JP2010105755A - 給紙装置、およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

給紙装置、およびこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】用紙繰り出し時に搬送部材に供給される電流から搬送部材と用紙との間の滑り具合を判定し、滑りが大きい場合にはメンテナンス情報を報知することができる給紙装置、およびこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置100は、給紙カセット81、ピックアップローラ111A、駆動モータ111D、操作パネル121、計測部150、制御部60を備えている。ピックアップローラ111Aは、給紙カセット81から用紙Pを繰り出す。駆動モータ111Dは、ピックアップローラ111Aを駆動する。計測部150は、駆動モータ111Dがピックアップローラ111Aに供給する電流を計測する。制御部60は、用紙Pをピックアップローラ111Aが繰り出すときに、ローラクリーニング基準値P1よりも電流値が小さい場合に操作パネル121にピックアップローラ111Aのクリーニングを促すメッセージを表示させる。
【選択図】図4

Description

この発明は、電子写真方式の画像形成処理を行なう画像形成装置に備えられた給紙装置に関する。
画像形成装置の給紙装置では、例えば、長時間、あるいは、大量に用紙の給紙を行なうと用紙を繰り出す搬送部材が磨耗する。また、搬送部材の周面に紙粉が付着する。このため、用紙を繰り出すときに、搬送部材が滑りミスフィード等の搬送不良が発生し易くなる。
そのため、従来から、給紙枚数をカウントするカウンタ等を設け、給紙枚数が所定枚数に達すると、搬送部材の交換や搬送部材のクリーニングを促すメッセージを表示する給紙装置もある。
例えば、給紙トレイから用紙を繰り出すピックアップローラ(搬送部材)と、ピックアップローラと用紙を挟み込む方向に揺動可能に支持された摩擦部材とを備え、摩擦部材でピックアップローラのクリーニングを実施する給紙装置において、給紙枚数が所定枚数以上に到達したときに、給紙トレイに収納されている用紙が無くなったタイミングで、摩擦部材を搬送部材の周面に押し付けクリーニングを実施するものもある(特許文献1参照。)。
特開2006−8360号公報
しかし、上記特許文献1に示す給紙装置では、給紙枚数が所定枚数以上に到達しないと搬送部材のクリーニングが実行されない。このため、例えば、所定枚数以下で、用紙を繰り出す搬送部材の周面に紙粉が付着しても用紙のミスフィードを防止することはできなかった。
本発明の目的は、用紙繰り出し時に搬送部材に供給される電流から搬送部材と用紙との間の滑り具合を判定し、滑りが大きい場合にはメンテナンス情報を報知することができる給紙装置、およびこれを備えた画像形成装置を提供することである。
この発明の給紙装置は、用紙収容部、搬送部材、駆動手段、報知手段、計測手段、制御部を備えている。用紙収容部は、用紙が積層されている。搬送部材は、用紙収容部から用紙を繰り出す。駆動手段は、搬送部材を駆動する。計測手段は、駆動手段が搬送部材に供給する電流を計測する。制御部は、搬送部材が用紙を繰り出すときに、計測手段が計測する電流が搬送部材の第1の所定値よりも小さい場合には報知手段にメンテナンス情報を報知させる。ここで、第1の所定値は、搬送部材と用紙との間の滑りが大きいことを示す値に設定される。
この構成では、用紙を繰り出すときに駆動手段が搬送部材に供給する電流が、搬送部材と用紙との間の滑りが大きいことを示す第1の所定値よりも小さい場合にメンテナンス情報を報知する。
なお、制御部は、メンテナンス情報として搬送部材のクリーニングを促すメッセージを報知手段に報知させることが好ましい。これにより、搬送部材のクリーニングを促すメッセージがメンテナンス情報として報知され、搬送部材のクリーニングが必要であることをユーザに知らせることができる。
この構成において、搬送部材が用紙を繰り出すときに計測手段が計測する電流が搬送部材の第1の所定値よりも小さい値に設定された第2の所定値よりも小さい場合には、メンテナンス情報として搬送部材の交換を促すメッセージを報知手段に報知させるものとすることが好ましい。
これより、搬送部材と用紙との間の滑りがより大きい場合には、搬送部材の交換を促すメッセージが報知される。このため、搬送部材と用紙との間の滑り具合に応じたメンテナンス情報を報知することができる。
