JP2010104118A - 回転電機の着磁装置及び着磁方法 - Google Patents

回転電機の着磁装置及び着磁方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回転子内に複数の未着磁の永久磁石を周方向に一定ピッチで埋め込む形式のIPMモータにおける未着磁の永久磁石をより確実に着磁することができる回転電機の着磁装置及び着磁方法を提供する。
【解決手段】回転子の軸線Oに直交する断面で、少なくとも一つの着磁コイル6の前記回転子の軸線Oに平行に延びる第1及び第2コイルセグメント6A,6Bと前記回転子の中心Oとを結ぶ2本の直線がなす角度であるセグメント配置角度θcを、前記回転子の周方向における前記未着磁の当該永久磁石2Aの両側に隣接する隣接永久磁石2Bの、前記未着磁の当該永久磁石2A側の端部同士の間の配置角度よりも大きくした。
【選択図】図2

Description

本発明は、PMモータ等の回転電機における回転子に配置される永久磁石を着磁するための回転電機の着磁装置及び着磁方法に関し、特に、未着磁の永久磁石を等間隔に複数個埋め込んで備えるIPMモータにおける回転子の着磁に好適な回転電機の着磁装置及び着磁方法に関するものである。
従来から回転子本体の外周面に周方向に一定ピッチで複数の未着磁の永久磁石を配置して備えるSPMモータの回転子を着磁するに当たり、各未着磁の永久磁石の端部と溝中心線との間の距離が小さいので、各未着磁の永久磁石の中央部分では未着磁磁石中心線にほぼ平行な向きとなるが、各未着磁の永久磁石の溝中心線近傍に配置されている部分、即ち各未着磁の永久磁石の両端部では未着磁磁石中心線に対してほぼ垂直な向きになり、磁石中心線に平行な磁界成分が小さくなる不具合を解消しようとする回転電機の着磁装置及び着磁方法が提案されている(特許文献1参照)。
これは、回転子本体の外周面に周方向に一定ピッチで複数の未着磁の永久磁石を配置して備えるSPMモータの回転子の外周部に対向させて配置する着磁ヨークに、回転子本体の中心線に平行に延びる一対の溝を設けて、第1及び第2コイルセグメントを配置するものにおいて、中心線に直交する断面で、前記第1及び第2コイルセグメントと中心線とを結ぶ2本の直線がなす角度であるセグメント配置角度θyを、回転子本体の周方向における未着磁の永久磁石の配置ピッチ角度θrよりも大きくなるように構成している。
特開2005−204477号公報
ところで、PMモータとしては、前記したSPMモータの他に、回転子内に複数の未着磁の永久磁石を周方向に一定ピッチで埋め込む形式のIPMモータが知られている。このIPMモータにおいては、埋め込まれた永久磁石が平板状に形成され、隣接する永久磁石同士が互いに磁極の数に対応した所定の角度をもつ多角形状となっている。
しかしながら、前記従来例の着磁装置を前記IPMモータに適用した場合、隣接する永久磁石同士が互いに磁極の数に対応した所定の角度をもつ多角形状となるため、中心線に直交する断面で、この第1及び第2コイルセグメントと中心線とを結ぶ2本の直線がなす角度であるセグメント配置角度θyを、回転子本体の周方向における未着磁の永久磁石の配置ピッチ角度θrよりも大きくなるようにしても、各未着磁の永久磁石の端部と溝中心線との間の距離を大きくできず、永久磁石の端部への着磁率を向上できない不具合があった。特に、多数の永久磁石を埋め込む場合には、永久磁石の間隔が狭くなり、前記した不具合が顕著となる。
そこで本発明は、前記問題点に鑑みてなされたもので、回転子内に複数の未着磁の永久磁石を周方向に一定ピッチで埋め込む形式のIPMモータにおける未着磁の永久磁石をより確実に着磁することができる回転電機の着磁装置及び着磁方法を提供することを目的とする。
本発明は、回転子の外周領域に円周方向に等間隔に埋め込まれた平板状の複数の未着磁の永久磁石を着磁して着磁済みの永久磁石とするための回転電機の着磁装置及び着磁方法であって、前記回転子の軸線に直交する断面で、少なくとも一つの着磁コイルの前記回転子の軸線に平行に延びる第1及び第2コイルセグメントと前記回転子の中心とを結ぶ2本の直線がなす角度であるセグメント配置角度を、前記回転子の周方向における前記未着磁の当該永久磁石の両側に隣接する隣接永久磁石の、前記未着磁の当該永久磁石側の端部同士の間の配置角度よりも大きくした。
