風送ライン31中の風量を増減するために、該風送ライン31をダンパーやフラップやバルブなどで部分的に塞いでもよいが、その場合はブロア15の負荷は一定であるので、省エネルギの要請に反するものとなる。そこで、本実施形態では、前記制御装置150は、予め設定された前記ブロア15の周波数制御を行うことにより、ブロア15から供給される空気の量を制御し、ブロア15の負荷が最適化されるので、省エネルギの要請に応えることができる。
また、前記周波数の設定値を小さくしすぎると、ブロア15から供給される空気量が過小となるので前記耳屑13x,13yを引きちぎることができなくなり、さらには、ブロア15の特性上、当該ブロア15の運転状態が不安定となることもある。
その一方、前記周波数の設定値を大きくしすぎると、ブロア15から供給される空気量が過大となるので前記耳屑13x,13yが短くなりすぎるので廃棄時の耳屑13x,13yの取り扱いが困難となる。
そこで、前記制御装置150は、前記耳屑13x,13yを所定長さの糸状に引きちぎるように前記ブロア15から供給される空気の量を制御する第一の周波数N1で前記周波数制御を行うことにより、ブロア15の特性上、当該ブロア15の運転状態が不安定となることがなくなり、通常運転時においてできるだけ長い糸状の耳屑13x,13yが得られる。
その一方、前記耳屑13x,13yを前記所定長さよりも短いチップ状に引きちぎるようにブロア15から供給される空気の量を制御する第二の周波数N2で前記周波数制御を行うことにより、緊急運転時において意図的に短くしたチップ状の耳屑13x,13yが得られる。したがって、第一、第二の両周波数の間の周波数Nで、前記周波数制御を行うことにより、風送ライン31中において原反13をスリットしたときの耳屑13x,13yが詰まらない範囲で、常に適切な長さの耳屑13x,13yを得ることができる。
この引きちぎられた耳屑13x,13yは、風送ライン31中を空気で搬送されて、作業室10外の回収室20に流入する。このとき、回収室20の入口に設置された逆止弁21が、空気圧で開いて、その隙間から耳屑13x,13yがその回収室20内に流入する。このようにして、空気の逆流が防止されるので、前記枝ライン31x,31yの風送ライン31への接続部分においてガイド板31bに複数の小孔31cを設けた構造とも相俟って、サイクル運転中のスリッタ11がある場合に、サイクル停止中の他のスリッタ11に耳屑13x,13yが逆流するのを防止できるようになる。
そして、逆止弁21を介して耳屑13x,13yがその回収室20内に流入すると、耳屑13x,13yは自重で落下する。このとき、耳屑13x,13yは、風送ライン31内で風送される間に、上述したように適当な長さに切断されており、その断片が回収室20内の床上に徐々に堆積するようになる。
耳屑13x,13yが分離された空気のみが、回収室20の出口に設置されたフィルタ22を介してリターンライン32に吐き出される。このとき、フィルタ22の図示しないメッシュ部材で耳屑13x,13yが空気に随伴して吐き出されることがなくなる。
リターンライン32の作業室10内の入口には、作業室10の右壁の上部付近に、ルーバ33が設置されている。このルーバ33の働きにより、リターンライン32から作業室10内に流れ込む空気の方向が規制される。
すなわち、図1(a)(b)に示すように、リターンライン32から作業室10内に流れ込む空気の方向は、図中の各矢印で示すように、いずれも作業室10の天井や前後壁に向かっており、直接スリッタ11に向かわないようにしている。
そして、空気は、作業室10の天井や前後壁に沿って、流れていき、左壁に沿って下向きの流れとなり、スリッタ11横のブロア15で吸引されることとなる。このようにして、作業室10内の空気は回収室20を介して全量が元の作業室10内に戻されるようになる。
この実施形態によれば、耳屑13x,13yが枝ライン31x,31yから風送ライン31に吸引されたときに、該耳屑13x,13yを前記風送ライン31中で引きちぎって風送するように前記ブロア15から供給される空気の量が制御装置150により制御されるので、簡単かつ安価な構成で風送ライン31中での耳屑13x,13yの詰まりを確実に防止することができる。
すなわち、本実施形態では、長くて曲がり部の多い風送ライン31中での耳屑13x,13yの詰まりを防止するために、上記特許文献1のようなロータリカッタを設ける必要がないので、装置が簡単かつ安価なものとなるとともに、省エネルギの要請にも応えることができる。また、本実施形態では、ロータリカッタの交換などのために設備を停止させることがないため、生産性を低下させることがない。
