JP2010104293A - マメ科レンリソウ属の花弁の花色成分、芳香成分、および、ポリフェノールを含有する酒類の製造方法及び酒類 - Google Patents

マメ科レンリソウ属の花弁の花色成分、芳香成分、および、ポリフェノールを含有する酒類の製造方法及び酒類 Download PDF

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康玄 下森
Hirofumi Kurata
裕文 倉田
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Abstract

【課題】 「美しい色合いと香味を有し」、且つ同時に「優れた薬効成分を含有する」酒類を、「色素、香料、薬効成分を新たに添加することなく極めて簡便に」製造する方法を提供することを課題とする。
【解決手段】 マメ科レンリソウ属の植物、特にスイートピー、の花弁を主原料として含む原料を、エタノール含有液体に浸漬することで、花色成分、芳香成分、および、抗酸化作用及び抗癌作用を有するフラボノール配糖体を抽出し、;当該得られたエタノール抽出液を含有させることを特徴とする、酒類の製造方法、を提供する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、マメ科レンリソウ属の植物、特にはスイートピー、の花弁からエタノール抽出される花色成分、芳香成分、および、抗酸化作用及び抗癌作用を有するフラボノール配糖体(ポリフェノールの一種)を含有する、酒類の製造方法と、この方法により製造された酒類とに関する。
色合いや香味に優れた酒類には、世界各国で多種類のものが製造されており、食前酒や食間酒等として愛飲されている。特に、リキュールは、蒸留酒や醸造酒に各種の香味物、天然色素等を混合させて、それぞれのエキス分を抽出することで製造され、古くより保存性の高いアルコール飲料として飲用されてきた。
また、植物由来の原料として添加した果実酒や薬草酒には種々のものが知られており、薬用として飲用されているものもある。またさらに、薬効の強い成分を含有する様々な原料を混合して調合し、薬効を期待して飲用するいわゆる漢方の薬用酒があるが、色合い香味を嗜むというよりは、薬として服用するのに近い飲料である(例えば、非特許文献1参照)。
これらの酒類を混合酒、もしくは、カクテルとすることは可能であるが、‘色合い’、‘香味’および‘薬効’の全てを満たすように調製するには、各酒類や成分を調製することが必要となり、多くの工程が必要となる。
また、優れた薬効を期待する場合、特に漢方など知られている薬効成分を含有させる場合には、多くの種類の原料が必要となる。
このように、「美しい色合いと香味を有し」且つ同時に「優れた薬効成分を含有する」酒類を、「色素、香料、薬効成分を新たに添加することなく極めて簡便に」製造する方法は知られていない。
酒類総合研究所情報誌、平成16年9月13日、第6号、「お酒のはなし:特集 リキュール類」
本発明は、上記の課題を解決し、「美しい色合いと香味を有し」且つ同時に「優れた薬効成分を含有する」酒類を、「色素、香料、薬効成分を新たに添加することなく極めて簡便に」製造する方法、を提供することを課題とする。
マメ科レンリソウ属の植物は、一年草もしくは多年草の草本植物で、特有の‘美しい花色と優れた香’を有するマメ科特有の花を咲かせる植物である。レンリソウ属の植物としては、スイートピー(カオリエンドウ)とハマエンドウが知られているが、特にスイートピーは、観賞用として、多くの品種が栽培されている。
現在、スイートピーは観賞用花卉が中心であり、そのうち低品質の観賞用スイートピーの花については、破棄されているのが現状である。さらに、農薬・肥料など環境に対する負荷を自ら管理・報告する花卉生産者の認証プログラム(M P S : Milleu Programma Sierteelt)が導入され、今後さらに選別段階で破棄される量が増える可能性があるため、破棄される植物を有効利用する用途が求められている。
