JP2010112422A - ボルト締結方法及び装置 - Google Patents

ボルト締結方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010112422A
JP2010112422A JP2008284128A JP2008284128A JP2010112422A JP 2010112422 A JP2010112422 A JP 2010112422A JP 2008284128 A JP2008284128 A JP 2008284128A JP 2008284128 A JP2008284128 A JP 2008284128A JP 2010112422 A JP2010112422 A JP 2010112422A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolt
tensioner
arm
screwed
bolts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008284128A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5281366B2 (ja
Inventor
Shigeaki Nakamura
成章 中村
Haruhiko Hirano
晴彦 平野
Michiyoshi Toshida
道善 利田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SATOO DEVICE KK
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
SATOO DEVICE KK
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SATOO DEVICE KK, Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical SATOO DEVICE KK
Priority to JP2008284128A priority Critical patent/JP5281366B2/ja
Publication of JP2010112422A publication Critical patent/JP2010112422A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5281366B2 publication Critical patent/JP5281366B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Abstract

【課題】円弧状又は円形に配置された多数のボルトボルト孔に軸方向の引張り力を付与したボルトを螺着させる作業を自動化して、低コストで作業時間の短縮を可能とする。
【解決手段】ボルト3に軸方向の引張り力を付与するボルトテンショナ20を装着した腕14を複数のボルト孔1a、2aを結ぶ円弧の中心を回転中心hとして回転可能に配置するとともに、ボルトテンショナ20を被締結体1、2に穿設された該ボルト孔のひとつに対向配置し、該ボルト孔にボルト3を一時的に仮螺合させた後、該ボルトにボルトテンショナ20を固定し、該ボルトテンショナでボルト3に軸方向の引張り力を付与してボルトに伸びを与え、伸長したボルトを該ボルト孔にさらにねじ込むか、又は該ボルトに仮螺合されたナット6をさらにねじ込むことにより締付力を得るようにし、腕14を回転させて前記手順でボルトテンショナ20により複数の該ボルト孔に順々にボルト3を螺着させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、被締結体に円弧状又は円形に配置された複数のボルト孔に、軸方向の引張り力を付与し軸方向の伸びを与えた状態でボルトを螺着させるボルト締結方法及び装置に関し、多数のボルト孔のボルト締結作業を安価な装置で自動化にして、作業工数を低減可能にしたものである。
従来、ボルトの締付力を管理する場合、ボルトに螺合するナットの締め付けトルクを管理するトルク管理が行なわれていた。しかしながら、このようなトルク管理では、ボルト及びナットのねじ加工の精度、又はボルト、ナット若しくは被締結体の材質等によって摩擦係数が大きく変化するため、締付力を高精度に管理することが困難であった。
そこで、トルク管理方式に代えて、被締結体に穿設されたボルト孔に仮螺合させたボルトの先端側にボルトテンショナを用いて所要の軸力(軸方向の引張り力)を加えた後、ナットを該ボルトにねじ込んで被締結体の表面に当接させ、その後ボルトに対する軸力を解除する、いわゆる軸力管理によるボルト締結方法が多く採用されてきた。これによって、大きな締付力が得られるとともに、締付力の管理を容易に行なうことができる。
特許文献1(特開平3−103610号公報)及び特許文献2(特開平11−183280号公報)には、前記軸力管理を採用したボルト締結装置が開示されている。特許文献1は、植え込みボルトを被締結体に螺着させる場合の例が図示され、特許文献2には頭部を有する六角ボルトを被締結体に螺着させる場合の例が図示されている。
特開平3−103610号公報 特開平11−183280号公報
しかし、風力発電装置の風車部分でブレードのピッチ角を可変に支持する環状の軸受をロータヘッドに取り付ける部分や、大型クレーン車でクレーンを回動可能に支持する基盤部分等のように、多数の締結ボルトが円形に配置されている場合、前記軸力管理によりボルトテンショナを用いてボルト締結すると、ボルト1個々ごとに逐一ボルトテンショナを配置して締結作業を行なっていくため、多くの作業時間を要する。
かかる作業を短時間で行なおうとすると、ボルト孔の数に見合う複数のボルトテンショナを一度に配置して行なわざるを得ない。この場合、1個のボルトテンショナの価格が高価なため、ボルト締結設備が非常に高価となるという問題があった。
また、ロボットアームの先端にボルトテンショナを装着してボルト締結作業を行なおうとすると、ロボットアームに1個のボルトテンショナを装着した場合はボルトテンショナのボルト締結位置への位置決めは容易であるが、ロボットアームに複数のボルトテンショナを装着して複数のロボットアームで同時にボルト締結作業を行なう場合、各ボルトテンショナの位置決めが困難になるという問題があった。
また、風車発電装置のロータヘッドの場合、ボルト取付け位置に3mm以下の公差が発生するが、この公差によってボルトテンショナがボルトの位置に合わなくなり、ボルト締結作業ができなくなるという問題がある。
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、被締結体に多数のボルト孔を円弧状又は円形に配置し、該ボルト孔に軸方向の引張り力を付与して伸びを与えたボルトを螺着させる場合に、このボルト締結作業を自動化して、低コストでかつ短時間でボルト締結を可能とすることを目的とする。
また、複数のボルトテンショナを用いてボルト締結作業を同時に行なう場合でも、個々のボルトテンショナの位置決めを容易にすることを目的とする。
また、ボルトの取付け位置に公差が生じても、この公差を吸収してボルト締結作業を可能にすることを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明のボルト締結方法は、