この発明によれば、用紙繰り出し時の搬送部材に供給される電流から搬送部材と用紙との間に滑りの大きさを判定し、滑りが大きい場合にはメンテナンス情報を報知することができる。
この発明の第1実施形態に係る画像形成装置100について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、画像形成装置100の全体構成を模式的に示す図である。
画像形成装置100は、主として、画像形成部110と、自動原稿搬送装置120と、を備え、画像データに応じて用紙Pに多色及び単色の画像形成処理を行なう複合機である。
自動原稿搬送装置120は、画像形成部110の上部に配置された読取部90を有し、原稿を自動搬送しながら原稿画像の読取りを行なう。自動原稿搬送装置120は、各種の設定入力を行なう操作パネル(報知手段)121を前面側に有している。
読取部90は、上面に透明ガラスからなる原稿台92を有し、逐次搬送される原稿が原稿台92の読取領域を通過するときに原稿を読み取る。
画像形成部110は、露光ユニット1、中間転写ベルトユニット6、定着ユニット7、画像形成ステーション20K、20C、20M、20Y、給紙カセット(用紙収容部)81、手差しトレイ82、排紙トレイ91、制御部60、2次転写ユニット200を有している。画像形成部110は、用紙Pに画像形成処理を行なう。画像形成ステーション20K、20C、20M、20Yは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色のカラー画像に応じて配置され、ほぼ同一の構成を備えている。各ステーション20K〜20Yでは、各色に応じた4種類の潜像を形成する。ここでは、画像形成ステーション20Kを例に挙げて説明する。なお、画像形成ステーション20K、20C、20M、20Yと表記すべき箇所は、画像形成ステーション20K〜20Yと適宜省略して表記する。
画像形成ステーション20Kは、現像器2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナユニット4を有し、ブラック(K)のカラー画像に応じた潜像を形成する。なお、画像形成ステーション20K〜20Yを備える例を挙げて説明しているが、画像形成装置100の仕様に応じたカラーの潜像を形成する画像ステーションを備えるものとすれば良い。
現像器2は、感光体ドラム3にブラック(K)のトナーを供給し、感光体ドラム3上に形成された静電潜像にトナーを吸着されて顕像化する。
クリーナユニット4は、感光体ドラム3周面に残留したトナーを回収し、導管を経由して排出する。帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるチャージャ型の帯電器である。
露光ユニット1は、レーザ出射部及び反射ミラー等を備えたレーザスキャニングユニット(LSU)である。露光ユニット1は、帯電された感光体ドラム3を入力された画像データに応じて露光することにより、その表面に画像データに応じた静電潜像を形成する機能を有する。現像器2はそれぞれの感光体ドラム3上に形成された静電潜像を4色(YMCK)のトナーにより顕像化する。
中間転写ベルトユニット6は、感光体ドラム3の上方に配置され、中間転写ベルト61、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、中間転写ローラ64、及び中間転写ベルトクリーニングユニット65、駆動ローラ66、プレ転写チャージャ66Aを有している。
中間転写ベルト61は、各画像ステーション20K〜20Y、中間転写ベルト駆動ローラ62をこの順に経由する方向へ回転する。
中間転写ローラ64は、YMCK用の各色に対応して4本設けられている。各中間転写ローラ64には、それぞれ約数百ボルト程度のプラス極性の転写バイアスが印加されている。一方、感光体ドラム3に担持されるトナー像は、マイナス極性に帯電している。これにより、中間転写ベルト61にトナー像を担持させている。
プレ転写チャージャ66Aは、中間転写ベルト駆動ローラ62の直上流側に配置されている。プレ転写チャージャ66Aは、4本の中間転写ベルト61に担持されているトナー像の帯電量を均一に均す帯電器である。これにより、各中間転写ベルト61に担持されているトナー像の帯電量のバラツキを低減することができる。
