図1を参照して、携帯端末10は、CPU(プロセサまたはコンピュータと呼ばれることもある。)20およびメニュー選択手段であるキー入力装置22を含む。CPU20は、無線通信回路14を制御して発呼信号を出力する。出力された発呼信号は、アンテナ12から送出され、基地局を含む移動通信網に送信される。通話相手が応答操作を行うと、通話可能状態が確立される。
通話可能状態に移行した後にキー入力装置22に対して通話終了操作が行われると、CPU20は、無線通信回路14を制御して、通話相手に通話終了信号を送信する。通話終了信号の送信後、CPU20は、通話処理を終了する。先に通話相手から通話終了信号を受信した場合も、CPU20は、通話処理を終了する。また、通話相手によらず、移動通信網から通話終了信号を受信した場合も、CPU20は通話処理を終了する。
携帯端末10が起動している状態で通話相手からの発呼信号がアンテナ12によって捉えられると、無線通信回路14は、着信をCPU20に通知する。CPU20は、LCDドライバ28によってLCDモニタ30を制御し、着信通知に記述された発信元情報をLCDモニタ30に表示させる。また、CPU20は、図示しない着信通知用のスピーカから着信音を出力させる。
通話可能状態では、次のような処理が実行される。通話相手から送られてきた変調音声信号(高周波信号)は、アンテナ12によって受信される。受信された変調音声信号は、無線通信回路14によって復調処理および復号処理を施される。これによって得られた受話音声信号は、スピーカ18から出力される。マイク16によって取り込まれた送話音声信号は、無線通信回路14によって符号化処理および変調処理を施される。これによって生成された変調音声信号は、上述と同様、アンテナ12を利用して通話相手に送信される。
また、キー入力装置22は、上方向キー22a、下方向キー22b、左方向キー22c、右方向キー22dおよび確定キー22eなどの複数のキーを含む。上方向キー22a、下方向キー22b、左方向キー22cおよび右方向キー22dは、方向キー、十字キーまたは方向入力キーと呼ばれることがあり、LCDモニタ30に表示されるカーソルなどを任意の方向に操作するときに、使用者によって操作される。また、確定キー22eは、キー入力装置22に対して行われた操作を確定する場合に、使用者によって操作される。
図2は携帯端末10の外観を示す図解図である。図2を参照して、携帯端末10は、板状に形成されたケースCを有する。図2では、図示しないマイク16およびスピーカ18は、それぞれケースCに内蔵される。内蔵されたマイク16に通じる開口OP2は、ケースCの長さ方向一方の上面に設けられ、内蔵されたスピーカ18に通じる開口OP1は、ケースCの長さ方向他方の上面に設けられる。つまり、使用者は、開口OP1を通じてスピーカ18から出力される音を聞き、開口OP2を通じてマイク16に音声を入力する。
キー入力装置22は、ケースCの上面に設けられる。また、上方向キー22a、下方向キー22b、左方向キー22c、右方向キー22dおよび確定キー22eは、ケースCの上面中央に設けられる。さらに、キー入力装置22は、0〜9の数字キー、*キー、#キー、通話キー、終話キーおよびクリアキーを含む。そして、使用者は、キー入力装置22に含まれる通話キーまたは終話キーを操作することで通話開始/終了操作や、携帯端末10の電源のオン/オフ操作などを行う。LCDモニタ30は、モニタ画面がケースCの上面に露出するように取り付けられる。
携帯端末10は、様々な機能を備えており、それぞれの機能において、その状態を設定可能である。また、それぞれ機能は、複数の階層から構成されるメニュー形式でLCDモニタ30に表示され、GUI(Graphical User Interface)を利用して、設定を変更することが可能である。ここで、携帯端末10の複数の機能をメニュー形式で表示する際のメニュー構造を図3に示す。
図3を参照して、機能メニューの構造は、3つの階層から構成されており、上位階層から第1階層、第2階層、第3階層となっている。第1階層には、携帯端末10の機能メニューを示すため「機能」が含まれる。なお、携帯端末10のアドレス帳データをメニュー形式で表示する際には、第1階層に「アドレス帳」が含まれ、データフォルダをメニュー形式で表示する際には、第1階層に「データフォルダ」が含まれる。
第2階層には、「使用状態」、「音」、「画面」、「ロック」および「ユーザ補助」のメニューが含まれ、それぞれが携帯端末10の機能を分類したグループの名称を示す。「使用状態」は携帯端末10の使用状態を示す機能が分類されたグループの名称であり、この「使用状態」に対応する第3階層には、「料金照会」、「時間/料金」および「通話料金表示」の機能を示すメニューが含まれる。「料金照会」は、ネットワークとのデータ通信により、一定期間(たとえば、1ヶ月)の通話料金を参照することができる機能である。「時間/料金」は、前回の通話における通話時間・料金の目安を確認する機能である。「通話料金表示」は、通話終了後に通話料金の目安を表示するか否かを設定する機能である。
