JP2010114322A - 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、及び電子機器 - Google Patents

固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】飽和電荷量(Qs)を増加し、暗電流の抑制を図った固体撮像装置とその製造方法を提供する。また、この固体撮像装置を備えた電子機器を提供する。
【解決手段】基板20の深さ方向に形成されたフォトダイオードPDに対して、縦型の読み出しゲート電極26を形成する。また、この読み出しゲート電極26の周囲には、セルフアラインで形成された第1導電型の半導体領域からなる暗電流抑制領域29が均一の幅で形成される。これにより、暗電流の抑制が図られ、また、飽和電荷量が増加する。また、読み出しゲート電極26部分の形成を、セルフアラインで行うことができるので、画素サイズが縮小した場合でも、精度よく、読み出しゲート電極26や、暗電流抑制領域29等を形成できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、及び当該固体撮像装置を備えた電子機器に関する。
固体撮像装置として、CMOS型の固体撮像装置が知られている。このCMOS型の固体撮像装置は、フォトダイオードと、複数のトランジスタ、いわゆるMOSトランジスタにより、2画素を形成し、複数の画素を所要のパターンに配列して構成されている。このフォトダイオードは、受光量に応じた信号電荷を生成し、蓄積する光電変換素子であり、複数のMOSトランジスタは、フォトダイオードからの信号電荷を転送するための素子である。
図7に、イメージセンサに適用した従来のCMOS型の固体撮像装置(下記特許文献1記載)の要部の概略断面構成を示す。図7は、固体撮像装置216の画素部における断面構成である。
図7に示す従来の固体撮像装置216は、シリコンからなるp型の基板201の表面側に、画素分離領域208を有し、各区分領域にフォトダイオードPDと複数のMOSトランジスタからなる画素200を有する。複数のMOSトランジスタは、それぞれ、電荷読み出しトランジスタTr1、リセットトランジスタTr2、アンプトランジスタTr3及び垂直選択トランジスタ(図示せず)である。この4つのMOSトランジスタと、フォトダイオードPDとから構成される画素領域が単位画素となる。この単位画素は、複数個、2次元マトリクス状に配列される。
フォトダイオードPDは、p型の基板201の表面から所要の深さ方向に順に形成したn+型不純物領域203と、及びn型不純物領域202と、このn+型不純物領域203の表面に形成した高不純物濃度のp型不純物領域204とにより構成されている。
電荷読み出しトランジスタTr1は、フォトダイオードPDが形成された領域に隣接する基板上にゲート絶縁膜217を介して形成された平面型のゲート電極209と、基板表面に形成されたn+不純物領域より構成されるソース・ドレイン領域205とから構成される。このソース・ドレイン領域205は、フローティングディフュージョン領域を構成するものである。
アンプトランジスタTr3は、ソース・ドレイン領域206と、ソース・ドレイン領域206が形成された領域に隣接する基板上にゲート絶縁膜217を介して形成された平面型のゲート電極211と、基板表面に形成されたn+不純物領域より構成されるソース・ドレイン領域207とから構成される。
リセットトランジスタTr2は、ソース・ドレイン領域205と、ソース・ドレイン領域205が形成された領域に隣接する基板201上にゲート絶縁膜217を介して形成された平面型のゲート電極210と、基板201表面に形成されたn+不純物領域より構成されるソース・ドレイン領域206とから構成される。
ソース・ドレイン領域206は、基板201上に層間絶縁膜215を介して形成される電源配線213にコンタクト部212を介して接続される。
また、層間絶縁膜215内には、所望の配線214が形成されている。
このように、従来の固体撮像装置216の基板201表面には、単位画素200毎に、フォトダイオードPDと、複数のMOSトランジスタがそれぞれ配置される。
ところで、近年、固体撮像装置では、多数の画素を高集積するために、画素サイズの微細化が行われている。特に、図7に示すような従来の固体撮像装置216の各画素領域では、基板201の同一平面上に、フォトダイオードPDや、複数のMOSトランジスタが配置されているため、単位画素200を構成する基板201表面には、それらを構成する面積が必要となる。このため、1画素の面積が増大してしまう傾向があった。このような構成では、画素サイズを微細化した場合には、フォトダイオードPDの面積が縮小してしまうことになり、飽和電荷量(Qs)の低下や感度の低下を招く等の問題があった。
この問題に対して、画素内のMOSトランジスタを、隣接する複数の画素で共有することで、画素サイズを縮小する方法がいくつか提案されている。
また、画素サイズの微細化に伴う飽和電荷量(Qs)の低下や、感度の低下を防ぐ方法に対する全く異なるアプローチとして、特許文献3では、埋め込み型のゲート電極を用いた固体撮像装置が提案されている。
特開平11−122532号公報 特開2002−513145号公報 特開2005−223084号公報
以上のように、固体撮像装置において、画素サイズの縮小化に伴う飽和電荷量の減少や、感度の低下を防止するために、様々提案がなされている。しかしながら、近年の画素サイズの縮小化が急激に進むにつれて十分な飽和電荷量を得るのは困難になってきている。