被締結体に円弧状に配置された複数のボルト孔に、軸方向の引張り力を付与した状態でボルトを螺着させるボルト締結方法において、
ボルトに軸方向の引張り力を付与するボルトテンショナを装着した腕を複数のボルト孔を結ぶ円弧の中心を回転中心として回転可能に配置するとともに、ボルトテンショナを被締結体に穿設されたボルト孔のひとつに対向配置し、
該ボルト孔にボルトを一時的に仮螺合させた後、該ボルトにボルトテンショナを固定し、該ボルトテンショナで該ボルトに軸方向の引張り力を付与してボルトに伸びを与え、
伸長したボルトをボルト孔にさらにねじ込むか、又は該ボルトに仮螺合されたナットをさらにねじ込むことにより締付力を得るようにした手順を行い、
前記腕を回転させて前記手順でボルトテンショナにより複数のボルト孔に順々にボルトを螺着させるようにしたものである。
本発明方法においては、ボルトテンショナを装着した腕を被締結体に対して複数のボルト孔を結ぶ円弧の中心を回転中心として回転可能に配置する。これによって、少なくとも円弧状又は円形に配置された多数のボルト孔に対して、ボルトテンショナを順々に対向配置させることが容易になる。本発明は、例えば、植え込みボルトや六角ボルト等に適用可能である。
各ボルト孔でのボルト螺着操作は、まずボルト孔に人手等によりボルトを仮螺合させておき、該ボルトにボルトテンショナを固定する。この固定手段は、例えば、被締結ボルトが植え込みボルトである場合は、ボルトテンショナにメネジ部を設け、該メネジ部を植え込みボルトの頭部のオネジ部に螺合させるようにしてもよい。また、締結ボルトが六角ボルトのように頭部をもつボルトである場合は、特許文献2に開示されているように、チャック部材を用いてボルトテンショナをボルト頭部に係止固定させるようにしてもよい。
このように、ボルトにボルトテンショナを固定した状態で、ボルトテンショナでボルトに軸方向の引張り力を付与して該ボルトに伸びを与え、伸びた状態のボルトをボルト孔にさらにねじ込むか、又は該ボルトに仮螺合されたナットをさらにねじ込むことにより所望の締付力を得るようにする。別なボルトに対しては、腕を回転させながらボルトテンショナを複数のボルト孔に順々に対向配置させて、前記動作を繰り返すことにより、複数のボルト孔に順々にボルトを螺着させることができる。
本発明方法において、最低1個の腕を設け、この腕に1個のボルトテンショナを設置するだけでよい。しかしながら、前記腕を夫々ボルトテンショナを装着し回転中心で軸支され互いに異なる半径方向に延設された複数の腕で構成し、複数のボルトテンショナで複数のボルト孔に同時にボルトを螺着させるようにするとよい。これによって、1個のボルトテンショナでボルト締結する場合よりもさらに作業能率を向上させることができる。
また、本発明方法において、ボルトの伸び量を計測する手段を設け、ボルトに付与する引張り力とボルトの伸び量、又はボルト螺着後に引張り力を解除した際のボルトの縮み量からボルトの不良を検出するようにするとよい。これによって、ボルト締結作業中にボルトの不良を見出すことができる。
また、本発明のボルト締結装置は、前記本発明方法の実施に直接使用する装置であり、
被締結体に円弧状に配置された複数のボルト孔に、軸方向の引張り力を付与した状態でボルトを螺着させるボルト締結装置において、
複数のボルトを結ぶ円弧の中心を回転中心とするように被締結体に対して回転可能に配置された腕及び該腕を回転駆動する手段と、
該腕に前記ボルト孔に対向可能な位置に設けられ、ボルト孔に仮螺合されたボルトに係止固定される固定部、及びボルトに固定された固定部にボルトから離れる方向に荷重を付加する手段を備えたボルトテンショナと、
ボルトテンショナをボルトに接近させ該固定部をボルトに固定させる手段と、
ボルトテンショナを各ボルト孔に対向する位置に位置決めする手段と、を備え、
該ボルト孔に仮螺合したボルトにボルトテンショナで軸方向の引張り力を付与してボルトに伸びを与え、伸長したボルトをボルト孔にさらにねじ込むか、又は該ボルトに仮螺合されたナットをさらにねじ込むことにより締付力を得るようにし、
前記腕を回転させて該ボルトテンショナにより複数のボルト孔に順々にボルトを螺着させるように構成したものである。
本発明装置において、かかる構成により、前記腕を回転させてボルトテンショナを各ボルト孔に順々に対向配置させ、ボルト孔に仮螺合したボルトにボルトテンショナを固定させる。そして、ボルトテンショナでボルトに軸方向の引張り力を付与してボルトに伸びを与える。そして、伸長したボルトをボルト孔にさらにねじ込むか、又は該ボルトに仮螺合されたナットをさらにねじ込むことにより締付力を得るようにする。このため、円弧状又は円形に配置された多数のボルト孔に対するボルト締結作業を自動化することができ、締結作業の能率を大幅に向上させることができる。
本発明装置において、ボルトテンショナに前記固定部を回転させる手段を設け、固定部をボルトに固定した状態で該固定部を回転させることによりボルト孔にボルトを螺入可能に構成するとよい。ボルト孔へのボルトの仮螺合は作業員が行なってもよいが、ボルトを連続的に供給し送る装置、及びナットを連続的に供給してボルトに仮螺合する装置、ボルトテンショナの固定部を回転させる手段を設ければ、ボルトの仮螺合をボルトテンショナで行なうこともできる。即ち、該固定部にボルトを固定した状態で固定部を回転させることで、ボルトをボルト孔へ仮螺合させることができる。
該回転手段は、例えば、ボルトテンショナに固定部を回転させる電動モータを設けるとよい。また、ボルトに伸びを与えた後のボルトのねじ込み作業も該回転手段で固定部を回転させることで行なうことができる。
これによって、ボルト締結作業を略全面的に自動化することができる。なお、ボルトが植え込みボルトである場合、前記固定部が該植え込みボルトの頭部に形成されたオネジ部に螺合するメネジ部を備え、該オネジ部とメネジ部とを螺合させることにより、該固定部を植え込みボルトに固定させるように構成すれば、固定部への植え込みボルトの固定を容易に行なうことができる。
また、本発明装置において、前記腕をボルト孔を結ぶ円弧の直径上に配置され回転中心で軸支され両端にボルトテンショナを装着した1個以上の腕で構成するとよい。かかる固定部により、n個の腕を設けることにより、2×n個のボルトテンショナを作動させることができる。これによって、同時に2×n個のボルトを締結することができ、作業能率が飛躍的に向上する。
また、本発明装置において、ボルトテンショナの位置決め手段を、前記回転中心に対して腕から相対角度を規制されて設けられ、該相対角度上の点から互いに接近又は離反可能でかつボルト締結位置に進退可能に設けられた一対の位置決めバーで構成し、該位置決めバーをボルト孔に螺着されたボルトの間に挿入しボルト側面に当接することにより、ボルトテンショナを締結対象となるボルト孔に位置決めするように構成するとよい。
かかる構成の位置決め手段を用いれば、複数の腕に夫々ボルトテンショナを装着して、複数のボルトテンショナで同時にボルト締結動作を行なう場合でも、位置決め手段と各ボルトテンショナの相対角度を予め規制しておくことにより、1個の位置決め手段で複数のボルトテンショナの位置決めを同時に行なうことができる。
また、電気的なセンサや複雑な制御装置を用いることなしに、簡単な構造の機械的な手段のみで、ボルトテンショナを締結対象となるボルト孔に位置決めすることが可能となる。