第2階層の「音」はスピーカ16などから出力される音に関連する機能が分類されたグループの名称であり、この「音」に対応する第3階層には「着信音」、「OK音」、「NG音」、「キー操作音」、「オート着信」、「呼出バイブ」および「パワーオフトーン」の機能を示すメニューが含まれる。「着信音」は、着信があった際の音、たとえばメロディーおよびそのメロディーの音量を設定する機能である。「OK音」は、使用者が行った操作が完了したことを通知する音の音量を設定する機能である。「NG音」は、使用者が行った操作が失敗したことを通知する音の音量を設定する機能である。「キー操作音」は、キー入力装置22に含まれる各キーが操作されたときに鳴る音の音量を設定する機能である。「オート着信」は、ハンズフリー状態で着信があった場合に自動的に通話状態にするか否かを設定する機能である。なお、ハンズフリー状態とは、専用のマイク付きイヤフォンが携帯端末10に接続された状態である。「呼出バイブ」は、通話相手と通話状態が確立された場合に、図1に図示しないバイブレータ用モータによって、携帯端末10を振動させるか否かを設定する機能である。「パワーオフトーン」は、携帯端末10の電源がオフにされたときに鳴る効果音の種類と、その効果音の音量を設定する機能である。
第2階層の「画面」は、LCDモニタ30に表示する画像や情報などの機能が分類されたグループの名称であり、この「画面」に対応する第3階層には、「待受画面」、「表示情報設定」および「言語設定」の機能を示すメニューが含まれる。「待受画面」は、携帯端末10の待機状態で表示される画像データを設定する機能である。「表示情報設定」は、待受状態で時刻表示を行うか否かを設定する機能である。「言語設定」は、LCDモニタ30に表示される言語を日本語か英語のいずれかに設定する機能である。
第2階層の「ロック」は、携帯端末10の操作を制限する機能が分類されたグループの名称であり、この「ロック」に対応する第3階層には、「オートロック」、「発信制限」および「ロックNo変更」の機能を示すメニューが含まれる。「オートロック」は、一定時間の操作がされない場合に、携帯端末10に対する操作を制限するか否かを設定する機能である。「発信制限」は、発信を制限するか否かを設定する機能である。「ロックNo変更」は、「オートロック」および「発信制限」を一時的に解除するNoを変更する機能である。
第2階層の「ユーザ補助」は、文字入力などの補助する機能が分類されたグループの名称であり、この「ユーザ補助」に対応する第3階層には、「単語登録」、「アップデート」および「自動時刻補正」が含まれる。「単語登録」は、普段よく利用する単語や言葉を登録する機能である。「アップデート」は、ネットワークに接続することで携帯端末10のソフトを更新するか否かを判断する機能である。「自動時刻補正」は、近隣の基地局から送信される信号に基づいて、自動的に内部時計の時刻を補正する機能である。
なお、携帯端末10の機能は、図3に示した機能以外を備えてもよいし、メニュー形式の階層は3階層だけに限らず、第4階層以上を持つようにしてもよい。
図4(A)〜(D)は、メニュー形式で表示される機能を操作するGUIの表示例を示す図解図である。図4(A)を参照して、LCDモニタ30には、状態表示領域40および機能表示領域42が表示される。状態表示領域40には、携帯端末10の電波状態、充電池の残容量および現在日時が表示される。機能表示領域42には、携帯端末10の機能をメニュー形式で表示したGUIが表示されている。なお、機能表示領域42には、GUIのほかに、待機状態の待受画像、着信中に表示される通話相手の情報など、図4(A)の表示例とは異なる画像や文字列が表示されることがある。
図4(A)に示す表示例では、携帯端末10の機能メニューの一覧、つまり図3で示した第2階層のメニューが表示される。さらに、キー入力装置22に含まれる上方向キー22aおよび下方向キー22bによって操作可能なカーソルCUが表示される。また、機能メニューのGUIで表示される各メニューは、番号が割り当てられ、使用状態メニューには「1」、音メニューには「2」、画面メニューには「3」、ロックメニューには「4」、ユーザ補助メニューには「5」が割り当てられる。なお、図4(A)で示す状態表示領域40、機能表示領域42およびカーソルCUについては、他の図面でも同様であるため、他の図面では簡単のために、詳細な説明を省略する。
また、カーソルCUによって音メニューを選択し、確定キー22eが操作されると、図4(B)に示すように音メニューの一覧、つまり第2階層の「音」に対応する第3階層の各メニューが表示される。つまり、「着信音」、「OK音」、「NG音」、「キー操作音」、「オート着信」、「呼出バイブ」および「パワーオフトーン」が表示される。また、図4(A)と同様に、音メニューに含まれる各メニューには、番号が割り当てられる。つまり、着信音メニューには「1」、OK音メニューには「2」、NG音メニューには「3」、キー操作音メニューには「4」、オート着信メニューには「5」、呼出バイブ「6」、パワーオフトーンメニューには「7」が割り当てられる。なお、この番号は、他の第3階層のメニューにおいても同様に割り当てられる。
また、図4(A)において、カーソルCUによってメニューを選択せずに、キー入力装置22に含まれる数字キーを操作することで、確定キー22eが操作したときと同じ効果を得ることができる。つまり、図4(A)に示すメニューが表示された状態で「2」の数字キーが操作されると、音メニューが選択された後に、確定キー22eが操作された操作された場合と同じ効果が得られるため、図4(B)の表示例が表示される。なお、クリアキーが操作されると、上位階層に戻る。また、終話キーが操作されるとメニュー表示が終了する。