一方、原反13をスリッタ11でスリットした耳屑13x,13yの長さは、必ずしも短い方がよいとは限らず、廃棄時の耳屑13x,13yの取り扱いを考慮して、耳屑13x,13yは風送ライン31やリターンライン32内で詰まらない範囲であれば、むしろ長い方が好ましいといった事情に応えて、耳屑13x,13yの長さを最適なものに調整することができる。
しかも、原反13の材料や厚みなどは大きく異なるものが使用されることがあるが、本実施形態によれば、各原反13について最適な耳屑13x,13yの長さとすることができるので、風送ライン31やリターンライン32内においてそれぞれの原反13からの耳屑13x,13yを確実に詰まらないようにすることができる。
なお、上記実施形態では、枝ライン31x,31yの風送ライン31への接続部分が、風送ライン31の上流側に向かって鋭角に設定されているが、直角であってもよい。また、当該接続部分にアールを設けて、抵抗損失を減少することが好ましいのはいうまでもない。
また、上記実施形態では、連続紙の一例として分包紙の原反13を示したが、本発明の適用範囲は、これに限られるものではなく、連続紙として吸湿性や熱膨張率の異なる多層構造のものが用いられる場合であってもよい。
また、上記実施形態では、作業室10内に、エアコン12を2台、スリッタ11を3台備えているが、エアコン12、スリッタ11ともに1台以上であればよい。
本発明の一実施形態に係る連続紙のスリット耳屑吸引装置を備えたスリット耳屑回収設備の配置図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。 スリッタの詳細構成を示す斜視図である。 枝ラインの風送ラインに接続される部分の構造を示す図であって、(a)は縦断面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 ブロアの制御装置を示すブロック図である。 従来の一例における耳屑風送装置を示す構成図である。
符号の説明
1 スリット耳屑回収設備
10 作業室
11 スリッタ
12 エアコン
13 分包紙の原反(連続紙の一例である。)
13a,13b,・・・ 紙片
13x,13y 耳屑
14 回転刃
15 ブロア(連続紙のスリット耳屑吸引装置に相当する。)
150 制御装置(連続紙のスリット耳屑吸引装置に相当する。)
151 ブロア本体
152 ブロアモータ
153 インバータ
153a 外部周波数入力部
154 周波数設定部
155 交流電源
15x,15y 吸引口
20 回収室
30 空気給排ライン
31 風送ライン(主ライン、連続紙のスリット耳屑吸引装置に相当する。)
31a 絞り部
31b ガイド板
31c 小孔(孔に相当する。)
31x,31y 枝ライン(連続紙のスリット耳屑吸引装置に相当する。)
32,32a,32b リターンライン
35 バイパスライン

Claims (6)

  1. ブロアから空気を供給する主ラインと、この主ラインに直角又は該主ラインの上流側に向かって鋭角に接続され、連続紙をスリッタで多条にスリットするときに、該連続紙の左右両端の少なくとも一方に発生する耳屑を吸引する枝ラインとを備えた連続紙のスリット耳屑吸引装置であって、
    耳屑が枝ラインから主ラインに吸引されたときに、該耳屑を前記主ライン中で引きちぎって風送するように前記ブロアから供給される空気の量を制御する制御装置を備えたことを特徴とする連続紙のスリット耳屑吸引装置。
  2. 前記制御装置は、予め設定された周波数に基づいて前記ブロアの周波数制御を行うことにより、前記ブロアから供給される空気の量を制御することを特徴とする請求項1記載の連続紙のスリット耳屑吸引装置。
  3. 前記制御装置は、前記耳屑を所定長さの糸状に引きちぎるように前記ブロアから供給される空気の量を制御する第一の周波数と、前記耳屑を前記所定長さよりも短いチップ状に引きちぎるようにブロアから供給される空気の量を制御する第二の周波数との間で前記周波数制御を行うことを特徴とする請求項2記載の連続紙のスリット耳屑吸引装置。
  4. 前記主ラインの前記枝ラインが接続される部分の上流側に絞り部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の連続紙のスリット耳屑吸引装置。
  5. 前記主ラインの前記枝ラインが接続される部分に耳屑を案内するガイド板を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の連続紙のスリット耳屑吸引装置。
  6. 前記ガイド板は、耳屑の通過を禁止する一方、空気を通過させる複数の孔を設けたことを特徴とする請求項5記載の連続紙のスリット耳屑吸引装置。
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