JP2010110779A - ロールヘミング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面形状や、フランジの延在経路の異なる複数種類のワークに対して汎用的にロールヘミングを行う。
【解決手段】ロールヘミング装置10aは、フランジ17を有するワークに対して、フランジ17と反対側の面に当接してワークを支持する移動金型18と、転動しながらフランジ17を折り曲げるヘミングローラ30と、移動金型18の裏面に当接して転動するとともに、フランジ17をヘミングローラ30とともに挟み込むガイドローラ32とを有する。移動金型18は、少なくとも、フランジ17が折り曲げられる範囲でワークを支持する部分の表面44aが弾性材60である。ヘミングローラ30とガイドローラ32は加工用ロボット22によって移動される。ヘミングローラ30は、進退手段により、ガイドローラ32とは独立的に、選択可能又は書換可能なサブティーチングデータ69a〜69dに応じて軸方向に進退する。
【選択図】図4

Description

本発明は、フランジを有するワークに対して、フランジと反対側の面に当接してワークを支持する金型と、転動しながらフランジを折り曲げるヘミングローラとを有するロールヘミング装置に関する。
自動車のボンネット、トランク、ドア及びホイールハウスの縁部に対しては、パネルの縁部が起立したフランジをパネルの内側方向へ折り曲げるヘミング加工が行われている。このヘミング加工としては、金型の上にパネルを位置決め保持しておき、該パネルにおける端部のフランジに対してローラを押しつけながら折り曲げるというロールヘミング加工を挙げることができる。ロールヘミング加工では、折り曲げ角度が大きいため折り曲げ精度を考慮して予備曲げ、仕上げ曲げといった複数段階の工程を経て加工が行われることがある。
ロールヘミング加工の例としては、例えば、特許文献1及び特許文献2を挙げることができる。
ヘミングローラはフランジに沿って転動させることから、例えば、プログラミング動作可能なロボットによって移動をさせてもよい。
また、ヘミングローラをフランジに沿ってさらに精度よく転動させるためには、特許文献1に開示されているように、金型にガイド溝を設けておき、ヘミングローラをガイド溝に係合させながら転動させるとよい。
特開平6−344037号公報 特開2006−110628号公報
ロールヘミング装置では、フランジを精度よく折り曲げるために金型がパネルの端面に応じた適切な曲面形状を有していることが望ましい。
ところで、自動車の生産工程においては、1つの生産ラインにおいてヘミング部のパネル面形状が異なる複数の車両に対してヘミング加工を行う場合が想定される。また、モデルチェンジ等により、実質的に同じ車両であってもヘミング部のパネル面形状が変更になる場合がある。これらの場合には、各車両や各モデル(以下、機種と呼ぶ。)に応じた金型を用意しておき、機種によって交換しながらロールヘミング加工をすることになる。
しかしながら、このような形態では機種数に応じて相当数の金型が必要になり、その管理や交換作業が繁雑となる。
また、特許文献1に示されるようなガイド溝は、特定の機種のパネルに対応して設けられていることから、機種に対応した金型毎に異なる経路に設定しなければならない。
さらに、金型が異なればヘミングローラの転動経路も異なることから、該ヘミングローラの移動手段を変更させなければならない。ヘミングローラをロボットによって移動させる場合には、ハードウェアとしての変更は不要であるが、そのティーチングデータは変更する必要があり、機種毎のティーチング作業が必要になる。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、複数種類のワークに対して汎用的に適用可能なロールヘミング装置を提供することを目的とする。
本発明に係るロールヘミング装置は、フランジを有するワークに対して、前記フランジと反対側の面に当接して前記ワークを支持する金型と、転動しながら前記フランジを折り曲げるヘミングローラと、を有するロールヘミング装置であって、前記金型は、前記ワークを支持する部分の表面が弾性材であることを特徴とする。
このように、金型の表面に弾性材を設けることにより、ヘミングローラでフランジを折り曲げるときに、該ヘミングローラがワークを押圧することにより、受け側の弾性材はワークの表面形状に合わせて弾性変形しながら該ワークを支持することができる。これにより、表面形状や、フランジの延在経路の異なる複数種類のワークに対して汎用的にロールヘミングを行うことができる。