ここで、本実施例の携帯端末10では、LCDモニタ30に表示された各メニューを容易に、非表示(隠す)にしたり、復元表示(再表示)したりすることで、使用者が利用しやすいメニュー表示を行う機能を備える。
まず、表示されている任意のメニューを非表示にする手順を説明する。図4(C)を参照して、OK音メニューをカーソルCUで選択し、左方向キー22cを操作することで、非表示に設定することができる。OK音メニューが非表示にされると、図4(D)に示すように、着信音メニューとNG音メニューとの間のOK音メニューが表示されなくなり、代わりに非表示マークHMaが、着信音メニューとNG音メニューとの間において右側に表示される。そして、使用者は、非表示マークHMaを見ることで、着信音メニューとNG音メニューとの間には、非表示にされたメニュー(非表示メニュー)が存在することを認識することができる。つまり、携帯端末10は、非表示メニューがあることを使用者に通知する。なお、使用者は、OK音メニューに割り当てられた番号、つまり「2」が割り当てられたメニューが表示されていないことから、非表示にされたメニューが存在することを認識することもできる。また、他のメニューでも、カーソルCUで選択された後に左方向キー22cが操作されると、非表示にされる。
さらに、任意のメニューが非表示にされた後のカーソルCUは、非表示メニューに隣接するメニューを選択した状態となる。つまり、図4(C)では、OK音メニューが非表示にされたため、図4(D)では、OKメニューに隣接するNG音メニューがカーソルCUによって選択された状態となる。なお、図4(D)では、着信音メニューがカーソルCUによって選択された状態であってもよい。
つまり、キー入力装置22に含まれる左方向キー22cを操作することで、非表示にするメニューを決定することができる。なお、図4(C)で示す非表示メニューHMaについては、他の図面でも同様であるため、他の図面では簡単のために、詳細な説明を省略する。
次に、非表示メニューを復元表示する手順について説明する。図5(A)に示す音メニューの一覧では、OK音メニューが非表示にされている。ここで、復元表示する場合には、カーソルCUを非表示マークHMaに接近させた状態、つまり非表示にされたメニューに隣接するメニューをカーソルCUによって選択した状態にして、右方向キー22dを操作すると、非表示メニューが仮表示される。そして、図5(B)に示すように、非表示にされたOKメニューが着信音メニューとNG音メニューとの間に仮表示される。また、仮表示されたメニュー(仮表示メニュー)である、OKメニューは、下線Uが付加された状態で表示され、仮表示であることが使用者に示される。なお、図5(B)で示す下線Uaについては、他の図面でも同様であるため、他の図面では簡単のために、詳細な説明を省略する。
そして、仮表示されたOKメニューがカーソルCUで選択された状態で、さらに右方向キー22dが操作されると、OKメニューが復元表示される。つまり、図5(C)に示すように、OKメニューに付加されていた下線Uaが消える。
このように、左方向キー22cおよび右方向キー22dを利用して、メニューの表示/非表示を切り換えることができる。そして、非表示メニューを仮表示することで、復元表示する前に、その非表示メニューの名称を確認することができる。つまり、使用者は、メニューの一覧表示において、表示の設定(編集)を容易に行うことができる。
また、仮表示したOKメニューを再び非表示にする場合に、左方向キー22cを操作すると、図5(A)に示すように、仮表示されていたOKメニューが再非表示にされる。つまり、使用者は、仮表示したメニューが不要であると判断すれば、仮表示メニューが再び非表示にすることができる。
なお、カーソルCUによって、仮表示メニューを選択した後に、他のメニューを選択しても仮表示メニューを再非表示にしてもよい。さらに、カーソルCUが仮表示メニューに隣接した状態で、離れる方向に移動されても再非表示にしてもよい。たとえば、NG音メニューが仮表示メニューであり、カーソルCUによってOKメニューが選択されている場合に、着信音メニューが選択されると、NG音メニューが再非表示にされる。また、図5(A)において、OK音メニューを仮表示する際に、キー入力装置22に含まれる「2」の数字キーを操作しても、図5(B)に示すように、OKメニューが仮表示されてもよい。つまり、非表示にされたメニューに「2」の番号が割り当てられているため、その番号に対応する「2」の数字キーで仮表示するメニューを指定してもよい。また、同様にして、図5(B)において、OKメニューを復元表示する際に、キー入力装置22に含まれる「2」の数字キーを操作しても、図5(C)に示すように、OKメニューが復元表示されてもよい。
次に、複数のメニューが非表示にされた状態で、復元表示する場合について説明する。図6(A)に示す音メニューの一覧では、OK音メニュー、NG音メニュー、オート着信メニューおよび呼出バイブメニューが非表示にされている。また、OK音メニューおよびNG音メニューが非表示であることを示す非表示マークHMaが、着信音メニューとキー操作音メニューとの間において右側に表示され、オート着信メニューおよび呼出バイブメニューが非表示であることを示す非表示マークHMbが、キー操作音メニューとパワーオフトーンメニューとの間において右側に表示される。ここで、カーソルCUによって着信音メニューが選択された状態で、右方向キー22dが操作されると、図6(B)に示すように、着信音メニューとキー操作音メニューとの間に、OK音メニューおよびNG音メニューが仮表示される。つまり、OK音メニューには下線Uaが付加され、NG音メニューには下線Ubが付加される。