また、特許文献3のような埋め込み型のゲート電極を用いた場合、埋め込み型のゲート電極を形成するために、シリコンの半導体基板を選択エッチングする。このため、選択エッチングによって生じるダメージに起因した欠陥から発生する暗電流を抑制する必要がある。
上述の点に鑑み、本発明は、飽和電荷量(Qs)を増加し、暗電流の抑制を図った固体撮像装置とその製造方法を提供するものである。
また、本発明は、上記固体撮像装置を備えた電子機器を提供するものである。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の固体撮像装置は、基板と、フォトダイオードと、読み出しゲート電極と、暗電流抑制領域と、読み出しチャネル領域とを有する。
フォトダイオードは、基板の深さ方向に複数積層されて形成されている。また、読み出しゲート電極は、縦型の読み出しゲート電極であり、基板の深さ方向に複数積層されたフォトダイオードの信号電荷を読み出す為に、基板の深さ方向に埋め込まれて形成されている。
暗電流抑制領域は、第1導電型の半導体領域により読み出しゲート電極の底部、及び側面を被覆して形成されており、読み出しゲート側面には均一の幅で形成されている。
読み出しチャネル領域は、読み出しゲート電極の側面に形成された暗電流抑制領域とフォトダイオードとの間の領域に、第2導電型の半導体領域により形成されている。
本発明の固体撮像装置では、基板の深さ方向に複数積層されたフォトダイオードにより、信号電荷が蓄積される。これにより、飽和電荷量が増加する。また、縦型の読み出しゲート電極でその信号電荷を読み出すので、信号電荷の転送残りを防ぐことができる。また、読み出しゲート電極側面に形成される暗電流抑制領域は、均一の幅で形成されるため、読み出し特性のバラツキが低減される。
また、本発明の固体撮像装置の製造方法は、基板の深さ方向に積層した複数のフォトダイオードを形成する工程、基板上部にマスク層及びフォトレジスト膜を形成する工程を有する。次に、フォトリソグラフィ法によりフォトレジスト膜をパターン形成し、パターン形成された前記フォトレジスト膜をマスクとして、マスク層をエッチングし、基板表面に達する開口部を形成する工程を有する。次に、開口部を介して、基板に第1導電型の不純物をイオン注入する工程、開口部を介して、基板の第1導電型の不純物がイオン注入された領域よりも基板表面側の領域に第2導電型の不純物をイオン注入する工程を有する。次に、レジスト膜を除去する工程、開口部を含むマスク層表面に第1の側壁スペーサを形成し、開口部の径を縮小する工程、縮小された開口部を介して、第1導電型の不純物をイオン注入する工程を有する。次に、縮小された開口部の側壁に第2の側壁スペーサを形成し、開口部の径をさらに縮小する工程、縮小された開口部をマスクとして、基板をエッチングし、フォトダイオードに隣接する溝部を形成する工程を有する。次に、溝部の底部及び側面を被覆してゲート絶縁膜を形成する工程、ゲート絶縁膜が形成された溝部に電極材料を埋め込んで読み出しゲート電極を形成する工程を有する。
本発明の固体撮像装置の製造方法では、開口部の径を段階的に縮小しながら、所望の不純物がイオン注入される領域や、溝部を形成しているので、これらのイオン注入される領域や、溝部は、セルフアラインで形成される。これにより、所定の領域にイオン注入するためや、溝部を形成するためにマスク合わせを行う必要がなく、精度良く読み出しゲート電極や、その周辺の半導体領域を形成することができる。
また、本発明の電子機器は、光学レンズと、固体撮像装置と、信号処理回路とを含んで構成される。そして、固体撮像装置は、基板と、フォトダイオードと、読み出しゲート電極と、暗電流抑制領域と、読み出しチャネル領域とを有する。
フォトダイオードは、基板の深さ方向に複数積層されて形成されている。また、読み出しゲート電極は、縦型の読み出しゲート電極であり、基板の深さ方向に複数積層されたフォトダイオードの信号電荷を読み出す為に、基板の深さ方向に埋め込まれて形成されている。
暗電流抑制領域は、第1導電型の半導体領域により読み出しゲート電極の底部、及び側面を被覆して形成されており、読み出しゲート側面には均一の幅で形成されている。
読み出しチャネル領域は、読み出しゲート電極の側面に形成された暗電流抑制領域とフォトダイオードとの間の領域に、第2導電型の半導体領域により形成されている。
本発明の電子機器では、光学レンズから入射された光は、固体撮像装置において信号電荷に変換され、信号処理回路を介して、映像信号として出力される。また、固体撮像装置では、基板の深さ方向に複数積層されたフォトダイオードにより、信号電荷が蓄積される。これにより、飽和電荷量が増加する。また、縦型の読み出しゲート電極でその信号電荷を読み出すので、信号電荷の転送残りを防ぐことができる。また、読み出しゲート電極側面に形成される暗電流抑制領域は、均一の幅で形成されるため、読み出し特性のバラツキが低減される。
本発明に係る固体撮像装置によれば、単位画素の飽和電荷量(Qs)が増加し、暗電流の発生を抑制して白傷の発生が抑えられた固体撮像装置を提供することできる。
本発明の固体撮像装置の製造方法によれば、暗電流抑制領域や、読み出しチャネル領域を精度良く形成し、暗電流の発生を抑制して白傷の発生が抑えられた固体撮像装置を製造することができる。
本発明に係る電子機器によれば、上記本発明の固体撮像装置を備えることにより、感度の向上、高画質化された電子機器を提供することができる。
以下、図1〜図6を参照して本発明の実施の形態を説明する。
〈第1の実施形態〉
[固体撮像装置の全体構造]
