JP2010114039A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池内の乾燥を抑制する。
【解決手段】酸化ガスを燃料電池2に供給するための空気供給流路32と、空気供給流路32に設けられ、酸化ガスを燃料電池に供給するコンプレッサ31と、燃料電池から排出される酸化オフガスを排出するための空気排出流路33と、空気供給流路32のコンプレッサ31の下流側から分岐し、燃料電池2をバイパスして空気排出流路33に接続するバイパス流路34と、バイパス流路34に設けられ、空気供給流路32から空気排出流路33に合流させる酸化ガスの流量を調整するための調整弁36と、コンプレッサ31のモータの回転数を測定する回転数センサRと、燃料電池2の水分状態が乾燥状態であり、かつ、回転数センサRにより測定された回転数が目標回転数よりも大きいと判定した場合に、調整弁36を所定期間、所定開度だけ開弁させる制御部6と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
下記特許文献1には、燃料電池システムの酸化ガス配管系において、酸化ガス供給流路から燃料電池に供給される酸化ガスの一部を酸化オフガス排出流路に排出する技術が開示されている。この燃料電池システムでは、酸化ガスの一部を酸化オフガス排出流路に排出することで、酸化オフガス排出流路内の水を掃き出している。
特開2006−100101号公報
ところで、特許文献1の技術では、酸化オフガス排出流路に排出する酸化ガスの流量を制御する際に、燃料電池の運転状態が変動する状況についてまでは考慮していない。したがって、例えば、応答にタイムラグが生ずるコンプレッサを設けた燃料電池システムにおいて、燃料電池の運転状態が高負荷状態から低負荷状態に変動した場合には、その変動直後に、本来供給されるべき酸化ガスの流量よりも多量の酸化ガスが燃料電池に供給されてしまい、燃料電池内が乾燥してしまうことも考えられる。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、燃料電池内の乾燥を抑制することができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係る燃料電池システムは、反応ガスの供給を受けて当該反応ガスの電気化学反応により電力を発生する燃料電池と、前記反応ガスのうちの前記酸化ガスを前記燃料電池に供給するための酸化ガス供給流路と、前記酸化ガス供給流路に設けられ、前記酸化ガスを前記燃料電池に供給するコンプレッサと、前記燃料電池から排出される酸化オフガスを排出するための酸化オフガス排出流路と、前記酸化ガス供給流路の前記コンプレッサの下流側から分岐し、前記燃料電池をバイパスして前記酸化オフガス排出流路に接続するバイパス流路と、前記バイパス流路に設けられ、前記酸化ガス供給流路から前記酸化オフガス排出流路に合流させる前記酸化ガスの流量を調整するための調整弁と、前記コンプレッサのモータの回転数を測定する回転数センサと、前記燃料電池の水分状態が乾燥状態であり、かつ、前記回転数センサにより測定された回転数が目標回転数よりも大きいと判定した場合に、前記調整弁を所定期間、所定開度だけ開弁させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、燃料電池の水分状態が乾燥状態であり、かつ、コンプレッサのモータの回転数が目標回転数よりも大きい場合には、バイパス流路に設けられた調整弁を所定期間、所定開度だけ開弁させることができ、コンプレッサから燃料電池に供給される酸化ガスの一部を、バイパス流路を介して酸化オフガス排出流路に合流させることができる。これにより、例えば、燃料電池の水分状態が乾燥状態であるときに、燃料電池の運転状態が高負荷状態から低負荷状態に変動した場合であっても、燃料電池に供給される酸化ガスの流量を減少させることができる。したがって、例えば、コンプレッサの応答にタイムラグが生ずる場合でも、本来供給されるべき酸化ガスの流量よりも多量の酸化ガスが燃料電池に供給される事態を回避することが可能となる。
上記燃料電池システムにおいて、上記コンプレッサから供給される前記酸化ガスの供給流量を測定する流量センサをさらに備え、前記制御手段は、前記流量センサにより測定された測定供給流量と前記コンプレッサによる前記酸化ガスの目標供給流量との差に応じて前記調整弁の前記所定開度を決定することができる。
これにより、例えば、測定供給流量と目標供給流量との差が大きいほど、調整弁の開度を大きくして、燃料電池に供給される酸化ガスの流量を減少させることが可能となる。
上記燃料電池システムにおいて、上記燃料電池の出力電流値を測定する電流センサと、前記燃料電池の出力電圧値を測定する電圧センサと、燃料電池の運転状態が最適な運転状態であるときの基準となる前記出力電圧値と前記出力電流値との関係を記憶する記憶部と、をさらに備え、前記制御手段は、前記電流センサにより測定された測定電流値に対応する最適電圧値を前記記憶部から読み出し、読み出した前記最適電圧値と前記電圧センサにより測定された測定電圧値との差が予め定められた閾値よりも大きい場合に、前記燃料電池の水分状態が乾燥状態であると判定することができる。
