JP2010101472A - バランスシャフトの組み付け構造 - Google Patents

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雅文 山内
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誠 石川
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Abstract

【課題】ストッパゴムにおける部分的な応力集中を緩和すると共に内部応力の発生を抑え、ストッパゴムの亀裂、圧壊等を防止することができるバランスシャフトの組み付け構造を提供すること。
【解決手段】バランスシャフト4におけるドリブンギヤ3とダンパカバー5との組み付け構造において、ドリブンギヤ3の衝突突起部31が衝突する前の状態のストッパゴム6の弾性変形部61の体積をV1、衝突突起部31が衝突して弾性変形した状態の弾性変形部61の周りを囲む、バランスシャフト4の軸部43の外周面431、ダンパカバー5の外周リング部52の内周面521、ドリブンギヤ3の軸方向端面、ダンパカバー5の底部51の表面511、ドリブンギヤ3の衝突突起部31の衝突面311を同一平面上に延長した面、及びダンパカバー5の支持突起部53の支持面531を同一平面上に延長した面によって区切られた空間の体積をV2とした場合、V1<V2を満たす。
【選択図】図7

Description

本発明は、バランスシャフトにおけるドリブンギヤとダンパカバーとの組み付け構造に関する。
レシプロエンジンに用いるバランサ機構等の動力伝達機構においては、駆動する一方のギヤを金属製とし、ギヤ音(ギヤの噛合いにより生じる騒音)を低減する等の目的から、駆動される他方のギヤの歯面を、樹脂製とすることが行われている。
また、例えば、特許文献1の動力伝達系のギヤ機構においては、金属製の第1のギヤに対して樹脂製の歯面を有する第2のギヤを噛合させ、第2のギヤに設けた減衰機構によって、ギヤの噛合いに伴う共振現象の発生を抑制している。
また、上記特許文献1には、バランスシャフトに設けたカウンタギヤ内にストッパゴムを設け、このストッパゴムの周方向端面に、第2のギヤに設けた突起を衝突させる構成が開示されている。そして、ストッパゴムにおいて周方向一方側に位置する加速側の弾性変形部の体積を、周方向他方側に位置する減速側の弾性変形部の体積よりも大きくしている。これにより、減速側の弾性変形部に比べて大きな荷重が加わる加速側の弾性変形部を保護することができ、ストッパゴムの耐久性を向上させている。
特開2001−193794号公報
しかしながら、上記特許文献1では、突起が衝突した際にストッパゴムに入力される荷重が大きくなると、突起が衝突した部分に応力集中が生じ、ストッパゴムに亀裂が生じることがある。また、突起の衝突によってストッパゴムが圧縮される体積(圧縮体積)に対して、それを逃がすだけのスペースを十分に確保することができなければ、ストッパゴムに生じる内部応力が大きくなり、ストッパゴムの圧壊が生じることがある。そして、これらの不具合が生じることにより、最悪の場合、ストッパゴムが破損して、機能停止に至る場合がある。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、ストッパゴムにおける部分的な応力集中を緩和すると共に内部応力の発生を抑え、ストッパゴムの亀裂、圧壊等を防止することができるバランスシャフトの組み付け構造を提供しようとするものである。
本発明は、バランスウエイトを備えた軸部と、該軸部に固定されたダンパカバーと、上記軸部に相対回転可能に装着されていると共に噛合するドライブギヤによって駆動されるドリブンギヤとを有し、該ドリブンギヤと上記ダンパカバーとの係合によってダンパ効果を生じるよう構成されたバランスシャフトにおける上記ドリブンギヤと上記ダンパカバーとの組み付け構造であって、
上記ダンパカバーは、上記軸部に外挿固定される円板形状の底部と、該底部の外周端部から軸方向に延設された外周リング部と、該外周リング部の内周面から径方向内方に突出形成された複数の支持突起部とを備え、
上記ダンパカバー内には、上記支持突起部を周方向から挟むように配設された一対の弾性変形部を備え、該一対の弾性変形部が上記支持突起部の一対の支持面によってそれぞれ周方向に支持された複数のストッパゴムが配設され、
上記ドリブンギヤは、複数の衝突突起部を軸方向端面に備え、該衝突突起部を上記ダンパカバー内の上記ストッパゴム間に位置させるように上記ダンパカバーに対面配置しており、
上記衝突突起部は、上記弾性変形部に衝突する衝突面と上記底部に対面する衝突突起先端面とが成す衝突角部を有し、
上記弾性変形部は、上記衝突突起部が衝突する被衝突面と上記底部に対面する弾性変形底面とが成す被衝突角部を有し、
