JP2010104480A - X線ct装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】X線管電圧を複数の設定管電圧に1または数ビュー単位にて繰り返し切り換えながらスキャンして断層像を再構成する撮像方法を用いる場合において、被検体への被曝量を増大させることなく、断層像をより高速に再構成する。
【解決手段】各設定管電圧について、欠落ビューに対応する投影データを補間してからファンパラ変換を行うのではなく、ファンパラ変換時に、補間データを含まない実測されたファンビーム投影データPf80(i),…,Pf80(i+2a),…のデータ値だけを用いて加重加算処理を行い、欠落したビューを含む全ビューに対するパラレルビーム投影データPp80(i+2a),…,Pp80(i+3a),…を直接求める。これにより、ファンパラ変換前に行うべき欠落ビューに対する投影データの補間を少なくし計算量を減らす。
【選択図】図9

Description

本発明は、X線CT(Computed Tomography)装置およびそのためのプログラム(program)に関する。
従来、X線CT装置を用いて、被検体の同一部位を異なる設定管電圧にてスキャン(scan)することにより複数の設定管電圧の投影データ(data)を得、これらの投影データを基に所定の物質が強調または抑制された断層像や、あるX線管電圧相当の断層像等を再構成する撮像方法が知られている。
また、この撮像方法の1つとして、X線管電圧を複数の設定管電圧に1または数ビュー(view)単位にて高速に切り換えながらスキャンする撮像方法が知られている。
このようなX線管電圧を高速に切り換える撮像方法によれば、断層像の再構成に必要なビュー角度分に相当する設定管電圧ごとの投影データを短時間で収集することができ、被検体の動きを抑えた撮像が可能となる。
ところで、X線管電圧を高速に切り換える上記の撮像方法では、1つのビューに対して1種類の設定管電圧での投影データしか得られない。つまり、収集された投影データを同一の設定管電圧について見ると、スキャンした全ビューのうち一部のビューが1または数ビュー間隔にて欠落することになる。
この問題を解消する1つの方法として、走査ガントリを複数回にわたって回転させてスキャンし、例えば、1回転目のスキャンと2回転目のスキャンとで、各ビュー方向に対応する設定管電圧を変えてスキャンする方法が考えられる(例えば、特許文献1,図24参照)。
特開2008−154784号公報
ところが、この方法では、スキャン時間が比較的長くなるため、被検体の被曝量が増大するという問題がある。
そこで、別の方法として考えられるのが、設定管電圧ごとに、実際に収集された投影データに基づいて欠落したビューの投影データを補う方法である。
例えば、設定管電圧80kVのファンビーム(fan beam)投影データと設定管電圧140kVのファンビーム投影データとが交互に並ぶNビュー分のファンビーム投影データPSから、フィルタ逆投影法に用いる投影データとして、設定管電圧80kVに対応するNビュー分のパラレルビーム(parallel beam)投影データPSp80,Nと、設定管電圧140kVに対応するNビュー分のパラレルビーム投影データPSp140,Nとを求めることを考える。この場合、図14に示すように、ファンビーム投影データPSから設定管電圧80kVに対応するN/2ビュー分のファンビーム投影データPSf80,N/2と、設定管電圧140kVに対応するN/2ビュー分のファンビーム投影データPSf140,N/2とをそれぞれ抽出する。次に、抽出したファンビーム投影データPSf80,N/2のデータ値同士を加重加算処理して欠損ビューの投影データを補間し、設定管電圧80kVに対応するNビュー分のファンビーム投影データPSf80,Nを得るとともに、抽出したファンビーム投影データPSf140,N/2のデータ値同士を加重加算処理して欠損ビューの投影データを補間し、設定管電圧140kVに対応するNビュー分のファンビーム投影データPSf140,Nを得る。そして、ファンビーム投影データPSf80,N/2のデータ値同士を加重加算処理して、いわゆるファンパラ変換(fan data to parallel data transformation)を行い、設定管電圧80kVのNビュー分のパラレルビーム投影データPSp80,Nを得るとともに、ファンビーム投影データPSf140,Nのデータ値同士を加重加算処理してファンパラ変換を行い、設定管電圧140kVのNビュー分のパラレルビーム投影データPSp140,Nを得る。
しかしながら、上記のように設定管電圧ごとに欠落したビューの投影データを補う方法では、その分だけ計算量が増大し、断層像を得るまでに時間が掛かるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、X線管電圧を複数の設定管電圧に1または数ビュー単位にて繰り返し切り換えながらスキャンして断層像を再構成する撮像方法を用いる場合において、被検体への被曝量を増大させることなく、断層像をより高速に再構成することが可能なX線CT装置およびそのためのプログラムを提供することを目的とする。
