JP2010102981A - 鉛蓄電池及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】極板の耳部とストラップとの接続部において、耳部とストラップとが確実に溶接されている部分を増やして、集電性能の向上を図った鉛蓄電池を提供する。
【解決手段】極板群を構成する負極板及び正極板の耳部11a及び12aの先端の幅方向の中央部に両極板の幅方向に沿って直線状に伸びる先端面11a1,12a1が形成されるとともに、両極板の先端の幅方向の両端角部が面取りされた形状を呈するように両極板の耳部の先端がカットされ、両極板の耳部の先端面11a1,12a1及び面取りされた部分11a2,12a2をストラップ内に完全に埋設するように負極ストラップ16及び正極ストラップ17が鋳造されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、極板群を構成する正極板及び負極板のそれぞれの耳部同士が、キャストオン法により鋳造されたストラップにより接続されている鉛蓄電池及びその製造方法に関するものである。
鉛蓄電池を製造する際には、特許文献1に示されているように、正極板と負極板とをセパレータを介して交互に積層して極板群を構成した後、同極性の極板の耳部どうしを接続するストラップを、キャストオン法により鋳造する工程を行う。
図5は従来の鉛蓄電池で用いられていた極板群を示している。従来の鉛蓄電池においては、正極格子体及び負極格子体にそれぞれ正極活物質及び負極活物質を充填して正極板1及び負極板2を構成した後、正極板1及び負極板2の耳部1a,2aの高さ寸法を所定の寸法とするように、耳部1a,2aの先端を幅方向にカットして、耳部1a,2aの先端部の形状を、幅方向の両端角部が直角に角張った形状とし、正極板1及び負極板2を、セパレータ3を介して交互に積層することにより極板群4を構成していた。極板群4を構成する正極板の耳部1aどうし及び負極板の耳部2aどうしをそれぞれ接続するストラップを鋳造する際には、図6に示すように、ストラップ鋳造用鋳型5の型穴5A及び5B内に溶融鉛を注入した後、極板群4を逆さにした状態で、一連の負極板1の耳部1a及び正極板2の耳部2aを、ストラップ鋳造用鋳型5の型穴5A及び5B内の溶融鉛中に挿入し、この状態で型穴内の鉛が冷却されて固化するのを待つことにより、負極ストラップ6及び正極ストラップ7を鋳造する。
従来の鉛蓄電池においては、極板群を構成するに先立って、正極板1及び負極板2の耳部1a,2aの先端を幅方向にカットするだけであったため、耳部1a,2aの先端面以外の部分は酸化膜で覆われた地肌のままの状態にあった。耳部の酸化膜で覆われた部分は、鋳型内の溶融鉛に浸漬した際に溶け難いため、従来の鉛蓄電池において、耳部1a,2aにストラップ6,7を鋳造する際に確実に溶融させることができるのは、図7に太線で示したように、主として耳部1a,2aの先端面(カットされることにより酸化膜が除去された部分)のみであった。そのため、耳部1a,2aとストラップ6,7との溶接部において、十分な溶け込みをもって確実に溶接されている部分を増やすことができないという問題があり、このことが、集電容量の向上を図る上でネックになっていた。
また特許文献2に示された鉛蓄電池では、図8に示されているように、極板の耳部1a′を、その先端から基端部側にかけて斜めにカットして、耳部1a′の先端1a1′がストラップ鋳造用鋳型5の型穴5Aの底面に当るまで、耳部1a′を型穴内の溶融鉛中に挿入することにより、ストラップ6を鋳造するようにしている。
特開平6−196146号公報 特開平5−109398号公報
上記のように、従来の鉛蓄電池では、ストラップの鋳造に先立って、極板の耳部の先端のみが幅方向に直線状にカットされ、各耳部の幅方向の両端は、酸化膜で覆われたままの状態におかれていたため、極板の耳部とストラップとの溶接部において、十分な溶け込みをもって確実に溶接されている部分を増やすことができず、集電容量の向上を図る上で限界があった。
