JP2010108394A - 信号授受装置、情報処理装置及び表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】両面にコイルが設けられた装置において、一方の面にあるコイルに対する電磁結合の影響が他方の面にあるコイルに極力及ばないようにする。
【解決手段】装置に、第1の面に沿って配置され、外部のコイルとの間で電磁結合によって信号の授受を行う1または複数の第1のコイルと、前記第1の面に対向する第2の面に沿って配置され、外部のコイルとの間で電磁結合によって信号の授受を行う1または複数の第2のコイルと、前記第1のコイルと前記第2のコイルとの間に設けられ、前記第1の面の側にある外部のコイルと前記第1のコイルとの電磁結合を妨げずに、前記第2の面の側にある外部のコイルと前記第1のコイルとの電磁結合を妨げ、且つ、前記第2の面の側にある外部のコイルと前記第2のコイルとの電磁結合を妨げずに、前記第1の面の側にある外部のコイルと前記第2のコイルとの電磁結合を妨げる電磁結合妨害層を設ける。
【選択図】図7
【解決手段】装置に、第1の面に沿って配置され、外部のコイルとの間で電磁結合によって信号の授受を行う1または複数の第1のコイルと、前記第1の面に対向する第2の面に沿って配置され、外部のコイルとの間で電磁結合によって信号の授受を行う1または複数の第2のコイルと、前記第1のコイルと前記第2のコイルとの間に設けられ、前記第1の面の側にある外部のコイルと前記第1のコイルとの電磁結合を妨げずに、前記第2の面の側にある外部のコイルと前記第1のコイルとの電磁結合を妨げ、且つ、前記第2の面の側にある外部のコイルと前記第2のコイルとの電磁結合を妨げずに、前記第1の面の側にある外部のコイルと前記第2のコイルとの電磁結合を妨げる電磁結合妨害層を設ける。
【選択図】図7
Description
本発明は、信号授受装置、情報処理装置及び表示装置に関する。
電磁結合を利用してデータ通信や電力供給を行う技術が知られている。このような電磁結合を利用した技術として、RFID(Radio Frequency Identification)タグを内蔵したプリペイドカード等のデータ通信装置や電子ペーパなどの表示装置が挙げられる。近年では、電子ペーパの利便性を紙に近づけるための様々な技術が開発されている(特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2005−181436号公報
特開2006−277261号公報
ところで、電子ペーパと呼ばれる表示装置においては、紙のようにその両面に表示領域を設けることが考えられている。また、プリペイドカード等のデータ通信装置においてもその両面に異なるRFIDタグを設けることが考えられる。ところが、装置の形状が平板状である場合にその両面にコイルを配置すると、一方の面にあるコイルに対する電磁結合の影響が、他方の面にあるコイルにも及ぶことになり、利用者が意図しているようなデータ通信や給電ができない場合がある。
そこで、本発明は、両面にコイルが設けられた装置において、一方の面にあるコイルに対する電磁結合の影響が他方の面にあるコイルに極力及ばないようにすることを目的としている。
そこで、本発明は、両面にコイルが設けられた装置において、一方の面にあるコイルに対する電磁結合の影響が他方の面にあるコイルに極力及ばないようにすることを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明に係る信号授受装置は、第1の面に沿って配置され、外部のコイルとの間で電磁結合によって信号の授受を行う1または複数の第1のコイルと、前記第1の面に対向する第2の面に沿って配置され、外部のコイルとの間で電磁結合によって信号の授受を行う1または複数の第2のコイルと、前記第1のコイルと前記第2のコイルとの間に設けられ、前記第1の面の側にある外部のコイルと前記第1のコイルとの電磁結合を妨げずに、前記第2の面の側にある外部のコイルと前記第1のコイルとの電磁結合を妨げ、且つ、前記第2の面の側にある外部のコイルと前記第2のコイルとの電磁結合を妨げずに、前記第1の面の側にある外部のコイルと前記第2のコイルとの電磁結合を妨げる電磁結合妨害層とを具備することを特徴とする。
これにより、両面にコイルが設けられた信号授受装置において、一方の面にあるコイルに対する電磁結合の影響が他方の面にあるコイルに極力及ばないようにすることができる。
これにより、両面にコイルが設けられた信号授受装置において、一方の面にあるコイルに対する電磁結合の影響が他方の面にあるコイルに極力及ばないようにすることができる。
好ましくは、前記第1の面と前記第2の面との間には、前記電磁結合妨害層がある第1の領域と、前記電磁結合妨害層がない第2の領域とが設けられているとよい。
これにより、両面にコイルが設けられた信号授受装置において、一方の面にあるコイルに対する電磁結合の影響が他方の面にあるコイルに極力及ばないように構成された領域と、その影響が他方の面にあるコイルに及ぶように構成された領域とを、利用者に使い分けさせることができる。
これにより、両面にコイルが設けられた信号授受装置において、一方の面にあるコイルに対する電磁結合の影響が他方の面にあるコイルに極力及ばないように構成された領域と、その影響が他方の面にあるコイルに及ぶように構成された領域とを、利用者に使い分けさせることができる。
また、好ましくは、前記第2の面の側にある外部のコイルと前記第1のコイルとの電磁結合、及び、前記第1の面の側にある外部のコイルと前記第2のコイルとの電磁結合を前記電磁結合妨害層が妨げる状態と妨げない状態とを切り替える切替手段を具備するとよい。