花の利用用途としては、昔から食材としても用いられてきた種類もある。例えば、クチナシの花びらは心配事やストレスで眠れない場合、キクの花は血液の浄化作用、高血圧等、桜の花は肝臓病に良いとされている。スイートピーの花についても、エディブルフラワー(可食花)として利用されており、食材としての実績が認められつつある(アイシスラテール第11号、2002年、p8〜31)。
また、スイートピーの花弁には、‘抗酸化作用および抗癌作用を有する成分’が含有されることが知られており(園芸学会 平成17年度秋季大会(宮城)講演要旨、p.239(2005))、その主要な機能性成分であるポリフェノールの種類も特定されている(3rd International Conference on Polyphenols and Health: Program & Abstracts, p304 (2007))。
そこで本発明者らは、マメ科レンリソウ属の植物、特にスイートピー、の花弁を主原料として含む原料を、エタノール含有液体に浸漬することで、当該植物の花弁に含まれる花色成分、芳香成分、および、抗酸化作用及び抗癌作用を有するフラボノール配糖体(ポリフェノールの一種)を「同時に」、且つ「極めて簡便に」抽出することができることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
即ち、請求項1に係る発明は、マメ科レンリソウ属の植物の花弁を主原料として含む原料を、エタノール含有液体に浸漬することで、花色成分、芳香成分、および、抗酸化作用及び抗癌作用を有するフラボノール配糖体を抽出し、;当該得られたエタノール抽出液を含有させることを特徴とする、酒類の製造方法、に関するものである。
請求項2に係る発明は、前記原料が、前記植物の花弁のみからなる原料である、請求項1に記載の酒類の製造方法、に関するものである。
請求項3に係る発明は、前記植物が、スイートピーである、請求項1又は2のいずれかに記載の酒類の製造方法、に関するものである。
請求項4に係る発明は、前記植物が、前記花色成分、芳香成分、および、抗酸化作用及び抗癌作用を有するフラボノール配糖体、のいずれか1以上の含有タイプが異なる、2種類以上のスイートピー品種である、請求項1〜3のいずれかに記載の酒類の製造方法、に関するものである。
請求項5に係る発明は、前記フラボノール配糖体が、ケンフェロール−3−O−ラムノシド、ケルセチン−3−O−ラムノシド、および、ミリセチン−3−O−ラムノシド、からなる群の1以上のものである、請求項1〜4のいずれかに記載の酒類の製造方法、に関するものである。
請求項6に係る発明は、前記エタノール含有液体のエタノール濃度が、10%以上である、請求項1〜5のいずれかに記載の酒類の製造方法、に関するものである。
請求項7に係る発明は、前記エタノール含有液体への浸漬時間が、1時間以上である、請求項1〜6のいずれかに記載の酒類の製造方法、に関するものである。
請求項8に係る発明は、前記酒類が、前記得られたエタノール抽出液に含まれるエタノール以外のエタノールを含まないものである、請求項1〜7のいずれかに記載の酒類の製造方法、に関するものである。
請求項9に係る発明は、前記酒類がリキュールである、請求項1〜8のいずれかに記載の酒類の製造方法、に関するものである。
請求項10に係る発明は、請求項1〜9のいずれかの方法により製造された酒類、に関するものである。
本発明は、「美しい色合いと香味を有し」、且つ同時に「優れた薬効成分を含有する」酒類を、「色素、香料、薬効成分を新たに添加することなく極めて簡便に」製造することを可能とする。
具体的には、本発明は、‘リキュールとして飲用可能な程度の美しい色合いと香味を有し’、且つ同時に‘抗酸化作用及び抗癌作用を有する薬効成分を含有する’酒類を、‘1種類の天然原料をエタノール含有液体に浸漬するだけで’製造することを可能とする。