特許文献2に示されたように、耳部1aを、その先端から基端部にかけて斜めにカットして耳部に傾斜面を形成しておけば、耳部1aの酸化膜が除去された面を、耳部の幅方向に対して傾斜した傾斜面とすることができるため、図7に示したように、耳部の先端を幅方向にのみカットした場合に比べて、耳部の溶融される部分の面積を拡大できることが期待される。しかしながら、ストラップ鋳造用鋳型の型穴の底部付近では、溶融鉛から鋳型への熱伝導により溶融鉛の熱が奪われて、その温度が急速に低下するため、耳部の先端を型穴の底面に接触させた状態で、耳部とストラップとの溶接を行うと、耳部の先端寄りの部分で耳部の溶融不足が生じ、耳部とストラップとの溶接が不完全になるおそれがある。また型穴内では、その開口部側から底部側に向って溶融鉛の温度が低くなっていくため、耳部が斜めにカットされていると、耳部の傾斜面の温度分布が不均一になり、耳部の傾斜面全体をストラップに均一に溶接することができないおそれがある。
本発明の目的は、極板の耳部とストラップとの接続部において、耳部とストラップとが十分な溶け込みをもって確実に溶接される部分を増やして、集電性能の向上を図った鉛蓄電池を提供することにある。
本発明の他の目的は、極板の耳部のストラップに確実に溶接される部分を増やすとともに、キャストオン時に耳部の先端部の温度分布を不均一にすることなく、耳部とストラップとの溶接を良好に行うことができる鉛蓄電池の製造方法を提供することにある。
本発明は、正極板と負極板とをセパレータを介して交互に積層して極板群を構成した後、極板群の同極性の極板の耳部をストラップ鋳造用鋳型の型穴内の溶融鉛中に挿入して、同極性の極板の耳部同士を接続するストラップを鋳造する工程を行う鉛蓄電池の製造方法を対象とする。
本発明においては、極板群を構成する前に各極板の耳部の先端を幅方向にカットする工程と各極板の耳部の先端の幅方向の両端角部を斜めにカットする工程とを行って、各極板の耳部の先端の幅方向の中央に各極板の幅方向に沿って直線状に伸びる先端面を形成するとともに、各極板の先端の幅方向の両端角部を面取りされた形状としておき、極板群を構成した後型穴内の溶融鉛中に各極板の耳部の先端面及び面取りされた部分の全体を挿入して、各極板の耳部の先端面を溶融鉛中で型穴の底面より浮かせた状態でストラップを鋳造する。
なお本明細書において、極板の幅方向とは、極板の厚み方向及び高さ方向の双方に対して直角な方向をいい、極板の耳部の幅方向は、極板の幅方向に沿う方向(耳部の厚み方向と高さ方向との双方に対して直角な方向)をいう。また耳部の先端とは、耳部の格子体からの突出方向の最端部(格子体と反対側の端部)をいう。
上記のように、極板群を構成する前に各極板の耳部の先端を幅方向にカットする工程と各極板の耳部の先端の幅方向の両端角部を斜めにカットする工程とを行って、各極板の耳部の先端の幅方向の中央に各極板の幅方向に沿って直線状に伸びる先端面を形成するとともに、各極板の先端の幅方向の両端角部を面取りされた形状としておくと、各極板の耳部の先端面だけでなく、幅方向の両端の面取りされた部分も酸化膜が除去された面とすることができる。そのため、型穴内の溶融鉛内に各耳部を挿入した際に、耳部の先端面だけでなく、耳部の先端部の幅方向の両端の斜めに面取りされた部分をも十分に溶融させてストラップに確実に溶接することができるため、耳部とストラップとの溶接部において、耳部とストラップとが確実に溶接されている部分を増やして、耳部とストラップとの接続部の電気抵抗を低減することができ、極板群からの集電性能を向上させることができる。
また上記のように、各極板の耳部の先端部の先端面を溶融鉛中で型穴の底面より浮かせた状態で、ストラップを鋳造すると、耳部から型穴の底部を通して熱が逃げるのを防ぐことができるため、耳部に十分に熱を供給して、耳部の先端のカットされた部分を十分に溶融させることができる。また上記のように耳部の先端部の幅方向の両端角部を面取りして、耳部の先端部の形状を台形状とすると、耳部を先端から基端部側に斜めにカットした場合のように、耳部の先端の温度部分が不均一になることがないため、面取りされた部分を含む耳部の先端部全体をほぼ均一に溶融させて、耳部とストラップとの溶接を良好に行わせることができ、集電性能を向上させることができる。