これにより、両面にコイルが設けられた信号授受装置において、ある領域に対し、一方の面にあるコイルに対する電磁結合の影響が他方の面にあるコイルに極力及ばない状態と、その影響が及ぶ状態とを、利用者に切り替えさせることができる。
これにより、両面にコイルが設けられた信号授受装置において、ある領域に対し、一方の面にあるコイルに対する電磁結合の影響が他方の面にあるコイルに極力及ばない状態と、その影響が及ぶ状態とを、利用者に切り替えさせることができる。
また、本発明に係る情報処理装置は、第1の面に沿って配置され、外部のコイルとの間で電磁結合によって信号の授受を行う1または複数の第1のコイルと、前記第1の面に対向する第2の面に沿って配置され、外部のコイルとの間で電磁結合によって信号の授受を行う1または複数の第2のコイルと、前記第1のコイルと前記第2のコイルとの間に設けられ、前記第1の面の側にある外部のコイルと前記第1のコイルとの電磁結合を妨げずに、前記第2の面の側にある外部のコイルと前記第1のコイルとの電磁結合を妨げ、且つ、前記第2の面の側にある外部のコイルと前記第2のコイルとの電磁結合を妨げずに、前記第1の面の側にある外部のコイルと前記第2のコイルとの電磁結合を妨げる電磁結合妨害層と、互いに関連する複数の処理を含む第1の処理群と、前記第1の処理群とは異なる複数の処理を含む第2の処理群とのうち、第1のコイルが外部のコイルから受け取った信号に応じて、前記第1の処理群に含まれる処理を行い、第2のコイルが外部のコイルから受け取った信号に応じて、前記第2の処理群に含まれる処理を行う処理手段とを具備することを特徴とする。
これにより、両面にコイルが設けられた情報処理装置において、一方の面にあるコイルに対する電磁結合の影響が他方の面にあるコイルに極力及ばないようにすることができる。
これにより、両面にコイルが設けられた情報処理装置において、一方の面にあるコイルに対する電磁結合の影響が他方の面にあるコイルに極力及ばないようにすることができる。
また、好ましくは、前記第1の面と前記第2の面との間には、前記電磁結合妨害層がある第1の領域と、前記電磁結合妨害層がない第2の領域とが設けられており、前記処理手段は、前記第2の領域に設けられた前記第1のコイルまたは前記第2のコイルが外部のコイルから信号を受け取った場合には、前記第1の処理群に含まれる処理及び前記第2の処理群に含まれる処理の双方を行うとよい。
これにより、両面にコイルが設けられた情報処理装置において、一方の面にあるコイルに対する電磁結合の影響が他方の面にあるコイルに極力及ばないように構成された領域と、その影響が他方の面にあるコイルに及ぶように構成された領域とを、利用者に使い分けさせることができる。
これにより、両面にコイルが設けられた情報処理装置において、一方の面にあるコイルに対する電磁結合の影響が他方の面にあるコイルに極力及ばないように構成された領域と、その影響が他方の面にあるコイルに及ぶように構成された領域とを、利用者に使い分けさせることができる。
また、好ましくは、前記第2の面の側にある外部のコイルと前記第1のコイルとの電磁結合、及び、前記第1の面の側にある外部のコイルと前記第2のコイルとの電磁結合を前記電磁結合妨害層が妨げる状態と妨げない状態とを切り替える切替手段を具備し、前記処理手段は、前記切替手段により、前記第2の面の側にある外部のコイルと前記第1のコイルとの電磁結合、及び、前記第1の面の側にある外部のコイルと前記第2のコイルとの電磁結合を前記電磁結合妨害層が妨げない状態に切り替えられてから、前記第1のコイルまたは前記第2のコイルが外部のコイルから信号を受け取った場合には、前記第1の処理群に含まれる処理及び前記第2の処理群に含まれる処理の双方を行うとよい。
これにより、両面にコイルが設けられた情報処理装置において、ある領域に対し、一方の面にあるコイルに対する電磁結合の影響が他方の面にあるコイルに極力及ばない状態と、その影響が及ぶ状態とを、利用者に切り替えさせることができる。
これにより、両面にコイルが設けられた情報処理装置において、ある領域に対し、一方の面にあるコイルに対する電磁結合の影響が他方の面にあるコイルに極力及ばない状態と、その影響が及ぶ状態とを、利用者に切り替えさせることができる。
また、上述の態様において、前記処理手段は、前記第1の処理群に含まれる処理と、前記第2の処理群に含まれる処理とを行う1つのCPUであることが望ましい。
これにより、情報処理装置の部品点数が低減する。
これにより、情報処理装置の部品点数が低減する。
また、本発明に係る表示装置は、前記上述の情報処理装置と、前記第1の面に設けられた第1の表示手段と、前記第2の面に設けられた第2の表示手段と、外部のコイルと電磁結合した第1のコイル若しくは第2のコイルの位置若しくは順序、または信号の内容が所定の条件を満たす場合には、前記第1の表示手段に表示された表示内容を前記第2の表示手段に表示させ、前記第2の表示手段に表示された表示内容を前記第1の表示手段に表示させる表示制御手段とを具備することを特徴とする。
これにより、両面にコイルが設けられた表示装置において、一方の面にあるコイルに対する電磁結合の影響が他方の面にあるコイルに極力及ばないようにすることができる。