中間転写ベルトクリーニングユニット65は、残留トナーを拭き取るクリーニングブレードを有し、各中間転写ベルト61に付着している残留トナーを回収する。これにより、中間転写ベルト61に付着している残留トナーを回収することができる。
給紙カセット81は、画像形成処理に使用する用紙Pが積層されており、画像形成部110の露光ユニット1の下側に設けられている。給紙カセット81は、底面に用紙Pを加熱するヒータ81Hが内蔵さている。これにより、用紙Pを加熱して除湿することができる。
手差しトレイ82にも画像形成に使用する用紙Pを置くことができる。画像形成部110の上方に設けられている排紙トレイ91は、画像形成部110で画像形成処理を行なった用紙Pを集積するためのトレイである。
画像形成部110には、給紙カセット81または手差しトレイ82の用紙Pを2次転写ユニット200や定着ユニット7を経由して排紙トレイ91に送る用紙搬送路Qが設けられている。用紙搬送路Qは、給紙カセット81乃至手差しトレイ82から排紙トレイ91に至る搬送路である。用紙搬送路Qは、ピックアップ機構111、112、搬送ローラ対12A、レジストローラ対13、2次転写ユニット200、定着ユニット7,搬送ローラ対12Bが上流側から下流側に向かって、この順に配置されている。
ピックアップ機構111は、給紙カセット81の端部近傍に備えられ、給紙カセット81から用紙Pを1枚ずつ繰り出して用紙搬送路Qに供給する。ピックアップ機構112は手差しトレイ82の端部近傍に備えられ、手差しトレイ82から用紙Pを1枚ずつピックアップして用紙搬送路Qに供給する。
レジストローラ対13は、用紙搬送路Qに沿って搬送されている用紙Pを一旦保持するものである。そして、中間転写ベルト61に担持されているトナー像を用紙Pの印刷位置を合わせるタイミングで用紙Pを上流側の中間転写ベルト61および2次転写ユニット200との間に搬送する。
図2は、ピックアップ機構111の構成を示す概略図である。
ピックアップ機構111は、ピックアップローラ(搬送部材)111A、給紙ローラ対111B、駆動ベルト111C、駆動モータ(駆動手段)111Dを有している。
駆動モータ111Dは、駆動ギアを介して給紙ローラ対111Bを駆動するとともに、給紙ローラ対111Bの駆動軸に巻回された駆動ベルト111Cを介してピックアップローラ111Aを回転駆動する。
ピックアップローラ111Aは、給紙カセット81に積層されている用紙Pの直上方に上下方向に揺動可能に支持されており、用紙Pを繰り出すときに下方へ変位し用紙Pを給紙ローラ対111Bへ繰り出す。
図3(A)は、給紙カセット81の底面に内蔵されているヒータ81Hの上面視における構成を示す図である。(B)は、ヒータ81Hの側面視における構成を示す図である。
ヒータ81Hは、図示しない電源に接続された加熱コイルが内蔵されており、給紙カセット81に積層されている用紙を加熱する。加熱時のヒータ81Hの表面温度は、70〜80℃である。これにより、給紙カセット81に収納されている用紙Pを除湿することができる。なお、給紙カセット81は、ヒータ81Hを備えないものとしても良い。
図4は、制御部60による用紙の搬送及び除湿制御の構成を示すブロック図である。図5は、制御部60の用紙搬送及び除湿制御回路の具体的な構成を示す図である。
制御部60は、検知センサ60A、60Bを介して用紙Pの通過を検知する。
検知センサ60Aは、給紙ローラ対111Bから搬送ローラ対12Aへ向かって搬送される用紙Pを検知する。検知センサ60Bは、手差しトレイ82からピックアップ機構112によって搬送ローラ対12Aへ搬送される用紙Pを検知する。なお、手差しトレイ82からの用紙の通過を検知する必要が無い場合には、検知センサ60Bは設けなくとも良い。
制御部60は、電源140を介して駆動モータ111Dの回転駆動を制御するとともに、計測部(計測手段)150を介して駆動モータ111Dの駆動に要する電流値を監視する。これにより、駆動モータ111Dがピックアップローラ111Aを回転駆動するときの負荷状態を監視することができる。計測部150は、ピックアップ機構111の近傍に配置されている。
制御部60は、ヒータ81HをON/OFF制御し、ヒータ81Hによって給紙カセット81に収納されている用紙Pを加熱する。なお、制御部60は、単にヒータ81HをON/OFF制御するのではなく、ヒータ81Hの加熱温度を予め設定された複数の設定温度に切り替えて制御するものとしても良い。
制御部60は、手差しトレイ82に内蔵されたヒータも同様にON/OFF制御する。なお、手差しトレイ82に内蔵されたヒータは設けないものとしても良い。