本発明に係わる鉛蓄電池は、極板群を構成する極板のうち、同極性の極板の上部に突設された耳部同士がキャストオン法により形成されたストラップにより接続されている鉛蓄電池であって、本発明においては、極板群を構成する各極板の耳部の先端の幅方向の中央部に各極板の幅方向に沿って直線状に伸びる先端面が形成され、各極板の耳部の先端の幅方向の両端角部が面取りされた形状を呈するように各極板の耳部の先端がカットされて、各極板の耳部の先端面及び面取りされた部分をストラップ内に完全に埋設するように各ストラップが鋳造されている。
上記のように、各極板の耳部の先端部が、各極板の幅方向に沿って直線状に伸びる先端面を幅方向の中央部に有し、各極板の耳部の先端の幅方向の両端角部が面取りされた形状を呈するようにカットされて、各極板の耳部の先端面及び面取りされた部分をストラップ内に完全に埋設するように各ストラップが鋳造されていると、耳部の先端面だけでなく、斜めに面取りされた部分も十分に溶融してストラップに確実に溶接されるため、耳部とストラップとの溶接部において、十分な溶け込みをもって確実に溶接されている部分を増やして、耳部とストラップとの接続部の電気抵抗を低減することができ、極板群からの集電性能を向上させることができる。
また各極板の耳部の先端の幅方向の両端角部を面取りすると、各極板を構成する鉛の量を低減させることができ、鉛量を節約することができる。
各極板の耳部の先端の幅方向の両端の角部の面取りは、C面取りとすることが好ましい。各極板の耳部の先端の幅方向の両端の面取りをC面取り(耳部の幅方向に対して45度傾斜した方向に沿った面取り)とすると、各極板の鉛量を低減する効果を高めることができる。
本発明に係わる鉛蓄電池の製造方法によれば、極板群を構成する前に各極板の耳部の先端を幅方向にカットする工程と各極板の耳部の先端の幅方向の両端角部を斜めにカットする工程とを行って、各極板の耳部の先端面だけでなく、斜めにカットされた部分の傾斜面をも酸化膜が除去された面とするようにしたため、型穴内の溶融鉛内に各耳部を挿入した際に、耳部の先端面だけでなく、耳部の先端部の幅方向の両端の傾斜面をも十分に溶融させてストラップに確実に溶接することができる。従って、耳部とストラップとの溶接部において、耳部とストラップとが確実に溶接されている部分を増やして、耳部とストラップとの接続部の電気抵抗を低減することができ、極板群からの集電性能を向上させることができる。
また本発明に係わる鉛蓄電池の製造方法によれば、各極板の耳部の先端面を溶融鉛中で型穴の底面より浮かせた状態でストラップを鋳造するので、ストラップを鋳造する際に、耳部から型穴の底部を通して熱が逃げるのを防ぐことができ、耳部に十分に熱を供給して、耳部の先端を十分に溶融させることができる。
本発明の方法によればまた、耳部を先端から基端部にかけて斜めにカットした場合のように耳部の先端の温度部分が不均一になることがないため、幅方向に直線状に伸びる先端面と面取りされた角部とをほぼ均一に溶融させて、耳部とストラップとの溶接を良好に行わせることができる。
従って、本発明によれば、耳部とストラップとの溶接部において、十分な溶け込みをもって確実に溶接されている部分を増やして、耳部とストラップとの接続部の電気抵抗を低減することができ、極板群からの集電性能を向上させることができる。
本発明に係わる鉛蓄電池においては、耳部の先端の幅方向の両端の角部が面取りされて、各極板の耳部の先端面及び面取りされた部分をストラップ内に完全に埋設するように各ストラップが鋳造されているので、耳部の先端部の幅方向に直線的にカットされた先端面だけでなく、斜めに面取りされた部分も十分に溶融してストラップに確実に溶接される。従って、耳部とストラップとの溶接部において、十分な溶け込みをもって確実に溶接されている部分を増やして、耳部とストラップとの接続部の電気抵抗を低減することができ、極板群からの集電性能を向上させることができる。
また本発明によれば、各極板の耳部の先端の幅方向の両端角部を面取りするので、各極板を構成する鉛の量を低減することができ、鉛蓄電池で使用する鉛の量を節約してコストの低減を図ることができる。
