JP2010115040A - 固定子、モータ及び圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】コイルの巻線の占積率を下げることなく、絶縁耐力を向上させる。
【解決手段】この固定子70は、環状のバックヨーク部75から径方向内側に突出するティース部76、ティース部76に巻回されたコイル72、及び、ティース部76とコイル72との間に配置された絶縁部材73を有する巻線構造100A,100B,・・・を複数有する。この複数の巻線構造100A,100B,・・・では、絶縁部材73が、ティース部76の高さ方向の全域にわたって配置される2枚のスロットセル90A及び90Bを含んでいる。
【選択図】図4

Description

本発明は、巻線方式が集中巻きの固定子、モータ及び圧縮機に関する。
各相の巻線をコアのティース部に巻回した集中巻きの固定子が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1には、極歯部(ティース部)とマグネットワイヤ(コイル)との間に絶縁紙を配置して、極歯部とマグネットワイヤとの絶縁を図っている。
特開2008−167518号公報
しかしながら、モータを高い電圧で使用する場合には、ティース部とコイルとの間の絶縁距離を確保する必要があり、上記特許文献1に開示される固定子では、絶縁距離を十分に確保することができない可能性がある。
そこで、絶縁紙の厚みを大きくして、絶縁距離を確保する方法も考えられるが、この場合には、絶縁紙の厚みを大きくする分だけスロット空間における巻線の占積率(スロット空間に対する巻線の占める割合)が小さくなるという問題がある。
他の方法として、巻線の皮膜の厚みを大きくすることにより、絶縁距離を確保する方法も考えられるが、この場合にも、巻線の皮膜の厚みを大きくした分だけ、スロット空間における巻線の占積率が小さくなるという問題がある。
そこで、この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、コイルの巻線の占積率を下げることなく、絶縁耐力を向上させることが可能な固定子、モータ及び圧縮機を提供することを目的とする。
第1の発明にかかる固定子は、環状のバックヨーク部から径方向内側に突出するティース部、ティース部に巻回されたコイル、及び、ティース部とコイルとの間に配置された絶縁部材を有する巻線構造を複数有し、複数の巻線構造の少なくとも1つの巻線構造では、絶縁部材が、ティース部の高さ方向の全域にわたって配置される複数枚の絶縁紙を含んでいる。
本願発明者らは、厚みの大きい1枚の絶縁紙を用いるよりも、厚みの合計が当該絶縁紙と同等の複数枚の絶縁紙を用いた方が、絶縁耐力が向上することを見出した。従って、ティース部とコイルとの間に配置された絶縁部材を、複数枚の絶縁紙を含むようにすることによって、コイルの巻線の占積率を下げることなく、絶縁耐力を向上させることが可能となる。また、複数枚の絶縁紙を用いることで絶縁耐力を向上させられるため、高い絶縁性が必要ない場合には、絶縁性の低い材質の絶縁紙を使用することができるなど、コストや他の特性の有利な材質の絶縁紙が使用可能となる。
第2の発明にかかる固定子は、第1の発明にかかる固定子において、隣接するティース部の間には、スロットが設けられ、複数枚の絶縁紙は、いずれもティース部のスロットに面する壁面の全範囲にわたって配置されている。
この固定子では、ティース部とコイルとの間を複数枚の絶縁紙で確実に絶縁することができる。
第3の発明にかかる固定子は、第1又は第2の発明にかかる固定子において、複数枚の絶縁紙は、2枚の絶縁紙である。
この固定子では、部品点数が多くなるのを抑制しつつ、コイルの巻線の占積率を下げることなく、絶縁耐力を向上させることが可能となる。
第4の発明にかかる固定子は、第1〜第3のいずれかの発明にかかる固定子において、コイル側の絶縁紙は、ティース部側の絶縁紙に比べて厚みが大きい。
この固定子では、厚みの大きいコイル側の絶縁紙によりティース部側の絶縁紙をティース部の壁面に押し込むことができるので、この2枚の絶縁紙をティース部の壁面に沿って配置することができる。従って、巻線機によって巻線をティース部に巻く際に、巻線機のノズルが絶縁紙に接触してしまうのを抑制することができる。
第5の発明にかかる固定子は、第3又は第4の発明にかかる固定子において、コイル側の絶縁紙には、ティース部の壁面に設けられる角部に対応した複数の折目が設けられると共に、ティース部側の絶縁紙には、コイル側の絶縁紙の折目より少ない1又は複数の折目が設けられる。
この固定子では、ティース部側の絶縁紙の折目をコイル側の絶縁紙の折目より少なくすることにより、両絶縁紙の位置合わせが容易になり、両絶縁紙が位置ずれてしまうのを抑制することができる。
第6の発明にかかる固定子は、第3〜第5のいずれかの発明にかかる固定子において、コイル側の絶縁紙には、ティース部の壁面に設けられる角部に対応した複数の折目が設けられると共に、ティース部側の絶縁紙には、ティース部の先端側に設けられる角部に対応する折目が設けられている。
