JP2010109129A - 点火コイル - Google Patents

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Takushi Nishimura
拓志 西村
Shuji Yamada
修司 山田
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Abstract

【課題】簡易な構成でありながら、クラックの発生を抑制でき、たとえクラックが発生した場合であっても、二次コイルの引出線が断線することを防止した点火コイルを提供する。
【解決手段】一次ボビン1に一次巻線を巻回してなる一次コイルL1と、二次ボビン2に二次巻線を巻回してなる二次コイルL2とを同心状に収容するコイル本体部BDYと、一次コイルL1の電流をON/OFF制御する電子回路を収容するコイル頭部HDとが一体化されて構成される。二次ボビン2は、略円筒状のボビン本体20と、電子回路との電気接続を実現する接続端子TMを内包する保持フランジ22と、ボビン本体20から導出されて接続端子TMに接続される二次巻線の引出線の上部を覆う拡張フランジ23と、を有して構成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車エンジンなどの内燃機関の点火プラグに高電圧を供給する点火コイルに関し、特に、クラックの発生を抑制でき、クラックが発生しても二次コイルの断線が生じにくい構成を有する点火コイルに関する。
内燃機関用の点火コイルとして、プラグホールに挿入される円筒状のコイル本体部BDYと、プラグホールから露出するコイル頭部HDとに区分されて構成されたペンシルタイプの点火コイルが知られている(図1(a)参照)。
この種の点火コイルでは、典型的には、コイル本体部BDYのコイルケースの内部に、中心鉄芯を内蔵する二次コイルL2と、二次コイルL2を収容した一次コイルL1とが同心状に配置される。また、コイル頭部HDのコイルケースには、一次コイルL1の駆動電流を接断して二次コイルL2に高電圧を発生させる電子回路が内蔵されている。なお、電子回路には、スイッチング動作用のパワートランジスタだけでなく、イオン電流検出回路などが含まれる場合がある。
そして、これらコイル本体部BDYとコイル頭部HDの各構成部材が、コイルケースに収納された後、各部の隙間を埋めるべく液状のエポキシ樹脂を充填し、これを熱硬化させることで各部材間の絶縁性を確保している。
図4(a)は、一次ボビン1に一次巻線が巻回された一次コイルL1と、二次ボビン2に二次巻線が巻回された二次コイルL2とを図示したものであり、一次ボビン1に二次コイルL2が収容された状態を示している。一次巻線と二次巻線の巻線比は、例えば、1:100程度であり、一次巻線の例えば100倍程度の巻数を、一次ボビンより細い二次ボビンに巻回する必要から、二次巻線としては、必然的に、細い線径のものが使用される。
図4(a)及び図4(b)に示す通り、一次ボビン1の基端側には、コイルケースに係合する円環フランジ10と、円環フランジ10から更に軸方向基端側に延長される取付部11a,11bと、が形成されている。取付部11a.11bは、一次コイルL1のコイル巻線の接続部を構成し、二次コイルL2を収容する位置決め片として機能している。
すなわち、取付部11a,11bの径方向外側には、一次コイルL1の一次巻線の始端線WR1と終端線WR2とが巻着される。一方、取付部11a,11bの径方向内側には、嵌合溝HO1,HO2が形成されて、二次コイルL2の装着フランジ21a,21bを受け入れている。
図4(a)及び図4(d)に示す通り、二次ボビン2は、円筒状のボビン本体20と、ボビン本体20の軸方向基端側において径方向外側に延設される装着フランジ21a,21b及び保持フランジ22とを有して構成されている。
ここで、保持フランジ22には、接続端子TMが内蔵されている。なお、ボビン本体部20と、装着フランジ21a,21bと、保持フランジ22の頂面は、同一平面に形成され、装着フランジ21a,21bと保持フランジ22の底面は、ほぼ同一平面に形成されている。
そして、二次コイルL2の低圧側の引出線LDは、二次ボビン2の本体部20から接線方向に引き出されて、接続端子TMに巻着されている(図4(d)(e))。したがって、二次ボビン2から接続端子TMまでは、二次巻線たる細い引出線LDが、空中配線されていることになる。