まず、図1を用いて、本発明の第1の実施形態のCMOS型の固体撮像装置、すなわち、CMOSイメージセンサの全体構造について説明する。
図1に示す固体撮像装置1は、Siからなる基板11上に配列された複数の画素2から構成される撮像領域3と、撮像領域3の周辺回路としての垂直駆動回路4と、カラム信号処理回路5と、水平駆動回路6と、出力回路7と、制御回路8等を有して構成される。
画素2は、光電変換素子であるフォトダイオードと、複数のMOSトランジスタとから構成され、基板11上に、2次元アレイ状に規則的に複数配列されて形成されている。
撮像領域3は、2次元アレイ状に規則的に複数配列された画素2から構成される。そして、撮像領域3は、実際に光を受光し、光電変換によって生成された信号電荷を蓄積することのできる有効画素領域と、有効画素領域の周囲に形成され、黒レベルの基準になる光学的黒を出力するための黒基準画素領域とから構成される。
制御回路8は、垂直同期信号、水平同期信号及びマスタクロックに基づいて、垂直駆動回路4、カラム信号処理回路5、及び水平駆動回路6等の動作の基準となるクロック信号や制御信号などを生成する。そして、制御回路8で生成されたクロック信号や制御信号などは、垂直駆動回路4、カラム信号処理回路5及び水平駆動回路6等に入力される。
垂直駆動回路4は、例えばシフトレジスタによって構成され、撮像領域3の各画素2を行単位で順次垂直方向に選択走査する。そして、各画素2のフォトダイオードにおいて受光量に応じて生成した信号電荷に基づく画素信号を、垂直信号線を通してカラム信号処理回路5に供給する。
カラム信号処理回路5は、例えば、画素2の列毎に配置されており、1行分の画素2から出力される信号を画素列毎に黒基準画素領域(図示しないが、有効画素領域の周囲に形成される)からの信号によって、ノイズ除去や信号増幅等の信号処理を行う。カラム信号処理回路5の出力段には、水平選択スイッチ(図示せず)が水平信号線10とのあいだに設けられている。
水平駆動回路6は、例えばシフトレジスタによって構成され、水平走査パルスを順次出力することによって、カラム信号処理回路5の各々を順番に選択し、カラム信号処理回路5の各々から画素信号を水平信号線10に出力させる。
出力回路7は、カラム信号処理回路5の各々から水平信号線10を通して、順次に供給される信号に対し、信号処理を行って出力する。
以下に説明する第1〜第5の実施形態における固体撮像装置は、図1における固体撮像装置1を構成するものであり、特に有効撮像領域における画素2の断面構成を示すものである。
図2に本実施形態例に係る固体撮像装置1の撮像領域3の概略断面構成を示す。
本実施形態例の固体撮像装置1は、基板20と、基板20に形成されたフォトダイオードPDと、フォトダイオードPDで得られる信号電荷を読み出すための複数の画素トランジスタと、その画素トランジスタを駆動するための配線層47とを有する。
以下の説明においては、本発明の第1導電型の半導体領域としてp型半導体領域を用い、第2導電型としてn型半導体領域を用いる。また、n型不純物濃度の薄い順に、n型、n+型と表記し、p型不純物濃度の薄い順に、p型、p+型と表記する。また、本実施形態例では、基板20の表面側から光Lが照射される、表面照射型の固体撮像装置として説明する。
基板20は、p型半導体からなるシリコンで構成されている。
フォトダイオードPDは、図1に示す画素2に対応して、基板20内の垂直方向及び水平方向に、マトリクス状に複数個形成されている。このフォトダイオードPDは画素2において、光を受光する受光部を構成するものである。フォトダイオードPDは、p型の半導体領域と、n型の半導体領域との接合部であるpn接合j,jを有して、深さ方向に形成された複数個のフォトダイオード、本実施形態例では第1のフォトダイオードPD1と第2のフォトダイオードPD2から構成されている。具体的には、基板20表面から順に形成されたp+型半導体領域21、n+型半導体領域22、p+型半導体領域23、n+型半導体領域24、n型半導体領域25が形成されており、p+型半導体領域21とn+型半導体領域22とpn接合jにより第1のフォトダイオードPD1が構成されている。また、その第1のフォトダイオードPD1の下方に連続して形成されたp+型半導体領域23とn+型半導体領域24とのpn接合jにより第2のフォトダイオードPD2が構成されている。
このような構成を有するフォトダイオードPDでは、受光部であるフォトダイオードPDに入射された光Lは、ここにおいて光電変換され、光電変換によって得られた信号電荷は、pn接合j1によって形成されているそれぞれの電位の井戸に蓄積される。
画素トランジスタは、電荷読み出しトランジスタTr1と、リセットトランジスタTr2と、アンプトランジスタTr3とにより構成されている。
まず、電荷読み出しトランジスタTr1は、画素2毎に形成されたフォトダイオードPDに隣接して形成された読み出しゲート電極26と、フローティングディフュージョン領域FDとから構成されている。
読み出しゲート電極26は、基板20の表面から深さ方向に形成された溝部50に、ゲート絶縁膜27を介して電極材料が埋め込まれることにより形成された柱状の縦型ゲート電極である。また、この縦型ゲート電極で構成される読み出しゲート電極26の上部は、配線引き出し用の平面型電極部26aが形成されている。読み出しゲート電極26底部は、第2のフォトダイオードPD2を構成するpn接合j2の深さよりも深い位置に達するように、基板20内に縦型に形成されている。
