JP2010103399A - 保持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】板材の表面に突出することがなく、当該板材との間に生じる振動や、板材の反り等を効率よく吸収することができる保持具を提供する。
【解決手段】固定用板材100と板材200を所定の間隔に保持する間隔保持部10と、間隔保持部10の一端に形成され、固定用板材100に形成された係合部に着脱可能に係合して固定用板材100に着脱可能に取付けられる係合取付部30と、間隔保持部10の他端に形成され、板材200の固定用板材100に対向する面に当接可能な当接部70を備え、当接部70は、一端が間隔保持部10の他端に設けられ、他端が間隔保持部10の他端と所定の間隔をおいて位置する自由端からなり、係合取付部30側に向けた外力が加えられた際に弾性変形し、当該外力が取除かれた際に弾性復元する保持具1である。
【選択図】図1
【解決手段】固定用板材100と板材200を所定の間隔に保持する間隔保持部10と、間隔保持部10の一端に形成され、固定用板材100に形成された係合部に着脱可能に係合して固定用板材100に着脱可能に取付けられる係合取付部30と、間隔保持部10の他端に形成され、板材200の固定用板材100に対向する面に当接可能な当接部70を備え、当接部70は、一端が間隔保持部10の他端に設けられ、他端が間隔保持部10の他端と所定の間隔をおいて位置する自由端からなり、係合取付部30側に向けた外力が加えられた際に弾性変形し、当該外力が取除かれた際に弾性復元する保持具1である。
【選択図】図1
Description
本発明は、基板やパネル等のような板材を、シャーシ(基台)や、他の板材等に対し所定の間隔をおいて保持する保持具に関する。
従来から、例えば、電気・電子機器等の内部には、多数の電子部品等が搭載された基板が配設されている。この基板は、通常、電気・電子機器等のシャーシや、当該電気・電子機器等の内部に配置されている他の基板等に対し、所定の間隔をおいて固定されている。そして、この基板を、前記シャーシや他の基板等(以下、これらを「固定用板材」と記す)に所定の間隔をおいて保持・固定する部材として、様々な保持具が紹介されている。
このような保持具として、例えば、間隔保持用柱片の両端面または一端面の中心部に、一体成形によって差込脚を突出し、その突出基部と頭部との間に縦長の窓孔を設けると共に、当該窓孔の頭部に近い孔端縁から孔内部の一部と外側とを通って下がる弾性係止爪を形成し、この弾性係止爪の外側下端に係止段部を設け、前記窓孔の両側壁の中間を外側に「く」形対称に膨らませて、前記係止段部とほぼ同じ高さの膨出係合部を設けたものが紹介されている。(例えば、特許文献1参照)。
また、固定脚部の支持台左右に備えられ、先端で基板を表面から抑止するように側断面が、全体を内側に曲げた弾性拘止片と、当該弾性拘止片の中央部に輪方向に延びた連結板と、当該連結板の先端の左右に弾性変形可能に連設された弾性逆止片とからなり、前記弾性逆止片と前記弾性拘止片により基板を挟持する保持具(固定具)も紹介されている。(例えば、特許文献2参照)。
そしてまた、間隔保持用柱片の両端にフランジを垂直に設け、当該フランジから前記間隔保持用柱片の長手方向外側へ、板材の取付穴に挿入され当該板材を固定する固定手段を延設し、少なくとも一方の前記フランジに外周面より外開きに両側に広がる弾性支持片を設けてなり、前記固定手段が、板材の取付穴に嵌合する取付穴と同一形状の中実な断面からなる嵌合柱と、当該嵌合柱の先端の中央から延出する支柱と、当該支柱の先端から前記間隔保持用柱へ延びて板材の裏面に当接する自由端が平坦面のみで形成された弾性係止片からなる保持具も紹介されている。(例えば、特許文献3参照)。
さらにまた、一端が固定用板材に固定され、他端の上面に基板を載置して支持する保持具(プリント基板用連結具)の意匠も紹介されている。(例えば、特許文献4参照)。
実開昭51−26400号公報
実開昭58−158490号公報
実公平2−940号公報