ところで、一次ボビン1の取付部11a,11bは、一次ボビン1と二次ボビン2の嵌め合い箇所であり継ぎ目部分である。したがって、点火コイルのコイル頭部HDに加わる歪みが、コイル本体部BDYに伝達されると、この継ぎ目部分が歪み、エンジンへの装着後に受ける冷熱衝撃と相まって、絶縁樹脂にクラックが発生することがある。たとえば、コイル頭部HDに、接続ターミナルと一体化されたパワートランジスタが搭載されている場合、接続ターミナルの抜き差し力が、一次ボビンと二次ボビンの継ぎ目部分に間接的に伝達されてクラックの原因ともなる。
また、エポキシ樹脂などの絶縁樹脂で注型される点火コイルは、エンジンへの装着後の熱衝撃で、それぞれの熱膨張差異に起因する絶縁樹脂のクラックが、エッジ部で多く発生することがわかっており、一次ボビンと二次ボビンの相互間の歪みも、エッジ部でのクラック発生の原因となる。
そして、もしクラックが発生すると、二次コイルL2の高電圧が一次コイルL1側にリークし不具合に至るおそれがある。また、空中配線となっている引出線LDが、クラックによって断線したり、或いは、外方側へ伸展したクラックによって、接続端子TMに巻回された引出線LDが断線するおそれもある。
ところで、かかる問題に対処するため、特許文献1や、特許文献2のような構成も提案されている。
特開2000−323339号公報 特開平06−204030号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2のような構成では、ボビンに複雑な形状の支持遮蔽壁やガイド溝部を設ける必要があり、金型作製コストの上昇や、コイル巻き作業時に支持遮蔽壁やガイド溝部に沿って配線させるため、組み立て作業が煩雑となってしまい対策として簡易的ではない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、簡易な構成でありながら、クラックの発生を抑制でき、たとえクラックが発生した場合であっても、二次コイルの引出線が断線することを防止した点火コイルを提供することを課題とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る点火コイルは、一次ボビンに一次巻線を巻回してなる一次コイルと、二次ボビンに二次巻線を巻回してなる二次コイルとを同心状に収容するコイル本体部と、前記一次コイルの電流をON/OFF制御する電子回路を収容するコイル頭部とが一体化されて構成され、前記二次ボビンは、略円筒状のボビン本体と、前記電子回路との電気接続を実現する接続端子を内包する保持部と、前記ボビン本体から導出されて前記接続端子に接続される前記二次巻線の引出線の上部を覆う拡張部と、を有して構成されている。
好ましくは、前記二次ボビンには、前記一次ボビンに嵌合される装着部が、前記ボビン本体から径方向外方に延設されてフランジ状に形成され、前記拡張部は、前記装着部と前記保持部とを連絡して平板フランジ状に形成されるべきである。
前記保持部は、前記ボビン本体から径方向外方に延設されてフランジ状に構成されているのが好ましい。また、前記二次ボビンには、前記一次ボビンに嵌合される一対の装着部が設けられ、各装着部の仮想中心を接続する仮想線に直交し、前記二次ボビンの軸芯を通過する直交仮想線に対して、前記保持部が、平面視で略対称形に構成されているのが効果的である。
好ましくは、前記ボビン本体、前記装着部、及び前記保持部は、その頂上面が、同一平面を形成する一方、前記拡張部は、前記平面の下方位置に設けられる。
また、請求項6に係る点火コイルは、一次ボビンに一次巻線を巻回してなる一次コイルと、二次ボビンに二次巻線を巻回してなる二次コイルとを同心状に収容するコイル本体部と、前記一次コイルの電流をON/OFF制御する電子回路を収容するコイル頭部とが一体化されて構成され、前記二次ボビンは、略円筒状のボビン本体と、前記電子回路との電気接続を実現する接続端子を内包する保持部と、前記一次ボビンに保持される一対の装着部とを有し、前記一対の装着部の仮想中心を接続する仮想線に直交し、前記二次ボビンの軸芯を通過する直交仮想線に対して、前記保持部が、平面視で非対称形に形成されている。
本発明において、前記保持部は、前記二次巻線の引出線からボビン本体の周回方向に離間することで前記非対称形に構成されているのが好適である。また、前記一次ボビンは、略円筒状に構成される本体部と、前記本体部の基端側に配置される円環フランジ部と、前記円環フランジ部から更に基端側に延設されて前記装着部を受け入れる取付部とを有して構成され、前記取付部における前記保持部に対面する垂直側面は、その径方向内側の角部が円弧状に形成されているのが効果的である。ここで、前記取付部は、径方向内側に嵌合溝を有して構成され、前記嵌合溝を平面視で逆コ字状に取り囲む区画壁における、前記保持部に対面する垂直側面の角部が半径Rの円弧状に形成され、前記半径Rは、前記区画壁を構成する一対の平行脚部における水平幅の1/2に設定されているのが最適である。