そして、ゲート絶縁膜27を含む読み出しゲート電極26の底部、及び側面は、p型半導体領域からなる暗電流抑制領域30,29により被覆されている。特に、読み出しゲート電極26の側面に形成された暗電流抑制領域29は、読み出しゲート電極26の側面一周において、均一の幅となるように形成されている。そして、読み出しゲート電極26の側面に形成された暗電流抑制領域29の周囲には、n型半導体領域からなる読み出しチャネル領域28が形成されている。本実施形態例において、この読み出しチャネル領域28は読み出しゲート電極26の側面に形成された暗電流抑制領域29の周囲全体を被覆するように形成されている。そして、この読み出しチャネル領域28の一方の側面は、第1のフォトダイオードPD1及び第2のフォトダイオードPD2を構成するpn接合j,jに接するように形成されている。また、読み出しチャネル領域28の他方の側面は、基板20表面に形成されたフローティングディフュージョン領域FDに接するように形成されている。
フローティングディフュージョン領域FDは、縦型の読み出しゲート電極26の、フォトダイオードPDに接する側とは反対側の側面に形成された読み出しチャネル領域28に接する位置の、基板20表面側に、高濃度不純物濃度のn+型半導体領域により形成されている。このフローティングディフュージョン領域FDは、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷が読み出されてくる領域である。
電荷読み出しトランジスタTr1では、読み出しゲート電極26に正の電圧が印加された場合には、読み出しチャネル領域28の電位が変動し、フォトダイオードPDとフローティングディフュージョン領域FDとが電気的に接続される。
図3に、本実施形態例の固体撮像装置1の画素2の平面レイアウト構成を示す。図3に示すように、本実施形態例の固体撮像装置1では、電荷読み出しトランジスタTr1は、1画素を構成するフォトダイオードPD1つにつき1つ形成されている。また、フローティングディフュージョン領域FDは、隣接する4つの画素2間で共有されている。
リセットトランジスタTr2は、フローティングディフュージョン領域FDと、ソース・ドレイン領域32と、リセットゲート電極31とから構成されている。
フローティングディフュージョン領域FDの構成は前述した通りである。
ソース・ドレイン領域32は、フローティングディフュージョン領域FDと離間して、基板20表面にn+型半導体領域により形成されている。このソース・ドレイン領域32は、電源電圧を供給する電源配線36に接続されている。
リセットゲート電極31は、フローティングディフュージョン領域FDと、ソース・ドレイン領域32との間の基板20上面に、ゲート絶縁膜27を介して形成されている。このリセットゲート電極31の一方の端部は、フローティングディフュージョン領域FDと隣接し、他方の端部は、ソース・ドレイン領域32と隣接するように形成されている。
このリセットトランジスタTr2では、リセットゲート電極31に正の電圧が印加された場合には、リセットゲート電極31下部の基板20領域にチャネル領域が形成される。このチャネル領域により、フローティングディフュージョン領域FDとソース・ドレイン領域32とが電気的に接続される。
アンプトランジスタTr3は、ソース・ドレイン領域32,34と、アンプゲート電極33とから構成されている。
ソース・ドレイン領域32の構成は前述した通りである。
ソース・ドレイン領域34は、前述したソース・ドレイン領域32と離間して、基板20表面にn+型半導体領域により形成されている。
アンプゲート電極33は、ソース・ドレイン領域32とソース・ドレイン領域34との間の基板20上面に、ゲート絶縁膜27を介して形成されている。このアンプゲート電極33の一方の端部は、ソース・ドレイン領域32と隣接し、他方の端部は、ソース・ドレイン領域34と隣接するように形成されている。
このアンプトランジスタTr3では、アンプゲート電極33は、フローティングディフュージョン領域FDに信号電荷が読み出されたことによるフローティングディフュージョン領域FDの電圧変化に対応して電圧が印加される。そして、アンプゲート電極33に電圧が印加されることにより、アンプゲート電極33下部の基板20領域にチャネル領域が形成され、このチャネル領域により、ソース・ドレイン領域32,34間が電気的に接続される。
その他、図示しないが、必要に応じて、選択トランジスタ等が形成される。
以上のように、フォトダイオードPD及び、電荷読み出しトランジスタTr1、リセットトランジスタTr2、アンプトランジスタTr3等の所望の画素トランジスタにより、各画素2が構成され、基板20に形成された画素2は画素分離領域35により隣接する画素2と分離されている。そして、フォトダイオードPDや、所望の画素トランジスタが形成された基板20上部には、電源配線36を含む多層の配線38が層間絶縁膜37を介して形成された配線層47が形成されている。
上述した固体撮像装置1では、基板20の表面側から光Lを照射し、この光LをフォトダイオードPDで受光する構成とする。このため、図示しないが、基板20上部の配線層47上部には、オンチップカラーフィルタや、各画素2に対応した位置にオンチップレンズが形成されている。
〈固体撮像装置の製造方法〉