この固定子では、絶縁紙の端部側で位置合わせが可能となり、両絶縁紙が位置ずれてしまうのをさらに抑制することができる。
第7の発明にかかる固定子は、第1〜第6のいずれかの発明にかかる固定子において、複数の巻線構造は、バックヨーク部の周方向に沿って配置され、隣接するティース部の間に設けられる所定のスロットに配置される巻線構造の絶縁紙と、その巻線構造に隣接する巻線構造の絶縁紙であって所定のスロットに配置される絶縁紙とは、一体的に形成されている。
この固定子では、1枚の絶縁紙を、隣接する巻線構造において共通に使用することができるので、部品点数を削減することができる。
第8の発明にかかるモータは、上記したいずれかの固定子と、固定子の内側に配置される回転子とを備えている。
このモータでは、上記した固定子を用いることにより、コイルの巻線の占積率を下げることなく、絶縁耐力を向上させることが可能となる。
第9の発明にかかる圧縮機は、上記したモータを備えている。
この圧縮機では、上記した固定子を備えるモータを用いることにより、コイルの巻線の占積率を下げることなく、絶縁耐力を向上させることが可能となる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、ティース部とコイルとの間に配置された絶縁部材を、複数の絶縁紙を含むようにすることによって、コイルの巻線の占積率を下げることなく、絶縁耐力を向上させることが可能となる。また、複数枚の絶縁紙を用いることで絶縁耐力を向上させられるため、高い絶縁性が必要ない場合には、絶縁性の低い材質の絶縁紙を使用することができるなど、コストや他の特性の有利な材質の絶縁紙が使用可能となる。
また、第2の発明では、ティース部とコイルとの間を2枚以上の絶縁紙で確実に絶縁することができる。
また、第3の発明では、部品点数が多くなるのを抑制しつつ、コイルの巻線の占積率を下げることなく、絶縁耐力を向上させることが可能となる。
また、第4の発明では、厚みの大きいコイル側の絶縁紙によりティース部側の絶縁紙をティース部の壁面に押し込むことができるので、この2枚の絶縁紙をティース部の壁面に沿って配置することができる。従って、巻線機によって巻線をティース部に巻く際に、巻線機のノズルが絶縁紙に接触してしまうのを抑制することができる。
また、第5の発明では、ティース部側の絶縁紙の折目をコイル側の絶縁紙の折目より少なくすることにより、両絶縁紙の位置合わせが容易になり、両絶縁紙が位置ずれてしまうのを抑制することができる。
また、第6の発明では、絶縁紙の端部側で位置合わせが可能となり、両絶縁紙が位置ずれてしまうのをさらに抑制することができる。
また、第7の発明では、1枚の絶縁紙を、隣接する巻線構造において共通に使用することができるので、部品点数を削減することができる。
第8の発明では、コイルの巻線の占積率を下げることなく、絶縁耐力を向上させることが可能なモータを得ることができる。
第9の発明では、コイルの巻線の占積率を下げることなく、絶縁耐力を向上させることが可能な圧縮機を得ることができる。
以下、図面に基づいて、本発明に係るCO冷媒用ロータリー圧縮機の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る2シリンダ型のCO冷媒用ロータリー圧縮機の内部構造を示した断面図である。図2は、モータの平面図である。図3は、固定子のコアと2枚のスロットセルとを示した分解斜視図である。図4は、固定子の一部分を拡大した模式図である。図5は、固定子のコアの平面図である。図6及び図7は、それぞれコイル側のスロットセルの平面図及びティース部側のスロットセルの平面図である。図8は、コアと2枚のスロットセルとの上下方向の長さを比較するための側面図である。以下、図1〜図8を参照して、本発明の第1実施形態に係るロータリー圧縮機1について詳細に説明する。
<ロータリー圧縮機の全体構成>
第1実施形態に係るロータリー圧縮機1は、図1に示すように、2シリンダ型ロータリー圧縮機であって、密閉ケーシング10と、密閉ケーシング10内に配置されるモータ20及び圧縮機構30と、密閉ケーシング10の側方に配置されるアキュームレータ40とを備えている。このロータリー圧縮機1は、いわゆる高圧ドーム型の圧縮機であって、CO冷媒(以下、冷媒と略記する)を利用している。そして、このロータリー圧縮機1は、密閉ケーシング10内において、圧縮機構30がモータ20の下側に配置される。また、密閉ケーシング10の下部には、圧縮機構30の各摺動部に供給される誘電率5.1(常温時)の潤滑油(例えばPAG油)50が貯留されている。
<密閉ケーシング>