なお、非表示マークHMaおよび非表示マークHMbを区別しない場合には、非表示マークHMと呼ぶことにする。また、カーソルCUによって着信音メニューが選択された状態で右方向キー22dが操作されても、オート着信メニューおよび呼出バイブメニューは、仮表示されない。さらに、キー操作音が選択された状態で、右方向キー22dがされると、オート着信メニューおよび呼出バイブメニューは仮表示されるが、OK音メニューおよびNG音メニューは仮表示されない。
OK音メニューおよびNG音メニューが仮表示された状態で、OK音メニューがカーソルCUによって選択され、右方向キー22dが操作されると、図6(C)に示すように、OK音メニューが復元表示される。そして、NG音メニューを復元表示する場合には、NG音メニューがカーソルCUによって選択され、右方向キー22dが操作すれば、図6(D)に示すように、NG音メニューが復元表示される。
また、複数の仮表示メニューを一気に復元表示する場合には、表示された仮表示メニューのいずれか一つをカーソルCUによって選択した後に、右方向キー22dを所定時間(たとえば、1秒)長押しすることで、仮表示メニューの全てを同時に復元表示することができる。たとえば、図6(B)に示すGUIで、仮表示メニューであるOK音メニューまたはNG音メニューのいずれか一方をカーソルCUで選択した後に、右方向キー22dを長押しすると、図6(D)のように、OK音メニューとNG音メニューが復元表示される。つまり、仮表示メニューを一気に復元表示することができるため、使用者の操作性が向上する。
なお、図6(B)に示す音メニューでは、仮表示メニューであるOK音メニューまたはNG音メニューのいずれかに対応する数字キー、つまり「2」または「3」の数字キーが長押しされても、OK音メニューおよびNG音メニューが復元表示される。
次に、表示されるメニューが1つだけになった場合のメニュー表示について説明する。図7(A)に示すGUIでは、音メニューの内容において、OK音メニュー、NG音メニュー、オート着信メニュー、呼出バイブメニューおよびパワーオフトーンメニューが非表示にされている。図7(A)に示す状態で、キー操作音メニューが選択され、非表示にされると着信音メニューのみが表示される。表示されるメニューが1つだけになると、図7(B)に示すように、上位階層の機能メニューの内容を示す表示に切り換わり、音メニューの名称が、「着信音」の名称に変更される。これは、音メニューにおいて唯一表示されるメニューが着信音メニューであるため、機能メニューにおいて、音メニューの名称が、着信音に切り換えられる。また、代理表示されているメニュー(代理表示メニュー)であることを示す代理表示マークDMが、音メニューの右側に表示される。なお、代理表示されている着信音メニューが選択された後に、確定キー22eが操作されると、着信音の設定を行うGUIが表示される。
また、音メニューに対応する非表示メニューを仮表示する場合には、代理表示マークDMが付加された着信音メニューにおいて、右方向キー22dを操作すれば、図7(C)に示すように、音メニューの一覧が表示される。つまり、OK音メニューに下線Ua付加され、NG音メニューに下線Ub付加され、キー操作音メニューに下線Uc付加され、オート着信メニューに下線Ud付加され、呼出バイブメニューに下線Ue付加されおよびパワーオフトーンメニューに下線Uf付加されて仮表示される。ここで、仮表示メニューのいずれかを選択した後に右方向キー22dを操作すれば選択された仮表示メニューが復元表示され、右方向キー22dが長押しされれば、仮表示メニューの全てが復元表示される。また、いずれかの仮表示メニューが選択された後に、左方向キー22cが操作されば、仮表示メニューが再非表示にされる。なお、下線Ua−Ugを区別しない場合には、下線Uと呼ぶことにする。
つまり、表示するメニューが1つだけになれば、メニューの階層を1つ省略して表示することができるため、使用者が行うメニュー操作を簡易化することができる。
図8は、各メニューの表示と非表示とを判断するための表示テーブルデータの一例を示す図解図である。図8を参照して、第1階層の列には、機能が記憶される。また、第1階層の機能の欄に対応して、第2階層の列には「使用状態」、「音」、「画面」、「ロック」および「ユーザ補助」が記憶される。第2階層の列における「使用状態」の欄に対応して、「料金照会」、「時間/料金」および「通話料金表示」が記憶される。第2階層における「音」の欄に対応して、「着信音」、「OK音」、「NG音」、「キー操作音」、「オート着信」、「呼び出しバイブ」および「通話料金表示」が記憶される。第2階層の列における「画面」の欄に対応して「待受け画面」、「表示情報設定」および「言語設定」が記憶される。第2階層の列における「ロック」に対応して、「オートロック」、「発信制限」および「ロックNo変更」が記憶される。第2階層の列における「ユーザ補助」の欄に対応して、「単語登録」、「アップデート」および「自動時刻補正」が記憶される。
