JP2010102100A - 光学装置の製造装置、位置調整方法、および位置調整プログラム - Google Patents

光学装置の製造装置、位置調整方法、および位置調整プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】アライメント調整時の処理を簡略化し、かつ、調整時間を短縮できる光学装置の製造装置を提供する。
【解決手段】製造装置は、色合成光学装置に対する光変調装置の位置を調整する位置調整装置と、スクリーン上に拡大投射された矩形状の投影画像における四隅領域をそれぞれ撮像する4つの撮像装置と、位置調整装置を制御する制御装置40とを備える。制御装置40は、撮像装置における撮像領域に投影画像の一部が映り込んだ場合に、撮像領域内における投影画像の画素のうち4つの撮像装置が配設される各配設位置の配設中心位置から最も離間した最外画素を認識する画素認識手段4371と、位置調整装置を制御し、各撮像領域内における各最外画素が各撮像領域の各撮像中心位置に位置するように光変調装置を移動させる移動制御手段4373とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、光学装置の製造装置、位置調整方法、および位置調整プログラムに関する。
従来、R,G,Bの3つの色光を色光毎に画像情報に応じて変調する3つの光変調装置、および、これら光変調装置が取り付けられ、変調された3つの光束を合成する色合成光学装置を備える光学装置と、色合成光学装置から射出された光束を拡大投射する投射光学装置とを備えたプロジェクタが知られている。
このようなプロジェクタでは、鮮明な投影画像を得るために、各光変調装置は投射光学装置のバックフォーカスの位置に必ずなければならない。また、より鮮明な画像を得るために、各液晶パネル間での画素ずれの発生を防止する必要がある。
このため、プロジェクタの製造時において、各光変調装置を投射光学装置のバックフォーカス位置に正確に配置するフォーカス調整、および、各液晶パネルの画素を一致させるアライメント調整が高精度に実施されている。そして、このような調整を実施して光学装置を製造する光学装置の製造装置(位置決め装置)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の製造装置は、以下に示すように、アライメント調整を実施している。
すなわち、光変調装置の画像形成領域のうち所定の矩形領域の各画素を所定の明るさに設定した画像パターンを光変調装置に形成させ、光変調装置および色合成光学装置を介した画像光(画像パターン)を投射レンズにて拡大投射させ、スクリーン上に投影画像(画像パターン)を表示させる。そして、投影画像の四隅角部に対応して配設された4つのCCDカメラの各撮像領域における各撮像中心位置に投影画像の四隅角部がそれぞれ合致するように光変調装置の位置を調整(アライメント調整)する。
具体的には、先ず、4つのCCDカメラのいずれか一のCCDカメラにて撮像された撮像画像と、予め設定された基準パターンとでパターンマッチング処理を実施することで、前記一のCCDカメラの撮像中心位置に投影画像の四隅角部のうち一の角部を合致させる。この後、他のCCDカメラにて撮像された撮像画像と、基準パターンとで上記同様にパターンマッチング処理を実施することで、上記の状態を維持しつつ、他のCCDカメラの撮像中心位置にも投影画像の四隅角部のうち他の角部も合致させる。
特開2000−147694号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、アライメント調整を実施する際、パターンマッチング処理を実施するため、予め基準パターンを登録しておく必要があり、アライメント調整時の処理が煩雑化しやすい、という問題がある。
また、特許文献1に記載の技術では、アライメント調整する際、CCDカメラ毎に投影画像の角部を撮像中心位置に合致させるように光変調装置の位置を調整しているため、光変調装置を正しい位置から遠ざける方向に移動させたり等、光変調装置を無駄に移動させてしまうことが多く、アライメント調整に掛かる時間(以下、調整時間)を短縮させることが難しい、という問題がある。
本発明の目的は、アライメント調整時の処理を簡略化し、かつ、調整時間を短縮できる光学装置の製造装置、位置調整方法、および位置調整プログラムを提供することにある。
本発明の製造装置は、複数の色光を色光毎に画像情報に応じて変調して画像光を形成する複数の光変調装置と、前記複数の光変調装置にて形成された各画像光を合成する色合成光学装置とを備えた光学装置を製造する光学装置の製造装置であって、前記色合成光学装置に対する前記光変調装置の位置を調整する位置調整装置と、前記光変調装置に導入され前記光変調装置および前記色合成光学装置を介し投射光学装置にてスクリーン上に拡大投射された矩形状の投影画像における四隅領域をそれぞれ撮像する4つの撮像装置と、前記位置調整装置を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記撮像装置における撮像領域に前記投影画像の一部が映り込んだ場合に、前記撮像領域内における前記投影画像の画素のうち前記4つの撮像装置が配設される各配設位置の配設中心位置から最も離間した最外画素を認識する画素認識手段と、前記位置調整装置を制御し、各前記撮像領域内における各前記最外画素が前記各撮像領域の各撮像中心位置に位置するように前記光変調装置を移動させる移動制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明では、製造装置を構成する制御装置は、画素認識手段と、移動制御手段とを備えるので、以下に示すように、アライメント調整を実施できる。
すなわち、画素認識手段は、撮像領域に投影画像の一部が映り込んだ場合に、撮像領域内における投影画像の画素のうち配設中心位置から最も離間した最外画素を認識する(画素認識ステップ)。
そして、移動制御手段は、例えば、撮像領域に投影画像の一部が映り込んだ場合には、画素認識ステップにて認識された最外画素が対応する撮像中心位置に合致するように、光変調装置を移動させる(移動制御ステップ)。
そして、上述した画素認識ステップおよび移動制御ステップを繰り返し実施することで、結果として、画素認識ステップにおいて投影画像の四隅角部の画素を最外画素として認識でき、移動制御ステップにおいて4つの撮像中心位置に投影画像の四隅角部をそれぞれ合致させることができる。
以上のことから、アライメント調整時において、従来のようなパターンマッチング処理を実施しないので、予め基準パターンを登録しておく必要もなく、アライメント調整時の処理の簡略化が図れる。
また、画素認識手段および移動制御手段は、全ての撮像装置にて撮像された撮像画像(撮像領域)を確認しながら、アライメント調整を実施するため、従来のようなCCDカメラ毎にアライメント調整を実施する構成と比較して、光変調装置を正しい位置から遠ざける方向に移動させることがなく、すなわち、光変調装置を無駄に移動させることがなく、調整時間を短縮させることができる。