上記衝突角部及び上記被衝突角部のいずれか一方又は両方には、C面又はR面よりなる面取り面が形成されており、
上記衝突突起部が衝突する前の状態の上記弾性変形部の体積をV1、上記衝突突起部が衝突して弾性変形した状態の上記弾性変形部の周りを囲む、上記軸部の外周面、上記外周リング部の内周面、上記ドリブンギヤの上記軸方向端面、上記底部の表面、上記衝突突起部の上記衝突面を同一平面上に延長した面、及び上記支持突起部の上記支持面を同一平面上に延長した面によって区切られた空間の体積をV2とした場合、V1<V2を満たすことを特徴とするバランスシャフトの組み付け構造にある(請求項1)。
本発明のバランスシャフトの組み付け構造において、上記衝突角部及び上記被衝突角部のいずれか一方又は両方には、C面又はR面よりなる面取り面が形成されている。
すなわち、上記ドライブギヤの回転を受けて上記ドリブンギヤが加速又は減速する際には、上記ドリブンギヤにおける上記衝突突起部の上記衝突面が上記ダンパカバーにおける上記弾性変形部の上記被衝突面に衝突する。そして、上記衝突面に隣接する上記衝突角部と上記被衝突面に隣接する上記衝突角部とのいずれか一方又は両方に、上記面取り面を形成しておく。そのため、上記衝突突起部の上記衝突角部が上記弾性変形部の上記被衝突面に直接的に衝突することを抑制することができる。これにより、衝突時における上記弾性変形部への部分的な応力集中を緩和することができ、上記ストッパゴムの亀裂等の発生を防止することができる。
また、本発明において、上記衝突突起部が衝突する前の状態の上記弾性変形部の体積をV1、上記衝突突起部が衝突して弾性変形した状態の上記弾性変形部の周りを囲む上記6面によって区切られた空間の体積をV2とした場合、V1<V2を満たす。
すなわち、上記衝突突起部が衝突して弾性変形した状態の上記弾性変形部が上記6面によって区切られた空間の中に収まるようになっている。そのため、上記衝突突起部の衝突によって上記弾性変形部が圧縮されても、その圧縮された体積(圧縮体積)を逃がすだけのスペースが確保されている。これにより、衝突時に上記弾性変形部に生じる内部応力を抑えることができ、上記ストッパゴムの圧壊等の発生を防止することができる。
このように、本発明によれば、ストッパゴムにおける部分的な応力集中を緩和すると共に内部応力の発生を抑え、ストッパゴムの亀裂、圧壊等を防止することができるバランスシャフトの組み付け構造を提供することができる。
本発明において、上記衝突角部及び上記被衝突角部の両方には、上記面取り面が形成されていることが好ましい(請求項2)。
この場合には、上記衝突角部及び上記被衝突角部のいずれにも上記面取り面を形成することにより、上記衝突突起部の衝突による上記弾性変形部への部分的な応力集中を十分かつ確実に緩和することができ、上記ストッパゴムの亀裂等の発生をさらに抑制することができる。
また、上記面取り面は、上記衝突角部のみに形成することもできるし、上記被衝突角部のみに形成することもできる。
また、一般的に、上記ドリブンギヤの上記衝突突起部を上記ストッパゴムよりも剛性の高い金属製とすることから、上記衝突突起部の上記衝突角部が上記弾性変形部の上記被衝突面に直接的に接触することを抑制することができるように、上記面取り面を形成しておくことが好ましい。これによって、上記弾性変形部への部分的な応力集中をより効果的に緩和することができる。
また、衝突時の上記弾性変形部への部分的な応力集中を緩和することを目的として形成した上記面取り面であっても、その面取りされた分の体積は、衝突時における上記弾性変形部の圧縮体積を逃がすスペースとしても寄与することもある。
したがって、上記面取り面は、応力集中の緩和及び内部応力の抑制の両方の効果を発揮する場合もある。
また、上記衝突角部及び上記被衝突角部に形成される上記面取り面がC面である場合、その面取り寸法は1〜3mm(C1〜C3)であることが好ましい。また、上記面取り面がR面である場合、その曲率半径は1〜3mm(R1〜R3)であることが好ましい。
この場合には、上述した応力集中の緩和、内部応力の抑制等の効果を十分に発揮することができる。
なお、上記のC面よりなる面取り面(C面取り面)は、主面に対して45°傾斜した平らな面からなり、また上記のR面よりなる面取り面(R面取り面)は、曲面からなり、JIS B0701において定義されている(以下、同様である)。
また、上記のC面及びR面は、正確なC面及びR面はもちろんのこと、ほぼC面に近い面取り面及びほぼR面に近い面取り面も含む。
また、上記弾性変形部の上記被衝突面の上記被衝突角部側の端部は、上記衝突突起部の上記衝突面に対して周方向に対向する位置にあることが好ましい(請求項3)。すなわち、上記衝突突起部の上記衝突面の上記衝突角部側の端部は、上記弾性変形部の上記被衝突面に対して周方向に対向しない位置にあることが好ましい。
この場合には、剛性の高い上記衝突角部が上記弾性変形部の上記被接触面に直接的に接触することを抑制し、上記弾性変形部への部分的な応力集中をより一層緩和することができる。
