JP2010101736A - ガス検出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】可燃性ガスの濃度測定や漏洩検知等に用いられ、被検出ガスが導入される検出空間39を加熱するようにしたガス検出器10において、性能をより一層向上させる。
【解決手段】ガス検出器10において、検出空間39内に配設されたガス検出素子60の温度測定回路(図示せず)により、その検出空間39内の温度(以下、検出空間温度)を測定するとともに、サーミスタ28により、検出空間39に導入される前の被検出ガスの温度(以下、導入前温度)を測定し、検出空間温度が少なくとも導入前温度以上となるように発熱体50,51の発熱量を制御することで、過剰な加熱を抑制して効率化を図るとともに検出空間39内の温度を安定させる。これにより、省エネルギー性や検出精度がより一層向上する。
【選択図】図3

Description

本発明は、可燃性ガスの濃度測定や漏洩検知等に用いられるガス検出器に関する。
地球規模の環境悪化が問題視されるなかで、環境保全や自然保護等の社会的要求から、高効率でクリーンなエネルギー源や動力源の研究が活発に行われている。
例えば、車両用や家庭用の新たなエネルギー源として、低温作動や高出力密度などの点で優位な固体高分子型燃料電池(PEFC)が期待されている。
また、ガソリンエンジンに代わる動力源として、水素を燃料とする水素内燃機関が期待されている。
例えば水素内燃機関では、安全性の面から水素漏れが発生していないかを検知する必要があるが、水素を検出する装置としては、ヒータを持つガス検出素子を備え、ヒータから奪われる熱により気体の熱伝導率変化を算出して水素濃度を算出する熱伝導式ガス検出器が知られている。また、ヒータ及びヒータによって加熱される触媒を持つガス検出素子を備え、触媒上で水素が燃焼した際に発生する熱から水素濃度を算出する接触燃焼式ガス検出器が知られている。
ところで、このようなガス検出器では、ガス検出素子が設置される検出空間内の温度の方が被検出ガスの温度よりも低い場合には、被検出ガスが検出空間内で冷却され、水滴が生じる場合があることが知られている。検出空間内に水滴が生じてしまうと、その検出空間内のガスの拡散が阻害され、ガス検出素子の正確な出力を得ることができなくなってしまう。
本願出願人は、そのような点に鑑み、ガス検出素子の近傍に発熱体を設け、その発熱体に通電して発熱体を発熱させることにより検出空間内を乾燥雰囲気にして、水滴の発生(結露)を防止するガス検出器を発明するに至った(特許文献1参照)。
特開2007−309905号公報
ところで、上記特許文献1のようなガス検出器では、性能の向上が高いレベルで望まれている。
例えば、ガスの濃度測定やガスの検知を、より精度良く、かつ、より安定的に得られるようにすることが望まれている。
また、省エネルギーの観点から、無駄な電力消費を抑えることが望ましい。
本発明は、こうした点に鑑みなされたもので、可燃性ガスの濃度測定や漏洩検知等に用いられるガス検出器であって、被検出ガスが導入される検出空間を加熱するようにしたガス検出器において、性能をより一層向上させることを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、被検出ガスを検出するガス検出素子と、ガス検出素子を内部に収容するとともに、被検出ガスを導入する導入口を備え、被検出ガスが導入される検出空間を形成する素子ケースと、素子ケースの少なくとも一部を内部に配置させる状態でその素子ケースを保持する収容ケースと、検出空間に導入された被検出ガスを加熱するための発熱体と、収容ケースに配置されるとともに、ガス検出素子及び発熱体と電気的に接続される回路基板と、を備えるガス検出器であって、ガス検出素子に設けられ、検出空間内の温度を測定するための検出空間温度測定手段と、収容ケースに保持され、検出空間に導入される前の被検出ガスの温度を測定するための導入前温度測定手段と、回路基板に実装され、検出空間温度測定手段の測定結果である検出空間温度と導入前温度測定手段の測定結果である導入前温度とに基づき、発熱体の発熱量を制御する発熱量制御手段と、を備えることを特徴としている。尚、本発明における「検出」とは、ガスの有無を判定することに限らず、ガスの濃度を検量することを含む趣旨である。
請求項1に係るガス検出器によれば、検出空間に導入された被検出ガスが発熱体により加熱されるようになっており、言い換えれば、検出空間に導入された被検出ガスが冷却されることを防止することができる。これにより、検出空間内の被検出ガスが結露することを防止することができる。
また、請求項1に係るガス検出器では、検出空間温度測定手段と導入前温度測定手段とを備えており、これにより、検出空間温度(検出空間内の温度)と、導入前温度(検出空間に導入される前の被検出ガスの温度)との差が把握可能となっている。そして、発熱量制御手段は、検出空間温度と導入前温度とから発熱体の発熱量を制御するため、例えば、検出空間温度が導入前温度に比して過剰に大きくなってしまったり、検出空間温度が導入前温度に比して小さくなってしまったりするようなことを防止することができる。つまり、検出空間内を安定的に加熱することができるようになって検出空間における結露を確実に防止することができ、ガス検出器の検出精度を安定させることができる。また、無用な電力消費を抑えることができる。
