JP2010112445A - 配管接続金具用係止部材 - Google Patents

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正二 横山
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Abstract

【課題】配管接続金具の支脚の外側を覆いつつ弾性装着し、その弾性力によりクリアランスギャップを吸収して弛緩状態とならないようにすることにより、振動を受けた場合においても遊動することがない係止部材となるようにする。
【解決手段】締結時に配管のフランジが臨む窓孔が形成され、略コの字状をなす基部から延びる左右対称形状の一対の腕部の先端を折曲して支脚となるようにした配管接続金具の前記支脚に装着する係止部材であり、前記配管接続金具を配管に装着した状態において定めた支脚の端部間の基準となる横幅の長さより小さい寸法で板状主体の両端部を折曲して係止壁を形成するとともに、該係止壁と配管接続金具の支脚の先端との間に生じるクリアランスギャップを吸収するため、前記板状主体が弾性変形可能となるように曲成することにより、配管接続金具の支脚へ弛緩せずに弾性装着できるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、給湯器などの内部において配管路を構成するため、配管同士を締結して接続状態が強固に維持できるようにした配管接続金具用係止部材に関するものである。
高圧の水道水が供給される給湯器などにおいては、内部の配管路にウォーターハンマー現象が発生することが知られており、このときの衝撃荷重の影響は配管の接続部に顕著に現れる。そこで、ウォーターハンマー現象の影響を受け易い配管の接続部には、通常、図9に示すような金属弾性板材により成形された配管接続金具が装着されている(特許文献1参照)。
この配管接続金具は、接続される双方の配管の端部に形成されたフランジを同時に締結するようにしたものであり、図9に例示する配管接続金具50の場合は、略コの字状をなす基部51とその基部51から延びる左右対称形状の一対の腕部52、53を備えるもので、前記腕部52、53は基部51に連接する上腕部52a、53aおよび下腕部52b、53bが屈曲部52c、53cを境にくの字状をなす形状となっている。腕部52,53の先端はさらに屈曲部52d、53dにおいて外方に折り曲げられ、支脚52e,53eとなるようにしている。
このように形成された配管接続金具50には配管のフランジが臨む窓孔54が形成されており、図10に示すように装着すると、配管100、101のフランジ100a、101aを窓孔54で同時に締結し、接続状態が維持されるようにしている。なお、前記配管接続金具50は、配管100、101の軸心から基部51の頂部までの距離と、配管100、101の軸心から腕部52,53の屈曲部52c、53cの頂部までの距離と、配管100、101の軸心から支脚52e、53eの先端までの距離とがほぼ等しく、同一円周上に位置するように形成してあり、したがって、支脚52e、53eは同図に示すように水平状態に近い形状となっている。
このように成形された配管接続金具50は配管100、101のフランジ100a、101aを跨ぐ状態で押し込んで装着され、支脚52e,53eの間が開口したままの図10に示す状態において配管100、101に流体が流れ、ウォーターハンマー現象による衝撃が発生すると、配管の接続部分でフランジ100a、101aを相対方向へ分離する力が働く。このような負荷が繰り返し加わると、配管接続金具50の支脚52e、53eから図11に示すように亀裂Sが生じて破断し、本来の機能が得られなくなる。
そして、配管接続金具が破断に至った場合は、直ちに漏水事故などの重大事となるため、配管接続金具の耐久性の向上はきわめて重要な課題となっている。この配管接続金具の耐久性について、例えば、給湯器において要求される基準では、ウォーターハンマー現象の繰り返し耐久性試験において、20万回以上の衝撃に耐え得る耐久力が必要とされている。
このような要求の下において配管接続金具の耐久性を向上するため、素材の選択、板厚の設定などの試行錯誤が繰り返されているが、支脚が開口しているため、この部分の構造的剛性が低下するという大きな課題を残すものであり、開口部が存在することから脱落の懸念を払拭できるものではなかった。かかる課題は、この種の配管接続金具の実用化された端緒において既に懸案となっており、このため、支脚の間を橋絡し、この部分の構造的剛性を向上するとともに脱落を防止するようにした試みがなされている(特許文献2、特許文献3参照)。