なお、本発明装置において、前記腕の回転駆動手段を、該腕に装着され被締結体に当接してガイドされるガイドローラと、該ガイドローラの回転駆動装置で構成するとよい。
かかる構成とすることにより、腕を被締結体に沿って正確に回転運動させることができる。そのため、ボルトテンショナを各ボルト孔に正確に対向配置することができる。
また、本発明装置において、腕にリング状支持部材を回動可能に設けると共に、該リング状支持部材の内側に前記ボルトテンショナを弾性体を介して微動可能に設け、
リング状支持部材に錘を取り付け、腕の任意の姿勢に対して該錘を常にリング状支持部材の下方領域に位置させることにより、該弾性体に対してリング状支持部材の荷重が常に同じ方向に加わるように構成するとよい。
前記構成によって、ボルトテンショナが弾性体を介して微動可能に取り付けられるため、ボルトの取付け位置に公差がある場合でも、この公差を吸収してボルトテンショナの固定部をボルト頭部の中心に位置合わせできる。そのため、ボルトテンショナの頭部を確実にボルト頭部に固定することが容易になる。
また、弾性体によるボルトテンショナの支持位置が変わると、弾性体に加わるボルトテンショナの自重の方向が異なり、ケースバイケースで弾性体には引張力、圧縮力又はせん断力等が加わることになる。これによって、ボルトテンショナの姿勢が変わり、ボルトの取付け公差を吸収できない場合がある。
これに対し、前記構成により、弾性体に対してリング状支持部材の荷重が常に同じ方向に加わるようにしたため、腕がどの位置にあっても、ボルトテンショナの姿勢が一定となる。これによって、ボルトの取付け公差を吸収して、ボルトに固定部を固定することができる。
また、ボルトテンショナの固定部にボルトテンショナ本体に対してガタをもたせるようにしても、ボルトの取付け公差を吸収できる。あるいはボルトテンショナの固定部に、ボルトの頭部に形成されたオネジ部に螺合するメネジ部を備えている場合には、該メネジ部開口にメネジ部を拡径する傾斜面を設けるようにしてもよい。これによっても、ボルトの取付け公差を吸収できる。
本発明方法によれば、ボルトに軸方向の引張り力を付与するボルトテンショナを装着した腕を複数のボルト孔を結ぶ円弧の中心を回転中心として回転可能に配置するとともに、ボルトテンショナを被締結体に穿設されたボルト孔のひとつに対向配置し、該ボルト孔にボルトを一時的に仮螺合させた後、該ボルトにボルトテンショナを固定し、該ボルトテンショナで該ボルトに軸方向の引張り力を付与してボルトに伸びを与え、伸長したボルトをボルト孔にさらにねじ込むか、又は該ボルトに仮螺合されたナットをさらにねじ込むことにより締付力を得るようにし、該腕を回転させて前記手順でボルトテンショナにより複数のボルト孔に順々にボルトを螺着させるようにしたことにより、円弧状又は円形に配置された複数のボルト孔に対するボルト締結作業において、ボルトテンショナを使用したボルト締付けを低コストで略自動化することができる。これによって、ボルト締結作業を安価な装置で実施できると共に、作業時間を飛躍的に短縮することができる。
また、本発明装置によれば、複数のボルトを結ぶ円弧の中心を回転中心とするように被締結体に対して回転可能に配置された腕及び該腕を回転駆動する手段と、該腕に前記ボルト孔に対向可能な位置に設けられ、ボルト孔に仮螺合されたボルトに係止固定される固定部、及びボルトに固定された固定部にボルトから離れる方向に荷重を付加する手段を備えたボルトテンショナと、ボルトテンショナをボルトに接近させ該固定部をボルトに固定させる手段と、ボルトテンショナを各ボルト孔に対向する位置に位置決めする手段と、を備え、該ボルト孔に仮螺合したボルトにボルトテンショナで軸方向の引張り力を付与してボルトに伸びを与え、伸長したボルトをボルト孔にさらにねじ込むか、又は該ボルトに仮螺合されたナットをさらにねじ込むことにより締付力を得るようにし、前記腕を回転させて該ボルトテンショナにより複数のボルト孔に順々にボルトを螺着させるように構成したことにより、円弧状又は円形に配置された複数のボルトに対して、ボルトテンショナを使用したボルト締付作業を低コストで自動化することができ、ボルト締結の作業時間を飛躍的に短縮することができる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明をそれのみに限定する趣旨ではない。
(実施形態1)
本発明の第1実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。本実施形態は、風力発電装置の風車部分で、ブレードを取り付けた軸受をロータヘッドにピッチ角を変更可能に取り付けるためのボルト締結作業に適用される。図1はロータヘッドの側面図、図2は図1中のA―A方向矢視図(正面図)、図3は図1中のC部を拡大して示す説明図、図4はボルトテンショナの作動説明図、図5は図2中のB部拡大図である。
図1において、ロータヘッド1に対してリング状の形状をなす外輪2が植え込みボルト3によって固定される。ロータヘッド1及び外輪2が本実施形態における被締結体である。外輪2には多数のボルト孔2aが全周に亘って穿設され、ボルト孔2aの中心を結ぶ軌跡は円を描く。また、ロータヘッド1にもボルト孔2aに相当する位置に多数のボルト孔1aが全周に亘って穿設されている。
外輪2の内側にはリング状の形状をなす旋回輪4が挿入され、外輪2と旋回輪4との間には複数のべアリング5が、図5に示すように所定間隔をおいて全周に亘って介装されている。べアリング5によって、旋回輪4は、外輪2に対して、図2に示すように、矢印c方向に回動可能となっている。旋回輪4には、ブレードを取り付けるためにボルト孔4aが全周に亘って穿設され、図1の矢印a方向から図示しないブレードが取り付けられる。該ブレードは外輪2に対して回転可能な旋回輪4によってピッチ角を変更することができる。
なお、図2において、べアリング5が省略されていると共に、外輪2に設けられたボルト孔2a、植え込みボルト3及び後述するナット6の一部、及び旋回輪4に穿設されたボルト孔4aの一部が省略されている。
旋回輪4に本発明に係るボルト締結装置10が取り付けられる。ボルト締結装置10は、外輪2及び旋回輪4の中央に位置すると共にボルト孔2aを結ぶ円軌跡の中心hに位置するように基部11が設けられ、基部11と一体の2本の固定腕12a及び12bが外輪2及び旋回輪4の半径方向に延設されている。固定腕12a及び12bの先端部は、ブレードを取り付けるためのボルト孔4aにボルト13で固定される。
図2に示すように、基部11には回転腕14が回転可能に取り付けられている。回転腕14はボルト孔2aを結ぶ円軌跡の直径上に配置され、基部11に設けられた回転駆動装置15によって基部11を中心として回転駆動される。回転駆動装置15は図示しない電動モータと該電動モータの出力を回転腕14に伝達する伝達機構及び減速装置等からなる。回転腕14の両端には夫々ボルトテンショナ20が装着されている。ボルトテンショナ20は、回転腕14の回動によって順々にボルト孔2aに対向可能な位置に配置されている。
図3に示すように、回転腕14の先端には、回転腕14に対して直角方向にフレーム14aが一体に取り付けられている。フレーム14aには、円筒形の防振ゴム19を介して、フレーム14aと平行にフレーム16が取り付けられている。このため、フレーム16は、フレーム14aに対して揺動可能になっている。フレーム16のボルトテンショナ20に対向する面にはレール16aが固設されている。