次に、本実施形態例の固体撮像装置1の製造方法について図4、図5を用いて説明する。ここでは、画素サイズが、例えば、0.9μmの場合について説明し、特に読み出しゲート電極26の部分の製造工程に注目して説明する。読み出しゲート電極26の部分以外は、従来の固体撮像装置の製造方法を適用できる。また、読み出しゲート電極26の製造工程は、通常、フォトダイオードPDの製造工程後に行うものであり、本実施形態例では、フォトダイオードPDを構成する基板20表面のp+型半導体領域21を形成する前段階で行っている。また、本実施形態例の製造工程は、第1のフォトダイオードPDのpn接合jが、基板20表面から0.1μm程度の深さに形成され、第2のフォトダイオードPD2のpn接合jが、基板20表面から0.5μm程度の深さに形成されることを想定したものである。
まず、図4Aに示すように、基板20上にゲート絶縁膜27となるシリコン酸化膜(SiO)を5nmの厚さに形成する。
次に、ゲート絶縁膜27上にシリコン窒化膜(SiN)41を100nmの厚さに形成し、シリコン窒化膜41上に、シリコン酸化膜(SiO)42を1μmの厚さに形成する。このシリコン窒化膜41及びシリコン酸化膜42は、基板20へのイオン注入に用いられるマスク層40を構成するものである。
続いて、シリコン酸化膜42上に、フォトレジスト膜43を0.6μmの厚さに形成する。そして、このフォトレジスト膜43をリソグラフィー法により露光、現像することにより、フォトレジスト膜43をパターン形成する。本実施形態例では、フォトレジスト膜43に、直径が0.3μmの円形の開口部44aをパターン形成する。なお、この開口部44aの直径は、画素サイズにより異なるものであり、本実施形態例で用いている数値は、その一例である。
次に、開口部44aが形成されたフォトレジスト膜43をマスクとして、基板20表面が露出するまで、マスク層40、及びゲート絶縁膜27をエッチングし、開口部44bを形成する。
次に、図4Bに示すように、ゲート絶縁膜27、マスク層40、フォトレジスト膜43に開口部44bを介して、基板20表面からの深さが0.6〜0.8μm以上、1〜1.5μm以下の領域に、p型半導体領域の不純物であるボロンをイオン注入する。すなわち、pn接合jよりも深い位置に、ボロンをイオン注入する。これにより、読み出しゲート電極26底部を被覆する暗電流抑制領域30が形成される。
続いて、同じく開口部44bを介して、基板20表面からの深さが、0.6〜0.8μm以下の領域に、n型半導体領域の不純物であるリンをイオン注入する。すなわち、基板20表面から、pn接合jよりも深い位置に架けた領域に形成する。このn型半導体領域は、読み出しチャネル領域28となるものである。
これらのボロンやリンの不純物のイオン注入深さは、フォトレジスト膜43と、シリコン酸化膜42及びシリコン窒化膜41からなるマスク層40の合計の膜厚より十分浅くする必要がある。また、リンの不純物濃度は、基板20の深い領域から、表面に向って高くなるように設計することが望ましい。
次に、フォトレジスト膜43を除去する。そして、図4Cに示すように、マスク層40表面に、シリコン酸化膜を50nmの厚さで形成し、第1の側壁スペーサ45を形成する。この第1の側壁スペーサ45は、マスク層40に形成された開口部44bの径を縮小するものであり、第1の側壁スペーサ45によって縮小された開口部44cの径は、0.2μmとなる。
続いて、第1の側壁スペーサ45によって縮小された開口部44cを介して、基板20表面からの深さが、0.8〜1μm以下の領域に、p型半導体領域の不純物であるボロンをイオン注入する。このとき、ボロンの不純物濃度は、基板20表面から深さ方向に可能な限り均一になるようにする。このp型半導体領域は、読み出しゲート電極26の側面に形成される暗電流抑制領域29になるものである。
次に、図4Dに示すように、第1の側壁スペーサ45によって縮小された開口部44cの側壁に、さらに、シリコン酸化膜を50nmの厚さで形成し、第2の側壁スペーサ46を形成する。この第2の側壁スペーサ46は、第1の側壁スペーサ45によって縮小された開口部44cの径をさらに縮小するものであり、第2の側壁スペーサ46によって縮小された開口部44dの直径は、0.1μmとなる。
そして、図5Eに示すように、第2の側壁スペーサ46によって縮小された開口部44dを介して、開口部44d底部に形成されている、第1の側壁スペーサ45を構成するシリコン酸化膜をドライエッチングにより除去し、基板20表面を露出させる。
その後、図5Fに示すように、第1の側壁スペーサ45、第2の側壁スペーサ46によって縮小された開口部44dを有するマスク層40をマスクとして、基板20を1μm程度の深さまでエッチングして掘り込む。これにより、読み出しゲート電極26を形成するための溝部50を形成する。
次に、図5Gに示すように、ダメージ除去のための熱酸化の前処理として、フッ酸で、マスク層40、第1の側壁スペーサ45、第2の側壁スペーサ46を構成するシリコン酸化膜を除去する。
そして、図5Hに示すように、溝部50表面に、シリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜27を形成する。ここで形成されるゲート絶縁膜27は、読み出しゲート電極26に対応するものである。
そして、図5Iに示すように、ゲート絶縁膜27を介して、溝部50内、及びシリコン窒化膜41に形成されている開口部44bに、リンドープのゲート電極材を埋め込む。そして、CMP(Chemical Mechanical Polishing)により、シリコン窒化膜41上のゲート電極材を除去する。
その後、図5Jに示すように、シリコン窒化膜41を熱燐酸で除去することにより、所望の形状の読み出しゲート電極26を得る。このようにして形成された本実施形態例の読み出しゲート電極26は、溝部50に形成された縦型ゲート電極と、シリコン窒化膜41の開口部4bに形成された平面型電極部26aとを有して構成される。この平面型電極部26aにおいて、配線の引き出しが行われる。