前記金型の裏面に当接して転動するとともに、前記フランジを前記ヘミングローラとともに挟み込む受けローラと、前記ヘミングローラと前記受けローラを支持するツール本体と、前記ツール本体を移動させる移動手段と、前記受けローラとは独立的に、前記ヘミングローラを前記ツール本体に対して変位させる進退手段とを有してもよい。
このように、ヘミングローラを変位させる進退手段を有すると、ワークの種類に応じてティーチングデータだけを切り換えればよく、フランジの延在経路に応じたヘミングローラの転動経路の精度が高く維持される。また、移動手段については同一の動作をすれば足り、該移動手段がロボットのようにプログラム動作可能な手段である場合、そのティーチングデータは基本的には1つで足りる。
前記金型は、裏面に、ガイド部を有し、前記受けローラは、前記ガイド部に係合しながら転動させることにより、ヘミングローラを精度よく案内することができる。この場合、ガイド部に合わせてヘミングローラは進退手段により軸方向に進退可能であることから、ガイド部は1つでよい。
前記金型は、裏面に、複数のガイド部を有し、前記ワークの種類に応じて複数の前記ガイド部のいずれか1つに対して係合しながら転動するとともに、前記フランジを前記ヘミングローラとともに挟み込む受けローラと、前記ヘミングローラと前記受けローラとを一体的に移動させる移動手段とを有してもよい。このように、金型の裏面に、ワークの種類に応じて複数のガイド部を設けておくことにより、該種類毎に正確にヘミングローラを案内することができる。
前記弾性材は、ゴムであってもよい。
本発明に係るロールヘミング装置によれば、金型の表面に弾性材を設けることにより、ヘミングローラでフランジを折り曲げるときに、該ヘミングローラがワークを押圧することにより、受け側の金型はワークの表面形状に合わせて弾性変形しながら該ワークを支持することができる。従って、表面形状や、フランジの延在経路の異なる複数種類のワークに対して汎用的にロールヘミングを行うことができる。
以下、本発明に係るロールヘミング装置について第1及び第2の実施形態を挙げ、添付の図1〜図12を参照しながら説明する。
第1の実施形態に係るロールヘミング装置10aは、いわゆるホワイトボディの状態の車両(ワーク)12について組み立て及び加工を行う生産ライン14における途中工程に設定されており、左後輪側のホイールアーチ部16のフランジ17についてロールヘミング加工を行うための装置である。ホイールアーチ部16は180°の略円弧形状となっている。ロールヘミング装置10aによる加工前の状態において、フランジ17はホイールアーチ部16の端部16a(図4参照)から内側に向かって90°の屈曲形状となっている。
ホイールアーチ部16及び端部16aの形状は、車両12の機種に応じて若干異なる場合がある。
図1に示すように、第1の実施形態に係るロールヘミング装置10aは、ワークである車両12のホイールアーチ部16に接触させる移動金型18と、該移動金型18を移動させる金型用ロボット19と、先端にヘミングユニット(ツール本体)20を備える加工用ロボット22と、生産ライン14における所定位置(ステーション)に車両12が搬送・配置されたことを検出する光電センサ23と、統括的な制御を行うコントローラ24とを有する。加工用ロボット22と金型用ロボット19は、生産ライン14の近傍に並んで配置されている。
加工用ロボット22及び金型用ロボット19は据置型の産業用多関節型(6軸型)であって、プログラム動作によってヘミングユニット20を任意の位置で且つ任意の姿勢に移動可能である。コントローラ24は、生産ライン14の運行制御を行う外部の生産管理コンピュータ(図示せず)に接続され、生産ライン14上を搬送される車両12の種類等を示す情報がコントローラ24に供給される。移動金型18は小型、軽量で搬送が容易であって、金型用ロボット19は小型、小出力型のもので足りる。
図2に示すように、ヘミングユニット20は、端面から突出するように設けられたヘミングローラ30及びガイドローラ32とを有する。
ヘミングローラ30は、転動しながらフランジ17を折り曲げるローラである。ガイドローラ32は、移動金型18の裏面に当接して転動するとともに、フランジ17をヘミングローラ30とともに挟み込む受けローラとして作用する。
ヘミングローラ30及びガイドローラ32は、支軸30a、32aに対して回転自在に軸支されている。また、ヘミングローラ30はY方向(支軸30a、32aが並ぶ方向、Y方向)に移動可能であって、支軸30aと支軸32aとの間隔が調整され、ヘミングローラ30及びガイドローラ32により挟まれる部材に対して加圧が可能である。
