JP5344951B2 - 連続紙のスリット耳屑ガイド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、連続紙のスリット耳屑ガイド装置に関し、例えば連続紙をスリッタで多条の紙片にスリットするときに、該連続紙の左右両端の少なくとも一方に発生する耳屑を吸引して回収するスリット耳屑回収設備に用いるものである。
図7は従来の一例における耳屑風送装置の構成図である。
従来、作業室内に配置されたスリッタで連続紙を多条の紙片にスリットするときに、該連続紙の左右両端に発生する耳屑を直接吸引して、前記作業室外に配置された回収室に回収する設備が知られている。そして、これに類似する設備として、例えば特許文献1に記載の耳屑風送装置などに関する技術が開示されている。
この特許文献1では、図7に示すように、製膜ライン511から送り出されるセルローストリアセテートフィルムのウエブ513aの耳屑513xを耳切り装置514で切断する一方、この耳屑513xを切り取ったウエブ513aはウエブ巻取り装置520にて巻き取る。
耳切り装置514で切断された耳屑513xが、ローラ対とガイド板とからなるガイド部516で案内されて、ガイド部516に対向配置された吸引口517から吸引され、フィードローラ518により送り出される。吸引口517の下方には、ロータリカッタ519が設けられており、このロータリカッタ519で耳屑513xが送り方向で切り離され、短冊状の耳屑513xにされる。
短冊状の耳屑513xは、吸引ダクト531で吸引されて、カットブロア515に送られる。このカットブロア515では、耳屑513xをさらに小さく切断して耳屑片となし、これを図示しないサイクロンに風送する。ここで、耳屑片と空気とが分離され、耳屑片は粉砕された上で図示しないサイロに蓄積されるが、分離された空気は、吸引ダクト531内の風速に応じて、そのまま外部に放出されるか、或いは吸引ダクト531に戻されて、耳屑513xの風送に再利用されるようになっている。
前記従来設備では、連続紙から多条にスリットされた各紙片がそれぞれの紙管に巻き取られる一方、吸引された耳屑が直接吸引され空気で搬送されるようになっている。そのため、スリットされた耳屑に作用する張力が、当該耳屑の吸引力に左右されて安定化せず、スリットされた各紙片に作用する張力と異なることがあり、連続紙の性状によっては、スリッタの切れ味を大きく損なうことがあった。その結果、前記各紙片の一部がぎざぎざとなって、その紙片を紙管に巻き付けて完成する製品の歩留まりを大幅に低下させることがあった。
これに対し、前記特許文献1では、耳切り装置514で切断された耳屑513xは、ローラ対とガイド板とからなるガイド部516で案内されて、ガイド部516に対向配置された吸引口517から吸引されるようになっている。
そのため、スリットされた耳屑513xに作用する張力が、当該耳屑513xの吸引力に直接左右されることは少ないものの、ガイド部516とウエブ巻取り装置520とは別体であるため、やはりウエブ513a(スリッタされた各紙片)に作用する張力と、耳屑513xに作用する張力とが異なることがあり、スリッタの切れ味を大きく損なうおそれがあった。その結果、前記各紙片の一部がぎざぎざとなって、その紙片を紙管に巻き付けて完成する製品の歩留まりを大幅に低下させることがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、連続紙をスリッタで確実にスリットすることのできる連続紙のスリット耳屑ガイド装置を提供することを目的とする。
本発明は、連続紙をスリッタで多条の紙片にスリットするときに、該連続紙の左右両端の少なくとも一方に発生する耳屑を案内する連続紙のスリット耳屑ガイド装置であって、スリッタと同期駆動され、スリッタでスリットされた紙片と耳屑とをそれぞれ所定向きに案内し、下流側の耳屑が上流側の紙片及び耳屑と交差するように、耳屑が巻き付けられるゴムローラと、前記下流側の耳屑を、前記上流側の紙片及び耳屑から離間させる干渉防止部材とを備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、スリッタと同期駆動され、スリッタでスリットされた紙片と耳屑とをそれぞれ所定向きに案内し、下流側の耳屑が上流側の紙片及び耳屑と交差するように、耳屑が巻き付けられるゴムローラと、前記下流側の耳屑を、前記上流側の紙片及び耳屑から離間させる干渉防止部材とを備えたので、これらの働きにより、スリッタの切れ味を大きく損なうことがなくなる。また、紙片と耳屑、或いは、耳屑同士の干渉が確実に防止される。
