JP2010111936A - 鋼材及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】質量%で、C:0.04〜0.2%,Si:0.01〜0.8%,Mn:0.1〜2.5%,P:0.03%以下,S:0.015%以下,Al:0.003〜0.10%,N:0.001〜0.01%以下を含有し、さらにCu:4%以下,Ni:4%以下,Cr:4%以下,Mo:2%以下,V:0.2%以下,Nb:0.1%以下,Ti:0.1%以下,B:0.003%以下の1種以上を含有し、その他はFe及び不純物からなり、不純物において、O:0.006%以下であり、下記式(1)で計算されるPcmの値が0.21〜0.40%である化学組成を有し、ベイナイト組織及びマルテンサイト組織の合計の比率が80%超であり、引張強度が750MPa超、降伏比が85%未満、かつ引張強度(MPa)と一様伸び(%)との積が4000以上である。
Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20+Mo/15+V/10+5B ・・・・(1)
ここで、上記式(1)中の元素記号は、その元素の質量%での鋼中含有量を表す。
【選択図】なし
Description
そこで本発明の目的は、引張強度が750MPa超、降伏比が85%未満で、靱性や伸び特性にも優れる鋼材及びその製造方法を提供することである。
(1)質量%で、C:0.04〜0.2%、Si:0.01〜0.8%、Mn:0.1〜2.5%、P:0.03%以下、S:0.015%以下、Al:0.003〜0.10%、N:0.001〜0.010%以下を含有し、さらにCu:4%以下、Ni:4%以下、Cr:4%以下、Mo:2%以下、V:0.2%以下、Nb:0.1%以下、Ti:0.1%以下、B:0.003%以下の1種または2種以上を含有し、その他はFe及び不純物からなり、不純物において、O:0.006%以下であり、下記式(1)で計算されるPcmの値が0.21〜0.40%である化学組成を有し、ベイナイト組織及びマルテンサイト組織の合計の比率が80%超であり、引張強度が750MPa超、降伏比が85%未満、かつ引張強度(MPa)と一様伸び(%)との積が4000以上であることを特徴とする鋼材。
Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20+Mo/15+V/10+5B ・・・・(1)
ここで、上記式(1)中の元素記号は、その元素の質量%での鋼中含有量を表す。
Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20+Mo/15+V/10+5B ・・・・(1)
ここで、上記式(1)中の元素記号は、その元素の質量%での鋼中含有量を表す。
(1)C:0.04〜0.2%
Cは、母材及び溶接部の強度を高める作用を有する。しかし、その含有量が0.04%未満では添加効果に乏しい。一方、Cの含有量が多くなり、特に、Cの含有量が0.2%を超えると、母材及び溶接部の靱性低下が著しくなり、また溶接割れが多くなる。なお、より大きな効果を得るために、Cの含有量は0.04〜0.15%とすることが好ましく、0.04〜0.09%とすることがより好ましい。
Siは、母材及び溶接部の強度を確保する作用を有する。しかしながら、その含有量が0.01%未満では添加効果に乏しい。一方、Siの含有量が多くなり、特に、Siの含有量が0.8%を超えると、母材及び溶接部の靱性低下が著しくなり、また溶接割れが多くなる。なお、より大きな効果を得るために、Siの含有量は0.05〜0.6%とすることが好ましく、0.1〜0.4%とすることがより好ましい。
Mnは、母材及び溶接部の強度と靱性を確保する上で不可欠な元素である。しかしながら、Mnの含有量が0.1%未満では十分な添加効果が得られない。一方、Mnの含有量が2.5%%を超えると、母材及び溶接部の靱性低下が著しくなり、また溶接割れが多くなる。なお、より大きな効果を得るために、Mnの含有量は0.5〜1.7%とすることが好ましく、1.0〜1.6%とすることがより好ましい。
Pは、不純物として鋼中に不可避的に存在する元素で、靱性の低下をきたし、また、溶接時に高温割れを生じさせる。特に、その含有量が0.03%を超えると、靱性の低下と溶接時の高温割れ発生が著しくなる。Pは少ないほど好ましい不純物であるため、その下限は特に規定するものではない。なお、より大きな効果を得るために、Pの含有量は0.02%以下とすることが好ましく、0.01%以下とすることがより好ましい。