意匠登録第797021号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載された保持具は、一端が固定用板材を貫通し、当該固定用板材を挟持することで、当該固定用板材に固定され、他端が、基板やパネル等のような板材を貫通し、この板材を挟持することで、当該板材を固定用板材に固定する構成を有している。したがって、前記板材の表面に、電子部品等の配設スペース以外に、保持具の他端が突出するための面積を確保する必要があり、小型化を達成することが困難である。
一方、特許文献4に記載された保持具は、一端が固定用板材を貫通し、当該固定用板材を挟持することで、当該固定用板材に固定されるが、他端は、基板やパネル等のような板材の裏面(固定用板材に対向している面)を支持し、前記板材の表面に突出しないため、当該板材の表面を、電子部品等の配設スペースとして有効に使用することができ、板材の小型化に貢献することができる。しかしながら、特許文献4に記載された保持具は、他端の水平な上面に板材(基板)を載置して支持する構成であるため、板材との間に生じる振動による衝撃ビビリ音が発生する虞がある。また、板材の反り等を吸収することが困難である。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、板材の表面に突出することがなく、当該板材との間に生じる振動や、板材の反り等を効率よく吸収することができる保持具を提供することを目的とする。
この目的を達成するため本発明は、固定用板材に対向配置される板材を、当該固定用板材に対し所定の間隔をおいて着脱可能に保持する保持具であって、前記固定用板材と板材とを所定の間隔に保持する間隔保持部と、前記間隔保持部の一端に形成され、前記固定用板材に形成された係合部に着脱可能に係合して当該固定用板材に着脱可能に取付けられる係合取付部と、前記間隔保持部の他端に形成され、前記板材の前記固定用板材に対向する面に当接可能な当接部とを備え、前記当接部は、一端が前記間隔保持部の他端に設けられ、他端が当該間隔保持部の他端と所定の間隔をおいて位置する自由端からなり、前記係合取付部側に向けた外力が加えられた際に弾性変形し、当該外力が取除かれた際に弾性復元する保持具を提供するものである。
この構成を備えた保持具は、前記係合取付部側に向けた外力(即ち、板材側からかけられる力)が付与された際に、前記当接部が弾性変形し、当該外力が取除かれた際に弾性復元するため、この外力を当該当接部によって吸収することができる。ここで、前記当接部は、一端が前記間隔保持部に設けられ、他端が当該間隔保持部と所定の間隔をおいた自由端からなるため、効率よく撓る(弾性変形する)ことができ、前記外力を効果的に吸収することができる。また、この保持具は、当該保持具の一部が板材の表面から突出することがないため、前記板材の表面(当接部が当接する面とは反対側の面)を、例えば、電子部品等の配設スペースとして有効に使用することができ、板材の小型化に貢献することができる。
また、本発明にかかる保持具の当接部は、一端が前記間隔保持部の他端に設けられ、他端が前記自由端からなる複数の当接片からなり、当該複数の当接片は、互いに間隔をおいて配設されていてもよい。このように構成することで、前記外力を複数の当接片により吸収することができるため、前記外力をさらに効果的に吸収することができる。
そしてまた、本発明にかかる保持具は、前記固定用板材に形成された係合部が、当該固定用板材を貫通する貫通孔を有し、前記係合取付部は、前記貫通孔を貫通して前記固定用板材の第1の面を押圧する第1の押圧部と、前記固定用板材の第1の面と反対側にある第2の面を押圧する第2の押圧部とを有し、前記第2の押圧部は、前記間隔保持部から前記固定用板材の第2の面と略水平に延出した第1の延出部と、当該第1の延出部に連続的に形成された屈曲部と、当該屈曲部に連続的に形成され且つ先端が前記第1の延出部の基端に向けて延出した第2の延出部とを有してなり、前記第1の延出部の基端を支点として、前記固定用板材の第2の面から離れる方向に弾性変形可能な構成を備えていてもよい。このように、前記第2の延出部が、前記第1の延出部の基端に向けて延出している(即ち、内側に向けて延出している)ことで、前記第2の押圧部が、前記固定用板材の板厚に応じて、前記第1の延出部の基端(前記間隔保持部との境界部分)を支点として、前記固定用板材の第2の面から離れる方向に弾性変形した際に、前記第2の押圧部が、前記固定用板材の第2の面と略水平な方向に広がることを防止することができる。したがって、保持具を固定用板材に取付けるために必要なスペースを小さくすることができる。