さらに、請求項1に係るガス検出器では、導入前温度測定手段を、ガス検出素子を保持する収容ケースに保持させるのに加え、発熱体の発熱量を制御する発熱量制御手段を、収容ケースに配置される回路基板に実装させている。これにより、ガス検出器の小型化またはコンパクト化を図ることができ、ガス検出器の設置領域の肥大化を招くことなく、一度の設置作業で導入前温度測定手段を有するガス検出器を設置することができる。また、ガス検出器自身にて発熱体の発熱量が制御されることから、外部回路にて発熱体の発熱量の制御を行うことにより当該外部回路での処理負荷が増大することを防止することもできる。
そして、このようなガス検出器では、請求項2に記載のように、発熱量制御手段は、検出空間温度が、少なくとも導入前温度以上となるように、発熱体の発熱量を制御するように構成すると良い。
これによれば、検出空間温度が少なくとも導入前温度以上となるため、検出空間に導入された被検出ガスがその検出空間内において冷却されることを確実に防止することができる。したがって、検出空間において結露が生じることを確実に防止することができ、ガス検出器の検出精度の安定性に寄与することができる。
また、請求項3に記載のように、発熱量制御手段は、検出空間温度から導入前温度を減じた差が、5〜20[℃]の範囲となるように、発熱体の発熱量を制御するように構成すると良い。
このような制御ならば、発熱体による過剰な加熱を抑制し、より効率的に、検出空間内の結露を防止することができる。
次に、請求項4のガス検出器では、導入前温度測定手段は、次のような条件を満たす位置に配設される。具体的に、周囲温度をT[℃]とし、検出対象として流れるガスの温度がT+Ta[℃]であって、かつ発熱体を発熱させない状況下で、その導入前温度測定手段により測定される箇所の温度がT+Ta±Ta/3[℃]の範囲に収まるような位置である。
検出対象として流れるガスの実際の温度(以下、対象ガス温度とも言う)が、ガス検出器が設置されている周囲温度(外気温)より高い場合、言い換えれば、ガス検出器が設置されている周囲温度が対象ガス温度より低い場合、導入前温度測定手段から得られる導入前温度は、周囲温度の影響を受けてしまって、対象ガス温度(つまり、ガスの実際の温度)より低い値となることが考えられる。このような場合でも、そのような検出誤差は極力小さいほうが良い。
そこで、請求項4のように導入前温度測定手段が配設されれば、導入前温度の検出誤差を小さくすることができ、ひいては発熱体の発熱量を効率的に制御できるようになるとともに、ガス検出器の検出精度をより安定させることができる。
次に、請求項5のガス検出器では、収容ケースは、回路基板を内部に収容する収容空間を有し、素子ケースの少なくとも一部がその収容空間内に収容され、発熱体は、収容空間内において素子ケースの外側面に配設されていることを特徴としている。
発熱体が素子ケースの外側面に配設されていることによって、素子ケースに発熱体の熱が伝導しやすくなり、検出空間を効率的に加熱することができるようになる。しかも、発熱体は収容空間に囲まれるようになっており、これにより、発熱体の熱が外部に逃げてしまうことが抑制され、発熱体の熱がより効率的に素子ケースに伝導するようになる。
また、発熱体は、請求項6に記載のように、複数配設するようにすると良い。発熱体を複数配設することによって、素子ケースを均一に加熱し得るようになる。したがって、素子ケース、ひいては検出空間をより効率的に加熱し得るようになる。
また、検出空間をより効率的に加熱するためには、請求項7に記載のように、素子ケースの外側面に断熱材が設けられるようにすると良い。
これによれば、素子ケースの外側面から外部に熱が逃げることが抑制されるため、発熱体の熱がより効率的に素子ケースに伝導するようになる。したがって、検出空間をより効率的に加熱することができるようになる。尚、素子ケースの外側面に発熱体が設けられている場合においては、その素子ケースの外側面のうち発熱体が設けられていない領域に断熱材が設けられるようにすると良い。また、発熱体を覆うように、断熱材が設けられていても良い。
また、請求項8に記載のように、ガス検出素子は、熱伝導式ガス検出素子であっても良く、また、接触燃焼式ガス検出素子であっても良い。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明が適用されたガス検出器10が配設された状態を表す縦断面図である。ガス検出器10は、例えば自動車の燃料電池ユニットが備える配管200に搭載され、矢印300の方向に排出される被検出ガス中に含まれる水素を検出する目的で使用される。
被検出ガス中に含まれる水素ガスは、ガス検出器10内の後述する検出空間39に流入し、然る後、水素ガスを検出するための後述するガス検出素子60に到達する。