また、上記弾性変形部は、上記外周リング部に対面する外周面と上記被衝突面とが成す第1外周角部及び上記外周面と上記支持突起部の上記支持面に支持される被支持面とが成す第2外周角部を有し、上記第1外周角部及び上記第2外周角部には、上記面取り面が形成されていることが好ましい(請求項4)。
この場合には、上記衝突突起部と上記弾性変形部との衝突に直接的に影響のない角部に上記面取り面を形成することにより、衝突時における上記弾性変形部の圧縮体積を逃がすスペースをさらに確保することができる。
さらに、上記第1外周角部及び上記第2外周角部の他に、上記衝突突起部と上記弾性変形部との衝突に直接的に影響のない角部に上記面取り面を形成してもよい。これにより、上記の効果をさらに高めることができる。
また、上記支持突起部は、突出方向の先端面と上記支持面とが成す支持角部を有し、該支持角部には、上記面取り面が形成されていることが好ましい(請求項5)。
上記衝突突起部が上記弾性変形部に衝突した際には、該弾性変形部は、上記衝突突起部と上記支持突起部との間に挟まれて弾性変形する。すなわち、上記衝突突起部は、上記支持突起部の上記支持面に接触する。そこで、該支持面に隣接する上記支持角部に上記面取り面を形成しておくことにより、上記支持角部が上記弾性変形部に直接的に接触することを抑制することができる。これにより、上記支持突起部との接触による上記弾性変形部への部分的な応力集中を緩和することができ、上記ストッパゴムの亀裂等の発生をより一層防止することができる。
また、上記支持角部に形成される上記面取り面がC面である場合、その面取り寸法は1〜3mm(C1〜C3)であることが好ましい。また、上記面取り面がR面である場合、その曲率半径は1〜3mm(R1〜R3)であることが好ましい。
この場合には、上記支持突起部との接触による上記弾性変形部への部分的な応力集中を緩和し、上記ストッパゴムの亀裂等の発生を防止するという効果を十分に発揮することができる。
なお、上記のC面及びR面は、正確なC面及びR面はもちろんのこと、ほぼC面に近い面取り面及びほぼR面に近い面取り面も含む。
また、上記ストッパゴムは、上記ドライブギヤの回転を受けて上記ドリブンギヤが加速する際に上記衝突突起部が衝突する側に位置する加速側弾性変形部と、減速する際に上記衝突突起部が衝突する側に位置する減速側弾性変形部とからなる上記一対の弾性変形部と、該一対の弾性変形部の間を連結する連結部とを有し、上記加速側弾性変形部は、上記ダンパカバーの上記底部に設けられた加速側挿入穴に挿入される加速側突起部を有し、該加速側突起部は、その外径が上記加速側挿入穴の内径よりも小さく、該加速側挿入穴に挿入された状態において該加速側挿入穴の内周面との間に所定の隙間が形成されるよう構成されており、上記減速側弾性変形部は、上記ダンパカバーの上記底部に設けられた減速側挿入穴に挿入される減速側突起部を有し、該減速側突起部は、上記減速側挿入穴に挿入された状態において該減速側挿入穴に係合されるよう構成されていることが好ましい(請求項6)。
すなわち、上記ドリブンギヤの加速時に上記衝突突起部が衝突して上記加速側弾性変形部に負荷される応力は、上記ドリブンギヤの減速時に上記衝突突起部が衝突して上記減速側弾性変形部に負荷される応力よりも大きい。これに対応して、上記加速側弾性変形部については、上記加速側突起部が上記加速側挿入穴との間に所定の隙間を形成することにより、衝突時の弾性変形を容易にし、内部応力の発生を抑制することができる。一方、上記減速側弾性変形部については、上記減速側突起部を上記減速側挿入穴に挿入して係合させて、上記ストッパゴムが上記ダンパカバーから脱落しないようにすることができる。
また、上記加速側突起部と上記加速側挿入穴の内周面との間の所定の隙間は、衝突時に上記加速側弾性変形部(上記加速側突起部)が移動する量よりも大きく設定しておくことが好ましい。
この場合には、衝突時における上記加速側弾性変形部の弾性変形を容易にし、内部応力の発生を抑制するという効果を十分に発揮することができる。
本発明の実施例にかかるバランスシャフトの組み付け構造について、図を用いて説明する。
本例のバランスシャフトの組み付け構造は、図1、図2に示すごとく、バランスウエイト42を備えた軸部43と、軸部43に固定されたダンパカバー5と、軸部43に相対回転可能に装着されていると共に噛合するドライブギヤ12によって駆動されるドリブンギヤ3とを有し、ドリブンギヤ3とダンパカバー5との係合によってダンパ効果を生じるよう構成されたバランスシャフト4(4a)におけるドリブンギヤ3とダンパカバー5との組み付け構造に関する。
