JP2010105990A - 複合粉体を含有する粉体化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】2種以上の粉体から構成される複合粉体(I)及び複合粉体(II)を含有する化粧料であって、複合粉体(I)が、当該複合粉体の反射率Yを、入射角−45°の入射光を照射し受光角を−70°〜70°の範囲で変角しながら測定したときに、反射率Yが、受光角−40°〜45°の範囲で40%より大きく、40°〜50°の範囲内で最大値を示し、且つ、受光角0°における反射率Y(0°)の受光角45°における反射率Y(45°)に対する割合が0.7〜0.95である複合粉体であり、複合粉体(II)が、セリサイト、金属石けん及び脂質を含み、前記セリサイトが金属石けん及び脂質により被覆されている複合粉体である、粉体化粧料。
【選択図】図1
Description
粉体(A):反射率Yが、受光角−45°〜−30°の範囲内で60%以上の最大値を示し、受光角−30°〜70°の範囲で受光角が大きくなるほど小さい値を示す。
粉体(B):反射率Yが、受光角40°〜50°の範囲内で60%以上の最大値を示し、受光角−40°〜45°の範囲で受光角が大きくなるほど大きい値を示す。
平均粒子径20μm及びアスペクト比70であるマイカ(以下、「マイカ1」と記す。)65質量部と、平均粒子径0.25μmの酸化チタン35質量部とを、ブレンダーを用いて2時間混合することにより、酸化チタンとマイカからなる複合粉体を得た。この複合粉体を顕微鏡で観察したところ、酸化チタン(TiO2)によりマイカ1が被覆されていた。以下、この複合粉体を「マイカ1/TiO235%」と記す。
セリサイトに、パルミトイルプロリン(1.25質量部)、パルミトイルサルコシンNa(0.35質量部)、パルミトイルグルタミン酸Mg(0.35質量部)及びパルミチン酸(1.05質量部)の粉体混合物と、ミリスチン酸アルミニウムとを加熱して被覆することにより、セリサイトが上記脂質及びミリスチン酸アルミニウムによって被覆された複合粉体(II)を得た。
標準黒色板に、3cm×3cmの半透明粘着テープ(商品名:ブレンダーム住友スリーM社製)を貼付し、その粘着テープの表面に、上記で得られた複合粉体(I)(マイカ1/TiO235%)を、0.5mg/cm2の密度となるように均一に塗布した。その塗布面に、入射角−45°にて入射光を照射し、受光角を−70°〜70°の範囲で変角しながら反射光の反射率の測定(変角測色)を行った。その結果、反射率は、受光角−40°〜45°の範囲で40%より大きく、受光角40°において最大値を示し、受光角45°における反射率(60.26%)に対する受光角0°における反射率(51.62%)の割合は、0.86であった。
粉体b:マイカ1(50質量%)を、特開昭63−027418号公報に記載の方法を用いて酸化チタン(50質量%)で被覆したもの
粉体c:マイカ1(65質量%)を、特開昭63−027418号公報に記載の方法を用いて酸化チタン(35質量%)で被覆したもの
粉体d:マイカ1(65質量%)と酸化チタン(35質量%)との混合物(被覆処理なし)
粉体e:マイカ(65質量%)を、特開昭63−027418号公報に記載の方法を用いて、酸化鉄(1質量%)、酸化チタン(34質量%)で被覆したもの
粉体f:マイカ(70質量%)を、特開昭63−027418号公報に記載の方法を用いて微粒子酸化チタン(30質量%)で被覆したもの
粉体g:マイカ(56.5質量%)を、特開昭63−027418号公報に記載の方法を用いて微粒子酸化チタン(43.5質量%)で被覆したもの
粉体h:セリサイト(65質量%)を、特開昭63−027418号公報に記載の方法を用いて酸化チタン(35質量%)で被覆したもの
粉体i:マイカ1