特に本発明は、レンリソウ属の植物、特にスイートピー、の花弁に特有の‘美しい色合い’と‘香味’を有し、且つ同時に‘抗酸化作用及び抗癌作用を有するフラボノール配糖体(ポリフェノールの一種)’を含有する酒類、を提供することを可能とする。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、マメ科レンリソウ属の植物の花弁を主原料として含む原料を、エタノール含有液体に浸漬することで、花色成分、芳香成分、および、抗酸化作用及び抗癌作用を有するフラボノール配糖体(以下、これらを単に「エタノール抽出成分」という場合がある)を抽出し、;当該得られたエタノール抽出液を含有させることを特徴とする、酒類の製造方法と、この方法により製造された酒類とに関するものである。
本発明において、‘マメ科レンリソウ属の植物の花弁を主原料として含む原料’とは、マメ科レンリソウ属の植物の花弁を原料の半量より多く含むものであればよく、当該植物の茎、葉、根などを含むものであってもよい。
特には、花弁の含有率が高いものが好ましく、花全体(ガク片、花弁、雄蕊、を含んだ花全体)のみを用いるもの、さらには‘花弁のみ’を用いるものであることが、製造された酒類の色合い、香味の点で好適である。
マメ科レンリソウ属の植物としては、スイートピー(カオリエンドウ:Lathyrus odoratus)とハマエンドウ(Lathyrus japonicus)が挙げられ、いずれのものも本発明に用いることができる。
特に、「スイートピー」は、‘様々な花色や香を有する多くの品種’が観賞用として栽培されており、‘抗酸化作用および抗癌作用を有する成分’が含有されることが知られており、本発明の原料として用いるのに最適である。また可食花としての食歴があり、食材として用いた時の安全性が確認されている点や、大量に廃棄されている観賞用としては低品質の花を利用できる点(バイオリサイクルの点)でも、好適である。
本発明に用いることができるスイートピーの品種としては、いずれの品種でも用いることができるが、ステラ、式部、歌姫、ミッドナイトブルー、ファーストレディー、舞姫、イースターパレードなどを用いることが、色合い、香味、薬効の点から好ましい。具体的には、ファーストレディー、舞姫、イースターパレードなどを用いることができる。
エタノール抽出の対象となる「花色成分」としては、具体的にはアントシアニン、フラボノールを挙げることができる。花弁の美しい花色は、この花色成分の種類と割合に由来するものである。
また、「芳香成分」としては、具体的にはゲラニオール、ネロール、リナロール、フェニルアセトアルデヒド、インドールなどを挙げることができる。花の香は、この芳香成分の種類と割合によって由来するものである。
さらに、「抗酸化作用及び抗癌作用を有するフラボノール配糖体」としては、具体的には、ケンフェロール−3−O−ラムノシド、ケルセチン−3−O−ラムノシド、および、ミリセチン−3−O−ラムノシドなどを挙げることができる。なお、これらの分子は、いずれも、抗酸化作用及び抗癌作用を有するものである。
なお、ここで‘フラボノール配糖体’とは、ポリフェノールの一種である。抗酸化作用及び抗癌作用以外にも、さらなる薬効(例えば、抗腫瘍作用、抗アレルギー作用、花粉症予防作用、脂肪吸収の抑制作用、血管強化作用、抗炎症作用、血圧上昇抑制作用、抗骨粗しょう症、抗糖尿病、抗ニキビ作用、抗シワ作用、美白作用など)を有するフラボノール配糖体の分子種も存在する。
上記のように、これら‘花色成分’、‘芳香成分’、‘抗酸化作用及び抗癌作用を有するフラボノール配糖体’は、原料に用いる植物の種類や品種によっては、その含有タイプが異なる場合がある。
本発明では、2種類以上の上記植物種や品種、具体的には「花色成分、芳香成分、および、抗酸化作用及び抗癌作用を有するフラボノール配糖体、のいずれか1以上、の含有タイプが異なる2種類以上のスイートピー品種」、を用いることで、製造される酒類の‘色合い’や‘香味’を調節することが可能となる。また、抗酸化作用及び抗癌作用以外のさらなる‘薬効’を付加することも可能となる。
本発明の酒類の製造方法は、前記原料を‘エタノール含有液体に浸漬する’ことによって、花色成分、芳香成分、および、抗酸化作用及び抗癌作用を有するフラボノール配糖体(エタノール抽出成分)を抽出するものである。
本工程において、原料として用いる花弁は、水洗いした新鮮なもの、乾燥させたもの(自然乾燥、通風乾燥、凍結乾燥)、冷凍させたものなどを用いることができる。特には、水洗いした新鮮なものをすぐに用いることが好ましいが、乾燥させて適切な状態(乾燥が維持され、直射日光があたらず、酸化されない状態)で長期保存したものであっても、問題なく用いることができる。
