JP2010104293A - マメ科レンリソウ属の花弁の花色成分、芳香成分、および、ポリフェノールを含有する酒類の製造方法及び酒類 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 マメ科レンリソウ属の植物、特にスイートピー、の花弁を主原料として含む原料を、エタノール含有液体に浸漬することで、花色成分、芳香成分、および、抗酸化作用及び抗癌作用を有するフラボノール配糖体を抽出し、;当該得られたエタノール抽出液を含有させることを特徴とする、酒類の製造方法、を提供する。
【選択図】 なし
Description
また、植物由来の原料として添加した果実酒や薬草酒には種々のものが知られており、薬用として飲用されているものもある。またさらに、薬効の強い成分を含有する様々な原料を混合して調合し、薬効を期待して飲用するいわゆる漢方の薬用酒があるが、色合い香味を嗜むというよりは、薬として服用するのに近い飲料である(例えば、非特許文献1参照)。
また、優れた薬効を期待する場合、特に漢方など知られている薬効成分を含有させる場合には、多くの種類の原料が必要となる。
現在、スイートピーは観賞用花卉が中心であり、そのうち低品質の観賞用スイートピーの花については、破棄されているのが現状である。さらに、農薬・肥料など環境に対する負荷を自ら管理・報告する花卉生産者の認証プログラム(M P S : Milleu Programma Sierteelt)が導入され、今後さらに選別段階で破棄される量が増える可能性があるため、破棄される植物を有効利用する用途が求められている。
また、スイートピーの花弁には、‘抗酸化作用および抗癌作用を有する成分’が含有されることが知られており(園芸学会 平成17年度秋季大会(宮城)講演要旨、p.239(2005))、その主要な機能性成分であるポリフェノールの種類も特定されている(3rd International Conference on Polyphenols and Health: Program & Abstracts, p304 (2007))。
請求項2に係る発明は、前記原料が、前記植物の花弁のみからなる原料である、請求項1に記載の酒類の製造方法、に関するものである。
請求項3に係る発明は、前記植物が、スイートピーである、請求項1又は2のいずれかに記載の酒類の製造方法、に関するものである。
請求項4に係る発明は、前記植物が、前記花色成分、芳香成分、および、抗酸化作用及び抗癌作用を有するフラボノール配糖体、のいずれか1以上の含有タイプが異なる、2種類以上のスイートピー品種である、請求項1〜3のいずれかに記載の酒類の製造方法、に関するものである。
請求項5に係る発明は、前記フラボノール配糖体が、ケンフェロール−3−O−ラムノシド、ケルセチン−3−O−ラムノシド、および、ミリセチン−3−O−ラムノシド、からなる群の1以上のものである、請求項1〜4のいずれかに記載の酒類の製造方法、に関するものである。
請求項6に係る発明は、前記エタノール含有液体のエタノール濃度が、10%以上である、請求項1〜5のいずれかに記載の酒類の製造方法、に関するものである。
請求項7に係る発明は、前記エタノール含有液体への浸漬時間が、1時間以上である、請求項1〜6のいずれかに記載の酒類の製造方法、に関するものである。
請求項8に係る発明は、前記酒類が、前記得られたエタノール抽出液に含まれるエタノール以外のエタノールを含まないものである、請求項1〜7のいずれかに記載の酒類の製造方法、に関するものである。
請求項9に係る発明は、前記酒類がリキュールである、請求項1〜8のいずれかに記載の酒類の製造方法、に関するものである。
請求項10に係る発明は、請求項1〜9のいずれかの方法により製造された酒類、に関するものである。
具体的には、本発明は、‘リキュールとして飲用可能な程度の美しい色合いと香味を有し’、且つ同時に‘抗酸化作用及び抗癌作用を有する薬効成分を含有する’酒類を、‘1種類の天然原料をエタノール含有液体に浸漬するだけで’製造することを可能とする。