上記燃料電池システムにおいて、上記制御手段は、前記流量センサにより測定された測定供給流量と前記コンプレッサによる前記酸化ガスの目標供給流量との差と、前記最適電圧値と前記測定電圧値との差とを用いて、前記調整弁の前記所定開度を決定することができる。
これにより、例えば、最適電圧値と測定電圧値との差から判定可能な燃料電池内の乾燥度合いを考慮しながら、測定供給流量と目標供給流量との差に応じて、調整弁の開度を決定することが可能となる。
上記燃料電池システムにおいて、上記酸化オフガス排出流路の前記燃料電池の出口側に設けられ、前記酸化オフガスの湿度を測定する湿度センサをさらに備え、前記制御手段は、前記湿度センサにより測定された測定湿度が予め定められた下限湿度よりも低い場合に、前記燃料電池の水分状態が乾燥状態であると判定することができる。
上記燃料電池システムにおいて、上記コンプレッサから供給される前記酸化ガスの供給流量を測定する流量センサをさらに備え、前記制御手段は、前記流量センサにより測定された測定供給流量と前記コンプレッサによる前記酸化ガスの目標供給流量との差と、前記測定湿度とを用いて、前記調整弁の前記所定開度を決定することができる。
これにより、例えば、測定湿度から判定可能な燃料電池内の乾燥度合いを考慮しながら、測定供給流量と目標供給流量との差に応じて、調整弁の開度を決定することが可能となる。
上記燃料電池システムにおいて、上記燃料電池のインピーダンスを測定するインピーダンス測定部をさらに備え、前記制御手段は、前記インピーダンス測定部により測定された測定インピーダンスが予め定められた上限インピーダンスよりも高い場合に、前記燃料電池の水分状態が乾燥状態であると判定することができる。
上記燃料電池システムにおいて、上記制御手段は、前記流量センサにより測定された測定供給流量と前記コンプレッサによる前記酸化ガスの目標供給流量との差と、前記測定インピーダンスとを用いて、前記調整弁の前記所定開度を決定することができる。
これにより、例えば、測定インピーダンスから判定可能な燃料電池内の乾燥度合いを考慮しながら、測定供給流量と目標供給流量との差に応じて、調整弁の開度を決定することが可能となる。
上記燃料電池システムにおいて、上記制御手段は、前記調整弁を開弁した後に、前記測定供給流量から前記目標供給流量を減算した値が、予め定められた値以下に到達したときに、前記調整弁を閉弁させることができる。
これにより、測定供給流量から目標供給流量を減算した値が、燃料電池内の乾燥を抑制できる範囲にまで低下した場合には、調整弁を閉弁させることが可能となる。
上記燃料電池システムにおいて、上記酸化ガス供給流路および酸化オフガス排出流路には、前記コンプレッサから吐出された前記酸化ガスを、前記酸化オフガスを用いて加湿する加湿器を設けることができる。
これにより、加湿器を用いて燃料電池内の乾燥度合いを調整することができる。
本発明によれば、燃料電池内の乾燥を抑制することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る燃料電池システムの好適な各実施形態について説明する。各実施形態では、本発明に係る燃料電池システムを燃料電池車両(FCHV;Fuel Cell Hybrid Vehicle)の車載発電システムとして用いた場合について説明する。
各実施形態における燃料電池システムは、燃料電池に酸化ガスを供給するコンプレッサから吐出された酸化ガスの一部を空気供給流路から空気排出流路に合流させるためのバイパス流路を備えた燃料電池システムであって、燃料電池の水分状態が乾燥状態であり、かつ、コンプレッサのモータの回転数が目標回転数よりも大きいと判定した場合に、バイパス流路に設けた調整弁を所定期間、所定開度だけ開弁させることで、燃料電池内の乾燥を抑制させるものである。以下に、このような特徴を有する各実施形態の燃料電池システムについて詳細に説明する。
[第1実施形態]
まず、図1を参照して、第1実施形態における燃料電池システムの構成について説明する。図1は、第1実施形態における燃料電池システムを模式的に示した構成図である。
同図に示すように、燃料電池システム1は、反応ガスである酸化ガスおよび燃料ガスの供給を受けて電気化学反応により電力を発生する燃料電池2と、酸化ガスとしての空気を燃料電池2に供給する酸化ガス配管系3と、燃料ガスとしての水素を燃料電池2に供給する水素ガス配管系4と、システムの電力を充放電する電力系5と、システム全体を統括制御する制御部6(制御手段)とを有する。