図2〜図4を用いて、ガス検出器10について詳しく説明する。図2はガス検出器10の平面図(図1の下方から見たときの平面図)であり、図3はガス検出素子10のA−A断面図であり、図4はガス検出器10のB−B断面図である。尚、A−Aライン及びB−Bラインについては、図2に示す通りである。以下、図3,4を中心に説明を展開する。
図3,4に示すが、ガス検出器10は、素子ケース20と、この素子ケース20を支持する収容ケース40と、を備えて構成される。
また、ガス検出器10は、熱伝導式ガス検出素子であるガス検出素子60と、サーミスタ28と、そのガス検出素子60及びサーミスタ28と電気的に接続される回路基板11とを有している。回路基板11には、図示は省略するが、マイクロコンピュータ(以下、マイコンともいう)などが実装されている。
ガス検出素子60は、素子ケース20に収容される。また、回路基板11及びサーミスタ28は、素子ケース20とともに収容ケース40に一体的に収容される。
まず、収容ケース40の構成について説明する。
収容ケース40は、ケース本体42と、ケース本体42の上端部に設けられた開口を覆う蓋であるケース蓋44と、を備えて構成されている。
ケース本体42は、上面及び下面に開口を有するとともに、所定の高さを有する容器であり、回路基板11の周縁部を保持する回路基板保持部45と、素子ケース20の鍔部38を保持する保持部46と、サーミスタ28を収容する収容部27と、を備えている。
ケース本体42の上面に備えられる開口は、この開口を塞ぐための合成樹脂からなるケース蓋44を配置可能に構成されている。
ケース本体42に備えられる収容部27は、配管200における被検出ガスの流路において検出空間39よりも上流側に位置するように設けられている(図1も参照)。加えて、収容部27は、その収容部27の外側の領域に空間23が形成されるように構成されている。尚、サーミスタ28を収容する収容部27を設けるにあたり、収容ケース40(詳細にはケース本体42)に被検出ガスが入り込む空間23を形成するための凹部を設け、この凹部に突出するように凸状の収容部27を設けることで、収容ケース40を大型化することなく、収容部27の外周全体に被検出ガスを接触させることができる。
また、ケース本体42は、ケース本体42の下部中央に形成された流路形成部43と、ケース本体42の側部に形成され、外部給電するためのコネクタ55(図1参照)と、を備えている。
流路形成部43の内部には、被検出ガスを導入及び排出するための素子ケース20の導入部35が収納されている。このように、素子ケース20は、収容ケース40内部に配置されるような形態で保持部46により保持されている。尚、素子ケース20の鍔部38とケース本体42との間には、これらの隙間をシール(密閉)するシール部材が配置されている。
コネクタ55(図1参照)は、回路基板11(およびマイコン)に電気を供給するためのものであり、ケース本体42の外側面に組み付けられている。このコネクタ55の内部には、ケース本体42の側壁から突出する複数のコネクタピン56,57(図1参照)が設けられている。コネクタピン56,57はそれぞれ、ケース本体42の側壁に埋め込まれた配線(図示せず)を介して回路基板11(およびマイコン)に電気的に接続されている。
次に、素子ケース20について説明する。
素子ケース20は、ガス検出素子60が設置される接続端子取出台21と、接続端子取出台21の周縁部を挟持するとともに、被検出ガスを導入するガス導入口13に向かって突設された円筒状の壁面を有する検出空間形成部材22と、を備えている。尚、素子ケース20の接続端子取出台21の周縁部には、検出空間形成部材22との間の隙間をシール(密閉)するシール部材が配置されている。接続端子取出台21及び検出空間形成部材22により囲まれた空間は、被検出ガスを導入するための検出空間39となっている。
接続端子取出台21はガス検出素子60を支持するための部材である。具体的に、接続端子取出台21の内側面に、ガス検出素子60が設けられている。また、接続端子取出台21には、接続端子24,25を個別に挿入するための挿入孔がそれぞれ設けられており、各挿入孔の周縁部は絶縁性部材により覆われている。尚、接続端子取出台21の少なくとも一部は、熱伝導性を有する部材にて形成されることが好ましい。
接続端子24,25は、ガス検出素子60と回路基板11に備えられた回路とを電気的に接続するための部材であり、導電性部材により棒状に形成されている。接続端子24,25の一端は、接続端子取出台21に設けられた挿入孔にそれぞれ挿通され、これにより接続端子24,25は接続端子取出台21に対して垂直に支持されている。
検出空間形成部材22は、外筒36,接続端子取出台21の周縁部を挟持する取出台支持部37、収容ケース40の保持部46により支持される鍔部38を備えている。また、検出空間形成部材22の下端部には、被検出ガスを検出空間39に導入する開口である導入口34が設けられている。
この導入口34の近傍には、被検出ガスをガス検出素子60に対して導入及び排出するための流路を形成する導入部35が設けられている。導入部35には、導入口34から近い順に、撥水フィルタ29,スペーサ30、金網31がそれぞれ装填されている。そして、これらの部材は、検出空間形成部材22とフィルタ固定部材33とにより挟持固定されている。以下、導入部35を構成する部材について詳述する。