本発明の光学装置の製造装置では、前記制御装置は、前記光変調装置を移動させる光変調装置移動量を算出する移動量算出手段を備え、前記移動量算出手段は、2つ以上の前記撮像領域に前記投影画像の一部がそれぞれ映り込んだ場合に、前記色合成光学装置に対して近接隔離する方向をZ軸、前記Z軸に対して互いに直交する2つの軸をX軸およびY軸とする直交座標において、前記最外画素のXY座標値を前記撮像領域の撮像中心位置のXY座標値に合致させるための前記Z軸を中心とする回転角度、前記X軸方向の移動量、および前記Y軸方向の移動量を前記光変調装置移動量として算出し、前記移動量制御手段は、前記光変調装置移動量分、前記光変調装置を移動させることが好ましい。
本発明では、制御装置は、1つまたは2つ以上の撮像領域に投影画像の一部がそれぞれ映り込んだ場合(画素認識手段にて1つまたは2つ以上の最外画素が認識された場合)に、光変調装置移動量を算出する移動量算出手段を備える。
例えば、1つの撮像領域に投影画像の一部が映り込んだ場合には、移動量算出手段は、その投影画像の最外画素が撮像領域の撮像中心位置に合致するように光変調装置のXY軸方向の移動量を算出する。
また、例えば、2つ以上の撮像領域に投影画像の一部が映り込んだ場合には、移動量算出手段は、2つ以上の投影画像の最外画素のXY座標値に基づいて光変調装置移動量を算出する。このことにより、光変調装置のX軸方向およびY軸方向の移動量のみならず、Z軸を中心とする回転角度も算出できる。
このため、移動制御手段が光変調装置移動量分、光変調装置を移動させることで、従来のようなCCDカメラ毎にアライメント調整を実施する構成と比較して、より迅速に、4つの撮像中心位置に投影画像の四隅角部をそれぞれ合致させることができる。したがって、調整時間をより短縮できる。
本発明の光学装置の製造装置では、前記移動量算出手段は、前記撮像領域に前記投影画像の一部が映り込んだ前記撮像装置の数をn、前記4つの撮像装置を識別する識別番号をi、i番の前記撮像装置の撮像領域に映り込んだ前記投影画像の一部の前記最外画素のXY座標値を(x,y)、i番の前記撮像装置の前記撮像中心位置のXY座標値を(X,Y)とした場合に、前記Z軸を中心とする回転角度tθ、前記X軸方向の移動量t、および前記Y軸方向の移動量tを、以下の式(1)により算出することが好ましい。
ここで、式(1)で算出される光変調装置移動量tθ,t,tは、具体的な説明は省略するが、該光変調装置移動量tθ,t,tだけ光変調装置を移動した後の最外画素の位置と、該最外画素に対応する撮像中心位置とのずれ量を最小とするための光変調装置移動量である。このため、移動量算出手段が式(1)により光変調装置移動量tθ,t,tを算出し、移動制御手段が該光変調装置移動量tθ,t,tだけ、光変調装置を移動させれば、最外画素(投影画像の四隅角部の画素)を精度良く撮像中心位置に合致させることができる。したがって、アライメント調整を高精度に実施できる。
本発明の位置調整方法は、色合成光学装置に対する光変調装置の位置を調整する位置調整装置と、前記光変調装置に導入され前記光変調装置および前記色合成光学装置を介し投射光学装置にてスクリーン上に拡大投射された矩形状の投影画像における四隅領域をそれぞれ撮像する4つの撮像装置と、前記位置調整装置を制御する制御装置とを備え、複数の前記光変調装置および前記色合成光学装置を有する光学装置を製造する光学装置の製造装置に用いられる位置調整方法であって、前記制御装置が、前記撮像装置における撮像領域に前記投影画像の一部が映り込んだ場合に、前記撮像領域内における前記投影画像の画素のうち前記4つの撮像装置が配設される各配設位置の配設中心位置から最も離間した最外画素を認識する画素認識ステップと、前記位置調整装置を制御し、各前記撮像領域内における各前記最外画素が前記各撮像領域の各撮像中心位置に位置するように前記光変調装置を移動させる移動制御ステップとを実行することを特徴とする。
本発明の位置調整方法は、上述した光学装置の製造装置に用いられる方法であるため、上述した光学装置の製造装置と同様の作用および効果を享受できる。
本発明の位置調整プログラムは、色合成光学装置に対する光変調装置の位置を調整する位置調整装置と、前記光変調装置に導入され前記光変調装置および前記色合成光学装置を介し投射光学装置にてスクリーン上に拡大投射された矩形状の投影画像における四隅領域をそれぞれ撮像する4つの撮像装置と、前記位置調整装置を制御する制御装置とを備え、複数の前記光変調装置および前記色合成光学装置を有する光学装置を製造する光学装置の製造装置に用いられる位置調整プログラムであって、上述した位置調整方法を前記制御装置に実行させることを特徴とする。
本発明の位置調整プログラムは、上述した位置調整方法を実施するために利用されるので、上述した位置調整方法と同様の作用および効果を享受できる。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
〔1.プロジェクタの構成〕
図1は、製造対象とされる光学装置を備えるプロジェクタ100の構造を模式的に示す図である。
プロジェクタ100は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成し、形成したカラー画像を図示しないスクリーン上に拡大投射する。このプロジェクタ100は、図1に示すように、外装筐体100Aと、光学ユニット100Bとで大略構成されている。
なお、図1において、具体的な図示は省略したが、外装筐体100A内には、光学ユニット100Bの他、プロジェクタ100内部の各構成部材を冷却する冷却ファン等を備えた冷却ユニット、およびプロジェクタ100内部の各構成部材を制御する制御装置等が配置される。
光学ユニット100Bは、図1に示すように、光源ランプ111やリフレクタ112等を有する光源装置110と、レンズアレイ121,122、偏光変換素子123、および重畳レンズ124等を有する照明光学装置120と、ダイクロイックミラー131,132、および反射ミラー133等を有する色分離光学装置130と、入射側レンズ141、リレーレンズ142、および反射ミラー143,144等を有するリレー光学装置140と、光変調装置としての3つの液晶パネル151(赤色光側の液晶パネルを151R、緑色光側の液晶パネルを151G、青色光側の液晶パネルを151Bとする)、3つの入射側偏光板152、3つの射出側偏光板153、および色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム154(以下、プリズム154と記載)等を有する光学装置150と、投射光学装置としての投射レンズ160とを備える。
なお、上述した各光学部品110〜160については、種々の一般的なプロジェクタの光学系として利用されているため、具体的な説明を省略する。
そして、光学ユニット100Bでは、上述した構成により、光源装置110から射出され照明光学装置120を介した光束は、色分離光学装置130にてR,G,Bの3つの色光に分離される。また、分離された各色光は、前記制御装置による制御の下、各液晶パネル151にて画像情報に応じてそれぞれ変調され、色光毎の画像光が形成される。色光毎の画像光は、プリズム154にて合成され、投射レンズ160にてスクリーン(図示略)に拡大投射される。
ここで、具体的な図示は省略したが、上述した光学装置150を構成する各部材151〜154のうち、3つの液晶パネル151、および3つの射出側偏光板153は、プリズム154の各光束入射側端面154A(図1)に対してそれぞれ対向した状態で固定され、光学装置本体150Aを構成する。