第1の観点では、本発明は、X線管電圧を複数の設定管電圧に1または複数のビュー単位にて繰り返し切り換えながら複数ビューについて被検体をスキャンすることにより、前記複数の設定管電圧の各々について、欠落ビューを挟んで存在する前記複数ビューより少ない所定数分のビューのファンビーム投影データを収集するデータ収集系を備えるX線CT装置であって、同一の設定管電圧について収集された前記所定数分のビューのファンビーム投影データのデータ値を加重加算処理することにより、該同一の設定管電圧について前記欠落ビューを含む前記複数ビュー分のパラレルビーム投影データを算出するデータ変換手段を備えるX線CT装置を提供する。
第2の観点では、本発明は、前記データ変換手段が、さらに、前記パラレルビーム投影データのデータ値を加重加算処理することにより、等間隔パラレルビーム投影データを算出する上記第1の観点のX線CT装置を提供する。
第3の観点では、本発明は、X線管電圧を複数の設定管電圧に1または複数のビュー単位にて繰り返し切り換えながら複数ビューについて被検体をスキャンすることにより、前記複数の設定管電圧の各々について、欠落ビューを挟んで存在する前記複数ビューより少ない所定数分のビューのファンビーム投影データを収集するデータ収集系を備えるX線CT装置であって、同一の設定管電圧について収集された前記所定数分のビューのファンビーム投影データのデータ値を加重加算処理することにより、該同一の設定管電圧について前記欠落ビューを含む前記複数ビュー分の等間隔パラレルビーム投影データを算出するデータ変換手段を備えるX線CT装置を提供する。
第4の観点では、前記データ変換手段が、前記複数の設定管電圧の各々について、前記複数ビュー分のパラレルビーム投影データを算出しており、前記複数の設定管電圧の各々に対応する前記複数ビュー分のパラレルビーム投影データ同士を加重加算処理することにより、前記複数ビュー分の処理済投影データを得、該処理済投影データに基づいて重畳逆投影法により断層像を再構成する再構成手段をさらに備える上記第1の観点のX線CT装置を提供する。
第5の観点では、本発明は、前記データ変換手段が、前記複数の設定管電圧の各々について、前記複数ビュー分の等間隔パラレルビーム投影データを算出しており、前記複数の設定管電圧の各々に対応する前記複数ビュー分の等間隔パラレルビーム投影データ同士を加重加算処理することにより、前記複数ビュー分の処理済投影データを得、該処理済投影データに基づいてフィルタ逆投影法により断層像を再構成する再構成手段をさらに備える上記第2の観点または第3の観点のX線CT装置を提供する。
第6の観点では、本発明は、前記再構成手段が、1次または高次の加重加算処理を行う上記第4の観点または第5の観点のX線CT装置を提供する。
第7の観点では、本発明は、前記データ変換手段が、パラレルビーム投影データを、該パラレルビーム投影データのビューに近接する複数のビューのファンビーム投影データに含まれるデータ値同士を加重加算処理することにより算出する上記第1の観点または第2の観点のX線CT装置を提供する。
第8の観点では、本発明は、前記データ変換手段が、等間隔パラレルビーム投影データを、該等間隔パラレルビーム投影データのビューに近接する複数のビューのファンビーム投影データに含まれるデータ値同士を加重加算処理することにより算出する上記第3の観点のX線CT装置を提供する。
第9の観点では、本発明は、X線管電圧を複数の設定管電圧に1または複数のビュー単位にて繰り返し切り換えながら複数ビューについて被検体をスキャンすることにより、同一の設定管電圧について収集された、欠落ビューを挟んで存在する前記複数ビューより少ない所定数分のビューのファンビーム投影データを受け取るステップ(step)と、前記所定数分のビューのファンビーム投影データのデータ値を加重加算処理することにより、前記欠落ビューを含む前記複数ビュー分のパラレルビーム投影データを算出するステップとをコンピュータ(computer)に実行させるプログラムを提供する。
第10の観点では、本発明は、X線管電圧を複数の設定管電圧に1または複数のビュー単位にて繰り返し切り換えながら複数ビューについて被検体をスキャンすることにより、同一の設定管電圧について収集された、欠落ビューを挟んで存在する前記複数ビューより少ない所定数分のビューのファンビーム投影データを受け取るステップと、前記所定数分のビューのファンビーム投影データのデータ値を加重加算処理することにより、前記欠落ビューを含む前記複数ビュー分の等間隔パラレルビーム投影データを算出するステップとをコンピュータに実行させるプログラムを提供する。
ここで、欠落ビューとは、ある設定管電圧に着目したときに、X線管電圧がその着目した設定管電圧とは異なる設定管電圧に切り換わったために、着目した設定管電圧では投影データが収集されなかったビューを意味する。