また、花弁は、そのままの形状のままで用いることもできるが、抽出効率の点から、細断、粉砕、して用いることが好ましい。
エタノール含有液体に対する前記原料(具体的には含有される花弁)の添加量としては、エタノール含有液体1Lに対して、1g以上、好ましくは10g以上であれば特に問題なく、目的とするエタノール抽出成分を抽出できる。
なお、好ましくは10〜60g、さらに好ましくは20〜60g、最も好ましくは40g付近、であることが、用いる花弁重量あたりのエタノール抽出成分の抽出効率(特に花弁重量あたりのポリフェノールの抽出効率)の点で望ましい。
また、当該原料を浸漬させる‘エタノール含有液体’とは、実質上飲料としてエタノールを含有していると認められるエタノール濃度(約4%以上)の液体であれば如何なるものでも用いることができるが、好ましくは10%以上、特には30〜70%のものを用いることが、前記エタノール抽出成分の抽出効率(特にポリフェノールの抽出効率)の点で望ましい。
なお、エタノール含有液体の種類としては、含水エタノールであっても、すでに調製された酒類(具体的には、焼酎、ウォッカ、ジン、ウイスキー、ブランデーなどの蒸留酒;、または日本酒;など)であってもよい。
本工程の浸漬は、前記エタノール含有液体に前記原料を添加して、暗所において、10〜25℃(具体的には15℃前後)で、静置することで行うことができる。なお、振盪、攪拌、などの操作を行ってもよい。
また、エタノール含有液体に対する前記原料を浸漬する時間(抽出時間)としては、10分間以上浸漬することで、ある程度の前記エタノール抽出成分(24時間浸漬した場合の6〜7割)を抽出することは可能である。
好ましくは1時間以上(24時間浸漬した場合の約9割)、さらに好ましくは12時間以上(24時間浸漬した場合とほぼ同量)浸漬することが、前記エタノール抽出成分の抽出効率(特にポリフェノールの抽出効率)の点で好適である。
上記浸漬後に得られた‘エタノール抽出液’は、フィルター、遠心ろ過などで濾過して残渣を除くことで、清澄な液体にすることが望ましい。
得られた‘エタノール抽出液’は、赤、薄黄色、オレンジ、ピンク、赤紫色、薄い橙色、などの美しい色合い、および、蜂蜜のような甘い香味、フルーティーな香味、フレッシュグリーンな香味などの香味を有し、且つ、多量のポリフェノールを含有するものである。また、含有されるポリフェノールの大部分は、抗酸化作用及び抗癌作用を有するフラボノール配糖体からなるものである。
得られたエタノール抽出液は、そのまま、もしくは、水で薄めて、本発明の酒類とすることができる(この場合、本発明の酒類には、前記得られたエタノール抽出液に含まれるエタノール以外のエタノールは含まないものとなる。)。
また、新たに酒類(例えば、蒸留酒である焼酎、ウォッカ、ジン、ウイスキー、ブランデー;、または日本酒;など)を加えたものを、本発明の酒類とすることもできる。
本発明においては、糖類(例えば、砂糖、トレハロースなど)を加えることで、得られる酒類を「リキュール」とすることができる。
また、所望により、風味添加物(蜂蜜、ブランデー、ビタミンC、クエン酸等)、保存料(ソルビン酸カリウム等)などを添加することもできる。
なお、糖類、風味添加物、保存料などの添加は、上記エタノール抽出工程における原料添加時に行ってもよく、原料の浸漬後に行うこともできる。
このように得られた本発明の酒類は、「美しい色合いと香味を有し」、且つ同時に「優れた薬効成分を含有する」もの、具体的には‘リキュールとして飲用可能な程度の美しい色合いと香味を有し’、且つ同時に‘抗酸化作用及び抗癌作用を有するフラボノール配糖体(ポリフェノール)を含有する’ものである。
なお、本発明の酒類の製造方法は、‘1種類の天然原料(上記花弁)をエタノール含有液体に浸漬するだけで’前記エタノール抽出成分を抽出することが可能であり、「色素、香料、薬効成分を新たに添加することなく極めて簡便に」行うことができるものである。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