なお、3つの液晶パネル151、および3つの射出側偏光板153としては、光束入射側端面154Aに対して直接、固定する構成に限らず、所定の部材(透光性基板や各部材151,153を保持する保持部材等)を介して光束入射側端面154Aに対して固定する構成としても構わない。また、光学装置本体150Aとしては、3つの液晶パネル151、3つの射出側偏光板153、およびプリズム154の他、3つの入射側偏光板152も一体化する構成を採用してもよい。
〔2.光学装置本体の製造装置の構成〕
図2は、光学装置本体150Aの製造装置1の概略構成を模式的に示す図である。
製造装置1は、プリズム154に対して各液晶パネル151を位置調整した後、光束入射側端面154Aに固定して光学装置本体150Aを製造する。この製造装置1は、図2に示すように、スクリーンScと、3つの位置調整装置10と、調整用光源装置20と、撮像装置30と、制御装置40等で大略構成されている。
スクリーンScは、入射した画像光を透過して投影する、いわゆる透過型スクリーンとして構成されている。そして、スクリーンScは、製造対象とする光学装置本体150Aおよび投射レンズ160が製造装置1内部の所定位置に設置された状態で、液晶パネル151にて形成され、プリズム154を介し、投射レンズ160にて拡大投射された画像光を投影表示する。なお、スクリーンScとしては、透過型スクリーンに限らず、入射した画像光を反射して投影する、いわゆる反射型スクリーンとして構成しても構わない。
3つの位置調整装置10は、図2に示すように、製造装置1内部の所定位置に設置されたプリズム154の各光束入射側端面154A(射出側偏光板153が貼付)に対向配置され、各液晶パネル151を光束入射側から保持しつつ、各光束入射側端面154Aに対する各液晶パネル151の位置を調整する。具体的な図示は省略したが、位置調整装置10は、光束入射側端面154Aに対して近接隔離する方向(以下、Z軸方向)、Z軸に直交する2軸方向(X軸方向(図2中、紙面に平行な方向)、Y軸方向(図2中、紙面に直交する方向))、Z軸を中心とする回転方向(以下、Zθ方向)、X軸を中心とする回転方向(以下、Xθ方向)、およびY軸を中心とする回転方向(以下、Yθ方向)に移動可能に構成されている。そして、位置調整装置10は、制御装置40による図示しないモータ等の駆動部の制御により、保持した液晶パネル151を光束入射側端面154Aに対してX軸方向、Y軸方向、Z軸方向、Xθ方向、Yθ方向、およびZθ方向に位置調整する。
調整用光源装置20は、位置調整装置10における液晶パネル151の位置調整を行うに際して用いられる位置調整用の光束の光源であり、例えば、メタルハライドランプ等の放電発光ランプ、LED(Light Emitting Diode)等の固体発光素子等を含んで構成され、制御装置40による図示しない光源駆動回路の制御により、駆動(点灯)する。そして、調整用光源装置20は、3つの位置調整装置10に対してそれぞれR,G,Bの各色光を供給し、各位置調整装置10の先端部分から各液晶パネル151R,151G,151Bに対応する各色光がそれぞれ各液晶パネル151に照射される。
撮像装置30は、制御装置40による制御の下、光学装置本体150Aを介し投射レンズ160にてスクリーンSc上に拡大投射された画像光の投影画像F(図2)を撮像する。この撮像装置30は、図2に示すように、4つのCCDカメラ31で構成され、投影画像Fにおける四隅領域を撮像する。
図3は、撮像装置30の配設位置を模式的に示す図である。
各CCDカメラ31は、CCD(Charge Coupled Detector)を撮像素子としたエリアセンサであり、スクリーンScに表示された矩形状の投影画像Fにおける四隅領域を撮像し、撮像した画像に応じた信号を制御装置40に出力する。より具体的に、各CCDカメラ31は、スクリーンScの背面側(画像光が投影される側と反対側)にそれぞれ配設されている。また、各CCDカメラ31は、図3に示すように、液晶パネル151のアライメント調整を実施する際に液晶パネル151に形成させる後述するウィンドウパターンや1ドットパターンを含む第2の矩形領域Ar2(図5参照)に対応してスクリーンScに表示される第2の矩形対応領域Ar2´の四隅の角位置C1〜C4に対応してそれぞれ離間した状態で配設されている。
なお、以下では、スクリーンScの背面側から見て、左上に配設されるCCDカメラ31を第1CCDカメラ31Aとし、右上に配設されるCCDカメラ31を第2CCDカメラ31Bとし、左下に配設されるCCDカメラ31を第3CCDカメラ31Cとし、右下に配設されるCCDカメラ31を第4CCDカメラ31Dとする。
図4は、制御装置40の概略構成を示すブロック図である。
制御装置40は、CPU(Central Processing Unit)およびハードディスクを備えたコンピュータで構成され、種々のプログラムを実行して製造装置1全体を制御する。この制御装置40は、図4に示すように、操作部41と、表示部42と、制御部43等を備える。
操作部41は、例えば、キーボードおよびマウス等で入力操作される図示しない各種操作ボタンを有している。この操作ボタンの入力操作を実施することにより、制御装置40を適宜動作させるとともに、例えば、表示部42に表示される情報に対して、制御装置40の動作内容の設定等が実施される。そして、作業者による操作部41の入力操作により、操作部41から適宜所定の操作信号を制御部43に出力する。
表示部42は、制御部43に制御され、所定の画像を表示する。例えば、制御部43にて処理された画像の表示、または、操作部41の入力操作により、制御部43の後述するメモリに格納する情報を設定入力または更新する際、制御部43から出力されるメモリ内のデータを適宜表示させる。
制御部43は、操作部41からの操作信号の入力に応じて、製造装置1全体および液晶パネル151を制御する。この制御部43は、図4に示すように、制御部本体431と、メモリ432とを備える。
制御部本体431は、CPUを制御するOS(Operating System)上に展開されるプログラムとして構成され、メモリ432に記憶されたプログラムにしたがって所定の処理を実行する。この制御部本体431は、図4に示すように、パターン形成部433と、撮像画像データ取得部434と、フォーカス調整部435と、アライメント調整部436等を備える。
図5は、液晶パネル151に形成させる各種パターンを模式的に示す図である。
パターン形成部433は、液晶パネル151に対して所定の駆動信号を出力し、種々のパターンの画像を形成させる。
例えば、パターン形成部433は、図5に示すように、液晶パネル151のアライメント調整を実施するためのパターンとして、液晶パネル151における画像形成領域Arf内の中心位置Oを中心とした第2の矩形領域Ar2にウィンドウパターンPW(図5(B))および1ドットパターンPD(図5(C))を形成させる。
ウィンドウパターンPWは、液晶パネル151の粗アライメント調整を実施する際に用いられるパターンであり、図5(B)に示すように、第2の矩形領域Ar2内の全画素を所定の明るさ(白表示(白を示す階調値))とし、画像形成領域Arf内の第2の矩形領域Ar2を除く他の全画素を黒表示(黒を示す階調値)とした画像である。