その結果、紙片と耳屑とを確実にスリットして、その紙片を紙管に巻き付けて完成する製品の歩留まりを大幅に向上させることができるようになる。
ところで、前記従来技術において空気で搬送された耳屑は、前記回収室において逆流防止のための逆止弁を介して回収されている。前記空気の流れを止めると、この逆止弁が閉止され、耳屑が浮き上がるため、スリット中の耳屑にバタつきが生じることがあった。これによっても、スリッタの切れ味を大きく損なうこととなる。そこで、請求項記載の発明のように、前記干渉防止部材は、耳屑を挿通させるリング部と、このリング部を吊り下げる吊り部材とを備えることが好ましい。
請求項記載の発明によれば、前記干渉防止部材は、耳屑を挿通させるリング部と、このリング部を吊り下げる吊り部材とを備えたので、耳屑が前記リング部を挿通される際に上側から押さえつけられることにより、スリット中の耳屑にバタつきが生じることがなくなる結果、この場合も、紙片と耳屑とを確実にスリットすることができるようになる。
請求項記載の発明のように、前記吊り部材は、前記リング部を左右、又は、上下方向に位置調整可能であり、かつ軸心回りに回転可能に吊り下げるものであることが好ましい。
請求項記載の発明によれば、前記吊り部材は、前記リング部を左右、又は、上下方向に位置調整可能であり、かつ軸心回りに回転可能に吊り下げるものであるので、連続紙の原反のサイズが変更になった場合等に容易に対処できて便利である。
本発明によれば、スリッタと同期駆動され、スリッタでスリットされた紙片と耳屑とをそれぞれ所定向きに案内し、下流側の耳屑が上流側の紙片及び耳屑と交差するように、耳屑が巻き付けられるゴムローラと、前記下流側の耳屑を、前記上流側の紙片及び耳屑から離間させる干渉防止部材とを備えたので、これらの働きにより、スリッタの切れ味を大きく損なうことがなくなる。また、紙片と耳屑、或いは、耳屑同士の干渉が確実に防止される。
その結果、紙片と耳屑とを確実にスリットして、その紙片を紙管に巻き付けて完成する製品の歩留まりを大幅に向上させることができるようになる。
本発明の一実施形態に係る連続紙のスリット耳屑ガイド装置を備えたスリット耳屑回収設備の配置図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。 スリッタの詳細構成を示す斜視図である。 図2を別の視点からみたときの部分拡大図である。 耳屑ガイドのスライド部材の詳細構造を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図である。 耳屑ガイドのリング部まわりの変形例を示す図であって、(a)は変形例1を示す正面図、(b)は変形例2を示す正面図、(c)は変形例3を示す正面図、(d)は変形例4を示す正面図である。 本実施形態に係るスリット耳屑ガイド装置の動作状態を示す説明図である。 従来の一例における耳屑風送装置を示す構成図である。
図1は本発明の一実施形態に係る連続紙のスリット耳屑回収設備1の配置図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。図2はスリッタ11の詳細構成を示す斜視図、図3は図2の視点を変えてみたときの部分拡大図である。なお、図2以下において、単に上下、左右及び前後方向というときは、連続紙の一例としての分包紙をロール状に巻いた原反13の位置姿勢を基準としている。
図1(a)(b)に示すように、本実施形態に係る連続紙のスリット耳屑回収設備1は、主として、作業室10と、回収室20と、両室10,20を互いに接続する空気給排ライン30及びバイパスライン35とからなっている。空気給排ライン30及びバイパスライン35の断面形状は概ね円形であるが、楕円形や矩形など他の断面形状であってもよい。