なお、図示しないが、読み出しゲート電極26成形時に、リセットゲート電極31やアンプゲート電極33等の所望のゲート電極が形成される。
以上のようにして読み出しゲート電極26が完成される。その後、例えば、フォトダイオードPDを構成する基板20の最表面側のp+型半導体領域21を形成する工程等がある。
本実施形態例の固体撮像装置1の製造方法では、読み出しゲート電極26の製造工程において、フォトレジスト膜43をパターン形成するための露光・現像工程においてのみ、露光マスクが用いられる。そして、このフォトレジスト膜43を用いてエッチングされたマスク層40の開口部44bを第1の側壁スペーサ45や第2の側壁スペーサ46で縮小し、この縮小された開口部44c、44dを介して暗電流抑制領域29、読み出しチャネル領域28、溝部50等を形成することができる。すなわち、本実施形態例では、読み出しゲート電極26形成時において、1枚の露光マスクしか使用しておらず、暗電流抑制領域29、読み出しチャネル領域28、溝部50等は、セルフアラインで形成されるため、マスクの合わせずれの影響がない。
暗電流抑制領域29は、フォトダイオードPDへの電荷の蓄積時に、不要な電荷が、フォトダイオードPDに侵入して、暗電流となるのを防ぐためのものである。このため、暗電流抑制領域29は、読み出しゲート電極26側面には、より均一の幅で、及び均一の濃度で形成されるのが好ましい。具体的に言えば、暗電流抑制領域29が厚すぎると、ゲートバイアスの制御が効かず、いわゆる転送残りが生じる。逆に暗電流抑制領域29が薄すぎると、暗電流発生の原因になります。通常これらの制御は±20〜30nmで行われることが望ましい。このため、合わせ精度の出しにくい従来の厚膜レジストを介したイオン注入で暗電流抑制領域29の幅を決めてしまうことは特性ばらつきの点で深刻な問題を引き起こす可能性がある。また、読み出しチャネル領域28についても、信号電荷の転送残りを防止するためには、均一な層とする必要がある。
本実施形態例では、暗電流抑制領域29は、セルフアラインで形成されるためマスクの合わせずれの影響がなく、均一な幅とすることができるので、暗電流の発生を抑制しながらも、転送残りが生じない構成とされる。
また、本実施形態例では、読み出しチャネル領域28も、セルフアラインで形成されるため、マスクの合わせずれの影響がなく、均一の幅とすることができるので、信号電荷の転送残りを防止することができる。
また、本実施形態例では、フォトレジスト膜43が形成されている状態で、読み出しゲート電極26の底部に形成される暗電流抑制領域30を形成する。これにより、暗電流抑制領域30を形成するための不純物を、基板20の深い領域であり、かつ、読み出しゲート電極26の底部を被覆するような領域に精度良くイオン注入することができる。
また、本実施形態例では、マスク層40を、フッ酸に対する選択比を有するシリコン窒化膜41とシリコン酸化膜42の2層構造とし、図5Gにおける工程で、シリコン酸化膜42のみを除去する。これにより、セルフアラインで、溝部50と溝部50より径の大きな開口部44aが得られ、この溝部50と開口部44aを電極材料によって埋め込むことにより、読み出しゲート電極26を形成している。これにより、配線引き出し用の平面型電極部26aが、柱上に形成された縦型ゲート電極の上部に精度良く形成される。
本実施形態例では、読み出しゲート電極26、暗電流抑制領域29、読み出しチャネル領域28がそれぞれセルフアラインで形成されるため、合わせズレによる特性バラツキを防ぎ、不要な合わせマージンを作り込む必要がなくなる。このため画素サイズを縮小した場合であっても、読み出しゲート電極26を精度良く形成することが可能となる。
〈固体撮像装置の駆動方法〉
次に、以上のようにして形成された固体撮像装置1の駆動方法における説明をする。
まず、図2で示す固体撮像装置1の表面側、すなわち、図示しないオンチップレンズ側から光Lを照射する。そうすると、オンチップレンズにより集光された光Lは、図示しないカラーフィルタを介して、フォトダイオードPDに入射する。
そして、フォトダイオードPDに入射した光は、第1のフォトダイオードPD1や、第2のフォトダイオードPD2において光電変換し、そこにおいて、信号電荷が生成される。生成された信号電荷は、第1のフォトダイオードPD1を構成するpn接合j、又は、第2のフォトダイオードPD2を構成するpn接合jによって形成される電位の井戸に蓄積される。
また、本実施形態例の固体撮像装置1では、読み出しゲート電極26の底部、及び側面を、ゲート絶縁膜27を介して暗電流抑制領域29,30に接触するように構成し、信号電荷の蓄積時に、読み出しゲート電極26に、負電圧を印加しておく。そうすることにより、ゲート絶縁膜27を介した読み出しゲート電極26の底部及び側面には、ホールがピン留めされる。このように、ホールがピン留めされる、ホールピニングが起こることにより、信号電荷の蓄積時において、読み出しゲート電極26から入る暗電流ノイズを、暗電流抑制領域29,30内に閉じ込めることができる。これにより、第1のフォトダイオードPD1、第2のフォトダイオードPD2に到達する暗電流を低減することができる。
また、本実施形態例においては、信号電荷の蓄積時に、例えば第1のフォトダイオードPD1の飽和電荷量(Qs)を超えてあふれた信号電荷は、読み出しチャネル領域を通って、隣接する第2のフォトダイオードPD2に移動する。また、その逆で、第2のフォトダイオードPD2であふれた信号電荷は、第1のフォトダイオードPD1に移動する。すなわち、本実施形態例では、一方のフォトダイオードの飽和電荷量を超えた信号電荷は、他方のフォトダイオードへオーバーフローされる。これにより、フォトダイオードPD全体の飽和電荷量(Qs)を増加させることが可能となる。