1ドットパターンPDは、液晶パネル151の微アライメント調整を実施する際に用いられるパターンであり、図5(C)に示すように、第2の矩形領域Ar2の四隅の矩形状の各調整領域Araの角部分(第2の矩形領域Ar2の四隅角部分)に位置する各表示画素Pxを白表示とし、画像形成領域Arf内の各表示画素Pxを除く他の全画素を黒表示とした画像である。
また、例えば、パターン形成部433は、図5に示すように、液晶パネル151のフォーカス調整を実施するためのパターンとして、画像形成領域Arf内の中心位置Oを中心とした第1の矩形領域Ar1にフォーカス調整用パターンPF(図5(D))を形成させる。なお、第1の矩形領域Ar1は、以下に示すように、設定されたものである。
すなわち、第1の矩形領域Ar1は、上述した第2の矩形領域Ar2よりも大きく設定され(図5(A))、かつ、該第1の矩形領域Ar1に対応してスクリーンScに表示される第1の矩形対応領域Ar1´(図3)が4つのCCDカメラ31の配設位置を平面的に覆うように設定されている。
フォーカス調整用パターンPFは、図5(D)に示すように、第1の矩形領域Ar1内の全画素を、縦方向および横方向に沿って、1画素おきに、白表示および黒表示とし、画像形成領域Arf内の第1の矩形領域Ar1を除く他の全画素を黒表示とした画像である。
撮像画像データ取得部434は、各CCDカメラ31に所定の制御信号を出力し、各CCDカメラ31にスクリーンScに表示された投影画像Fを撮像させる。また、撮像画像データ取得部434は、各CCDカメラ31から出力される電気信号を入力してコンピュータにて読取可能な信号(デジタル信号)に変換し、画素毎に所定階調(例えば、全階調が256)の画素値(階調値、輝度値)に関する情報を含んだ撮像画像データを取得する。そして、撮像画像データ取得部434は、取得した撮像画像データをフォーカス調整部435やアライメント調整部436に出力する。
フォーカス調整部435は、スクリーンScにフォーカス調整用パターンPFの投影画像Fが表示された際に、撮像画像データ取得部434から出力される各撮像画像データに基づいて、液晶パネル151のフォーカス調整を実施する。具体的に、フォーカス調整部435は、各撮像画像データに対して所定の画像処理を施し、処理した結果に基づいて、液晶パネル151のフォーカス位置(液晶パネル151のZ軸方向、Xθ方向、およびYθ方向の各位置)を算出する。そして、フォーカス調整部435は、モータ等の駆動部を介して位置調整装置10を制御し、算出したフォーカス位置に液晶パネル151を位置付けるフォーカス調整を実施する。
なお、フォーカス位置とは、スクリーンScにフォーカス調整用パターンPFの投影画像Fが表示された際に、各CCDカメラ31にて撮像された投影画像Fの四隅領域の各撮像画像が合焦状態となる液晶パネル151の位置を意味する。
アライメント調整部436は、スクリーンScにウィンドウパターンPWや1ドットパターンPDの投影画像Fが表示された際に、撮像画像データ取得部434から出力される各撮像画像データに基づいて、液晶パネル151のアライメント調整を実施する。具体的に、アライメント調整部436は、各撮像画像データに対して所定の画像処理を施し、処理した結果に基づいて、液晶パネル151のアライメント位置(液晶パネル151のX軸方向、Y軸方向、Zθ方向の各位置)を算出する。そして、アライメント調整部436は、モータ等の駆動部を介して位置調整装置10を制御し、算出したアライメント位置に液晶パネル151を位置付ける。
なお、アライメント位置とは、各液晶パネル151R,151G,151Bに基づくR,G,Bの各投影画像の各画素が略一致する液晶パネル151の位置を意味する。
このアライメント調整部436は、図4に示すように、粗調整部437と、微調整部438とを備える。
粗調整部437は、スクリーンScにウィンドウパターンPWの投影画像Fが表示されている際に、撮像画像データ取得部434から出力される各撮像画像データに基づいて、液晶パネル151の粗アライメント調整を実施する。具体的に、粗調整部437は、図3に示すように、各撮像画像データに基づいて、ウィンドウパターンPWの投影画像Fの四隅の角位置C1〜C4が各CCDカメラ31における矩形状の撮像領域PAr1〜PAr4の撮像中心位置PO1〜PO4にそれぞれ略一致するように、モータ等の駆動部を介して位置調整装置10を制御し、液晶パネル151を移動させる。
なお、図3では、説明の便宜上、角位置C1〜C4が撮像中心位置PO1〜PO4にそれぞれ合致した状態を図示している。
そして、この粗調整部437は、図4に示すように、画素認識手段4371と、移動量算出手段4372と、移動制御手段4373とを備える。
画素認識手段4371は、撮像領域PAr1〜PAr4に投影画像Fの一部が映り込んだ場合に、撮像領域PAr1〜PAr4内における投影画像Fの画素のうち4つのCCDカメラ31が配設される各配設位置の配設中心位置CO(図3)から最も離間した最外画素を認識する。
移動量算出手段4372は、最外画素の位置と、最外画素に対応する撮像領域PAr1〜PAr4の撮像中心位置PO1〜PO4とに基づいて、液晶パネル151を移動させる光変調装置移動量を算出する。
移動制御手段4373は、位置調整装置10を制御し、最外画素の位置が対応する撮像領域PAr1〜PAr4の撮像中心位置PO1〜PO4に位置するように、移動量算出手段4372にて算出された光変調装置移動量分、液晶パネル151を移動させる。
微調整部438は、スクリーンScに1ドットパターンPDの投影画像Fが表示されている際に、撮像画像データ取得部434から出力される各撮像画像データに基づいて、液晶パネル151の微アライメント調整を実施する。具体的に、微調整部438は、各撮像画像データに基づいて、液晶パネル151のアライメント位置を算出する。そして、微調整部438は、モータ等の駆動部を介して位置調整装置10を制御し、算出したアライメント位置に液晶パネル151を位置付ける。この微調整部438は、図4に示すように、重心位置算出部4381と、偏差算出部4382と、微調整制御部4383とを備える。
重心位置算出部4381は、撮像画像データにおける画素毎の輝度値に基づいて、撮像画像データ中の表示画素Pxに対応する対応領域の重心位置を算出する。
偏差算出部4382は、重心位置算出部4381にて算出された重心位置と、該重心位置に対応する撮像領域PAr1〜PAr4の撮像中心位置PO1〜PO4との偏差をそれぞれ算出する。
微調整制御部4383は、偏差算出部4382にて算出された4つの偏差に基づいて、液晶パネル151のアライメント位置を算出する。そして、微調整制御部4383は、位置調整装置10を制御し、算出したアライメント位置に液晶パネル151を位置付ける。
メモリ432は、所定のプログラム(位置調整プログラムを含む)、プロジェクタの機種に応じた機種データ、および制御部本体431にて処理された情報等を記憶する。
〔3.位置調整方法〕
次に、上述した製造装置1による光学装置本体150Aの製造方法を図面に基づいて説明する。
なお、以下では、プリズム154に対する各液晶パネル151の位置調整方法を主に説明し、その他(固定方法等)については説明を省略する。
図6は、液晶パネル151の位置調整方法を説明するフローチャートである。