本実施形態では、画像形成装置100が、制御部60、検知センサ60A、計測部150、電源140、給紙カセット81、ヒータ81H、駆動モータ111D、ピックアップ機構111を備えている。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、用紙を給紙する給紙装置が、制御部60、検知センサ60A、計測部150、電源140、給紙カセット81、駆動モータ111D、ピックアップ機構111を備えるものとしても良い。
操作パネル121は、各種のメンテナンス情報を表示するとともに、ユーザの操作入力を受け付けるタッチパネルである。制御部60は、ユーザの操作入力に基づいて各種の制御処理を行なう。なお、操作パネル121の代わりに、ユーザの操作入力を受け付けるテンキー等からなる操作入力部と、メンテナンス情報等の表示案内画像を表示する表示部を別々に備えるものとしても良い。
図6は、給紙カセット81から用紙Pを繰り出すときに、駆動モータ111Dが給紙ローラ対111Bを回転駆動するのに要する電流値の経時変化を示す図である。
加速時間T1は、駆動モータ111Dが給紙ローラ対111Bを静止状態から一定速度で回転させるまでに要する時間である。定速度回転時間T2は、駆動モータ111Dが給紙ローラ対111Bを一定速度で回転させている時間である。加速時間T1および定速度回転時間T2は、ピックアップローラ111Aは給紙カセット81に収納されている用紙Pに接触しない状態に保持されている。一方、加速時間T1および定速度回転時間T2が経過するのに伴ってピックアップローラ111Aは用紙Pを繰り出す位置まで下方へ揺動する。
ピックアップローラ111Aが用紙Pに接触し始めると、駆動モータ111Dがピックアップローラ111Aを回転駆動するのに要する電流値が増大する。駆動モータ111Dがピックアップローラ111Aに供給する電流値は用紙の繰り出しに伴う負荷の増大によって一定時間増加した後、減少に転じ、その後一定値に収束する。
実線で示す電流曲線CR1は、ピックアップローラ111Aの周面が磨耗していない場合に、ピックアップローラ111Aが用紙Pを繰り出す場合の電流値の経時変化を示すものである。
破線で示す電流曲線CR2は、ピックアップローラ111Aの周面が磨耗している場合の電流値の経時変化を示すものである。電流曲線CR2に示すように、ピックアップローラ111Aの周面が磨耗している場合には、ピックアップローラ111Aが用紙Pに接触してからの電流値が電流曲線CR1よりも少ない。
通過検知タイミングPTは、検知センサ60Aが用紙Pの通過を検知するタイミングである。検知センサ60Aは、給紙ローラ対111Bの近傍に配置されており、用紙搬送路Qにおける給紙ローラ対111Bの直下流側に位置している。検知センサ60Aが用紙Pの通過を検知する通過検知タイミングPTでは、駆動モータ111Dがピックアップローラ111Aを回転駆動する電流値は一定値に収束している。このため、駆動モータ111Dがピックアップローラ111Aを駆動する電流値の局所的な変動が低下してから電流値を計測し、ピックアップローラ111Aが磨耗しているか否かを精度良く判別することができる。なお、検知センサ60Bも検知センサ60Aと同様の位置に配置されている。
図7は、通過検知タイミングPTにおける計測部150が計測する駆動モータ111Dの電流値と、ピックアップローラ111A周面の磨耗度の相関を模式的に示す図である。
直線Wは、ピックアップ機構111が普通紙である用紙Pを繰り出すときに、電源140から駆動モータ111Dに供給される電流値である。ピックアップローラ111A周面の磨耗度が高いほど電流値は低くなる。また、駆動モータ111Dに供給される電流が臨界線CLよりも小さい場合には、用紙のミスフィードが発生し易くなる。そこで、臨界線CLよりもそれぞれ予め設定された値だけ大きな電流値を、停止基準値P3、ローラ交換基準値(第2の所定値)P2、ローラクリーニング基準値(第1の所定値)P1としてこの順に設定している。これにより、通過検知タイミングPTで計測される電流値を基準にした各種のメンテナンス処理を行なうことができる。なお、用紙Pが普通紙よりも厚みの薄い薄紙である場合には、駆動モータ111Dの負荷が低下するため、用紙Pを繰り出すときの電流は小さくなる。このため、直線Wは下方へ平行にシフトする。
一方、用紙Pが普通紙よりも厚手の厚紙である場合には、駆動モータ111Dの負荷が増加するため、用紙Pを繰り出すときの電流が増加する。このため、直線Wは上方へ平行にシフトする。