上記した各発明によれば、簡易な構成でありながら、クラックの発生を抑制でき、たとえクラックが発生した場合であっても、二次コイルの引出線が断線することを有効に防止することができる。
以下、実施例に基づいて本発明に係る点火コイルについて詳細に説明する。図1〜図2は、第一実施例に係る点火コイルを説明する図面である。
図1(a)に略記する通り、実施例に係る点火コイルは、いわゆるペンシル型であって、二次コイルL2と一次コイルL1とを同心状に収容するコイル本体部BDYと、電子回路を収容するコイル頭部HDと、が一体化されて構成されている。
コイル頭部HDには、その一方側に接続ターミナルTRMが設けられており(図1(a))、この接続ターミナルTRMには、バッテリ電圧端子BT、点火信号端子SG、及びグランド端子GNDが設けられている。なお、点火信号端子SG及びグランド端子GNDは、不図示のECU(Engine Control Unit)に接続される。
コイル頭部HDに収容される電子回路は、この実施例では、スイッチング用のパワートランジスタ(IGBT)Trと、パワートランジスタTrの駆動回路DVとで構成されている(図1(b))。駆動回路DVの入力端子は、接続ターミナルTRMの点火信号端子SGに接続され、駆動回路DVの電源端子とグランド端子が、接続ターミナルTRMのバッテリ電圧端子BTとグランド端子GNDに接続されている。
一方、パワートランジスタTrの電源側端子は、一次コイルL1の一方側の接続端子T2に接続され、一次コイルL1の他方側の接続端子T1は、コイル頭部HDの内部配線を経由して、接続ターミナルTRMのバッテリ電圧端子BTに内部接続されている。また、二次コイルL2の低圧側端子T3についても、コイル頭部HDの内部配線を経由して、接続ターミナルTRMのバッテリ電圧端子BTに内部接続されている。なお、二次コイルL2の高圧側端子は、接続端子T4を経由して点火プラグPGに接続される。
コイル本体部BDYは、二次ボビンに二次巻線を巻回してなる二次コイルL2と、二次コイルL2を収容した一次ボビンに一次巻線を巻回してなる一次コイルL1とが同心状に配置されて構成されるが、本実施例は、二次コイルL2を構成する二次ボビン2の形状に大きな特徴がある。なお、二次ボビン2の特徴については、図2(a)に関して後述する。
一次ボビン1の構成は、従来技術の場合とほぼ同じであり、概略、図1(c)の平面図に示す通りである。すなわち、一次ボビン1の基端側には、コイルケースに係合する円環フランジ10と、円環フランジ10から軸方向基端側に更に延長される取付部11a,11bとが形成されている。
取付部11a.11bは、平面視において、外方に向けて略コ字状に開口して構成され、その径方向内側には、平面視が略矩形状の嵌合溝HO1,HO2が形成されている。そして、取付部11a,11bの径方向外側には、一次コイルL1の一次巻線の始端線WR1と終端線WR2とが巻着される。そのため、取付部11a,11bが、一次コイルL1両端の接続端子T1,T2を構成することになる。
なお、取付部11a,11bは、接続ワイアWR1,WR2の取付溝を有する隆起部31を除いて、その頂上面30が略同一高さであり、円環フランジ10から軸方向基端側に更に延長されて構成されている。
図2(a)に示す通り、二次ボビン2は、円筒状のボビン本体20と、嵌合溝HO1,HO2に嵌合される装着フランジ21a,21bと、接続端子TMを内包する保持フランジ22と、二次コイルL2の引出線LDの上面を覆う拡張フランジ23と、を有して構成されている。ボビン本体20、装着フランジ21a,21b、及び保持フランジ22は、その頂上面が、同一平面を形成する一方、拡張フランジ23は、前記平面の下方位置に設けられる。
図示の通り、装着フランジ21a,21bは、略矩形の薄板状に形成されている。この装着フランジ21a,21bは、図2(b)に示すA−A仮想線から明らかなように、ボビン本体20を直線的に延長して、左右一対に形成されている。一方、保持フランジ22は、装着フランジ21よりやや肉厚の略矩形板状に構成されており、ボビン本体20から、A−A仮想線の直交方向に延長して形成されている(図2(b)のB−B仮想線参照)。なお、A−A仮想線は、装着フランジ21aと装着フランジ21bの仮想中心を結ぶ直線であるが、二次ボビン2の軸芯Oを通過することなく、その下方を通過している。一方、B−B仮想線は、二次ボビン2の軸芯Oを通過している。