これにより、両面にコイルが設けられた表示装置において、一方の面にあるコイルに対する電磁結合の影響が他方の面にあるコイルに極力及ばないようにすることができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態である情報表示システムの外観を示す図である。同図に示すように、本実施形態の情報表示システム100は、指示装置10と、表示装置20とを備える。指示装置10は、表示装置20に対して、表示に係る各種指示と動作のための電力とを供給するペン型の処理装置であり、表示装置20にとっての外部装置として機能する。表示装置20は、表面と裏面の両方に画像を表示することが可能ないわゆる電子ペーパであり、指示装置10から供給された電力に基づき、指示装置10から供給された指示に応じた表示を行う。ここで表示装置20の一方の面を表面と呼び、表面と反対側の面を裏面と呼ぶ。指示装置10と表示装置20とは、電磁結合方式により所定の周波数帯を用いて電力の供給を行う。
図1は、本発明の実施形態である情報表示システムの外観を示す図である。同図に示すように、本実施形態の情報表示システム100は、指示装置10と、表示装置20とを備える。指示装置10は、表示装置20に対して、表示に係る各種指示と動作のための電力とを供給するペン型の処理装置であり、表示装置20にとっての外部装置として機能する。表示装置20は、表面と裏面の両方に画像を表示することが可能ないわゆる電子ペーパであり、指示装置10から供給された電力に基づき、指示装置10から供給された指示に応じた表示を行う。ここで表示装置20の一方の面を表面と呼び、表面と反対側の面を裏面と呼ぶ。指示装置10と表示装置20とは、電磁結合方式により所定の周波数帯を用いて電力の供給を行う。
図2は、情報表示システム100の全体構成を示すブロック図である。指示装置10において、電源部11は、指示装置10及び表示装置20を動作させるための電力を供給する。電源部11は、電力の供給源として、乾電池や蓄電池等のバッテリを備える。制御部12は、CPU(Central Processing Unit)やメモリを備え、指示装置10の動作を制御する。制御部12は、所定の交流信号を供給することにより、一次コイル部13の動作を制御する。一次コイル部13は、表示装置20に電力を供給するためのインタフェースであり、交流信号に応じた磁束を発生させる。
図3は、一次コイル部13の構成を示す図である。一次コイル部13は、磁心131と、磁心131に巻回されたコイル132とを備える。磁心131は、二次コイル部21との電磁的な結合を効率的に行うために、その先端が錐状であると望ましい。
図3は、一次コイル部13の構成を示す図である。一次コイル部13は、磁心131と、磁心131に巻回されたコイル132とを備える。磁心131は、二次コイル部21との電磁的な結合を効率的に行うために、その先端が錐状であると望ましい。
表示装置20において、二次コイル部21は、指示装置10から電力の供給を受けるためのインタフェースである。二次コイル部21は、複数のスパイラルコイルを備える。それぞれのスパイラルコイルは、導線を螺旋状に巻回した平面状のコイルである。また、それぞれのスパイラルコイルは、直径が10mm程度であり、磁束の変化に応じた電流により信号を発生させる。指示装置10により生じる磁界が交番磁界であるため、この信号は交流信号となる。これらのスパイラルコイルは表面と裏面の互いに対向する位置にそれぞれ同数ずつ配置されている。
整流平滑部22は、二次コイル部21において発生した交流信号を直流信号に変換する。整流平滑部22は、ブリッジ全波整流回路などの、複数の整流平滑回路を備える。整流平滑部22は、整流回路により交流信号を直流信号に変換し、コンデンサ等の平滑回路により直流信号を平滑化する。平滑回路を通過する前の直流信号は、いわゆる脈流である。平滑回路を通過すると、直流信号のリプルは低減される。
逆流抑制部23は、例えばダイオードにより構成され、整流平滑部22により供給される直流信号が逆流するのを抑制し、当該直流信号が電力抽出部24に流れるように作用する。電力抽出部24は、例えば安定化回路を備え、逆流抑制部23を介して供給された直流信号から動作電力を抽出し、表示制御部27に供給する。判別部25は、整流平滑部22から供給される複数の直流信号を判別し、そのレベルが最大となるものを特定する。判別部25は、例えば、スパイラルコイルと同数の端子を有する比較回路を備え、いずれの端子からの直流信号が最大であるかを示す信号を出力する。この信号のことを、以下では「判別信号」という。判別信号は、複数のスパイラルコイルのそれぞれを一意的に特定可能な情報である。記憶部26は、例えば、フラッシュメモリ等の書き換え可能な記憶媒体を備え、表示データを記憶する。表示データは、表示装置20において表示される文字や画像を表す情報であり、表示装置20の表示面に表示されるページ単位の情報である。
整流平滑部22は、二次コイル部21において発生した交流信号を直流信号に変換する。整流平滑部22は、ブリッジ全波整流回路などの、複数の整流平滑回路を備える。整流平滑部22は、整流回路により交流信号を直流信号に変換し、コンデンサ等の平滑回路により直流信号を平滑化する。平滑回路を通過する前の直流信号は、いわゆる脈流である。平滑回路を通過すると、直流信号のリプルは低減される。
逆流抑制部23は、例えばダイオードにより構成され、整流平滑部22により供給される直流信号が逆流するのを抑制し、当該直流信号が電力抽出部24に流れるように作用する。電力抽出部24は、例えば安定化回路を備え、逆流抑制部23を介して供給された直流信号から動作電力を抽出し、表示制御部27に供給する。判別部25は、整流平滑部22から供給される複数の直流信号を判別し、そのレベルが最大となるものを特定する。判別部25は、例えば、スパイラルコイルと同数の端子を有する比較回路を備え、いずれの端子からの直流信号が最大であるかを示す信号を出力する。この信号のことを、以下では「判別信号」という。判別信号は、複数のスパイラルコイルのそれぞれを一意的に特定可能な情報である。記憶部26は、例えば、フラッシュメモリ等の書き換え可能な記憶媒体を備え、表示データを記憶する。表示データは、表示装置20において表示される文字や画像を表す情報であり、表示装置20の表示面に表示されるページ単位の情報である。