先ず、作業者は、各射出側偏光板153が貼付されたプリズム154、および投射レンズ160を製造装置1内の所定位置に設置する。また、各液晶パネル151を各位置調整装置10にそれぞれ保持させる。
次に、作業者は、制御装置40の操作部41を操作し、光学装置本体150Aを製造する旨の入力操作を実施する。制御部本体431は、メモリ432に格納されたプログラム(位置調整プログラムを含む)を読み出し、以下に示すように、光学装置本体150Aの製造(位置調整)を開始する。
先ず、制御部本体431は、位置調整プログラムにしたがって、液晶パネル151Gのフォーカス調整を実施する(ステップS1)。
なお、ステップS1の処理については、従来と同様の方法であるため、以下では、簡略化して説明する。
先ず、制御部本体431は、光源駆動回路を介して調整用光源装置20を制御し、液晶パネル151Gに対してG色光を照射させる。
また、パターン形成部433は、液晶パネル151Gに対して所定の駆動信号を出力し、液晶パネル151Gにフォーカス調整用パターンPFを形成させる。液晶パネル151Gにて形成されたフォーカス調整用パターンPFは、プリズム154を介し、投射レンズ160にてスクリーンScに拡大投射され、スクリーンSc上にフォーカス調整用パターンPFの投影画像Fが表示される。
フォーカス調整部435は、各CCDカメラ31にて撮像された各撮像画像(フォーカス調整用パターンPFの投影画像F(第1の矩形対応領域Ar1´)の四隅領域)を確認しながら、液晶パネル151GをZ軸方向に変位させ、各撮像画像が合焦状態となる位置(フォーカス位置)を算出する。そして、フォーカス調整部435は、モータ等の駆動部を介して位置調整装置10を制御し、液晶パネル151GをZ軸方向、Xθ方向、Yθ方向に移動させてフォーカス位置に位置付ける。
ステップS1の後、制御部本体431は、位置調整プログラムにしたがって、以下に示すように、液晶パネル151Gのアライメント調整を実施する(ステップS2)。
なお、以下の処理では、ステップS1において、液晶パネル151Gに対してG色光が照射されている状態が継続しているものとする。
先ず、制御部本体431は、以下に示すように、液晶パネル151Gの粗アライメント調整を実施する(ステップS21)。
図7は、粗アライメント調整を説明するフローチャートである。
図8は、粗アライメント調整を説明するための図である。
なお、図8では、説明の便宜上、投影画像Fにおける第2の矩形対応領域Ar2´、および各撮像領域PAr1〜PAr4のみを図示している。
パターン形成部433は、液晶パネル151Gに対して所定の駆動信号を出力し、液晶パネル151GにウィンドウパターンPWを形成させる(ステップS21A)。そして、液晶パネル151Gにて形成されたウィンドウパターンPWは、プリズム154を介し、投射レンズ160にてスクリーンScに拡大投射され、スクリーンSc上にウィンドウパターンPWの投影画像Fが表示される。
ここで、ステップS1において液晶パネル151Gが所望のフォーカス位置に位置付けられた場合であっても、液晶パネル151GのX軸方向、Y軸方向、Zθ方向の位置が所望のアライメント位置からずれている場合には、ウィンドウパターンPWの第2の矩形対応領域Ar2´の四隅領域が各撮像領域PAr1〜PAr4内にそれぞれ映り込んでいないことがある(図9(A)ないし図11(A)参照)。このような場合には、各CCDカメラ31にて第2の矩形対応領域Ar2´の四隅領域の全てを撮像できず、すなわち、液晶パネル151Gのアライメント調整を実施できない。そこで、先ず、ステップS21において液晶パネル151Gの粗アライメント調整を実施することで角位置C1〜C4が各撮像中心位置PO1〜PO4にそれぞれ位置するように液晶パネル151Gを移動させる。
ステップS21Aの後、撮像画像データ取得部434は、CCDカメラ31に所定の制御信号を出力し、各CCDカメラ31にそれぞれ撮像させる(ステップS21B)。そして、撮像画像データ取得部434は、各CCDカメラ31にて撮像された撮像画像に関する各撮像画像データをアライメント調整部436に出力する。
ステップS21Bの後、画素認識手段4371は、撮像領域PAr1〜PAr4内における投影画像Fの最外画素を認識する(ステップS21C:画素認識ステップ)。
具体的に、ウィンドウパターンPWは、上述したように、第2の矩形領域Ar2内の全画素が白表示とされたものである。このため、画素認識手段4371は、撮像画像データにおける画素毎の輝度値を認識し、輝度値が所定の閾値以上の各画素を投影画像Fの画素として判定する。そして、画素認識手段4371は、判定した投影画像Fの画素のうち、各撮像領域PAr1〜PAr4における配設中心位置COから最も離間した角位置PC1〜PC4(図3、図8〜図12参照)に最も近接した画素を最外画素として認識する。
そして、画素認識手段4371は、X軸、Y軸、およびZ軸の直交座標において、最外画素のXY座標値を特定し、特定した最外画素のXY座標値を、対応するCCDカメラ31の識別番号i(第1〜第4CCDカメラ31に対してそれぞれ1〜4)に関連付けてメモリ432に記憶させる。
ここで、上記直交座標としては、図8に示すように、配設中心位置COを通る軸をZ軸とし、第1〜第4象限に各撮像領域PAr2,PAr1,PAr3,PAr4(各CCDカメラ31A〜31D)がそれぞれ位置する直交座標とする。
ステップS21Cの後、移動量算出手段4372は、メモリ432に記憶された情報を確認し、光変調装置移動量を算出する(ステップS21D)。
ここで、移動量算出手段4372は、メモリ432に1つのみの最外画素のXY座標値が記憶されている場合、すなわち、撮像領域PAr1〜PAr4のうち1つのみの撮像領域内に投影画像Fの一部が映り込んでいる場合(図9(A)参照)には、該最外画素のXY座標値と、該最外画素に対応する撮像領域の撮像中心位置との偏差を算出する。そして、移動量算出手段4372は、算出した偏差に基づいて、最外画素の位置を対応する撮像中心位置に位置付けるための液晶パネル151Gの光変調装置移動量(X軸方向およびY軸方向の各移動量)を算出する。
また、移動量算出手段4372は、メモリ432に2つ以上の最外画素のXY座標値が記憶されている場合、すなわち、撮像領域PAr1〜PAr4のうち2つ以上の撮像領域内に投影画像Fの一部がそれぞれ映り込んでいる場合(図10(A)ないし図12(A)参照)には、以下の式(2)により、各最外画素の位置を対応する各撮像中心位置に位置付けるための液晶パネル151Gの光変調装置移動量(Zθ方向の回転角度tθ、X軸方向の移動量tおよびY軸方向の移動量t)を算出する。
なお、Zθ方向としては、図8に示す直交座標において、反時計回りの方向(+Xから+Yに向かう方向)とする。
なお、式(2)において、nは、投影画像Fの一部が映り込んだ撮像領域の数(メモリ432に記憶された最外画素の数)である。iは、上述したように各CCDカメラ31の識別番号である。x,yは、i番のCCDカメラ31の撮像領域に映り込んだ投影画像Fの一部の最外画素のXY座標値である。X,Yは、i番のCCDカメラ31の撮像中心位置のXY座標値である。
ここで、式(2)の解釈は、以下の通りである。
ステップS21Cにて特定した最外画素の位置(x,y)は、式(2)で算出した光変調装置移動量分、液晶パネル151Gを移動した場合、以下の式(3)に示すXY座標値(x´,y´)に位置付けられる。