試験例1(エタノール濃度と抽出効率の関係)
スイートピー花弁からのポリフェノールの抽出効率について、エタノール濃度が及ぼす影響を調べた。(なお、以下、エタノール濃度について「%」と記載されている場合は、「v/v%」を意味するものである。)
約2mm程度に細断したスイートピー(品種:ファーストレディー)の乾燥花弁各10gを、図1に記載のエタノール濃度の各含水エタノール(エタノール濃度10,20,30,40,50,60,70%)300m1に浸漬し、15℃で暗所内に1日間静置した。
静置後、フィルター(コーヒー用のネルフィルター)で濾過して、‘スイートピー花弁からのエタノール抽出成分を含有する各エタノール抽出液’を得た。
上記で得られた各エタノール抽出液に含有される‘総ポリフェノール量’を算出した。
ポリフェノール量の測定は、フォーリンチオカルト法により行った。まず、マイクロプレートにサンプル液25μLを入れ、濃縮乾固して蒸留水25μLに置換した。
次に、蒸留水で10倍希釈したフェノール試薬125μLを加え、3分間攪拌した後、さらに10%炭酸ナトリウム溶液125μLを添加し、15分間攪拌した。
その後、吸光マイクロプレートリーダーを使用して600nmで吸光度を測定し、測定した吸光度から試料液中に含まれるクロロゲン酸相当量を計算することで、総ポリフェノール量を算出した。結果を図1に示す。
その結果、10%エタノール抽出液には、約1.36mg/mlのポリフェノールが含有されることが示された。また、30〜70%エタノール抽出液には、約1.67〜1.73mg/ml(10%エタノール抽出液に比べて約1.22〜1.26倍)のポリフェノールが含有されることが示された。
従って、‘スイートピー花弁からのポリフェノールの抽出効率’は、エタノール濃度が30%以上(30〜70%)の含水エタノールを用いて浸漬(抽出)を行った時に、最大となることが示された。
試験例2(花弁の添加量と抽出効率の関係)
スイートピー花弁からのポリフェノールの抽出効率について、原料である花弁の添加量が及ぼす影響を調べた。
約2mm程度に細断したスイートピー(品種:ファーストレディー)の乾燥花弁について、図2に記載の各量(10,20,40,60g)を、エタノール濃度35%(アルコール分35度)のホワイトリカー(焼酎乙類に相当する蒸留酒)1Lに浸漬し、15℃で暗所内に1日間静置した。
静置後、フィルター(コーヒー用のネルフィルター)で濾過して、‘スイートピー花弁からのエタノール抽出成分を含有するエタノール抽出液’を得た。
上記で得られた各エタノール抽出液に含有される‘総ポリフェノール量’を、試験例1と同様にして算出した。
そして、乾燥花弁を10g/L添加した時の花弁重量あたりの総ポリフェノールの抽出効率を100として、各添加量を添加した時の抽出効率を算出した。結果を図2に示す。
その結果、乾燥花弁10g/Lを添加した時に比べて、乾燥花弁20g/Lおよび60g/Lを添加した時には、花弁重量あたり約1.6〜1.7倍のポリフェノールが抽出できることが示された。特に、乾燥花弁40g/Lを添加した時には、花弁重量あたり約2.2倍のポリフェノールが抽出できることが示された。
従って、‘スイートピー花弁からの総ポリフェノールの花弁重量あたりの抽出効率’は、乾燥花弁40g/Lを添加して浸漬(抽出)した時に最大となることが示された。
試験例3(抽出時間と抽出効率の関係)
スイートピー花弁からのポリフェノールの抽出効率について、浸漬時間(抽出時間)が及ぼす影響を調べた。
約2mm程度に細断したスイートピー(品種:ファーストレディー)の乾燥花弁各10gを、エタノール濃度35%(アルコール分35度)のホワイトリカー(焼酎乙類に相当する蒸留酒)300mLに浸漬し、15℃で暗所内に、図3に示す各時間(10分、30分、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、24時間)静置した。
静置後、フィルター(コーヒー用のネルフィルター)で濾過して、‘スイートピー花弁からのエタノール抽出成分を含有するエタノール抽出液’を得た。