図4〜図6に示すごとく、ダンパカバー5は、軸部43に外挿固定される円板形状の底部51と、底部51の外周端部から軸方向に延設された外周リング部52と、外周リング部52の内周面521から径方向R内方に突出形成された複数の支持突起部53とを備えている。ダンパカバー5内には、支持突起部53を周方向Cから挟むように配設された一対の弾性変形部61を備え、一対の弾性変形部61が支持突起部53の一対の支持面531によってそれぞれ周方向Cに支持されたストッパゴム6が配設されている。
同図に示すごとく、ドリブンギヤ3は、複数の衝突突起部31を軸方向端面300に備え、衝突突起部31をダンパカバー5内のストッパゴム6の間に位置させるようにダンパカバー5に対面配置されている。
なお、図5、図6において、周方向を矢印Cで示し、径方向を矢印Rで示す。
図8に示すごとく、衝突突起部31は、弾性変形部61に衝突する衝突面311と底部51に対面する衝突先端面312とが成す衝突角部39を有する。また、弾性変形部61は、衝突突起部31が衝突する被衝突面611と底部51に対面する底面616とが成す被衝突角部69を有する。そして、衝突角部39及び被衝突角部69には、C面よりなる面取り面391、691が形成されている。
図6に示すごとく、衝突突起部31が衝突する前の状態の弾性変形部61の体積をV1、図7に示すごとく、衝突突起部31が衝突して弾性変形した状態の弾性変形部61の周りを囲む、軸部43の外周面431、外周リング部52の内周面521、ドリブンギヤ3の軸方向端面300(図8)、底部51の表面511、衝突突起部31の衝突面311を同一平面上に延長した面311A、及び支持突起部53の支持面531を同一平面上に延長した面531Aによって区切られた空間の体積をV2とした場合、V1<V2を満たす。
以下、本例のバランスシャフトの組み付け構造について詳説する。
図1、図4に示すごとく、本例のバランスシャフトの組み付け構造は、レシプロエンジンの一次振動及び二次振動の発生を低減させるために用いるバランスシャフト機構1のバランスシャフト4におけるドリブンギヤ3とダンパカバー5の組み付け構造である。
同図に示すごとく、バランスシャフト機構1は、レシプロエンジンのクランクシャフト11の回転を受けて従動回転する一対のバランスシャフト4(4a、4b)をハウジング2に回転可能に支持してなる。一対のバランスシャフト4(4a、4b)は、互いに噛合して回転するギヤ41と、偏心荷重を形成するバランスウェイト42とを、軸部43に設けて構成されている。ハウジング2には、一対のバランスシャフト4(4a、4b)の軸部43を回転可能に支持する軸受部21が形成されている。
また、ギヤ騒音を低減するために、一方のバランスシャフト4aのギヤ41は金属製であり、他方のバランスシャフト4bのギヤ41は樹脂製である。
同図に示すごとく、一方のバランスシャフト4aには、クランクシャフト11に設けられたドライブギヤ12に噛合する状態でドリブンギヤ3が設けられている。ドリブンギヤ3は、摩擦減衰を行うフリクションダンパー32を介して一方のバランスシャフト4aの軸部43に相対回転可能に装着されており、ドライブギヤ12によって駆動するよう構成されている。
また、ギヤ騒音を低減するために、ドライブギヤ12は金属製であり、ドリブンギヤ3の歯面は樹脂製である。
図4、図5に示すごとく、ドライブギヤ12及びドリブンギヤ3と一対のギヤ41とは、はすば歯車によって構成されている。ドリブンギヤ3は、金属製の内周部に対して、歯面を有する樹脂製の外周部を嵌合して構成されており、その軸方向端面300には、ストッパゴム6の弾性変形部61に衝突することができる衝突突起部31が形成されている。衝突突起部31は、ストッパゴム6同士の間に周方向Cに空間を形成した状態で配置されている。
同図に示すごとく、ダンパカバー5は、一方のバランスシャフト4aにおいて、ドリブンギヤ3に隣接する端部に固定されており、具体的には、中央の貫通孔50に軸部43を貫通させ、その軸部43に対して外挿固定されている。
また、ダンパカバー5は、ストッパゴム6を内部に収容する形状を呈している。すなわち、ダンパカバー5は、円板形状の底部51と、底部51の外周端部の全周から軸方向に延設された外周リング部52とを有する。また、ダンパカバー5には、外周リング部52の内周面521から径方向R内方に突出形成された、ストッパゴム6を支持するための支持突起部53が複数形成されている。
また、図5に示すごとく、ストッパゴム6は、一対の弾性変形部61を連結部62によって連結して形成したものを、ダンパカバー5に対して周方向Cに等間隔に複数個(本例では4個)配置してなる。
本例のストッパゴム6は、その一対の弾性変形部61同士の間の外周側部分を切り欠き、その内周側部分を連結部62によって連結した形状を呈している。
また、同図に示すごとく、ストッパゴム6は、一対の弾性変形部61を支持突起部53の周方向Cの両側に配置しており、一対の弾性変形部61は、支持突起部53の周方向Cの端面である一対の支持面531によってそれぞれ周方向Cに支持されている。