信号電荷の蓄積後、読み出しゲート電極26に、正電圧を印加する。そうすると、読み出しチャネル領域28の電位が深くなる。これにより、第1のフォトダイオードPD1、第2のフォトダイオードPD2に蓄積された信号電荷は、読み出しチャネル領域28を転送されフローティングディフュージョン領域FDに同時に読み出される。
その後の駆動方法は、通常の固体撮像装置の駆動と同様である。すなわち、フローティングディフュージョン領域FDに信号電荷が転送され、そのフローティングディフュージョン領域FDの電圧変化により、アンプトランジスタTr3のアンプゲート電極33に電圧が印加される。これにより、信号電荷による信号出力が増幅されて出力される。
また、リセットゲート電極31に正の電圧が印加されることにより、フローティングディフュージョン領域FDと、ソース・ドレイン領域32が接続されるので、フローティングディフュージョン領域FDは、ソース・ドレイン領域32に印加されている電源電圧と同電圧になるようにリセットされる。
本実施形態例の固体撮像装置1では、基板20の深さ方向に、第1及び第2のフォトダイオードPD1,PD2からなるフォトダイオードPDが形成されている。このような構成により、フォトダイオードPD全体の飽和電荷量(Qs)が増加する。このため、固体撮像装置の感度を向上させることが可能となる。
そして、本実施形態例の固体撮像装置1では、フォトダイオードPDの深さ方向に埋め込まれた縦型の読み出しゲート電極26を有する、電荷読み出しトランジスタTr1が構成されている。これにより、基板20の深さ方向に形成された第1及び第2のフォトダイオードPD1,PD2に蓄積された信号電荷を、フローティングディフュージョン領域FDに完全転送することが可能となる。
本実施形態例の固体撮像装置では、第1のフォトダイオードPD1及び第2のフォトダイオードPD2からなる2つのフォトダイオードによって構成される例としたが、2つ以上のフォトダイオードを、所望の数だけ、複数積層させることが可能である。画素サイズを縮小化した場合でも、複数のフォトダイオードを積層させることにより、飽和電荷量(Qs)を増加させることができ、感度を向上させることができる。このため、飽和電荷量の増加や、感度を向上させながらも、画素サイズの縮小化が容易であり、本実施形態例の構造は、画素サイズの微細化に有利である。また、飽和電荷量の増加が可能であり、ダイナミックレンジを大きくすることができるので、コントラストの向上が図られる。
本実施形態例の固体撮像装置1では、第1導電型をp型とし、第2導電型をn型として構成したが、第1導電型をn型とし、第2導電型をp型としてもよい。その場合に、上述した駆動方法において、各画素トランジスタに印加する電圧は、正を負、負を正に読み替える。
また、本実施形態例の固体撮像装置1では、表面照射型の固体撮像装置として説明したが、裏面照射型の固体撮像装置としてもよい。本実施形態例の固体撮像装置1を、光を基板裏面側から入射させる裏面照射型に構成するときは、撮像領域3及び周辺回路部が形成された半導体基板の表面側の上方に、層間絶縁膜を介して多層配線層が形成され、裏面側が光入射面(いわゆる受光面)となる。裏面側の撮像領域3の画素2上に平坦化膜を介してオンチップカラーフィルタ、さらにその上にオンチップマイクロレンズが形成される。
また、本実施形態例の固体撮像装置1では、読み出しチャネル領域28は、n型の不純物がイオン注入されることにより形成される例としたが、暗電流抑制領域29よりも2桁程度低い濃度であれば、ノンドープの領域で構成することができる。
<第2の実施形態>
[電子機器]
以下に、上述した本発明の固体撮像装置を、電子機器に用いた場合の実施形態を示す。以下の説明では、一例として、カメラに、第1の実施形態の固体撮像装置1を用いる例を説明する。
図6に、本発明の第2の実施形態に係るカメラの概略断面構成を示す。本実施形態に係るカメラは、静止画撮影又は動画撮影可能なビデオカメラを例としたものである。
本実施形態に係るカメラは、固体撮像装置1と、光学レンズ110と、シャッタ装置111と、駆動回路112と、信号処理回路113とを有する。
光学レンズ110は、被写体からの像光(入射光)を固体撮像装置1の撮像面上に結像させる。これにより固体撮像装置1内に一定期間当該信号電荷が蓄積される。この光学レンズ110は、複数の光学レンズから構成される光学レンズ系としてもよい。
シャッタ装置111は、固体撮像装置1への光照射期間および遮光期間を制御する。
駆動回路112は、固体撮像装置1の転送動作およびシャッタ装置111のシャッタ動作を制御する駆動信号を供給する。駆動回路112から供給される駆動信号(タイミング信号)により、固体撮像装置1の信号転送を行なう。信号処理回路113は、各種の信号処理を行う。信号処理が行われた映像信号は、メモリなどの記憶媒体に記憶され、あるいはモニタに出力される。
本実施形態例のカメラに用いられる固体撮像装置1では、基板内に積層したフォトダイオードを用い、1画素から複数の色信号を検出することができ、実効的な画素数の向上や、飽和電荷量(Qs)、感度の向上が図られる。このため、本実施形態例のカメラでは、カメラの小型化が可能であり、かつ、より高画質化されたカメラを得ることができる。すなわち、電子機器の小型化、高解像度化、高画質化が可能とされる。