本発明は、マメ科レンリソウ属の植物の花弁を主原料として含む原料を、エタノール含有液体に浸漬することで、花色成分、芳香成分、および、抗酸化作用及び抗癌作用を有するフラボノール配糖体(以下、これらを単に「エタノール抽出成分」という場合がある)を抽出し、;当該得られたエタノール抽出液を含有させることを特徴とする、酒類の製造方法と、この方法により製造された酒類とに関するものである。
特には、花弁の含有率が高いものが好ましく、花全体(ガク片、花弁、雄蕊、を含んだ花全体)のみを用いるもの、さらには‘花弁のみ’を用いるものであることが、製造された酒類の色合い、香味の点で好適である。
特に、「スイートピー」は、‘様々な花色や香を有する多くの品種’が観賞用として栽培されており、‘抗酸化作用および抗癌作用を有する成分’が含有されることが知られており、本発明の原料として用いるのに最適である。また可食花としての食歴があり、食材として用いた時の安全性が確認されている点や、大量に廃棄されている観賞用としては低品質の花を利用できる点(バイオリサイクルの点)でも、好適である。
また、「芳香成分」としては、具体的にはゲラニオール、ネロール、リナロール、フェニルアセトアルデヒド、インドールなどを挙げることができる。花の香は、この芳香成分の種類と割合によって由来するものである。
さらに、「抗酸化作用及び抗癌作用を有するフラボノール配糖体」としては、具体的には、ケンフェロール−3−O−ラムノシド、ケルセチン−3−O−ラムノシド、および、ミリセチン−3−O−ラムノシドなどを挙げることができる。なお、これらの分子は、いずれも、抗酸化作用及び抗癌作用を有するものである。
なお、ここで‘フラボノール配糖体’とは、ポリフェノールの一種である。抗酸化作用及び抗癌作用以外にも、さらなる薬効(例えば、抗腫瘍作用、抗アレルギー作用、花粉症予防作用、脂肪吸収の抑制作用、血管強化作用、抗炎症作用、血圧上昇抑制作用、抗骨粗しょう症、抗糖尿病、抗ニキビ作用、抗シワ作用、美白作用など)を有するフラボノール配糖体の分子種も存在する。
本発明では、2種類以上の上記植物種や品種、具体的には「花色成分、芳香成分、および、抗酸化作用及び抗癌作用を有するフラボノール配糖体、のいずれか1以上、の含有タイプが異なる2種類以上のスイートピー品種」、を用いることで、製造される酒類の‘色合い’や‘香味’を調節することが可能となる。また、抗酸化作用及び抗癌作用以外のさらなる‘薬効’を付加することも可能となる。
また、花弁は、そのままの形状のままで用いることもできるが、抽出効率の点から、細断、粉砕、して用いることが好ましい。
なお、好ましくは10〜60g、さらに好ましくは20〜60g、最も好ましくは40g付近、であることが、用いる花弁重量あたりのエタノール抽出成分の抽出効率(特に花弁重量あたりのポリフェノールの抽出効率)の点で望ましい。
なお、エタノール含有液体の種類としては、含水エタノールであっても、すでに調製された酒類(具体的には、焼酎、ウォッカ、ジン、ウイスキー、ブランデーなどの蒸留酒;、または日本酒;など)であってもよい。
また、エタノール含有液体に対する前記原料を浸漬する時間(抽出時間)としては、10分間以上浸漬することで、ある程度の前記エタノール抽出成分(24時間浸漬した場合の6〜7割)を抽出することは可能である。
好ましくは1時間以上(24時間浸漬した場合の約9割)、さらに好ましくは12時間以上(24時間浸漬した場合とほぼ同量)浸漬することが、前記エタノール抽出成分の抽出効率(特にポリフェノールの抽出効率)の点で好適である。
また、新たに酒類(例えば、蒸留酒である焼酎、ウォッカ、ジン、ウイスキー、ブランデー;、または日本酒;など)を加えたものを、本発明の酒類とすることもできる。
また、所望により、風味添加物(蜂蜜、ブランデー、ビタミンC、クエン酸等)、保存料(ソルビン酸カリウム等)などを添加することもできる。
なお、糖類、風味添加物、保存料などの添加は、上記エタノール抽出工程における原料添加時に行ってもよく、原料の浸漬後に行うこともできる。
なお、本発明の酒類の製造方法は、‘1種類の天然原料(上記花弁)をエタノール含有液体に浸漬するだけで’前記エタノール抽出成分を抽出することが可能であり、「色素、香料、薬効成分を新たに添加することなく極めて簡便に」行うことができるものである。