以下図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
図1は、本実施形態で用いる極板群の構成を概略的に示したもので、同図において、11は負極板、12は正極板、13は負極板11と正極板12との間に配置されたセパレータである。負極板11及び正極板12は所定枚数ずつ設けられていて、負極板11と正極板12とが、セパレータ13を介して交互に積層されることにより、極板群14が構成されている。
負極板11は、鉛合金からなる格子体に負極活物質を充填したもので、格子体の上部に耳部11aが突設されている。本発明においては、格子体に負極活物質を充填した後、極板群を構成する前に、図2に示したように、格子体の上端に突設された矩形状の耳部の先端を幅方向にカットする工程と、各耳部の先端の幅方向の両端角部をC面取りする工程とを行う。そのため、各耳部11aの先端部は、極板の幅方向(図2のX方向)に沿って直線状に伸びる先端面11a1を幅方向の中央部に有し、幅方向の両端角部がC面取りされた面取り部(傾斜面)11a2,11a2となっている台形状の形状を呈するように形成される。耳部11aの先端面11a1及び面取り部11a2,11a2の傾斜面は、格子体の突出部をカットすることにより形成されるため、酸化膜が除去された面となっている。
耳部11aの先端を幅方向にカットする工程は、ロータリーカッターまたは剪断式のカッターを用いて行うことができる。通常極板に活物質を充填する工程から耳部をカットする工程に移行する際には、一連の極板がコンベアによりそれぞれの幅方向に沿って直線的に搬送される。この場合、耳部11aの先端を幅方向にカットするカッターとしてロータリーカッターを用いると、極板の耳部の先端を幅方向にカットする工程を極板の搬送を止めることなく行うことができ、量産性を高めることができる。
各耳部11aの先端の幅方向の両端角部を斜めにカットして面取りする工程も、ロータリーカッターまたは剪断式カッターを用いて行うことができる。各耳部11aの先端の幅方向の両端角部を斜めにカットして面取りする工程をロータリーカッターを用いて行う場合、耳部の幅方向の両端角部のカットは、ロータリーカッターを耳部の幅方向に対して傾斜させて行ってもよく、ロータリーカッターを傾斜させずに、極板側を回転させて傾けることにより、耳部の幅方向をロータリーカッターに対して傾斜させた状態にして行ってもよい。
正極板12は、鉛合金からなる格子体に正極活物質を充填したもので、格子体の上部に耳部12aが突設されている。正極板12の耳部12aに対しても、図2に示した負極板の耳部11aと同様に、格子体に正極活物質を充填した後、極板群を構成する前に、その先端を幅方向にカットする工程と、その先端の幅方向の両端角部をC面取りする工程とを行う。従って、正極板の耳部12aの先端部は、極板の幅方向に沿って直線状に伸びる先端面12a1を幅方向の中央に有し、幅方向の両端の角部がC面取りされた面取り部(傾斜面)12a2,12a2となっている台形状の形状に形成される。
本発明に係わる鉛蓄電池の製造方法では、極板群14を構成した後、負極板の耳部11aどうし及び正極板の耳部12aどうしをそれぞれ接続する負極ストラップ及び正極ストラップを鋳造する工程を行う。負極ストラップ及び正極ストラップを鋳造する工程では、図3に示すようなストラップ鋳造用鋳型5の型穴5A及び5B内に溶融鉛を注入した後、極板群を所定の加圧力で積層方向に加圧した状態で、耳部11a及び12aを下方に向けて、型穴5A及び5B内の溶融鉛中に挿入する。このとき、極板の耳部11a,12aの先端面11a1,12a1及び面取りされた部分11a2,12a2全体を溶融鉛中に完全に埋没させるとともに、耳部11a,12aの先端面11a1,12a1を溶融鉛中で型穴5A,5Bの底面より所定の距離dだけ浮かせた状態にしておく。
この状態で、型穴5A,5B内の溶融鉛が冷却されて固化するのを待ち、複数の負極板11の耳部11a同士を接続する負極ストラップ16及び複数の正極板12の耳部12a同士を接続する正極ストラップ17を鋳造する。