本発明の第1の実施形態の固体撮像装置の全体構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の要部の概略断面構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の平面レイアウト図である。 A〜D 本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造工程図(その1)である。 E〜J 本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造工程図(その2)である。 本発明の第2の実施形態に係る電子機器の概略構成図である。 従来例の固体撮像装置の概略断面構成図である。
符号の説明
1・・固体撮像装置、2・・画素、2a・・第1の画素、2b・・第2の画素、3・・撮像領域、4・・垂直駆動回路、5・・カラム信号処理回路、6・・水平駆動回路、7・・出力回路、8・・制御回路、9・・垂直信号線、10・・水平信号線、11・・基板、20・・基板、21・・p+型半導体領域、22・・n+型半導体領域、23・・p+型半導体領域、24・・n+型半導体領域、25・・n型半導体領域、26・・読み出しゲート電極、27・・ゲート絶縁膜、28・・読み出しチャネル領域、29,30・・暗電流抑制領域、31・・リセット電極、32,34・・ソース・ドレイン領域、33・・アンプゲート電極、35・・画素分離領域

Claims (7)

  1. 基板と、
    前記基板の深さ方向に積層された複数のフォトダイオードと、
    前記フォトダイオードの信号電荷を読み出す為に前記基板の深さ方向に埋め込まれて形成された縦型の読み出しゲート電極と、
    前記読み出しゲート電極の底部及び側面を被覆して形成され、前記読み出しゲート電極側面には均一幅で形成された第1導電型の半導体領域からなる暗電流抑制領域と
    前記第1導電型の半導体領域と、前記フォトダイオードとの間に、第2導電型の半導体領域で形成された読み出しチャネル領域と、
    を含んで構成された固体撮像装置。
  2. 前記読み出しチャネル領域は、前記読み出しゲート電極の側面を被覆して形成された前記暗電流抑制領域の周囲を被覆するように形成されている請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記読み出しチャネル領域は、前記基板表面から、前記複数のフォトダイオードのうち、一番深い位置にあるフォトダイオードのpn接合の深さよりも深い位置にまで形成されている請求項2記載の固体撮像装置。
  4. 基板の深さ方向に積層した複数のフォトダイオードを形成する工程、
    前記基板上部にマスク層及びフォトレジスト膜を形成する工程、
    フォトリソグラフィ法によりフォトレジスト膜をパターン形成し、パターン形成された前記フォトレジスト膜をマスクとして、前記マスク層をエッチングし、前記基板表面に達する開口部を形成する工程、
    前記開口部を介して、前記基板に第1導電型の不純物をイオン注入する工程、
    前記開口部を介して、前記基板の第1導電型の不純物がイオン注入された領域よりも基板表面側の領域に第2導電型の不純物をイオン注入する工程、
    前記レジスト膜を除去する工程、
    前記開口部を含むマスク層表面に第1の側壁スペーサを形成し、前記開口部の径を縮小する工程、
    前記縮小された開口部を介して、第1導電型の不純物をイオン注入する工程、
    前記縮小された開口部の側壁に第2の側壁スペーサを形成し、前記開口部の径をさらに縮小する工程、
    前記縮小された開口部をマスクとして、前記基板をエッチングし、前記フォトダイオードに隣接する溝部を形成する工程、
    前記溝部の底部及び側面を被覆してゲート絶縁膜を形成する工程、
    前記ゲート絶縁膜が形成された前記溝部に電極材料を埋め込んで読み出しゲート電極を形成する工程、
    を含む固体撮像装置の製造方法。
  5. 前記読み出しチャネル領域は、前記複数のフォトダイオードのうち、一番深い位置に形成されたフォトダイオードのpn接合の深さよりも深い位置にまで形成する請求項4記載の固体撮像装置の製造方法。
  6. 前記マスク層は、基板側から順に形成された窒化膜及び酸化膜の2層構造とされており、前記ゲート絶縁膜を形成する工程の前に、前記マスク層を構成する酸化膜及び前記開口部の径を縮小するために形成された第1及び第2の側壁スペーサを除去する工程を有し、
    前記電極材料は、前記溝部、及び窒化膜からなる開口部に埋め込まれ、前記読み出しゲート電極上部は、電極引き出し用の平面型電極部とされる請求項5記載の固体撮像装置の製造方法。
  7. 光学レンズと、
    基板と、基板の深さ方向に積層された複数のフォトダイオードと、前記フォトダイオードの信号電荷を読み出す為に前記基板の深さ方向に埋め込まれて形成された縦型の読み出しゲート電極と、読み出しゲート電極の底部及び側面を被覆して形成され、前記読み出しゲート電極側面には均一幅で形成された第1導電型の半導体領域からなる暗電流抑制領域と、前記第1導電型の半導体領域と、前記フォトダイオードとの間に、第2導電型の半導体領域で形成された読み出しチャネル領域と、を含む固体撮像装置固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置の出力信号を処理する信号処理回路と、
    を含んで構成される電子機器。
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