上記で得られた各エタノール抽出液に含有される‘総ポリフェノール量’を、試験例1と同様にして算出した。結果を図3に示す。
その結果、1,2,4,8時間浸漬した時のエタノール抽出液には、各約1.49mg/ml,1.52mg/ml,1.55mg/ml,1.58mg/ml(24時間浸漬した時の各約92,94,96%)のポリフェノールが含有されることが示された。
そして、12時間浸漬した時のエタノール抽出液には、約1.67mg/ml(24時間浸漬した時とほぼ同量(約102%))のポリフェノールが含有されることが示された。
なお、1時間より短い時間(10分、30分)しか浸漬しなかった場合、含有される総ポリフェノール量が大きく減少することが示された。
従って、‘スイートピー花弁からの総ポリフェノールの抽出効率’は、1時間以上浸漬した時に高効率になり、特に12時間以上(12〜24時間)浸漬した時に最大になることが示された。
実施例1(スイートピー花弁エタノール抽出成分を含有する、スイートピーリキュールの製造)
約2mm程度に細断したスイートピー(品種:ファーストレディー,舞姫,イースターパレード)の各々の乾燥花弁各10gを、エタノール濃度35%(アルコール分35度)のホワイトリカー(焼酎乙類に相当する蒸留酒)300m1に浸漬し、次いで、砂糖25g、トレハロース10gを添加混合し、15℃で暗所内に1日間静置した。
静置後、フィルター(コーヒー用のネルフィルター)で濾過して、3種類の‘スイートピー花弁からのエタノール抽出成分を含有するエタノール抽出液’を得た。得られた当該エタノール抽出液は、瓶に詰めて製品(スイートピーリキュール)とした(本発明実施品1−A,1−B,1−C)。
上記で得られた本発明実施品のスイートピーリキュールについて‘色合い’と‘香味’を評価した。
その結果、スイートピー花弁を浸漬してないホワイトリカー(浸漬前)が無色透明であるのに対し、本発明実施品1−A(品種:ファーストレディー)のスイートピーリキュールは‘薄黄色’であり、本発明実施品1−B(品種:舞姫)のスイートピーリキュールは‘赤’であり、本発明実施品1−C(品種:イースターパレード)のスイートピーリキュールは‘薄黄色’であった。
また、ホワイトリカー(浸漬前)がアルコール以外の香味がほとんどしないものであるのに対し、上記本発明実施品1−A〜1−Cのいずれのスイートピーリキュールとも‘蜂蜜のような甘い香味’を有するものであった(なお、この蜂蜜のような甘い香味は、本発明実施品1−A〜1−Cのリキュール間で、微妙に異なるものであった。)。
即ち、本発明実施品1−A〜1−Cのスイートピーリキュールは、「色合いが美しく優れた香味を有する」ものであることが分かった。また、色合いおよび香味とも、リキュールとして相応しいものであった。
また、上記得られた本発明実施品のスイートピーリキュール(エタノール抽出液)に含有される‘総ポリフェノール量’を、試験例1と同様にして算出した。結果を図4に示す。
その結果、本発明実施品1−A,1−B,1−Cのスイートピーリキュールには、各々約2.40mg/ml,約2.65mg/ml,約1.78mg/mlの多量のポリフェノールが含有されることが示された。
次に、上記得られた本発明実施品のスイートピーリキュールに含有されるポリフェノール成分を、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により分析した。
HPLCでの分析は、SHIMADZU製のモデルLC10−Aを用いて、ポリフェノール成分の検出に適した326nmの検出波長で、表1に示す条件で行った。本発明実施品1−A〜1−Cについての分析結果であるクロマトグラムを、それぞれ図5に示す。
なお、図5において、(1)で示されるものが本発明実施品1−Aについてのクロマトグラムであり、(2)で示されるものが本発明実施品1−Bについてのクロマトグラムであり、(3)で示されるものが本発明実施品1−Cについてのクロマトグラムである。
その結果、本発明実施品1−A〜1−CのスイートピーリキュールをHPLC分析して得られたクロマトグラフは、‘高いピークを1つだけ有する’という点で共通性が見られた。しかし、これらそれぞれのクロマトグラフの波形は、お互いに異なるパターンを示した。