作業室10内には、例えば3台のスリッタ11が互いに離間して配置されているとともに、作業室10内の左壁に沿って、例えば2台のエアコン12が互いに離間して配置されている。なお、Gはベースである。
スリッタ11は、図2,図3に示すように、連続紙の一例としての分包紙をロール状に巻いた原反13を装填可能であって、この原反13と平行に置かれた回転軸に等ピッチに固定された回転刃14と、この回転刃14の下流側に該回転刃14の回転軸と平行に置かれたゴムローラ(張力調整機構、連続紙のスリット耳屑ガイド装置の一部に相当する。)17と、空気源としてのブロア15とを備えている。
ゴムローラ17と回転刃14とは、図示はしていないが、同一のモータで駆動されるゴムベルトとプーリ群とにより同期駆動されており、これによりゴムローラ17の周速と回転刃14の周速とが略等しくなっている。そして、回転刃14で、原反13から繰り出される幅広の分包紙を複数条の紙片13a,13b,・・・に分割して、その分包紙に切れ目を入れるようになっている。このときに、前記分包紙の左右両端に発生する耳屑13x,13yを、各紙片13a,13b,・・・とともに、ゴムローラ17に当接させて、それぞれの進行方向を変化させるようになっている。
各紙片13a,13b,・・・は、前記ゴムローラ17で進行方向を変化させた後にも、図示しない他のローラで案内され、最終的には図示しない紙管に巻き付けられて製品とされる。一方、耳屑13x,13yは、前記ゴムローラ17回りに半周ほど巻き付けられた上で、耳屑ガイド(干渉防止部材、連続紙のスリット耳屑ガイド装置の一部に相当する。)18x,18yで上流側の各紙片13a,13b,・・・、或いは、上流側の耳屑13x,13y自身と干渉しないように横にずらした状態で案内され、ブロア15から供給された空気で吸引されて回収されるようになっている。このため、耳屑13x,13yを空気で吸引するための吸引口15x,15yが、空気給排ライン30の風送ライン31に斜め接続された枝ライン31x,31yの先端にそれぞれ設けられている。
なお、図2では、ブロア15からの風送ライン31を別個に設けて、それぞれに枝ライン31x,31yを斜め接続することで、風送ライン31中の空気がよりスムーズに流れるようにしているが、例えば枝ライン31x,31yが1本の風送ライン31から直接分岐しているようにしてもよい。
ここで、被スリット物である連続紙にはさまざまな性状のものがあるが、その連続紙の一例としての分包紙は、基層にヒートシール層を積層したもので、厚みは30〜70μm程度のものである。基層は、グラシン又はセロハンであって、ヒートシール層は、ポリエチレンである。
この分包紙の前記原反13は、幅が500〜1000mm程度のものである。また、スリット作業の進行に伴い、スリッタ11に充填した原反13の分包紙の残量が少なくなり、その原反13を交換する必要が生じたときには、この原反13の分包紙の後端を、次の原反13の分包紙の先端にテープ止め等するのであるが、両分包紙間で左右方向に微妙にずれを生じることがある。そのような場合に、耳屑13x,13yの耳幅が大きく異なってくるため不具合である。そこで、本実施形態では、図2に示すように、原反13から繰り出される幅広の分包紙の一端部を、例えば光学センサ16を用いて検出できるようになっている。そして、この一端部が左右方向での設定範囲を超えている場合には、前記分包紙の左右位置を調整して、その設定範囲に入れるようになっている。
ゴムローラ17は、この分包紙からスリットされた各紙片13a,13b,・・・と、耳屑13x,13yとに当接する際に、両者に略等しい張力を与えるような摩擦係数μを有するとともに、その張力に耐えるような強度を有するものである。このため、ゴムローラ17としては、例えば繊維などで補強された合成ゴム製のものが使用される。かかるゴムローラ17の使用により、各紙片13a,13b,・・・と、耳屑13x,13yとの横振れが少なくなり、かつ、前記ゴムベルトの使用とも相俟って、静粛運転ができるようにもなっている。