また、一対の弾性変形部61は、ドライブギヤ12の回転を受けてドリブンギヤ3が加速する際に衝突突起部31が衝突する側に位置する加速側弾性変形部61aと、減速する際に衝突突起部31が衝突する側に位置する減速側弾性変形部61bとからなる。本例では、ダンパカバー5の周方向Cの一方側に加速側弾性変形部61aが配置され、他方側に減速側弾性変形部61bが配置されている。
図6に示すごとく、ストッパゴム6の弾性変形部61は、外周リング部52に対面する外周面613と被衝突面611とが成す第1外周角部681、及び外周面613と支持突起部53の支持面531に支持される被支持面612とが成す第2外周角部682を有する。第1外周角部681及び第2外周角部682には、C面よりなる面取り面が形成されている。このC面の面取り寸法は、2mm(C2)である。
また、同図に示すごとく、ダンパカバー5の支持突起部53は、突出方向の先端面である支持先端面を有する。支持先端面は、第1支持先端面532とその第1支持先端面532よりも内周側に突出した第2支持先端面533とを有する。第1支持先端面532と第2支持先端面533とは、両者の間をつなぐ支持段付面534によってつながっている。すなわち、支持突起部53は、第1支持先端面532及び支持段付面534によって内周側の一部を切り欠いた形状を呈している。そして、ストッパゴム6は、連結部62を支持突起部53の内周側の切り欠いた部分に配置しており、連結部62は、第1支持先端面532及び支持段付面534によって支持されている。
また、支持先端面(第1支持先端面532、第2支持先端面533)と支持面531とが成す支持角部59には、R面よりなる面取り面が形成されている。このR面の曲率半径は2mm(R2)である。
図8に示すごとく、衝突突起部31の衝突角部39及び弾性変形部61の被衝突角部69には、C面よりなる面取り面391、691が形成されている。面取り面391におけるC面の面取り寸法は1mm(C1)、面取り面691におけるC面の面取り寸法は2mm(C2)である。
また、弾性変形部61の被衝突面611の被衝突角部69側の端部、すなわち被衝突面611と面取り面691との境界部692は、衝突突起部31の衝突面311に対して周方向Cに対向する位置にある。言い換えれば、衝突突起部31の衝突面311の衝突角部39側の端部、すなわち衝突面311と面取り面391との境界部392は、弾性変形部61の被衝突面611に対して周方向Cに対向しない位置にある。
なお、図8は、後述する図7において加速側弾性変形部61aが衝突突起部31と支持突起部53との間に挟まれて弾性変形した状態を示す周方向Cの断面である。
図9(a)に示すごとく、ストッパゴム6の一対の弾性変形部61において、加速側弾性変形部61aは、ダンパカバー5の底部51に設けられた加速側挿入穴54a(図5、図6参照)に挿入される加速側突起部64aを有する。加速側突起部64aは、その外径が加速側挿入穴54aの内径よりも小さく、加速側挿入穴54aに挿入された状態において加速側挿入穴54aとの間に所定の隙間541が形成されるよう構成されている。
具体的には、同図に示すごとく、加速側突起部64aは、軸方向に同径に形成されており、加速側挿入穴54aに挿入された状態において加速側挿入穴54aとの間に所定の隙間541が形成されている。この隙間541は、衝突突起部31が加速側弾性変形部61aに衝突した際に加速側弾性変形部61a(加速側突起部64a)が移動する量よりも大きく設定されている。
一方、図9(b)に示すごとく、減速側弾性変形部61bは、ダンパカバー5の底部51に設けられた減速側挿入穴54b(図5、図6参照)に挿入される減速側突起部64bを有する。減速側突起部64bは、減速側挿入穴54bに挿入された状態において減速側挿入穴54bに係合されるよう構成されている。
具体的には、同図に示すごとく、減速側突起部64bは、その先端部に径方向Rに突出した先端突出部641bを有する。また、減速挿入穴54bは、小径部541bと先端大径部641bが挿入される大径部542bとを有する。減速側突起部64bは、先端突出部641bを弾性変形させながら減速側挿入穴54bの小径部541bから大径部542bへと挿入し、小径部541bと大径部542bとをつなぐ段付部543bに先端突出部641bを対面させることにより、減速側挿入穴54bに係合している。
また、図2、図3に示すごとく、本例のレシプロエンジンは、直列4気筒のレシプロエンジンであり、2つのピストン13が上死点Uに位置するときに、残りの2つのピストン13が下死点Lに位置するよう構成されている。また、各ピストン13は、クランクシャフト11に設けられたクランクアーム111に、コンロッド14を介して接続されている。また、クランクアーム111には、コンロッド14を接続した側と反対側にカウンターウェイト112が形成されている。
また、図1に示すごとく、バランスシャフト機構1は、ドリブンギヤ3をドライブギヤ12に噛合させ、ハウジング2をエンジンのシリンダーブロック5に螺合することによって、エンジンに取り付けられる。