保持フランジ22の頂上面には、他の部材を位置決めする位置決め穴22aが凹溝状に2つ形成され、保持フランジ22の外側面には、頂上面に平行して切込み溝22bが形成されている。そして、この切込み溝22bには、接続端子TMが嵌合されている。接続端子TMは、導電性の金属材を屈曲形成して構成され、装着フランジ21a、21bにほぼ平行に延びて電子回路との接続端子T3を構成する右端子TMbと、ボビン本体20から離間する方向に角度θで屈曲される左端子TMaと、切込み溝22bに嵌合される中央端子TMcを有している。なお、接続端子TMcは、位置決め穴22aを避ける程度に、適宜に屈曲されている。
拡張フランジ23は、保持フランジ22の底面と同一平面の底面を有して、薄板状に形成されている。そして、装着フランジ21aと、左端子TMaとの間において、二次コイルL2の引出線LDを覆うように設けられている。すなわち、拡張フランジ23は、ボビン本体20における二次巻線の引出し箇所の上部に形成されている。
本実施例では、このような位置に拡張フランジ23が設けられているので、仮に、一次ボビン1と二次ボビン2の継ぎ目部分にクラックが生じても、クラックの進行が拡張フランジ23の位置で阻止されることで、引出線LDが断線される可能性が大幅に低減される。また、引出線LDが巻回される左端子TMaが、ボビン本体20から離間する方向に屈曲されているので、この意味でも断線防止に効果がある。
図3は、第二実施例に係る点火コイルを説明する平面図であり、一次ボビン1と、二次ボビン2と、接続端子TMとの関係を示している。なお、二次ボビン2は、一次ボビン1に収容され、その基端部だけが一次ボビン1から露出している点は、第一実施例の場合と同じである。
一次ボビン1の構成は、第一実施例の場合とほぼ同じであり、コイルケースに係合する円環フランジ10と、外方に向けてコ字状に開放する取付部11a,11bとが形成されている。取付部11a,11bには、その内方に嵌合溝HO1,HO2が形成されて二次ボビン2を受け入れている(図3(a)、図1(c)参照)。嵌合溝HO1,HO2は、これを逆コ字状に取り囲む、丘状の区画壁によって構成されている。なお、取付部11a、11bは、隆起部31を除いて、その頂上面30が略同一高さであり、円環フランジ10から軸方向基端側に更に延長されて構成されている。
ところで、左側の取付部11aにおける区画壁であって、接続端子TMに対面する垂直端面FAは、その垂直下方に、二次コイルL2の引出線LDが配線されることになる。そのため、冷熱ストレスなどによって、取付部11aの垂直端面FAからクラックが発生しないよう、垂直端面FAの角部は、所定の曲率半径Rを有する円弧状に形成されている。ここで曲率半径Rが大きいほど、クラック発生を防止する上で有効であるが、嵌合溝HO1を形成する垂直端面についても、これを略円弧状に形成するため、R=W/2に設定されている。なお、Wは、逆コ字状の区画壁において、対面して平行に延びる一対の脚部のうち、図示上側に位置する脚部の脚幅を意味する。
二次ボビン2は、円筒状のボビン本体20と、嵌合溝HO1,HO2に嵌合される装着フランジ21a,21bと、接続端子TMを内包する保持フランジ22と、拡張フランジ23とを有して構成されている。なお、この実施例では、拡張フランジ23は、ボビン本体20における二次巻線の引出し箇所の上部には形成されておらず、二次巻線の引出し箇所に対して、ほぼ対称位置にだけ設けられている。
装着フランジ21a,21bは、略矩形の薄板状に形成されており、平面視において、ボビン本体20から左右方向に、直線的に延長して形成されている(図3(b)のA−A仮想線参照)。一方、保持フランジ22は、装着フランジ21よりやや肉厚の略矩形板状に構成されており、ボビン本体20からA−A仮想線に直交する方向に延長して形成されている(図3(b)のB−B仮想線参照)。
但し、第二実施例の保持フランジ22は、二次ボビン2の軸芯Oを通過するB−B仮想線に対して、平面視において左右非対称であり、B−B仮想線に対して、二次巻線の引出線LDから、ボビン本体20の周回方向に離間する方向(平面視で図示右側)に偏移して形成されている。
保持フランジ22の頂上面には、他の部材を位置決めするための位置決め穴22aが1つ形成され、保持フランジ22の外側面には、頂上面に平行して切込み溝22bが形成されている。切込み溝22bに嵌合される接続端子TMは、装着フランジ21a、21bにほぼ平行に延びて接続端子T3を構成する右端子TMbと、ボビン本体20から離間する方向に屈曲される左端子TMaと、切込み溝22bに嵌合される中央端子TMcを有している。なお、これらの点は、第一実施例の場合と同じである。
但し、第二実施例では、二次巻線の引出線LDから、ボビン本体20の周回方向に離間する方向に偏移して形成されているので、接続端子TMの左端子TMaの基点も、第一実施例の場合に比較して時計方向に偏移している。