表示制御部27は、表示部28を駆動するためのCPUと駆動回路を備え、表示部28の表示を制御する。表示制御部27は、記憶部26から表示データを取得し、表示データに応じた駆動電圧を表示部28に供給する。また、表示制御部27は、判別部25から判別信号を取得し、判別信号に基づいて表示すべき表示データの切り替えなどの制御を行う。
表示部28は、所定の表示面に文字や画像を表示する。表示部28の表示面は表示装置20の表面及び裏面のそれぞれに1つずつ、すなわち2つある。各表示面は、それぞれが供給された駆動電圧に応じた階調を呈する複数の画素により構成される。表示部28の各画素は、例えばコレステリック液晶などの記憶性液晶による液晶層を有する。記憶性液晶とは、電圧を印加し続けなくても表示状態(すなわち階調)を維持することが可能な液晶のことである。
表示部28は、所定の表示面に文字や画像を表示する。表示部28の表示面は表示装置20の表面及び裏面のそれぞれに1つずつ、すなわち2つある。各表示面は、それぞれが供給された駆動電圧に応じた階調を呈する複数の画素により構成される。表示部28の各画素は、例えばコレステリック液晶などの記憶性液晶による液晶層を有する。記憶性液晶とは、電圧を印加し続けなくても表示状態(すなわち階調)を維持することが可能な液晶のことである。
図4は、表示装置20の回路構成を部分的に示す図である。二次コイル部21は、表面側スパイラルコイル211及び裏面側スパイラルコイル212を備える。表面側スパイラルコイル211は、表示装置20の裏面よりも表面に近い位置に設けられている。裏面側スパイラルコイル212は、表示装置20の表面よりも裏面に近い位置であって、表面側スパイラルコイル211に対向する位置に設けられている。整流平滑部22は、表面側整流平滑回路221及び裏面側整流平滑回路222を備え、逆流抑制部23は、表面側ダイオード231及び裏面側ダイオード232を備える。電力抽出部24は、安定化回路241を備え、判別部25は、比較回路251を備える。
表面側整流平滑回路221は、表面側スパイラルコイル211に接続される回路であり、ダイオードD11、D12、D13及びD14と、コンデンサC1とを備える。ダイオードD11、D12、D13及びD14は、ブリッジ回路を構成する。表面側スパイラルコイル211の一端は、ダイオードD11のアノード側とダイオードD13のカソード側に接続されており、表面側スパイラルコイル211の他端は、ダイオードD12のアノード側とダイオードD14のカソード側に接続されている。また、コンデンサC1は、その一端がダイオードD13及びD14のアノード側に接続されるとともに接地電位(Gnd)に接続されており、他端がダイオードD11及びD12のカソード側に接続されている。裏面側整流平滑回路222は、ダイオードD21、D22、D23及びD24と、コンデンサC2とを備え、表面側整流平滑回路221と同様の構成を有している。裏面側整流平滑回路222は、裏面側スパイラルコイル212に接続されている。すなわち、裏面側整流平滑回路222は裏面側スパイラルコイル212に対応する回路である。
表面側整流平滑回路221及び裏面側スパイラルコイル212からの出力は、それぞれ、2つの経路に分岐する。一方の経路は、表面側ダイオード231及び裏面側ダイオード232に至る経路であり、他方の経路は、比較回路251に至る経路である。すなわち、比較回路251に供給されるのは、表面側ダイオード231及び裏面側ダイオード232に入力される前の直流信号である。また、表面側ダイオード231及び裏面側ダイオード232に供給された直流信号は、安定化回路241に供給される。
表面側整流平滑回路221及び裏面側スパイラルコイル212からの出力は、それぞれ、2つの経路に分岐する。一方の経路は、表面側ダイオード231及び裏面側ダイオード232に至る経路であり、他方の経路は、比較回路251に至る経路である。すなわち、比較回路251に供給されるのは、表面側ダイオード231及び裏面側ダイオード232に入力される前の直流信号である。また、表面側ダイオード231及び裏面側ダイオード232に供給された直流信号は、安定化回路241に供給される。
図5は、表示装置20の表面側を示す図である。同図に示すように、表示装置20は、その表面に設けられた表面側表示面281と、3箇所の操作ポイントP1−1、P1−2、P1−3(以下、特に区別の必要がない場合は、これらを総称して「操作ポイントP1」と記す)とを備える。表示装置20の裏面側も図5と同様であり、表示装置20は、その裏面側に裏面側表示面282と、3箇所の操作ポイントP2−1、P2−2、P2−3(以下、特に区別の必要がない場合は、これらを総称して「操作ポイントP2」と記す)とを備える。操作ポイントP1及びP2は、それぞれが所定の操作に割り当てられる。操作ポイントP1及びP2に割り当てられる操作は、例えば、表示する表示データの変更(ページ遷移)や、各種の設定や指示などである。操作ポイントP1及びP2のそれぞれは、3つの表面側スパイラルコイル211−1、211−2、211−3(以下、特に区別の必要がない場合は、これらを総称して「表面側スパイラルコイル211」と記す)及び3つの裏面側スパイラルコイル212−1、212−2、212−3(以下、特に区別の必要がない場合は、これらを総称して「裏面側スパイラルコイル212」と記す)のそれぞれに対応付けられている。例えば、操作ポイントP1−1は表面側スパイラルコイル211−1に対応し、操作ポイントP2−3は裏面側スパイラルコイル212−3に対応する、といった具合である。操作ポイントP1及びP2に相当する位置には、そこが操作ポイントであることを示す文字や画像が印刷されている。