ボルトテンショナ20の本体ケース21には、連結部材22が固設され、連結部材22の先端には、レール16aと対面して凹部22aが形成されている。凹部22aがレール16aに嵌合され、連結部材22はレール16a上を矢印b方向に摺動可能に構成されている。
本体ケース21の内部には、電動モータ23が設けられ、電動モータ23の出力軸23aは本体ケース21の下方に配置された円筒形状の固定部材24に接続されている。そのため、電動モータ23によって固定部材24を回転することができる。固定部材24と一体となった下部小径部24aには、メネジが形成されたメネジ孔24bが穿設され、メネジ孔24bは植え込みボルト3の頭部に対面する位置に開口している。メネジ孔24bが植え込みボルト3の頭部に形成されたオネジ部3aに螺合することにより、植え込みボルト3に対して固定部材24が固定される。メネジ孔24bの開口部は、傾斜面24cが形成されて、拡径されている。
また、固定部材24は、本体ケース21に対してガタがもうけられている。
固定部材24の下方には、環状のベース25が配置されている。ベース25には連結部材30及びレール16aに嵌合する凹部を有する摺動片21bが一体に固設されている。フレーム16の内部には、エアシリンダ17が収納され、エアシリンダ17のピストンロッド17aが接続部材18を介して摺動片21bに接続されている。これによって、ベース25はエアシリンダ17によって矢印b方向に移動可能になっている。
図4に示すように、ベース25の内部には、環状の油圧室25aが穿設され、油圧室25aには環状のピストン環26が油圧室25aの液密状態を保ちながら摺動可能に挿入されている。油圧室25aは、ベース25に形成された圧油路25bを介して圧油管27に接続され、圧油管27は圧油供給タンク28に接続されている。圧油管27には油流量を調整する電磁弁29が介装されている。
かかる構成により、圧油を油圧室25aに供給することにより、ピストン環26を上方に押し上げ、ピストン環26の上面に当接した固定部材24を上方に押し上げることができる。これによって、固定部材24に固定された植え込みボルト3に引張り力を付与し、植え込みボルト3に上方への伸びを与えることができる。
外輪2に穿設されたボルト孔2aには、作業員により予め植え込みボルト3が仮螺合されると共に、植え込みボルト3にナット6が仮螺合されている。そして、ベース25の先端側には環状のブリッジ31が固設され、ブリッジ31が植え込みボルト3及びナット6を囲むように配置される。ボルト締結作業時に、ブリッジ31の下面は外輪2の上面に当接される。
ブリッジ31の内部には空間31aが設けられ、空間31aにはナット6を回すための袋ナット39が回動可能に収納されている。ベース25には、袋ナット39を含むナット回転機構32が設けられている。ナット回転機構32は、該袋ナット39と、ベース25に取り付けられた電動モータ33と電動モータ33の出力軸に接続された歯車34とから構成されている。袋ナット39の外周面には歯溝が形成され、歯車34と袋ナット39とが螺合し、歯車34の回転を袋ナット39に伝達する。袋ナット39の内側断面は、六角形をなすナット6の外周と遊嵌する六角形をなしている。
連結部材30には丸棒30aがフレーム16に平行に固設されている。丸棒30aは、連結部材22のフレームを貫通し、先端に係止板30bが取り付けられている。そして、連結部材22と係止板30b間で丸棒30aの周囲にコイルバネ38が装着され、コイルバネ38の両端は、係止板30bと連結部材22のフレームに係止している。
かかる構成により、エアシリンダ17により駆動されてベース25が外輪2の上面に接近すると、コイルバネ38の弾性力により本体ケース21もベース25と共に、外輪2に接近し、ベース25が外輪2から離れる方向に移動すると、本体ケース21も外輪2から離れる方向に移動する。ただし、ベース25と本体ケース21間の間隔は可変となる。
ベース25が外輪2の上面に接近した時、袋ナット39がナット6に当り、そこで一旦停止する。これを検知して、電動モータ33を作動させ、袋ナット39を回す。袋ナット39の内側断面がナット6に嵌合する位置に来た時、ナット6の外側に袋ナット39が入り込んでベース25が外輪2側に進む。そして、ベース25の端面が外輪2の上面に当って、ベース25が停止する。
このとき、コイルバネ38の弾性力により、固定部材24の下部小径部24aは、植え込みボルト3の頭部に押し当てられる。
この状態で、電動モータ23を駆動することにより、下部小径部24aのメネジ孔24bが植え込みボルト3の頭部に螺合する。そして、固定部材24の下面がピストン環26の上面に当った時点で電動モータ23を停止させる。その後、油圧室25aに圧油を注入することにより、固定部材24を上方に押し上げ、植え込みボルト3に引張力を加える。
次に、本実施形態のボルトテンショナ20の位置決め機構40を図5に基づいて説明する。図5において、位置決め機構40は、外輪2に対面する側の回転腕14の端面に装着されている。基部41は、回転腕14に固定されたエアシリンダ42のピストンロッド42aに接続されて、矢印e方向に往復動可能に構成されている。基部41の両脇には一対の位置決めバー43a及び43bが取り付けられている。
基部41の内部には図示しない電動モータが収納され、該電動モータの回転が図示しない伝達機構を介して位置決めバー43a及び43bに伝達される。この伝達機構により、位置決めバー43a及び43bは、これらの中間地点gからの両者の距離la及びlbが常に等しくなるように、矢印f方向に往復動可能となっている。中間地点gは、回転腕14の長手方向の中心線上に位置している。
位置決めバー43a及び43bは、回転腕14の一方の先端に取り付けられており、一方、ボルトテンショナ20は回転腕14の両端に取り付けられている。そして、位置決めバー43a及び43bの中間地点gと2個のボルトテンショナ20との位置関係は、回転腕14の回転中心hに対して0°又は180°の相対角度をなすように規定されている。
また、図4において、ベース25にはレーザ計測器35が埋設されており、レーザ計測器35で固定部材24に取り付けられた計測バー36との間隔dを計測することにより、引張り力を付与された植え込みボルト3の伸び量を検知する。
かかる本実施形態において、図1及び図2に示すようにボルト締結装置10を旋回輪4に固定した状態でボルト締結装置10を作動させる。まず、回転駆動装置15を作動させて回転腕14の両端に装着されたボルトテンショナ20を夫々ボルト孔2aのひとつに対向する位置に位置決めする必要がある。このとき、ボルト孔2aには、作業員によって予め植え込みボルト3が仮螺合され、植え込みボルト3のオネジ部3aにナット6が仮螺合されている。
ボルトテンショナ20の位置決めは、図5に示すように、位置決め機構40から一対の位置決めバー43a及び43bをボルト孔2aに仮螺合された植え込みボルト3に向かって突出させる。例えば、図5中、植え込みボルト3をボルト締結作業の対象とする場合には、図5に示すように、一対の位置決めバー43a及び43bの中心位置に植え込みボルト3が置かれるように、位置決めバー43a及び43bを配置し、植え込みボルト3から等間隔の位置にある両側のボルト間に位置決めバー43a及び43bを挿入する。
次に、位置決めバー43a及び43bを互いに開く方向に移動させて外側の植え込みボルトに当接させる。この動作によって植え込みボルト3を一対の位置決めバー43a及び43bの中心(中間地点g)に位置させることができる。これで自動的に2個のボルトテンショナ20を植え込みボルト3及び植え込みボルト3と180°の相対角度をなす植え込みボルト3に対向して配置させることができる。