また、図2、図3に示すごとく、本例のドライブギヤ12及びドリブンギヤ3は、クランクシャフト11において、4つのピストン13のうち最も外側に位置するピストン13aとその内側に位置するピストン13bとの間に対応する位置に設けてある。
また、ドリブンギヤ3の基準ピッチ円直径及び歯数は、ドライブギヤ12の基準ピッチ円直径及び歯数の半分になっている。また、一対のバランスシャフト4(4a、4b)のギヤ41は、基準ピッチ円直径及び歯数が互いに同じになっている。そして、クランクシャフト11が1回転すると、ドリブンギヤ3及び一対のバランスシャフト4(4a、4b)のギヤ41が2回転するようになっている。
また、図1に示すごとく、バランスウェイト42は、クランクシャフト11に接続される各ピストン13が上死点U又は下死点Lにあるときに、ピストン13から離れる方向にバランス力を作用させるよう構成されている。
すなわち、本例においては、図2に示すごとく、4気筒の両端に位置する第1、第4ピストン13a、13dが上死点Uにあり、残りの第2、第3ピストン13b、13cが下死点Lにあるときに、バランスウェイト42は、各ピストン13a〜13dから離れる方向にバランス力を発生させる。また、図示は省略するが、第1、第4ピストン13a、13dが下死点Lにあり、第2、第3ピストン13b、13cが上死点Uにあるときにも、バランスウェイト42は、各ピストン13a〜13dから離れる方向にバランス力を発生させる。
一方、図3に示すごとく、各ピストン13a〜13dが上死点Uと下死点Lとの中間位置Mにあるときには、バランスウェイト42は、各ピストン13a〜13dに近づく方向にバランス力を発生させる。また、一対のバランスシャフト4が互いに逆回転することにより、一対のバランスウェイト42は、互いに最も接近する位置関係と、互いに最も離れる位置関係とを形成する。
こうして、各ピストン13a〜13d及びコンロッド14の往復運動により発生する慣性力及び慣性偶力等の作用方向とは逆方向にバランスウェイト42によるバランス力(慣性力)を作用させて、レシプロエンジン1の二次振動の発生を低減させることができる。
次に、レシプロエンジン及びバランスシャフト機構1の動作につき説明する。
レシプロエンジンが加速するときには、クランクシャフト11に設けたドライブギヤ12の回転速度が増加し、ドライブギヤ12に噛合するドリブンギヤ3が従動回転する。このとき、ドリブンギヤ3は、フリクションダンパー32による減衰を受けながら、その衝突突起部31がダンパカバー5に収容したストッパゴム6の加速側弾性変形部61aに衝突するまで空転する。そして、衝突突起部31が加速側弾性変形部61aに衝突した状態(図7)で、ドリブンギヤ3によって一方のバランスシャフト4aが回転し、一対のギヤ41を介して他方のバランスシャフト4bが従動回転する。
このとき、図7、図8に示すごとく、加速側弾性変形部61aは、衝突突起部31と支持突起部53との間に挟まれて弾性変形する。
そして、衝突突起部31が衝突する前の状態(図6)の加速側弾性変形部61aの体積をV1、衝突突起部31が衝突して弾性変形した状態(図7)の加速側弾性変形部61aの周りを囲む、軸部43の外周面431、外周リング部52の内周面521、ドリブンギヤ3の軸方向端面300(図8)、底部51の表面511、衝突突起部31の衝突面311を同一平面上に延長した面311A、及び支持突起部53の支持面531を同一平面上に延長した面531Aによって区切られた空間の体積をV2とした場合、V1<V2を満たす。
一方、レシプロエンジンが減速するときには、クランクシャフト11に設けたドライブギヤ12の回転速度及びドライブギヤ12に噛合するドリブンギヤ3の回転速度が減少する一方で、一対のバランスシャフト4(4a、4b)が慣性力により減速前の回転速度で回転し続けようとする。このとき、一対のバランスシャフト4(4a、4b)は、ダンパカバー5に収容したストッパゴム6の減速側弾性変形部61bがドリブンギヤ3の衝突突起部31に衝突するまで空転する。そして、減速側弾性変形部61bが衝突突起部31に衝突した状態で、一対のバランスシャフト4(4a、4b)の回転速度が減速し、その後、ドライブギヤ12及びドリブンギヤ3の回転に応じて一対のバランスシャフト4(4a、4b)が回転する。
このとき、図示を省略したが、減速側弾性変形部61bは、加速側弾性変形部61aと同様に、衝突突起部31と支持突起部53との間に挟まれて弾性変形する。
そして、衝突突起部31が衝突する前の状態(図6)の減速側弾性変形部61bの体積をV1、衝突突起部31が衝突して弾性変形した状態(図示略)の減速側弾性変形部61bの周りを囲む上記6面(加速側弾性変形部61aが弾性変形するときと同じ6面)によって区切られた空間の体積をV2とした場合、V1<V2を満たす。