耳屑ガイド18xは、例えば図3に示すように、耳屑13xを通過させる円環状のリング部180と、このリング部180を吊り下げる丸棒状の吊り部材181とからなっている。リング部180は、耳屑13xのバタつきによる上下方向の振れや、原反13の交換時などにおける耳屑13xの左右方向の振れをある程度まで許容しつつ、その耳屑13xを所望の位置に案内することができるものの、このリング部180に耳屑13xを挿通させた状態で、左右方向に前記リング部180を大きく寄せた場合には、その耳屑13xの屈曲部の高さが変化してしまう。この場合にも、耳屑13xの張力を大きく変えないためには、そのリング部180の高さを調整する必要がある。耳屑ガイド18yについても同様である。
また、耳屑ガイド18xは、ゴムローラ17との摩擦接触により耳屑13xに溜まる静電気を逃がすアース機能を備えている。このため、リング部180と吊り部材181とは、例えば真鍮、ステンレス鋼、アルミウムなどの導電性材料で製作されている。耳屑ガイド18yについても同様である。
この吊り部材181は、図2において、左右のスライド部材19x,19yにそれぞれ上下方向に移動可能でかつ回転可能に取り付けられており、これらのスライド部材19x,19yは、前記ゴムローラ17のほぼ真上に該ゴムローラ17と平行に置かれた円柱部材18に左右方向にスライド可能に取り付けられている。この円柱部材18は、スリッタ11の図示しない本体から支持されている。
ここで、図4は耳屑ガイド18xのスライド部材19xの詳細構造を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図である。また、図5は耳屑ガイド18xのリング部180まわりの変形例を示す図であって、(a)は変形例1を示す正面図、(b)は変形例2を示す正面図、(c)は変形例3を示す正面図、(d)は変形例4を示す正面図である。なお、図4(a)(b)中の右側が前側、左側が後側となっている。
スライド部材19xは、図4(a)(b)に示すように、前後方向が左右方向に比べてやや長尺となっている直方体状の本体190を備えており、この本体190は、さらに平面視で中央よりやや後端寄りに形成された縦孔191と、後端面から縦孔191に連通するように形成された縦溝192と、この縦溝192を横断する横孔193と、側面視で中央よりやや前端寄りに形成された横孔194と、前端面から横孔194に連通するように形成された横溝195と、この横溝195を縦断する縦孔196とを備えている。
横孔193は、その左方からボルト197を挿入して、右方に螺合可能となっている。そして、縦孔191に前記耳屑ガイド18xの吊り部材181を挿通した状態で、ボルト197を締め付けると、最大で縦溝192の隙間に相当する寸法だけ縦孔191が縮径して前記吊り部材181が本体190に固定される。一方、ボルト197を緩めると、縦孔191が拡径して本体190に対して前記吊り部材181が上下方向に移動可能でかつ回転可能となる。なお、吊り部材181の上端には、抜け止め用の張り出し部181aが形成されており、縦孔191が拡径されたときにも、この張り出し部181aの下面が本体190の上面に当たって、吊り部材181が抜け落ちないようになっている。
縦孔196は、その上方からボルト198を挿入して、下方にて螺合可能となっている。このボルト198は、頭部にハンドル198aを有している。そして、横孔194に前記円柱部材18を挿通した状態で、作業者がハンドル198aを例えば図4(a)中のB方向に回すことによりボルト198を締め付けると、最大で横溝195の隙間に相当する寸法だけ横孔194が縮径して前記円柱部材18に本体190が固定される。一方、作業者がハンドル198aを例えば図4(a)中のA方向に回すことによりボルト198を緩めると、横孔194が拡径して円柱部材18に対して本体190が左右方向に移動可能でかつ回転可能となる。
なお、スライド部材19yは、ボルト198の頭部に前記ハンドル198aを有していない点を除き、前記スライド部材19xと全く同様の構成となっている。その理由は、前記スライド部材19xと異なり、原反13は例えば左側を基準にしてスリッタ11に取り付けられるため、その原反13を交換する場合に、当該スライド部材19yを左右方向に調整する必要がないからである。