このようにしてボルトテンショナ20を位置決めした後、2個のボルトテンショナ20を用いて2個の植え込みボルト3の締結作業を同時に行なうことができる。締結作業が終わったら、前記位置決め要領で隣の植え込みボルト3i+1に順々にボルトテンショナ20を位置決めさせればよい。
次に、コントローラ37によりエアシリンダ17を作動させて、ボルトテンショナ20の固定部材24を植え込みボルト3に接近させる。本体ケース21はコイルバネ38の弾性力でベース25と一緒に前進する。そして、袋ナット39の下面がナット6の上面に当ったことを検知して、電動モータ33を作動させ、袋ナット39を回動させる。袋ナット39の内側断面がナット6の外形に合致した位置で、ベース25が前方に進み、袋ナット39の下面が外輪2の上面に当接する。
この状態で、固定部材24の下部小径部24aのメネジ孔24bの開口は、コイルバネ38の弾性力により植え込みボルト3の頭部に押し付けられる。本体ケース21を支持するフレーム16は、フレーム14aに防振ゴム19を介して微動可能に支持され、かつ固定部材24は本体ケース21に対してガタをもって取り付けられている。しかも、メネジ孔24bの開口は傾斜面24cをもって拡径されているので、植え込みボルト3の取付け位置に公差(最大3mm)があっても、その公差によるずれを吸収して、植え込みボルト3の頭部をメネジ孔24bに一致させることができる。
そして、電動モータ23を作動させて固定部材24を回転させることにより、メネジ孔24bを植え込みボルト3の頭部に形成されたオネジ部3aに螺合させ、固定部材24の下面がピストン環26の上面に接した時点で電動モータ23を止める。これによって、固定部材24が植え込みボルト3に固定される。
次に、コントローラ37により電磁弁29を開き、圧油供給タンク28から、圧油管27及び圧油路25bを介して油圧室25aに圧油を供給する。そして、油圧によってピストン環26を植え込みボルト3から離れる方向に押し上げ、ピストン環26によって固定部材24が押し上げられる。このとき、油圧室25aに供給される圧油流量の調整は、コントローラ37で電磁弁29の開度を制御することにより行なう。
これによって、植え込みボルト3に軸方向の引張り力を付与し、植え込みボルト3に軸方向の伸びを与えることができる。
なお、油圧室25aに供給した圧油の圧力を検知して、植え込みボルト3に付与した引張り力を検知するとともに、レーザ計測器35によって植え込みボルト3の伸び量を検知する。該引張力と植え込みボルト3の伸び量とから、植え込みボルト3の不良を検知することができる。あるいは、引張力を解除した時のボルトの縮み量から、ボルトの不良を検出してもよい。
植え込みボルト3に伸びを与えることにより、ナット6の下面と外輪2の表面との間に隙間が生じる。次に、コントローラ37によりナット回転機構32の電動モータ33を作動させ、歯車34を回転させることにより、ナット6を回転させる。これによって、ナット6を植え込みボルト3にねじ込み、ナット6と外輪2との隙間をなくす。
このようにして、植え込みボルト3のねじ込み作業を終了すると、固定部材24を逆回転させてメネジ部24bと植え込みボルト3のオネジ部3aとの螺合を外す。メネジ部24bと植え込みボルト3のオネジ部3aとが外れたら、エアシリンダ17を作動させて、ベース25を外輪2の上面から遠ざける。ベース25を外輪2から遠ざける方向に移動させると、コイルバネ38の弾性力により、本体ケース21も同じ方向に移動する。こうして、ボルトテンショナ20を植え込みボルト3から引き離す。次に、同じ手順で隣の植え込みボルト3i+1から順々にねじ込み作業を行なう。
本実施形態によれば、円周上に多数配置された植え込みボルト3の締結作業を略自動化できるので、作業時間を大幅に短縮することができる。しかも、2本の固定腕12a及び12bと1個の回転腕14からなる簡易な装置であるため、安価な設備費でボルトの自動締結が可能となる。
また、円形に配置されたボルトを結ぶ円形の軌跡の直径上に回転腕14を配置し、2個のボルトテンショナ20で同時に締結作業を行なうので、さらに作業時間を短縮することができる。
また、前記位置決め機構40でボルトテンショナ20を各植え込みボルト3に位置決めするようにしているので、電気的なセンサや複雑な制御装置を用いることなしに、簡単な構造の機械的な手段のみで、ボルトテンショナ20を締結対象となるボルト孔に位置決めすることができる。
さらに、本体ケース21を支持するフレーム16は、フレーム14aに防振ゴム19を介して微動可能に支持され、かつ固定部材24は本体ケース21に対してガタをもって取り付けられ、しかも、メネジ孔24bの開口は傾斜面24cをもって拡径されているので、植え込みボルト3の取付け位置に公差があっても、その公差による植え込みボルト3の頭部とメネジ孔24bの開口とのずれを吸収して、植え込みボルト3の頭部をメネジ孔24bに一致させることができる。
なお、予め、ボルト孔2aに植え込みボルト3を仮螺合する場合に、固定部材24のメネジ孔24bに植え込みボルト3のオネジ部3aを螺合させておき、この状態で、植え込みボルト3をボルト孔2aに位置決めし、固定部材24を電動モータ23で回転させて、仮螺合させるようにしてもよい。
(実施形態2)
次に、本発明の第2実施形態を図6に基づいて説明する。図6において、本実施形態のボルト締結装置50は、2本の回転腕51a及び51bを回転中心hを通るように基部11に固定したものである。回転腕51a及び51bは、互いに直交するように配置され、その両端にボルトテンショナ20が装着されている。また、回転腕51a及び51bの両端には、外輪2の端面に接するようにガイドローラ53が装着されている。そして、回転腕51a及び51bの両端付近の内部には、ガイドローラ53を回転駆動する回転駆動装置54が収納されている。
その他の構成は前記第1実施形態と同一であり、同一の部材又は機器には前記第1実施形態と同一符号を付している。本実施形態は、4個のボルトテンショナ20で同時にボルト締結作業を行なうので、作業時間を大幅に短縮することができる。しかも、2本の回転腕51a及び51bのみを設けているので、設備費を低く押えることができる。
さらに、回転腕51a及び51bの両端でガイドローラ53を外輪2の端面に当接させ、ガイドローラ53の回転により回転腕51a及び51bを回転させるようにしているので、回転腕51a及び51bの移動を円滑に行なうことができる。しかも、回転腕51a及び51bを回転駆動する装置54を基部11に設ける代わりに、回転腕51a及び51bの両端付近に設けているので、回転腕51a及び51bの回転動作を確実かつ正確に行なうことができる。
(実施形態3)
次に、本発明の第3実施形態を図7及び図8に基づいて説明する。本実施形態は、前記第1又は第2実施形態と同様に、風力発電装置のブレード軸受をロータヘッドに取り付ける際のボルト締結作業である。
図7及び図8において、本実施形態に係るボルト締結装置60は、2個の直線状の回転腕61及び62と、これら回転腕の裏側に配置された固定腕63とから構成されている。回転腕61及び62は、回転軸64を介して相対位置が互いに直交する方向に連結されている。また、回転腕61及び62は、固定腕63に対して、回転軸64を中心に回動可能になっている。回転腕61の一端には、搬送用ブラケット65が固設され、搬送用ブラケット65にはフック66が固着されている。