さらに、ヘミングローラ30及びガイドローラ32は、X方向(支軸30a、32aの軸方向)について一体的にフローティング機構により移動可能である。
ヘミングローラ30は、さらに、該フローティング機構に対して、後述するサブティーチングデータ69a〜69dに基づき、X方向に相対的に移動可能である。つまり、ヘミングローラ30は、ガイドローラ32に対して独立的に進退可能となっており、ガイドローラ32とヘミングローラ30とのX方向の距離を調整可能である。
このように、ヘミングユニット20は、ヘミングローラ30をX方向及びY方向に駆動する機構を有し、2軸構成である。ヘミングユニット20及び加工用ロボット22は、ヘミングローラ30とガイドローラ32とを一体的に移動させる移動手段として作用する。
ヘミングローラ30は先端側に設けられたテーパローラ38と、該テーパローラ38と一体構造で基端側に設けられた円筒ローラ40とからなる。テーパローラ38は、側面視で45°に傾斜した先細り形状の円錐台である。ヘミング加工は2回に分けて行われ、テーパローラ38は1回目のプリヘミングに用いられ、円筒ローラ40は2回目の本ヘミングに用いられる。
ガイドローラ32は周囲が狭幅に設定された円盤形状であり、移動金型18に設けられた溝(ガイド部)42に係合可能である。
図3に示すように、移動金型18は、金型板44をベースに構成されている。金型板44は板形状であり、ホイールアーチ部16に接触する側を表面44a(図4参照)、その反対側の面を裏面44bと呼んで区別する。また、ホイールアーチ部16の端部16aからみてワーク側を内側、その反対側を外側と呼んで区別する。
移動金型18は、ホイールアーチ部16の端部16aよりやや外側に沿って形成された外側円弧部50と、裏面44bにおいて外側円弧部50に沿って平行に設けられた溝42と、金型板44の裏面44bから突出するハンドル部52とを有する。ハンドル部52は金型板44の回転ずれを防止するため断面多角形に設定されている。
図4に示すように、移動金型18は、少なくとも、フランジ17が折り曲げられる範囲でワークを支持する部分の表面に弾性材60が設けられている。弾性材60は、移動金型18の表面44aの全面に設けられていてもよい。弾性材60は、例えば、天然ゴム、ニトリルゴム、シリコーンゴム等である。
金型板44は、ホイールアーチ部16の周囲に表面44aが当接するアーチ形の板形状であって、表面44aは車両12の標準的な表面形状に合わせた3次元的な曲面に設定されている。従って、移動金型18がホイールアーチ部16に取り付けられるとき、溝42はフランジ17と略平行に配設されるとともに、表面44aは車両12に対して広い面積で面接触する。
特に、表面44aは、弾性材60が設けられていることから、車両12の機種によって表面形状が多少異なる場合であっても、その形状に合わせて接触可能である。
移動金型18はホイールアーチ部16の周囲にのみ当接することから小型である。また、車両12に対して側面から当接することから車両12の重量が加わることがなく、耐荷重構造でないことから軽量に設定される。従って、移動金型18は金型用ロボット19により簡便に移動可能である(図1参照)。
図1に示すように、金型用ロボット19は先端部のみが加工用ロボット22と異なり、ヘミングユニット20に代えて移動金型18のハンドル部52を把持するための金型把持機構62が設けられている。金型把持機構62はハンドル部52の規定位置を正確に把持し、プログラム動作によって移動金型18を任意の位置で且つ任意の姿勢に移動可能である。
図5に示すように、コントローラ24は、加工用ロボット22及びヘミングユニット20を制御する第1ロボット制御部64と、金型用ロボット19を制御する第2ロボット制御部66とを有する。第1ロボット制御部64は、加工用ロボット22の動作を6軸で制御するためのメインティーチングデータ68と、ヘミングユニット20の2軸を第7軸及び第8軸として制御するためのサブティーチングデータ69a、69b、69c、69dとを有する。
メインティーチングデータ68は、規定位置に配設された移動金型18の溝42に対してガイドローラ32が係合するようにティーチングされており、基本的には1つのデータで足りる。設計条件によって、メインティーチングデータ68を書き換えてもよいことはもちろんである。
サブティーチングデータ69a〜69dは、選択可能又は書換可能であって、車両12の機種毎に設けられたデータであり、第1ロボット制御部64は、作業をする車両12の機種に応じていずれか1つを選択してヘミングユニット20におけるヘミングローラ30の制御をする。