円環状のリング部180に代えて、図5(a)〜(d)に示すような変形例1〜4に係るリング部を使用することとしてもよい。例えば図5(a)の変形例1に係るリング部182では、吊り部材181に吊り下げた円板状の本体182aの略中央に、その取り付け状態で、その底辺を下方に向けた正三角形状の孔182bが設けられている。この場合には、前記孔182bに耳屑13xを挿通させた状態で、左右方向にリング部182を寄せたとしても、その耳屑13xの屈曲部の高さが変化しない。これにより、耳屑13xの張力を変えることなく、その耳屑13xを紙片13aから離間させることができるようになっている。
ところで、リング部180に耳屑13xを挿通するときに、両者間に作用する摩擦抵抗で耳屑13xが切れてしまうことがある。そこで、例えば図5(b)の変形例2に係るリング部183では、吊り部材181に吊り下げた四角枠状の本体183aの左下隅部に例えばテフロン(登録商標)のように摩擦抵抗の小さい材料からなる当接部184が設けられている。この場合には、前記本体183aに耳屑13xを挿通させた状態で、左右方向にリング部183を寄せたとしても、その耳屑13xの屈曲部の高さが変化しないことに加えて、その耳屑13xがリング部183で切れにくくなっている。
また、例えば図5(c)の変形例3に係るリング部185では、吊り部材181に吊り下げた鐙状の本体185aの略中央下側にオーバル状の孔185bが設けられている。この場合には、前記孔185bに耳屑13xを挿通させた状態で、左右方向にリング部185を寄せたとしても、その耳屑13xの屈曲部の高さが変化しないことに加えて、その製作が容易なものとなっている。
また、例えば図5(d)の変形例4に係るリング部186では、吊り部材181に吊り下げた四角枠状の本体186aに形成された長四角形状の孔186bの上下にそれぞれ設けられ、左右軸回りに回転自在な銅製ローラ187,187が軸支されている。この場合には、前記孔186bに耳屑13xを挿通させた状態で、左右方向にリング部186を寄せたとしても、その耳屑13xの屈曲部の高さが変化しないことに加えて、その耳屑13xに連れ周りするローラ187により、耳屑13xがリング部186で切れにくくなっている。
以下、このスリット耳屑回収設備1の動作を説明する。なお、図6は同スリット耳屑回収設備1に含まれるスリット耳屑ガイド装置の動作状態を示す説明図である。
準備作業として、まず原反13から繰り出される分包紙を、図6に示すように、スリッタ11でゆっくりとスリットしたときの複数条の紙片13a,13b,・・・の先端をゴムローラ17に当接させて図示しないローラに案内するとともに、その左右両端の耳屑13x,13yの先端をゴムローラ17に半周ほど沿わせて折り返し、さらに耳屑ガイド18x,18yを通して横にずらした状態で吸引口15x,15yまで案内しておく。ずらす向きと量とは、下流側の耳屑13x,13yが、それらと隣合う紙片13a,13b,・・・、或いは、上流側の耳屑13x,13y自身とクロスしない程度の値に設定される。
空気給排ライン30は、図1に示すように、前記風送ライン31と、前記リターンライン32とからなっている。前記準備作業が終了した後に、ブロア15から風送ライン31に空気が供給される。すると、この風送ライン31の枝ライン31x,31yから、スリッタ11でスリットした各紙片13a,13b,・・・の先端がゴムローラ17に当接させられた状態で図示しないローラに巻き取られていく。これと同時に、耳屑13x,13yが、ゴムローラ17に当接させられた状態で折り返され、さらに耳屑ガイド18x,18yを通すことにより横にずらされた状態で吸引口15x,15yから吸引される。
例えば原反13を長尺のものに取り替えたために、その左右両側に発生する耳屑13x,13yのうちの例えば右側の耳屑13xの位置が大きく変化したとする。このときには、スライド部材19xのボルト198の頭部に形成されたハンドル198aを図4(a)中のA方向に回転させることで、ボルト198をゆるめる。すると、スライド部材19xが円柱部材18に沿って左右方向にスライド可能となるので、前記変更した耳屑13xの進行方向に応じた左右位置にスライドさせる。
