JP2010110868A - 基板搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
基板の搬送方向の直進性に優れた基板搬送装置を提供する。
【解決手段】
基板搬送装置1は、補助回動ギア32と回動プーリ31とを連結するリンク部材33を備え、リンク部材33はリンク部材33の連結長(貫通孔33Aの中心P−貫通孔33Bの中心Qの間の長さ)を調整するためのリンク長さ調整部34とを備えている。このため、各部材の機械加工精度に依存して組立誤差が生じても、リンク部材33の長さ(連結長)を調整部34により調整して、補助回動ギア32の中心Oと回動プーリ31の中心Rとの間の長さと、連結長とを同じに調整できる。従って、リンク部材33により、回動プーリ31と補助回動ギア32との回動量つまり回動プーリ31と回動ギア30の回動量を一致させて、基板の搬送方向の直進性を向上させることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、半導体基板やガラス基板等の被処理基板を搬送するための基板搬送装置に関する。
近年、半導体ウェハ、液晶表示装置用ガラス基板等の被処理基板を真空処理する基板処理装置として、搬送室の周囲にゲートバルブを介して複数の処理室を連結することで、種々の基板処理を真空中で一貫して行うようにしたマルチチャンバ装置が知られている。この種のマルチチャンバ型の真空処理装置は、搬送室から各々の処理室へ基板を自動的に搬入または搬出するための基板搬送装置が備えられている。
基板搬送装置は、例えば左右の一対の多関節アームと、これら一対の多関節アームを駆動するモータとを備えている。この一対の多関節アームの端部にはハンドが設けられている。このハンドはエンドエフェクタを支持している。このモータの位相を制御することで、エンドエフェクタに載置された基板を搬送している。一対の多関節アームの端部の手首軸がハンドに回動自在に設けられている。一方の手首軸には、回動部材が固定されている。この回動部材に噛合して別の回動部材が設けられている。この別の回動部材と、他方の手首軸に固定された回動部材とが、リンクにより連動して動くように連結されている。つまり、一対の多関節アームが屈伸するときに、一対の手首軸がそれぞれハンドに対して回動するが、このとき、リンクを介して一対の手首軸の回動量が同じになるように規制している。
このとき、エンドエフェクタを備えたハンドの軌道を決定しているのは、左右の多関節アームの手首軸の位置である。これらの手首軸の位置が鏡対称に位相拘束されているときには、ハンドが直進する。(例えば特許文献1参照)。
特表2005−901997号公報(第18ページ、図6)
しかしながら、上述した技術では、別の回動部材の中心と、他方の手首軸の中心と、リンクと他方の回動部材との連結点と、リンクと別の回動部材との連結点とで形成される平行四辺形の一対の長辺の微小な差異がハンドの直進性に大きな影響を及ぼしていることが分かっている。しかし、これは機械加工精度に依存して決定されている。そのため、組立時の組み合わせによっては大きく歪んだ軌道特性を示すものもあった。
このように、一対の多関節アームの手首軸の位置を鏡対称に正確に拘束した状態で維持しなければ、ハンドの直進性は失われる、という問題がある。
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、基板の搬送方向の直進性に優れた基板搬送装置を提供するものである。
以上の課題を解決するに当たり、本発明の基板搬送装置は、駆動源によって駆動する駆動軸と、一端部がそれぞれ前記駆動軸と連結され、前記駆動軸の駆動により互いに相反する向きに屈伸可能な一対の関節アームと、基板を支持する基板支持部を有するハンド部と、前記一対の関節アームのそれぞれの他端部に支持され、前記ハンド部に回動自在に設けられた一対の回動部と、前記一方の回動部と連動可能に設けられ、この回動部の回動に応じてその回動量の分だけ逆転方向に回動する補助回動部と、前記一対の関節アームの屈伸に伴う前記補助回動部と他方の前記回動部とのそれぞれの回動量を揃えるように前記補助回動部と他方の前記回動部とを連結する連結部材とを具備し、前記連結部材は、連結長を調整する調整手段を有する。
本発明では、補助回動部と他方の回動部とを連結する連結部材を備え、連結部材は、連結長を調整する調整手段を有するので、例えば各部材の機械加工精度に依存して組立誤差が生じても、連結部材の連結長を調整手段により調整して、一対の関節アームの屈伸に伴う補助回動部と他方の回動部とのそれぞれの回動量を揃えて、結果的に、一対の回動部の回動量を揃えて、基板の搬送方向の直進性を向上させることができる。
この場合において、前記調整手段は、前記連結部材と前記補助回動部との第1の連結点と前記連結部材と前記他方の回動部との第2の連結点との間の長さを前記連結長として調整する。これにより、調整手段による連結部材の連結長の調整を確実かつ正確に行い、基板の搬送方向の直進性を向上させることができる。
前記連結部材は、一方の端部に前記第1の連結点を有し、他方の端部に第1の螺子部を有する第1のリンク部と、一方の端部に前記第2の連結点を有し、他方の端部に第2の螺子部を有する第2のリンク部と、一方の端部に前記第1の螺子部に螺合する第3の螺子部を有し、他方の端部に前記第2の螺子部に螺合する第4の螺子部を有する調整用螺子部材とを具備し、前記調整用螺子部材の前記第3の螺子部と前記第4の螺子部とは互いに同軸に設けられている。これにより、調整用螺子部材を2つのリンク部に対して回転させることで、連結部材の連結長を調整することができる。
このとき、互いに螺合する第1の螺子部及び第3の螺子部のピッチは、互いに螺合する第2の螺子部及び第4の螺子部のピッチと異なっている。これにより、調整用螺子部材を2つのリンク部に対して例えば一回転することで、第1の螺子部及び第3の螺子部により連結部材の長さを短くすると共に、第2の螺子部及び第4の螺子部により連結部材の長さを長くし、ピッチの差分、連結部材の連結長を調整することができる。
前記ハンド部は、前記一対の回動部、前記補助回動部および前記連結部材を覆うためのカバー部材を有する。これにより、ハンド部は一対の回動部、補助回動部および連結部材を覆うためのカバー部材を有するので、基板の搬送に伴い一方の回動部と補助回動部が接触して逆向きに回動するときに磨耗粉塵が発生しても、磨耗粉塵がカバー部材外に飛散することをカバー部材により防止することができる。
この場合において、前記カバー部材に接続され、前記ハンド部内の気体を流出する流路を有する流通部を更に具備する。これにより、ハンド部の内の磨耗粉塵等を流通部の流路を介してハンド部外へ導出することができる。
本発明によれば、基板の搬送方向の直進性を向上させることができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図を参照しながら説明する。本実施形態の基板搬送装置は、図示せずとも真空搬送室の周囲に複数の真空処理室が配置されたマルチチャンバ装置において、その真空搬送室内に配置され、ロード/アンロード室を含む複数の真空処理室間で半導体ウェハやガラス基板等の被処理基板を自動搬送する基板搬送装置として構成されている。
図1は本発明の一実施形態に係る基板搬送装置の斜視図である。
本発明に係る基板搬送装置1は、駆動部2、一対の関節アーム3,4、ハンド部5および一対のエンドエフェクタ6を備えている。駆動部2の駆動により一対の関節アーム3、4が互いに相反する方向に屈伸する。これにより、エンドエフェクタ6上に載置された図示しない基板を搬送することができるように構成されている。このとき、基板の搬送方向に対して一対の関節アーム3、4が互いに鏡対称となるように構成されている。
以下、各構成要素を詳細に説明する。
図2は基板搬送装置1の駆動部2近傍の構成を示す断面図である。
駆動部2は、図2に示すように、例えばモータ回転子11、12、環状駆動シャフト15、駆動シャフト18を備えている。
モータ回転子11と12は、その駆動力により駆動シャフト15と18を回転させる。モータ回転子11は、駆動シャフト15に同軸的に固定されている。モータ回転子12は、駆動シャフト18に同軸的に固定されている。なお、モータ回転子11と駆動シャフト15とが一体的に構成されていてもよいし、モータ回転子12と駆動シャフト18とが一体的に構成されていてもよい。環状駆動シャフト15にはアーム4が固定されている。駆動シャフト18には、関節アーム3が固定されている。
なお、一対の関節アーム3、4は、図2に示す隔壁50の上側等に形成された真空領域に配置されている。一方、モータ回転子11、12、駆動シャフト15、18は、図2に示す隔壁50の下側等に形成された領域に配置されている。隔壁50は、隔壁50の上側の領域を密閉するためのシール部材51を介して環状駆動シャフト15に接続されている。
モータ回転子11、12を同一方向に回転するように駆動したときに、一対の関節アーム3、4は旋回運動を行う。一方、逆方向に回転する場合には、関節アーム3,4は互いに反対向きに屈伸して、基板を駆動部2とハンド部5の中央とを結ぶ仮想的な直線の方向に搬送することができるように構成されている。
一対の関節アーム3、4は、図1に示すように、一端部が駆動軸2aを軸として回動自在に設けられている。一対の関節アーム3、4は、関節となる支持軸20、21を備えている。一対の関節アーム3、4は、支持軸20、21で屈伸可能となっている。支持軸20、21は、図示しない軸受により回動可能となっている。一対の関節アーム3、4の他端部は回動軸22,23に固定されている。一対の関節アーム3、4の他端部は、図示しない軸受を介してハンド部5に対して回動自在に設けられている。
ハンド部5は、ハンド部5の内部機構を上側から覆う上カバー5Aと、ハンド部5の内部機構を下側から覆う下カバー5Bと、これらで覆われた内部機構とを備えている。関節アーム3、4の他端部の回動軸22、23は、上カバー5Aの上面から突出している。これらの回動軸22、23は、下カバー5Bからは突出せずに下カバー5Bで覆われている。上カバー5Aおよび下カバー5Bには、例えばステンレス鋼板金(厚さt=0.5mm〜1.0mm)が用いられている。
一対のエンドエフェクタ6は、それぞれ一端部が回動軸22、23の位置に対応してハンド部5に支持されている。エンドエフェクタ6上には例えば搬送する基板が載置される。
図3は基板搬送装置1のハンド部5付近の底面図、図4はハンド部5の下カバー5Bを外した状態を示す底面図である。
図3に示すように、ハンド部5は、図1に示す回動軸は22、23などが下カバー5Bによって被覆された構造となっている。
図4に示すように、ハンド部5の内部機構は、例えば回動軸22、23、回動ギア30、回動プーリ31、補助回動ギア32およびリンク部材33を備えている。
回動軸22は、図4に示すように略円柱形状を有している。回動軸22は関節アーム3の他端部に例えば螺子等により固定されている。回動軸22は図示しない軸受に支持されている。回動軸22はこの図示しない軸受に対して回動自在に構成されている。
回動ギア30は、回動軸22に例えば複数の螺子等により固定されている。つまり、回動ギア30は、回動軸22を介してアーム3の他端部に固定されている。回動ギア30は、回動軸22を軸として回動自在に設けられている。
回動軸23は略円柱形状を有している。回動軸23は関節アーム4の他端部に例えば螺子等により固定されている。回動軸23は図示しない軸受に支持されている。回動軸23はこの図示しない軸受に対して回動自在に構成されている。
回動プーリ31は、回動軸23に例えば複数の螺子等により固定されている。つまり、回動プーリ31は、回動軸23を介して関節アーム4の他端部に固定されている。回動プーリ31は、回動軸23を軸として回動自在に設けられている。
回動プーリ31は、リンク部材33に係合するピン形状の連結ピン31Aを備えている。連結ピン31Aは、回動軸23の軸方向と同じ方向(Z方向)に突設されている。
補助回動ギア32は、回動ギア30のギアに噛合して回動自在に設けられている。補助回動ギア32は、回動ギア30の回動に伴って回転ギア30とは逆向きに回動する。補助回動ギア32は、回動軸39に例えば複数の螺子により固定されている。回動軸39は図示しない軸受に回動自在に支持されている。補助回動ギア32は、リンク部材33に係合するピン形状の連結ピン32Aを備えている。連結ピン32Aは、回動軸22の軸方向と同じ方向(Z方向)に突設されている。
回転ギア30と、回転プーリ31及び補助回転ギア32は、それぞれ直径がほぼ同じである。また、回転ギア30と、補助回転ギア32とは、それぞれギア数が同じに設定されている。
リンク部材33は、回動プーリ31、補助回動ギア32を結ぶ方向(図4のX方向)に長手方向を有するように配置されている。リンク部材33は、回動プーリ31と、補助回動ギア32とを連結している。リンク部材33は、リンク部材33の長手方向(図4のX方向)の長さを調整するためのリンク長さ調整機構を備えている。
図5は図4のリンク部材33の構成を示す部分断面図である。
リンク部材33は、図4、図5に示すように、調整用螺子部材34、調整用螺子部材34を挟むように設けられたリンク部35、36を備えている。
調整用螺子部材34は、図5に示すようにリンク部材33の長手方向(X方向)に互いに反対向きに突出する雄螺子41、42を備えている。雄螺子41と雄螺子42とは、互いに同軸(X軸)上に設けられている。雄螺子41のピッチp1と、雄螺子42のピッチp2とは異なっている。具体的には、例えば雄螺子41のピッチp1は1.25mmに設定されている。雄螺子42のピッチp2は1.00mmに設定されている。
リンク部35には、図5に示すように雄螺子41が螺合する雌螺子43が形成されている。リンク部35の端部には貫通孔33Aが形成されている。リンク部36には、雄螺子42が螺合する雌螺子44が形成されている。リンク部36の端部には、貫通孔33Bが形成されている。貫通孔33Aには、図4に示す連結ピン32Aが挿入される。貫通孔33Bには、図4に示す連結ピン31Aが挿入される。
これにより、例えば図5に示すように調整用螺子部材34を矢印方向に回転させることで、リンク部材33の長手方向(X方向)の連結長(貫通孔33Aの中心Pと貫通孔33Bの中心Qとの間の長さ)を調整することができる。貫通孔33Aの中心Pは、リンク部材33と、補助回動ギア32との連結点である。貫通孔33Bの中心Qは、リンク部材33と、回動プーリ31との連結点である。具体的には、調整用螺子部材34を図5に示す矢印方向に1回転させることで、調整用螺子部材34の中心点Sと貫通孔33Aの中心Pとの間のX方向の長さX1が1.25mm短くなる。これと共に、調整用螺子部材34の中心点Sと貫通孔33Bの中心Qとの間のX方向の長さX2が1.00mm長くなる。結果として、リンク部材33の連結長、つまり、貫通孔33Aの中心Pと、貫通孔33Bの中心Qとの間の長さ(X1+X2)を0.25mm短くすることができる。
以上が、本発明の実施の形態の基板搬送装置1の装置構成の説明である。
次に、基板搬送装置1の動作を図面を参照して説明する。
図6は一対の関節アーム3、4が屈曲した状態を示すハンド部の拡大図である。
図6に示すように、例えば一対の関節アーム3、4が屈曲した状態では、図4に示す一対の関節アーム3、4が伸びた状態に比べて、一対の関節アーム3、4がX方向に平行により近づいた位置に配置される。調整用螺子部材34の位置は、図6に示すように、補助回動ギア32の中心Oと回動プーリ31の中心Rとの間の長さと、連結ピン31Aと連結ピン32A(または貫通孔33Aの中心Pと貫通孔33Bの中心Q)との間の長さとが同じになるように予め調整されている。この結果、例えば図6に示すように回転ギア32の中心Oと連結ピン32AとがY方向で同一直線上に位置する。また、回動プーリ31の中心Rと連結ピン31AとがY方向で同一直線上に位置する。
図6に示す状態から、例えばエンドエフェクタ6上に載置された図示しない基板を搬送するために、図6に示す一対の関節アーム3、4を図4に示すように伸ばす。具体的には、図2に示すモータ11の駆動により、図6に示す一対の関節アーム3、4を矢印K1方向に回動する。これに伴い回動ギア30、回動プーリ31がそれぞれK2、K3方向に回動する。
このとき、回動ギア30と補助回動ギア32とは噛合しているので、補助回動ギア32は、回動ギア30の回動に伴いK2方向とは逆向きにK4方向に同じ量だけ回動する。また、図5に示す補助回動ギア32の中心Oと回動プーリ31の中心Rとの間の長さと、貫通孔33Aの中心Pと貫通孔33Bの中心Qとの間の長さとが同じになるように、調整用螺子部材34により調整されている。また、リンク部材33を介して補助回動ギア32と回動プーリ31とが連結されている。このため、回動プーリ31と補助回動ギア32とのK3、K4方向への回動に連動してリンク部材33が矢印方向(X方向)に移動するが、回動プーリ31のK3方向の回動量が補助回動ギア32のK4方向の回動量と同じになるようにリンク部材33により規制される。つまり、回動プーリ31と回動ギア30のそれぞれの回動量が一致する。
このように本実施形態によれば、基板搬送装置1は、一対の関節アーム3、4の屈伸に伴う補助回動ギア32と回動プーリ31とのそれぞれの回動量を揃えるように、補助回動ギア32と回動プーリ31とを連結するリンク部材33を備え、リンク部材33は、リンク部材33の連結長(貫通孔33Aの中心Pと貫通孔33Bの中心Qとの間の長さ)を調整するための調整用螺子部材34を備えている。このため、各部材の機械加工精度に依存して組立誤差が生じても、例えばリンク部材33の長さ(連結長)を調整部34により調整して、補助回動ギア32の中心Oと回動プーリ31の中心Rとの間の長さと、連結長(貫通孔33Aの中心Pと貫通孔33Bの中心Qとの間の長さ)とを同じに調整することができる。従って、一対の関節アーム3、4の屈伸時に補助回動ギア32と回動プーリ31との回動に連動して移動するリンク部材33により、回動プーリ31と補助回動ギア32との回動量つまり回動プーリ31と回動ギア30のそれぞれの回動量を一致させて、基板の搬送方向の直進性を向上させることができる。
リンク部材33は、図5に示すように貫通孔33Aの中心と貫通孔33Bの中心とを結ぶ方向(X方向)に互いに反対向きに突出する2つの雄螺子41、42を有する調整部34と、雄螺子41に螺合する雌螺子43を有するリンク部35と、雄螺子42に螺合する雌螺子44を有するリンク部36とを備えている。このとき、互いに螺合する一方の雄螺子41および雌螺子43のピッチp1は、互いに螺合する他方の雄螺子42および雌螺子44のピッチp2と異なっている。例えばピッチp1は1.25mmに設定されている。また、ピッチp2は1.00mmに設定されている。ピッチp1とピッチp2との差により、調整用螺子部材34を1回転させたときに調整可能なリンク部材33の長さが決定される。
これにより、調整部34を回転させることで、例えば一方の雄螺子41と雌螺子43とによりリンク部材33の長さを短くすることができる。これと共に、他方の雄螺子42と雌螺子44とによりリンク部材33の長さを長くすることができる。この結果、ピッチp1、p2の差分、リンク部材33の長さ(より具体的には、連結長)を調整することができる。
例えば、従来では、高温に加熱処理される基板を真空中で搬送するために、回動部材の回動を潤滑にするための潤滑材の使用が制限されてきた。具体的には、例えば油脂系潤滑材は使用できないばかりか、フッ素系グリスさえも気化してしまう環境が存在するため、固体潤滑材が用いられる。しかし、この固体潤滑材の潤滑性能はグリスの潤滑性能に比べて大幅に劣る。このため、回動する部材の面圧を最小限に抑えるように設計されていた。しかしながら、近年求められている生産性の急激な増加に耐え得る技術はなく、回動機構での発塵は避けることができなかった。
これに対して、本実施形態では、ハンド部5は、回動ギア30、回動プーリ31、補助回動ギア32、リンク部材33を覆うための下カバー5Bおよび上カバー5Aを備えている。このため、例えば基板の搬送により回動ギア30と補助回動ギア32とが噛合して回動するときに等に磨耗粉塵が発生しても、上カバー5Aおよび下カバー5Bにより磨耗粉塵がハンド部5外に飛散することを防止することができる。この結果、生産する基板の品質を向上させることができる。
次に第1の変形例のリンク部材について図面を用いて説明する。なお、本変形例以降では、上記実施形態と同様の構成には同様の符号を付しその説明を省略し異なる箇所を中心に説明する。
図7は、第1の変形例のリンク部材の部分断面図である。
本変形例のリンク部材100では、雌螺子103が形成されたリンク部104に調整用螺子部材102が組み込まれている。調整用螺子部材102は、外周形状が雌螺子103と螺合する形状となっており、その内部は雌螺子105が形成されている。リンク部106の貫通孔33Aの中心点Pの反対側の端部には、雄螺子41が形成されている。ここで、雌螺子103と調整用螺子部材102の外周形状のピッチ(例えば1.25)は等しく、調整用螺子部材102内部の雌螺子105と雄螺子41のピッチ(例えば1.0)は等しい。
これにより、例えば図7に示すように調整用螺子部材102を矢印方向に回転させることで、リンク部材100の長手方向(X方向)の連結長(貫通孔33Aの中心Pと貫通孔33Bの中心Qとの間の長さ)を調整することができる。従って、上記実施形態と同様に、各部材の機械加工精度に依存して組立誤差が生じても、基板の搬送方向の直進性を向上させることができる。
なお、図1に示すようにハンド部5の上カバー5Aにハンド部5内の気体を排気するための小孔7が設けられている。
真空搬送室には、図示しない真空ポンプが接続されている。これにより、真空ポンプを駆動することで、真空排気室内の気体が排気されると共に、小孔7を介して、ハンド部5の内部の気体や発生した磨耗粉塵をハンド部5外へ確実に排出することができる。この結果、ハンド部5内をクリーンな状態に保ち真空処理室内等をより確実にクリーンな状態を保つことができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
例えば、第1の変形例では、互いに螺合する一方の雄螺子41および雌螺子43のピッチp1が同じであり、互いに螺合する他方の雄螺子101のピッチp1および雌螺子103のピッチp3が異なっている例を示した。しかし、これに限定されず、例えば2対の雄螺子および雌螺子のピッチが異なっており、一方の雄螺子および雌螺子のピッチのうち小さいピッチと、他方の雄螺子および雌螺子のピッチのうち小さいピッチとが異なるようにしてもよい。
また、図5に示すリンク部材33の雄螺子41、42、雌螺子43、44に代えて、雄螺子41および雌螺子43にピッチp1が等しい右ねじを用い、雄螺子42及び雌螺子44にピッチがp1(雄螺子41、雌螺子43のピッチと等しい)の左ねじを用いてもよい。この構成によれば、調整用螺子部材34の回転により、貫通孔33Aの中心Pと貫通孔33Bの中心Qとの間の長さをピッチp1×2という比較的長い長さで調整が可能となり、貫通孔33Aの中心Pと貫通孔33Bの中心Qとの間の長さを容易に調整することが可能となる。例えばピッチp1が1.25mmのときには、調整用螺子部材34を1回転させることで、リンク部材を2.5mm伸ばす(縮まらせる)ことができる。
また、上記実施形態では、ハンド部5が上カバー5Aと下カバー5Bとを備える例を示した。しかし、ハンド部5の内部機構を覆うことができれば、カバーの分割形態は限定されない。例えば基板の搬送方向(図4のY方向)に2分割した前カバーと後カバーとでハンド部5の内部機構を覆うようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る基板搬送装置の斜視図である。 基板搬送装置の駆動部近傍の構成を示す断面図である。 基板搬送装置のハンド部付近の底面図である。 ハンド部の下カバーを外した状態を示す底面図である。 図4のリンク部材の構成を示す部分断面図である。 一対のアームが屈曲した状態を示すハンド部の拡大図である。 第1の変形例のリンク部材の部分断面図である。
符号の説明
p1、p2、p3…ピッチ、S…中心点、 O、P、Q、R…中心、 K1…矢印、 1…基板搬送装置、 2…駆動部、 2a…駆動軸、 3、4…関節アーム、 5…ハンド部、 5A…上カバー、 5B…下カバー、 6…エンドエフェクタ、 11…モータ、 12…駆動ギア、 13…駆動シャフト、 14…ピニオンギア、 15…環状駆動シャフト、 16…ギア、 17…ピニオンギア、 18…駆動シャフト、 20、21…支持軸、 22、23…回動軸、 30、32…回動ギア、 31…回動プーリ、 31A、32A…連結ピン、 33、100…リンク部材、 33A、33B…貫通孔、 34、102…調整用螺子部材、 35、36、104…リンク部、 41、42、101…雄螺子、 43、44、103…雌螺子、 200…排気路

Claims (6)

  1. 駆動源によって駆動する駆動軸と、
    一端部がそれぞれ前記駆動軸と連結され、前記駆動軸の駆動により互いに相反する向きに屈伸可能な一対の関節アームと、
    基板を支持する基板支持部を有するハンド部と、
    前記一対の関節アームのそれぞれの他端部に支持され、前記ハンド部に回動自在に設けられた一対の回動部と、
    前記一方の回動部と連動可能に設けられ、この回動部の回動に応じてその回動量の分だけ逆転方向に回動する補助回動部と、
    前記一対の関節アームの屈伸に伴う前記補助回動部と他方の前記回動部とのそれぞれの回動量を揃えるように前記補助回動部と他方の前記回動部とを連結する連結部材と
    を具備し、
    前記連結部材は、連結長を調整する調整手段を有することを特徴とする基板搬送装置。
  2. 請求項1の記載の基板搬送装置であって、
    前記調整手段は、前記連結部材と前記補助回動部との第1の連結点と前記連結部材と前記他方の回動部との第2の連結点との間の長さを前記連結長として調整することを特徴とする基板搬送装置。
  3. 請求項1の記載の基板搬送装置であって、
    前記連結部材は、
    一方の端部に前記第1の連結点を有し、他方の端部に第1の螺子部を有する第1のリンク部と、
    一方の端部に前記第2の連結点を有し、他方の端部に第2の螺子部を有する第2のリンク部と、
    一方の端部に前記第1の螺子部に螺合する第3の螺子部を有し、他方の端部に前記第2の螺子部に螺合する第4の螺子部を有する調整用螺子部材とを具備し、
    前記調整用螺子部材の前記第3の螺子部と前記第4の螺子部とは互いに同軸に設けられていることを特徴とする基板搬送装置。
  4. 請求項3の記載の基板搬送装置であって、
    互いに螺合する第1の螺子部及び第3の螺子部のピッチは、互いに螺合する第2の螺子部及び第4の螺子部のピッチと異なっていることを特徴とする基板搬送装置。
  5. 請求項1の記載の基板搬送装置であって、
    前記ハンド部は、前記一対の回動部、前記補助回動部および前記連結部材を覆うためのカバー部材を有することを特徴とする基板搬送装置。
  6. 請求項5の記載の基板搬送装置であって、
    前記カバー部材に接続され、前記ハンド部内の気体を流出する流路を有する流通部を更に具備する基板搬送装置。
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