スイートピー花弁からのポリフェノールの抽出効率について、エタノール濃度が及ぼす影響を調べた。(なお、以下、エタノール濃度について「%」と記載されている場合は、「v/v%」を意味するものである。)
約2mm程度に細断したスイートピー(品種:ファーストレディー)の乾燥花弁各10gを、図1に記載のエタノール濃度の各含水エタノール(エタノール濃度10,20,30,40,50,60,70%)300m1に浸漬し、15℃で暗所内に1日間静置した。
静置後、フィルター(コーヒー用のネルフィルター)で濾過して、‘スイートピー花弁からのエタノール抽出成分を含有する各エタノール抽出液’を得た。
ポリフェノール量の測定は、フォーリンチオカルト法により行った。まず、マイクロプレートにサンプル液25μLを入れ、濃縮乾固して蒸留水25μLに置換した。
次に、蒸留水で10倍希釈したフェノール試薬125μLを加え、3分間攪拌した後、さらに10%炭酸ナトリウム溶液125μLを添加し、15分間攪拌した。
その後、吸光マイクロプレートリーダーを使用して600nmで吸光度を測定し、測定した吸光度から試料液中に含まれるクロロゲン酸相当量を計算することで、総ポリフェノール量を算出した。結果を図1に示す。
従って、‘スイートピー花弁からのポリフェノールの抽出効率’は、エタノール濃度が30%以上(30〜70%)の含水エタノールを用いて浸漬(抽出)を行った時に、最大となることが示された。
スイートピー花弁からのポリフェノールの抽出効率について、原料である花弁の添加量が及ぼす影響を調べた。
約2mm程度に細断したスイートピー(品種:ファーストレディー)の乾燥花弁について、図2に記載の各量(10,20,40,60g)を、エタノール濃度35%(アルコール分35度)のホワイトリカー(焼酎乙類に相当する蒸留酒)1Lに浸漬し、15℃で暗所内に1日間静置した。
静置後、フィルター(コーヒー用のネルフィルター)で濾過して、‘スイートピー花弁からのエタノール抽出成分を含有するエタノール抽出液’を得た。
そして、乾燥花弁を10g/L添加した時の花弁重量あたりの総ポリフェノールの抽出効率を100として、各添加量を添加した時の抽出効率を算出した。結果を図2に示す。
その結果、乾燥花弁10g/Lを添加した時に比べて、乾燥花弁20g/Lおよび60g/Lを添加した時には、花弁重量あたり約1.6〜1.7倍のポリフェノールが抽出できることが示された。特に、乾燥花弁40g/Lを添加した時には、花弁重量あたり約2.2倍のポリフェノールが抽出できることが示された。
従って、‘スイートピー花弁からの総ポリフェノールの花弁重量あたりの抽出効率’は、乾燥花弁40g/Lを添加して浸漬(抽出)した時に最大となることが示された。
スイートピー花弁からのポリフェノールの抽出効率について、浸漬時間(抽出時間)が及ぼす影響を調べた。
約2mm程度に細断したスイートピー(品種:ファーストレディー)の乾燥花弁各10gを、エタノール濃度35%(アルコール分35度)のホワイトリカー(焼酎乙類に相当する蒸留酒)300mLに浸漬し、15℃で暗所内に、図3に示す各時間(10分、30分、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、24時間)静置した。
静置後、フィルター(コーヒー用のネルフィルター)で濾過して、‘スイートピー花弁からのエタノール抽出成分を含有するエタノール抽出液’を得た。
その結果、1,2,4,8時間浸漬した時のエタノール抽出液には、各約1.49mg/ml,1.52mg/ml,1.55mg/ml,1.58mg/ml(24時間浸漬した時の各約92,94,96%)のポリフェノールが含有されることが示された。
そして、12時間浸漬した時のエタノール抽出液には、約1.67mg/ml(24時間浸漬した時とほぼ同量(約102%))のポリフェノールが含有されることが示された。
なお、1時間より短い時間(10分、30分)しか浸漬しなかった場合、含有される総ポリフェノール量が大きく減少することが示された。