上記特許文献2は、連結装置の端部を結束するようにしたものであり、上記特許文献3は、配管接続金具相当のクリップに脱落防止用のカバーを採用したものであるが、装着の容易性に難があり、また、脱落する懸念があるところから、かかる問題に対応すべくカバーを分割体で構成し、この分割体を左右にスライドさせてクリップに装着するようにしたものがある(特許文献4参照)。
上記特許文献3および特許文献4は、クリップの開口部、即ち、支脚52e,53eの端部を外側から覆う状態で装着するようにしたものであるが、支脚52e、53eの窓孔を利用し、この窓孔の内側へ抜止具を装着するもの(特許文献5参照)、あるいは係止片を装着するもの(特許文献6参照)が提案されている。
実用新案登録第3084382号公報 実開昭58−9587号公報 特開平8−28770号公報 特開2004−69009号公報 特開2004−156755号公報 特開2006−90526号公報
上記特許文献2に開示された連結装置において抜け止め効果が得られるようにするためには、連結装置の端部の結束を要するもので、このための施行作業を狭隘な空間の装置内部で行うことは甚だ困難であり、所謂ワンタッチ装着を望むことは到底できない。また、特許文献3に開示された技術においても、カバーはクリップに弾性結合しなければならないので、クリップの端部を工具などで内方に撓ませている間にカバーを装着するという施工作業が必要となり、この場合もワンタッチ装着が不能である。
また、特許文献4に開示された技術による場合は、分割体がきわめて複雑な構造となるもので、部品点数が多くなるとともに製造コストが高くなり、合成樹脂成型により製作した場合は経時的な劣化が懸念され、高熱を伴う配管には採用することができない。さらに、特許文献5に開示された技術による場合においても、抜止具が弾性結合することを前提となることから、弾性が得られる合成樹脂製を代表的実施例としており、この場合も経時的な劣化や高熱に対する問題がある。
そして、特許文献6に開示された技術による場合は、特許文献5と同様に係止片を配管接続金具の支脚の窓孔へ内側から装着するようにしたもので、金属片の長手方向の両端部に係止部を形成し、この係止部を配管接続金具の窓孔に引っ掛けるとするものである。したがって、かかる構成による場合は、係止片の装着を容易となるようにするため、配管接続金具の支脚はハの字状に開口していることを前提としなければならない。
仮に、配管接続金具の支脚が特許文献1に示すように水平状態に近い場合、係止片の装着はきわめて困難なものとなる。即ち、この係止片は配管接続金具の支脚に装着状態の安定を得るため弾性結合させることを前提としているが、そのため、装着時に弾性が生ずるように弧状部が形成されていることを必須の要件としている。
しかしながら、かかる構成の係止片を水平状態に近い支脚に装着する場合は、窓孔の掛け止めする部分より長い係止片を、その弧状部の張力を抑圧しつつ装着することになることから、工具に頼る作業を強要されることになる。仮に、水平状態に近い支脚に装着した状態を想定すると、弧状部の張力が脱落方向に作用することになり、外力を受けた場合、容易に脱落してしまう懸念が残るものとなる。
さらに、特許文献5および特許文献6に開示された技術による場合は、配管接続金具の支脚の端部が露呈したままの状態となり、特許文献3および特許文献4による場合のように支脚の端部が覆蔽されることがない。しかしながら、この支脚の端部は外方に突き出し、特に角隅部は鋭利な状態となっており、しかも端縁にバリが残存している場合はさらに危険性の高いものとなり、点検作業時に作業者の指先や腕を傷付ける危険性、あるいはセンサー用などの配線類を傷付けたり切断する危険性がある。したがって、これらの危険性を未然に防止できる配慮も望まれるものであった。
ところで、既述の如く、ウォーターハンマー現象が配管の接続部分に影響すると、配管接続金具に衝撃が伝わり、その振動で弛緩した取付状態の係止具は遊動してしまうことになる。このような問題は、特許文献3および特許文献6による構成の場合は、一応回避することができるが、本願発明が前提とする配管接続金具の支脚の先端の外側を覆うように金属板材で構成した係止部材では、未だこの問題が残るものであった。
さらに、配管接続金具は、ステンレス鋼板などの金属材料をプレス加工などにより塑性変形して成形するが、例えば、金型の状態の経時変化などにより成形誤差が発生すると、支脚の先端間の寸法に差違が生じることがある。また、配管接続金具を配管に装着した場合においても、その装着状態の僅かな相違によって支脚の先端間の寸法に差違が生じてしまうことになる。