また、各クロマトグラフにおける高いピークについて精製を行い、その精製物の質量分析計やNMR分析などの情報を鑑みて同定を試みたところ、図5(1)におけるAのピーク(本発明実施品1−A、品種:ファーストレディー)は‘ケンフェロール−3−O−ラムノシド’を示すピークであること、図5(2)におけるBのピーク(本発明実施品1−B、品種:舞姫)は‘ケルセチン−3−O−ラムノシド’を示すピークであることが示された。また、図5(3)におけるCのピーク(本発明実施品1−C、品種:イースターパレード)は‘ミリセチン−3−O−ラムノシド’を示すピークであると推定された。
従って、本発明実施品1−A〜1−Cの各々のスイートピーリキュールに含まれるポリフェノール成分の‘大部分’は、いずれも‘単一種類のフラボノール配糖体に属するポリフェノール’であることが示された。
また、波形パターンがお互いに異なることから、原料として用いるスイートピー花弁の品種の違いによって、含有されるフラボノール配糖体の分子種が異なることが示された。なお、これらのフラボノール配糖体は、‘抗酸化作用および抗癌作用’を有するとの報告(園芸学会 平成17年度秋季大会(宮城)講演要旨、p.239(2005))がされているものであった。
以上より、本発明実施品1−A〜1−Cのスイートピーリキュールには、「抗酸化作用および抗癌作用を有するポリフェノールが多く含有されること」が示された。
実施例2(2種類のスイートピー花弁エタノール抽出成分を含有するリキュールの製造方法)
約2mm程度に細断したスイートピー(品種:ファーストレディー,舞姫)の各々の乾燥花弁各5gを「混合」し、エタノール濃度35%(アルコール分35度)のホワイトリカー(焼酎甲類に相当する蒸留酒)300m1に浸漬し、次いで、砂糖25g、トレハロース10gを添加混合し、15℃で暗所内に1日静置した。
静置後、フィルター(コーヒー用のネルフィルター)で濾過して、‘スイートピー花弁からのエタノール抽出成分を含有するエタノール抽出液’を得た。得られた当該エタノール抽出液は、瓶に詰めて製品(スイートピーリキュール)とした(本発明実施品2)。
上記で得られた本発明実施品2のスイートピーリキュールについて‘色合い’と‘香味’を評価した。
その結果、スイートピー花弁を浸漬してないホワイトリカー(浸漬前)が無色透明であるのに対し、本発明実施品2のスイートピーリキュールは、‘やや橙がかった赤色’であり、‘蜂蜜のような甘い香味’を有するものであった。
また、ホワイトリカー(浸漬前)がアルコール以外の香味がほとんどしないものであるのに対し、上記本発明実施品2のいずれのスイートピーリキュールとも‘蜂蜜のような甘い香味’を有するものであった。
即ち、本発明実施品2のスイートピーリキュールは、「色合いが美しく優れた香味を有する」ものであることが分かった。また、色合いおよび香味とも、リキュールとして相応しいものであった。
また、花色成分の含有タイプの異なる2種以上のスイートピー品種の花弁を含有させることにより、新たな色合いを付与できることが示唆された。
また、上記得られた本発明実施品2のスイートピーリキュール(エタノール抽出液)に含有される‘総ポリフェノール量’を、試験例1と同様にして算出した。
その結果、本発明実施品3のスイートピーリキュールには、約2.533±0.052mg/mlの多量のポリフェノールが含有されることが示された。
次に、上記得られた本発明実施品2のスイートピーリキュールに含有される‘ポリフェノール成分’を、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により分析した。
HPLCでの分析は、実施例1と同様にして行った。本発明実施品2についての分析結果であるクロマトグラムを、図6に示す。
その結果、本発明実施品2のスイートピーリキュールをHPLC分析して得られたカラムトグラフは、‘高いピークを2つ有する’パターンを示した。
また、図6のクロマトグラフにおける高いピークA,Bについて、実施例1と同様に同定を試みたところ、ピークAは‘ケンフェロール−3−O−ラムノシド’を示すピークであること、ピークBは‘ケルセチン−3−O−ラムノシド’であることが示された。