撥水フィルタ29は、導入口34に最も近い位置に取り付けられるフィルタであり、被検出ガス中に含まれている水滴を除去する撥水性を有する薄膜である。これより、水滴などが飛来する多湿環境下においても、ガス検出素子60が被水するのを防止することができる。撥水フィルタ29は、物理的吸着により水滴を除去するものであればよく、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を利用したフィルタを適用することができる。
スペーサ30は、フィルタ固定部材33の内周壁に備えられ、被検出ガスが導入される開口を有する形状(平面視ではリング状)の部材であり、所定の厚みを有することにより、撥水フィルタ29と金網31との位置を調整している。
金網31は、所定の厚みと所定の開口部を有しており、ガス検出素子60に設けられた発熱抵抗体の温度が被検出ガスに含まれる水素ガスの発火温度よりも上昇して発火した場合であっても、火炎が外部に出るのを防止するフレームアレスタとしての機能を果たす。
フィルタ固定部材33は、撥水フィルタ29,スペーサ30、金網31を検出空間形成部材22との間で挟持固定するための部材である。フィルタ固定部材33は、検出空間形成部材22の内壁面と当接する筒状の壁面を有すると共に、その壁面の内面から内向きに突出する凸部を備えている。なお、凸部は、撥水フィルタ29,スペーサ30、金網31を検出空間形成部材22との間で挟持固定するために備えられている。
次に、回路基板11について説明する。
回路基板11は、所定の厚みを有する板状の基板であり、被検出ガス中に含まれる可燃性ガスを検出するための制御回路90と、発熱体50,51の温度を制御するための温度制御回路(図示せず)と、をそれぞれ備えている。尚、制御回路90、発熱体50,51については後述する。
回路基板11における制御回路90は、接続端子24,25により、ガス検出素子60と電気的に接続されている。また、回路基板11における温度制御回路は、リード線52,53により、発熱体50,51と電気的に接続されている。尚、リード線52,53は、それぞれ2本ずつ備えられている。
回路基板11に搭載されたマイコンは、同じく回路基板11に設けられた制御回路90の出力に基づき、被検出ガス中に含まれる可燃性ガスの濃度を演算する処理(センサ出力演算処理)を実行する。また、温度制御回路の出力に基づき、発熱体50,51の発熱量(温度)を制御する処理(温度制御処理)を実行する。マイコンは、少なくとも、これらのセンサ出力演算処理や発熱体50,51の温度制御処理を実行するためのプログラムを格納する記憶装置と、この記憶装置に記憶されたプログラムを実行するCPUと、を備えて構成されている。
次に、サーミスタ28について説明する。
サーミスタ28は、温度変化によって電気抵抗が変化する素子であり、前述の収容ケース40における収容部27に収容され、リード線26により回路基板11と電気的に接続される。このサーミスタ28は、配管200(図1参照)を流れる被検出ガスの温度、つまり検出空間39に導入される前の被検出ガスの温度を検出するためのものである。
本実施形態では、サーミスタ28は、収容部27によって、次の条件を満たすような位置に収容される。具体的に、配管200(図1参照)を流れる被検出ガスの温度が、例えばガス検出器10の周囲温度(配管200の外部の温度)よりも60[℃]高い場合で、発熱体50,51を発熱させない状況下で、その被検出ガスの実際の温度とサーミスタ28により検出される箇所の雰囲気の温度との差の絶対値が、20[℃](60[℃]/3)となるような位置である。言い換えると、周囲温度をTとすると被検出ガスの温度はT+60[℃]となるが、このような場合で発熱体50,51を発熱させない状況下で、サーミスタ28により検出される箇所の雰囲気の温度がT+60±20[℃]となるような位置に、サーミスタ28は配設される(収容される)。
例えば、周囲温度が、配管200(図1参照)を流れる被検出ガスの実際の温度よりも低い場合、サーミスタ28の出力(温度)は周囲温度の影響を受けて小さくなる可能性がある。つまり誤差が生じる可能性がある。本実施形態では、その誤差が小さくなるような位置、言い換えれば周囲温度の影響が小さいような位置に、サーミスタ28が収容される。
次に、発熱体50,51について説明する。
発熱体50,51は、素子ケース20を加熱し、素子ケース20の内側面の温度或いは検出空間39内を所定温度より高い温度(少なくとも露点より高い温度)に保つためのものである。本実施形態では、検出空間39を形成する素子ケース20の内側面の温度或いは検出空間39内の温度が、被検出ガスの温度以上(配管200を流れる被検出ガスの温度以上)となるように、発熱体50,51の発熱量が設定される。尚、発熱体50,51の発熱量の制御方法については後述する。発熱体50,51は、例えば、電子部品等で用いられる抵抗体や、フィルムヒータなどを用いて構成される。