ここで、撮像中心位置(X,Y)と液晶パネル151G移動後の最外画素の位置(x´,y´)とのずれ量をe(i番のCCDカメラ31の撮像領域内でのX軸方向のずれ量)、f(i番のCCDカメラ31の撮像領域内でのY軸方向のずれ量)とした場合、撮像中心位置(X,Y)と液晶パネル151G移動後の最外画素の位置(x´,y´)とには、以下の式(4)の関係が成り立つ。
光変調装置移動量としては、上述したずれ量e,fが小さいほど、液晶パネル151G移動後の最外画素の位置(x´,y´)を撮像中心位置(X,Y)に近付けることができる。そこで、以下の式(5)に示す評価値Lを最小にする光変調装置移動量を算出すれば、液晶パネル151G移動後の最外画素の位置(x´,y´)を撮像中心位置(X,Y)に近付けることができる。
評価値Lが最小になるための必要条件は、以下の式(6)で表される。そして、式(6)を解くことで、式(2)が導かれる。
ステップS21Dの後、移動制御手段4373は、位置調整装置10を制御し、ステップS21Dにて算出された光変調装置移動量分、液晶パネル151Gを移動させる(ステップS21E:移動制御ステップ)。
ステップS21Eの後、粗調整部437は、ステップS21Dにおいて式(2)でn=4として(4つの最外画素を用いて)光変調装置移動量を算出したか否かを判定する(ステップS21F)。
ステップS21Fにおいて、粗調整部437は、「N」と判定した場合には、ステップS21Bの処理に移行し、「Y」と判定するまで、ステップS21B〜S21Eの処理を繰り返し実施する。
そして、ステップS21Fにおいて、粗調整部437は、「Y」と判定した場合には、粗アライメント調整を終了する。
図9ないし図12は、粗アライメント調整により投影画像Fの位置が移動し、各角位置C1〜C4が各撮像中心位置PO1〜PO4にそれぞれ位置付けられる様子を順に示した模式図である。
なお、図9ないし図12の例では、粗アライメント調整を実施する前の状態として、投影画像Fの一部が撮像領域PAr4にのみ映り込んだ状態としている(図9(A))。
また、図9(A)〜図9(C)は、上述したステップS21C〜S21Eの処理をそれぞれ示したものである。図10ないし図12も同様である。
すなわち、粗アライメント調整が開始されると、ステップS21Cにおいて、図9(A)に示すように、撮像領域PAr4内でのみ最外画素Px4が認識される。ここで、投影画像Fの一部は撮像領域PAr4全体に映り込んでいるため、ステップS21Cでは、撮像領域PAr4の角位置PC4が最外画素の位置として特定される。
そして、図9(B)に示すように、ステップS21Dにおいて、最外画素Px4を撮像中心位置PO4に位置付けるための液晶パネル151Gの光変調装置移動量(X軸方向およびY軸方向の移動量)が算出される。また、図9(C)に示すように、ステップS21Eにおいて、光変調装置移動量分、液晶パネル151Gが移動される。
上述したステップS21C〜S21Eの処理が実施されると、投影画像Fの一部は、図9(C)または図10(A)に示すように、2つの撮像領域PAr2,PAr4に映り込んだ状態となる。
そして、未だn=4として光変調装置移動量を算出していないため、ステップS21Fにおいて「N」と判定され、以下に示すように、2回目のステップS21C〜S21Eの処理が実施される。
すなわち、ステップS21Cにおいて各撮像領域PAr2,PAr4内での最外画素Px2,Px4が認識され(図10(A))、ステップS21Dにおいて式(2)でn=2として各最外画素Px2,Px4を撮像中心位置PO2,PO4に位置付けるための液晶パネル151Gの光変調装置移動量(Zθ方向の回転角度tθ、X軸方向の移動量tおよびY軸方向の移動量t)が算出される。また、図10(C)に示すように、ステップS21Eにおいて、光変調装置移動量分、液晶パネル151Gが移動される。
上述した2回目のステップS21C〜S21Eの処理が実施されると、投影画像Fの一部は、図10(C)または図11(A)に示すように、3つの撮像領域PAr1,PAr2,PAr4に映り込んだ状態となる。
そして、未だn=4として光変調装置移動量を算出していないため、ステップS21Fにおいて「N」と判定され、以下に示すように、3回目のステップS21C〜S21Eの処理が実施される。
すなわち、ステップS21Cにおいて各撮像領域PAr1,PAr2,PAr4内での最外画素Px1,Px2,Px4が認識され(図11(A))、ステップS21Dにおいて式(2)でn=3として上記2回目のステップS21Dと同様に光変調装置移動量が算出されるとともに、ステップS21Eにおいて光変調装置移動量分、液晶パネル151Gが移動される。
上述した3回目のステップS21C〜S21Eの処理が実施されると、投影画像Fの一部は、図11(C)または図12(A)に示すように、4つ全ての撮像領域PAr1〜PAr4に映り込んだ状態となる。
そして、未だn=4として光変調装置移動量を算出していないため、ステップS21Fにおいて「N」と判定され、以下に示すように、4回目のステップS21C〜S21Eの処理が実施される。
すなわち、ステップS21Cにおいて各撮像領域PAr1〜PAr4内での最外画素Px1〜Px4が認識され(図12(A))、ステップS21Dにおいて式(2)でn=4として上記2,3回目のステップS21Dと同様に光変調装置移動量が算出されるとともに、ステップS21Eにおいて光変調装置移動量分、液晶パネル151Gが移動される。
上述した4回目のステップS21C〜S21Eの処理が実施されると、角位置C1〜C4は、図12(C)に示すように、各撮像中心位置PO1〜PO4にそれぞれ位置付けられる。
そして、4回目のステップS21Dにおいてn=4として光変調装置移動量を算出しているため、ステップS21Fにおいて「Y」と判定され、粗アライメント調整が終了する。
ステップS21の後、制御部本体431は、以下に示すように、液晶パネル151Gの微アライメント調整を実施する(ステップS22)。
図13は、微アライメント調整を説明するフローチャートである。
パターン形成部433は、液晶パネル151Gに対して所定の駆動信号を出力し、液晶パネル151Gに1ドットパターンPDを形成させる(ステップS22A)。そして、液晶パネル151Gにて形成された1ドットパターンPDは、プリズム154を介し、投射レンズ160にてスクリーンScに拡大投射され、スクリーンSc上に1ドットパターンPDの投影画像Fが表示される。
ステップS22Aの後、撮像画像データ取得部434は、各CCDカメラ31に所定の制御信号を出力し、各CCDカメラ31に1ドットパターンPDの投影画像F(第2の矩形対応領域Ar2´)の四隅の角部をそれぞれ撮像させる(ステップS22B)。
図14は、各撮像領域PAr1〜PAr4に映り込んだ1ドットパターンPDの投影画像Fを示す図である。
液晶パネル151Gにおいて各表示画素Pxにて形成された光は、投射レンズ160のレンズ光軸から離間した側を通過するため、投射レンズ160のレンズ特性(フレア)の影響を受ける。このため、投影画像Fにおいて、表示画素Pxは、図14に示すように、本来の輪郭形状である矩形状ではなく、略楕円形状を有するように表示される。