図8及び図9は、制御部60による用紙Pの搬送制御の流れを示すフローチャートである。
制御部60は、操作パネル121からの操作入力に基づいて、給紙カセット81から用紙Pの繰り出しを開始する(S1)。制御部60は、検知センサ60Aが用紙Pの通過を検知すると(S2)、計測部150を介して電源140が駆動モータ111Dに供給している電流値を停止基準値P3と比較する(S3)。
制御部60は、計測部150が計測した電流値が停止基準値P3よりも小さい場合には、駆動モータ111Dを停止させる(S4)。これにより、ミスフィードの発生を防止することができる。なお、停止基準値P3と電流値を比較して駆動を停止する例を挙げているが、ピックアップ機構111の仕様に応じて停止基準値P3と電流値との比較処理が必要ない場合には、制御部60はステップS3の処理を行なわないものとしても良い。
制御部60は、計測部150が計測した電流値がローラクリーニング基準値P1とローラ交換基準値P2との間の範囲の値である場合には(S5、S6)、操作パネル121にピックアップローラ111Aのクリーニングを促すメッセージを表示する(S7)。これにより、ピックアップローラ111Aのクリーニング作業を促すことができる。なお、上記クリーニングを促すメッセージの代わりに、給紙カセット81のクリーニングを促すメッセージを表示するものとしても良い。これにより、給紙カセット81内に溜まった紙粉を除去する作業をユーザに促すことも考えられる。
制御部60は、計測部150が計測した電流値がローラ交換基準値P2よりも小さい場合には(S5、S6)、操作パネル121にピックアップローラ111Aの交換を促すメッセージを表示させる(S8)。これにより、磨耗したピックアップローラ111Aの交換を促すことができる。
このように、ピックアップローラ111Aが用紙Pを繰り出すときに、駆動モータ111Dがピックアップ機構111に供給する電流からピックアップローラ111Aと用紙Pとの間の滑り具合を判定することができる。この結果、制御部60は、滑り具合に応じたメンテナンス情報を操作パネル121に表示させることができる。
上記第1実施形態では、制御部60は操作パネル121にメンテナンス情報を表示する例を挙げているが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、画像形成装置100が操作パネル121を備えない場合には、各メンテナンス情報を示すビープ音等を鳴らすスピーカを備えるものとしても良い。
上記第1実施形態では、制御部60は、ローラクリーニング基準値P1およびローラ交換基準値P2と電流値をそれぞれ比較する例を挙げているが、ローラクリーニング基準値P1、ローラ交換基準値P2のうちいずれかと電流値を比較するものとしても良い。
上記第1実施形態では、制御部60は、ローラクリーニング基準値P1、ローラ交換基準値P2、停止基準値P3を計測部150が計測する電流値と比較する例を挙げているが、上記各基準値を給紙カセット81に収納されている用紙Pの種類や紙質に応じて適宜変更するものとしても良い。この場合における、第2実施形態について上記第1実施形態と異なる部分について説明すると以下の通りである。
制御部60は、ピックアップローラ111Aが用紙Pを繰り出すときに用紙Pの紙質やサイズそれぞれ応じたローラクリーニング基準値P1、ローラ交換基準値P2、停止基準値P3を記憶する記憶メモリを内蔵している。
図10は、制御部60における各基準値の更新処理の流れを示すフローチャートである。
制御部60は、操作パネル121から給紙カセット81に収納されている用紙サイズ、例えば、用紙サイズの変更操作を受け付けると(S11)、変更操作で受け付けた用紙サイズに応じたローラクリーニング基準値P1、ローラ交換基準値P2、停止基準値P3を記憶メモリから読み出して更新する(S12)。これにより、用紙Pの種類に応じて適宜各基準値を変更することができる。
上記第2実施形態では、制御部60は用紙サイズの変更操作に応じて基準値を更新する例を挙げているが、用紙Pの厚さ、表面粗さ、搬送速度に応じてローラクリーニング基準値P1、ローラ交換基準値P2、停止基準値P3を更新するものとしても良い。具体的には、制御部60は、用紙Pの厚さ、用紙Pの表面粗さ、ピックアップローラ111Aの繰り出し速度のいずれか1つに少なくとも応じたローラクリーニング基準値P1、ローラ交換基準値P2、停止基準値P3を記憶している。