燃料電池2は、例えば、高分子電解質型燃料電池であり、多数の単セルを積層したスタック構造となっている。単セルは、イオン交換膜からなる電解質の一方の面にカソード極(空気極)を有し、他方の面にアノード極(燃料極)を有し、さらにカソード極およびアノード極を両側から挟み込むように一対のセパレータを有する構造となっている。この場合、一方のセパレータの水素ガス流路に水素ガスが供給され、他方のセパレータの酸化ガス流路に酸化ガスが供給され、これらの反応ガスが化学反応することで電力が発生する。燃料電池2には、燃料電池2の出力電圧を測定する電圧センサVと、燃料電池2の出力電流を測定する電流センサAが設けられている。
酸化ガス配管系3は、フィルタを介して取り込まれる大気中の酸化ガスを圧縮してから送出するコンプレッサ31と、酸化ガスを燃料電池2に供給するための空気供給流路32(酸化ガス供給流路)と、燃料電池2から排出された酸化オフガスを排出するための空気排出流路33(酸化オフガス排出流路)と、コンプレッサ31から吐出された酸化ガスの一部を、燃料電池2をバイパスさせて空気排出流路33に合流させるためのバイパス流路34とを有する。
コンプレッサ31には、コンプレッサ31のモータの回転数を測定する回転数センサRが設けられている。空気供給流路32のうち、コンプレッサ31の出口側には、コンプレッサ31から吐出される酸化ガスの流量を測定する流量センサNが設けられている。空気排出流路33には、燃料電池2内の酸化ガスの圧力を調整するための調圧弁35が設けられている。空気供給流路32および空気排出流路33には、コンプレッサ31から圧送された酸化ガスを燃料電池2から排出された酸化オフガスを用いて加湿する加湿器37が設けられている。
バイパス流路34は、空気供給流路32のうちのコンプレッサ31の下流側から分岐し、燃料電池2をバイパスして空気排出流路33に接続する流路である。バイパス流路34には、空気供給流路32から空気排出流路33に合流させる酸化ガスの流量を調整する調整弁36が設けられている。調整弁36は、制御部6に電気的に接続されており、調整弁36の開度は、制御部6によって制御される。
水素ガス配管系4は、高圧の水素ガスを貯留した燃料供給源としての水素タンク40と、水素タンク40の水素ガスを燃料電池2に供給するための燃料供給流路としての水素供給流路41と、燃料電池2から排出された水素オフガスを水素供給流路41に戻すための水素循環流路42とを有する。水素供給流路41には、水素ガスの圧力を予め設定した二次圧に調圧するレギュレータ43が設けられている。水素循環流路42には、水素循環流路42内の水素オフガスを加圧して水素供給流路41側へ送り出す水素ポンプ44が設けられている。
電力系5は、DC/DCコンバータ51と、二次電池であるバッテリ52と、トラクションインバータ53と、トラクションモータ54と、図示しない各種の補機インバータ等とを有する。DC/DCコンバータ51は、直流の電圧変換器であり、バッテリ52から入力された直流電圧を調整してトラクションインバータ53側に出力する機能と、燃料電池2またはトラクションモータ54から入力された直流電圧を調整してバッテリ52に出力する機能と、を有する。バッテリ52は、バッテリセルが積層されて一定の高電圧を端子電圧とし、図示しないバッテリコンピュータの制御によって余剰電力を充電したり補助的に電力を供給したりすることが可能になっている。トラクションインバータ53は、直流電流を三相交流に変換し、トラクションモータ54に供給する。トラクションモータ54は、例えば三相交流モータであり、燃料電池システム1が搭載される燃料電池車両の主動力源を構成する。
制御部6は、燃料電池車両に設けられた加速操作部材(例えば、アクセル)の操作量を測定し、加速要求値(例えば、トラクションモータ等の電力消費装置からの要求発電量)等の制御情報を受けて、システム内の各種機器の動作を制御する。なお、電力消費装置には、トラクションモータの他に、例えば、燃料電池2を作動させるために必要な補機装置(例えばコンプレッサ31や水素ポンプ44のモータ等)、車両の走行に関与する各種装置(変速機、車輪制御装置、操舵装置、懸架装置等)で使用されるアクチュエータ、乗員空間の空調装置(エアコン)、照明、オーディオ等が含まれる。
制御部6は、物理的には、例えば、CPUと、メモリ61(記憶部)と、入出力インターフェースとを有する。メモリ61には、例えば、CPUで処理される制御プログラムや制御データを記憶するROMや、主として制御処理のための各種作業領域として使用されるRAMが含まれる。これらの要素は、互いにバスを介して接続されている。入出力インターフェースには、電圧センサV、電流センサA、流量センサNおよび回転数センサR等の各種センサが接続されているとともに、コンプレッサ31、調圧弁35、調整弁36、水素ポンプ44およびトラクションモータ54等を駆動させるための各種ドライバが接続されている。
CPUは、ROMに記憶された制御プログラムに従って、入出力インターフェースを介して各種センサでの測定結果を受信し、RAM内の各種データ等を用いて処理することで、後述する調整弁36の開度制御処理等を実行する。また、CPUは、入出力インターフェースを介して各種ドライバに制御信号を出力することにより、燃料電池システム1全体を制御する。以下に、制御部6によって行われる調整弁36の開度制御処理について説明する。