したがって、本発明では、回転子の軸線に直交する断面で、少なくとも一つの着磁コイルの前記回転子の軸線に平行に延びる第1及び第2コイルセグメントと前記回転子の中心とを結ぶ2本の直線がなす角度であるセグメント配置角度を、前記回転子の周方向における前記未着磁の当該永久磁石の両側に隣接する隣接永久磁石の、前記未着磁の当該永久磁石側の端部同士の間の配置角度よりも大きくしたため、着磁対象とされた未着磁の永久磁石の両端部と2本のセグメント中心線との間の距離を大きくすることができ、着磁対象とされた未着磁の永久磁石の両端部を通る磁束線の向きを未着磁磁石中心線に平行な向き(異方性方向)に近づけることができる。このため、未着磁の永久磁石の中央部分だけでなく両端部においても、未着磁の永久磁石の着磁に寄与する異方性方向についての磁界成分を大きくすることができ、着磁のための電源容量を大きくすることなく、各未着磁の永久磁石をより確実に着磁することができる。
以下、本発明の回転電機の着磁装置及び着磁方法を一実施形態に基づいて説明する。図1〜図3は、本発明を適用した回転電機の着磁装置及び着磁方法の第1実施形態を示し、図1は着磁装置の断面図、図2は要部の拡大図、図3は着磁成分の説明図である。
図1において、断面円形状の回転子であるロータ1の周縁には、被着磁部材である複数(この例では16個)の未着磁の永久磁石2が埋め込まれている。各未着磁の永久磁石2は、平板状に形成され、隣接する永久磁石2同士が互いに磁極の数に対応した所定の角度をもつ多角形状となって、ロータ1の周方向へ等間隔に配置されている。即ち、ロータ1の周方向における各未着磁の永久磁石2の配置ピッチ(ピッチ角度θr)は、一定になっている。また、前記永久磁石2の幅は、隣接する永久磁石2との間の磁気的な隙間を設けるため、前記配置ピッチθrよりも若干小さい範囲(θm)に設定されている。前記各未着磁の永久磁石2は、磁束が通されることにより着磁可能になっている。また、ロータ1は、図示しない軸により中心線(軸線)Oを中心に回転可能に支持されている。
前記ロータ1の周囲には、ロータ1を囲む環状に形成された着磁ヨーク3が配置されている。前記着磁ヨーク3は、環状に形成されたヨーク本体4と、ヨーク本体4から内周側に突出して巻回された着磁コイル6を保持する複数のティース部5と、各ティース部5に巻回された着磁コイル6と、から構成される。
前記複数のティース部5は、ロータ1の複数の永久磁石2の内の同極に着磁すべき、一個飛ばしに配置された永久磁石2に対応して、ヨーク本体4から内周側に突出させて配置されている。前記ティース部5の配置ピッチ角θtは、前記ロータ1の永久磁石2の配置ピッチ角θrに対して、2倍の配置ピッチ角(θt=2θr)となっており、その中心線B(着磁コイル6の中心線でもある)は対応する永久磁石2の中心線Aと同一線上に一致させて配置されている。前記ティース部5の先端は、前記ロータ1の外周面にエアギャップを介して対面する部分円筒面に形成されている。
前記ティース部5先端の部分円筒面の幅は、図示の例では、前記ロータ1の対応する永久磁石2の幅(θm)より大きく、隣接する永久磁石2の端部に被さる幅寸法に設定されている。なお、前記ティース部5先端の部分円筒面の幅は、ティース部5に巻回される着磁コイル6のロータ1側への張出しを抑制するためのものであるため、着磁コイル6のロータ1側への張出しを抑制できれば、もっと小さく形成してもよく、例えば、対面する永久磁石2の幅寸法θmと同一寸法にしてもよい。
前記各ティース部5に巻回されている着磁コイル6は、ティース部5に整列巻により多層に巻回されており、ティース部5の一方のコイルセグメント6A側においては、例えば、図1の手前側から奥側に向かって通電されることで時計回りに磁束を発生し、他方のコイルセグメント6B側においては、例えば、図1の奥側から手前側に向かって通電されることで反時計回りに磁束を発生する。また、前記とは逆方向に通電されることで、一方のコイルセグメント6A側では反時計回りに、他方のコイルセグメント6B側では時計回りに、夫々磁束を発生する。