すなわち、本例では、衝突突起部31が衝突して弾性変形した状態の弾性変形部61が上記6面によって区切られた空間の中に収まるようになっている。そのため、衝突突起部31の衝突によって弾性変形部61が圧縮されても、その圧縮された体積(圧縮体積)を逃がすだけのスペースが確保されている。これにより、衝突時に弾性変形部61に生じる内部応力を抑えることができ、ストッパゴム6の圧壊等の発生を防止することができる。
また、本例では、図8に示すごとく、衝突角部39及び被衝突角部69の両方には、C面よりなる面取り面391、691が形成されている。
すなわち、ドライブギヤ12の回転を受けてドリブンギヤ3が加速又は減速する際には、ドリブンギヤ3における衝突突起部31の衝突面311がストッパゴム6における弾性変形部61の被衝突面611に衝突する。そして、衝突面311に隣接する衝突角部39と被衝突面611に隣接する衝突角部69とに面取り面391、691を形成しておく。そのため、衝突突起部31の衝突角部391が弾性変形部61の被衝突面611に直接的に衝突することを抑制することができる。これにより、衝突時における弾性変形部61への部分的な応力集中を緩和することができ、ストッパゴム6の亀裂等の発生を防止することができる。
また、衝突時の弾性変形部61への部分的な応力集中を緩和することを目的として形成した衝突角部39及び被衝突角部69の面取り面391、691は、その面取りされた分の体積が衝突時における弾性変形部61の圧縮体積を逃がすスペースとしても寄与する。
したがって、衝突角部39及び被衝突角部69に形成した面取り面391、691は、応力集中の緩和及び内部応力の抑制の両方の効果を発揮することができる。
また、図8に示すごとく、被衝突面611と面取り面691との境界部692は、衝突突起部31の衝突面311に対して周方向Cに対向する位置にある。つまり、衝突面311と面取り面391との境界部392は、弾性変形部61の被衝突面611に対して周方向Cに対向しない位置にある。そのため、剛性の高い衝突角部39が弾性変形部61の被接触面611に直接的に接触することを抑制し、弾性変形部61への部分的な応力集中をより一層緩和することができる。
また、図6に示すごとく、弾性変形部61において、第1外周角部681及び第2外周角部682には、C面よりなる面取り面が形成されている。そのため、衝突突起部31と弾性変形部61との衝突に直接的に影響のない角部に面取り面を形成することにより、衝突時における弾性変形部61の圧縮体積を逃がすスペースをさらに確保することができる。
なお、第1外周角部681及び第2外周角部682の他に、衝突突起部31と弾性変形部61との衝突に直接的に影響のない角部に面取り面を形成してもよい。これにより、上記の効果をさらに高めることができる。
また、図6に示すごとく、支持突起部53において、支持角部59には、R面よりなる面取り面が形成されている。衝突突起部31が弾性変形部61に衝突した際には、弾性変形部61は、衝突突起部31と支持突起部53との間に挟まれて弾性変形する。すなわち、衝突突起部31は、支持突起部53の支持面531に接触する。そこで、支持面531に隣接する支持角部59に面取り面を形成しておくことにより、支持角部59が弾性変形部61に直接的に接触することを抑制することができる。これにより、支持突起部53との接触による弾性変形部61への部分的な応力集中を緩和することができ、ストッパゴム6の亀裂等の発生をより一層防止することができる。
また、図9(a)、(b)に示すごとく、ストッパゴム6において、加速側弾性変形部61aは、ダンパカバー5の底部51に設けられた加速側挿入穴54aに挿入される加速側突起部64を有し、加速側突起部64aは、加速側挿入穴54aに挿入された状態において加速側挿入穴54aとの間に所定の隙間541aが形成されるよう構成されている。また、減速側弾性変形部64bは、ダンパカバー5の底部51に設けられた減速側挿入穴54bに挿入される減速側突起部641bを有し、減速側突起部64bは、減速側挿入穴54bに挿入された状態において減速側挿入穴54bに係合されるよう構成されている。
すなわち、ドリブンギヤ3の加速時に衝突突起部31が衝突して加速側弾性変形部61aに負荷される応力は、ドリブンギヤ3の減速時に衝突突起部31が衝突して減速側弾性変形部61bに負荷される応力よりも大きい。これに対応して、加速側弾性変形部61aについては、加速側突起部64aが加速側挿入穴54aとの間に隙間541aを形成することにより、衝突時の弾性変形を容易にすることができる。一方、減速側弾性変形部61bについては、減速側突起部64bを減速側挿入穴54bに挿入して係合させ、ストッパゴム6がダンパカバー5から脱落しないようにすることができる。
このように、本例によれば、ストッパゴム6における部分的な応力集中を緩和すると共に内部応力の発生を抑え、ストッパゴム6の亀裂、圧壊等を防止することができるバランスシャフトの組み付け構造を提供することができる。