また、ファンビーム投影データとは、各データ値に対応するX線のパスがファンビーム状となる投影データであり、パラレルビーム投影データとは、各データ値に対応するX線のパスがパラレルビーム状となる投影データを意味する。
また、等間隔パラレルビーム投影データとは、各データ値に対応するX線のパス(path)がチャネル(channel)方向に等間隔に並ぶパラレルビーム投影データを意味する。
また、1または複数のビュー単位とは、例えば、ビュー角度360度分を1000ビュー程度としたときに、1ビューから5ビュー程度を1つの単位とする場合を考えることができる。
また、フィルタ(filter)逆投影法とは、投影データをフーリエ(Fourier
transformation)変換し、周波数空間で再構成関数を乗算し、逆フーリエ変換したものを逆投影して断層像を再構成する方法である。また、重畳逆投影法とは、再構成関数の逆フーリエ変換を求め、実空間上で投影データにこの逆フーリエ変換された再構成関数を重畳して逆投影し、断層像を再構成する方法であり、コンボリューション(convolution)逆投影法ともいう。フィルタ逆投影法および重畳逆投影法の詳細については、非特許文献「CT撮像技術学」(放射線技術学シリーズ,日本放射線技術学会監修,辻岡勝美・花井耕造共編,オーム社)等を参照されたい。
本発明によれば、各設定管電圧について、欠落したビューに対応する投影データを補間してからファンパラ変換を行うのではなく、ファンパラ変換時に、補間データを含まない実測されたファンビーム投影データのデータ値だけを用いて加重加算処理を行い、欠落したビューを含む全ビューに対してパラレルビーム投影データを算出する。これにより、ファンパラ変換前に行うべき欠落したビューに対する投影データの補間を排除し、計算量を減らすことができ、X線管電圧を複数の設定管電圧に1または数ビュー単位にて繰り返し切り換えながらスキャンして断層像を再構成する撮像方法を用いる場合において、被検体への被曝量を増大させることなく、断層像をより高速に再構成することが可能となる。
これより、本発明にかかる実施の形態について説明する。
まず、本実施形態にかかるX線CT装置1の全体構成について説明する。
図1は、X線CT装置1の外観図である。図1に示すように、本装置1は、走査ガントリ(gantry)(データ収集系)2、撮像テーブル(table)3、および操作コンソール(console)4を有する。
なお、ここでは、説明を容易にするため、鉛直方向をy方向(上向きを+方向とする)、撮像テーブル3の長手方向をz方向(走査ガントリ2から離れる向きを+方向とする)、y方向とz方向とに垂直な方向をx方向(図中、右手前側への向きを+方向とする)とする。
走査ガントリ2は、撮像空間である空洞部を挟んで相対向するX線管とX線検出器とを含む不図示のX線撮像系を有している。走査ガントリ2は、このX線撮像系を、空洞部に搬送された被検体の回りで回転させて被検体をスキャンし、投影データを収集する。
撮像テーブル3は、z方向に移動可能な天板を有しており、被検体をこの天板に載置して天板を移動させることにより、被検体を走査ガントリ2の空洞部に搬送する。
操作コンソール4は、操作者の入力情報に基づいて走査ガントリ2および撮像テーブル3を制御し、走査ガントリ2から投影データを得て被検体の断層像を再構成する。
図2は、X線CT装置1の全体構成を示すブロック(block)図である。走査ガントリ2は、X線管21、コリメータ22(collimator)およびX線検出器23等を含み、X線照射・検出装置を構成する。X線管21から放射されるX線は、コリメータ22により、例えば扇状のファンビームX線となり、X線検出器23に照射される。
X線検出器23は、ファンビームX線の広がり方向に円弧状およびアレイ(array)状に配列された複数のX線検出素子を有する多チャンネル検出器である。
X線検出器23にはデータ収集部24が接続されている。データ収集部24は、検出器アレイを構成する個々のX線検出素子の検出データを収集する。X線管21からのX線の照射は、走査ガントリ2内のX線コントローラ(controller)25によって制御される。
以上の、X線管21からX線コントローラ25までのものが、走査ガントリ2の回転部26に搭載されている。ここで、被検体は、回転部26の中心に位置する空洞部内の天板31上に、横臥状態で載置される。回転部26は、回転コントローラ25により制御されつつ回転し、X線管21からX線を照射し、X線検出器23において被検体の透過X線を検出する。
操作コンソール4は、コンソール制御部41、データ収集バッファ(buffer)42、入出力部43、記憶部44等を含む。コンソール制御部41にはデータ収集バッファ42が接続されており、さらにデータ収集バッファ42は、走査ガントリ2のデータ収集部24に接続されている。ここで、データ収集部24で収集されたデータがデータ収集バッファ42を通じてコンソール制御部41に入力される。