制御部6は、燃料電池2の水分状態が乾燥状態であり、かつ、回転数センサRにより測定された回転数が目標回転数よりも大きいと判定した場合に、調整弁36を所定開度だけ開弁させる。
燃料電池2の水分状態が乾燥状態であるか否かは、例えば、以下のようにして判定することができる。まず、制御部6は、電流センサAにより測定された測定電流値に対応する最適電圧値を、燃料電池の最適I−V特性マップから抽出する。続いて、制御部6は、最適I−V特性マップから抽出した最適電圧値と電圧センサVにより測定された測定電圧値との差が予め定められた閾値よりも大きい場合に、燃料電池2の水分状態が乾燥状態であると判定する。第1実施形態では、上述した最適電圧値と測定電圧値との差を、燃料電池のスタックの乾き度合いを示すファクターとして用い、最適電圧値と測定電圧値との差が大きいほど、燃料電池のスタックが乾燥していると判定する。
ここで、燃料電池の最適I−V特性マップは、燃料電池の運転状態が最適な運転状態であるときの基準となる出力電圧値と出力電流値との関係を表すテーブルである。最適I−V特性マップは、予め実験などにより求められ、製造出荷時などに制御部6のメモリ61に格納される。
調整弁36の所定開度は、例えば、以下のようにして決定する。制御部6は、流量センサNにより測定された測定供給流量とコンプレッサ31による酸化ガスの目標供給流量との差と、最適電圧値と測定電圧値との差とを用いて、調整弁36の所定開度を決定する。具体的には、測定供給流量から目標供給流量を減算した値と、最適電圧値から測定電圧値を減算した値との関係から調整弁36の開度を求めるための弁開度マップを用いて所定開度を決定する。
弁開度マップは、測定供給流量と目標供給流量との差が大きくなるにしたがって、所定開度が大きくなるように設定されており、この測定供給流量と目標供給流量との差に応じて大きくなる所定開度の増大率は、最適電圧値と測定電圧値との差が小さいほど、低下するように設定されている。
弁開度マップをこのように設定することで、測定供給流量と目標供給流量との差が大きくても、最適電圧値と測定電圧値との差が小さい場合には、調整弁36の開度を小さくすることができる。つまり、燃料電池のスタックの乾き度合いが良好状態であるか、良好状態に近い場合には、測定供給流量と目標供給流量との差が大きくても、乾き度合いに応じて調整弁36の開度を小さくすることができる。これにより、調整弁36が過度に開弁してしまう事態を抑制することができる。弁開度マップは、予め実験などにより求められ、製造出荷時などに制御部6のメモリ61に格納される。
制御部6は、決定した開度で調整弁36を作動させるための開度指示を調整弁36に送出する。制御部6は、調整弁36を開弁させた後に、測定供給流量から目標供給流量を減算した値が、予め定められた閾値以下に到達したときに、調整弁36を閉弁させる。この閾値は、測定供給流量から目標供給流量を減算した値が、燃料電池内の乾燥を抑制できる範囲にまで低下したと判断する際の基準値であり、予め実験等により求められ、製造出荷時などに制御部6のメモリ61に格納される。
なお、調整弁36を閉弁させるタイミングは、これに限定されない。例えば、予め調整弁36の開度等に応じて開弁の継続時間を定めておき、開弁させてから所定の継続時間が経過したときに、調整弁36を閉弁させることとしてもよい。
次に、図2に示すフローチャートを用いて、第1実施形態における調整弁36の開度制御処理について説明する。この調整弁36の開度制御処理は、例えば、イグニッションキーがONされたときに開始され、運転が終了するまで繰り返し実行される。
最初に、制御部6は、電流センサAによって測定された測定電流値を用いて、最適I−V特性マップから、測定電流値に対応する最適電圧値を抽出することで、最適電圧値を決定する(ステップS101)。
続いて、制御部6は、決定した最適電圧値から電圧センサVにより測定された測定電圧値を減算した値が予め定められた閾値よりも大きいか否かを判定する(ステップS102)。この判定がNOである場合(ステップS102;NO)には、処理を上述したステップS101に移行する。
一方、ステップS102の判定で、減算値が閾値よりも大きいと判定された場合(ステップS102;YES)に、制御部6は、回転数センサRにより測定された回転数が目標回転数よりも大きいか否かを判定する(ステップS103)。この判定がNOである場合(ステップS103;NO)には、調整弁36の開度制御処理を終了する。
一方、ステップS103の判定で、測定回転数が目標回転数よりも大きいと判定された場合(ステップS103;YES)に、制御部6は、流量センサNにより測定された測定供給流量からコンプレッサ31による酸化ガスの目標供給流量を減算した値と、最適電圧値から測定電圧値を減算した値とを用いて、調整弁36の開度を決定する(ステップS104)。
続いて、制御部6は、決定した開度で作動するように、調整弁36に開度指示を送出する(ステップS105)。