発生される磁束の中心(磁界の中心)となる各コイルセグメント6A,6Bの中心位置Cは、対面する永久磁石2に隣接配置される永久磁石2の端部に重なるように配置される。(以下では、対面する永久磁石2と隣接する永久磁石2とを区別する場合には、対面する永久磁石の符号を「2A」とし、隣接する永久磁石の符号を「2B」とする。)。
具体的には、図2に示すように、隣接する永久磁石2Bの内周側平面若しくは外周側平面の、対面する永久磁石2A側に位置する端縁から立てた垂線D上に位置させるか、若しくは、それよりも若干、対面する永久磁石2A側に寄せた部位に位置させる。従って、各コイルセグメント6A,6Bの中心位置同士の配置角度θcは、隣接する永久磁石2Bの内周側平面若しくは外周側平面の端縁よりの垂線D上の位置を最大角度θsとして、隣接する永久磁石2Bの端部間の配置角度(θr+2(θr−θm))よりも大きい配置角度θcに設定している。
即ち、各コイルセグメント6A,6Bの中心位置同士の配置角度θcは、最大角度θs≧配置角度θc>隣接する永久磁石2Bの端部間の配置角度(θr+2(θr−θm))となる。言い換えれば、各永久磁石2が多角形状に配置されることに起因して、各隣接する永久磁石2Bが当該永久磁石2Aに対して所定角度だけ傾斜させて配置されることに鑑み、前記所定角度分だけ外側に拡がった位置に、各セグメント6A,6Bの中心位置Cが位置するようにしている。
以上の構成の回転電機の着磁装置による着磁方法について以下に説明する。
まず、ロータ1の周方向に1つおきに配置された同極となる8個の未着磁の永久磁石2Aを着磁ヨーク3の各ティース部5に対向させ、各ティース部5に対向させた8個の未着磁の永久磁石2Aを着磁対象とする。即ち、中心線Oに直交する断面において、着磁ヨーク3の中心を中心線Oに一致させ、かつ着磁対象の夫々の未着磁の永久磁石2Aの中心線Aを各着磁コイル6の中心線Bに一致させて、ロータ1を着磁ヨーク3に対して配置する(図1)。
この後、各着磁コイル6に通電し、第1及び第2コイルセグメント6A,6Bのそれぞれの周囲に磁束を発生させる。このとき、中心線Oに直交する断面で、セグメント中心線C上での磁束線の向きは、セグメント中心線Cにほぼ直交する向きとなっており、ティース部5の先端面での磁束線の向きは、セグメント中心線Cにほぼ平行な向きとなっている。これにより、着磁対象の8個の各未着磁の永久磁石2Aは、磁束が通されて同時に着磁され、着磁済みの永久磁石2Aとされる(第1着磁工程)。
前記着磁工程においては、中心線Oに直交する断面で、コイルセグメント配置角度θcが隣接する永久磁石2Bの端部間の配置角度(θr+2(θr−θm))よりも大きく(θc>θr+2(θr−θm))、互いに隣り合う3つの未着磁の永久磁石2のうち両側の未着磁の永久磁石2Bの内周側平面若しくは外周側平面の中央の未着磁の永久磁石2A側の端部(端縁)より立てた垂線D上の位置を最大角度θsとして、その最大角度θsと同等若しくはそれ以下の大きさとされている。
図4は着磁すべき永久磁石2Aと隣接する永久磁石2Bとの中間位置にコイルセグメント6A,6Bの中心位置Cを配置した比較例であり、着磁対象とされた未着磁の永久磁石2Aの両端部と2本のセグメント6A,6B中心線Cとの間の距離が大きくできないことから、着磁対象とされた未着磁の永久磁石2Aの両端部を通る磁束線の向きを未着磁の永久磁石2Aの中心線Aに平行な向き(異方性方向)の磁界成分fを大きくできない不具合があった。
しかしながら、本実施形態においては、前記したように、未着磁の永久磁石2Aを着磁対象として着磁する際に、着磁対象とされた未着磁の永久磁石2Aの両端部と2本のセグメント中心線Cとの間の距離を大きくすることができ、図3に示すように、着磁対象とされた未着磁の永久磁石2Aの両端部を通る磁束線の向きを未着磁の永久磁石2Aの中心線Aに平行な向き(異方性方向)に近づけることができる。従って、未着磁の永久磁石2Aの中央部分だけでなく両端部においても、未着磁の永久磁石2Aの着磁に寄与する異方性方向についての磁界成分fを大きくすることができ、着磁のための電源容量を大きくすることなく、各未着磁の永久磁石2Aをより確実に着磁することができる。