約2mm程度に細断したスイートピー(品種:ファーストレディー,舞姫,イースターパレード)の各々の乾燥花弁各10gを、エタノール濃度35%(アルコール分35度)のホワイトリカー(焼酎乙類に相当する蒸留酒)300m1に浸漬し、次いで、砂糖25g、トレハロース10gを添加混合し、15℃で暗所内に1日間静置した。
静置後、フィルター(コーヒー用のネルフィルター)で濾過して、3種類の‘スイートピー花弁からのエタノール抽出成分を含有するエタノール抽出液’を得た。得られた当該エタノール抽出液は、瓶に詰めて製品(スイートピーリキュール)とした(本発明実施品1−A,1−B,1−C)。
その結果、スイートピー花弁を浸漬してないホワイトリカー(浸漬前)が無色透明であるのに対し、本発明実施品1−A(品種:ファーストレディー)のスイートピーリキュールは‘薄黄色’であり、本発明実施品1−B(品種:舞姫)のスイートピーリキュールは‘赤’であり、本発明実施品1−C(品種:イースターパレード)のスイートピーリキュールは‘薄黄色’であった。
また、ホワイトリカー(浸漬前)がアルコール以外の香味がほとんどしないものであるのに対し、上記本発明実施品1−A〜1−Cのいずれのスイートピーリキュールとも‘蜂蜜のような甘い香味’を有するものであった(なお、この蜂蜜のような甘い香味は、本発明実施品1−A〜1−Cのリキュール間で、微妙に異なるものであった。)。
即ち、本発明実施品1−A〜1−Cのスイートピーリキュールは、「色合いが美しく優れた香味を有する」ものであることが分かった。また、色合いおよび香味とも、リキュールとして相応しいものであった。
その結果、本発明実施品1−A,1−B,1−Cのスイートピーリキュールには、各々約2.40mg/ml,約2.65mg/ml,約1.78mg/mlの多量のポリフェノールが含有されることが示された。
HPLCでの分析は、SHIMADZU製のモデルLC10−Aを用いて、ポリフェノール成分の検出に適した326nmの検出波長で、表1に示す条件で行った。本発明実施品1−A〜1−Cについての分析結果であるクロマトグラムを、それぞれ図5に示す。
なお、図5において、(1)で示されるものが本発明実施品1−Aについてのクロマトグラムであり、(2)で示されるものが本発明実施品1−Bについてのクロマトグラムであり、(3)で示されるものが本発明実施品1−Cについてのクロマトグラムである。
また、各クロマトグラフにおける高いピークについて精製を行い、その精製物の質量分析計やNMR分析などの情報を鑑みて同定を試みたところ、図5(1)におけるAのピーク(本発明実施品1−A、品種:ファーストレディー)は‘ケンフェロール−3−O−ラムノシド’を示すピークであること、図5(2)におけるBのピーク(本発明実施品1−B、品種:舞姫)は‘ケルセチン−3−O−ラムノシド’を示すピークであることが示された。また、図5(3)におけるCのピーク(本発明実施品1−C、品種:イースターパレード)は‘ミリセチン−3−O−ラムノシド’を示すピークであると推定された。
また、波形パターンがお互いに異なることから、原料として用いるスイートピー花弁の品種の違いによって、含有されるフラボノール配糖体の分子種が異なることが示された。なお、これらのフラボノール配糖体は、‘抗酸化作用および抗癌作用’を有するとの報告(園芸学会 平成17年度秋季大会(宮城)講演要旨、p.239(2005))がされているものであった。
以上より、本発明実施品1−A〜1−Cのスイートピーリキュールには、「抗酸化作用および抗癌作用を有するポリフェノールが多く含有されること」が示された。
約2mm程度に細断したスイートピー(品種:ファーストレディー,舞姫)の各々の乾燥花弁各5gを「混合」し、エタノール濃度35%(アルコール分35度)のホワイトリカー(焼酎甲類に相当する蒸留酒)300m1に浸漬し、次いで、砂糖25g、トレハロース10gを添加混合し、15℃で暗所内に1日静置した。
静置後、フィルター(コーヒー用のネルフィルター)で濾過して、‘スイートピー花弁からのエタノール抽出成分を含有するエタノール抽出液’を得た。得られた当該エタノール抽出液は、瓶に詰めて製品(スイートピーリキュール)とした(本発明実施品2)。