そして、ハンドル198aを図4(a)中のB方向に回転して、スライド部材19xを円柱部材18に固定することにより、耳屑13xは、予め設定変更された吸引口15xに応じて位置決めされることとなる。必要に応じて、耳屑13yについても、同様に、予め設定変更された吸引口15yに応じて位置決めされることとなる。なお、吸引口15x,15yの設定位置は、前記スライド部材19xと略同様に変更可能となっているのであるが、ここでは、詳細説明を省略する。
このようにして吸引された耳屑13x,13yは、風送ライン31中を空気で搬送されて、作業室10外の回収室20に流入する。このとき、回収室20の入口に設置された逆止弁21が、空気圧で開いて、その隙間から耳屑13x,13yがその回収室20内に流入する。このようにして、空気の逆流が防止されるので、サイクル運転中のスリッタ11がある場合に、サイクル停止中の他のスリッタ11に耳屑13x,13yが逆流するのを防止できるようになる。
そして、逆止弁21を介して耳屑13x,13yがその回収室20内に流入すると、耳屑13x,13yは自重で落下する。このとき、耳屑13x,13yは、風送ライン31内で風送される間に、適当な長さに切断されており、その断片が回収室20内の床上に徐々に堆積するようになる。
耳屑13x,13yが分離された空気のみが、回収室20の出口に設置されたフィルタ22を介してリターンライン32に吐き出される。このとき、フィルタ22の図示しないメッシュ部材で耳屑13x,13yが空気に随伴して吐き出されることがなくなる。
リターンライン32の作業室10内の入口には、作業室10の右壁の上部付近に、ルーバ33が設置されている。このルーバ33の働きにより、リターンライン32から作業室10内に流れ込む空気の方向が規制される。
すなわち、図1(a)(b)に示すように、リターンライン32から作業室10内に流れ込む空気の方向は、図中の各矢印で示すように、いずれも作業室10の天井や前後壁に向かっており、直接スリッタ11に向かわないようにしている。
そして、空気は、作業室10の天井や前後壁に沿って、流れていき、左壁に沿って下向きの流れとなり、スリッタ11横のブロア15で吸引されることとなる。このようにして、作業室10内の空気は回収室20を介して全量が元の作業室10内に戻されるようになる。
この実施形態によれば、原反13から繰り出される分包紙をスリッタ11の回転刃14でスリットした複数条の紙片13a,13b,・・・と、その際に該分包紙の両端に発生する耳屑13x,13yとに略等しい張力を与える張力調整機構を備えたので、この張力調整機構の働きにより、スリッタ11の回転刃14でスリットされた耳屑13x,13yに作用する張力が、スリッタ11の回転刃14でスリットされた各紙片13a,13b,・・・に作用する張力と略等しくなり、従来例とは異なって、スリッタ11の回転刃14の切れ味を大きく損なうことがなくなる。その結果、紙片13a,13b,・・・と耳屑13x,13yとを確実にスリットして、その紙片13a,13b,・・・を紙管に巻き付けて完成する製品の歩留まりを大幅に向上させることができるようになる。
また、前記空気で搬送された耳屑13x,13yは、前記回収室20において逆流防止のための逆止弁21,21,・・・を介して回収されているが、前記空気の流れが止められて、この逆止弁21,21,・・・が閉止され、耳屑13x,13yが浮き上がったとしても、耳屑13x,13yが前記リング部180に通される際にその上下方向の移動が規制されることにより、スリット中の耳屑13x,13yにバタつきが生じることがなくなる結果、この場合も、各紙片13a,13b,・・・と耳屑13x,13yとを確実にスリットすることができるようになる。