また、セグメント配置角度θcは、中心線Oに直交する断面で、互いに隣り合う3つの未着磁の永久磁石2のうち両側の未着磁の永久磁石2Bの内周側平面若しくは外周側平面の中央の未着磁の永久磁石2A側の端部(端縁)より立てた垂線D上の位置を最大角度θsとして、その最大角度θsと同等若しくはそれ以下の大きさとされているので、中央の未着磁の永久磁石2Aを着磁対象として着磁する際に、着磁対象とされている未着磁の永久磁石2Aに通される磁束の異方性方向についての磁界成分の向きと、両側の未着磁の永久磁石2Bに通される磁束の異方性方向についての着磁成分の向きとを互いに逆向きにすることができる。即ち、中央の未着磁の永久磁石2Aと両側の未着磁の永久磁石2Bとは、互いに逆向きの極性を有する着磁済みの永久磁石2として着磁されるものであるため、両側の未着磁の永久磁石2Bを着磁対象として着磁する際には、着磁する向きと逆向きの磁気履歴はなく、これらの未着磁の永久磁石2Bを容易に着磁することができる。
この後、ロータ1を所定の角度(未着磁の永久磁石2の配置ピッチ角度θr)だけ回転させ、着磁されていない残りの8個の同極となる未着磁の永久磁石2Bを各ティース部5に対向させ、残りの未着磁の永久磁石2Bを新たな着磁対象とする。この後、着磁コイル6に前記第1着磁工程とは逆方向に通電し、着磁対象とした8個の未着磁の永久磁石2Bを同時に着磁し着磁済みの永久磁石2とする(第2着磁工程)。このようにして、すべての未着磁の永久磁石2を着磁して着磁済みの永久磁石2とする。
このような着磁装置では、着磁ヨーク3に8個の着磁コイル6が設けられ、ロータ1の周方向における着磁コイル6の配置ピッチ角度θtが未着磁の永久磁石2の配置ピッチ角度θrの2倍となっているので、同時に8個の未着磁の永久磁石2を着磁することができ、すべての未着磁の永久磁石2を着磁するのに必要な着磁工程の回数を少なくすることができる。ここでは、2回の着磁工程ですべて(16個)の未着磁の永久磁石2を着磁することができる。
なお、前記実施形態において、2回の着磁工程で全ての未着磁の永久磁石2を着磁するものについて説明したが、着磁すべき永久磁石2を一極ずつ着磁するようにしてもよい。この場合の着磁ヨーク3は、図5に示すように、ヨーク本体4に一個のティース部5を設け、このティース部5に着磁コイル6を巻回して形成する。
そして、まず、各未着磁の永久磁石2の着磁のために、回転子であるロータ1を着磁ヨーク3に対して所定の位置に配置し、1つの未着磁の永久磁石2をティース部5に対向させて着磁対象とする。即ち、中心線Oに直交する断面において、ティース部5の先端円弧の中心を中心線Oに一致させ、かつ着磁対象の未着磁の永久磁石2についての未着磁の永久磁石2の中心線Aを着磁コイル6の中心線Bに一致させて、ロータ1を着磁ヨーク3に対して配置する。
この後、着磁コイル6に通電し、第1及び第2コイルセグメント6A,6Bのそれぞれの周囲に磁束を発生させる。このとき、中心線Oに直交する断面で、セグメント中心線C上での磁束線の向きは、セグメント中心線Cにほぼ直交する向きとなっており、ティース部5の先端面での磁束線の向きは、セグメント中心線Cにほぼ平行な向きとなっている。これにより、着磁対象の未着磁の永久磁石2は、磁束が通されて着磁される(着磁工程)。
この後、ロータ1を所定の角度(未着磁の永久磁石2の配置ピッチ角度θr)だけ回転させて、着磁済みの未着磁の永久磁石2とは別の未着磁の永久磁石2(隣の未着磁の永久磁石2)をティース部5に対向させ、新たな着磁対象とする。即ち、中心線Oに直交する断面において、新たに着磁対象とされた未着磁の永久磁石2についての未着磁の永久磁石2の中心線Aが着磁コイル6の中心線Bに一致するように、ロータ1を着磁ヨーク3に対して配置する。
この後、着磁コイル6に逆向きに通電することにより磁束を発生させ、新たに着磁対象とされた未着磁の永久磁石2を着磁する。
この後、他の未着磁の永久磁石2についてもロータ1を所定の角度だけ回転することにより着磁対象とし、前記と同様にして1つずつ各未着磁の永久磁石2を着磁する。
このようにして、すべての未着磁の永久磁石2を着磁済みの永久磁石2とする。なお、互いに隣り合う着磁済みの永久磁石2の極性が逆向きの極性になるように、各未着磁の永久磁石2への着磁工程ごとに着磁コイル6への通電の向きを変えている。
