JP2010112365A - 波動発電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】間口の広い浮動部材で波動エネルギーを多量に吸収し、この浮動部材の上昇及び降下の両行程のエネルギーを取出す。
【解決手段】波動により揺動される浮動部材の作動により発電する装置において、波動により押寄せられた長方形の箱形の浮動部材が水平移動した後、次第に押上げられるとき、これに接続したラック棒16を押上げることによりこのラック棒の上半部の右側ラック歯18に噛み合う右側第一歯車23を右回転させ、又、反対に波が退き浮動部材1と共にラック棒16が降下したとき、このラック棒の左側ラック歯19に噛み合う左側第一歯車28を右回転させて発電装置の駆動部22を介して直流発電機の電機子をラック棒16の上昇及び降下にかかわらず常に同一方向に回転させて発電しうるようにした波動発電装置の構造である。
【選択図】図4
【解決手段】波動により揺動される浮動部材の作動により発電する装置において、波動により押寄せられた長方形の箱形の浮動部材が水平移動した後、次第に押上げられるとき、これに接続したラック棒16を押上げることによりこのラック棒の上半部の右側ラック歯18に噛み合う右側第一歯車23を右回転させ、又、反対に波が退き浮動部材1と共にラック棒16が降下したとき、このラック棒の左側ラック歯19に噛み合う左側第一歯車28を右回転させて発電装置の駆動部22を介して直流発電機の電機子をラック棒16の上昇及び降下にかかわらず常に同一方向に回転させて発電しうるようにした波動発電装置の構造である。
【選択図】図4
Description
本発明は波の力及びその浮力を利用して発電する装置に関するものである。
従来より波の力及びその浮力エネルギーを取り出すときは浮動部材が突き上げられてくる作動のみに限定されており従って浮動部材が降下する作動は利用不可能であった。本発明は、浮動部材を横波に押されて横移動させ、次に浮力も加わって上昇させることにより充分波動エネルギーを吸収し、この浮動部材の移動量をラック棒に伝え、これより発電装置の駆動部を介して直流発電機を回転する。このとき本発明の駆動装置の駆動部により浮動部材の上昇及び下降の両行程においても発電機の回転方向を同一にして上昇及び下降の両行程のエネルギーを吸収し、この効果を倍増しようとするものである。
図1及び図2に示すように、横波により浮動部材1を溝形ガイドレール7上をほぼ水平に移動した後、緩やかに上昇させるようにし、この浮動部材1の作動をバネ板14を介してラック棒16に伝え、ラック棒より発電装置の駆動部22を経て発電機34を働かせる装置に於いて浮動部材1を長方形の箱形に作り、この波受する前面部2と背面部3とに各々輪軸一体型の両輪車輪9をそれぞれ左右一対の軸受12で支持し、この両輪車輪9を左右の溝形ガイドレール7上で転動させるとき、両輪車輪9の両輪10の側面に取付けた歯車11を同時に左右の溝形ガイドレール7のラック歯8に噛み合わせることにより浮動部材1は平行移動し、波受する前面部2を拡幅しても常に安定して走行できるようになる。
又、浮動部材1が溝形ガイドレール7のカーブ部の上を移動するとき、浮動部材1とラック棒16の間に可撓性のあるバネ板14を介在させることにより浮動部材1の作動を無理なくラック棒16に伝達することが出来る。
次に、ラック棒16の上半部の右側ラック歯18に噛み合う右側第一歯車23を右回転させ、この歯車の内周のラチェット歯24に噛み合うラチェット爪26により、右側ラチェット爪車25を右回転させ、これと一体になっている右側第二歯車31によりピニオン32を数倍増速して左回転させ、軸接手33を介して直流発電機の電機子35を左回転して発電させることができ、又、反対に波が退き、浮動部材1と共にラック棒16が降下したとき、このラック棒の左側ラック歯19に噛み合う左側第一歯車28を右回転させ、この歯車の内周のラチェット歯29に噛み合うラチェット爪26により左側ラチェット爪車30を右回転させ、これと一体となっている左側第二歯車31によりピニオン32を増速して左回転させて直流発電機の電機子35を左回転して発電できて、ラック棒16の昇降いづれの移動の場合も常に電機子35を同一方向の左回転させて発電させることが可能になる。
本発明は波の横波を間口の広い浮動部材1で受けることができ、又、横波が押し寄せられ岸壁に近づくにつれ、浮力も加わって浮き上がる長い行程のエネルギーを充分受けることが可能であり、又、浮動部材1の水平移動、上降及び下降の両行程のエネルギーを取り出すことが可能となり、エネルギーの吸収効果は約倍増することができる。