図6は、表示装置20の断面図であり、図5のA−A線を切断面としたときの断面図である。なお、同図は、表面側を上面とした断面図である。同図に示すように、操作ポイントP1の下部には、対応する表面側スパイラルコイル211が表面に沿って設けられている。また、表面側スパイラルコイル211の下部には、表面に対向する裏面に沿って、裏面側スパイラルコイル212が設けられている。表面側スパイラルコイル211と裏面側スパイラルコイル212との間には電磁結合妨害層Sが設けられている。電磁結合妨害層Sは、電磁波を吸収するシート状の物体であり、例えば、高透磁性体や軟磁性体を材料に含むものである。この電磁結合妨害層Sは、表面側にある外部装置に備えられたコイル(以下、「外部のコイル」と記す)と表面側スパイラルコイル211との電磁結合を妨げずに、裏面側にある外部のコイルと表面側スパイラルコイル211との電磁結合を妨げ、且つ、裏面側にある外部のコイルと裏面側スパイラルコイル212との電磁結合を妨げずに、表面側にある外部のコイルと裏面側スパイラルコイル212との電磁結合を妨げる。電磁結合妨害層Sは、図6において少なくとも表面側スパイラルコイル211の下部であって、且つ、裏面側スパイラルコイル212の上部に設けられていれば十分であるが、より広い範囲に設けられていてもよい。例えば、電磁結合妨害層Sは、表示装置20の上面とほぼ同面積であってもよい。なお、もちろん、電磁結合妨害層Sを、表面側スパイラルコイル211に対応した小片状のシートとしてもよい。
情報表示システム100は、表示装置20に文字や画像を表示する。情報表示システム100において、ユーザは、指示装置10をその手に把持し、ペン等の筆記具を用いるようにして操作を行う。その操作とは、指示装置10が表示装置20の表面側にあるときには、指示装置10の先端を操作ポイントP1の中心に当てるものである。なお、この場合において、指示装置10の先端部は操作ポイントP1に接触していることが望ましいが、数mm程度であれば離間していてもよい。
図7は、指示装置10が表示装置20の表面から指示を与えるときの概略図である。同図に示したように、表示装置20の表面側にある指示装置10の先端部と表面側スパイラルコイル211とが近接し、所定の距離以下となると、近接した表面側スパイラルコイル211と一次コイル部13とが電磁的に結合する。これにより、表示装置20は電力の供給を受け、表示部28に表示を行う。このとき電磁結合妨害層Sにより、表示装置20の表面側にある指示装置10と裏面側スパイラルコイル212との電磁結合は妨げられている。そのため、表面側整流平滑回路221から比較回路251に供給される直流信号は、表面側整流平滑回路221から比較回路251に供給される直流信号よりも大きい。したがって、この場合には、判別信号が表すスパイラルコイルは表面側スパイラルコイル211である。
そして、このとき、表示制御部27は、判別信号に基づいて表示を制御する。例えば、上述のように判別信号が表すスパイラルコイルが表面側スパイラルコイル211である場合(すなわち、指示装置10が近接したスパイラルコイルが表面側スパイラルコイル211である場合)には、表示制御部27は、表示対象となるページを表示部28の表面側表示面281に表示させ、判別信号が表すスパイラルコイルが裏面側スパイラルコイル212である場合には、表示対象となるページを表示部28の裏面側表示面282に表示させる、といった具合である。
このように、本実施形態によれば、指示装置10が近接した側が表面側と裏面側のいずれであるかを判別することが可能である。これにより、表示装置20は、ユーザが指示した操作ポイント及びその操作ポイントのある面を特定し、その操作ポイントに応じた処理を実行することが可能となる。ゆえに、情報表示システム100によれば、表示装置20に給電を行うに際して、供給する信号に情報を重畳させなくても、ある程度の情報、例えば、表裏いずれの側に表示をさせるかを指定する情報等を供給することが可能となる。
[変形例]
本発明は、上述した実施形態のみならず、その他の形態でも実施が可能である。例えば、上述した実施形態においては、本発明に係る情報処理装置の一例として、表示の用に供される表示装置20を例示したが、その他の用に供されるものであってもよい。要するに、本発明に係る情報処理装置は、指示装置10から供給される電力を用いて何らかの処理を実行するものであれば、いかなる装置であってもよい。また、上述した実施形態においては、1つの表示装置20に対して1つの指示装置10が指示を行う構成であったが、複数の表示装置20に対して1つの指示装置10を用いるような構成でもよい。また、実施形態よりも多数または少数のスパイラルコイルを設けてもよい。
本発明は、上述した実施形態のみならず、その他の形態でも実施が可能である。例えば、上述した実施形態においては、本発明に係る情報処理装置の一例として、表示の用に供される表示装置20を例示したが、その他の用に供されるものであってもよい。要するに、本発明に係る情報処理装置は、指示装置10から供給される電力を用いて何らかの処理を実行するものであれば、いかなる装置であってもよい。また、上述した実施形態においては、1つの表示装置20に対して1つの指示装置10が指示を行う構成であったが、複数の表示装置20に対して1つの指示装置10を用いるような構成でもよい。また、実施形態よりも多数または少数のスパイラルコイルを設けてもよい。