上記のように、極板群を構成する前に極板11,12の耳部11a,12aの先端を幅方向にカットする工程と極板11,12の耳部11a,12aの先端の幅方向の両端角部を斜めにカットする工程とを行って、極板11,12の耳部の先端面だけでなく、面取りされた部分の傾斜面をも酸化膜が除去された面としておくと、型穴5A,5B内の溶融鉛内に耳部11a,12aを挿入した際に、耳部11a,12aの先端面11a1,12a1だけでなく、耳部の先端部の幅方向の両端の斜めに面取りされた部分11a2,12a2をも十分に溶融させてストラップに確実に溶接することができる。
また上記のように、負極板11の耳部11a及び正極板12の耳部12aの先端面をそれぞれ溶融鉛中で型穴5A及び5Bの底面より浮かせた状態でストラップ16を鋳造すると、耳部11a及び12aが型穴5A及び5Bの底部に接触しないため、耳部11a及び12aから型穴5A及び5Bの底部を通して熱が逃げるのを防ぐことができ、耳部に十分に熱を供給して、耳部11a,12aの先端面及び面取り部を十分に溶融させることができる。
上記のように耳部11aの先端の幅方向の両端角部を面取りして、耳部の先端部の形状を台形状とすると、耳部全体を斜めにカットする場合のように耳部の先端の温度部分が不均一になることがないため、幅方向に直線状にカットされた先端面と面取りされた部分とを含む耳部11a及び12aの先端部の端面全体をほぼ均一に溶融させて、耳部とストラップとの溶接を良好に行わせることができる。
また上記のように、耳部11a,12aの先端の幅方向の両端角部を面取りすると、各極板を構成する鉛の量を低減することができるため、鉛蓄電池で使用する鉛の量の低減を図ってコストの低減を図ることができる。
鉛蓄電池を製造する際には、上記のようにして極板群にストラップを鋳造した後、電槽内の各セル室内に極板群を挿入し、隣り合うセル室内の極板群の所定のストラップどうしを、セル間の隔壁に予め設けた貫通孔を通して溶接することにより、セル間接続部を形成する。その後電槽の蓋を取り付けて各セル室の上端開口部を閉じる。その後、電槽の蓋に設けられた注液口から各セル室内に電解液を注入する。
本発明の効果を確認するため、厚さ0.15cmの正極板7枚と厚さ0.095cmの負極板8枚とを有するセルを6個備えた80D26L形の鉛蓄電池について、正極板及び負極板の各耳部の先端の幅方向の両端角部に面取りを施していないもの(従来品)と、正極板の耳部の先端の幅方向の両端角部に3mmのC面取り(図2においてC=3mmとする面取り)を施したもの(本発明の実施品)とを製作した。これらの鉛蓄電池について、JISD5301の試験方法に従って高率放電試験を実施した結果、従来品では、5秒目電圧が9.60[V]であったが、本発明の実施品では、5秒目電圧が9.63[V]であった。これより、本発明の実施品によれば、5秒目電圧が0.03[V]向上することが明らかになった。
本発明の実施品のように耳部の先端の幅方向の両端角部に3[mm]のC面取りを施した場合、正極板(厚さ0.15cm)において面取りによりカットされた部分(2箇所)の体積は、0.3×0.3×(1/2)×2×0.15=0.0135[cm]であり、鉛の密度を11.34[g/cm]とした場合、カットされた部分の質量は0.0135×11.34=0.153[g]である。電池全体では、7×6枚の正極板があるので、1電池当たり、正極板において節約できる鉛の量は、0.153×7×6=6.4[g]である。また負極板(厚さ0.095cm)において面取りによりカットされた部分の体積は、0.3×0.3×(1/2)×2×0.095=0.0086[cm]であり、その質量は0.0086×11.34=0.098[g]である。電池全体では8×6枚の負極板があるので、1電池当たり負極板において節約できる鉛の量は、0.098×8×6=4.7[g]である。従って1個の電池において節約できる鉛の量は、6.4+4.7=11.1[g]である。