そのため、ボビン本体20に巻回されて引き出される二次コイルの引出線LDは、ボビン本体20に沿って更に巻回された後、接続端子TMの左端子TMaの基点に至ることになる。そのため、仮に、一次ボビン1と二次ボビン2の継ぎ目部分にクラックが生じても、クラック発生に対応して引出線LDが断線されることがない。
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、具体的な記載内容は特に本発明を限定するものではない。例えば、第一実施例において、装着フランジと拡張フランジと保持フランジの位置関係や、各部材の形状は、適宜に変更される。この点は、第二実施例についてもほぼ同様であり、装着フランジ、拡張フランジ、及び保持フランジの具体的な形状は適宜に変更される。
また、嵌合溝HO1を形成する垂直端面を、R=W/2の略円弧状に形成する構成は、第二実施例に限らず、第一実施例にも好適に適用される。
第一実施例の点火コイルを説明する図面である。 第一実施例の点火コイルの二次ボビンを説明する図面である。 第二実施例の点火コイルを説明する図面である。 従来技術を説明する図面である。
符号の説明
1 一次ボビン
2 二次ボビン
20 ボビン本体
22 保持部
23 拡張部
L1 一次コイル
L2 二次コイルL2
TM 接続端子
BDY コイル本体部
HD コイル頭部

Claims (9)

  1. 一次ボビンに一次巻線を巻回してなる一次コイルと、二次ボビンに二次巻線を巻回してなる二次コイルとを同心状に収容するコイル本体部と、前記一次コイルの電流をON/OFF制御する電子回路を収容するコイル頭部とが一体化されて構成され、
    前記二次ボビンは、略円筒状のボビン本体と、前記電子回路との電気接続を実現する接続端子を内包する保持部と、前記ボビン本体から導出されて前記接続端子に接続される前記二次巻線の引出線の上部を覆う拡張部と、を有して構成されていることを特徴とする点火コイル。
  2. 前記二次ボビンには、前記一次ボビンに嵌合される装着部が、前記ボビン本体から径方向外方に延設されてフランジ状に形成され、
    前記拡張部は、前記装着部と前記保持部とを連絡して平板フランジ状に形成される請求項1に記載の点火コイル。
  3. 前記保持部は、前記ボビン本体から径方向外方に延設されてフランジ状に構成されている請求項1又は2に記載の点火コイル。
  4. 前記二次ボビンには、前記一次ボビンに嵌合される一対の装着部が設けられ、
    各装着部の仮想中心を接続する仮想線に直交し、前記二次ボビンの軸芯を通過する直交仮想線に対して、前記保持部が、平面視で略対称形に構成されている請求項1〜3の何れかに記載の点火コイル。
  5. 前記ボビン本体、前記装着部、及び前記保持部は、その頂上面が、同一平面を形成する一方、前記拡張部は、前記平面の下方位置に設けられる請求項1〜4の何れかに記載の点火コイル。
  6. 一次ボビンに一次巻線を巻回してなる一次コイルと、二次ボビンに二次巻線を巻回してなる二次コイルとを同心状に収容するコイル本体部と、前記一次コイルの電流をON/OFF制御する電子回路を収容するコイル頭部とが一体化されて構成され、
    前記二次ボビンは、略円筒状のボビン本体と、前記電子回路との電気接続を実現する接続端子を内包する保持部と、前記一次ボビンに保持される一対の装着部とを有し、
    前記一対の装着部の仮想中心を接続する仮想線に直交し、前記二次ボビンの軸芯を通過する直交仮想線に対して、前記保持部が、平面視で非対称形に形成されていることを特徴とする点火コイル。
  7. 前記保持部は、前記二次巻線の引出線からボビン本体の周回方向に離間することで前記非対称形に構成されている請求項6に記載の点火コイル。
  8. 前記一次ボビンは、略円筒状に構成される本体部と、前記本体部の基端側に配置される円環フランジ部と、前記円環フランジ部から更に基端側に延設されて前記装着部を受け入れる取付部とを有して構成され、
    前記取付部における前記保持部に対面する垂直側面は、その径方向内側の角部が円弧状に形成されている請求項6又は7に記載の点火コイル。
  9. 前記取付部は、径方向内側に嵌合溝を有して構成され、前記嵌合溝を平面視で逆コ字状に取り囲む区画壁における、前記保持部に対面する垂直側面の角部が半径Rの円弧状に形成され、前記半径Rは、前記区画壁を構成する一対の平行脚部における水平幅の1/2に設定されている請求項8に記載の点火コイル。
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