また、電磁結合妨害層Sは、表面側スパイラルコイル211の下部であって、且つ、裏面側スパイラルコイル212の上部に設けられていたが、全ての表面側スパイラルコイル211の下部、且つ、裏面側スパイラルコイル212の上部に電磁結合妨害層Sが設けられていなくてもよい。すなわち、表示装置20には、電磁結合妨害層Sがある領域と、ない領域とが混在していてもよい。この場合、電磁結合妨害層Sがある領域の表面に設けられた表面側スパイラルコイル211には、電磁結合妨害層Sにより、上述の作用、すなわち、裏面側にある外部装置に設けられたコイルとの電磁結合が妨げられるという作用があるが、電磁結合妨害層Sがない領域の表面に設けられた表面側スパイラルコイル211には、この作用がない。そのため、指示装置10が、電磁結合妨害層Sのない領域の裏面側から近接する場合には、裏面側スパイラルコイル212のみならず、この領域に設けられた表面側スパイラルコイル211もこの指示装置10と電磁結合する。これにより、一つの指示装置10を表示装置20の一方の側から近接させた場合に、指示装置10が近接した領域に電磁結合妨害層Sがある場合には、近接した側のみに対して指示が行われ、その領域に電磁結合妨害層Sがない場合には、表面及び裏面のいずれに対しても指示が行われる。この場合、表示装置20の「電磁結合妨害層Sがある領域」と「電磁結合妨害層Sがない領域」を外観上区別可能としてもよい。例えば、これらに相当する位置に、そこが「電磁結合妨害層Sがある領域」または「電磁結合妨害層Sがない領域」であることを示す文字や画像を印刷してもよい。
また、「電磁結合妨害層Sがある領域」は固定的に定められていなくてもよく、表示装置20のいずれかの領域が「電磁結合妨害層Sがある領域」と「電磁結合妨害層Sがない領域」を動的に切り替え可能な構成となっていてもよい。例えば、表示装置20には電磁結合妨害層Sである小片を挿入するソケットが設けられており、このソケットから電磁結合妨害層Sである小片を抜き差しすることで、そのソケットに対応する領域を「電磁結合妨害層Sがある領域」と「電磁結合妨害層Sがない領域」のいずれかに切り替え可能としてもよい。
また、ある領域において、表面と裏面との間に空間を設け、この空間に複数に分割された電磁結合妨害層Sを配列してもよい。そして例えば、この複数に分割された電磁結合妨害層Sのそれぞれをモータに連動させ、互いに平行を保ちながら、表示装置20の表面または裏面に対する角度を調節可能としてもよい。この場合、上記の角度が90°になったときに、上記の領域が「電磁結合妨害層Sがない領域」となり、上記の角度が0°になったときに「電磁結合妨害層Sがある領域」となるようにすればよい。要するに、裏面側にある外部のコイルと表面側スパイラルコイル211との電磁結合、及び、表面側にある外部のコイルと裏面側スパイラルコイル212との電磁結合が、電磁結合妨害層Sによって妨げられる状態と、妨げられない状態とを切り替える切替手段を、表示装置20に具備させてもよい。
また、表示制御部27は、1つのCPUを備えていたが、表面側と裏面側にそれぞれ別のCPUを備えさせ、それぞれのCPUが表面側と裏面側のそれぞれの装置を駆動するようにしてもよい。1つのCPUを用いることにより、表示装置20の部品点数は低減する。また、表面側と裏面側にそれぞれCPUを用いることにより、表示装置20は、表裏それぞれの処理を個別に行う。
また、操作ポイントのいずれかに指示装置10の先端を近接させると、表面側表示面281に表示されていた内容と裏面側表示面282に表示されていた内容とが入れ替わるようにしてもよい。すなわち、指示装置10に備えられたコイルと電磁結合した表面側スパイラルコイル211若しくは裏面側スパイラルコイル212の位置が所定の条件を満たす場合に、表面側表示面281に表示された表示内容を裏面側表示面282に表示させるとともに、裏面側表示面282に表示された表示内容を表面側表示面281に表示させるようにしてもよい。
また、このような入れ替えは、指示装置10のコイルと電磁結合したスパイラルコイルの位置が所定の条件を満たす場合以外にも行われるように構成されていてもよい。例えば、指示装置10のコイルと電磁結合したスパイラルコイルの順序が所定の条件を満たす場合や、電磁結合によって送信されたデータ信号の内容そのものが所定の条件を満たす場合に、表示制御部27が上述の表示を入れ替えるようにしてもよい。
また、判別信号が表すスパイラルコイルが表面側スパイラルコイル211である場合に、表示制御部27は、表示対象となるページを表示部28の表面側表示面281に表示させ、判別信号が表すスパイラルコイルが裏面側スパイラルコイル212である場合には、表示対象となるページを表示部28の裏面側表示面282に表示させていたが、例えば、表示制御部27は、判別信号が表すスパイラルコイルが表面側スパイラルコイル211である場合に、表示対象となるページを表示部28の裏面側表示面282に表示させるようにしてもよい。すなわち、表示させる表示面を上述と逆にしてもよい。なお、表面側表示面281に表示させる処理は、表示を行う表示面が共通するという点で、互いに関連する処理群(以下、第1の処理群という)に含まれる処理であり、裏面側表示面282に表示させる処理は、上記の第1の処理群において表示を行う表示面と異なる表示面を用いるという点で、第1の処理群とは異なる処理群(以下、第2の処理群という)に含まれる処理である。