コンソール制御部41は、データ収集バッファ42を通じて収集した透過X線信号すなわち投影データを用いて断層像を再構成する。コンソール制御部41には、また、記憶部44が接続されている。記憶部44は、データ収集バッファ42に収集された投影データや再構成された断層像の情報および本装置の機能を実現するためのプログラム等を記憶する。
また、コンソール制御部41には、入出力部43が接続されている。入出力部43は、表示装置および操作装置を有し、コンソール制御部41から出力される断層像の情報やその他の情報を表示する。入出力部43は、操作者によって操作され、各種の指示や情報等を操作装置からコンソール制御部41に入力する。操作者は表示装置を使用してインタラクティブ(interactive)に本装置1を操作する。
また、コンソール制御部41には、撮像テーブル3が接続されており、撮像テーブル3の高さ制御および天板の位置制御等を行う。これにより、天板上の被検体を、最適な画像取得位置に配置する。
なお、コンソール制御部41は、本発明におけるデータ変換手段および再構成手段の一例である。
これより、X線CT装置1による断層像再構成処理について説明する。
図3は、X線CT装置1による断層像再構成処理の流れを示すフローチャート(flowchart)である。また、図4は、この断層像再構成処理におけるデータ変換の様子を示す図である。
ステップS1では、デュアルエネルギー(dual energy)撮像を行う。ここでは、図5に示すように、X線管21のX線焦点Fを撮像空間の周りで回転させ、X線管電圧を低い設定管電圧80kVと高い設定管電圧140kVとに1ビュー毎に交互に切り換えながら、画像再構成領域SFOV(回転部26の回転中心ISOを中心とする撮像視野に相当する領域)にファンビームX線Xfbを照射して、ハーフスキャン(half scan)に相当するNビュー分のスキャンを行う。例えば、ビュー番号が、i,i+1,i+2,i+3,・・・と変化するとき、X線管電圧が、80kV,140kV,80kV,140kV,・・・と変化するようX線管電圧を切り換えてスキャンする。なお、スキャンとしては、例えば、アキシャルスキャン(axial scan)やヘリカルスキャン(helical scan)、シングルスライス(single slice)やマルチスライス(multi slice)等を考えることができるが、ここでは、被検体の同一部位に対するアキシャルスキャンとし、シングルスライスの投影データを収集するものとする。
このようなデュアルエネルギー撮像により、図4の第1段目に示すような、設定管電圧80kVのファンビーム投影データと設定管電圧140kVのファンビーム投影データとが交互に並ぶNビュー分のファンビーム投影データPSを収集する。ファンビーム投影データとは、図6に示すように、投影データの各データ値に対応するパス、すなわち画像再構成領域SFOVを通過するX線のパスPtがファンビーム状となる投影データである。
図7は、ファンビーム投影データPSの拡大模式図である。図7において、横軸はX線検出器23の円弧状のチャネル方向における位置、縦軸はビュー番号、黒丸pはファンビーム投影データを構成する実測されたデータ値である。横一列に並んだ黒丸のデータ値は、1つのビューのファンビーム投影データを構成する。例えば、図中の矢印H(i)上に並ぶデータ値は、ビュー番号iに対応する設定管電圧80kVのファンビーム投影データPf80(i)を構成しており、矢印H(i+a)上に並ぶデータ値は、ビュー番号i+aに対応する設定管電圧140kVのファンビーム投影データPff140(i+a)を構成している。
ステップS2では、ファンビーム投影データPSから、図4の第2段目の左に示すような、設定管電圧80kVに対応するN/2ビュー分のファンビーム投影データPSf80,N/2を抽出し、ファンパラ変換処理およびチャネル方向等間隔化処理を行う。
ここで、本実施形態におけるファンパラ変換処理について説明する。
ファンパラ変換処理は、ファンビーム投影データをパラレルビーム投影データに変換する処理であるが、ここでは、設定管電圧80kVに対応するN/2ビュー分のファンビーム投影データに含まれるデータ値同士を加重加算処理(重み付け加算処理)することにより、欠落ビューを含む全Nビュー分のパラレルビーム投影データを算出する。なお、パラレルビーム投影データとは、図8に示すように、投影データの各データ値に対応するパス、すなわち画像再構成領域SFOVを通過するX線のパスPtがパラレルビーム状となる投影データである。
図9は、設定管電圧80kVのファンビーム投影データPSf80,N/2に対するファンパラ変換処理を説明するための図である。図9において、横軸はX線検出器23の円弧状のチャネル方向における位置、縦軸はビュー番号、黒丸は設定管電圧80kVのファンビーム投影データを構成する実測されたデータ値である。また、斜め矢印は、パスの方向が同じになるデータ値を貫くよう設けられたものであり、1つの斜め矢印上に並ぶデータ値が1つのビューのパラレルビーム投影データを構成する。例えば、図中の斜め矢印A(i+2a)上に並ぶデータ値はビュー番号i+2aに対応するパラレルビーム投影データPp80(i+2a)を示しており、斜め矢印A(i+3a)上に並ぶデータ値はビュー番号i+3aに対応するパラレルビーム投影データPp80(i+3a)を示している。なお、ここで、aは適当な自然数であり、2aは2×aを意味する。