密閉ケーシング10は、パイプ11、トップ12及びボトム13によって構成されている。パイプ11は、上下方向に延びた略円筒状の部材であり、その上下端が開口している。また、パイプ11の側面には後述するインレットチューブ43a及び43bを密閉ケーシング10の内部に導入するための接続口11a及び11bが上下方向に沿って2つ形成されている。そして、この接続口11a及び11bの内周面には、インレットチューブ43a及び43bを保持する円筒形状の継手管14a及び14bがそれぞれ接合されている。トップ12は、パイプ11の上端の開口を塞ぐ部材である。このトップ12には、圧縮機構30によって圧縮された高温高圧の冷媒を密閉ケーシング10の外部に吐出するための吐出管15が設けられている。また、トップ12には、モータ20に接続されるターミナル端子16が設けられている。ボトム13はパイプ11の下端の開口を塞ぐ部材である。上記した構成の密閉ケーシング10には、パイプ11、トップ12及びボトム13によって囲まれた密閉空間が形成されている。
<モータ>
モータ20は、その下方に配置される圧縮機構30を駆動するために設けられており、図2に示すように、回転子60と、この回転子60の径方向外側にエアギャップを介して配置される固定子70とを有している。
<回転子>
回転子60は、コア61及び複数の永久磁石62を有している。コア61は、金属材料からなる複数の薄板が互いに積層されるとともに、溶接などによって互いに接合されることによって形成されている。また、コア61には、その略中央部に、平面視で略円形の貫通孔63が形成されている。貫通孔63には、シャフト80の上端部が挿入されており、シャフト80がコア61に固定されている。
<固定子>
固定子70は、図3及び図4に示すように、コア71、コイル72、絶縁部材73、及び、インシュレータ74a及び74b(図1参照)を有している。
<コア>
コア71は、金属材料からなる複数の薄板71aが互いに積層されるとともに、溶接などによって互いに接合されることによって形成されている。このコア71は、図5に示すように、環状のバックヨーク部75と、そのバックヨーク部75から径方向内側に突出する9個のティース部76と、隣接するティース部76の間に形成される9個のスロット77とを有している。コア71の略中央部分には、上下方向に延びた貫通孔78が形成されている。この貫通孔78の内部には、上記した回転子60(図2参照)が配置される。
バックヨーク部75は、外周面がパイプ11(図1参照)の内周面に当接するように張り出しており、その外周面とパイプ11の内周面とがスポット溶接などによって固定されている。
9個のティース部76の各々には、図4に示すように、各相(U相、V相、W相)のコイル72が巻き回される。具体的には、U相、V相及びW相の各相のコイル72が、周方向に沿って順番にティース部76に巻き回される。ティース部76は、上記したバックヨーク部75から径方向内側に延在する径方向延在部76aと、その径方向延在部76aの先端の両側から周方向に延在する先細形状の周方向延在部76bとを有している。
9個のスロット77の各々は、図3及び図5に示すように、コア71を上下方向に貫通している。また、9個のスロット77の各々は、隣接するティース部76の周方向延在部76bの間に形成される開口77aを介して、貫通孔78に連通している。この開口77aは、周方向延在部76bが周方向に延在することにより、その開口幅が小さくなっている。コイル72は、この開口77aを介してスロット77の内部に挿入される巻線機のノズル(図示せず)によって、各ティース部76に巻き回される。
ここで、本実施形態では、スロット77には、図3及び図4に示すように、ティース部76とコイル72とを絶縁するための絶縁部材73が挿入されている。本実施形態では、絶縁部材73が、2枚のスロットセル90A及び90Bから構成されており、共にティース部76とコイル72との間に配置されている。
<スロットセル>
この2枚のスロットセル90A及び90Bは、スロット77の形状に沿って配置されており、いずれもティース部76及びバックヨーク部75のスロット77に面する壁面の全範囲にわたって配置されている。つまり、2枚のスロットセル90A及び90Bは、スロット77に面するティース部76及びバックヨーク部75の壁面を覆っている。
スロットセル90Aは、図3及び図4に示すように、スロットセル90Bに対してコイル72側に配置される。このコイル側のスロットセル90Aには、図6に示すように、ティース部76の壁面に設けられる角部C1〜C3(図5参照)に対応した複数の折目F1〜F3が上下方向に沿って設けられている。具体的には、スロットセル90Aには、ティース部76の周方向延在部76bの先端の角部C1に対応する折目F1、径方向延在部76aの根元の角部C2に対応する折目F2、及び、径方向延在部76aと周方向延在部76bとの間の角部C3に対応する折目F3が設けられる。上記した角部C1〜C3はいずれも角状になっており、本実施形態のスロットセル90Aの折目F1〜F3は、角状の角部C1〜C3に対応して設けられている。
また、本実施形態では、図4に示すように、このコイル側のスロットセル90Aの厚みT1は、後述するティース部側のスロットセル90Bの厚みT2より大きく設定されている。