また、これらの処理は表示処理に限らず、情報処理であればよい。要するに、表面側スパイラルコイル211が指示装置10に備えられたコイルから受け取ったデータ信号に応じて、第1の処理群に含まれる処理を行う場合には、裏面側スパイラルコイル212が指示装置10に備えられたコイルから受け取ったデータ信号に応じて、第2の処理群に含まれる処理を行うようにすればよい。例えば、プリペイドカードの場合、或る商品・サービスの対価の支払いに関する処理が第1の処理群に、別の商品・サービスの対価の支払いに関する処理が第2の処理群に含まれるとしてもよい。
また、スパイラルコイルは、表示面の下面にあってもよい。このようにすれば、スパイラルコイルに応じた位置に、そこが操作ポイントであることを示す画像を表示面に表示させることで、いわゆるタッチパネルのような操作手段を実現することができる。すなわち、このような表示装置によれば、表示面に表示された画像を操作ポイントとして指示装置で選択することにより、所定の操作を行うことが可能となる。
また、整流するための構成は、ブリッジ回路に限らない。例えば、半波整流回路を用いてもよいし、倍電圧整流回路を用いてもよい。
また、各整流平滑回路(整流回路)の前段に、共振コンデンサをスパイラルコイルと並列に接続した構成を採用してもよい。この共振コンデンサの共振周波数は、使用する周波数帯に応じて決定される。
図8は、共振コンデンサを接続した場合を例示する図である。同図に示すように、共振コンデンサ42は、ブリッジ回路43の前段において、スパイラルコイル41に並列に接続される。
また、表示装置20は、整流するための構成を備えなくてもよい。表示装置20にスパイラルコイルを1つだけ用いる場合や、複数のスパイラルコイルが互いに干渉しない程度に離間して配置されている場合には、交流信号によってデータ通信を行うとともに、スパイラルコイルにより供給された交流信号から動作電力を抽出するようにしてもよい。
また、各整流平滑回路(整流回路)の前段に、共振コンデンサをスパイラルコイルと並列に接続した構成を採用してもよい。この共振コンデンサの共振周波数は、使用する周波数帯に応じて決定される。
図8は、共振コンデンサを接続した場合を例示する図である。同図に示すように、共振コンデンサ42は、ブリッジ回路43の前段において、スパイラルコイル41に並列に接続される。
また、表示装置20は、整流するための構成を備えなくてもよい。表示装置20にスパイラルコイルを1つだけ用いる場合や、複数のスパイラルコイルが互いに干渉しない程度に離間して配置されている場合には、交流信号によってデータ通信を行うとともに、スパイラルコイルにより供給された交流信号から動作電力を抽出するようにしてもよい。
また、上述した実施形態は、表示装置20に設けられた全てのスパイラルコイルからの信号が1の判別部25に入力される構成としたが、スパイラルコイルを複数のグループ(群)に分類し、それぞれのグループ毎に判別部を設ける構成としてもよい。また、表面側に設けられた複数のスパイラルコイル群と裏面側に設けられた複数のスパイラルコイル群をそれぞれ別のグループに分類してもよい。
また、上述した実施形態においては、指示装置10が送信する信号は電力のみに相当するものであったが、電力と情報とを重畳した信号を送信する構成としてもよい。このようにすれば、表示装置20に対してより多くの情報を供給することができる。なお、このような構成を実現するためには、指示装置10が所定の変調方式で情報を変調して信号に重畳させるとともに、表示装置20が信号から情報と電力とを分離する復調処理を行えばよい。
また、上述した実施形態においては、表示面に記憶性液晶を採用したが、液晶以外の表示体を用いてもよい。記憶性を有するその他の表示体としては、例えば、マイクロカプセル型電気泳動方式の表示体、いわゆるEPD(ElectroPhoretic Display)などが挙げられる。
10…指示装置、100…情報表示システム、11…電源部、12…制御部、13…一次コイル部、131…磁心、132…コイル、20…表示装置、21…二次コイル部、211…表面側スパイラルコイル、212…裏面側スパイラルコイル、22…整流平滑部、23…逆流抑制部、231…表面側ダイオード、232…裏面側ダイオード、24…電力抽出部、241…安定化回路、25…判別部、251…比較回路、26…記憶部、27…表示制御部、28…表示部、S…電磁結合妨害層。
Claims (8)
- 第1の面に沿って配置され、外部のコイルとの間で電磁結合によって信号の授受を行う1または複数の第1のコイルと、
前記第1の面に対向する第2の面に沿って配置され、外部のコイルとの間で電磁結合によって信号の授受を行う1または複数の第2のコイルと、
前記第1のコイルと前記第2のコイルとの間に設けられ、前記第1の面の側にある外部のコイルと前記第1のコイルとの電磁結合を妨げずに、前記第2の面の側にある外部のコイルと前記第1のコイルとの電磁結合を妨げ、且つ、前記第2の面の側にある外部のコイルと前記第2のコイルとの電磁結合を妨げずに、前記第1の面の側にある外部のコイルと前記第2のコイルとの電磁結合を妨げる電磁結合妨害層と
を具備することを特徴とする信号授受装置。 - 前記第1の面と前記第2の面との間には、前記電磁結合妨害層がある第1の領域と、前記電磁結合妨害層がない第2の領域とが設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の信号授受装置。 - 前記第2の面の側にある外部のコイルと前記第1のコイルとの電磁結合、及び、前記第1の面の側にある外部のコイルと前記第2のコイルとの電磁結合を前記電磁結合妨害層が妨げる状態と妨げない状態とを切り替える切替手段