続いて、測定供給流量から目標供給流量を減算した値が、予め定められた閾値以下であるか否かを判定する(ステップS106)。この判定がNOである場合(ステップS106;NO)に、制御部6は、電流センサAによって測定された測定電流値を用いて、最適I−V特性マップから、測定電流値に対応する最適電圧値を抽出することで、最適電圧値を決定し(ステップS107)、処理を上述したステップS104に移行する。
一方、ステップS106の判定で、減算値が予め定められた閾値以下であると判定された場合(ステップS106;YES)に、制御部6は、調整弁36を閉弁させるために、調整弁36に対して閉弁指示を送出する(ステップS108)。
上述してきたように、第1実施形態における燃料電池システム1によれば、燃料電池2の水分状態が乾燥状態であり、かつ、コンプレッサ31のモータの回転数が目標回転数よりも大きい場合には、バイパス流路34に設けられた調整弁36を所定期間、所定開度だけ開弁させることができ、コンプレッサ31から燃料電池2に供給される酸化ガスの一部を、バイパス流路34を介して空気排出流路35に合流させることができる。これにより、例えば、燃料電池2の水分状態が乾燥状態であるときに、燃料電池2の運転状態が高負荷状態から低負荷状態に変動した場合であっても、燃料電池2に供給される酸化ガスの流量を減少させることができる。したがって、例えば、コンプレッサ31の応答にタイムラグが生ずる場合でも、本来供給されるべき酸化ガスの流量よりも多量の酸化ガスが燃料電池2に供給される事態を回避することが可能となる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態における燃料電池システムでは、燃料電池のスタックの乾き度合いを示すファクターとして、最適I−V特性マップから求まる最適電圧値と測定電圧値との差を用いているが、第2実施形態における燃料電池システムでは、燃料電池のスタックの乾き度合いを示すファクターとして、燃料電池から排出される酸化オフガスの湿度を用いる点で相違する。
図3は、第2実施形態における燃料電池システムを模式的に示した構成図である。図3に示すように、第2実施形態における燃料電池システムは、空気排出流路33のうちの燃料電池2の出口側に湿度センサHがさらに設けられている点で第1実施形態における燃料電池システムの構成と異なる。それ以外の構成については、第1実施形態における燃料電池システムの各構成と同様であるため、各構成要素には同一の符合を付しその説明は省略するとともに、以下においては、主に第1実施形態との相違点について説明する。
湿度センサHは、燃料電池2と調圧弁35との間における酸化オフガスの湿度を測定する。
第2実施形態における制御部6は、例えば、以下のようにして、燃料電池2の水分状態が乾燥状態であるか否かを判定する。制御部6は、湿度センサHにより測定された測定湿度が予め定められた下限湿度よりも小さい場合に、燃料電池2の水分状態が乾燥状態であると判定する。第2実施形態では、測定湿度を、燃料電池のスタックの乾き度合いを示すファクターとして用い、この測定湿度が小さいほど、燃料電池のスタックが乾燥していると判定する。
第2実施形態における制御部6は、例えば、以下のようにして、調整弁36の所定開度を決定する。制御部6は、流量センサNにより測定された測定供給流量とコンプレッサ31による酸化ガスの目標供給流量との差と、測定湿度とを用いて、調整弁36の所定開度を決定する。具体的には、測定供給流量から目標供給流量を減算した値と、測定湿度との関係から調整弁36の開度を求めるための弁開度マップを用いて所定開度を決定する。
第2実施形態における弁開度マップは、測定供給流量と目標供給流量との差が大きくなるにしたがって、所定開度が大きくなるように設定されており、この測定供給流量と目標供給流量との差に応じて大きくなる所定開度の増大率は、測定湿度が高いほど、低下するように設定されている。
弁開度マップをこのように設定することで、測定供給流量と目標供給流量との差が大きくても、測定湿度が高い場合には、調整弁36の開度を小さくすることができる。つまり、燃料電池のスタックの乾き度合いが良好状態であるか、良好状態に近い場合には、測定供給流量と目標供給流量との差が大きくても、乾き度合いに応じて調整弁36の開度を小さくすることができる。これにより、調整弁36が過度に開弁してしまう事態を抑制することができる。弁開度マップは、予め実験などにより求められ、製造出荷時などに制御部6のメモリ61に格納される。
次に、図4に示すフローチャートを用いて、第2実施形態における調整弁36の開度制御処理について説明する。この調整弁36の開度制御処理は、例えば、イグニッションキーがONされたときに開始され、運転が終了するまで繰り返し実行される。
最初に、制御部6は、湿度センサHによって測定された測定湿度が予め定められた下限湿度よりも小さいか否かを判定する(ステップS201)。この判定がNOである場合(ステップS201;NO)には、このステップS201の処理を繰り返す。