そして、発熱体50,51は、素子ケース20の内側面或いは検出空間39内を効率的に加熱するために、その素子ケース20に配置されるのが好ましいが、本実施形態では、収容空間59を取り囲む収容空間形成面58を形成している素子ケース20の外側面に、発熱体50,51が配置されている。
このような構成により、被検出ガスが、素子ケース20の内側面或いは検出空間39内で冷却されてしまって、その素子ケース20の内側面或いは検出空間39内が結露するような事態を防止することができる。また、被検出ガスが素子ケース20の内側面或いは検出空間39内にて冷却され、被検出ガスの温度が不安定になることを防止することができる。
次に、上述したガス検出素子60の構成について説明する。図5に、ガス検出素子60の平面図を示す。また、図6に、ガス検出素子60の断面図を示す。尚、図5の平面図において、紙面の左右方向をその平面図の左右方向とする。また、図6の断面図において、紙面の上下方向をその断面図の上下方向とする。
図5に示すが、ガス検出素子60は、長方形の平面形状を有する接触燃焼式ガス検出素子である。
また、図6に示すように、ガス検出素子60は、板状のシリコン基板61と、シリコン基板61の表面に形成され、発熱抵抗体71を内包する絶縁層65と、絶縁層65上に所定の厚みで形成される保護層64とを備えている。このガス検出素子60は、例えば、マイクロマシニング技術により形成される。以下、ガス検出素子60を構成する各部材について詳述する。
シリコン基板61は、所定の厚みを有するシリコン製の平板である。このシリコン基板61は、発熱抵抗体71の下方に位置する部位に、シリコン基板61の一部が開口状に除去された空洞62を備えており、当該空洞62の上部は、絶縁層65の一部が露出している。このような構成にすることにより、発熱抵抗体71は、空洞62により周囲から断熱されるため、短時間にて昇温又は降温する。このため、ガス検出素子60の熱容量を小さくすることができる。
このシリコン基板61の上面には、絶縁性を有する絶縁層65が、所定の厚みで層状に形成されている。この絶縁層65の下面の一部は、シリコン基板61の一部が開口状に除去されている空洞62に露呈している。この空洞62に対応する領域には発熱抵抗体71が内包されている。また、発熱抵抗体71が形成された平面と同じ平面に形成された配線膜711,712、及び、配線713,714(配線713,714については図5参照)がそれぞれ絶縁層65に内包されている。この絶縁層65は、絶縁性を有する材料により形成され、例えば、酸化ケイ素(SiO2)、窒化ケイ素(Si34)が用いられる。絶縁層65は単一の材料により形成される場合の他、異なる材料を用いて複数の層を形成するようにしてもよい。
保護層64は、絶縁層65の上面に所定の厚みを有する層状に形成され、絶縁層65と同様の材質により形成される。この保護層64は、発熱抵抗体71、配線膜711,712、配線713,714の汚染や損傷を防止すべくそれらを覆うように設けられている。
絶縁層65に内包された発熱抵抗体71は、自身の温度変化により抵抗値が変化する抵抗体であり、その上部を後述する触媒層72(図5参照)に覆われている。そして、被検出ガスの温度と、被検出ガス中に含まれる可燃性ガスが触媒の作用により燃焼したときに生じる熱量とにより、発熱抵抗体71が加熱又は冷却され、その発熱抵抗体71の抵抗値が変化する。即ち、発熱抵抗体71は、被検出ガスの温度と、可燃性ガスが触媒の作用により燃焼したときに生じる熱量とに基づいて、自身の抵抗値が変化するので、この発熱抵抗体71の抵抗値の変化に応じて変化する出力値を用いれば、被検出ガス中に含まれる可燃性ガスを検出することが可能である。
発熱抵抗体71は、シリコン基板61と平行な平面の空洞62の上部に対応する部位に平面視渦巻き状に形成され、絶縁層65に内包されている。また、発熱抵抗体71は、温度抵抗係数が大きい導電性部材によって形成され、例えば、白金(Pt)等により形成される。
触媒層72は、発熱抵抗体71により加熱されるとともに、可燃性ガスの燃焼を促す触媒を含んでおり、被検出対象となる可燃性ガスによって適宜材質を選択することができる。例えば、水素ガス等の多くの可燃性ガスに適用する触媒として、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh),イリジウム(Ir)及びルテニウム(Ru)等の貴金属を採用でき、また、触媒層72として、触媒の単層又は、触媒を酸化アルミニウム(Al23)、酸化ケイ素(SiO2)又はジルコニア(ZrO2)に担持させたものを用いることができる。尚、保護層64と触媒層72との密着強度を向上させるために、密着層を触媒層72の下層に設けることもできる。密着層を形成する材料としては、例えば、ガラス又はガラスと触媒層材料の混合物が用いられる。
次に、発熱抵抗体71の左端は、絶縁層65に内包され、発熱抵抗体71と一体に形成された配線713及び配線膜711を介し、電極85と電気的に接続されている。一方、発熱抵抗体71の右端は、絶縁層65に内包され、発熱抵抗体71と一体に形成された配線714及び配線膜712を介し、グランド電極86と電気的に接続されている。この電極85及びグランド電極86は、発熱抵抗体71に接続される配線の引き出し部位であり、コンタクトホールを介して露出している。この電極85及びグランド電極86の材質は、例えば、アルミニウム(Al)又は金(Au)が用いられる。