なお、前記実施形態では、同極の永久磁石2を同時に着磁する場合と、一極ずつ着磁するものについて説明したが、図示しないが、ロータ1の対向する位置に配置された永久磁石2を同時に着磁する構成としてもよい。この場合には、着磁ヨーク3として、中心線Oに関して対称位置に一対の着磁ヨーク3を配置し、各着磁ヨーク3をロータ1の周方向に延びる一対の連結部により互いに連結する構成とすることにより、同様に実現できる。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)回転子の軸線Oに直交する断面で、少なくとも一つの着磁コイル6の前記回転子の軸線Oに平行に延びる第1及び第2コイルセグメント6A,6Bと前記回転子の中心Oとを結ぶ2本の直線がなす角度であるセグメント配置角度θcを、前記回転子の周方向における前記未着磁の当該永久磁石2Aの両側に隣接する隣接永久磁石2Bの、前記未着磁の当該永久磁石2A側の端部同士の間の配置角度よりも大きくしたため、着磁対象とされた未着磁の永久磁石2Aの両端部と2本のセグメント中心線Cとの間の距離を大きくすることができ、図3に示すように、着磁対象とされた未着磁の永久磁石2Aの両端部を通る磁束線の向きを未着磁の永久磁石2Aの中心線Aに平行な向き(異方性方向)に近づけることができる。このため、未着磁の永久磁石2Aの中央部分だけでなく両端部においても、未着磁の永久磁石2Aの着磁に寄与する異方性方向についての磁界成分fを大きくすることができ、着磁のための電源容量を大きくすることなく、各未着磁の永久磁石2をより確実に着磁することができる。
(イ)着磁ヨーク3の第1及び第2コイルセグメント6A,6Bは、前記回転子の周方向における前記未着磁の当該永久磁石2Aに隣接する隣接永久磁石2Bの内周側平面若しくは外周側平面の、前記未着磁の当該永久磁石2A側の端縁より外周側に向かって立てた垂線D上の位置、若しくは、前記未着磁の当該永久磁石2A側において前記垂線D上の位置に近接して配置されているため、上記した効果(ア)をより一層向上させると共に、隣の永久磁石2Bの角に発生する磁界も逆向きにすることができ、両側の未着磁の永久磁石2Bを着磁対象として着磁する際には、着磁する向きと逆向きの磁気履歴はなく、これらの未着磁の永久磁石2Bを容易に着磁することができる。
(ウ)回転子の軸線Oに直交する断面で、前記回転子の周方向へ前記未着磁の永久磁石2の配置ピッチの2倍の間隔を置いて複数の着磁コイル6を配置し、前記回転子の一つ置きの未着磁の永久磁石2Aの中心と前記回転子の中心Oとを結ぶ直線である未着磁の永久磁石2Aの中心線Aに対して、前記着磁コイル6の中心と前記回転子の中心Oとを結ぶ直線である着磁コイル6の中心線Bが一致するように、前記前記回転子を周方向に位置決め配置し、前記一つ置きの未着磁の永久磁石2Aに磁束を通す第1着磁工程と、前記第1着磁工程の後に、前記回転子の軸線Oに直交する断面で、前記回転子を前記未着磁の永久磁石2の配置ピッチ分だけ回転させて、隣接する未着磁の永久磁石2Bの中心と前記回転子の中心Oとを結ぶ直線である未着磁の永久磁石2Bの中心線Aに対して、前記着磁コイル6の中心と前記回転子の中心Oとを結ぶ直線である着磁コイル6の中心線Bが一致するように、前記前記回転子を周方向に位置決め配置し、前記未着磁の永久磁石2Bに磁束を通す第2着磁工程と、を備えるため、2回の着磁工程で全ての未着磁の永久磁石2を着磁することができる。
本発明の一実施形態を示す回転電機の着磁装置の概略断面図。 同じく要部の拡大図。 着磁成分の説明図。 比較例における着磁成分の説明図。 一極毎に着磁する実施例の説明図。
符号の説明
1 回転子としてのロータ
2 永久磁石
3 着磁ヨーク
4 ヨーク本体
5 ティース部
6 着磁コイル

Claims (6)

  1. 回転子の外周領域に円周方向に等間隔に埋め込まれた平板状の複数の未着磁の永久磁石を着磁して着磁済みの永久磁石とするための回転電機の着磁装置であって、
    前記回転子の軸線に平行に延びる第1及び第2コイルセグメントを含む少なくとも一つの着磁コイルを保持して、前記未着磁の永久磁石に磁束を通すための着磁ヨークを備え、