そして、表示/非表示の列には、第3階層の各欄に対応して、「1」または「0」が記憶される。表示/非表示の列において「1」が記憶される欄は、対応する第3階層のメニューが表示される。一方、「0」が記憶される欄は、対応する第3階層のメニューが非表示にされる。
たとえば、図8に示す表示テーブルにおいて、着信音の欄には「1」、OK音の欄には「0」、NG音の欄には「0」、キー操作音の欄には「1」、オート着信音の欄には「0」、呼出バイブの欄には「0」、パワーオフトーンの欄には「1」となるように、表示/非表示の列に記憶されていると、図6(A)に示すように、音メニューの一覧が表示される。つまり、着信音メニュー、キー操作音メニューおよびパワーオフトーンメニューが表示され、OK音メニュー、NG音メニュー、オート着信音メニューおよび呼出バイブメニューが非表示にされる。
さらに、ユーザ補助の欄において、対応する第3階層の単語登録に「1」、アップデートに「0」、自動時刻補正に「0」となるように表示/非表示の列に記憶されていると、機能メニューにおいて、ユーザ補助メニューの名称が、「単語登録」に切り換えられて表示される。つまり、ユーザ補助メニューの一覧では、「単語登録」メニューのみが表示されるようにされているため、機能メニューの一覧では、ユーザ補助メニューの名称が、「単語登録」に切り換えられる。
なお、図8に示す表示テーブルでは、携帯端末10の機能の表示についてのみ図示されているが、アドレス帳データやデータフォルダなどのメニューにおける表示/非表示を示すように、記憶されていてもよい。
図9は、RAM26のメモリマップを示す図解図である。図9を参照して、RAM26のメモリマップ300には、プログラム記憶領域302およびデータ記憶領域304が含まれる。プログラム及びデータの一部は、フラッシュメモリ24から一度に全部または必要に応じて部分的にかつ順次的に読み出され、RAM26に記憶され、そしてCPU20などで処理される。
プログラム記憶領域302には、携帯端末10を動作させるためのプログラムが記憶される。この携帯端末10を動作させるためのプログラムは、メニュー制御プログラム310および表示制御プログラム312などによって構成される。
メニュー制御プログラム310は、メニューの表示やメニューに対する操作を処理するためのプログラムである。また、表示制御プログラム312は、メニュー制御プログラム310のサブルーチンであり、各メニューの表示または復元表示を行うためのプログラムである。なお、図示は省略するが、携帯端末10を動作させるためのプログラムは、通話制御プログラムや、ネットワークとのデータ通信を行うプログラムなどを含む。
データ記憶領域304には、表示画像データ320、機能メニューデータ322、表示テーブルデータ324およびアドレス帳データ326が記憶される。表示画像データ320は、図4(A)などで示すGUIを表示するための画像や、待機状態で表示される待受画像などから構成される。機能メニューデータ322は、図3に示す機能メニューに含まれる、携帯端末10の機能のそれぞれを実行する実行ファイルデータおよびGUIを利用して変更された設定結果から構成される。表示テーブルデータ324は、図8に示す表示テーブルのデータである。アドレス帳データは、他の携帯端末10に割り当てられた電話番号などから構成される。
なお、図示は省略するが、データ記憶領域304には、カーソルCUの選択結果を一時記憶するバッファ、キー入力装置22のキー入力を一時記憶するバッファ、仮表示したメニューを一時記憶するバッファおよび各キーの操作に対応するフラグや、携帯通信端末10の動作に必要なバッファや他のフラグやカウンタも設けられる。
CPU20は、μITRON,SymbianまたはLinuxなどのリアルタイムOSの制御下で、図10に示すメニュー制御処理、図11に示す表示制御処理などを含む複数のタスクを並列的に実行する。
たとえば、使用者が携帯端末10のキー入力装置22に対して機能メニューをLCDモニタ30に表示させる操作を行うと、図10に示すようにCPU20は、メニュー制御処理を開始し、ステップS1では、メニューの一覧を表示する。つまり、機能メニューデータ320および表示テーブルデータ322に基づいて、LCDモニタ30に表示させるメニューを決定し、表示画像データ320を利用して、図4(A)または図7(B)に示す機能メニューの内容を表示する。なお、図4(A)では、音メニューがカーソルCUによって選択されているが、ステップS1の処理が実行された直後では、表示される最上部のメニュー、つまり使用状態メニューがカーソルCUによって選択された状態となる。また、ステップS1を処理するCPU20は、メニュー表示手段として動作する。
続いて、ステップS3では、方向キーが操作されたか否かを判断する。つまり、上方向キー22a、下方向キー22b、左方向キー22cまたは右方向キー22dのいずれか1つのキーに対応するフラグがオンであるか否かを判断する。ステップS3で“YES”であれば、つまり上方向キー22a、下方向キー22b、左方向キー22cまたは右方向キー22dのいずれか1つが操作されれば、ステップS11に進む。一方、ステップS3で“NO”であれば、つまり上方向キー22a、下方向キー22b、左方向キー22cまたは右方向キー22dが操作されなければ、ステップS5で確定キー22eが操作されたか否かを判断する。つまり、確定キー22eに対応するフラグがオンであるか否かを判断する。ステップS5で“NO”であれば、つまり確定キー22eが操作されなければ、ステップS9に進む。一方、ステップS5で“YES”であれば、つまり確定キー22eが操作されれば、ステップS7で選択されたメニューの内容を表示して、ステップS3に戻る。