本ステップにおけるファンパラ変換処理は、この図9を参照して説明すると、ファンビーム投影データを構成する黒丸のデータ値に基づいて、各斜め矢印上に並ぶデータ値を求める処理である。ここでは、斜め矢印上の各位置、例えばX線検出器23の円弧状のチャネル方向における各位置に対応するデータ値のうち、黒丸のデータ値と重複しない白丸で表されたデータ値を求める。白丸のデータ値は、その白丸のデータ値のビュー(第1のビュー)に近接する複数のビュー(第2のビュー)のファンビーム投影データに含まれる黒丸のデータ値同士を、白丸のデータ値と黒丸のデータ値との間の距離に基づく加重加算係数を用いて加重加算処理することにより得られる。
例えば、ビュー番号i+2aに対応する斜め矢印A(i+2a)上のチャネルtに対応する白丸のデータ値pp80(i+2a,t)は、次式で表される加重加算処理により求める。
(数1)
p80(i+2a,t)=
W1(i+2a,t)×pf80(i,t)+W2(i+2a,t)×pf80(i+2a,t)
但し、W1(i+2a,t)=d2(i+2a,t)/(d1(i+2a,t)+d2(i+2a,t)),
W2(i+2a,t)=d1(i+2a,t)/(d1(i+2a,t)+d2(i+2a,t))
…(数式1)
ここで、pf80(i,t)はビュー番号i,チャネルtに対応する黒丸のデータ値、pf80(i+2a,t)はビュー番号i+2a,チャネルtに対応する黒丸のデータ値、W1(i+2a,t),W2(i+2a,t)は加重加算係数、d1(i+2a,t)はデータ値pp80(i+2a,t)とpf80(i,t)との間の距離、d2(i+2a,t)はデータ値pp80(i+2a,t)とpf80(i+2a,t)との間の距離である。
また例えば、ビュー番号i+3aに対応する斜め矢印A(i+3a)上のチャネルtに対応する白丸のデータ値pp80(i+3a,t)は、次式で表される加重加算処理により求める。
(数2)
p80(i+3a,t)=
W1(i+3a,t)×pf80(i,t)+W2(i+3a,t)×pf80(i+2a,t)
但し、W1(i+3a,t)=d2(i+3a,t)/(d1(i+3a,t)+d2(i+3a,t)),
W2(i+3a,t)=d1(i+3a,t)/(d1(i+3a,t)+d2(i+3a,t))
…(数式2)
ここで、pf80(i,t)はビュー番号i,チャネルtに対応する黒丸のデータ値、pf80(i+2a,t)はビュー番号i+2a,チャネルtに対応する黒丸のデータ値、W1(i+3a,t),W2(i+3a,t)は加重加算係数、d1(i+3a,t)はデータ値pp80(i+3a,t)とpf80(i,t)との間の距離、d2(i+3a,t)はデータ値pp80(i+3a,t)とpf80(i+2a,t)との間の距離である。
このようにして、各斜め矢印、例えば、A(i+2a),・・・,A(i+3a),・・・について、斜め矢印上の各白丸のデータ値を求めると、図4の第3段目の左に示すような、設定管電圧80kVに対応するNビュー分のパラレルビーム投影データPSp80,Nが得られる。図10は、パラレルビーム投影データPSp80,Nの拡大模式図である。図10において、斜め矢印上に並んだ黒丸および白丸のデータ値は、1つのビューのパラレルビーム投影データを構成する。例えば、図中の斜め矢印A(i+2a)上に並ぶデータ値は、ビュー番号i+2aに対応する管電圧80kVのパラレルビーム投影データPp80(i+2a)を構成しており、斜め矢印A(i+3a)上に並ぶデータ値は、ビュー番号i+3aに対応する設定管電圧80kVのパラレルビーム投影データPp140(i+3a)を構成している。
次に、本実施形態におけるチャネル方向等間隔化処理について説明する。
チャネル方向等間隔化処理は、パラレルビーム投影データを等間隔パラレルビーム投影データに変換する処理であるが、ここでは、設定管電圧80kVに対応するパラレルビーム投影データPSp80,Nに含まれるデータ値同士を加重加算処理することにより、等間隔パラレルビーム投影データPSps80,Nを生成する。なお、等間隔パラレルビーム投影データとは、図11に示すように、投影データの各データ値に対応するパス、すなわち画像再構成領域SFOVを通過するX線のパスPtが、画像再構成空間SFOVにおける直線状のチャネル方向CH′において等間隔となるパラレルビーム投影データである。
上記のファンパラ変換により、パラレルビーム投影データのデータ値に対応するパスがX線検出器23の円弧状のチャネル方向において等間隔に並ぶようファンパラ変換すると、図8に示すように、データ値に対応するパスは、画像再構成空間SFOVの直線状のチャネル方向において不等間隔となる。しかし、本実施形態のように、フィルタ逆投影法により画像再構成する場合、不等間隔パラレルビーム投影データを用いると計算上の不都合が生じる。そこで、フィルタ逆投影法を用いる場合には、その不都合をなくすため、チャネル方向等間隔化処理を行う。