第2ロボット制御部66は、ティーチングデータ70に基づいて金型用ロボット19の制御を行う。
次に、このように構成されるロールヘミング装置10aを用いたロールヘミング加工について説明する。ロールヘミング装置10aでは、車両12のホイールアーチ部16についてロールヘミング加工を行うものとする。ロールヘミング装置10aで加工をするホイールアーチ部16について、機種に応じて第1ワーク100a及び第2ワーク100bとして区別して説明する。
第1ワーク100aと第2ワーク100bは、理解を容易にするため、図4、図6〜図11では移動金型18の端面及び溝42を直線状に示し、第1ワーク100aと第2ワーク100bについても移動金型18に略整合した形状に示す。図4、図6〜図11では、第1ワーク100aと第2ワーク100bについてフランジ17を折り曲げているが、この折り曲げ部によりインナーパネルの端部を挟み込むようにしてもよい。
第1ワーク100a及び第2ワーク100bのいずれを加工する場合にも、金型用ロボット19は移動金型18を車両12におけるホイールアーチ部16に略当接する定位置に移動させる。
図4に示すように、第1ワーク100aは、表面の形状が左右方向(Z方向)にやや湾曲して隙間102及び104が存在し、且つ、端面が溝42に対して湾曲している形状である。
図4及び図6に示すように、1回目のプリヘミングでは、円筒ローラ40を移動金型18の表面に当接させ、テーパローラ38をフランジ17に当接させた状態でヘミングローラ30を転動させる。これにより、フランジ17は略45°折り曲げられる。
このとき、ヘミングユニット20はメインティーチングデータ68による加工用ロボット22の動作に基づいて決まった動作を行い、ガイドローラ32は溝42にガイドされてZ方向に転動する。加工用ロボット22によるヘミングユニット20の位置決めに多少の誤差がある場合であっても、ガイドローラ32は、溝42に係合して適切な経路を移動することになる。
なお、加工用ロボット22によるヘミングユニット20の位置決め精度が十分に高い場合には、溝42によるガイドローラ32の案内機構は省略してもよい。
一方、第1ワーク100aのフランジ17は、Z方向に移動するに従ってX方向に湾曲していることから、これに応じてヘミングローラ30もX方向に変位さることになる。この変位処理は、第1ワーク100aに応じて選択されるサブティーチングデータ69a(図5参照)に基づいて行われる。図4を参照すると、加工開始時(仮想線部参照)と加工中間時(中央の実線部参照)では、ヘミングローラ30がX方向に変位していることが理解されよう。
サブティーチングデータ69aに基づく動作では、ヘミングローラ30は、加工開始時(仮想線部参照)には基端側に配置され、加工中間時(中央の実線部参照)には先端側に最大変位し、加工終了時には再び基端側に戻り、全体として緩やかなサイン波形状に沿って変位する。第1ワーク100a及びサブティーチングデータ69aの内容によっては、より複雑な湾曲形状に対応可能であることはもちろんである。
また、第1ワーク100aのフランジ17は、Z方向に移動するに従ってY方向に湾曲しているが、該フランジ17を支持する移動金型18の表面44aには弾性材60が設けられていることから、Y方向の湾曲は該弾性材60の伸縮によって吸収され、特段の制御上の手段を講じることなく、フランジ17のヘミング加工が可能となる。すなわち、図4の符号Aで示すように、ヘミングローラ30とガイドローラ32で挟持される箇所では弾性材60が適度に圧縮されて、押圧力が確実に伝わり、第1ワーク100aと弾性材60との間には隙間が生じることなく、フランジ17が適切に折り曲げられる。
また、移動金型18及びフランジ17は、ヘミングローラ30とガイドローラ32によって挟持されていることから、押圧力は相殺され、加工用ロボット22には負荷がかからない。
図7に示すように、2回目の本ヘミング加工を行う場合には、ヘミングユニット20及びガイドローラ32は、1回目のプリヘミング加工の場合と同じ経路を移動する。従って、加工用ロボット22はメインティーチングデータ68に基づいて動作すればよい。
ヘミングローラ30については、1回目のプリヘミング加工の場合(図4参照)と比較してやや先端側に変位した位置を転動し、円筒ローラ40によってフランジ17を折り曲げ、当初の角度から90°折り曲げられる。この際のヘミングローラ30の変位制御のティーチングデータは、サブティーチングデータ69aに含まれていてもよいし、プリヘミング加工の場合のデータについてX方向に所定量オフセットさせたデータを用いてもよい。