たとえば、ステップS7の処理では、図4(A)に示すように、音メニューがカーソルCUによって選択された後に、確定キー22eが操作されると、図4(B)に示すように音メニューに含まれる各メニューが表示される。また、図4(B)に示すように、着信音メニューがカーソルCUによって選択された後に確定キー22eが操作されると、着信音の機能が実行されるため、着信があった際のメロディーおよびそのメロディーの音量を設定するGUIがLCDモニタ30に表示される。
図10に戻って、ステップS9では、終了操作か否かを判断する。つまり、機能メニューの表示を終了するために、キー入力装置22によって終了操作が行われたか否かを判断する。また、キー入力装置22に対して行われる終了操作とは、たとえば終話キーが操作されることである。ステップS9で“NO”であれば、つまり終了操作がされなければ、ステップS3に戻る。一方、ステップS9で“YES”であれば、つまり終了操作がされれば、メニュー制御処理を終了する。
ステップS11では、左右方向か否かを判断する。つまり、左方向キー22cまたは右方向キー22dに対応するフラグがオンであるか否かを判断する。ステップS11で“NO”であれば、つまり左方向キー22cまたは右方向キー22dが操作されていなければ、ステップS21に進む。一方、ステップS11で“YES”であれば、つまり左方向キー22cまたは右方向キー22dが操作されていれば、ステップS13で表示制御処理を実行する。この表示制御処理については、図11に示す表示制御処理のフロー図を用いて詳細に説明するため、ここでは省略する。
続いて、ステップS15では、表示メニューは一つだけか否かを判断する。たとえば、ステップS13の処理によって、図7(A)に示す着信音メニューまたはキー操作音メニューのいずれか一方が非表示にされたか否かを判断する。ステップS15で“NO”であれば、表示メニューが1つだけでなければ、ステップS3に戻る。一方、ステップS15で“YES”であれば、つまり表示メニューが1つだけであれば、ステップS17で上位階層のメニュー名を変更する。つまり、メニュー名を表示するためのデータを変更する。具体的には、表示されるメニューは、図8に示す表示テーブルに基づいて決められる。たとえば、図4(A)に示す音メニューは、表示テーブルの第2階層の列における音の欄から読み出される。そこで、図7(B)に示すように、機能メニューの一覧で、着信音メニューとして表示する場合に、読み出すデータを、第2階層の「音」の欄から第3階層の「着信音」の欄に変更する。
続いて、ステップS19では、上位階層のメニューを表示し、ステップ3に戻る。たとえば、図4(A)および図7(B)を参照して、音メニューに含まれる複数のメニューの内、着信音メニューのみが表示されるようにされていれば、音メニューの名称が着信音メニューに切り換えられて表示される。なお、ステップS17を実行するCPU20は、メニュー名変更手段として動作し、ステップS19を実行するCPU20は、上位階層メニュー表示手段として動作する。
ここで、ステップS1またはステップS7の処理で、第3階層のメニューを表示する場合には、表示テーブルの表示/非表示の列を参照してから表示する。そして、表示するメニューが1つであれば、表示になっている第3階層の欄に記憶されているデータを読み出して、機能メニューの一覧を表示する。これによって、第2階層の各欄に対応するメニューのそれぞれは、対応する第3階層の各メニューが1つしか表示されない場合に、表示される第3階層のメニューの名称を第2階層のメニューに変更して、表示することができる。
ステップS21では、上下方向か否かを判断する。つまり、上方向キー22aまたは下方向キー22bに対応するフラグがオンであるか否かを判断する。ステップS21で“NO”であれば、つまり上方向キー22aまたは下方向キー22bが操作されていなければ、ステップS3に戻る。一方、ステップS21で“YES”であれば、つまり上方向キー22aまたは下方向キー22bが操作されていれば、ステップS23でカーソルCUの現在位置を更新して、ステップS3に戻る。つまり、カーソルCUによって選択されるメニューを更新する。なお、2つ以上の方向キーが同時に操作されると、ステップS21で“NO”と判断される。
図11は、ステップS13(図10参照)に示す表示制御処理を示すフロー図である。ステップS13の処理が実行されるとCPU20は、ステップS31で右方向であるか否かを判断する。つまり、右方向キーに対応するフラグがオンであるか否かを判断する。ステップS31で“YES”であれば、つまり右方向キーが操作されていれば、ステップS37に進む。一方、ステップS31で“NO”であれば、つまり右方向キー22dでなく左方向キー22cが操作されていれば、ステップS33で選択されたメニューを非表示にし、ステップS35で非表示マークMHを表示し、表示制御処理を終了して、図10に示すメニュー制御処理に戻る。たとえば、ステップS33の処理では、図4(C)に示すように、カーソルCUによってOKメニューが選択された状態で、左方向キー22cが操作されると、図4(D)に示すように、OK音メニューが非表示にされる。そして、ステップS35の処理では、図4(D)に示すように、非表示マークHMaが表示される。これによって、使用者は、非表示されたメニューが存在することを認識することができる。なお、ステップS33の処理を実行するCPU20は、非表示手段として動作し、ステップS35の処理を実行するCPU20は、通知手段として動作する。