測温抵抗体80は、検出空間39内に存在する被検出ガスの温度を検出するためのものであり、絶縁層65と保護層64との間で、かつ、シリコン基板61と平行な平面上に形成されている。測温抵抗体80は、電気抵抗値が温度に比例して変化する金属が用いられ、例えば、白金(Pt)が用いられる。測温抵抗体80がガス検出素子60に内包されるように設けられる構成により、被検出ガスの温度を検出するための測温抵抗体をガス検出素子60とは別に設ける場合に比べ、検出空間39を小型化することが可能である。
また、測温抵抗体80は、電極88及びグランド電極89と電気的に接続されている。この電極88及びグランド電極89は、コンタクトホールを介して露出している。この電極88及びグランド電極89の材質は、例えば、アルミニウム(Al)又は金(Au)が用いられる。
次に、ガス検出素子60の検出信号を処理して被検出ガス中の可燃性ガスを検出するために回路基板11に備えられる制御回路90の概略について、図7を参照して説明する。
図7に示すように、制御回路90は、ガス検出回路91、及び温度測定回路93を備えている。
ガス検出回路91は、ガス検出素子60に備えられた発熱抵抗体71と、回路基板11に備えられた固定抵抗95,96,97とによって構成されるホイートストーンブリッジ911、及び、回路基板11に備えられ、このホイートストーンブリッジ911から得られる電位差を増幅するオペアンプ912を備えている。
発熱抵抗体71として、自身の温度が上昇すると、抵抗値が温度の上昇に伴い上昇する抵抗体を用いた場合、このオペアンプ912は、発熱抵抗体71の温度が所定の温度(例えば、200[℃])に保たれるように、発熱抵抗体71の温度が上昇した場合には、出力する電圧を低くし、発熱抵抗体71の温度が下降した場合には、出力する電圧を高くするように作動する。
そして、このオペアンプ912の出力は、ホイートストーンブリッジ911に接続されているので、被検出ガスに含まれる可燃性ガスが触媒の作用により燃焼して発熱抵抗体71の温度が上昇すると、発熱抵抗体71の温度を下げるためにオペアンプ912から出力される電圧は低くなり、ホイートストーンブリッジ911に印加される電圧が低下する。このときの、ホイートストーンブリッジ911の端部を構成する電極85の電圧はガス検出回路91の出力としてマイコンにより検出され、マイコンにより検出された出力値は、被検出ガスに含まれ可燃性ガスを検出するための演算処理に供される。
温度測定回路93は、ガス検出素子60に備えられた測温抵抗体80と、回路基板11に備えられた固定抵抗101,102,103によって構成されるホイートストーンブリッジ931と、回路基板11に備えられ、このホイートストーンブリッジ931から得られる電位差を増幅するオペアンプ933とを備えている。このオペアンプ933の出力はマイコンにより検出され、マイコンにより検出された出力値は、被検出ガスの温度を測定するのに用いられ、さらに、被検出ガスに含まれ可燃性ガスを検出するための演算処理に供される。
以上のような構成を有する制御回路90の出力値に基づき、マイコンにより実行される可燃性ガスの濃度を演算する処理は、次のようなものである。まず、マイコンが備えるCPU(図示せず)は、同じくマイコンが備える記憶装置(図示せず)に記憶されたプログラムに基づき、ガス検出回路91の出力値から、可燃性ガス濃度にほぼ比例した第1の出力値を出力する。この第1の出力値は検出空間39の雰囲気温度変化による出力変化を含んでいるので、続いて、温度測定回路93からの出力に基づき第1の出力値を補正した第2の出力値を出力する。さらに、マイコンは、そのマイコンの記憶装置(図示せず)に記憶された第2の出力値と可燃性ガスの濃度との関係に基づき、被検出ガス中に含まれる可燃性ガスの濃度を出力する。このように、第1の出力値を温度測定回路93の出力に基づき補正しているので、精度よく可燃性ガスを検出できる。
次に、マイコンにより実行される発熱体50,51の通電制御について説明する。図8は、その通電制御の処理を表すフローチャートである。
マイコンは、図示しない電源スイッチがオンされて直流電源から給電されることで作動し、図8の処理を開始する。
図8の処理では、まずS110にて、温度測定回路93により、検出空間39内の温度T1を測定する。
次に、S120に進み、サーミスタ28により被検出ガスの温度T2を測定する。
次に、S130に進み、温度T1と温度T2との温度差ΔTを算出する。具体的に、ΔT=温度T1−温度T2である。
次に、S140に進み、ΔTが5[℃]未満か否かを判定し、ΔTが5[℃]未満であると判定すると(S140:YES)、S150に移行し、発熱体50,51に所定の電圧を印加してその発熱体50,51を発熱させる。その後、S160に移行する。
一方、S140において、ΔTが5[℃]未満でないと判定すると(S140:NO)、S160に移行する。