制御部60は、操作入力で選択された用紙Pの厚さ、用紙Pの表面粗さ、ピックアップローラ111Aの繰り出し速度に応じてローラクリーニング基準値P1、ローラ交換基準値P2、停止基準値P3を更新する。これにより、用紙Pの紙質や搬送速度に細かく適合した各基準値を設定することができる。
また、制御部60は、給紙カセット81に収納されている用紙Pの湿り具合に応じて、ローラクリーニング基準値P1、ローラ交換基準値P2、停止基準値P3を更新するものとしても良い。例えば、給紙カセット81に湿度センサを設け、湿度センサの検出する湿度状態から用紙Pの湿り具合を判別し、上記各基準値を更新することも考えられる。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図されている。
この発明の第1実施施形態に係る画像形成装置の正面視における全体の構成を示す図である。 上面視においてピックアップ機構111周辺の構成を示す図である。 (A)は、給紙カセットに内蔵されている上面視におけるヒータの構成を示す図である。(B)は、同ヒータの側面視における構成を示す図である。 制御部における用紙の搬送制御の流れを示すブロック図である。 制御部における用紙の搬送制御の回路構成を示す図である。 給紙カセットから用紙を繰り出すときに駆動モータが給紙ローラ対を回転駆動する駆動電流の経時変化を示す図である。 ピックアップローラが用紙を繰り出すときの電流値と駆動モータの磨耗度の相関を示す図である。 制御部の用紙の搬送制御の流れを示すフローチャートである。 制御部の用紙の搬送制御の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態における制御部の基準値更新処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
60 制御部
81 給紙カセット(用紙収容部)
100 画像形成装置
111A ピックアップローラ(搬送部材)
111D 駆動モータ(駆動手段)
121 操作パネル(報知手段)
150 計測部(計測手段)

Claims (7)

  1. 用紙が積層された用紙収納部と、
    前記用紙収納部から用紙を繰り出す搬送部材と、
    前記搬送部材を駆動する駆動手段と、
    前記搬送部材のメンテナンス情報を報知する報知手段と、
    前記駆動手段が前記搬送部材に供給する電流を計測する計測手段と、
    前記搬送部材が用紙を繰り出すときに、前記計測手段が計測する電流が前記搬送部材の第1の所定値よりも小さい場合には前記報知手段に前記メンテナンス情報を報知させる制御部と、
    を備えている給紙装置。
  2. 前記制御部は、前記メンテナンス情報として前記搬送部材のクリーニングを促すメッセージを前記報知手段に報知させる、
    請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記制御部は、前記搬送部材が用紙を繰り出すときに前記計測手段が計測する電流が前記搬送部材の前記第1の所定値よりも小さい値に設定された第2の所定値よりも小さい場合には、前記メンテナンス情報として前記搬送部材の交換を促すメッセージを前記報知手段に報知させる、
    請求項1または2に記載の給紙装置。
  4. 前記制御部は、複数種類の用紙のそれぞれに応じた前記第1の所定値および前記第2の所定値を記憶し、操作入力で選択された用紙の種類に応じて前記第1の所定値および前記第2の所定値を設定する、
    請求項3に記載の給紙装置。
  5. 前記駆動手段は、前記搬送部材に異なる繰り出し速度で用紙を繰り出させ、
    前記制御部は、操作入力で選択された前記繰り出し速度に応じて前記第1の所定値および前記第2の所定値を設定する、
    請求項3または4に記載の給紙装置。
  6. 前記制御部は、前記用紙収容部から前記搬送部材が用紙の繰り出しを開始して予め設定された時間が経過してから前記計測手段が計測する電流に基づく制御処理を開始する、
    請求項1から5のいずれかに記載の給紙装置。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の給紙装置と、
    前記給紙装置から供給される用紙に画像形成処理を行なう画像形成部と、
    を備えた画像形成装置。
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