すなわち、上述したような現象が生じている場合には、上述した粗フォーカス調整(ステップS21)において、最外画素の位置を認識する際(ステップS21C)、認識した位置に誤差が生じる恐れがある。認識した最外画素の位置に誤差が生じている場合には、粗フォーカス調整(ステップS21)を実施した後、第2の矩形対応領域Ar2´の角位置C1〜C4と各撮像中心位置PO1〜PO4との間に偏差が生じてしまう。
そこで、第2の矩形対応領域Ar2´の角位置C1〜C4を各撮像中心位置PO1〜PO4に確実に合致させるために、微アライメント調整を実施するものである。
図15は、重心位置算出部4381による重心位置の算出方法を説明するための図である。
なお、図15(A)では、説明の便宜上、撮像領域PAr4のみを図示している。また、図15(B)は、図15(A)中のB−B´線上での輝度分布を示す図である。
ステップS22Bの後、重心位置算出部4381は、4つの撮像画像データにおける画素毎の輝度値に基づいて、各撮像領域PAr1〜PAr4に映り込んだ表示画素Pxに対応する対応領域Px´(図14、図15)の重心位置を算出する(ステップS22C)。
すなわち、重心位置算出部4381は、所定の閾値BS(図15(B))以上の輝度値を有する各画素位置のみを用い(対応領域Px´)、当該各画素位置の各輝度値から閾値BSを引いた差分を重みとして加重平均をとることで、対応領域Px´の重心位置GP(図14、図15)を算出する。
ステップS22Cの後、偏差算出部4382は、重心位置算出部4381にて算出された各重心位置GPと、各撮像中心位置PO1〜PO4との偏差(X軸方向およびY軸方向の各偏差)をそれぞれ算出する(ステップS22D)。
ステップS22Dの後、微調整制御部4383は、各偏差に基づいて、各重心位置GPが各撮像中心位置PO1〜PO4にそれぞれ合致する液晶パネル151Gのアライメント位置(X軸方向、Y軸方向、Zθ方向の各位置)を算出する(ステップS22E)。そして、微調整制御部4383は、モータ等の駆動部を介して位置調整装置10を制御し、算出したアライメント位置に液晶パネル151Gを位置付ける(ステップS22F)。
以上のステップS1,S2により、プリズム154に対する所望の位置に液晶パネル151Gが位置付けられる。そして、例えば、接着剤等によりプリズム154に対して液晶パネル151Gが位置付けられる。
また、他の液晶パネル151R,151Bについても、上述したステップS1,S2を実施してプリズム154に対する所望の位置に液晶パネル151R,151Bを位置付ける。そして、例えば、接着剤等によりプリズム154に対して液晶パネル151R,151Bを固定することで、光学装置本体150Aが製造される。
上述した本実施形態によれば、以下の効果がある。
本実施形態では、製造装置1を構成する制御装置40は、画素認識手段4371および移動制御手段4373を備えているので、従来のようなパターンマッチング処理を実施することなく、画素認識ステップS21Cおよび移動制御ステップS21Eを繰り返し実施することで、結果として、画素認識ステップS21Cにおいて投影画像Fの四隅角部の画素(角位置C1〜C4の画素)を最外画素Px1〜Px4として認識でき、移動制御ステップS21Eにおいて4つの撮像中心位置PO1〜PO4に投影画像Fの角位置C1〜C4をそれぞれ合致させることができる。
したがって、アライメント調整時において、パターンマッチング処理に用いられる基準パターンを予め登録しておく必要もなく、アライメント調整時の処理の簡略化が図れる。
また、画素認識手段4371および移動制御手段4373は、全てのCCDカメラ31にて撮像された撮像画像(撮像領域PAr1〜PAr4)を確認しながら、アライメント調整を実施するため、従来のようなCCDカメラ毎にアライメント調整を実施する構成と比較して、液晶パネル151を正しい位置から遠ざける方向に移動させることがなく、すなわち、液晶パネル151を無駄に移動させることがなく、調整時間を短縮させることができる。
また、制御装置40は、2つ以上の撮像領域に投影画像Fの一部がそれぞれ映り込んだ場合(画素認識手段4371にて2つ以上の最外画素が認識された場合)に、光変調装置移動量を算出する移動量算出手段4372を備える。すなわち、移動量算出手段4372は、2つ以上の最外画素のXY座標値に基づいて光変調装置移動量を算出するので、液晶パネル151のX軸方向およびY軸方向の移動量t,tをのみならず、Z軸を中心とする回転角度tθも算出できる。このため、移動制御手段4373が光変調装置移動量tθ,t,t分、液晶パネル151を移動させることで、従来のようなCCDカメラ毎にアライメント調整を実施する構成と比較して、より迅速に、4つの撮像中心位置PO1〜PO4に投影画像Fの角位置C1〜C4をそれぞれ合致させることができる。したがって、調整時間をより短縮できる。
さらに、移動量算出手段4372は、式(2)により光変調装置移動量tθ,t,tを算出する。ここで、式(2)で算出される光変調装置移動量tθ,t,tは、上述したように、該光変調装置移動量tθ,t,tだけ液晶パネル151を移動した後の最外画素の位置(x´,y´)と、該最外画素に対応する撮像中心位置(X,Y)とのずれ量(e,f)を最小とするための光変調装置移動量である。このため、移動量算出手段4372が式(2)により光変調装置移動量tθ,t,tを算出し、移動制御手段4373が該光変調装置移動量tθ,t,tだけ移動させることで、最外画素Px1〜Px4(投影画像Fの角位置C1〜C4の画素)を精度良く撮像中心位置PO1〜PO4に合致させることができる。したがって、アライメント調整を高精度に実施できる。
また、上述したようにアライメント調整(粗アライメント調整)を実施することで、パターンマッチング処理を実施する必要がないため、撮像画像が合焦状態となっていない状態であっても、例えば、フォーカス調整を実施する前であっても、アライメント調整を実施できる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計の変更が可能である。
前記実施形態では、光変調装置移動量tθ,t,tを算出する際、式(2)により、算出していたが、これに限らず、その他の式により算出しても構わない。
前記実施形態では、粗アライメント調整として、ステップS21Fにおいて、「Y」と判定されるまで、ステップS21B〜S21Eの処理を繰り返し実施していたが、ステップS21Fの判定は、前記実施形態で説明した判定に限らず、その他の判定、例えば、ステップS21Dにおいて式(2)でn=4として光変調装置移動量を複数回、算出したか否かを判定する構成としても構わない。
前記実施形態において、図6および図7に示すフローは、これに限らず、適宜、その順序を変更しても構わない。
例えば、図6において、フォーカス調整S1の前に、アライメント調整S2を実施する構成としても構わない。
前記実施形態において、位置調整装置10は、3つ設けられていたが、これに限らず、位置調整装置10を1つのみ設け、適宜、プリズム154の各光束入射側端面154Aに対向する各位置に移動させる構成としても構わない。
前記実施形態では、光学装置本体150Aは、3つの液晶パネル151を備える構成としていたが、これに限らず、2つの液晶パネルを備える構成、4つ以上の液晶パネルを備える構成としてもよい。
前記実施形態では、各液晶パネル151は、透過型の液晶パネルを採用していたが、これに限らず、反射型の液晶パネルを採用しても構わない。