回転腕61の他端には、前記第1実施形態と同一構成の位置決め機構40が取り付けられ、回転腕62の両端には、夫々第1実施形態と同一構成のボルトテンショナ20が取り付けられている。ボルト締結装置60は、回転腕61、62及び固定腕63が一体に連結されたまま、フック66に図示しないクレーンのフックを掛けて吊り下げられる。そして、旋回輪4に穿設されたボルト孔4aにボルト13によって固定腕63の両端を固定する。
ボルト締結装置60を旋回輪4に固定した後、ボルト締結作業を行なう。即ち、回転腕61及び62を回転させ、位置決め機構40によって、ボルトテンショナ20を締結対象となる植込みボルト3に対向した位置に位置決めする。そして、外輪2に設けられたボルト孔に仮螺合した植込みボルト3に対してボルトテンショナ20によって順々に引張り力を付与し、植込みボルト3に伸びを与えた後、ナット6をねじ込む。
位置決め機構40が取り付けられた回転腕61と、ボルトテンショナ20が取り付けられた回転腕62の両端とは、回転中心hに対して相対角度を90°に規定されているので、位置決め機構40の位置決めバー43a及び43bを植込みボルト3間で位置決めすることにより、ボルトテンショナ20をボルト締結位置へ位置決めすることができる。
回転腕61及び62は固定腕63に対して回転可能であり、位置決め機構40を隣りの植込みボルト3に順々に位置決めしていくことによって、植込みボルト3の締結を順々に行なうことができる。回転腕61にはカウンタウエイト67が取り付けられているので、回転腕61及び62の回転を円滑に行なうことができ、ボルトテンショナ20の位置決めが容易になる。
本実施形態によれば、ボルト締結装置60は、回転腕14の両端に設けられた2個のボルトテンショナ20で同時にボルト締結作業を行なうことができるので、作業時間を短縮できる。また、直線形状の回転腕61,62及び固定腕63を組み合わせた簡素な構成のボルト締結装置60を用いているので、イニシャルコストを低減でき、組立てが容易である。また、回転腕61に取り付けられたフック66を介して吊り下げることにより、ボルト締結装置60の旋回輪4への固定が容易になる。
また、回転腕61の両端に設けられたボルトテンショナ20と、回転腕62の先端に設けられた位置決め機構40とは、位置決め機構40を真ん中に配置して互いに90度ずつ位相をずらせた位置関係にあるので、位置決め機構40による位置決めとボルトテンショナ20によるボルト締結とを同時に並行して行なうことができ、作業時間を短縮できる。
(実施形態4)
次に、本発明の第4実施形態を図9及び図10に基づいて説明する。本実施形態は、前記第1実施形態と風力発電装置の同一対象部分のボルト締結作業に適用されたものである。図9において、前記第1実施形態の図3と同一の部材又は機器には、図3と同一符号を付しており、これら同一部分の説明を省略する。本実施形態では、ボルトテンショナ20及びベース25を支持するフレーム16を支持機構70を介して回転腕14に取り付けている。その他の構成は第1実施形態と同一である。以下、支持機構70の構成を説明する。
ボルトテンショナ20及びフレーム16を取り囲むように一対のリング71が互いに同心に配置され、リング71間には連結部材72が架設され、連結部材72により2個のリング71を結合している。ボルトテンショナ20を支持するフレーム16は、円筒形の防振ゴム19を介して連結部材72に接続され、フレーム16は連結部材72に対して微動可能に支持されている。フレーム16が接続された位置の連結部材72の背面には錘73が固設されている。
リング71の周囲に2枚の支持板74が配置されている。支持板74は、外形が略正方形をなし、中心部にリング71の内径と同じような大きさの円形の空隙を有し、該空隙にボルトテンショナ20及びフレーム16が挿入されている。支持板74は、支持板74に固設された接続板75を介して回転腕14に接続されている。
2枚の支持板74の内側には、ボルトテンショナ20の周方向を4等分する4箇所の位置に、ローラ76が回動可能に設けられ、該ローラ76でリング71を回動可能に支持している。
なお、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、植え込みボルト3の取付け公差に対する対策として、ボルトテンショナ20の固定部材24は、本体ケース21に対してガタをもたせて取り付けてあり、かつ下部小径部24aのメネジ孔24bの開口には傾斜面24cをもうけて拡径してある。
旋回輪4は上下方向に配置されており、ボルトテンショナ20は水平方向に配置されて、ボルト締結作業を行なう。そのため、図10に示すように、ボルトテンショナ20は、垂直面上の円軌跡jに沿って移動する。本実施形態では、ボルトテンショナ20を支持するリング71は、ローラ76によって回動可能に支持されているため、回転腕14がどのような位置にあっても、錘73が常に防振ゴム19の下側に位置する向きになる。そのため、防振ゴム19には常に圧縮荷重kが加わり、引張力やせん断力は作用しない。
なお、錘73が防振ゴム19の下側に位置している状態で、ボルトテンショナ20の左右方向に加わる力が均等になるように、ボルトテンショナ20の左右方向の重量バランスを調整してある。
旋回輪4の植え込みボルト3の位置によって、防振ゴム19に圧縮力、引張力又はせん断力等の異なる荷重が加わると、防振ゴム19の支持形状が変わり、この場合、植え込みボルト3の組立て公差を吸収できないおそれがある。
これに対して、本実施形態では、防振ゴム19には常に圧縮荷重kのみが加わるので、防振ゴム19の支持形状は常に一定である。
そのため、植え込みボルト3に取付け公差がある場合でも、本実施形態では、前記の対策との相乗効果により、メネジ孔24bを植え込みボルト3の頭部に確実に合致させ、確実にボルト締結作業を実施できる。
本発明によれば、円弧状又は円形に配置された多数のボルトをボルトテンショナを用いて引張り力を与えながら締結する際に、締結作業を自動化にして、低コストかつ短時間で締結作業を行なうことができる。
本発明の第1実施形態に係るボルト締結装置の側面図である。 図1中のA―A方向矢視図(正面図)である。 図1中のC部を拡大して示す説明図である。 前記第1実施形態に係るボルトテンショナの作動説明図である。 図2中のB部拡大図である。 本発明の第2実施形態に係るボルト締結装置の正面図である。 本発明の第3実施形態に係るボルト締結装置の正面図である。 前記第3実施形態に係るボルト締結装置の側面図である。 本発明の第4実施形態に係るボルト締結装置の正面図である。 前記第4実施形態に係るボルト締結装置の挙動を示す説明図である。
符号の説明
1 ロータヘッド(被締結体)
1a、2a ボルト孔
2 外輪(被締結体)
3 植え込みボルト
6 ナット
6a オネジ部
10、50,60 ボルト締結装置
12a、12b、63 固定腕
14、51a、51b、61,62 回転腕
15、54 回転駆動装置
17 エアシリンダ
19 防振ゴム(弾性体)
24 固定部材(ボルトテンショナ固定手段)
24b メネジ孔
24c 傾斜面
26 ピストン環(荷重付加手段)
35 レーザ計測器(ボルト伸び量計測手段)
40 位置決め機構
43a、43b 一対の位置決めバー
53 ガイドローラ
71 リング(リング状支持部材)
73 錘
h 回転中心
k 圧縮荷重