また、本発明にかかる保持具は、前記間隔保持部が、保持部本体と、当該保持部本体の一端に形成され且つ前記第1の延出部の延出起点となる延出起点部と、を有し、前記延出起点部は、前記第1の延出部の延出方向と略平行な方向の長さが、前記保持部本体の前記第1の延出部の延出方向と略平行な方向の長さよりも短い構成を備えていてもよい。このように構成することで、前記第1の延出部の少なくとも一部が、前記保持部本体と所定の間隔をおいて重なった状態で位置することになるため、当該第1の延出部が前記弾性変形するために必要な延出方向の長さを確保しても、当該第1の延出部が前記保持部本体から外側に延びる分を短くすることができる。したがって、保持具の小型化をさらに向上することができ、保持具を固定用板材に取付けるために必要なスペースをさらに小さくすることができる。
さらにまた、本発明にかかる保持具は、前記第1の延出部を2つ有し、当該2つの第1の延出部は、互いに反対の方向に延出していてもよい。
また、前記第1の延出部の延出方向の長さは、前記延出起点部の外周面から前記保持部本体の外周面までの距離と略同一となるよう構成してもよい。このように構成することで、第1の延出部が前記保持部本体から外側に延びることがなく、保持具の小型化をより一層向上することができ、保持具を固定用板材に取付けるために必要なスペースをさらに小さくすることができる。
そしてまた、本発明にかかる保持具は、前記保持部本体の前記第1の延出部と対向する面が、前記延出起点部から外周面に向けて、徐々に前記当接部に近づくよう傾斜した構成を有していてもよい。このように、保持部本体の第1の延出部と対向する面が傾斜することで、前記第1の延出部が、基端を支点として、前記固定用板材の第2の面から離れる方向(即ち、保持部本体の第1の延出部と対向する面に近づく方向)に弾性変形する際に、当該第1の延出部が保持部本体の前記面に接触して、当該面が第1の延出部の弾性変形を妨げることを防止することができる。したがって、前記利点に加え、保持具を取付可能な固定用板材の板厚の範囲を広く取ることができ、汎用性を向上させることができる。
本発明にかかる保持具は、板材との間に生じる振動を当接部によって吸収することができる結果、衝撃ビビリ音等が発生することを防止することができる。また、板材に反り等が生じても、この反り等を当接部によって吸収することができ、板材を安定した状態で保持することができる。さらにまた、この保持具は、当該保持具の一部が板材の表面から突出することがないため、前記板材の表面を、例えば、電子部品等の配設スペースとして有効に使用することができ、板材の小型化に貢献することができる。
次に、本発明の好適な実施の形態にかかる保持具について図面を参照して説明する。なお、以下に記載される実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施の形態にのみ限定するものではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
図1は、本発明の実施の形態にかかる保持具の斜視図、図2は、図1に示す保持具の正面図、図3は、図1に示す保持具の側面図、図4は、図2に示す保持具の平面図、図5は、図2に示す保持具の底面図、図6は、固定用板材に取付けた保持具により板材を保持する状態を示す断面図、図7は、図6に示す保持具が板材との間に生じた振動等を吸収している状態を示す断面図である。
なお、前記各図では、説明を判り易くするため、各部材の厚さやサイズ、拡大・縮小率等は、実際のものとは一致させずに記載した。また、本実施の形態では、固定用板材側を「下」、板材側を「上」とし、保持具を固定用板材に取付けた際に、当該固定用板材の表面と水平な方向を「左右方向」または「水平方向」として説明する。
図1〜図7に示すように、本実施の形態にかかる保持具1は、固定用板材100(図6及び図7参照)に対向配置される板材200(図6及び図7参照)を、固定用板材100に対し所定の間隔をおいて保持するものであり、固定用板材100と板材200とを所定の間隔に保持する間隔保持部10と、間隔保持部10の下端に形成された係合取付部30と、間隔保持部10の上端に形成された当接部70とを備えている。