スロットセル90Bは、図3及び図4に示すように、スロットセル90Aに対してティース部76側に配置される。このティース部側のスロットセル90Bには、図7に示すように、ティース部76の壁面に設けられる角部C1及びC3(図5参照)に対応した複数の折目F4及びF5が上下方向に沿って設けられているが、角部C2に対応した折目は設けられていない。つまり、本実施形態では、ティース部側のスロットセル90Bの折目F4及びF5の合計の数(4箇所)は、コイル側のスロットセル90Aの折目F1〜F3の合計の数(6箇所)より少なく設定されている。このティース部側のスロットセル90Bに設けられる折目F4及びF5は、それぞれ、図6に示したコイル側のスロットセル90Aに設けられる折目F1及びF3に対応している。
図8に示すように、コイル側のスロットセル90Aの上下方向の長さL2(図8(b)参照)、及び、ティース部側のスロットセル90Bの上下方向の長さL3(図8(c)参照)は、共にコア71の上下方向の長さL1(図8(a)参照)より長く設定されている。これにより、スロット77に挿入されたスロットセル90A及び90Bが、コア71の上端から上方に突出すると共に下端から下方に突出し、2枚のスロットセル90A及び90Bが、ティース部76の上下方向の全域にわたって配置される。なお、コイル側のスロットセル90Aの上下方向の長さL2、及び、ティース部側のスロットセル90Bの上下方向の長さL3は、同じに設定されており、それらの上端又は下端を位置合わせすることにより、上下方向に関して両スロットセル90A及び90Bの位置合わせが可能となる。
また、ティース部側のスロットセル90Bの折目F4からF4(図7参照)までの周方向の長さは、コイル側のスロットセル90Aの折目F1からF1(図6参照)までの周方向の長さより長くなっている。このように外側のスロットセル90Bの周方向の長さを、内側のスロットセル90Aの周方向の長さより大きく設定することにより、各折目の位置合わせが可能となる。
<巻線構造>
上記した構成の固定子70では、図4に示すように、ティース部76、そのティース部76に巻回されたコイル72、及び、そのティース部76とそのコイル72との間に配置された絶縁部材73(2枚のスロットセル90A及び90B)を有する9個の巻線構造100A,100B,・・・が設けられる。この9個の巻線構造100A,100B,・・・は、バックヨーク部75の周方向に沿って等間隔で配置されている。本実施形態では、各スロット77に2枚のスロットセル90A及び90Bが挿入されており、所定のスロット77に配置される巻線構造100Aのスロットセル90Aと、その巻線構造100Aに隣接する巻線構造100Bのスロットセル90Aであってそのスロット77に配置されるスロットセル90Aとは、一体的に形成されている。また、同様に、所定のスロット77に配置される巻線構造100Aのスロットセル90Bと、その巻線構造100Aに隣接する巻線構造100Bのスロットセル90Bであってそのスロット77に配置されるスロットセル90Bとは、一体的に形成されている。
この巻線構造100A,100B,・・・は、以下のように製造される。まず、コア71を準備し、そのコア71に形成されるスロット77に2枚のスロットセル90A及び90Bを挿入する。この際、2枚のスロットセル90A及び90Bは、スロットセル90Aの折目F1とスロットセル90Bの折目F4とを合わせると共に、スロットセル90Aの折目F3とスロットセル90Bの折目F5とを合わせることによって、両スロットセル90A及び90Bが位置合わせされた状態でスロット77に挿入される。そして、コア71の上面及び下面にインシュレータ74a及び74b(図1参照)をそれぞれ取り付ける。次に、コア71に対してスロットセル90A及び90B、並びに、インシュレータ74a及び74bを組付けた状態で、巻線機を用いてコア71のティース部76に巻線を巻き付けてコイル72を形成する。この際、巻線機のノズルは、開口77a(図3参照)を介してスロット77内に挿入され、ティース部76に対してコイル72を巻回す。このようにして、ティース部76とコイル72との間に2枚のスロットセル90A及び90Bが配置された巻線構造100A,100B,・・・が製造される。
<シャフト>
図1に示すように、シャフト80は、上記した回転子60と共に回転することによって、圧縮機構30のピストン34及び37を回転させる。このシャフト80には、後述するフロントシリンダ33のシリンダ室S1内に位置するように偏心部81が設けられると共に、リアシリンダ36のシリンダ室S2内に位置するように偏心部82が設けられている。これらの偏心部81及び82には、ピストン34及び37がそれぞれ装着されており、シャフト80の回転に伴って、偏心部81に装着されるピストン34がシリンダ室S1で回転すると共に、偏心部82に装着されるピストン37がシリンダ室S2で回転する。なお、偏心部81と偏心部82とは、シャフト80の回転方向に180°ずれた位置に配置されている。
<圧縮機構>
圧縮機構30は、図1に示すように、モータ20のシャフト80の回転軸に沿って上から下に向かって、2重構造となっているフロントマフラ31と、フロントヘッド32と、フロントシリンダ33及びピストン34と、ミドルプレート35と、リアシリンダ36及びピストン37と、リアヘッド38と、リアマフラ39とを有している。
フロントマフラ31は、フロントヘッド32に設けられる吐出ポート(図示せず)から吐出された冷媒を消音して1次空間に吐出する。このフロントマフラ31は、フロントヘッド32に取り付けられる。