図12は、設定管電圧80kVのパラレルビーム投影データPSp80,Nに対するチャネル方向等間隔化処理を説明するための図である。図12において、各斜め矢印上に並ぶ黒丸および白丸実線のデータ値は、先に求めたパラレルビーム投影データPSp80,Nを構成するパラレルビーム投影データのデータ値である。
本ステップにおけるチャネル方向等間隔化処理は、この図12を参照して説明すると、斜め矢印上に並ぶ黒丸および白丸実線のデータ値に基づいて、その斜め矢印上において中央付近で密になり外側付近で疎になるように並ぶデータ値を求める処理である。ここでは、斜め矢印上において中央付近で密になり外側付近で疎になるように並ぶデータ値のうち、黒丸または白丸実線のデータ値と重複しない白丸破線で表されたデータ値を求める。白丸破線のデータ値は、その白丸破線のデータ値に近接する複数の黒丸または白丸実線のデータ値を、白丸破線のデータ値とその黒丸または白丸実線のデータ値との間の距離に基づく加重加算係数を用いて加重加算することにより得られる。
このようにして、各ビューに対応する各斜め矢印、例えば、A(i+2a),・・・,A(i+3a),・・・について、斜め矢印上の各白丸破線のデータ値を求めると、図4の第4段目の左に示すような、設定管電圧80kVに対応するNビュー分の等間隔パラレルビーム投影データPSps80,Nが得られる。図13は、等間隔パラレルビーム投影データPSps80,Nの拡大模式図である。図13において、斜め矢印上に並んだ黒丸、白丸実線および白丸破線のデータ値は、1つのビューの等間隔パラレルビーム投影データを構成する。例えば、図中の斜め矢印A(i+2a)上に並ぶデータ値は、ビュー番号i+2aに対応する設定管電圧80kVの等間隔パラレルビーム投影データPps80(i+2a)を構成しており、斜め矢印A(i+3a)上に並ぶデータ値は、ビュー番号i+3aに対応する設定管電圧80kVの等間隔パラレルビーム投影データPp140(i+3a)を構成している。
ステップS3では、設定管電圧80kVの場合と同様に、投影データPSから、図4の第2段目の右に示すような、設定管電圧140kVに対応するN/2ビュー分のファンビーム投影データPSf140,N/2を抽出し、ファンパラ変換処理およびチャネル方向等間隔化処理を行う。これにより、図4の第3段目の右に示すような、設定管電圧140kVのパラレルビーム投影データPSp140,Nが得られ、その後、図4の第4段目の右に示すような、設定管電圧140kVの等間隔パラレルビーム投影データPSps140,Nが得られる。
ステップS4では、投影データの加重加算処理を行う。すなわち、図4に示すように、設定管電圧80kVに対応する等間隔パラレルビーム投影データPSps80,Nと、設定管電圧140kVに対応する等間隔パラレルビーム投影データPSps140,Nとを所定の加重加算係数W1,W2を用いて加重加算処理し、処理済み投影データPS1を得る。これを式で表すと次式のようになる。
(数3)
PS1=W1×PSps80,N+W2×PSps140,N …(数式3)
このとき、加重加算係数W1,W2を調整することで、X線管電圧を80kVや140kVとは異なる他のX線管電圧に設定したときと同等の投影データや、再構成したときに特定の物質が強調される断層像が得られるような投影データを得ることができる。また、この投影データの加重加算において、1次の項だけでなく、高次の項、例えば、W3×PSps80,N×PS ps140,Nの項やW4×PSps80,N×PSps140,Nの項、W5×Sps80,N×(PSps140,N2の項やW6×(Sps80,N2×PSps140,Nの項などを加えると、ビームハードニング(beam hardening)補正等の非線形処理を同時に行うこともできる。
ステップS5では、画像再構成処理を行う。すなわち、ステップS4で得られた処理済み投影データPS1に対してフィルタ逆投影法による画像再構成処理を施し、断層像を再構成する。再構成された断層像は、例えば、入出力部43によって出力表示される。
このように、本実施形態によれば、各設定管電圧について、欠落したビューに対応する投影データを補間してからファンパラ変換を行うのではなく、ファンパラ変換時に、補間データを含まない実測されたファンビーム投影データのデータ値だけを用いて加重加算処理を行い、欠落したビューを含む全ビューに対してパラレルビーム投影データを算出する。これにより、ファンパラ変換前に行うべき欠落したビューに対する投影データの補間を排除し、計算量を減らすことができ、X線管電圧を複数の設定管電圧に1または数ビュー単位にて繰り返し切り換えながらスキャンして断層像を再構成する撮像方法を用いる場合において、被検体への被曝量を増大させることなく、断層像をより高速に再構成することが可能となる。