Claims (13)

  1. 被締結体に円弧状に配置された複数のボルト孔に、軸方向の引張り力を付与した状態でボルトを螺着させるボルト締結方法において、
    ボルトに軸方向の引張り力を付与するボルトテンショナを装着した腕を複数のボルト孔を結ぶ円弧の中心を回転中心として回転可能に配置するとともに、ボルトテンショナを被締結体に穿設されたボルト孔のひとつに対向配置し、
    該ボルト孔にボルトを一時的に仮螺合させた後、該ボルトにボルトテンショナを固定し、該ボルトテンショナで該ボルトに軸方向の引張り力を付与してボルトに伸びを与え、
    伸長したボルトをボルト孔にさらにねじ込むか、又は該ボルトに仮螺合されたナットをさらにねじ込むことにより締付力を得るようにした手順を行い、
    前記腕を回転させて前記手順でボルトテンショナにより複数のボルト孔に順々にボルトを螺着させるようにしたことを特徴とするボルト締結方法。
  2. 前記腕を夫々ボルトテンショナを装着し回転中心で軸支され互いに異なる半径方向に延設された複数の腕で構成し、
    複数のボルトテンショナで複数のボルト孔に同時にボルトを螺着させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のボルト締結方法。
  3. ボルトの伸び量を計測する手段を設け、ボルトに付与する引張り力とボルトの伸び量、又はボルト螺着後に引張り力を解除した際のボルトの縮み量からボルトの不良を検出するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のボルト締結方法。
  4. 被締結体が、風力発電装置の風車部分でブレードのピッチ角を可変に支持する環状の軸受と該軸受が取り付けられるロータヘッドであることを特徴とする請求項1に記載のボルト締結方法。
  5. 被締結体に円弧状に配置された複数のボルト孔に、軸方向の引張り力を付与した状態でボルトを螺着させるボルト締結装置において、
    複数のボルトを結ぶ円弧の中心を回転中心とするように被締結体に対して回転可能に配置された腕及び該腕を回転駆動する手段と、
    該腕に前記ボルト孔に対向可能な位置に設けられ、ボルト孔に仮螺合されたボルトに係止固定される固定部、及びボルトに固定された固定部にボルトから離れる方向に荷重を付加する手段を備えたボルトテンショナと、
    ボルトテンショナをボルトに接近させ該固定部をボルトに固定させる手段と、
    ボルトテンショナを各ボルト孔に対向する位置に位置決めする手段と、を備え、
    該ボルト孔に仮螺合したボルトにボルトテンショナで軸方向の引張り力を付与してボルトに伸びを与え、伸長したボルトをボルト孔にさらにねじ込むか、又は該ボルトに仮螺合されたナットをさらにねじ込むことにより締付力を得るようにし、
    前記腕を回転させて該ボルトテンショナにより複数のボルト孔に順々にボルトを螺着させるように構成したことを特徴とするボルト締結装置。
  6. ボルトテンショナに前記固定部を回転させる手段を設け、固定部をボルトに固定した状態で該固定部を回転させることによりボルト孔にボルトを螺入可能に構成したことを特徴とする請求項5に記載のボルト締結装置。
  7. 前記ボルトが植え込みボルトであり、前記固定部が該植え込みボルトの頭部に形成されたオネジ部に螺合するメネジ部を備え、
    該オネジ部とメネジ部とを螺合させることにより、該固定部を植え込みボルトに固定させるように構成したことを特徴とする請求項6に記載のボルト締結装置。
  8. 前記腕をボルト孔を結ぶ円弧の直径上に配置され回転中心で軸支され両端にボルトテンショナを装着した1個以上の腕で構成したことを特徴とする請求項5又は6に記載のボルト締結装置。
  9. 前記位置決め手段を、前記回転中心に対して前記腕から相対角度を規制されて設けられ、該相対角度上の点から互いに接近又は離反可能でかつボルト締結位置に進退可能に設けられた一対の位置決めバーで構成し、
    該位置決めバーをボルト孔に螺着されたボルトの間に挿入しボルト側面に当接することにより、ボルトテンショナを締結対象となるボルト孔に位置決めするように構成したことを特徴とする請求項5に記載のボルト締結装置。
  10. 前記腕の回転駆動手段を、該腕に装着され被締結体に当接してガイドされるガイドローラと、該ガイドローラの回転駆動装置で構成したことを特徴とする請求項5に記載のボルト締結装置。
  11. 前記腕にリング状支持部材を回動可能に設けると共に、該リング状支持部材の内側に前記ボルトテンショナを弾性体を介して微動可能に設け、
    リング状支持部材に錘を取り付け、腕の任意の姿勢に対して該錘を常にリング状支持部材の下方領域に位置させることにより、該弾性体に対してリング状支持部材の荷重が常に同じ方向に加わるように構成したことを特徴とする請求項5又は7に記載のボルト締結装置。
  12. 前記固定部にボルトテンショナ本体に対してガタをもたせたことを特徴とする請求項5又は11に記載のボルト締結装置。
  13. 前記固定部にボルトテンショナ本体に対してガタをもたせるか又は該固定部のメネジ部開口にメネジ部を拡径する傾斜面を設けたことを特徴とする請求項7又は11に記載のボルト締結装置。
JP2008284128A 2008-11-05 2008-11-05 ボルト締結装置 Expired - Fee Related JP5281366B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008284128A JP5281366B2 (ja) 2008-11-05 2008-11-05 ボルト締結装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008284128A JP5281366B2 (ja) 2008-11-05 2008-11-05 ボルト締結装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010112422A true JP2010112422A (ja) 2010-05-20
JP5281366B2 JP5281366B2 (ja) 2013-09-04