一方、ステップS201の判定で、測定湿度が下限湿度よりも小さいと判定された場合(ステップS201;YES)に、制御部6は、回転数センサRにより測定された回転数が目標回転数よりも大きいか否かを判定する(ステップS202)。この判定がNOである場合(ステップS202;NO)には、調整弁36の開度制御処理を終了する。
一方、ステップS202の判定で、測定回転数が目標回転数よりも大きいと判定された場合(ステップS202;YES)に、制御部6は、流量センサNにより測定された測定供給流量からコンプレッサ31による酸化ガスの目標供給流量を減算した値と、測定湿度とを用いて、調整弁36の開度を決定する(ステップS203)。
続いて、制御部6は、決定した開度で作動するように、調整弁36に開度指示を送出する(ステップS204)。
続いて、測定供給流量から目標供給流量を減算した値が、予め定められた閾値以下であるか否かを判定する(ステップS205)。この判定がNOである場合(ステップS205;NO)には、処理を上述したステップS203に移行する。
一方、ステップS205の判定で、減算値が予め定められた閾値以下であると判定された場合(ステップS205;YES)に、制御部6は、調整弁36を閉弁させるために、調整弁36に対して閉弁指示を送出する(ステップS206)。
上述してきたように、第2実施形態における燃料電池システム1によれば、燃料電池2の水分状態が乾燥状態であり、かつ、コンプレッサ31のモータの回転数が目標回転数よりも大きい場合には、バイパス流路34に設けられた調整弁36を所定期間、所定開度だけ開弁させることができ、コンプレッサ31から燃料電池2に供給される酸化ガスの一部を、バイパス流路34を介して空気排出流路35に合流させることができる。これにより、例えば、燃料電池2の水分状態が乾燥状態であるときに、燃料電池2の運転状態が高負荷状態から低負荷状態に変動した場合であっても、燃料電池2に供給される酸化ガスの流量を減少させることができる。したがって、例えば、コンプレッサ31の応答にタイムラグが生ずる場合でも、本来供給されるべき酸化ガスの流量よりも多量の酸化ガスが燃料電池2に供給される事態を回避することが可能となる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態について説明する。上述した第1実施形態における燃料電池システムでは、燃料電池のスタックの乾き度合いを示すファクターとして、最適I−V特性マップから求まる最適電圧値と測定電圧値との差を用いているが、第3実施形態における燃料電池システムでは、燃料電池のスタックの乾き度合いを示すファクターとして、燃料電池のインピーダンスを用いる点で相違する。
図5は、第3実施形態における燃料電池システムを模式的に示した構成図である。図5に示すように、第3実施形態における燃料電池システムは、制御部6にインピーダンス測定部62がさらに設けられている点で第1実施形態における燃料電池システムの構成と異なる。それ以外の構成については、第1実施形態における燃料電池システムの各構成と同様であるため、各構成要素には同一の符合を付しその説明は省略するとともに、以下においては、主に第1実施形態との相違点について説明する。
インピーダンス測定部62は、例えば、交流インピーダンス法により、燃料電池2の現在のインピーダンスを測定する。なお、インピーダンス測定部62は、必ずしも制御部6に設ける必要はなく、例えば、燃料電池システム1内に独立して設けることとしてもよい。
第3実施形態における制御部6は、例えば、以下のようにして、燃料電池2の水分状態が乾燥状態であるか否かを判定する。制御部6は、インピーダンス測定部62により測定された測定インピーダンスが予め定められた上限インピ−ダンスよりも大きい場合に、燃料電池2の水分状態が乾燥状態であると判定する。第3実施形態では、測定インピ−ダンスを、燃料電池のスタックの乾き度合いを示すファクターとして用い、この測定インピ−ダンスが大きいほど、燃料電池のスタックが乾燥していると判定する。
第3実施形態における制御部6は、例えば、以下のようにして、調整弁36の所定開度を決定する。制御部6は、流量センサNにより測定された測定供給流量とコンプレッサ31による酸化ガスの目標供給流量との差と、測定インピ−ダンスとを用いて、調整弁36の所定開度を決定する。具体的には、測定供給流量から目標供給流量を減算した値と、測定インピ−ダンスとの関係から調整弁36の開度を求めるための弁開度マップを用いて所定開度を決定する。
第3実施形態における弁開度マップは、測定供給流量と目標供給流量との差が大きくなるにしたがって、所定開度が大きくなるように設定されており、この測定供給流量と目標供給流量との差に応じて大きくなる所定開度の増大率は、測定インピ−ダンスが小さいほど、低下するように設定されている。
弁開度マップをこのように設定することで、測定供給流量と目標供給流量との差が大きくても、測定インピーダンスが小さい場合には、調整弁36の開度を小さくすることができる。つまり、燃料電池のスタックの乾き度合いが良好状態であるか、良好状態に近い場合には、測定供給流量と目標供給流量との差が大きくても、乾き度合いに応じて調整弁36の開度を小さくすることができる。これにより、調整弁36が過度に開弁してしまう事態を抑制することができる。弁開度マップは、予め実験などにより求められ、製造出荷時などに制御部6のメモリ61に格納される。