図1及び図2は本発明実施の一例を示すものであって、本発明はなるべく広範囲の波を受入れするために浮動部材1の前面部2を大きく拡げ、これを打寄せる波により2本の溝形ガイドレール7上を陸に向かいほぼ水平に押し上げられ、次に溝形ガイドレール7のカーブに沿うて上方に押し上げられる、この作動をバネ板14を介してラック棒16に伝えラック棒16より発電装置の駆動部22を経て発電機34を回転させる。浮動部材1はなるべく広く波を受けるための幅広い長方形の箱形とする。そしてこの波受する前面部2と背面部3とに各々輪軸一体型のトロッコ車輪のような両輪車輪9をそれぞれ、左右一対の軸受12で支持し、この両輪車輪9を右側及び左側の溝形ガイドレール7上を転動させる、このとき両輪車輪9は波による浮き上がりの防止のため溝形ガイドレール7で両輪10の上下を挿む構造とする、そして、このとき両輪車輪9の両輪側面に取付けた歯車11を同時に左右の溝形ガイドレール7のラック歯8に噛み合わせることにより、浮動部材1の左右両側は溝形ガイドレール7につかまれた状態で移動し、従って常に岸壁と平行な状態で移動する、従って波受けする前面部2を拡幅しても左右の波の圧力差が生じてもこれに耐えることが可能である。
溝形ガイドレール7は海側よりほぼ水平に陸に近づき、カーブを経て上の方に上がり傾斜させて、浮動部材1が波に押されて上方まで押し上げられて後、波が退くと重力で勢いよく海の方へ戻るようにしている。従って浮動部材1の上昇の場合は勿論、戻る場合もこの降下のエネルギーを取らえて発電させることができる。
又、浮動部材1がカーブする溝形ガイドレール7に沿うて上昇していくとき、そのカーブに沿うて彎曲しているバネ板14が直線に戻っていくことによりラック棒16は無理なく浮動部材1により押されて上昇することができる。
そしてラック棒16を押し上げることにより、このラック棒の上半部の右側ラック歯18に噛み合う右側第一歯車23を右回転させ、この歯車の内周の右側ラチェット歯24に噛み合うラチェット爪26により右側ラチェット爪車25を右回転させ、これと一体になっている、右側第二歯車31によりピニオン32を左回転させる。右側第二歯車27の直径は右側第一歯車23より大きく、そしてこれに小径のピニオン32が噛み合わされているため、ピニオン32の左回転は、最初の右側第一歯車23の回転より数倍大きく増速されている。このピニオン32により軸接手38を介して直流発電機の電機子35を左回転して発電させる。猶、ラック棒16が上昇するときは、ラック棒の左側ラック歯19により左側第一歯車28は左回転させられるが、この内周のラチェット歯29にはラチェット爪26は噛み合わないため左側ラチェット爪車30は空転し、右側の歯車列による作動を阻害しないようにしている。
波が退き浮動部材1と共にラック棒16を押下げることにより、このラック棒の左側ラック歯19に噛み合う左側一歯車28を右回転させ、この歯車の内周ラチェット歯29に噛み合うラチェット爪26により左側ラチェット爪車30を右回転させ、これと一体となっている左側第二歯車31によりピニオン32を増速して左回転させて、電機子35を左回転させて発電する。このとき電機子35はラック棒16の昇降にかかわらず常に左回転することにより、電機子35の逆転を避けることができる。猶、ラック棒16が下降するときは、右側ラチェット爪車25は空転し、左側の歯車列による作動を阻害しないようになっている。
猶、浮動部材1には波受する面積を拡げるため波受前面部2に波受板4を支持軸5により取付けている、然し波の力が激しいときは、その力によりシャーピン6が切断されて波受板4は後方に倒れ、波の力を軽減できるようにしている。
又、浮動部材1が最高位置に達したとき、蔓巻バネ36にぶつかり下方へ押し戻されるようにすることもできる、これは上昇するエネルギーの一部を下降のエネルギーに転換するものである。
1−−−浮動部材 2−−−浮動部材の波受前面部
3−−−浮動部材の背面部 4−−−浮動部材の波受板
5−−−波受板の支持軸 6−−−波受板のシャーピン
7−−−溝形ガイドレール 8−−−溝形ガイドレールのラック歯
9−−−両輪車輪 10−−−両輪車輪の両輪
11−−−両輪車輪の歯車 12−−−両輪車輪用軸受
13−−−両輪車輪の車軸 14−−−バネ板
15−−−浮動部材のバネ板取付部 16−−−ラック棒
17−−−ラック棒のバネ板取付部 18−−−ラック棒上半部の右側ラック歯
19−−−ラック棒上半部の左側ラック歯 20−−−ラック棒支持台
21−−−ラック棒ガイドローラー 22−−−発電装置の駆動部
23−−−右側第一歯車 24−−−右側第一歯車のラチェット歯
25−−−右側ラチェット爪車 26−−−ラチェット爪
27−−−右側第二歯車 28−−−左側第一歯車
29−−−左側第一歯車のラチェット歯 30−−−左側ラチェット爪車
31−−−左側第二歯車 32−−−ピニオン
33−−−軸接手 34−−−直流発電機
35−−−電機子 36−−−蔓巻バネ
3−−−浮動部材の背面部 4−−−浮動部材の波受板
5−−−波受板の支持軸 6−−−波受板のシャーピン
7−−−溝形ガイドレール 8−−−溝形ガイドレールのラック歯
9−−−両輪車輪 10−−−両輪車輪の両輪
11−−−両輪車輪の歯車 12−−−両輪車輪用軸受
13−−−両輪車輪の車軸 14−−−バネ板
15−−−浮動部材のバネ板取付部 16−−−ラック棒
17−−−ラック棒のバネ板取付部 18−−−ラック棒上半部の右側ラック歯
19−−−ラック棒上半部の左側ラック歯 20−−−ラック棒支持台
21−−−ラック棒ガイドローラー 22−−−発電装置の駆動部
23−−−右側第一歯車 24−−−右側第一歯車のラチェット歯
25−−−右側ラチェット爪車 26−−−ラチェット爪
27−−−右側第二歯車 28−−−左側第一歯車