Sは、母材及び溶接部の靱性劣化を招く。特に、その含有量が0.015%を超えると、母材及び溶接部の靱性劣化が著しくなる。Sは少ないほど好ましい不純物であるため、その下限は特に規定されない。なお、より大きな効果を得るために、Sの含有量は0.01%以下とすることが好ましく、0.005%以下とすることがより好ましい。
Alは、製鋼時の脱酸に有効な元素である。しかしながら、Alの含有量が0.003%未満では十分な添加効果が得られない。一方、Alの含有量が0.10%を超えると、介在物の生成量が多くなって母材及び溶接部の靱性劣化が著しくなる。なお、より大きな効果を得るために、Alの含有量は0.005〜0.06%とすることが好ましく、0.01〜0.05%とすることがより好ましい。
Nは、不純物として鋼中に0.001%以上含まれる。Nは、TiNやBNを形成し、これらの窒化物が微細な場合には、高温加熱時のオーステナイト粒の粗大化を抑制し、母材と溶接部の靱性を高めることに寄与する。一方、Nの含有量が0.010%を超えると、母材と溶接部の靱性低下が大きくなる。なお、より大きな効果を得るために、Nの含有量は0.002〜0.008%とすることが好ましく、0.003〜0.007%とすることがより好ましい。
Cuは、添加しなくても良いが、母材及び溶接部の強度と靱性を確保する上で有用である。Cuの含有量が0.1%未満では十分な添加効果が得られないため、添加する場合には含有量を0.1%以上とすることが好ましい。一方、Cuの含有量が4%を超えると、熱間加工時に割れが生じやすくなるし、また、母材及び溶接部の靱性劣化が著しくなる。なお、より大きな効果を得るために、Cuの含有量は0.2〜1.5%とすることが好ましく、0.3〜0.5%とすることがより好ましい。
Niは、添加しなくても良いが、母材及び溶接部の強度と靱性を確保する上で有用である。Niの含有量が0.1%未満では十分な添加効果が得られないため、添加する場合には含有量を0.1%以上とすることが好ましい。一方、Niの含有量が4%を超えると鋼表面疵が著しくなる。なお、より大きな効果を得るために、Niの含有量は0.2〜2.5%とすることが好ましく、0.3〜1.0%とすることがより好ましい。また、Cuの含有量による熱間加工時の割れを防止するため、Cuの含有量の50%以上のNiを含有させることが好ましく、Cuの含有量の75%以上のNiを含有させることがより好ましい。
Crは、添加しなくても良いが、母材及び溶接部の強度を確保する上で有用である。Crの含有量が0.1%未満では十分な添加効果が得られないため、添加する場合には含有量を0.1%以上とすることが好ましい。一方、Crの含有量が4%を超えると溶接割れが顕著になる。なお、より大きな効果を得るために、Crの含有量は0.2〜2.0%とすることが好ましく、0.3〜1.0%とすることがより好ましい。
Moは、添加しなくても良いが、母材及び溶接部の強度を確保する上で有用である。Moの含有量が0.1%未満では十分な添加効果が得られないため、添加する場合には含有量を0.1%以上とすることが好ましい。一方、Moの含有量が2%を超えると溶接割れが顕著になる。なお、より大きな効果を得るために、Moの含有量は0.2〜1.0%とすることが好ましく、0.3〜0.5%とすることがより好ましい。
Vは、添加しなくても良いが、母材及び溶接部の強度を確保する上で有用である。Vの含有量が0.01%未満では十分な添加効果が得られないため、添加する場合には含有量を0.1%以上とすることが好ましい。一方、Vの含有量が0.2%を超えると母材の靱性低下が顕著になる。なお、より大きな効果を得るために、Vの含有量は0.02〜0.1%とすることが好ましく、0.03〜0.09%とすることがより好ましい。
Nbは、添加しなくても良いが、強度及び靱性を向上させる上で有用である。Nbの含有量が0.01%未満では十分な添加効果が得られないため、添加する場合には含有量を0.01%以上とすることが好ましい。一方、Nbの含有量が0.1%を超えると、溶接部靱性の著しい低下を招く。なお、より大きな効果を得るために、Nbの含有量は0.02〜0.07%とすることが好ましく、0.03〜0.05%とすることがより好ましい。