その結果、スイートピー花弁を浸漬してないホワイトリカー(浸漬前)が無色透明であるのに対し、本発明実施品2のスイートピーリキュールは、‘やや橙がかった赤色’であり、‘蜂蜜のような甘い香味’を有するものであった。
また、ホワイトリカー(浸漬前)がアルコール以外の香味がほとんどしないものであるのに対し、上記本発明実施品2のいずれのスイートピーリキュールとも‘蜂蜜のような甘い香味’を有するものであった。
即ち、本発明実施品2のスイートピーリキュールは、「色合いが美しく優れた香味を有する」ものであることが分かった。また、色合いおよび香味とも、リキュールとして相応しいものであった。
また、花色成分の含有タイプの異なる2種以上のスイートピー品種の花弁を含有させることにより、新たな色合いを付与できることが示唆された。
その結果、本発明実施品3のスイートピーリキュールには、約2.533±0.052mg/mlの多量のポリフェノールが含有されることが示された。
HPLCでの分析は、実施例1と同様にして行った。本発明実施品2についての分析結果であるクロマトグラムを、図6に示す。
また、図6のクロマトグラフにおける高いピークA,Bについて、実施例1と同様に同定を試みたところ、ピークAは‘ケンフェロール−3−O−ラムノシド’を示すピークであること、ピークBは‘ケルセチン−3−O−ラムノシド’であることが示された。
また、実施例1の結果を鑑みて、ピークAを示す‘ケンフェロール−3−O−ラムノシド’は、品種ファーストレディーに由来するものであり、ピークBを示す‘ケルセチン−3−O−ラムノシド’は、品種舞姫に由来するものであることが示唆された。
以上より、本発明実施品2のスイートピーリキュールにも「抗酸化作用および抗癌作用を有するポリフェノールが多く含有されること」が示された。
また、フラボノール配糖体の含有タイプの異なる2種以上のスイートピー品種の花弁を含有させることにより、抗酸化作用および抗癌作用に加えて、新たな薬効を付与できる可能性が示唆された。
さらに本発明は、バイオリサイクルの観点から、現在商品にならず破棄されているスイートピーの花弁を有効利用することを可能とする。
また、本発明は、焼酎やスイートピーなどの地域特産品を使用することで、極めて簡便に地域振興対策品としての「スイートピー花弁からエタノール含有液体で抽出した花色成分、芳香成分、および、優れた薬効成分を含有する酒類」が製造でき、地域振興対策に大いに役立つ効果もある。
Claims (10)
- マメ科レンリソウ属の植物の花弁を主原料として含む原料を、エタノール含有液体に浸漬することで、花色成分、芳香成分、および、抗酸化作用及び抗癌作用を有するフラボノール配糖体を抽出し、;当該得られたエタノール抽出液を含有させることを特徴とする、酒類の製造方法。
- 前記原料が、前記植物の花弁のみからなる原料である、請求項1に記載の酒類の製造方法。
- 前記植物が、スイートピーである、請求項1又は2のいずれかに記載の酒類の製造方法。
- 前記植物が、前記花色成分、芳香成分、および、抗酸化作用及び抗癌作用を有するフラボノール配糖体、のいずれか1以上の含有タイプが異なる、2種類以上のスイートピー品種である、請求項1〜3のいずれかに記載の酒類の製造方法。
- 前記フラボノール配糖体が、ケンフェロール−3−O−ラムノシド、ケルセチン−3−O−ラムノシド、および、ミリセチン−3−O−ラムノシド、からなる群の1以上のものである、請求項1〜4のいずれかに記載の酒類の製造方法。
- 前記エタノール含有液体のエタノール濃度が、10%以上である、請求項1〜5のいずれかに記載の酒類の製造方法。
- 前記エタノール含有液体への浸漬時間が、1時間以上である、請求項1〜6のいずれかに記載の酒類の製造方法。
- 前記酒類が、前記得られたエタノール抽出液に含まれるエタノール以外のエタノールを含まないものである、請求項1〜7のいずれかに記載の酒類の製造方法。
- 前記酒類がリキュールである、請求項1〜8のいずれかに記載の酒類の製造方法。
- 請求項1〜9のいずれかの方法により製造された酒類。
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