また、本実施形態によれば、全ビュー分のパラレルビーム投影データを得る上で、投影データによる加重加算処理を複数の段階、例えば欠落ビューに対するファンビーム投影データの補間とファンパラ変換とに分けて行う必要がないため、加重加算処理を重ねて行うことによる投影データの精度低下のリスクを抑えることが可能となる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、ファンパラ変換処理とチャネル方向等間隔化処理とを別々に行っているが、これらの処理をアルゴリズム(algorithm)上1つにまとめ、1回の加重加算処理で行うようにしてもよい。すなわち、収集されたファンビーム投影データのうち、同一の設定管電圧に対応するビューのファンビーム投影データに含まれるデータ値同士を加重加算処理することにより、設定管電圧80kVおよび140kVの各々について、データ値に対応するパスがチャネル方向に等間隔に並ぶ等間隔パラレルビーム投影データで構成される、Nビュー分の等間隔パラレルビーム投影データを算出するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、チャネル方向等間隔化処理により得られた等間隔パラレルビーム投影データに基づいて、フィルタ逆投影法により断層像を再構成しているが、チャネル方向等間隔処理を行う前の(不等間隔)パラレルビーム投影データに基づいて、重畳逆投影法により断層像を再構成するようにしてもよい。このようにすれば、フィルタ逆投影法を使わないので、チャネル方向等間隔化処理を行わなくても不都合なく断層像を再構成することができる。
また、上記の実施形態では、シングルスライスに対応する投影データを扱っているが、もちろんマルチスライス(multi slice)に対応する投影データであってもよい。この場合には、ファンパラ変換処理やチャネル方向等間隔化処理におけるデータ値の加重加算処理では、スライス方向を考慮した3次元的な加重加算処理を行い、断層像を再構成する際には3次元画像再構成処理を行うようにする。
また、上記の実施形態では、設定管電圧80kVに対応するパラレルビーム投影データPSps80,Nと、設定管電圧140kVに対応するパラレルビーム投影データPSps140,Nとを加重加算処理して処理済み投影データPS1を得、これを基に画像再構成処理して断層像を再構成しているが、設定管電圧80kVに対応するパラレルビーム投影データPSps80,Nと、設定管電圧140kVに対応するパラレルビーム投影データPSps140,Nとの比を表す比投影データを算出し、比投影データを基に画像再構成処理して物質強調画像である断層像G80/140を得るようにしてもよい。あるいは、設定管電圧80kVに対応するパラレルビーム投影データPSps80,Nに基づいて断層像G80を再構成するとともに、設定管電圧140kVに対応するパラレルビーム投影データPSps140,Nに基づいて断層像G140を再構成し、断層像G80とG140との比画像を物質強調画像して得るようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、X線管電圧を2種類の設定管電圧に切り換えているが、もちろん、3種類以上の設定管電圧に切り換えてもよい。また、切り換えパターンも、1ビュー単位で切り換えるパターンに限定されず、2以上の所定ビュー数単位にて切り換えるパターンであってもよいし、第1の管電圧で1ビュー分、第2の管電圧で2ビュー分というように切り換えてもよい。
また、上記の実施形態では、ファンパラ変換処理において、求めるべきデータ値のビューの両隣のビューに対応する投影データに含まれるデータ値を加重加算処理して、その求めるべきデータ値を求めているが、両隣のビューだけでなく、さらにその隣のビューを含めた複数ビューのデータ値を基に加重加算処理するようにしてもよい。この場合、通常通り欠落ビューに対応する投影データの補間とファンパラ変換とでデータ値の加重加算処理をそれぞれ行うと、算出されるデータ値の精度が悪くなるが、前述の通り、上記の実施形態では、ファンパラ変換前の欠落ビューに対応する投影データの補間が少ないため、算出されるデータ値の精度が劣化せず、再構成される断層像の画質の悪化、例えば空間分解能の劣化等を抑制することができる。
また、コンピュータを、上記のファンパラ変換処理やチャネル方向等間隔化処理、さらには、投影データの加重加算処理、画像再構成処理等を行う画像再構成装置として機能させるためのプログラムも、本発明の一実施形態である。
本発明の一実施形態であるX線CT装置1の外観図である。 X線CT装置1の全体構成を示すブロック図である。 X線CT装置1による断層像再構成処理の流れを示すフローチャートである。 断層像再構成処理におけるデータ変換の様子を示す図である。 X線CT装置1によるデュアルエネルギー撮像を説明するための図である。 ファンビーム投影データを説明するための図である。 ファンビーム投影データPSの拡大模式図である。 パラレルビーム投影データを説明するための図である。 ファンパラ変換処理を説明するための図である。 パラレルビーム投影データPSp80,Nの拡大模式図である。 等間隔パラレルビーム投影データを説明するための図である。 チャネル方向等間隔化処理を説明するための図である。 等間隔パラレルビーム投影データPSps80,Nの拡大模式図である。 管電圧高速スイッチング法を用いた撮像技法における一般的なデータ変換の様子を示す図である。