Tiは、添加しなくても良いが、鋼塊、なかでも鋳片の表面性状を改善する上で有用である。また、Tiには、母材及び溶接部の靱性を高める作用もある。Tiの含有量が0.003%未満では十分な添加効果が得られないため、添加する場合には含有量を0.003%以上とすることが好ましい。一方、Tiの含有量が0.1%を超えると母材の靱性低下が顕著になる。なお、より大きな効果を得るために、Tiの含有量は0.005〜0.05%とすることが好ましく、0.007〜0.02%とすることがより好ましい。
Bは、添加しなくても良いが、母材及び溶接部の強度を確保する上で有用である。Bの含有量が0.0003%未満では十分な添加効果が得られないため、添加する場合には含有量を0.0003%以上とすることが好ましい。一方、Bの含有量が0.003%を超えると母材の靱性低下が顕著になる。なお、より大きな効果を得るために、Bの含有量は0.0005〜0.002%とすることが好ましく、0.0008〜0.0015%とすることがより好ましい。
Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20+Mo/15+V/10+5B ・・・・(1)
上記式(1)は溶接割れ感受性組成として知られている式であるが、本発明においては母材の特性を良好にするためにも有用なパラメータである。Pcmの値が0.21%未満では、目標とする母材強度の確保が難しい。一方、Pcmの値が0.40%を超えると母材強度が高くなりすぎたり、母材靱性の低下も起こり易くなったりする。なお、より大きな効果を得るために、Pcmの値は0.22〜0.30%とすることが好ましく、0.23〜0.27%とすることがより好ましい。
母材及び溶接部において、Ti等の微細な窒化物の効果を確保するためには、Ti含有量とN含有量との比である「Ti/N」を3以下とすることが望ましい。
上記の化学組成を有する本発明の高強度鋼材に引張強度が750MPa超かつ降伏比が85%未満という機械的性質を具備させるためには、ベイナイト組織及びマルテンサイト組織の合計の比率を80%超とすることが必要である。ベイナイト組織及びマルテンサイト組織の合計の比率が100%であってもよい。なお、より大きな効果を得るために、ベイナイト組織及びマルテンサイト組織の比率の合計は90%以上とすることが好ましく、95%以上とすることがより好ましい。
なお、組織の比率は、鋼材の圧延方向に対して垂直な断面において、その断面の平均値としての比率で判断することが望ましい。
本発明の鋼材は、引張強度が750MPa超、降伏比が85%未満、かつ引張強度(MPa)と一様伸び(%)との積が4000以上である。
0.2%耐力:600MPa以上
従来、広く使用されている鋼材、例えば、JIS G 3106「溶接構造用圧延鋼材」に規定されるSM490Bの0.2%耐力は、板厚が40mm超、75mm以下の場合、295MPa以上である。このSM490Bに代えて0.2%耐力が600MPa以上の本発明の鋼材を使用すれば、設計にも依存するが、概ね部材の重量を半減できる。したがって、構造物の軽量化に大きく寄与できる。
従来、広く使用されている鋼材、例えば、JIS G 3106「溶接構造用圧延鋼材」に規定されるSM490Bのシャルピー特性は、試験温度0℃での衝撃値が27J以上である。本発明の鋼材が上記の特性をさらに備えていれば、従来SM490Bが使用されていた部材に対して本発明の鋼材を適用することで、低温域においても高い靭性を維持することができる。したがって、部材重量を低減できるのみならず、部材の信頼性を高めることも実現される。
本発明に係る鋼材は、上記の化学組成、ミクロ組織及び機械特性を有していればいかなる製造方法で製造されてもよいが、以下の製造方法を採用することで、効率的かつ安定に製造することが実現される。
上記の本発明に係る化学組成を有する鋼塊又は鋼片を所定の形状及び寸法に熱間圧延する。
加熱温度を1200℃以上とすることで熱間加工が容易になると共に、Nb、V、Ti、Bなどが基地に固溶して、引張強度増加の効果が得られる。また、加熱温度を1350℃以下とすることによって結晶粒の粗大化が抑制され、良好な靱性の確保に寄与する。なお、より大きな効果を得るために、加熱温度を1200〜1330℃とすることが好ましく、1230〜1320℃とすることがより好ましい。