間隔保持部10は、平面視で略円形状の下面15及び上面16を有する保持部本体11と、保持部本体11の下面15の直径上に形成(図5参照)され、後に詳述する第1の延出部51及び52の延出起点となる延出起点部12と、保持部本体11の上面16の直径上に形成(図4参照)され、後に詳述する当接片71及び72の延出起点となる延出起点部13を有している。
保持部本体11の下面15は、特に図2に示すように、平面視で、延出起点部12を挟んだ両側が、延出起点部12から外側(第1の延出部51及び52の延出方向)に向けて徐々に上方へ傾斜する傾斜面となっている。延出起点部12は、特に図3に示すように、側面視で、左右方向に延びると共に、下方に突出したリブ形状を有しており、特に図2に示すように、第1の延出部51及び52の延出方向と略平行な方向の長さ(幅)が、保持部本体11の当該幅方向の長さよりも短く形成されている。延出起点部13は、特に図3に示すように、側面視で、左右方向に延びると共に、上方に突出したリブ形状を有している。
係合取付部30は、特に図6及び図7に示すように、固定用板材100に形成された貫通孔101を貫通して固定用板材100の下面102(第1の面)を押圧する第1の押圧部40と、固定用板材の上面103(前記第1の面と反対側にある第2の面)を押圧する第2の押圧部50とを有している。
第1の押圧部40は、延出起点部12の下端面に連続的に形成された水平なフランジ41と、フランジ41から下方に向けて延出した支柱42と、支柱42の下端に連続的に形成され、斜め外側上方に向けて延出した傾斜片43と、支柱42の下端且つ傾斜片43と対向する位置から連続的に形成され、斜め外側上方に向けて延出した傾斜片44とを備えている。即ち、傾斜片43及び44は、各々の上端が互いに離れる方向に延出している。また、傾斜片43及び44は、各々の上端が互いに近づく方向に弾性変形可能であり、弾性変形させるための力から解放された際には、弾性復元するようになっている。また、フランジ41は、図6及び図7に示すように、第1の押圧部40が、固定用板材100に形成された貫通孔101を貫通した際に、貫通孔101内に挿入可能となっている。
傾斜片43及び44の各々の上面には、第1の押圧部40が、固定用板材100に形成された貫通孔101を貫通し、固定用板材100と係合した際に、貫通孔101を画定する固定用板材100の内壁105を押圧する押圧部45及び46が各々形成されている。この押圧部45及び46は、互いに近づく方向に弾性変形可能であり、弾性変形させるための力から解放された際には、弾性復元するようになっている。また、押圧部45及び46は、傾斜片43及び44よりも薄厚で形成されており、傾斜片43と押圧部45との境界部分、及び傾斜片44と押圧部46との境界部分には、段部47及び48が各々形成されている。この段部47及び48は、図6及び図7に示すように、第1の押圧部40が固定用板材100と係合した際に、固定用板材100の下面102に当接するようになっており、押圧部45及び46と共に固定用板材100を確実に保持する。
第2の押圧部50は、延出起点部12の互いに対向する側壁17及び18から各々略水平方向に延出する第1の延出部51及び52と、それぞれの第1の延出部51及び52に各々連続的に形成された屈曲部53及び54と、それぞれの屈曲部53及び54に各々連続的に形成され且つ各々の先端が互いに近づく方向に向けて延出した第2の延出部55及び56とを有している。この第2の押圧部50は、第1の延出部51及び52の各々の基端を支点として、上下方向に弾性変形可能となっている。また、第1の延出部51及び52の延出方向の長さは、保持部本体11の当該方向の長さとほぼ同一となっている。したがって、第2の押圧部50は、保持部本体11から外側にはみ出す部分が無い、あるいは小さい(短い)ため、保持具1の小型化をさらに向上することができ、保持具1を固定用板材100に取付けるために必要なスペースを小さくすることができる。
当接部70は、延出起点部13の互いに対向する側壁27及び28から各々斜め外側上方に向けて延出した当接片71及び72を備えている。即ち、当接片71及び72は、下端が側壁27及び28に設けられ、他端(上端)が保持部本体11の上面16と所定の間隔をおいて位置する自由端から構成されており、各々の自由端が互いに離れる方向に向けて延出している。この当接部70は、板材200が配設された際に、板材200の下面202に当接可能となっており、図6及び図7に示すように、板材200から下方に向けた外力Fが加えられた際に、当接片71及び72の上端が互いに離れる方向に弾性変形し、外力Fが取除かれた際に弾性復元するようになっている。ここで、当接片71及び72は、互いに独立して配設されているため、弾性変形する際に互いに干渉し合うことがなく、弾性変形が阻害されることがない。