以下の表2に示す粉体成分1〜14をブレンダーで混合して粉体混合物を得た。表2に示すバインダー成分1〜3を加熱混合して均一なバインダー溶液を得た。このバインダー溶液を、上記粉体混合物に加え、さらに混合して化粧料組成物を得た。この化粧料組成物を粉砕し、篩過した後、金皿に入れてプレス成型することにより、本発明の化粧料の一実施形態であるパウダーファンデーションを得た。なお、表2の粉体成分10である粉体(X)としては、上記粉体cを用いた。
上記粉体(X)として、上記粉体cに代えて、以下の表3に示す粉体を用いて、実施例1と同様にしてパウダーファンデーションを得た。
「マイカ1/TiO220%」:マイカ1(粒径20μm、アスペクト比70)(80質量%)を、特開昭63−027418号公報に記載の方法を用いて、酸化チタン(20質量%)で被覆したもの
「マイカ2/TiO235%」:マイカ2(粒径20μm未満)(65質量%)を、特開昭63−027418号公報に記載の方法を用いて、酸化チタン(35質量%)で被覆したもの
「マイカ3/TiO235%」:マイカ3(アスペクト比70未満)(65質量%)を、特開昭63−027418号公報に記載の方法を用いて、酸化チタン(35質量%)で被覆したもの
「合成マイカ/TiO235%」:合成マイカ(65質量%)を、特開昭63−027418号公報に記載の方法を用いて、酸化チタン(35質量%)で被覆したもの
専門評価者3名に、実施例及び比較例1〜9で得たパウダーファンデーションを塗布させ、以下の評価基準により各項目について評価させた。
評価基準
◎:非常に優れている
○:優れている
△:普通である
×:不十分である
実施例1における粉体成分2(シリコーン処理タルク)、粉体成分5(シリコーン処理酸化チタン内包シリカ)及び粉体成分8(ナイロンパウダー)並びにバインダー成分2(ミリスチン酸イソセチル)及びバインダー成分3(セレシン)の配合量を、以下の表4に示すように変えたほかは、実施例1と同様にしてパウダーファンデーションを得た。
上記粉体成分3である複合粉体(II)として、ミリスチン酸アルミニウム/LP(パルミトイルプロリン1.25質量部、パルミトイルサルコシンNa0.35質量部、パルミトイルグルタミン酸Mg0.35質量部、及びパルミチン酸1.05質量部の混合物)処理セリサイトに代えて、上記LPで被覆処理を行ったLP処理セリサイトを用いたほかは、実施例と同様にしてパウダーファンデーションを得た。
Claims (4)
- 2種以上の粉体から構成される複合粉体(I)及び複合粉体(II)を含有する化粧料であって、
前記複合粉体(I)が、標準黒色板に貼付された3cm×3cmの半透明粘着テープの表面に0.5mg/cm2の密度で配置された当該複合粉体の反射率Yを、入射角−45°の入射光を照射し受光角を−70°〜70°の範囲で変角しながら測定したときに、反射率Yが、受光角−40°〜45°の範囲で40%より大きく、40°〜50°の範囲内で最大値を示し、且つ、受光角0°における反射率Y(0°)の受光角45°における反射率Y(45°)に対する割合が0.7〜0.95である複合粉体であり、
前記複合粉体(II)が、セリサイト、金属石けん及び脂質を含み、前記セリサイトが金属石けん及び脂質により被覆されている複合粉体である、粉体化粧料。 - 前記複合粉体(I)が、
反射率Yが、受光角−45°〜−30°の範囲内で60%以上の最大値を示し、受光角−30°〜70°の範囲で受光角が大きくなるほど小さい値を示す粉体(A)と、
反射率Yが、受光角40°〜50°の範囲内で60%以上の最大値を示し、受光角−40°〜45°の範囲で受光角が大きくなるほど大きい値を示す粉体(B)と、
を含み、粉体(B)が粉体(A)によって被覆されている複合粉体である、請求項1に記載の粉体化粧料。 - 球状粉体を更に含有する、請求項1又は2に記載の粉体化粧料。
- 固形油脂を更に含有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の粉体化粧料。
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2008
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