ここでは昇温時間及び保持時間の合計を加熱時間とする。加熱時間が短すぎると表面温度は高くても鋼の内部温度が低いために、引張強度増加の効果が得られない可能性がある。そのため、加熱時間を1時間以上とする。なお、加熱時間は長すぎると組織の粗大化によって靱性低下を生じる可能性があるため、加熱時間は10時間以下とすることが望ましい。より良い性能を得るために、加熱時間は2〜6時間とすることがより望ましい。
「950℃以下での累積圧下率」とは、圧延前に950℃以下になったときの圧延パス前の板厚をt0、熱間圧延圧延終了時の板厚をtとして、(t0-t)/t0×100により得られた値をいう。
950℃以下での累積圧下率を大きくすることによって、オーステナイト相に残留ひずみが与えられ、相変態後の組織が微細になる。このため、靱性が良好になる効果が得られる。この効果を得るために、950℃以下での累積圧下率を20%以上とする。なお、より大きな効果を得るために、950℃以下での累積圧下率を40%以上とすることが好ましく、60%以上とすることがより好ましい。上限は特に限定されないが、950℃以下での累積圧下率が過剰に大きい場合には設備負荷が大きくなったり熱間圧延工程に要する時間が長くなったりするため、90%以下とすることが好ましい。
「950℃超、1050℃以下での累積圧下率」とは、圧延前に1050℃以下になったときの圧延パス前の板厚をt0、圧延前に950℃以下になったときの圧延パス前の板厚をtとして、(t0-t)/t0×100により得られた値をいう。
950℃以下での累積圧下率を20%以上とすることに加えて、950℃超、1050℃以下での累積圧下率を大きくすることによって、オーステナイト相の再結晶による細粒化や残留ひずみによって相変態後の組織が微細となって、靱性がより良好になる効果が得られる。そこで、950℃超、1050℃以下での累積圧下率を1%以上とする。より大きな効果を得るためには、950℃超、1050℃以下での累積圧下率を5%以上とすることが好ましく、10%以上とすることがより好ましい。なお、さらに高温、例えば1250℃で圧下してオーステナイト相を再結晶させると粒成長が速くなる。しかしながら、このような場合であっても、1050℃以下での累積圧下率を多くすれば相変態後の組織を微細化することが可能である。950℃超、1050℃以下での累積圧下率の上限は特に限定されないが、過剰に大きくするとこの温度域に維持する時間が長くなりすぎ、熱間圧延工程のエネルギー効率や生産性が低下することが懸念される。したがって、950℃超、1050℃以下での累積圧下率は60%以下とすることが好ましい。
圧延仕上温度が950℃よりも高い場合には、良好な靱性を確保することが困難になる。一方、圧延終了温度が700℃よりも低い場合には、熱間後の加速冷却前にフェライト変態が進行し易いため、所望のミクロ組織と引張強度を確保することが困難になる。なお、より良好な強度と靱性を得るために、圧延仕上温度を750〜920とすることが好ましく、800〜860とすることがより好ましい。
圧延パス数が少ないと圧延荷重が高くなり、鋼材の形状制御が難しくなる。また、温度測定及び温度制御を行う機会が減るため、性能がばらつき易くなり、良好な強度−伸びバランスや靱性が確保できない可能性が高くなる。したがって、圧延パス数は10パス以上とする。14パス以上とすることがより好ましい。
こうして熱間圧延が終了したら、得られた鋼材を次のようにして加速冷却し、製品とする。なお、本発明に係る製造方法においては、降伏比を小さくするため、加速冷却後の鋼片に対して焼戻処理を実施しない。
加速冷却は引張強度や靱性を高める目的で実施する。この効果を得るために、加速冷却速度を1℃/秒以上とする。また、加速冷却速度が大きすぎる場合には靱性の劣化、さらには曲がりや反りといった形状の悪化を招くため、加速冷却速度は20℃/秒以下とする。より大きな効果を得るために、加速冷却速度(℃/s)を1.5℃/秒以上、下記式(2)で計算されるAcr値以下とするのがよい。表面は加速冷却に用いられる水(あるいは他の液体)との熱伝達で速く冷却される一方、鋼材の内部は鋼の熱伝導で比較的遅く冷却されるので、板厚が大きくなると鋼材の表面と内部との冷却速度差が顕著となり、速く冷却される表面近傍では靱性劣化が顕著になる可能性がある。Acr値は板厚の関数となっているため、Acr値を基準とすることで、表面と内部との冷却速度差を比較的小さくし、ひいては表面と内部との機械的特性の差を小さくすることが実現される。なお、加速冷却速度を2.0℃/秒以上、Acr値の50%以下とすることがより好ましい。