    前記回転子の軸線に直交する断面で、前記回転子の中心と前記着磁ヨークの第1及び第2コイルセグメントとを結ぶ2本の直線がなす角度であるセグメント配置角度が、前記回転子の周方向における前記未着磁の当該永久磁石の両側に隣接する隣接永久磁石の、前記未着磁の当該永久磁石側の端部同士の間の配置角度よりも大きくしていることを特徴とする回転電機の着磁装置。
  2. 前記着磁ヨークの第1及び第2コイルセグメントは、前記回転子の周方向における前記未着磁の当該永久磁石に隣接する隣接永久磁石の内周側平面若しくは外周側平面の、前記未着磁の当該永久磁石側の端縁より外周側に向かって立てた垂線上の位置、若しくは、前記未着磁の当該永久磁石側において前記垂線上の位置に近接して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の着磁装置。
  3. 前記着磁ヨークは、前記回転子の周方向へ間隔を置いて配置された複数の着磁コイルを有しており、前記回転子の周方向における前記各着磁コイルの配置ピッチ角度は、前記未着磁の永久磁石の配置ピッチ角度の(n+1)倍(nは自然数)となっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転電機の着磁装置。
  4. 回転子の外周領域に円周方向に等間隔に埋め込まれた平板状の複数の未着磁の永久磁石を、前記回転子の軸線に平行な第1及び第2コイルセグメントを含む少なくとも1つの着磁コイルに通電することにより着磁して着磁済みの永久磁石とするための回転電機の着磁方法であって、
    前記回転子の軸線に直交する断面で、少なくとも一つの着磁コイルの前記回転子の軸線に平行に延びる第1及び第2コイルセグメントと前記回転子の中心とを結ぶ2本の直線がなす角度であるセグメント配置角度を、前記回転子の周方向における前記未着磁の当該永久磁石の両側に隣接する隣接永久磁石の、前記未着磁の当該永久磁石側の端部同士の間の配置角度よりも大きく形成し、
    前記隣接永久磁石の端部の外周側に位置する前記着磁コイルの第1及び第2コイルセグメントに通電することより当該未着磁の永久磁石を着磁して着磁済の永久磁石とすることを特徴とする回転電機の着磁方法。
  5. 前記着磁ヨークの第1及び第2コイルセグメントは、前記回転子の周方向における前記未着磁の当該永久磁石に隣接する隣接永久磁石の内周側平面若しくは外周側平面の、前記未着磁の当該永久磁石側の端縁より外周側に向かって立てた垂線上の位置、若しくは、前記未着磁の当該永久磁石側において前記垂線上の位置に近接して配置されていることを特徴とする請求項4に記載の回転電機の着磁方法。
  6. 前記回転子の軸線に直交する断面で、前記回転子の周方向へ前記未着磁の永久磁石の配置ピッチの2倍の間隔を置いて複数の着磁コイルを配置し、
    前記回転子の一つ置きの未着磁の永久磁石の中心と前記回転子の中心とを結ぶ直線である未着磁磁石中心線に対して、前記着磁コイルの中心と前記回転子の中心とを結ぶ直線である着磁コイル中心線が一致するように、前記前記回転子を周方向に位置決め配置し、前記一つ置きの未着磁の永久磁石に磁束を通す第1着磁工程と、
    前記第1着磁工程の後に、前記回転子の軸線に直交する断面で、前記回転子を前記未着磁の永久磁石の配置ピッチ分だけ回転させて、隣接する未着磁の永久磁石の中心と前記回転子の中心とを結ぶ直線である未着磁磁石中心線に対して、前記着磁コイルの中心と前記回転子の中心とを結ぶ直線である着磁コイル中心線が一致するように、前記前記回転子を周方向に位置決め配置し、前記未着磁の永久磁石に磁束を通す第2着磁工程と、を備えていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の回転電機の着磁方法。
JP2008272118A 2008-10-22 2008-10-22 回転電機の着磁装置及び着磁方法 Expired - Fee Related JP5287138B2 (ja)

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