ステップS37では、非表示マークHMに隣接しているか否かを判断する。つまり、図5(A)に示すように、カーソルCUが非表示マークHMaに隣接しているか否かを判断する。具体的には、カーソルCUによって選択されるメニューに対応する欄が、非表示にされる欄のメニューと隣接しているか否かによって判断する。ステップS37で“NO”であれば、つまりカーソルCUが非表示マークHMaに隣接していなければ、ステップS41に進む。一方、ステップS37で“YES”であれば、つまりカーソルCUが非表示マークHMaに隣接していれば、ステップS39で隣接する非表示メニューを仮表示する。つまり、図5(B)、図6(B)などに示すように、非表示にされたメニューが下線Uが付加されて表示され、仮表示された非表示メニューに対する非表示マークHMaが消去される。
ステップS41では、代理表示メニューが選択されているか否かを判断する。つまり、代理表示マークDMが付加されたメニュー、たとえば図7(B)に示す着信音メニューがカーソルCUによって選択されているか否かを判断する。ステップS41で“NO”であれば、右方向キー22dが操作されたが、仮表示メニューを表示できる状態でなければ、表示制御処理を終了して、メニュー制御処理に戻る。一方、ステップS41で”YES”であれば、つまり代理表示メニューが選択されていれば、ステップS43で下位階層の非表示メニューを仮表示する。つまり、図7(C)に示すように、音メニューに対応する非表示メニューを仮表示する。なお、ステップS39またはステップS43を実行するCPU20は、仮表示手段として動作する。
ステップS45では、全復元表示操作か否かを判断する。つまり、右方向キー22dが長押しされたか否かを判断する。ステップS45で“NO”であれば、つまり全復元表示操作がされなければ、ステップS49に進む。一方、ステップS45で“YES”であれば、つまり全復元表示操作がされれば、ステップS47で仮表示メニューの全てを復元表示し、表示制御処理を終了して、メニュー制御処理に戻る。
たとえば、図6(B)に示す複数の仮表示メニュー、つまりOK音メニュー、NG音メニューのいずれか1つがカーソルCUによって選択されている状態で、右方向キー22dが所定時間長押しされれば、図6(D)に示すように、OK音メニュー、NG音メニューが一気に復元表示される。
なお、ステップS47の処理を実行するCPU20は、全復元手段として動作する。また、全復元表示操作は、右方向キー22dの長押し以外に、仮表示メニューに割り当てられた番号に対応する数字キーの長押しであってもよい。
ステップS49では、再非表示操作か否かを判断する。つまり、左方向キー22cが操作されたか否かを判断する。ステップS49で“NO”であれば、つまり再非表示操作がされなければ、ステップS55に進む。一方、ステップS49で“YES”であれば、つまり再非表示操作がされれば、ステップS51で仮表示メニューを再非表示する。たとえば、図5(B)、図6(B),(C)および図7(C)のように、仮表示メニューが表示される状態で、いずれか1つの仮表示メニューがカーソルCUによって選択されて、左方向キー22cが操作されれば、仮表示メニューが再び非表示にされる。続いて、ステップS53では、ステップS35と同様に、非表示マークHMを表示し、表示制御処理を終了して、メニュー制御処理に戻る。
なお、ステップS51の処理を実行するCPU20は、再非表示手段として動作し、ステップ53の処理を実行するCPU20は、再通知手段として動作する。また、再非表示操作は、カーソルCUによって選択されるメニューを仮表示メニューにから表示されている他のメニューに変更する操作や、カーソルCUが仮表示メニューから離れる操作であってもよい。
ステップS55では、復元表示操作か否かを判断する。つまり、仮表示メニューがカーソルCUによって選択された状態で、右方向キー22dが操作されたか否かを判断する。ステップS55で“NO”であれば、つまり復元表示操作がされなければ、ステップS45に戻る。一方、ステップS55で“YES”であれば、つまり復元表示操作がされれば、ステップS57で選択された仮表示メニューを復元表示する。つまり、仮表示メニューがカーソルCUによって選択された状態で、右方向キー22dが操作されれば、選択されていた仮表示メニューが復元表示される。なお、ステップS57の処理を実行するCPU20は、復元表示手段として動作する。
続いて、ステップS59で仮表示メニューが残っているか否かを判断する。つまり、表示される複数のメニューの内、仮表示メニューが含まれているか否かを判断する。具体的には、図8に示す表示テーブルで、非表示にされているメニューがあるか否かによって判断する。ステップS59で“NO”であれば、つまり仮表示メニューが残っていれば、ステップS45に戻る。一方、ステップS59で“NO”であれば、つまり仮表示メニューが残っていなければ、表示制御処理を終了して、メニュー制御処理に戻る。