を具備することを特徴とする請求項1または2記載の信号授受装置。 - 第1の面に沿って配置され、外部のコイルとの間で電磁結合によって信号の授受を行う1または複数の第1のコイルと、
前記第1の面に対向する第2の面に沿って配置され、外部のコイルとの間で電磁結合によって信号の授受を行う1または複数の第2のコイルと、
前記第1のコイルと前記第2のコイルとの間に設けられ、前記第1の面の側にある外部のコイルと前記第1のコイルとの電磁結合を妨げずに、前記第2の面の側にある外部のコイルと前記第1のコイルとの電磁結合を妨げ、且つ、前記第2の面の側にある外部のコイルと前記第2のコイルとの電磁結合を妨げずに、前記第1の面の側にある外部のコイルと前記第2のコイルとの電磁結合を妨げる電磁結合妨害層と、
互いに関連する複数の処理を含む第1の処理群と、前記第1の処理群とは異なる複数の処理を含む第2の処理群とのうち、第1のコイルが外部のコイルから受け取った信号に応じて、前記第1の処理群に含まれる処理を行い、第2のコイルが外部のコイルから受け取った信号に応じて、前記第2の処理群に含まれる処理を行う処理手段と
を具備することを特徴とする情報処理装置。 - 前記第1の面と前記第2の面との間には、前記電磁結合妨害層がある第1の領域と、前記電磁結合妨害層がない第2の領域とが設けられており、
前記処理手段は、前記第2の領域に設けられた前記第1のコイルまたは前記第2のコイルが外部のコイルから信号を受け取った場合には、前記第1の処理群に含まれる処理及び前記第2の処理群に含まれる処理の双方を行う
ことを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。 - 前記第2の面の側にある外部のコイルと前記第1のコイルとの電磁結合、及び、前記第1の面の側にある外部のコイルと前記第2のコイルとの電磁結合を前記電磁結合妨害層が妨げる状態と妨げない状態とを切り替える切替手段を具備し、
前記処理手段は、前記切替手段により、前記第2の面の側にある外部のコイルと前記第1のコイルとの電磁結合、及び、前記第1の面の側にある外部のコイルと前記第2のコイルとの電磁結合を前記電磁結合妨害層が妨げない状態に切り替えられてから、前記第1のコイルまたは前記第2のコイルが外部のコイルから信号を受け取った場合には、前記第1の処理群に含まれる処理及び前記第2の処理群に含まれる処理の双方を行う
ことを特徴とする請求項4または5記載の情報処理装置。 - 前記処理手段は、前記第1の処理群に含まれる処理と、前記第2の処理群に含まれる処理とを行う1つのCPUである
ことを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の情報処理装置。 - 前記請求項4から7のいずれかに記載の情報処理装置と、
前記第1の面に設けられた第1の表示手段と、
前記第2の面に設けられた第2の表示手段と、
外部のコイルと電磁結合した第1のコイル若しくは第2のコイルの位置若しくは順序、または信号の内容が所定の条件を満たす場合には、前記第1の表示手段に表示された表示内容を前記第2の表示手段に表示させ、前記第2の表示手段に表示された表示内容を前記第1の表示手段に表示させる表示制御手段と
を具備することを特徴とする表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008282045A JP2010108394A (ja) | 2008-10-31 | 2008-10-31 | 信号授受装置、情報処理装置及び表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008282045A JP2010108394A (ja) | 2008-10-31 | 2008-10-31 | 信号授受装置、情報処理装置及び表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010108394A true JP2010108394A (ja) | 2010-05-13 |
Family
ID=42297756
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008282045A Pending JP2010108394A (ja) | 2008-10-31 | 2008-10-31 | 信号授受装置、情報処理装置及び表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010108394A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018049957A (ja) * | 2016-09-21 | 2018-03-29 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | コイル、リアクトル、及びコイルの設計方法 |
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2008
- 2008-10-31 JP JP2008282045A patent/JP2010108394A/ja active Pending
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