前記実施形態では、スクリーンを観察する方向から投射を行うフロントタイプのプロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反対側から投射を行うリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
本発明は、アライメント調整時の処理を簡略化し、かつ、調整時間を短縮できるため、プロジェクタの光学装置を製造する製造装置として利用できる。
本実施形態における製造対象とされる光学装置を備えるプロジェクタの構造を模式的に示す図。 前記実施形態における光学装置本体の製造装置の概略構成を模式的に示す図。 前記実施形態における撮像装置の配設位置を模式的に示す図。 前記実施形態における制御装置の概略構成を示すブロック図。 前記実施形態における液晶パネルに形成させる各種パターンを模式的に示す図。 前記実施形態における液晶パネルの位置調整方法を説明するフローチャート。 前記実施形態における粗アライメント調整を説明するフローチャート。 前記実施形態における粗アライメント調整を説明するための図。 前記実施形態における粗アライメント調整により投影画像の位置が移動し、各角位置が各撮像中心位置にそれぞれ位置付けられる様子を順に示した模式図。 前記実施形態における粗アライメント調整により投影画像の位置が移動し、各角位置が各撮像中心位置にそれぞれ位置付けられる様子を順に示した模式図。 前記実施形態における粗アライメント調整により投影画像の位置が移動し、各角位置が各撮像中心位置にそれぞれ位置付けられる様子を順に示した模式図。 前記実施形態における粗アライメント調整により投影画像の位置が移動し、各角位置が各撮像中心位置にそれぞれ位置付けられる様子を順に示した模式図。 前記実施形態における微アライメント調整を説明するフローチャート。 前記実施形態における各撮像領域に映り込んだ1ドットパターンの投影画像を示す図。 前記実施形態における重心位置算出部による重心位置の算出方法を説明するための図。
符号の説明
1・・・製造装置、10・・・位置調整装置、31・・・CCDカメラ(撮像装置)、
40・・・制御装置、150・・・光学装置、151・・・液晶パネル(光変調装置)、154・・・クロスダイクロイックプリズム(色合成光学装置)、4371・・・画素認識手段、4372・・・移動量算出手段、4373・・・移動制御手段、S21C・・・画素認識ステップ、S21E・・・移動制御ステップ。

Claims (5)

  1. 複数の色光を色光毎に画像情報に応じて変調して画像光を形成する複数の光変調装置と、前記複数の光変調装置にて形成された各画像光を合成する色合成光学装置とを備えた光学装置を製造する光学装置の製造装置であって、
    前記色合成光学装置に対する前記光変調装置の位置を調整する位置調整装置と、前記光変調装置に導入され前記光変調装置および前記色合成光学装置を介し投射光学装置にてスクリーン上に拡大投射された矩形状の投影画像における四隅領域をそれぞれ撮像する4つの撮像装置と、前記位置調整装置を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記撮像装置における撮像領域に前記投影画像の一部が映り込んだ場合に、前記撮像領域内における前記投影画像の画素のうち前記4つの撮像装置が配設される各配設位置の配設中心位置から最も離間した最外画素を認識する画素認識手段と、
    前記位置調整装置を制御し、各前記撮像領域内における各前記最外画素が前記各撮像領域の各撮像中心位置に位置するように前記光変調装置を移動させる移動制御手段とを備える
    ことを特徴とする光学装置の製造装置。
  2. 請求項1に記載の光学装置の製造装置において、
    前記制御装置は、
    前記光変調装置を移動させる光変調装置移動量を算出する移動量算出手段を備え、
    前記移動量算出手段は、
    2つ以上の前記撮像領域に前記投影画像の一部がそれぞれ映り込んだ場合に、前記色合成光学装置に対して近接隔離する方向をZ軸、前記Z軸に対して互いに直交する2つの軸をX軸およびY軸とする直交座標において、前記最外画素のXY座標値を前記撮像領域の撮像中心位置のXY座標値に合致させるための前記Z軸を中心とする回転角度、前記X軸方向の移動量、および前記Y軸方向の移動量を前記光変調装置移動量として算出し、
    前記移動制御手段は、
    前記光変調装置移動量分、前記光変調装置を移動させる
    ことを特徴とする光学装置の製造装置。
  3. 請求項2に記載の光学装置の製造装置において、
    前記移動量算出手段は、
    前記撮像領域に前記投影画像の一部が映り込んだ前記撮像装置の数をn、前記4つの撮像装置を識別する識別番号をi、i番の前記撮像装置の撮像領域に映り込んだ前記投影画像の一部の前記最外画素のXY座標値を(x,y)、i番の前記撮像装置の前記撮像中心位置のXY座標値を(X,Y)とした場合に、前記Z軸を中心とする回転角度tθ、前記X軸方向の移動量t、および前記Y軸方向の移動量tを、

    の式により算出することを特徴とする光学装置の製造装置。
  4. 色合成光学装置に対する光変調装置の位置を調整する位置調整装置と、前記光変調装置に導入され前記光変調装置および前記色合成光学装置を介し投射光学装置にてスクリーン上に拡大投射された矩形状の投影画像における四隅領域をそれぞれ撮像する4つの撮像装置と、前記位置調整装置を制御する制御装置とを備え、複数の前記光変調装置および前記色合成光学装置を有する光学装置を製造する光学装置の製造装置に用いられる位置調整方法であって、
    前記制御装置が、
    前記撮像装置における撮像領域に前記投影画像の一部が映り込んだ場合に、前記撮像領域内における前記投影画像の画素のうち前記4つの撮像装置が配設される各配設位置の配設中心位置から最も離間した最外画素を認識する画素認識ステップと、
    前記位置調整装置を制御し、各前記撮像領域内における各前記最外画素が前記各撮像領域の各撮像中心位置に位置するように前記光変調装置を移動させる移動制御ステップとを実行する
    ことを特徴とする位置調整方法。
  5. 色合成光学装置に対する光変調装置の位置を調整する位置調整装置と、前記光変調装置に導入され前記光変調装置および前記色合成光学装置を介し投射光学装置にてスクリーン上に拡大投射された矩形状の投影画像における四隅領域をそれぞれ撮像する4つの撮像装置と、前記位置調整装置を制御する制御装置とを備え、複数の前記光変調装置および前記色合成光学装置を有する光学装置を製造する光学装置の製造装置に用いられる位置調整プログラムであって、
    請求項4に記載の位置調整方法を前記制御装置に実行させることを特徴とする位置調整プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012198306A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Seiko Epson Corp 表示性能測定装置、表示性能測定方法、およびプロジェクター装置

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