ところが、係止部材の横幅寸法は、配管接続金具を配管に装着したときの支脚間の基準寸法に合わせ、一定となるようにしていることから、装着状態において支脚間の寸法が基準寸法より狭くなった場合、配管接続金具の支脚の先端と係止部材の係止壁との間のクリアランスギャップが大きくなることから弛緩状態で装着されることになり、振動を受けると容易に遊動してしまうことになる。
本発明は、かかる問題を解決するためになされたもので、配管接続金具の支脚に片手の指先の作業のみでワンタッチ装着が可能となるようにした係止部材を提供するもので、配管接続金具の支脚の外側を覆いつつ弾性装着し、その弾性力により弛緩状態とならないようにして振動を受けた場合においても遊動することのない安定した装着が可能となることを目的とするものである。
そこで本発明は、以下の述べる手段により上記課題を解決するようにした。即ち、請求項1記載の発明では、締結時に配管のフランジが臨む窓孔が形成され、略コの字状をなす基部から延びる左右対称形状の一対の腕部の先端を折曲して支脚となるようにした配管接続金具の前記支脚の外側を覆うように装着する係止部材であり、前記配管接続金具を配管に装着した状態において定めた支脚の端部間の基準となる横幅の長さより小さい寸法で板状主体の両端部を折曲して係止壁を形成するとともに、該係止壁と配管接続金具の支脚の先端との間に生じるクリアランスギャップを吸収するため、前記板状主体が弾性変形可能となるように曲成することにより、配管接続金具の支脚へ弛緩せずに弾性装着できるようにする。
請求項2記載の発明では、上記請求項1記載の配管接続金具用係止部材において、係止壁の少なくとも一方に配管接続金具の支脚の端部に向けて垂下する逆止爪を形成するとともに、前記支脚に形成された窓孔に臨む起立片を形成する。
請求項3記載の発明では、上記請求項1記載の配管接続金具用係止部材において、係止壁の先端に案内面が形成されているようにする。
請求項4記載の発明では、上記請求項1記載の配管接続金具用係止部材において、板状主体に配管接続金具の支脚の両側を保持する保持片が形成されているようにする。
本発明によれば、片手の指先の作業のみで配管接続金具の支脚への装着が可能となる係止部材となるようにすることができるとともに、配管接続金具の支脚の外側を覆いつつ弾性装着するようにしたので、その弾性力により前記支脚の先端と係止部材の係止壁との間のクリアランスギャップが吸収され、装着状態が確実なものとなる。
以下、本発明の実施の形態を図にもとづいて詳細に説明する。なお、実施の形態における実施例の構成は、同径配管同士または異径配管同士を接続する配管接続金具の何れにも装着可能であり、実施の対象は限定されるものではない。
(第1実施例)
図1は、本発明の第1実施例の配管接続金具用係止部材1を示す斜視図であり、金属の板状鋼板(例えば、ステンレス鋼板)により一体に成形されるもので、板状主体11の両端の折曲部B1,B2の幅L1は、配管接続金具50を配管100、101のフランジ100a、101aに装着した状態において定めた支脚52e、53eの端部間の基準となる横幅の長さより小さい寸法となるようにする。そして、板状主体11の片端部には折曲部B1で鋭角に折曲された係止壁11aを形成する一方、他端部には折曲部B2で折曲されて起立し、案内面11eを有する係止壁11bを形成する。
前記板状主体11の片端部に形成された係止壁11aの近傍には、板状主体11から立ち上がる起立片11cが形成される一方、前記係止壁11bには上部を固定端として垂下する逆止爪11dを形成する。なお、前記起立片11cは、装着時に配管接続金具50の支脚52e、53eの一方の窓孔54に臨み、係止爪11dの先端部は一方の支脚52e、53e上に臨むように配慮してその形成位置を定める。そして、前記板状主体11の両
端部間は外方へ膨出させ、弾性変形可能となるように曲成する。
このように成形された係止部材1を配管接続金具50に装着する場合は、まず、図2(A)に示すように配管接続金具50の支脚52e、53eの何れか一方(図2(A)で示す例では支脚53e)に係止壁11aを掛け止めする。つぎに、図2(B)に示すように他端部の係止壁11bを配管接続金具50の他方の支脚52eに押し込み、逆止爪11dが支脚52eの端部を乗り越えると、係止壁11bは原形に復帰し、逆止爪11dの先端が支脚52e上に位置して図2(C)に示す状態で装着を完了する。この時、起立片11cは配管接続金具50の窓孔54に臨む状態となる。
そして、板状主体11の両端の折曲部B1、B2の幅L1が支脚52e、53eの端部間の横幅の長さより小さいことから、図2(C)に示すように板状主体11が破線で示した位置から弾性変形する。これにより、同図の矢印で示すように板状主体11の両端の折曲部B1、B2に内方へ向かう張力Fが発生し、支脚52e、53eを内側方向へ常時付勢する弾性装着がされたことになる。