Family

ID=42301127

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008284128A Expired - Fee Related JP5281366B2 (ja) 2008-11-05 2008-11-05 ボルト締結装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5281366B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012157949A (ja) * 2011-02-01 2012-08-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 締結弛緩装置
JP2014506968A (ja) * 2010-12-16 2014-03-20 サムスン ヘビー インダストリーズ カンパニー リミテッド 風力タービン組立・管理ロボットおよびこれを含む風力タービンシステム
JP2017185618A (ja) * 2016-03-31 2017-10-12 マン・ディーゼル・アンド・ターボ・エスイー 頭上での組立および分解中にスクリュー接続部のための保持デバイスを位置決めするためのデバイス
KR20180058173A (ko) * 2016-11-23 2018-05-31 주식회사 기가레인 프로브 카드용 나사 체결 장치 및 이를 구비한 프로브 카드 조립장치
WO2018097446A1 (ko) * 2016-11-23 2018-05-31 주식회사 기가레인 프로브 카드용 나사 체결 장치 및 이를 구비한 프로브 카드 조립장치
JP2019029587A (ja) * 2017-08-02 2019-02-21 日本電気株式会社 入出力回路特性調整装置および入出力回路特性調整方法
CN112091589A (zh) * 2020-09-18 2020-12-18 一重集团大连核电石化有限公司 大直径密集螺栓的紧固方法
CN112975365A (zh) * 2021-02-26 2021-06-18 厦门馨天达金属制造有限公司 一种铁架床自动锁螺栓设备
JP7317545B2 (ja) 2018-03-29 2023-07-31 ホーマン ヨルク ねじ接続を締め付けるための装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS618282A (ja) * 1984-06-23 1986-01-14 バブコツク日立株式会社 ボルト着脱装置
JPH02156488A (ja) * 1988-12-08 1990-06-15 Hitachi Ltd 磁気ヘッドの製造方法と装置
JPH03103610A (ja) * 1989-09-18 1991-04-30 Toshiba Corp 軸力ボルト締結装置
JPH0929557A (ja) * 1995-07-18 1997-02-04 Mitsubishi Electric Corp ねじ締め装置
JPH11223693A (ja) * 1998-02-04 1999-08-17 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd ナット部材の着脱移送装置
JP2000071133A (ja) * 1998-08-28 2000-03-07 Babcock Hitachi Kk ボルト取り外し・取り付け装置および方法
WO2008025922A2 (fr) * 2006-09-01 2008-03-06 Aktiebolaget Skf Procede et dispositif d'etablissement et de controle d'un serrage hydraulique d'un ou de plusieurs boulons

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS618282A (ja) * 1984-06-23 1986-01-14 バブコツク日立株式会社 ボルト着脱装置
JPH02156488A (ja) * 1988-12-08 1990-06-15 Hitachi Ltd 磁気ヘッドの製造方法と装置
JPH03103610A (ja) * 1989-09-18 1991-04-30 Toshiba Corp 軸力ボルト締結装置
JPH0929557A (ja) * 1995-07-18 1997-02-04 Mitsubishi Electric Corp ねじ締め装置
JPH11223693A (ja) * 1998-02-04 1999-08-17 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd ナット部材の着脱移送装置
JP2000071133A (ja) * 1998-08-28 2000-03-07 Babcock Hitachi Kk ボルト取り外し・取り付け装置および方法
WO2008025922A2 (fr) * 2006-09-01 2008-03-06 Aktiebolaget Skf Procede et dispositif d'etablissement et de controle d'un serrage hydraulique d'un ou de plusieurs boulons

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014506968A (ja) * 2010-12-16 2014-03-20 サムスン ヘビー インダストリーズ カンパニー リミテッド 風力タービン組立・管理ロボットおよびこれを含む風力タービンシステム
JP2012157949A (ja) * 2011-02-01 2012-08-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 締結弛緩装置
US9168644B2 (en) 2011-02-01 2015-10-27 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Fastening and loosening device for stud bolts and nuts of a reactor vessel
EP2671679A4 (en) * 2011-02-01 2017-12-13 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Fastening/loosening device
JP2017185618A (ja) * 2016-03-31 2017-10-12 マン・ディーゼル・アンド・ターボ・エスイー 頭上での組立および分解中にスクリュー接続部のための保持デバイスを位置決めするためのデバイス
WO2018097446A1 (ko) * 2016-11-23 2018-05-31 주식회사 기가레인 프로브 카드용 나사 체결 장치 및 이를 구비한 프로브 카드 조립장치
KR20180058173A (ko) * 2016-11-23 2018-05-31 주식회사 기가레인 프로브 카드용 나사 체결 장치 및 이를 구비한 프로브 카드 조립장치
KR102227072B1 (ko) 2016-11-23 2021-03-12 주식회사 기가레인 프로브 카드용 나사 체결 장치 및 이를 구비한 프로브 카드 조립장치
JP2019029587A (ja) * 2017-08-02 2019-02-21 日本電気株式会社 入出力回路特性調整装置および入出力回路特性調整方法
JP7035363B2 (ja) 2017-08-02 2022-03-15 日本電気株式会社 入出力回路特性調整装置および入出力回路特性調整方法
JP7317545B2 (ja) 2018-03-29 2023-07-31 ホーマン ヨルク ねじ接続を締め付けるための装置
CN112091589A (zh) * 2020-09-18 2020-12-18 一重集团大连核电石化有限公司 大直径密集螺栓的紧固方法
CN112975365A (zh) * 2021-02-26 2021-06-18 厦门馨天达金属制造有限公司 一种铁架床自动锁螺栓设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP5281366B2 (ja) 2013-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5281366B2 (ja) ボルト締結装置
EP2199605B1 (en) Method and assembly for mounting rotor blade bearings of a wind turbine
KR101958676B1 (ko) 풍력 터빈용 볼트 조임 로봇
CN108662352B (zh) 一种变径管道检测机器人
US10702960B2 (en) Robot to move a support platform along a flange connection
JP5592854B2 (ja) 締付装置
JP2007107955A (ja) 捩り疲労試験機
CA3011911A1 (en) Robot with positioning means to move a tool along a flange connection
ES2918591T3 (es) Procedimiento y herramienta para desmontar un rodamiento de pitch de un buje de turbina eólica
CN107717817B (zh) 用于螺栓紧固装置的控制系统
CN102581603A (zh) 机械手
US20090179428A1 (en) Shaft for use in a wind energy system and wind energy system
US20190383264A1 (en) Wind turbine drive system and wind turbine
JP5295348B2 (ja) 直動アクチュエータ及び機械試験機
US20220307477A1 (en) Tightening device
CN108406289B (zh) 一种力矩加载装置
US20130047434A1 (en) Tool for mounting stud bolts
JP5146392B2 (ja) ナットランナ用ボルト供給装置
CN102174945B (zh) 一种输出位移和扭转的机械传动装置
CN221054554U (zh) 用于管道检测机器人的辅助进管装置
CN113048014B (zh) 风力发电机组叶根螺栓紧固控制系统和控制方法
US20220381282A1 (en) Self tightening nut and bolt system
CN109605284B (zh) 一种螺栓预紧拉伸装置及方法
RU2569627C1 (ru) Установка для электромеханического упрочнения отверстий втулок
WO2023247176A1 (en) Coupling unit for coupling a rotatable thread engagement means of a bolt elongation tool for elongating a bolt of a flange connection with the bolt

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110701

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121009

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20121023

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130430

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130524

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees