JP2010110866A - ワイヤーソーマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】被加工材料を従来よりも薄く切断できるワイヤーソーマシンの提供。
【解決手段】このワイヤーソーマシン2は、フレーム4、一対のメインローラ6,8及びワイヤー12を備えている。それぞれのメインローラ6、8は、フレーム4に支持されている。このメインローラ6、8は、その回転軸14、28を回転中心として回転可能とされている。このメインローラ6、8は、その回転軸14、28を中心とする外周面と、複数の溝とを備えている。それぞれの溝は、外周面の周方向に沿ってその全周にわたって形成されている。このワイヤー12は、一対のメインローラ6、8の一方端側の溝から他方端側の溝に向けて、順番に架け渡されている。このメインローラ6、8の回転軸14、28の軸線は、架け渡されているワイヤー12の延びる方向に垂直な方向に対して傾けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤーソーマシンに関する。詳細には、本発明は、シリコンインゴット、人工水晶、超硬合金、セラミック等の硬い脆性材料の切断に用いられるワイヤーソーマシンに関する。
図7は、従来のワイヤーソーマシン52がシリコンインゴット54と共に示された模式図である。図7は、ワイヤーソーマシン52を上方から見た平面図である。ワイヤー56がローラ58とローラ60とに架け渡されている。このワイヤー56は、ローラ58とローラ60とにその軸方向に数十から数百巻に架け渡されている。このワイヤー56は、ピッチTで架け渡されている。このワイヤー56は、ローラ58及びローラ60に形成された溝に案内されている。ローラ58及びローラ60が回転して、ワイヤー56が走行させられている。走行するワイヤー56にシリコンインゴット54が押し当てられる。シリコンインゴット54は、ワイヤー56により、ピッチTの厚みで切断される。これにより、シリコンインゴット54からシリコンウェハーが得られる。
ワイヤー56のピッチTを小さくすることで、シリコンインゴット54から切り出されるシリコンウェハーの厚みを薄くすることができる。シリコンインゴット54からより多くのシリコンウェハーを得ることができる。このワイヤー56は、ローラ58及びローラ60に形成される溝に案内されている。このピッチTは、この溝の間隔で定まっている。この溝の間隔を狭くすることにより、ピッチTを小さくできる。
特開2005−186229公報
溝のピッチを狭くすると、隣合う溝とを仕切り部分が薄くなる。薄い仕切り部分は破損し易い。溝の仕切り部分が破損すると、ワイヤー56のピッチTが維持できない。シリコンウェハーを一定の厚みで切り出すことができない。このワイヤー56のピッチTを小さくすることには、限界がある。
本発明の目的は、被加工材料を従来よりも薄く切断できるワイヤーソーマシンの提供にある。
本発明に係るワイヤーソーマシンは、一対のメインローラとワイヤーとを備えている。このメインローラの回転軸の軸線は、一対のメインローラに架け渡されているワイヤーの延びる方向に垂直な方向に対して傾けられている。
好ましくは、このワイヤーソーマシンは、上記メインローラの回転軸の軸線の傾斜角度の、一方のメインローラでの絶対値と他方のメインローラでの絶対値とが等しくされている。好ましくは、上記一方のメインローラの回転軸の軸線と他方のメインローラの回転軸の軸線とが互いに逆方向に傾いている。好ましくは、上記ワイヤーの延びる方向に垂直な方向とメインローラの回転軸の軸線とのなす角度が0°より大きく45°以下である。
本発明に係るワイヤーソーマシンによれば、ワイヤーを案内する溝を破損させることなく、走行するワイヤーのピッチを狭くできる。このワイヤーソーマシンは被加工材料をより薄く切断することができる。このワイヤーソーマシンでは、一の被加工材料からより多数の切断片を切り出すことができる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係るワイヤーソーマシン2が被加工材料としてのシリコンインゴット3と共に示された概念図である。説明の便宜上、図1の矢印Xを前後方向前向きとし、矢印Yを左右方向右向きとし、矢印Zを上下方向上向きとする。このワイヤーソーマシン2は、フレーム4、第一ローラ6、第二ローラ8及びワイヤー12を備えている。ワイヤー12は、金属線からなる。この線径は、例えば0.05mm以上0.3mm以下である。
図2は、図1のワイヤーソーマシン2に取り付けられている第一ローラ6の平面図である。この第一ローラ6は、一対のメインローラの一方である。この第一ローラ6は、回転軸14及び本体16を備えている。本体16の形状は、円柱形である。この本体16の円柱面18の中心線は、回転軸14の軸線と一致している。この円柱面18の外径は、一方端20から他方端22まで一定である。
この第一ローラ6には、円柱面18に溝24が形成されている。この溝24は、回転軸14を中心線として円柱面18を一周して形成されている。この溝24は、回転軸14の軸線上を中心とする円周上に位置している。この溝24の円周方向は、この軸線に直交している。この溝24は、一方端20から他方端22まで、回転軸14の軸線方向に一定ピッチT1で形成されている。この円柱面18に形成される溝24の数は、例えば数十から数百である。
図3は、図2の矢印Aで示された部分拡大図である。この拡大図は、本体16の部分断面図である。この断面は、第一ローラ6の溝24の断面が示されている。この断面は、第一ローラ6の軸心を含む面である。この溝24は、壁面26と壁面27とからなる。この溝24の形状は、断面においてV字形状である。両矢印H1は、溝24の深さを示している。この溝深さH1は、円柱面18に対する垂線方向で測定される。この複数の溝24の深さH1は一定である。
角度α1は、この断面における、円柱面18と壁面26とのなす角度である。この角度α1は、円柱面18に対する壁面26の傾斜角度である。角度β1は、この断面における、円柱面18と壁面27とのなす角度である。この角度β1は、円柱面18に対する壁面27の傾斜角度である。この第一ローラ6では、一方端20側の壁面26の傾斜角度α1が他方端22側に位置する壁面27の傾斜角度β1より小さい。
図1の第二ローラ8は、一対のメインローラの他方である。この第二ローラ8は、回転軸28及び本体30を備えている。本体30の形状は、円柱形である。この本体30の円柱面32の中心線は、回転軸28の軸線と一致している。
図4は、第二ローラ8の部分拡大図である。この第二ローラ8には、円柱面32に溝34が形成されている。この断面は、第二ローラ8の溝34の断面が示されている。この溝34は、回転軸28を中心線として円柱面32を一周して形成されている。円柱面32における溝34の周長は、円柱面18における溝24の周長に等しくされている。この断面は、第二ローラ8の軸心を含む面である。この溝34は、回転軸28の軸線上を中心とする円周上に位置している。この溝34の円周方向は、この軸線に直交している。この溝34は、一方端から他方端まで、回転軸28の軸線方向に一定ピッチT2で形成されている。この円柱面32に形成される溝34の数は、数十から数百である。この溝34の数は、第一ローラ6の溝24の数と同じである。
この溝34のは、壁面36と壁面37とからなる。この溝34の形状は、断面においてV字形状である。両矢印H2は、溝34の深さを示している。この溝深さH2は、円柱面32に対する垂線方向で測定される。この複数の溝34の深さH2は一定である。
角度α2は、この断面における、円柱面32と壁面36とのなす角度である。この角度α2は、円柱面32に対する壁面36の傾斜角度である。角度β2は、この断面における、円柱面32と壁面37とのなす角度である。この角度β2は、円柱面18に対する壁面37の傾斜角度である。この第二ローラ8では、一方端側の壁面36の傾斜角度α2が他方端側に位置する壁面37の傾斜角度β2より大きい。
図5は、図1のワイヤーソーマシン2の平面図である。この第一ローラ6は、フレーム4に支持されている。この第一ローラ6は、回転軸14を軸心に回転可能に支持されている。この第一ローラ6は、フレーム4の左側に取り付けられている。第一ローラ6は、一方端20を前方に位置させ、他方端22を後方に位置させている。第二ローラ8は、フレーム4に支持されている。この第二ローラ8は、回転軸28を軸心に回転可能に支持されている。この第二ローラ8は、第一ローラ6の右向きに間隔を空けて並べられている。この第二ローラ8の前後方向の位置は、第一ローラ6の前後方向の位置と一致している
図1の供給側の第一リール38から送り出されているワイヤー12は、第一ローラ6の一方端20側の溝24に案内されている。このワイヤー12は、壁面26と壁面27とに案内されている。ワイヤー12は、第一ローラ6と第二ローラ8とに上方で架け渡されている。ワイヤー12は、第二ローラ8の溝34に案内されている。このワイヤー12は、壁面36と壁面37とに案内されている。ワイヤー12は、第二ローラ8の溝34に案内されて下方に折り返されている。折り返されたワイヤー12は、第二ローラ8と第一ローラ6とに下方で架け渡されている。このワイヤー12は、第一ローラ6の一方端20側の溝24に隣接して他方端22側に位置する溝24に更に案内されている。ワイヤー12は、この溝24に案内されて上方に折り返されている。第一ローラ6で折り返されたワイヤー12は、更に第一ローラ6と第二ローラ8とに上方で架け渡されている。こうして、ワイヤー12は、第一ローラ6及び第二ローラ8に、一方端20側の溝24、34から他方端22側の溝24、34に向かって、一溝ずつ順番に架け渡されている。ワイヤー12は、一方端20から他方端22に向かって数十回から数百の溝24、34に架け渡されている。
図5の直線L1及びL2は、第一ローラ6と第二ローラ8との上方で架け渡されたワイヤー12の延びる方向に対する垂線である。直線L3は、第一ローラ6の軸心である。両矢印θ1は、直線L1と直線L3とのなす角度である。この角度θ1は、ワイヤー12の延びる方向に垂直な方向の直線L1に対して第一ローラ6の回転軸14の軸線の傾斜角度
である。直線L4は、第二ローラ8の軸心である。両矢印θ2は、直線L2と直線L4とのなす角度である。この角度θ2は、ワイヤー12の延びる方向に垂直な方向の直線L2に対して第二ローラ8の回転軸28の軸線の傾斜角度である。このワイヤーソーマシン2では、傾斜角度θ1と傾斜角度θ2は等しくされている。この第一ローラ6の軸線L3と第二ローラ8の軸線L4とは、平行とされている。第一ローラ6のピッチT1と第二ローラ8のピッチT2は等しくされている。第一ローラ6の壁面26の傾斜角度α1の大きさと第二ローラ8の壁面37の傾斜角度β2の大きさとは、等しくされている。第一ローラ6の壁面27の傾斜角度β1の大きさと第二ローラ8の壁面37の傾斜角度α2の大きさとは、等しくされている。
図5の両矢印Pは、直線L1方向における、架け渡されたワイヤー12のピッチが示されている。このピッチPは以下に式で求めることができる。
P=T1cosθ1
このθ1は0°より大きく、90°より小さい角度である。従って、Pは、T1より小さい。このワイヤーソーマシン2では、角度θ2は角度θ1と等しく、ピッチT2はピッチT1と等しくされている。従って、このピッチPは以下に式でも表すことができる。
P=T2cosθ2
図1が参照されつつ、このワイヤーソーマシン2によるシリコンインゴット3の切断方法が説明される。シリコンインゴット3が準備される。第一ローラ6及び第二ローラ8にワイヤー12が架け渡される。図示されない駆動モータにより、第二ローラ8が回転軸28を回転中心として回転させられる。これにより、第一ローラ6が従動して回転する。第一リール38は、図示されない駆動モータにより回転させられる。これにより、ワイヤー12が送り出される。ワイヤー12は、第一ローラ6及び第二ローラ8の周りを、引張荷重を受けながら送られる。第二リール40は、図示されない駆動モータにより回転させられる。第二ローラ8の他端側に達したワイヤー12は、第二リール40に巻き取られる。
このワイヤー12には、SiC粒子を含むスラリーが吹きかけられる。このスラリーを吹きかけられて走行するワイヤー12に、シリコンインゴット3が押し付けられる。このワイヤー12は第一ローラ6にピッチT1の間隔で案内されている。この第一ローラ6はワイヤー12の走行方向に垂直な方向に対して傾斜角度θ1で傾けられている。これにより、ワイヤー12は、その走行方向に垂直な方向に対してピッチPで走行している。このシリコンインゴット3は、ピッチPで切断される。これによりシリコンインゴット3から、複数のシリコンウェハーが得られる。
このワイヤーソーマシン2では、第一ローラ6の回転軸14の軸線がワイヤー12の延びる方向に垂直な方向に対して傾けられている。これにより、このワイヤーソーマシン2では、溝24のピッチT1より狭いピッチPでシリコンインゴット3が切断しうる。この第一ローラ6の円柱面18には、ピッチPより広いピッチT1で溝24が形成されている。この溝24及び円柱面18の強度を確保しつつ、従来より薄いシリコンウェハーを切り出しうる。
このワイヤーソーマシン2では、ワイヤー12の延びる方向に垂直な方向に対して第一ローラ6の回転軸14と第二ローラ8の回転軸28との軸線の傾く傾斜角度が等しくされている。第一ローラ6のピッチT1と第二ローラ8のピッチT2とを等しくすることで、架け渡されワイヤー12のピッチPを容易に一定にできる。更に、第一ローラ6の溝24の周長と第二ローラ8の周長とを同じにすることにより、第一ローラ6と第二ローラ8とは、同じ回転速度で滑りなくワイヤー12を送ることができる。壁面26の傾斜角度α1と壁面37の傾斜角度β2との大きさが等しく、壁面27の傾斜角度β1と壁面37の傾斜角度α2との大きさとが等しくされているので、ワイヤー12は溝24及び34に安定して案内される。
傾きθ1及びθ2が大きいワイヤーソーマシン2では、架け渡されたワイヤー12のピッチPが小さい。これにより、シリコンウェハーを薄く切断できる。この観点により、この角度θ1及びθ2は、0°より大きく、15°以上が好ましい。一方で、傾きθ1が小さい第一ローラ6では、溝24の形成が容易である。案内されるワイヤー12が溝24から外れることが抑制される。この観点から、θ2は45°以下が好ましく、30°以下が更に好ましい。同様の観点から、第二ローラ8の傾きθ2は、0°より大きく、15°以上が好ましい。一方で、θ2は45°以下が好ましく、30°以下が更に好ましい。
このワイヤーソーマシン2では、SiC粒子を吹き付ける遊離砥粒方式を用いているがこの方法に限られない。表面に予めダイヤモンド粒子を固着させたワイヤーで切断する固定砥粒方式が用いられてもよい。このワイヤー12は、一対のメインローラに加えて、更に図示しない第三ローラに架け渡されてもよい。また、第一ローラ6、第二ローラ8、第三ローラ及び図示されない第四ローラにワイヤー12が架け渡されてもよい。
図6は、本発明の他の実施形態にかかるワイヤーソーマシン42が示された平面図である。ここでは、図1のワイヤーソーマシン2と異なる構成について説明がされる。ワイヤーソーマシン2と同様の構成については、その説明が省略される。このワイヤーソーマシン42は、フレーム44を備えている。このワイヤーソーマシン42は、一対のメインローラとして、第一ローラ46及び第二ローラ48を備えている。この第一ローラ46及び第二ローラ48は、図2のワイヤーソーマシン2の第二ローラ8を用いている。第一ローラ46は、フレーム44の左側に取り付けられている。第二ローラ48は、第一ローラ46の右向きに間隔を空けて取り付けられている。
図6の直線L5及びL6は、架け渡されたワイヤー12の延びる方向に対して垂直な方向を示している。直線L7は、第一ローラ46の回転軸28の軸線である。両矢印θ3は、直線L5と直線L7とのなす角度である。この角度θ3は、第一ローラ46の傾斜角度である。第一ローラ46は、後方に位置する他方端側を反時計回りの向き傾けている。直線L8は、第二ローラ48の回転軸28の軸線である。両矢印θ4は、直線L6と直線L8とのなす角度である。この角度θ4は、第二ローラ48の傾斜角度である。第二ローラ48は、後方に位置する他方端側を時計回りの向き傾けている。第一ローラ46と第二ローラ48とは、互いに逆方向に傾いている。この第一ローラ46と第二ローラ48とは、互いの他方端が近づく向きに傾いている。この傾斜角度θ3と傾斜角度θ4との絶対値は等しくされている。
図示しない供給側リール38から送り出されたワイヤー12は、第一ローラ46の一方端側の溝34に案内されている。ワイヤー12は、第一ローラ46と第二ローラ48とに架け渡されている。ワイヤー12は、第二ローラ48の溝34に案内されている。ワイヤー12は、第二ローラ48の溝34に沿って折り返されている。折り返されたワイヤー12は、第二ローラ48と第一ローラ46とに架け渡されている。このワイヤー12は、第一ローラ46の一方端側の溝34に隣接して他方端側に位置する溝34に更に案内されている。ワイヤー12は、この溝34に沿って折り返されている。第一ローラ46で折り返されたワイヤー12は、更に第一ローラ46と第二ローラ48とに架け渡されている。こうして、ワイヤー12は、第一ローラ46及び第二ローラ48に、前方に位置する一方端側の溝34から後方に位置する他方端側の溝34に向かって、一溝ずつ順番に架け渡されている。ワイヤー12は、一方端側から他方端側に向かって数十回から数百の溝34に架け渡されている。
このワイヤーソーマシン42では、第一ローラ46の回転軸28の軸線がワイヤー12の延びる方向に垂直な方向に対して傾けられている。これにより、このワイヤーソーマシン42では、溝34のピッチT2より狭いピッチでシリコンインゴット3が切断しうる。この第一ローラ46の、溝34の壁面36、37及び円柱面32の強度を確保しつつ、従来より薄いシリコンウェハーを切り出しうる。
このワイヤーソーマシン42では、ワイヤー12の延びる方向に垂直な方向に対して第一ローラ46の回転軸14と第二ローラ48の回転軸14との軸線の傾く傾斜角度の絶対値が等しくされている。第一ローラ46のピッチT2と第二ローラ48のピッチT2とを等しいので、架け渡されたワイヤー12のピッチを容易に一定にできる。更に、第一ローラ46の溝34の周長と第二ローラ48の溝34の周長とを同じなので、第一ローラ46と第二ローラ48とは、同じ回転速度で滑りなくワイヤー12を送ることができる。
傾きθ3及びθ4が大きいワイヤーソーマシン2では、架け渡されたワイヤー12のピッチPが小さい。これにより、シリコンウェハーを薄く切断できる。この観点により、この角度θ3及びθ4は、0°より大きく、15°以上が好ましい。一方で、傾きθ3が小さい第一ローラ46では、溝の形成が容易である。案内されるワイヤー12が溝から外れることが抑制される。この観点から、θ3は45°以下が好ましく、30°以下が更に好ましい。同様の観点から、第二ローラ48の傾きθ4も0°より大きく、15°以上が好ましい。一方で、傾斜角度θ4は、45°以下が好ましく、30°以下が更に好ましい。
このワイヤーソーマシン42では、第一ローラ46と第二ローラ48とが互いに逆方向に傾けられている。これにより、第一ローラ46と第二ローラ48との溝形状を同じ形状にしうる。ワイヤーソーマシン42では、この第二ローラ8の溝34により、ワイヤー12は確実に案内されている。これにより、第一ローラ46と第二ローラ48とは、同じメインローラを使用しうる。このワイヤーソーマシン42では、この第一ローラ46と第二ローラ48とは、互いの他方端が遠ざける向きに傾むけて、互いの一方端が近づく向きに傾けてもよい。その場合、第一ローラ46及び第二ローラ48は、第二ローラ8に代えて、第一ローラ6を用いる。この第一ローラ6の溝24により、ワイヤー12は確実に案内されうる。
このワイヤー12は、一対のメインローラに加えて、更に図示しない第三ローラに架け渡されてもよい。また、第一ローラ46、第二ローラ48、第三ローラ及び図示されない第四ローラにワイヤー12が架け渡されてもよい。
本発明にかかるワイヤーソーマシンは、シリコンインゴットに限られず、ガラス、人工水晶、超硬合金、セラミック等の硬い脆性材料の切断に用いられうる。
図1は、本発明の一実施形態に係るワイヤーソーマシンがシリコンインゴットと共に示された概念図である。 図2は、図1のワイヤーソーマシンに取り付けられている一方のメインローラの平面図である。 図3は、図2の一方のメインローラの部分拡大図である。 図4は、他方のメインローラの部分拡大図である。 図5は、図1のワイヤーソーマシンの平面図である。 図6は、本発明の他の実施形態にかかるワイヤーソーマシンが示された平面図である。 図7は、従来のワイヤーソーマシンがシリコンインゴットと共に示された模式図である。
符号の説明
2、42、52・・・ワイヤーソーマシン
3、54・・・シリコンインゴット
4、44・・・フレーム
6、46・・・第一ローラ
8、48・・・第二ローラ
12、56・・・ワイヤー
14、28・・・回転軸
16、30・・・本体
18、32・・・円柱面
20・・・一方端
22・・・他方端
24、34・・・溝
26、27、36、37・・・壁面
38・・・第一リール
40・・・第二リール
58、60・・・ローラ

Claims (4)

  1. 一対のメインローラとワイヤーとを備えたワイヤーソーマシンにおいて、
    このメインローラの回転軸の軸線が一対のメインローラに架け渡されているワイヤーの延びる方向に垂直な方向に対して傾けられているワイヤーソーマシン。
  2. 上記メインローラの回転軸の軸線の傾斜角度の、一方のメインローラでの絶対値と他方のメインローラでの絶対値とが等しくされている請求項1に記載のワイヤーソーマシン。
  3. 上記一方のメインローラの回転軸の軸線と他方のメインローラの回転軸の軸線とが互いに逆方向に傾いている請求項2に記載のワイヤーソーマシン。
  4. 上記ワイヤーの延びる方向に垂直な方向とメインローラの回転軸の軸線とのなす角度の絶対値が0°より大きく45°以下である請求項1から3のいずれかに記載のワイヤーソーマシン。
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