このようにして配管接続金具50への係止部材1の装着が完了すると、配管接続金具50の支脚52e、53eの先端が係止壁11a、11bの内壁に接触し、係止部材1の支脚52e、53eに対する左右方向の移動が規制される一方、前後方向は窓孔54に臨む起立片11cにより規制される。そして、配管接続金具50の支脚53eは係止壁11aで係止され、支脚52eは逆止爪11dにより係止されることから、前後方向の移動が規制されることになる。
これにより、配管接続金具50に装着された係止部材1に、装着とは逆の方向に強引な外力を与えても、係止壁11aおよび逆止爪11dの作用により通常の操作では取り外すことが不能となり、確実な装着が可能となる。また、係止部材1の装着を完了すると、支脚52e、53eの端部は係止部材1で覆蔽された状態となり、傷害の原因となる鋭利な部分が露呈することがない。そして、配管接続金具50の支脚52e、53eの先端と係止部材1の折曲部B1、B2は密接してクリアランスギャップが吸収されることから弛緩状態とならず、振動を受けた場合でも遊動することはない。
(第2実施例)
つぎに、図3に示す本発明の第2実施例の配管接続金具用係止部材2について以下に説明する。同図に示す係止部材2は、第1実施例と同様に金属の板状鋼板により一体に成形されるもので、板状主体21の両端の折曲部B1、B2の幅L1は、配管接続金具50を配管100、101のフランジ100a、101aに装着した状態において定めた支脚52e、53eの端部間の基準となる横幅の長さより小さい寸法となるようにする。そして、折曲部B1、B2から起立する同一形状の係止壁21aを形成する。
前記係止壁21aには頂部が外方へ向けて上り勾配の案内面21bと、上部を固定端として垂下する逆止爪21dが形成されており、係止壁21aの近傍には板状主体21から立ち上がる起立片21cが形成されている。なお、前記起立片21cは、装着時に配管接続金具50の支脚52a、53eの窓孔54に臨み、逆止爪21dの先端部は支脚52e、53e上に臨むように配慮してその形成位置を定める。そして、板状主体21の両端部間は外方へ膨出させ、弾性変形可能となるように曲成する。
このように成形された係止部材2は、係止壁21a、案内面21b、起立片21c、逆止爪21dが板状主体21の両側の同一位置において同一形状で形成されることから左右対称の形状となり、配管接続金具50への装着にあたり方向性を判断する必要がなくなり、したがって、この係止部材2を配管接続金具50に装着する場合は、2通りの装着操作が可能となる。
即ち、第1実施例と同様の操作により装着する場合は、まず、図4(A)に示すように配管接続金具50の支脚52e、53eの一方(図4(A)で示す例では支脚53e)に一方の係止壁21aを掛け止めする。つぎに、図4(B)に示すように他端の係止壁21aを配管接続金具50の他方の支脚52eに押し込む。この時、案内面21bが支脚52eの端部に摺接するため、係止壁21aは拡開され、逆止爪21dが支脚52eの端部を乗り越えると、係止壁21aは原形に復帰し、逆止爪21dの先端が支脚52e上に位置して図4(C)に示す状態で装着を完了する。この時、起立片21cは配管接続金具50の窓孔54に臨む状態となる。
そして、板状主体21の両端の折曲部B1、B2の幅L1が支脚52e、53eの端部の横幅の長さより小さいことから、図(C)に示すように板状主体21が破線で示した位置から弾性変形する。これにより、同図の矢印で示すように板状主体21の両端の折曲部B1、B2に内方へ向かう張力Fが発生し、支脚52e、53eを内側方向へ常時付勢する弾性装着されたことになる。
図5は、係止部材2の係止壁21aを同時に拡開して装着する状態を示すもので、図5(A)に示す状態から係止部材2の中央を押圧すると、案内面21bが摺接して係止壁21aは図5(B)に示すように同時に外方へ拡開する。そして、逆止爪21dが支脚52e、53eの端部を乗り越えると、係止壁21aは原形に復帰し、逆止爪21dの先端が支脚52e、53e上に位置して図5(C)に示す状態で装着を完了する。この場合においても、係止部材2が支脚52e、53eを内側方向へ常時付勢する弾性装着となる。
このように第2実施例の係止部材2を配管接続金具50に装着した場合は、支脚52e、53eの端部を逆止爪21dが確実に捉えることから、係止部材2に装着とは逆の方向に強引な力を与えても、係止壁21a、逆止爪21dの作用により通常の操作では取り外すことが不能となり、確実な装着が可能となる。なお、第2実施例の場合においても、支脚52e、53eの端部は係止部材2で覆蔽された状態となり、傷害の原因となる鋭利な部分が露呈することがない。なお、第2実施例の係止部材2は、方向性を備えないことから作業能率を向上するなどの利点が得られる。そして、配管接続金具50の支脚52e、53eの先端と係止部材2の折曲部B1、B2は密接してクリアランスギャップが吸収されることから弛緩状態とならず、振動を受けた場合でも遊動することはない。