ここで、tは冷却部の板厚(mm)を表す。
また、上記の加速冷却速度とは、加速冷却開始温度と加速冷却停止温度の差を、加速冷却開始から加速冷却停止までの時間で除したものをいう。なお、加速冷却停止温度とは復熱後の表面温度を意味する。
加速冷却開始温度が900℃よりも高い場合には、良好な靱性を確保することが困難になる。一方、加速冷却開始温度が650℃よりも低い場合には、所望の引張強度特性を確保することが困難になる。なお、より良好な強度と靱性を得るために、加速冷却開始温度を750〜850℃とすることが好ましく、780〜830℃とすることがより好ましい。
加速冷却停止温度が690℃よりも高い場合には、所望の強度と靱性を確保することが困難になる。また、冷却停止温度が200℃よりも低い場合には、所望の衝撃特性を確保することが困難になったり、水素割れが生じやすくなったりする。なお、より良好な強度と靱性を得るために、加速冷却停止温度を400〜600℃とすることが好ましく、400〜550℃とすることがより好ましい。
なお、加速冷却を停止した後は、上記の加速冷却速度よりも小さな速度で常温(室温)まで冷却すればよい。例えば、架台の上で放冷すれば良い。
衝撃特性は、鋼板の表面から厚さ方向1/4となる部位から圧延方向と平行にJIS Z 2242:2005に記載のVノッチ試験片を採取してシャルピー衝撃試験を行い、延性−脆性破面遷移温度(vTs)と0℃での吸収エネルギー(vE0)を測定した。
これに対して、「比較例」の試験番号39〜50の鋼板は、YP、TS、TS×T.El、TS×U.El、vTs、vE0の少なくとも1つの特性に劣っている。
Claims (2)
- 質量%で、C:0.04〜0.2%、Si:0.01〜0.8%、Mn:0.1〜2.5%、P:0.03%以下、S:0.015%以下、Al:0.003〜0.10%、N:0.001〜0.010%以下を含有し、さらにCu:4%以下、Ni:4%以下、Cr:4%以下、Mo:2%以下、V:0.2%以下、Nb:0.1%以下、Ti:0.1%以下、B:0.003%以下の1種または2種以上を含有し、その他はFe及び不純物からなり、不純物において、O:0.006%以下であり、下記式(1)で計算されるPcmの値が0.21〜0.40%である化学組成を有し、ベイナイト組織及びマルテンサイト組織の合計の比率が80%超であり、引張強度が750MPa超、降伏比が85%未満、かつ引張強度(MPa)と一様伸び(%)との積が4000以上であることを特徴とする鋼材。
Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20+Mo/15+V/10+5B ・・・・(1)
ここで、上記式(1)中の元素記号は、その元素の質量%での鋼中含有量を表す。 - 質量%で、C:0.04〜0.2%、Si:0.01〜0.8%、Mn:0.1〜2.5%、P:0.03%以下、S:0.015%以下、Al:0.003〜0.10%、N:0.001〜0.010%以下を含有し、さらにCu:4%以下、Ni:4%以下、Cr:4%以下、Mo:2%以下、V:0.2%以下、Nb:0.1%以下、Ti:0.1%以下、B:0.003%以下の1種または2種以上を含有し、その他はFe及び不純物からなり、不純物において、O:0.006%以下であり、下記式(1)で計算されるPcmの値が0.21〜0.40%である化学組成を有する鋼塊又は鋼片を、加熱温度が1200〜1350℃、加熱時間が1時間以上となるように加熱し、950℃超、1050℃以下での累積圧下率が1%以上、950℃以下での累積圧下率が20%以上、圧延仕上温度が700〜950℃、圧延パス数が10パス以上となるように熱間圧延し、加速冷却開始温度が650〜900℃、加速冷却停止温度が200〜690℃、加速冷却速度(℃/s)が1〜20℃/秒となるように加速冷却し、加速冷却後に焼戻処理をしないことを特徴とする鋼材の製造方法。
Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20+Mo/15+V/10+5B ・・・・(1)
ここで、上記式(1)中の元素記号は、その元素の質量%での鋼中含有量を表す。
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