フロントヘッド32は、フロントシリンダ33の上面に接合されており、シリンダ室S1の上端の開口を塞いでいる。このフロントヘッド32には、シリンダ室S1において圧縮された冷媒を、上記したフロントマフラ31によって形成されるマフラ空間Aに吐出するための吐出ポート(図示せず)が設けられている。
フロントシリンダ33には、その中央部分にシリンダ室S1が設けられる。シリンダ室S1には、シャフト80の回転に伴って偏心回転運動するピストン34が配置されている。このシリンダ室S1は、上記した吐出ポートを介してマフラ空間Aに連通している。したがって、シャフト80の偏心部81に装着されるピストン34の偏心回転運動によって圧縮された冷媒は、シリンダ室S1からマフラ空間Aに導かれる。
ピストン34は、シリンダ室S1の内周面に沿って偏心回転運動を行い、アキュームレータ40から吸入される冷媒を圧縮する。
ミドルプレート35は、フロントシリンダ33とリアシリンダ36との間に配置される。このミドルプレート35は、フロントシリンダ33のシリンダ室S1の下方の開口を閉塞し、且つ、リアシリンダ36のシリンダ室S2の上方の開口を閉塞している。
そして、リアシリンダ36、ピストン37、リアヘッド38、リアマフラ39は、それぞれその機能からみて、上記したフロントシリンダ33、ピストン34、フロントヘッド32、フロントマフラ31と同様であるので、その説明を省略する。なお、リアシリンダ36のシリンダ室S2において圧縮された冷媒は、リアヘッド38とリアマフラ39とにより形成されるマフラ空間(図示せず)を通過した後、リアヘッド38とリアシリンダ36とミドルプレート35とフロントシリンダ33とに連通する連通孔(図示せず)、及び、フロントヘッド32に形成される導入ポート(図示せず)を介して、マフラ空間Aに導かれる。
<アキュームレータ>
アキュームレータ40は、密閉ケーシング10の外部からその内部に配置されるフロントシリンダ33のシリンダ室S1及びリアシリンダ36のシリンダ室S2のそれぞれに冷媒を供給するために設けられている。このアキュームレータ40は、図1に示すように、鉛直方向に延びる入口管41と、略L字状に屈曲する2つの出口管42a及び42bとを備えている。これにより、入口管41から流入する冷媒は、各出口管42a及び42bを通過して、シリンダ室S1及びS2のそれぞれに供給される。
そして、出口管42a及び42bのそれぞれの先端には、略筒形状のインレットチューブ43a及び43bが接続されている。このインレットチューブ43a及び43bは、それぞれ、密閉ケーシング10に接合される継手管14a及び14bを介して、シリンダ33及び36に接続される。
[本実施形態のロータリー圧縮機の特徴]
本実施形態のロータリー圧縮機1には、以下のような特徴がある。
本実施形態のロータリー圧縮機1では、ティース部76とコイル72との間に配置された絶縁部材73を、2枚のスロットセル90A及び90Bで構成することによって、コイル72の巻線の占積率を下げることなく、絶縁耐力を向上させることが可能となる。また、絶縁耐力を向上させれるため、高い絶縁性が必要ないモータに用いる場合には、絶縁性の低い材質の絶縁紙を使用することができ、コストや他の特性の有利な材質が使用可能となる。
また、本実施形態のロータリー圧縮機1では、2枚のスロットセル90A及び90Bを、ティース部76及びバックヨーク部75のスロット77に面する壁面の全範囲にわたって配置することによって、ティース部76とコイル72との間を2枚以上のスロットセル90A及び90Bで確実に絶縁することができる。
また、本実施形態のロータリー圧縮機1では、コイル側のスロットセル90Aの厚みT1を、ティース部側のスロットセル90Bの厚みT2に比べて大きくすることによって、厚みの大きいコイル側のスロットセル90Aによりティース部側のスロットセル90Bをティース部76の壁面に押し込むことができるので、この2枚のスロットセル90A及び90Bをティース部76の壁面に沿って配置することができる。従って、巻線機によって巻線をティース部76に巻く際に、巻線機のノズルがスロットセル90A及び90Bに接触してしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態のロータリー圧縮機1では、ティース部側のスロットセル90Bの折目の数(4つ)をコイル側のスロットセル90Aの折目の数(6つ)より少なくすることにより、両スロットセル90A及び90Bの位置合わせが容易になり、両スロットセル90A及び90Bが位置ずれてしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態のロータリー圧縮機1では、ティース部側のスロットセル90Bにティース部76の先端(周方向延在部76b)側の角部C1及びC3に対応する折目F1及びF3を設けることによって、スロットセル90A及び90Bの端部側で位置合わせが可能となり、両スロットセル90A及び90Bが位置ずれてしまうのをさらに抑制することができる。