S160では、ΔTが20[℃]より大きいか否かを判定し、ΔTが20[℃]より大きいと判定すると(S160:YES)、S170に移行し、発熱体50,51に電圧を印加中か否かを判定する。そして、S160にて電圧を印加中であると判定すると(S170:YES)、S180に移行し、電圧の印加を中断する。そして再びS110に戻る。
一方、S170において、電圧を印加中でないと判定すると(S170:NO)、再びS110に戻る。
また、S160において、ΔTが20[℃]以下であると判定すると(S160:NO)、再びS110に戻る。
尚、マイコンは、さらに、温度測定回路93により検出される検出空間39内の温度や、ガス検出回路91の出力値などに基づき、水素ガス濃度の演算に要する各種の処理を行う。マイコンが実行するプログラムはそのマイコンが備えるROMに記憶されており、処理実行時には演算処理装置(CPUなど)がROMからプログラムを読み出す。
以上説明したガス検出器10によれば、被検出ガスの温度がガス検出器10の外気等の温度よりも高い場合でも、発熱体50,51により、素子ケース20を加熱し、素子ケース20の内側面を構成する部材、即ち、素子ケース20の接続端子取出台21,検出空間形成部材22及び、導入部35を構成する撥水フィルタ29,スペーサ30,金網31並びに、フィルタ固定部材33が外部の外気等により被検出ガスの露点以下に冷却されることを防いでいる。このため、被検出ガスがガス検出器10により露点以下に冷却されることを防止することができる。このため、被検出ガスが、ガス検出器10により露点以下に冷却され、検出空間39内で結露することを防止することができる。
しかも、本実施形態のガス検出器10では、温度測定回路93により検出空間39内の温度T1を検出するとともに、サーミスタ28により、検出空間39内に導入される前の被検出ガスの温度T2を検出して、温度T1が温度T2よりも5〜20[℃]の範囲で大きくなるように、発熱体50,51の発熱量(印加電圧)を制御している。このように発熱体50,51の発熱量を調整することにより、検出空間39内の被検出ガスが所定の温度となるように制御することが可能であり、被検出ガスの温度を安定させることができる。また、例えば発熱体50,51が過剰に発熱してしまい、その熱がガス検出素子60のヒータ或いは触媒に影響してしまうような事態を防止することができる。したがって、検出感度を良好に保つことができる。また、無用な電力消費を抑えることもできる。
また、発熱体50,51が収容空間形成面58を構成する素子ケース20の外側面に設けられているため、検出空間39を形成する素子ケース20の内側面に発熱体の熱が伝導しやすく、その内側面を効率的に加熱することができる。
さらに、収容空間形成面58を構成する素子ケース20の外側面であって、発熱体50,51が設けられた側と反対側の面(回路基板11と対向する面)に、断熱材12が設けられており、これにより、素子ケース20の外側面から熱が逃げてしまうことを防止することができる。したがって、より効率的に、素子ケース20に熱が伝導するようになる。また、断熱材12により、発熱体50,51からの熱が回路基板11に伝導することを抑制或いは防止することができるようになる。このため、熱による回路基板11の損傷、異常動作、或いは誤動作などを防止することができる。
尚、本実施形態において、測温抵抗体60が検出空間温度測定手段に相当し、サーミスタ28が導入前温度測定手段に相当し、回路基板11に実装されるマイコンが発熱量制御手段に相当している。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるもではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の形態を採ることができる。
例えば、上記実施形態では、ガス検出器10の一例として、ガス検出素子60が接触燃焼式ガス検出素子である場合について説明したが、これに限定されない。例えば、ガス検出素子60は、熱伝導式ガス検出素子であっても良い。また、接触燃焼式ガス検出素子と熱伝導式ガス検出素子との両方を備えたものであっても良い。さらに、他の形態の検出素子であってもよい。
また、接触燃焼式ガス検出素子であるガス検出素子60の構成は、可燃性ガスの燃焼に伴って電気抵抗値が変化することを利用して可燃性ガスの濃度を検出するものであればよく、本実施形態に限定されない。
また、上記実施形態において、素子ケース20を構成する検出空間形成部材22の外側面が、被検出ガスと接するように構成しても良い。これによれば、素子ケース20の被検出ガスと接触する面の面積を大きくすることができる。このため、素子ケース20から被検出ガスに伝導する熱量が大きくなるので、被検出ガスを容易に加熱することができる。したがって、被検出ガスが結露することをより確実に防止することができる。また、被検出ガスの温度を安定させることができるようになり、ひいてはガス検出器の感度を安定させることができる。