次に、本実施の形態にかかる保持具1の具体的動作について説明する。保持具1を固定用板材100に取付けるには、第1の押圧部40の先端(図1〜図3等でいう下端)を固定用板材100に形成されている貫通孔101に上面103側から挿入する。この時、傾斜片43及び44は、各々の上端が互いに離れる方向に延出しているため、貫通孔101を貫通する際には、内壁105に相対的に押圧されて各々の上端が互いに近づく方向に弾性変形する。また、第1の押圧部40が貫通孔101を貫通した際には、傾斜片43及び44は、前記押圧から開放されて弾性復元し、押圧部45及び46が内壁105を押圧すると共に、段部47及び48が固定用板材100の下面102に当接する。
この動作により、第2の押圧部50は、第2の延出部55及び56の下端が固定用板材100の上面103に押圧され、第1の延出部51は、その基端を支点として、図6でいう反時計回りに回動するように弾性変形する。また、第1の延出部52は、その基端を支点として、図6でいう時計回りに回動するように弾性変形する。この時、保持部本体11の下面15は、外側に行くにしたがって、上方に傾斜した傾斜面となっているため、第1の延出部51及び52が、前記弾性変形を行うためのスペースを確保することができ、第1の延出部51及び52の弾性変形が妨げられることを防止することができる。ここで、第1の延出部51及び52は、固定用板材100の板厚が厚い程、屈曲部53及び54側が保持部本体11の下面15に近づくよう弾性変形されるが、下面15が傾斜していることで、保持具1を取付可能な固定用板材100の板厚の範囲を広く取ることができ、汎用性を向上させることができる。また、第2の押圧部50は、第1の延出部51及び52の基端が支点として回動するように弾性変形し、且つ第2の延出部55及び56が、内側(各々の先端が互いに近づく方向)に向けて延出しているため、固定用板材100の板厚に応じて第1の延出部51及び52の弾性変形の状態が変化しても、外側に広がることを防止することができる。
以上の動作により、固定用板材100の下面102は、段部47及び48に支持され、固定用板材100の内壁105は、押圧部45及び46に押圧され、固定用板材100の上面103は、第2の延出部55及び56の下端に押圧され、保持具1が固定用板材100に確実に取付けられる。その後、固定用板材100に取付けられた保持具1の当接部70に板材200を載置することで、板材200は、保持具1を介して固定用板材100と所定の間隔をおいて配設される。
この板材200に、固定用板材100に向けられた外力F(荷重等や、振動等によって板材200が保持具1に接触することによりかかる力等)が加えられると、図7に示すように、当接片71及び72の自由端(上端)が互いに離れる方向に開くように当接片71及び72が弾性変形する。そして、この弾性変形によって外力Fが吸収され、外力Fが打ち消され、外力Fに起因する衝撃ビビリ音の発生を防止することができる。ここで、当接片71及び72は、先端(上端)が自由端となっているため、前記弾性変形を効率よく行うことができる。
なお、本実施の形態では、当接部70を2つの当接片71及び72によって構成した場合について説明したが、これに限らず、例えば、図8に示すように、延出起点部13を保持部本体11の外周付近に形成し、側壁27から1つの当接片73を斜め外側上方に向けて延出させた構成としてもよい。この構成の場合も、当接片73の上端が自由端となっているため、当接片73の弾性変形を効率よく行なわせることができる。
また、当接部70は、例えば、図9及び図10に示すように、基端(下端)が側壁27及び28に各々設けられ、先端が(上端)が自由端となった正面視で略く字状を有する2つの当接片74及び75から構成してもよい。これらの当接片74及び75も、固定用板材100に向けられた外力Fが加えられると弾性変形し、この弾性変形によって外力Fを吸収することができる。