また、本実施形態のロータリー圧縮機1では、隣接する巻線構造100A及び100Bのスロットセル90A及び90Bを一体的に形成することによって、巻線構造毎にスロットセルを用いる場合に比べて、部品点数を削減することができる。
(第2実施形態)
図9は、本発明の第2実施形態に係る固定子の一部分を拡大した模式図である。図10は、固定子のコアの平面図である。図11及び図12は、それぞれコイル側のスロットセルの平面図及びティース部側のスロットセルの平面図である。以下、図9〜図12を参照して、本発明の第2実施形態に係る固定子170について詳細に説明する。なお、この第2実施形態では、コア及びスロットセル以外の構成は、第1実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
<固定子>
第2実施形態に係る固定子170は、図9に示すように、コア171、コイル172、絶縁部材173、及び、インシュレータ(図示せず)を有している。
<コア>
コア171は、図10に示すように、環状のバックヨーク部175と、そのバックヨーク部175から径方向内側に突出する9個のティース部176と、隣接するティース部176の間に形成される9個のスロット177とを有している。このコア171の略中央部分には、上下方向に延びた貫通孔178が形成されている。
ここで、本実施形態では、スロット177には、図9に示すように、ティース部176とコイル172とを絶縁するための絶縁部材173が挿入されている。本実施形態では、絶縁部材173が、2枚のスロットセル190A及び190Bから構成されており、共にティース部176とコイル172との間に配置されている。
<スロットセル>
この2枚のスロットセル190A及び190Bは、ティース部176及びバックヨーク部175の壁面に沿って配置されており、いずれもティース部176及びバックヨーク部175のスロット177に面する壁面の全範囲にわたって配置されている。つまり、2枚のスロットセル190A及び190Bは、スロット177に面するティース部176及びバックヨーク部175の壁面を覆っている。
スロットセル190Aは、スロットセル190Bに対してコイル172側に配置されると共に、スロットセル190Bは、スロットセル190Aに対してティース部176側に配置される。この第2実施形態のスロットセル190Aと190Bとは、図11及び図12に示すように、同一形状である。つまり、両スロットセル190A及び190Bには、ティース部176の壁面に設けられる角部C101及びC102(図10参照)に対応した複数の折目F101及びF102が上下方向に沿って設けられている。なお、スロットセル190Aの厚みT101と、スロットセル190Bの厚みT102とは、同じ厚みに設定されている。
具体的には、スロットセル190A及び190Bには、周方向延在部176bの先端の角部C101に対応する折目F101、及び、径方向延在部176aと周方向延在部176bとの間の角部C102に対応する折目F102が設けられる。上記した角部C101及びC102はいずれも角状になっており、本実施形態のスロットセル190A及び190Bの折目F101及びF102は、角状の角部C101及びC102に対応して設けられている。なお、この第2実施形態のスロットセル190A及び190Bには、径方向延在部176aの根元に設けられる曲面状の角部C103に対応する部分には、折目が設けられていない。つまり、この第2実施形態に係るスロットセル190A及び190Bは、角状の角部C101,C102に対応する部分に折目F101,F102が設けられるが、曲面状の角部C103に対応する部分に折目が設けられていない。
<巻線構造>
上記した構成の固定子170では、図9に示すように、ティース部176、そのティース部176に巻回されたコイル172、及び、そのティース部176とそのコイル172との間に配置された絶縁部材173(2枚のスロットセル190A及び190B)を有する9個の巻線構造200A,200B,・・・が設けられる。この9個の巻線構造200A,200B,・・・は、バックヨーク部175の周方向に沿って等間隔で配置されている。本実施形態では、各スロット177に2枚のスロットセル190A及び190Bが挿入されており、所定のスロット177に配置される巻線構造200Aのスロットセル190Aと、その巻線構造200Aに隣接する巻線構造200Bのスロットセル190Aであってそのスロット177に配置されるスロットセル190Aとは、一体的に形成されている。また、同様に、所定のスロット177に配置される巻線構造200Aのスロットセル190Bと、その巻線構造200Aに隣接する巻線構造200Bのスロットセル190Bであってそのスロット177に配置されるスロットセル190Bとは、一体的に形成されている。