符号の説明
1 X線CT装置
2 走査ガントリ
3 撮像テーブル
4 操作コンソール
21 X線管
22 コリメータ
23 X線検出器
24 データ収集部
25 X線コントローラ
26 回転部
27 回転コントローラ
41 コンソール制御部
42 データ収集バッファ
43 入出力部
44 記憶部

Claims (10)

  1. X線管電圧を複数の設定管電圧に1または複数のビュー単位にて繰り返し切り換えながら複数ビューについて被検体をスキャンすることにより、前記複数の設定管電圧の各々について、欠落ビューを挟んで存在する前記複数ビューより少ない所定数分のビューのファンビーム投影データを収集するデータ収集系を備えるX線CT装置であって、
    同一の設定管電圧について収集された前記所定数分のビューのファンビーム投影データのデータ値を加重加算処理することにより、該同一の設定管電圧について前記欠落ビューを含む前記複数ビュー分のパラレルビーム投影データを算出するデータ変換手段を備えるX線CT装置。
  2. 前記データ変換手段は、さらに、前記パラレルビーム投影データのデータ値を加重加算処理することにより、等間隔パラレルビーム投影データを算出する請求項1に記載のX線CT装置。
  3. X線管電圧を複数の設定管電圧に1または複数のビュー単位にて繰り返し切り換えながら複数ビューについて被検体をスキャンすることにより、前記複数の設定管電圧の各々について、欠落ビューを挟んで存在する前記複数ビューより少ない所定数分のビューのファンビーム投影データを収集するデータ収集系を備えるX線CT装置であって、
    同一の設定管電圧について収集された前記所定数分のビューのファンビーム投影データのデータ値を加重加算処理することにより、該同一の設定管電圧について前記欠落ビューを含む前記複数ビュー分の等間隔パラレルビーム投影データを算出するデータ変換手段を備えるX線CT装置。
  4. 前記データ変換手段は、前記複数の設定管電圧の各々について、前記複数ビュー分のパラレルビーム投影データを算出しており、
    前記複数の設定管電圧の各々に対応する前記複数ビュー分のパラレルビーム投影データ同士を加重加算処理することにより、前記複数ビュー分の処理済投影データを得、該処理済投影データに基づいて重畳逆投影法により断層像を再構成する再構成手段をさらに備える請求項1に記載のX線CT装置。
  5. 前記データ変換手段は、前記複数の設定管電圧の各々について、前記複数ビュー分の等間隔パラレルビーム投影データを算出しており、
    前記複数の設定管電圧の各々に対応する前記複数ビュー分の等間隔パラレルビーム投影データ同士を加重加算処理することにより、前記複数ビュー分の処理済投影データを得、該処理済投影データに基づいてフィルタ逆投影法により断層像を再構成する再構成手段をさらに備える請求項2または請求項3に記載のX線CT装置。
  6. 前記再構成手段は、1次または高次の加重加算処理を行う請求項4または請求項5に記載のX線CT装置。
  7. 前記データ変換手段は、パラレルビーム投影データを、該パラレルビーム投影データのビューに近接する複数のビューのファンビーム投影データに含まれるデータ値同士を加重加算処理することにより算出する請求項1または請求項2に記載のX線CT装置。
  8. 前記データ変換手段は、等間隔パラレルビーム投影データを、該等間隔パラレルビーム投影データのビューに近接する複数のビューのファンビーム投影データに含まれるデータ値同士を加重加算処理することにより算出する請求項3に記載のX線CT装置。
  9. X線管電圧を複数の設定管電圧に1または複数のビュー単位にて繰り返し切り換えながら複数ビューについて被検体をスキャンすることにより、同一の設定管電圧について収集された、欠落ビューを挟んで存在する前記複数ビューより少ない所定数分のビューのファンビーム投影データを受け取るステップと、
    前記所定数分のビューのファンビーム投影データのデータ値を加重加算処理することにより、前記欠落ビューを含む前記複数ビュー分のパラレルビーム投影データを算出するステップとをコンピュータに実行させるプログラム。
  10. X線管電圧を複数の設定管電圧に1または複数のビュー単位にて繰り返し切り換えながら複数ビューについて被検体をスキャンすることにより、同一の設定管電圧について収集された、欠落ビューを挟んで存在する前記複数ビューより少ない所定数分のビューのファンビーム投影データを受け取るステップと、
    前記所定数分のビューのファンビーム投影データのデータ値を加重加算処理することにより、前記欠落ビューを含む前記複数ビュー分の等間隔パラレルビーム投影データを算出するステップとをコンピュータに実行させるプログラム。
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