次に、第2ワーク100bについてヘミング加工を行う場合には、コントローラ24は、所定の生産管理コンピュータからその機種情報を取得し、第2ワーク100bに対応するサブティーチングデータ69bを選択しておく。
図8及び図9に示すように、第2ワーク100bは、表面の形状が左右方向(Z方向)について湾曲のない平面形状であり、且つ、端面が溝42に対して平行している形状である。
この場合、第2ワーク100bのフランジ17は、Z方向の移動に関わらずX方向に一定であることから、これに応じてヘミングローラ30もX方向について一定位置に維持されることになる。この処理は、第2ワーク100bに応じて選択されるサブティーチングデータ69b(図5参照)に基づいて行われる。図8を参照すると、加工開始時(仮想線部参照)と加工中間時(中央の実線部参照)では、ヘミングローラ30がX方向に一定に維持されていることが理解されよう。
また、第2ワーク100bのフランジ17は、Z方向の移動に関わらずY方向に一定であるが、第1ワーク100aに対するヘミング加工の場合と同様に、特段の制御上の手段を講じることなく、ヘミングローラ30とガイドローラ32による挟持箇所Bでは弾性材60が適度に圧縮されて、押圧力が確実に伝わり、第2ワーク100bと弾性材60との間には隙間が生じることなく、フランジ17が適切に折り曲げられる。
2回目の本ヘミング加工については、図示を省略するが、1回目のプリヘミング加工時に対してヘミングローラ30を先端側に向けて適度に変位させた状態で円筒ローラ40によりフランジ17をさらに折り曲げればよい。
上述したように、第1の実施形態に係るロールヘミング装置10aにおいては、移動金型18の表面44aに弾性材60を設けることにより、ヘミングローラ30でフランジ17を折り曲げるときに、該ヘミングローラ30がワークを押圧することにより、受け側の弾性材60はワークの表面形状に合わせて弾性変形しながら該ワークを支持することができる。これにより、表面形状や、フランジ17の延在経路の異なる複数種類のワークに対して汎用的にロールヘミングを行うことができる。
また、ヘミングローラ30をサブティーチングデータ69a〜69dに基づいて進退させる進退手段を有することから、ワークの種類に応じてサブティーチングデータ69a〜69dだけを切り換えればよく、フランジ17の延在経路に応じたヘミングローラ30の転動経路の精度が高く維持される。また、移動手段としての加工用ロボット22については同一の動作をすれば足り、メインティーチングデータ68は基本的には1つで足りる。ティーチング作業に要する時間及び労力が低減される。
ガイドローラ32は、周辺部が溝42に係合しながら転動することから、ヘミングローラ30を精度よく案内することができる。この場合、ヘミングローラ30は、溝42に合わせて進退手段により軸方向(X方向)に進退可能であることから、溝42は1つでよい。ガイドローラ32を案内する手段としては、溝42の代わりに突条を設け、ガイドローラ32には突条に対応する周溝を設けてもよい。
さらに、設計条件によっては、図10に示すように、移動金型18は、裏面44bにヘミングローラ30が転動すべき方向に延在する2つの溝42及び42aを有し、ワークの種類に応じて溝42及び42aのいずれか1つに対して周辺部が係合しながら転動するとよい。
この場合、図10に示すように、第1ワーク100aに対してヘミング加工をするときにはガイドローラ32を溝42aに係合させるようにメインティーチングデータ68を選択しておき、図11に示すように、第2ワーク100bに対してヘミング加工をするときには、ガイドローラ32を溝42に係合させるようにメインティーチングデータ68を選択しておく。
溝42と、溝42aが交差しないようにX方向にオフセットしていることによる偏差は、ヘミングローラ30のX方向の進退機構により補正すればよい。この場合、ヘミング加工の最中に、進退機構によるヘミングローラ30のX方向位置はガイドローラ32に対して相対的に一定に保持しておけばよい。
このように、移動金型18の裏面44bに、機種に応じて複数の溝42、42aを設けておくことにより、該機種毎に正確にヘミングローラ30を案内することができる。溝の数は、対応するワークに応じて3以上としてもよい。溝42と溝42aの配置条件によっては、ヘミングローラ30のX方向の進退機構を省略してもよい。