次に、図6に示すフローチャートを用いて、第3実施形態における調整弁36の開度制御処理について説明する。この調整弁36の開度制御処理は、例えば、イグニッションキーがONされたときに開始され、運転が終了するまで繰り返し実行される。
最初に、制御部6は、インピーダンス測定部62によって測定された測定インピーダンスが予め定められた上限インピーダンスよりも大きいか否かを判定する(ステップS301)。この判定がNOである場合(ステップS301;NO)には、このステップS301の処理を繰り返す。
一方、ステップS301の判定で、測定インピーダンスが上限インピーダンスよりも大きいと判定された場合(ステップS301;YES)に、制御部6は、回転数センサRにより測定された回転数が目標回転数よりも大きいか否かを判定する(ステップS302)。この判定がNOである場合(ステップS302;NO)には、調整弁36の開度制御処理を終了する。
一方、ステップS302の判定で、測定回転数が目標回転数よりも大きいと判定された場合(ステップS302;YES)に、制御部6は、流量センサNにより測定された測定供給流量からコンプレッサ31による酸化ガスの目標供給流量を減算した値と、測定インピーダンスとを用いて、調整弁36の開度を決定する(ステップS303)。
続いて、制御部6は、決定した開度で作動するように、調整弁36に開度指示を送出する(ステップS304)。
続いて、測定供給流量から目標供給流量を減算した値が、予め定められた閾値以下であるか否かを判定する(ステップS305)。この判定がNOである場合(ステップS305;NO)には、処理を上述したステップS303に移行する。
一方、ステップS305の判定で、減算値が予め定められた閾値以下であると判定された場合(ステップS305;YES)に、制御部6は、調整弁36を閉弁させるために、調整弁36に対して閉弁指示を送出する(ステップS306)。
上述してきたように、第3実施形態における燃料電池システム1によれば、燃料電池2の水分状態が乾燥状態であり、かつ、コンプレッサ31のモータの回転数が目標回転数よりも大きい場合には、バイパス流路34に設けられた調整弁36を所定期間、所定開度だけ開弁させることができ、コンプレッサ31から燃料電池2に供給される酸化ガスの一部を、バイパス流路34を介して空気排出流路35に合流させることができる。これにより、例えば、燃料電池2の水分状態が乾燥状態であるときに、燃料電池2の運転状態が高負荷状態から低負荷状態に変動した場合であっても、燃料電池2に供給される酸化ガスの流量を減少させることができる。したがって、例えば、コンプレッサ31の応答にタイムラグが生ずる場合でも、本来供給されるべき酸化ガスの流量よりも多量の酸化ガスが燃料電池2に供給される事態を回避することが可能となる。
なお、上述した各実施形態において、調整弁36を開弁させる際の条件の一つに、コンプレッサ31のモータの測定回転数が目標回転数よりも大きいことを含んでいるが、この条件に替えて、コンプレッサ31のモータへの指示回転数が、前回の指示回転数よりも低いことを含むこととしてもよい。
また、上述した各実施形態において、調整弁36の開度を決定する際に、燃料電池のスタックの乾き度合いを考慮して開度を決定しているが、燃料電池のスタックの乾き度合いを考慮せずに、コンプレッサ31の測定供給流量と目標供給流量との差のみに応じて所定開度を決定することとしてもよい。具体的には、測定供給流量と目標供給流量との差が大きくなるほど、調整弁36の開度が大きくなるように所定開度を決定することとしてもよい。
また、上述した各実施形態における燃料電池システムの空気供給流路32および空気排出流路33には、加湿器37が設けられているが、本願発明は、燃料電池内の乾燥を抑制することができるため、加湿器37が設けられていない燃料電池システム1にも適用可能である。
また、上述した各実施形態においては、本発明に係る燃料電池システムを燃料電池車両に搭載した場合について説明しているが、燃料電池車両以外の各種移動体(ロボット、船舶、航空機等)にも本発明に係る燃料電池システムを適用することができる。また、本発明に係る燃料電池システムを、建物(住宅、ビル等)用の発電設備として用いられる定置用発電システムに適用することもできる。
第1実施形態における燃料電池システムを模式的に示す構成図である。 第1実施形態における調整弁の開度制御処理を説明するためのフローチャートである。 第2実施形態における燃料電池システムを模式的に示す構成図である。 第2実施形態における調整弁の開度制御処理を説明するためのフローチャートである。 第3実施形態における燃料電池システムを模式的に示す構成図である。 第3実施形態における調整弁の開度制御処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…燃料電池システム、2…燃料電池、3…酸化ガス配管系、4…水素ガス配管系、5…電力系、6…制御部、31…コンプレッサ、32…空気供給流路、33…空気排出流路、34…バイパス流路、35…調圧弁、36…調整弁、37…加湿器、61…メモリ、62…インピーダンス測定部、V…電圧センサ、A…電流センサ、N…流量センサ、R…回転数センサ、H…湿度センサ。