なお、上記実施形態では、原反13から繰り出される分包紙をスリッタ11で直接スリットして各紙片13a,13b,・・・と、その分包紙の両端に発生する耳屑13x,13yとをゴムローラ17に当接させているが、原反13とスリッタ11の回転刃14との間に、その分包紙の繰り出し方向に対して傾斜させた歯部を有する別の回転刃を設けて、この別の回転刃によって斜めの切れ目を入れた分包紙を、前記回転刃14でスリットすることとしてもよい。その場合には、前記スリットした各紙片13a,13b,・・・と、耳屑13x,13yと間での切れ目部分が干渉して、各紙片13a,13b,・・・と、耳屑13x,13yとがいずれも切れやすくなるが、本実施形態では、その切れ目部分を意図的に大きく離間させることができるので、それらが干渉して製品不良を生じるおそれがなくなる。
また、原反13とスリッタ11の回転刃14との間に、その分包紙に印刷を行う印刷部を設けた場合には、この印刷部によって印刷された分包紙は伸びた状態となっており、前記回転刃14でスリットしたときに、カット不良を生じやすい。しかし、本実施形態のように、張力調整機構を備えると、この張力調整機構の働きにより、スリッタ11の回転刃14でスリットされた耳屑13x,13yに作用する張力が、スリッタ11の回転刃14でスリットされた各紙片13a,13b,・・・に作用する張力と略等しくなり、前記印刷部分のカット不良を生じるおそれがなくなる。
また、上記実施形態では、ゴムローラ17と耳屑ガイド18x,18yとで、張力調整機構を構成しているが、基本的にはゴムローラ17だけであってもよい。その場合には、干渉防止部材として、耳屑ガイド18x,18yに相当する別の手段として、例えばフック状部材を設けることが好ましい。ただし、それをテンションローラとしたのでは、耳屑13x,13yの横よせができないので好ましくない。
また、上記実施形態では、耳屑ガイド18x,18yのリング部180と吊り部材181とを一体的に形成しているが、リング部180と吊り部材181との両方を別体にて形成しておき、それらを着脱自在に取り付けることとしてもよい。その場合には、吊り部材181はそのままにして、分包紙の性状に応じてリング部180だけを交換することができて便利である。変形例1〜4に係る耳屑ガイド18x,18yのリング部182,183,185,186についても同様である。
また、上記実施形態では、作業室10内に、エアコン12を2台、スリッタ11を3台備えているが、エアコン12、スリッタ11ともに1台以上であればよい。
1 スリット耳屑回収設備
10 作業室
11 スリッタ
12 エアコン
13 分包紙の原反(連続紙の一例である。)
13a,13b,・・・ 紙片
13x,13y 耳屑
14 回転刃
15 ブロア
15x,15y 吸引口
17 ゴムローラ(張力調整機構、連続紙の耳屑ガイド装置の一部に相当する。)
18 円柱部材
18x,18y 耳屑ガイド(干渉防止部材、連続紙の耳屑ガイド装置の一部に相当する。)
180 リング部
181 吊り部材
19x,19y スライド部材
20 回収室
30 空気給排ライン
31 風送ライン
31x,31y 枝ライン
32,32a,32b リターンライン
35 バイパスライン
特開2003−291091号公報

Claims (3)

  1. 連続紙をスリッタで多条の紙片にスリットするときに、該連続紙の左右両端の少なくとも一方に発生する耳屑を案内する連続紙のスリット耳屑ガイド装置であって、
    スリッタと同期駆動され、スリッタでスリットされた紙片と耳屑とをそれぞれ所定向きに案内し、下流側の耳屑が上流側の紙片及び耳屑と交差するように、耳屑が巻き付けられるゴムローラと、
    前記下流側の耳屑を、前記上流側の紙片及び耳屑から離間させる干渉防止部材とを備えたことを特徴とする連続紙のスリット耳屑ガイド装置。
  2. 前記干渉防止部材は、耳屑を挿通させるリング部と、このリング部を吊り下げる吊り部材とを備えたことを特徴する請求項1項記載の連続紙のスリット耳屑ガイド装置。
  3. 前記吊り部材は、前記リング部を左右、又は、上下方向に位置調整可能であり、かつ軸心回りに回転可能に吊り下げるものであることを特徴とする請求項2記載の連続紙のスリット耳屑ガイド装置。
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