そしてまた、当接部70は、例えば、図11に示すように、基端(下端)が保持部本体11の上面16の外周付近から延出した湾曲形状を有し、先端が自由端となった当接片76から構成してもよい。この当接片76も、固定用板材100に向けられた外力Fが加えられると弾性変形し、この弾性変形によって外力Fを吸収することができる。
さらにまた、当接部70は、例えば、図12に示すように、基端(下端)が保持部本体11の上面16の外周付近に設けられ、先端(上端)が自由端となったコイルばね状の当接片77から構成してもよい。この当接片77も、固定用板材100に向けられた外力Fが加えられると弾性変形し、この弾性変形によって外力Fを吸収することができる。
また、本実施の形態では、第1の押圧部40と第2の押圧部50を有する係合取付部30について説明したが、これに限らず、係合取付部30は、間隔保持部10の一端に形成され、固定用板材100に着脱可能に取付けられる構成であれば、他の構成を備えていてもよい。
1…保持具、 10…間隔保持部、 11…保持部本体、 12、13…延出起点部、 30…係合取付部、 40…第1の押圧部、 50…第2の押圧部、 51、52…第1の延出部、 53、54…屈曲部、 55、56…第2の延出部、 70…当接部、 71、72、73、74、75、76、77…当接片、 100…固定用板材、 101…貫通孔、 200…板材
Claims (7)
- 固定用板材に対向配置される板材を、当該固定用板材に対し所定の間隔をおいて保持する保持具であって、
前記固定用板材と板材とを所定の間隔に保持する間隔保持部と、
前記間隔保持部の一端に形成され、前記固定用板材に形成された係合部に着脱可能に係合して当該固定用板材に着脱可能に取付けられる係合取付部と、
前記間隔保持部の他端に形成され、前記板材の前記固定用板材に対向する面に当接可能な当接部と、
を備え、
前記当接部は、一端が前記間隔保持部の他端に設けられ、他端が当該間隔保持部の他端と所定の間隔をおいて位置する自由端からなり、前記係合取付部側に向けた外力が加えられた際に弾性変形し、当該外力が取除かれた際に弾性復元する保持具。 - 前記当接部は、一端が前記間隔保持部の他端に設けられ、他端が前記自由端からなる複数の当接片からなり、当該複数の当接片は、互いに間隔をおいて配設されてなる請求項1記載の保持具。
- 前記固定用板材に形成された係合部が、当該固定用板材を貫通する貫通孔を有し、
前記係合取付部は、前記貫通孔を貫通して前記固定用板材の第1の面を押圧する第1の押圧部と、前記固定用板材の第1の面と反対側にある第2の面を押圧する第2の押圧部とを有し、
前記第2の押圧部は、前記間隔保持部から前記固定用板材の第2の面と略水平に延出した第1の延出部と、当該第1の延出部に連続的に形成された屈曲部と、当該屈曲部に連続的に形成され且つ先端が前記第1の延出部の基端に向けて延出した第2の延出部と、を有してなり、前記第1の延出部の基端を支点として、前記固定用板材の第2の面から離れる方向に弾性変形可能である請求項1または請求項2記載の保持具。 - 前記間隔保持部は、保持部本体と、当該保持部本体の一端に形成され且つ前記第1の延出部の延出起点となる延出起点部と、を有し、
前記延出起点部は、前記第1の延出部の延出方向と略平行な方向の長さが、前記保持部本体の前記第1の延出部の延出方向と略平行な方向の長さよりも短い請求項3記載の保持具。 - 前記第1の延出部を2つ有し、当該2つの第1の延出部は、互いに反対の方向に延出してなる請求項3または請求項4記載の保持具。
- 前記第1の延出部の延出方向の長さは、前記延出起点部の外周面から前記保持部本体の外周面までの距離と略同一である請求項4または請求項5記載の保持具。
- 前記保持部本体は、前記第1の延出部と対向する面が、前記延出起点部から外周面に向けて、徐々に前記当接部に近づくよう傾斜してなる請求項4ないし請求項6のいずれか一項に記載の保持具。
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JP2008275300A JP2010103399A (ja) | 2008-10-27 | 2008-10-27 | 保持具 |
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