Claims (10)

  1. 反応ガスの供給を受けて当該反応ガスの電気化学反応により電力を発生する燃料電池と、
    前記反応ガスのうちの前記酸化ガスを前記燃料電池に供給するための酸化ガス供給流路と、
    前記酸化ガス供給流路に設けられ、前記酸化ガスを前記燃料電池に供給するコンプレッサと、
    前記燃料電池から排出される酸化オフガスを排出するための酸化オフガス排出流路と、
    前記酸化ガス供給流路の前記コンプレッサの下流側から分岐し、前記燃料電池をバイパスして前記酸化オフガス排出流路に接続するバイパス流路と、
    前記バイパス流路に設けられ、前記酸化ガス供給流路から前記酸化オフガス排出流路に合流させる前記酸化ガスの流量を調整するための調整弁と、
    前記コンプレッサのモータの回転数を測定する回転数センサと、
    前記燃料電池の水分状態が乾燥状態であり、かつ、前記回転数センサにより測定された回転数が目標回転数よりも大きいと判定した場合に、前記調整弁を所定期間、所定開度だけ開弁させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記コンプレッサから供給される前記酸化ガスの供給流量を測定する流量センサをさらに備え、
    前記制御手段は、前記流量センサにより測定された測定供給流量と前記コンプレッサによる前記酸化ガスの目標供給流量との差に応じて前記調整弁の前記所定開度を決定することを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記燃料電池の出力電流値を測定する電流センサと、
    前記燃料電池の出力電圧値を測定する電圧センサと、
    燃料電池の運転状態が最適な運転状態であるときの基準となる前記出力電圧値と前記出力電流値との関係を記憶する記憶部と、をさらに備え、
    前記制御手段は、前記電流センサにより測定された測定電流値に対応する最適電圧値を前記記憶部から読み出し、読み出した前記最適電圧値と前記電圧センサにより測定された測定電圧値との差が予め定められた閾値よりも大きい場合に、前記燃料電池の水分状態が乾燥状態であると判定することを特徴とする請求項2記載の燃料電池システム。
  4. 前記制御手段は、前記流量センサにより測定された測定供給流量と前記コンプレッサによる前記酸化ガスの目標供給流量との差と、前記最適電圧値と前記測定電圧値との差とを用いて、前記調整弁の前記所定開度を決定することを特徴とする請求項3記載の燃料電池システム。
  5. 前記酸化オフガス排出流路の前記燃料電池の出口側に設けられ、前記酸化オフガスの湿度を測定する湿度センサをさらに備え、
    前記制御手段は、前記湿度センサにより測定された測定湿度が予め定められた下限湿度よりも低い場合に、前記燃料電池の水分状態が乾燥状態であると判定することを特徴とする請求項2記載の燃料電池システム。
  6. 前記制御手段は、前記流量センサにより測定された測定供給流量と前記コンプレッサによる前記酸化ガスの目標供給流量との差と、前記測定湿度とを用いて、前記調整弁の前記所定開度を決定することを特徴とする請求項5記載の燃料電池システム。
  7. 前記燃料電池のインピーダンスを測定するインピーダンス測定部をさらに備え、
    前記制御手段は、前記インピーダンス測定部により測定された測定インピーダンスが予め定められた上限インピーダンスよりも高い場合に、前記燃料電池の水分状態が乾燥状態であると判定することを特徴とする請求項2記載の燃料電池システム。
  8. 前記制御手段は、前記流量センサにより測定された測定供給流量と前記コンプレッサによる前記酸化ガスの目標供給流量との差と、前記測定インピーダンスとを用いて、前記調整弁の前記所定開度を決定することを特徴とする請求項7記載の燃料電池システム。
  9. 前記制御手段は、前記調整弁を開弁した後に、前記測定供給流量から前記目標供給流量を減算した値が、予め定められた値以下に到達したときに、前記調整弁を閉弁させることを特徴とする請求項2〜8のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  10. 前記酸化ガス供給流路および酸化オフガス排出流路には、前記コンプレッサから吐出された前記酸化ガスを、前記酸化オフガスを用いて加湿する加湿器が設けられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
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