また、上記本実施形態において、ガス検出器10は、例えば、自動車の燃料電池ユニットに搭載され、水素を検出する目的等に用いられると例示したが、ガス検出器10の設置場所や用途は、種々選択可能であり、これに限定されない。例えば、都市ガス等の可燃性ガスの漏洩検出や濃度検出に用いるガス検出装置に本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態において、素子ケース20に配設された発熱体は、発熱体50,51の2つであったが、発熱体の個数は、発熱体の発熱特性や、所望の温度等により適宜変更可能であり、これに限定されない。また、発熱体50,51の配設位置は、本実施形態で例示した位置に限定されるものではない。例えば、収容空間形成面58を構成する面において、どのような位置にも配設し得る。尚、発熱体50,51を素子ケース20の面以外に配設する場合には、検出空間39を形成するその素子ケース20に発熱体50,51の熱が効率的に伝導されるようにするために、その発熱体50,51が素子ケース20に近い位置に配設されることが好ましい。
また、上記実施形態において、発熱体50,51は、例えば熱源から熱量を受け取って発熱するような構成のものでも良い。
また、上記実施形態において、サーミスタ28は、導入口13内に設けられても良い。このような構成でも、検出空間39内に導入される前の被検出ガスの温度を測定することができる。
ガス検出器10が配設された状態を表す図である。 ガス検出器10の平面図である。 ガス検出器10の断面図である(その1)。 ガス検出器10の断面図である(その2)。 ガス検出素子60の平面図である。 ガス検出素子60の断面図である。 回路基板11に設けられる制御回路90を表す図面である。 マイコンにより実行される発熱体50,51の通電制御の処理を表すフローチャートである。
符号の説明
10…ガス検出器、11…回路基板、12…断熱材、20…素子ケース、28…サーミスタ、39…検出空間、40…収容ケース、42…ケース本体、44…ケース蓋、50,51…発熱体、55…コネクタ、60…ガス検出素子、61…シリコン基板、64…保護層、65…絶縁層、70…検出素子、71…発熱抵抗体、72…触媒層、90…制御回路、91…ガス検出回路、93…温度測定回路、200…配管。

Claims (8)

  1. 被検出ガスを検出するガス検出素子と、
    前記ガス検出素子を内部に収容するとともに、前記被検出ガスを導入する導入口を備え、前記被検出ガスが導入される検出空間を形成する素子ケースと、
    前記素子ケースの少なくとも一部を内部に配置させる状態でその素子ケースを保持する収容ケースと、
    前記検出空間に導入された被検出ガスを加熱するための発熱体と、
    前記収容ケースに配置されるとともに、前記ガス検出素子及び前記発熱体と電気的に接続される回路基板と、
    を備えるガス検出器であって、
    前記ガス検出素子に設けられ、前記検出空間内の温度を測定するための検出空間温度測定手段と、
    前記収容ケースに保持され、前記検出空間に導入される前の被検出ガスの温度を測定するための導入前温度測定手段と、
    前記回路基板に実装され、前記検出空間温度測定手段の測定結果である検出空間温度と前記導入前温度測定手段の測定結果である導入前温度とに基づき、前記発熱体の発熱量を制御する発熱量制御手段と、
    を備えることを特徴とするガス検出器。
  2. 前記発熱量制御手段は、前記検出空間温度が、少なくとも前記導入前温度以上となるように、前記発熱体の発熱量を制御することを特徴とする請求項1に記載のガス検出器。
  3. 前記発熱量制御手段は、前記検出空間温度から前記導入前温度を減じた差が、5〜20[℃]の範囲となるように、前記発熱体の発熱量を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガス検出器。
  4. 前記導入前温度測定手段は、
    周囲温度をT[℃]とし、検出対象として流れるガスの温度がT+Ta[℃]であって、かつ前記発熱体を発熱させない状況下で、その導入前温度測定手段により測定される箇所の温度がT+Ta±Ta/3[℃]の範囲に収まるような位置に配設されることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載のガス検出器。
  5. 前記収容ケースは、前記回路基板を内部に収容する収容空間を有し、前記素子ケースの少なくとも一部がその収容空間内に収容され、
    前記発熱体は、前記収容空間内において前記素子ケースの外側面に配設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載のガス検出器。
  6. 前記発熱体が複数配設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載のガス検出器。
  7. 前記素子ケースの外側面に断熱材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載のガス検出器。
  8. 前記ガス検出素子は、熱伝導式ガス検出素子又は接触燃焼式ガス検出素子であることを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載のガス検出器。
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