本実施形態の固定子170も、第1実施形態のロータリー圧縮機1の固定子70と同様に、ティース部176とコイル172との間に配置された絶縁部材173を、2枚のスロットセル190A及び190Bで構成することによって、コイル172の巻線の占積率を下げることなく、絶縁耐力を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の固定子170では、隣接する巻線構造200A及び200Bのスロットセル190A及び190Bを一体的に形成することによって、巻線構造毎にスロットセルを用いる場合に比べて、部品点数を削減することができる。
また、本実施形態の固定子170では、両スロットセル190A及び190Bを同一形状とすることによって、部品の共通化が可能となる。
次に、複数枚のスロットセルを使用した時に奏する効果を検証するために行った実験について説明する。この検証実験では、1枚のスロットセルを使用した比較例に係る巻線とコアとの間の絶縁耐力(以下、「巻線−コア間絶縁耐力」とする)と、合計の厚みが上記した1枚のスロットセルと等しい2枚のスロットセルを使用した実施例に係る巻線−コア間絶縁耐力と、を比較した。
(比較例)
この比較例では、厚みが0.375mmである1枚のスロットセルを使用したときの巻線−コア間絶縁耐力を、下記のダーキンの絶縁式(1)により算出した。
絶縁耐力(V)=162.6×(絶縁距離(μm)/誘電率)0.46・・・(1)
この比較例では、図13に示すように、巻線とコア(ティース部)との間には、巻線の皮膜及びスロットセルが配置されるので、巻線とコアとの間の絶縁耐力は、下記の式(2)により算出される。
(巻線−コア間絶縁耐力)=(巻線の皮膜の絶縁耐力)+(スロットセルの絶縁耐力)・・・(2)
当該式(2)に上記式(1)を適用すると、下記の式(3)が導出される。
(巻線−コア間絶縁耐力)=[162.6×(巻線の皮膜の膜厚d1(μm)/巻線の皮膜の誘電率α1)0.46]+[162.6×(スロットセルの厚みd2(μm)/スロットセルの誘電率α2)0.46]・・・(3)
この式(3)に、下記の値をそれぞれ代入することにより、比較例に係る絶縁耐力が1212.0Vであると算出された。
巻線の皮膜の膜厚d1:52.5μm
巻線の皮膜の誘電率α1:3.5
スロットセルの厚みd2:0.375mm
スロットセルの誘電率α2:18.6
(実施例)
この実施例では、合計の厚みが0.375mmである2枚のスロットセルを使用したときの巻線−コア間絶縁耐力を実測した。
具体的には、図14に示すように、皮膜の膜厚がd3(52.5μm)の巻線と、厚みがd4(0.125mm)のコイル側のスロットセルと、厚みがd5(0.25mm)のティース部側のスロットセルとを用いて、巻線とコアとの間の絶縁耐力を実測した。この結果、実施例に係る巻線−コア間絶縁耐力が、比較例に係る絶縁耐力(1212.0V)に比べて、約6.8%向上していることが分かった。これは、2枚のスロットセルの間に微小な隙間が起因して、絶縁耐力を向上させていると考えられる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態では、2シリンダ型のロータリー圧縮機について本発明を適用した例について説明したが、本発明はこれに限らず、1シリンダ型のロータリー圧縮機にも、3シリンダ以上のロータリー圧縮機にも本発明が適用可能である。
また、上記実施形態では、CO冷媒を利用するロータリー圧縮機について説明したが、本発明はこれに限らず、CO冷媒以外の冷媒を利用するロータリー圧縮機にも本発明を適用することができる。
また、上記第1及び第2実施形態では、隣接する巻線構造のスロットセルを一体的に形成する例について説明したが、本発明はこれに限らず、図15に示す第1変形例に係る固定子270のように、コイル272とティース部276との絶縁が保たれていれば、巻線構造300Aのスロットセル291A及び292Aと、その巻線構造300Aに隣接する巻線構造300Bのスロットセル291B及び292Bとをそれぞれ別体にしてもよい。つまり、この変形例に係る固定子270のスロット277には、4枚のスロットセルが291A、292A、291B及び292Bが配置される。
また、上記実施形態の巻線構造100Aでは、絶縁部材73がティース部76の高さ方向の全域にわたって配置される2枚のスロットセル90A及び90Bを有する例について説明したが、本発明はこれに限らず、複数の巻線構造の少なくとも1つの巻線構造において、絶縁部材が、ティース部の高さ方向の全域にわたって配置される3枚以上のスロットセルを含んでいてもよい。
一例として、図16に示す第2変形例に係る固定子370では、巻線構造400A,400B,・・・の少なくとも1つの巻線構造において、絶縁部材373がティース部376の高さ方向の全域にわたって配置される3枚のスロットセル390A,390B,390Cを含んでいる。この際、コイル側のスロットセル390Aの厚みT301を、他のスロットセル390Bの厚みT302及びスロットセル390Cの厚みT303より大きくしておくのが好ましい。