上記の例では、各極板の耳部の先端の幅方向の両端角部に3mmのC面取りを施したが、面取りする量を余り多くすると、面取りした部分の傾斜面において温度分布が不均一なって、その一部で溶融不足が生じるおそれがある。従って、各極板の耳部の先端の幅方向の両端角部の面取り量は、面取りを施さなかった場合に比べて、集電効果を向上させることができる範囲の大きさに設定する。各極板の耳部の先端の幅方向の両端角部の面取り量の適正値は、面取り量を種々変えて、高率放電試験を行う実験を行うことにより、容易に求めることができる。
各極板の耳部の先端の幅方向の両端角部の面取り量は、面取りを施さなかった場合に比べて、集電効果を向上させることができる範囲で、鉛量の低減効果をできるだけ高めるように設定するのが好ましい。鉛の量を節約する効果を高めるためには、各面取りはC面取りとするのが好ましい。
上記の実施形態では、極板の耳部の先端を幅方向にカットする工程と、極板の耳部の先端の幅方向の両端角部を斜めにカットして面取りする工程とを行った後に極板群を構成するとしたが、極板群を構成する前に、カットした面をブラッシングする工程を更に行うようにしてもよい。
本発明の実施形態で用いる極板群の構造を概略的に示した斜視図である。 本発明の実施形態で用いる極板の耳部の形状を拡大して示した要部の正面図である。 本発明に係わる鉛蓄電池の製造方法の実施形態において、極板群を構成する負極板及び正極板の耳部をストラップ鋳造用鋳型の型穴内に挿入してストラップを鋳造している状態を示した断面図である。 本発明に係わる鉛蓄電池における極板の耳部とストラップとの溶接部の構造を模式的に示した断面図である。 従来の鉛蓄電池で用いられていた極板群の構造を示した斜視図である。 従来の鉛蓄電池の製造方法において、極板群を構成する負極板及び正極板の耳部をストラップ鋳造用鋳型の型穴内に挿入してストラップを鋳造している状態を示した断面図である。 従来の鉛蓄電池における極板の耳部とストラップとの溶接部の構造を模式的に示した断面図である。 従来の他の鉛蓄電池の耳部にストラップを鋳造している状態を示した断面図である。
符号の説明
5 ストラップ鋳造用鋳型
11 負極板
11a 負極板の耳部
11a1 耳部の先端面
11a2 耳部の幅方向の両端の面取りされた角部
12 正極板
12a 正極板の耳部
12a1 耳部の先端面
12a2 耳部の幅方向の両端の面取りされた角部
13 セパレータ
14 極板群
16 負極ストラップ
17 正極ストラップ

Claims (3)

  1. 正極板と負極板とをセパレータを介して交互に積層して極板群を構成した後、前記極板群の同極性の極板の耳部をストラップ鋳造用鋳型の型穴内の溶融鉛中に挿入して、前記同極性の極板の耳部同士を接続するストラップを鋳造する工程を行う鉛蓄電池の製造方法において、
    前記極板群を構成する前に各極板の耳部の先端を幅方向にカットする工程と各極板の耳部の先端の幅方向の両端角部を斜めにカットする工程とを行って、各極板の耳部の先端の幅方向の中央に各極板の幅方向に沿って直線状に伸びる先端面を形成するとともに、各極板の先端の幅方向の両端角部を面取りされた形状としておき、
    前記極板群を構成した後前記型穴内の溶融鉛中に各極板の耳部の先端面及び面取りされた部分の全体を挿入して、各極板の耳部の前記先端面を溶融鉛中で前記型穴の底面より浮かせた状態で前記ストラップを鋳造すること、
    を特徴とする鉛蓄電池の製造方法。
  2. 極板群を構成する極板のうち、同極性の極板の上部に突設された耳部同士がキャストオン法により形成されたストラップにより接続されている鉛蓄電池において、
    前記極板群を構成する各極板の耳部の先端の幅方向の中央部に各極板の幅方向に沿って直線状に伸びる先端面が形成されるとともに、各極板の先端の幅方向の両端角部が面取りされた形状を呈するように各極板の耳部の先端がカットされて、
    前記各極板の耳部の先端面及び面取りされた部分をストラップ内に完全に埋設するように各ストラップが鋳造されていること、
    を特徴とする鉛蓄電池。
  3. 前記耳部の幅方向の両端角部の面取りは、C面取りである請求項2に記載の鉛蓄電池。
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