図12に示すように、第2の実施形態に係るロールヘミング装置10bは、加工用ロボット22と、固定金型72とを有する。固定金型72は床面に安定して載置されており、その表面72aが金型面となっている。表面72aには、ワーク106の位置決め手段としての複数のピン108と、位置決めされたワーク106におけるフランジ17を折り曲げ加工する箇所に設けられた弾性材60が設けられている。弾性材60は、表面72aの全面に設けられていてもよい。
加工用ロボット22の先端部に設けられたヘミングユニット110は、前記のヘミングユニット20からガイドローラ32を省略したものである。ロールヘミング装置10bでは、前記の金型用ロボット19に相当する移動手段は不要である。
ロールヘミング装置10bによるヘミング加工では、固定金型72にワーク106を載置した後、加工用ロボット22をティーチングデータに基づいて動作させ、ヘミングローラ30を転動しながらフランジ17を折り曲げればよい。この場合、前記のロールヘミング装置10aと同様に、弾性材60はワーク106の表面形状に合わせて弾性変形しながら該ワーク106を支持することができる。これにより、表面形状や、フランジ17の延在経路の異なる複数種類のワークに対して汎用的にロールヘミングを行うことができる。
本発明に係るロールヘミング装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
第1の実施形態に係るロールヘミング装置の模式斜視図である。 ヘミングユニットの斜視図である。 ホイールアーチ部に固定された移動金型の斜視図である。 第1ワークに対してプリへミング加工をする様子を示す模式斜視図である。 第1の実施形態に係るロールヘミング装置のブロック構成図である。 第1ワークに対してプリへミング加工をする様子を示す模式断面側面図である。 第1ワークに対して本へミング加工をする様子を示す模式斜視図である。 第2ワークに対してプリへミング加工をする様子を示す模式斜視図である。 第2ワークに対してプリへミング加工をする様子を示す模式断面側面図である。 変形例に係る移動金型を用いて第1ワークに対してプリへミング加工をする様子を示す模式斜視図である。 変形例に係る移動金型を用いて第2ワークに対してプリへミング加工をする様子を示す模式斜視図である。 第2の実施形態に係るロールヘミング装置の模式斜視図である。
符号の説明
10a、10b…ヘミング加工装置 12…車両
16…ホイールアーチ部 16a…端部
17…フランジ 18…移動金型
19…金型用ロボット 20、110…ヘミングユニット
22…加工用ロボット 24…コントローラ
30…ヘミングローラ 32…ガイドローラ
42、42a…溝 44…金型板
44a、72a…表面 44b…裏面
60…弾性材 72…固定金型

Claims (5)

  1. フランジを有するワークに対して、前記フランジと反対側の面に当接して前記ワークを支持する金型と、
    転動しながら前記フランジを折り曲げるヘミングローラと、
    を有するロールヘミング装置であって、
    前記金型は、前記ワークを支持する部分の表面が弾性材であることを特徴とするロールヘミング装置。
  2. 請求項1記載のロールヘミング装置において、
    前記金型の裏面に当接して転動するとともに、前記フランジを前記ヘミングローラとともに挟み込む受けローラと、
    前記ヘミングローラと前記受けローラを支持するツール本体と、
    前記ツール本体を移動させる移動手段と、
    前記受けローラとは独立的に、前記ヘミングローラを前記ツール本体に対して変位させる進退手段と、
    を有することを特徴とするロールヘミング装置。
  3. 請求項2記載のロールヘミング装置において、
    前記金型は、裏面に、ガイド部を有し、
    前記受けローラは、前記ガイド部に係合しながら転動することを特徴とするロールヘミング装置。
  4. 請求項1記載のロールヘミング装置において、
    前記金型は、裏面に、複数のガイド部を有し、
    前記ワークの種類に応じて複数の前記ガイド部のいずれか1つに対して係合しながら転動するとともに、前記フランジを前記ヘミングローラとともに挟み込む受けローラと、
    前記ヘミングローラと前記受けローラとを一体的に移動させる移動手段と、
    を有することを特徴とするロールヘミング装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のロールヘミング装置において、
    前記弾性材は、ゴムであることを特徴とするロールヘミング装置。
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