また、上記第実施形態では、分離した2枚のスロットセルを用いる例について説明したが、本発明はこれに限らず、図17に示す第3変形例に係る固定子470のように、所定のスロット477に配置される巻線構造500Aのスロットセル491A及び492Aと、その巻線構造500Aに隣接する巻線構造500Bのスロットセル491B及び492Bであってそのスロット477に配置されるスロットセル491B及び492Bとを、コイル472が当接しない部分493で接合してもよい。これにより、各スロットセル491A、492A、491B及び492Bが相互に位置ずれしてしまうのを防止することができる。なお、接合箇所493では、スロットセルが複数枚になっていないが、当該部分はコイル472とコアとの絶縁が不要な箇所であるので、何ら問題ない。
本発明を利用すれば、コイルの巻線の占積率を下げることなく、絶縁耐力を向上させることが可能な固定子、モータ及び圧縮機を得ることができる。また、複数枚の絶縁紙を用いることで絶縁耐力を向上させられるため、高い絶縁性が必要ない場合には、絶縁性の低い材質の絶縁紙を使用することができるなど、コストや他の特性の有利な材質の絶縁紙が使用可能となる。
本発明の第1実施形態に係る2シリンダ型のCO冷媒用ロータリー圧縮機の内部構造を示した断面図である。 モータの平面図である。 固定子のコアと2枚のスロットセルとを示した分解斜視図である。 固定子の一部分を拡大した模式図である。 固定子のコアの平面図である。 コイル側のスロットセルの平面図である。 ティース部側のスロットセルの平面図である。 コアとスロットセルとの上下方向の長さを比較するための側面図である。 本発明の第1実施形態に係る固定子の一部分を拡大した模式図である。 固定子のコアの平面図である。 コイル側のスロットセルの平面図である。 ティース部側のスロットセルの平面図である。 比較例に係る巻線構造の模式図である。 実施例に係る巻線構造の模式図である。 本発明の第1変形例に係る固定子の一部分を拡大した模式図である。 本発明の第2変形例に係る固定子の一部分を拡大した模式図である。 本発明の第3変形例に係る固定子の一部分を拡大した模式図である。
符号の説明
1 CO冷媒用ロータリー圧縮機
20 モータ
70,170,270,370 固定子
72,172,272 コイル
73,173,373 絶縁部材
75,175 バックヨーク部
76,176,276,376 ティース部
77,177,277,477 スロット
90A,90B,190A,190B,291A,292A,291B,292B,390A,390B,390C,491A,491B,491B,492B スロットセル(絶縁紙)
100A,100B,200A,200B,300A,300B,400A,400B,500A 巻線構造

Claims (9)

  1. 環状のバックヨーク部から径方向内側に突出するティース部、前記ティース部に巻回されたコイル、及び、前記ティース部と前記コイルとの間に配置された絶縁部材を有する巻線構造を複数有し、
    前記複数の巻線構造の少なくとも1つの巻線構造では、前記絶縁部材が、前記ティース部の高さ方向の全域にわたって配置される複数枚の絶縁紙を含むことを特徴とする、固定子。
  2. 隣接する前記ティース部の間には、スロットが設けられ、
    前記複数枚の絶縁紙は、いずれも前記ティース部の前記スロットに面する壁面の全範囲にわたって配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の固定子。
  3. 前記複数枚の絶縁紙は、2枚の絶縁紙であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の固定子。
  4. 前記コイル側の絶縁紙は、前記ティース部側の絶縁紙に比べて厚みが大きいことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の固定子。
  5. 前記コイル側の絶縁紙には、前記ティース部の壁面に設けられる角部に対応した複数の折目が設けられると共に、前記ティース部側の絶縁紙には、前記コイル側の絶縁紙の折目より少ない1又は複数の折目が設けられることを特徴とする、請求項3又は4に記載の固定子。
  6. 前記コイル側の絶縁紙には、前記ティース部の壁面に設けられる角部に対応した複数の折目が設けられると共に、前記ティース部側の絶縁紙には、前記ティース部の先端側に設けられる角部に対応する折目が設けられていることを特徴とする、請求項3〜5のいずれか1項に記載の固定子。
  7. 前記複数の巻線構造は、前記バックヨーク部の周方向に沿って配置され、
    隣接する前記ティース部の間に設けられる所定のスロットに配置される前記巻線構造の絶縁紙と、その巻線構造に隣接する前記巻線構造の絶縁紙であって前記所定のスロットに配置される前記絶縁紙とは、一体的に形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の固定子。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の固定子と、前記固定子の内側に配置される回転子とを備えることを特徴とする、モータ。
  9. 請求項8に記載のモータを備えることを特徴とする、圧縮機。
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