従って、本発明実施品2のスイートピーリキュールに含まれる‘ポリフェノール成分の大部分’は、2種類の「フラボノール配糖体」に属するポリフェノールであることが示された。
また、実施例1の結果を鑑みて、ピークAを示す‘ケンフェロール−3−O−ラムノシド’は、品種ファーストレディーに由来するものであり、ピークBを示す‘ケルセチン−3−O−ラムノシド’は、品種舞姫に由来するものであることが示唆された。
以上より、本発明実施品2のスイートピーリキュールにも「抗酸化作用および抗癌作用を有するポリフェノールが多く含有されること」が示された。
また、フラボノール配糖体の含有タイプの異なる2種以上のスイートピー品種の花弁を含有させることにより、抗酸化作用および抗癌作用に加えて、新たな薬効を付与できる可能性が示唆された。
なお、実施例1,2の結果をまとめたものを表2として示す。
本発明は、「リキュールとして飲用可能な程度の美しい色合いと香味を有し」、且つ同時に「優れた薬効成分(特に抗酸化作用及び抗癌作用を有する成分)を含有する」酒類を、「色素、香料、薬効成分を新たに添加することなく極めて簡便に(1種類の天然原料をエタノール含有液体に浸漬するだけで)」製造することを可能とする。
さらに本発明は、バイオリサイクルの観点から、現在商品にならず破棄されているスイートピーの花弁を有効利用することを可能とする。
また、本発明は、焼酎やスイートピーなどの地域特産品を使用することで、極めて簡便に地域振興対策品としての「スイートピー花弁からエタノール含有液体で抽出した花色成分、芳香成分、および、優れた薬効成分を含有する酒類」が製造でき、地域振興対策に大いに役立つ効果もある。
試験例1において、エタノール抽出液に含まれるポリフェノール含量を示した図である。 試験例2において、エタノール抽出液に抽出されたポリフェノールの花弁重量あたりの抽出効率を示した図である。 試験例3において、エタノール抽出液に含まれるポリフェノール含量を示した図である。 実施例1において、スイートピーリキュールに含まれるポリフェノール含量を示した図である。 実施例1において、HPLCによるクロマトグラムを示した図である。 実施例2において、HPLCによるクロマトグラムを示した図である。

Claims (10)

  1. マメ科レンリソウ属の植物の花弁を主原料として含む原料を、エタノール含有液体に浸漬することで、花色成分、芳香成分、および、抗酸化作用及び抗癌作用を有するフラボノール配糖体を抽出し、;当該得られたエタノール抽出液を含有させることを特徴とする、酒類の製造方法。
  2. 前記原料が、前記植物の花弁のみからなる原料である、請求項1に記載の酒類の製造方法。
  3. 前記植物が、スイートピーである、請求項1又は2のいずれかに記載の酒類の製造方法。
  4. 前記植物が、前記花色成分、芳香成分、および、抗酸化作用及び抗癌作用を有するフラボノール配糖体、のいずれか1以上の含有タイプが異なる、2種類以上のスイートピー品種である、請求項1〜3のいずれかに記載の酒類の製造方法。
  5. 前記フラボノール配糖体が、ケンフェロール−3−O−ラムノシド、ケルセチン−3−O−ラムノシド、および、ミリセチン−3−O−ラムノシド、からなる群の1以上のものである、請求項1〜4のいずれかに記載の酒類の製造方法。
  6. 前記エタノール含有液体のエタノール濃度が、10%以上である、請求項1〜5のいずれかに記載の酒類の製造方法。
  7. 前記エタノール含有液体への浸漬時間が、1時間以上である、請求項1〜6のいずれかに記載の酒類の製造方法。
  8. 前記酒類が、前記得られたエタノール抽出液に含まれるエタノール以外のエタノールを含まないものである、請求項1〜7のいずれかに記載の酒類の製造方法。
  9. 前記酒類がリキュールである、請求項1〜8のいずれかに記載の酒類の製造方法。
  10. 請求項1〜9のいずれかの方法により製造された酒類。
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