図6および図7は、本発明の発展的構成を示すもので、配管接続金具50の最も破断し易い支脚52e、53eを保護するようにしたものである。即ち、図6に示す第1実施例の係止部材1において、板状主体11の横幅L2を支脚52e、53eの幅L2と略一致するようになし、支脚52e、53eの側部位置に保持片11fを立設してある。これにより支脚52e、53eに加わる破断方向の力は保持片11fにより緩衝されるので、支脚52e、53eの衝撃耐久性を向上することができる。なお、第2実施例の係止部材2に対しても図7に示すように保持片21eを立設することにより同様の効果が得られる。
以上の説明における、係止部材1、2の板状主体11、21は中央部を折曲した状態で曲成してあるが、図8に示すように湾曲した状態で曲成してもよい。
なお、第1実施例、第2実施例の係止部材1,2は、強制的な外力が加わった場合にも配管接続金具50から容易に脱落しないようにするため、逆止爪11d、21dを形成するようにしてあるが、強制的な外力が加わる虞がない場合、あるいは配管接続部に衝撃が加わらないような場合は、この逆止爪11d、21dの形成を省略できる。この場合においても、係止部材1、2は配管接続金具50に弾性装着されることから、脱落の懸念のない信頼性の高い装着状態となる。
以上詳細に説明したように、本発明の配管接続金具用係止部材の使用される対象に給湯器を例示したが、他の例として、半導体製造装置、あるいは燃料電池によるコージェネレーションシステムの温水配管などのように、漏水の懸念が完全に払拭されなければならない装置、システムに採用した場合、高い信頼性を確保することができる。
本発明の配管接続金具用係止部材の第1実施例を示す斜視図である。 図1の配管接続金具用係止部材の装着の態様を説明する図である。 本発明の配管接続金具用係止部材の第2実施例を示す斜視図である。 図3の配管接続金具用係止部材の装着の態様を説明する図である。 図3の配管接続金具用係止部材の装着の別態様を説明する図である。 本発明の第1実施例の別形成の例を示す斜視図である。 本発明の第2実施例の別形成の例を示す斜視図である。 本発明の配管接続金具用係止部材の板状主体の他の曲成例を示す図である。 配管接続金具の例を示す斜視図である。 図9の配管接続金具の装着状態を示す斜視図である。 配管接続金具に生じる不具合の発生の例を示す図である。
符号の説明
1・・・・・・係止部材
11・・・・・板状主体
11a・・・・係止壁
11b・・・・係止壁
11c・・・・起立片
11d・・・・逆止爪
11e・・・・案内面
11f・・・・保持片
2・・・・・・係止部材
21・・・・・板状主体
21a・・・・係止壁
21b・・・・案内面
21c・・・・起立片
21d・・・・逆止爪
21e・・・・保持片
B1・・・・・屈曲部
B2・・・・・屈曲部
50・・・・・配管接続金具
52e・・・・支脚
53e・・・・支脚

Claims (4)

  1. 締結時に配管のフランジが臨む窓孔が形成され、略コの字状をなす基部から延びる左右対称形状の一対の腕部の先端を折曲して支脚となるようにした配管接続金具の前記支脚の外側を覆うように装着する係止部材であり、
    前記配管接続金具を配管に装着した状態において定めた支脚の端部間の基準となる横幅の長さより小さい寸法で板状主体の両端部を折曲して係止壁を形成するとともに、該係止壁と配管接続金具の支脚の先端との間に生じるクリアランスギャップを吸収するため、前記板状主体が弾性変形可能となるように曲成することにより、配管接続金具の支脚へ弛緩せずに弾性装着できるようにしたことを特徴とする配管接続金具用係止部材。
  2. 前記係止壁の少なくとも一方に前記配管接続金具の支脚の端部に向けて垂下する逆止爪を形成するとともに、前記支脚に形成された窓孔に臨む起立片を形成したことを特徴とする請求項1記載の配管接続金具用係止部材。
  3. 前記係止壁の先端に案内面が形成されていることを特徴とする請求項1記載の配管接続金具用係止部材。
  4. 前記板状主体に配管接続金具の支脚の両側を保持する保持片が形成されていることを特徴とする請求項1記載の配管接続金具用係止部材。
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