図12(A),(B)は、音メニューに含まれる各メニューをアイコン表示した表示例である。図12(A)を参照して、着信メニューがアイコンICa、キー操作音メニューがアイコンICb、OK音メニューがアイコンICc、NG音メニューがアイコンICd、オート着信メニューがアイコンICe、呼出バイブメニューがアイコンICfおよびパワーオフトーンメニューがアイコンICgで表示される。また、各アイコンは、カーソルCUaによって選択される。このカーソルCUaは、上方向キー22a、下方向キー22b、左方向キー22cおよび右方向キー22dによって、上下方向および左右方向に移動可能である。
このように、各メニューをアイコン表示する場合では、左方向キー22cおよび右方向キー22dを利用してメニューの表示/非表示を切り換えることができない。そこで、左方向キー22cおよび右方向キー22dの代わりに、キー入力装置22に含まれる*キーおよび#キーを利用する。つまり、左方向キー22cの代わりに*キーを利用し、右方向キー22dの代わりに#キーを利用する。これによって、左方向キー22c、右方向キー22dを利用せずに、アイコン表示されたメニューを非表示したり、非表示にしたメニューを復元表示したりすることができる。
たとえば、カーソルCUaによってキー操作音メニューをアイコン表示したアイコンICbが選択され、*キーが操作されると、図12(B)に示すように、アイコンICbが非表示にされ、非表示マークHMaがアイコンICaおよびアイコンICcの間において、上側に表示される。また、アイコンICbを仮表示する場合には、アイコンICaがカーソルCUaによって選択された状態で、#キーが操作されればよい。そして、仮表示されたアイコンICbを復元表示する場合には、アイコンICbがカーソルCUbによって選択された状態で、さらに#キーが操作されればよい。また、各アイコンICが仮表示される場合には、アイコンICfのように、アイコン内の文字列に下線が付加された状態となる。
なお、#キーを所定時間長押しすることで、全復元表示操作を行うようにしてあってもよい。また、各アイコンICの表示位置は、キー入力装置22に含まれる1〜9の数字キーと対応しており、数字キーの操作によって非表示にされたアイコンを仮表示および復元表示するようにしてもよい。たとえば、アイコンICbは、2の数字キーと対応しており、図12(B)の状態で、2の数字キーが操作されば、アイコンICbが仮表示され、さらに2の数字キーが操作されれば、アイコンICbが復元表示される。また、表示/非表示を切り換えるために、*キーおよび#キー以外のキーを用いてもよいことは言うまでもなく、専用のキーを設けるようにしてもよい。
以上の説明から分かるように、携帯端末10が備えるLCDモニタ30には、複数の階層から構成されるメニューが表示される。キー入力装置22に含まれる上方向キー22aまたは下方向キー22bを操作することで、カーソルCUを操作して、任意のメニューを選択する。そして、使用者がキー入力装置22に含まれる左方向キー22cを操作すると、選択されたメニューが非表示にされる。さらに、LCDモニタ30には、選択されたメニューが非表示にされたことを通知する、非表示マークHMまたは代理表示マークDMが表示される。
これによって、LCDモニタ30に表示されたメニューのうち任意のメニューを非表示にすることで、携帯端末10には、使用者が利用しやすいメニュー表示を行わせることができる。さらに、使用者は、選択したメニューが非表示にされたと通知されるため、非表示にされたメニューが有ることを認識することができる。
なお、非表示にしたメニューの全てを復元表示するために、「非表示メニューリセット」機能を備えてもよい。また、機能メニューの一覧で、いずれかのメニューを選択した後に、左方向キー22cを操作することで、対応する下位仮想のメニューを一括で非表示にしてもよいし、注意表示をして非表示できないようにしてもよい。
また、白抜き三角形で示した非表示マークHMは、塗りつぶしの三角形などの他の図形やマークなどであってもよい。同様に、黒丸で示した代理表示マークDMも、白抜きの丸などの他の図形やマークなどであってもよい。また、仮表示メニューであることを示す下線Uは、波線や二重線などの他の線であってもよいし、仮表示メニューの名称を示す文字列を斜体文字、太文字などにするようにしてもよい。さらに、各メニューの選択が選択されたことを視覚的に示すために、カーソルCUではなく、拡大表示(フォーカス)して示すようにしてもよい。
また、上記実施例の携帯端末10では、右方向キー22dの操作により、選択されたメニューを仮表示、または、復元表示し、左方向キー22cの操作により、選択されたメニューを非表示としているが、本発明では、この右方向キー22dの機能および左方向キー22cの機能を逆にすることも可能である。すなわち、本発明の携帯端末10として、左方向キー22cの操作により、選択されたメニューを仮表示、または、復元表示し、右方向キー22dの操作により、選択されたメニューを非表示とするようにしてもよい。
さらに、携帯端末10の通信方式には、CDMA方式に限らず、W‐CDMA方式、TDMA方式、PHS方式およびGSM方式などを採用してもよい。また、携帯端末10のみに限らず、PDA(Personal Degital Assistant)などの携帯情報端末などであってもよい。