29−−−左側第一歯車のラチェット歯 30−−−左側ラチェット爪車
31−−−左側第二歯車 32−−−ピニオン
33−−−軸接手 34−−−直流発電機
35−−−電機子 36−−−蔓巻バネ
Claims (1)
- 横波により浮動部材1を溝形ガイドレール7上をほぼ水平に移動した後、緩やかに上昇させるようにし、この浮動部材1の作動をバネ板14を介してラック棒16に伝え、ラック棒より発電装置の駆動部22を経て発電機34を働かせる装置に於いて浮動部材1を長方形の箱形に作り、この波受する前面部2と背面部3とに各々輪軸一体型の両輪車輪9をそれぞれ左右一対の軸受12で支持し、この両輪車輪9を左右の溝形ガイドレール7上で転動させるとき、両輪車輪9の両輪10の側面に取付けた歯車11を同時に左右の溝形ガイドレール7のラック歯8に噛み合わせることにより浮動部材1は平行移動し、波受する前面部2を拡幅しても常に安定して走行できるようになり、又、浮動部材1が溝形ガイドレール7のカーブ部の上を移動するとき、浮動部材1とラック棒16の間に可撓性のあるバネ板14を介在させることにより浮動部材1の作動を無理なくラック棒16に伝達し、次にラック棒16を押上げることにより、このラック棒の上半部の右側ラック歯18に噛み合う右側第一歯車23を右回転させ、この歯車の内周のラチェット歯24に噛み合うラチェット爪26により、右側ラチェット爪車25を右回転させ、これと一体になっている右側第二歯車31によりピニオン32を数倍増速して左回転させ、軸接手33を介して直流発電機の電機子35を左回転して発電させることができ、又、反対に波が退き、浮動部材1と共にラック棒16が降下したとき、このラック棒の左側ラック歯19に噛み合う左側第一歯車28を右回転させ、この歯車の内周のラチェット歯29に噛み合うラチェット爪26により左側ラチェット爪車30を右回転させ、これと一体となっている左側第二歯車31によりピニオン32を増速して左回転させて直流発電機の電機子35を左回転して発電できて、ラック棒16の昇降いづれの移動の場合も常に電機子35を同一方向の左回転させて発電させること可能にした波動発電装置の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008306833A JP2010112365A (ja) | 2008-11-04 | 2008-11-04 | 波動発電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008306833A JP2010112365A (ja) | 2008-11-04 | 2008-11-04 | 波動発電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010112365A true JP2010112365A (ja) | 2010-05-20 |
Family
ID=42301090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008306833A Pending JP2010112365A (ja) | 2008-11-04 | 2008-11-04 | 波動発電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010112365A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012152289A2 (fr) * | 2011-05-11 | 2012-11-15 | Arbane Nasser | Generateur electrique houlomoteur |
CN103899470A (zh) * | 2014-03-03 | 2014-07-02 | 钟克雄 | 利用波浪进行发电技术 |
CN105888952A (zh) * | 2016-04-25 | 2016-08-24 | 中国石油大学(华东) | 振荡浮子式海洋波浪能发电装置 |
CN111441898A (zh) * | 2019-01-17 | 2020-07-24 | 宁波团团工业设计有限公司 | 一种环保发电装置 |
CN111441899A (zh) * | 2019-01-17 | 2020-07-24 | 宁波团团工业设计有限公司 | 一种传动装置 |
-
2008
- 2008-11-04 JP JP2008306833A patent/JP2010112365A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2012152289A2 (fr) * | 2011-05-11 | 2012-11-15 | Arbane Nasser | Generateur electrique houlomoteur |
WO2012152289A3 (fr) * | 2011-05-11 | 2013-01-17 | Arbane Nasser | Generateur electrique houlomoteur |
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