実施例における、バランスシャフト機構をクランクシャフトの軸方向から見た状態で示す説明図。 実施例における、レシプロエンジンに取り付けたバランスシャフト機構を、クランクシャフトの側方から見た状態で示す説明図。 実施例における、レシプロエンジンに取り付けたバランスシャフト機構を、クランクシャフトの側方から見た状態で示す説明図。 実施例における、バランスシャフト機構をクランクシャフトの方向から見た状態の断面で示す説明図。 実施例における、ダンパカバーにストッパゴムを配置した状態をバランスシャフトの軸方向から見た状態の断面で示す説明図。 実施例における、ダンパカバーにストッパゴムを配置した状態をバランスシャフトの軸方向から見た状態の断面を拡大した説明図。 実施例における、ドリブンギヤの衝突突起部がストッパゴムの弾性変形部(加速側弾性変形部)に衝突した状態を示す説明図。 実施例における、衝突突起部の衝突角部と弾性変形部の被衝突角部との位置関係を示す説明図。 実施例における、(a)加速側挿入穴に挿入された加速側突起部の状態を示す説明図、(b)減速側挿入穴に挿入された減速側突起部の状態を示す説明図。
符号の説明
3 ドリブンギヤ
31 衝突突起部
311 衝突面
4 バランスシャフト
43 軸部
431 外周面
5 ダンパカバー
51 底部
511 表面
52 外周リング部
521 内周面
53 支持突起部
531 支持面
6 ストッパゴム
61 弾性変形部

Claims (6)

  1. バランスウエイトを備えた軸部と、該軸部に固定されたダンパカバーと、上記軸部に相対回転可能に装着されていると共に噛合するドライブギヤによって駆動されるドリブンギヤとを有し、該ドリブンギヤと上記ダンパカバーとの係合によってダンパ効果を生じるよう構成されたバランスシャフトにおける上記ドリブンギヤと上記ダンパカバーとの組み付け構造であって、
    上記ダンパカバーは、上記軸部に外挿固定される円板形状の底部と、該底部の外周端部から軸方向に延設された外周リング部と、該外周リング部の内周面から径方向内方に突出形成された複数の支持突起部とを備え、
    上記ダンパカバー内には、上記支持突起部を周方向から挟むように配設された一対の弾性変形部を備え、該一対の弾性変形部が上記支持突起部の一対の支持面によってそれぞれ周方向に支持された複数のストッパゴムが配設され、
    上記ドリブンギヤは、複数の衝突突起部を軸方向端面に備え、該衝突突起部を上記ダンパカバー内の上記ストッパゴム間に位置させるように上記ダンパカバーに対面配置しており、
    上記衝突突起部は、上記弾性変形部に衝突する衝突面と上記底部に対面する衝突突起先端面とが成す衝突角部を有し、
    上記弾性変形部は、上記衝突突起部が衝突する被衝突面と上記底部に対面する弾性変形底面とが成す被衝突角部を有し、
    上記衝突角部及び上記被衝突角部のいずれか一方又は両方には、C面又はR面よりなる面取り面が形成されており、
    上記衝突突起部が衝突する前の状態の上記弾性変形部の体積をV1、上記衝突突起部が衝突して弾性変形した状態の上記弾性変形部の周りを囲む、上記軸部の外周面、上記外周リング部の内周面、上記ドリブンギヤの上記軸方向端面、上記底部の表面、上記衝突突起部の上記衝突面を同一平面上に延長した面、及び上記支持突起部の上記支持面を同一平面上に延長した面によって区切られた空間の体積をV2とした場合、V1<V2を満たすことを特徴とするバランスシャフトの組み付け構造。
  2. 請求項1において、上記衝突角部及び上記被衝突角部の両方には、上記面取り面が形成されていることを特徴とするバランスシャフトの組み付け構造。
  3. 請求項2において、上記弾性変形部の上記被衝突面の上記被衝突角部側の端部は、上記衝突突起部の上記衝突面に対して周方向に対向する位置にあることを特徴とするバランスシャフトの組み付け構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、上記弾性変形部は、上記外周リング部に対面する外周面と上記被衝突面とが成す第1外周角部及び上記外周面と上記支持突起部の上記支持面に支持される被支持面とが成す第2外周角部を有し、
    上記第1外周角部及び上記第2外周角部には、上記面取り面が形成されていることを特徴とするバランスシャフトの組み付け構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、上記支持突起部は、突出方向の先端面と上記支持面とが成す支持角部を有し、
    該支持角部には、上記面取り面が形成されていることを特徴とするバランスシャフトの組み付け構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、上記ストッパゴムは、上記ドライブギヤの回転を受けて上記ドリブンギヤが加速する際に上記衝突突起部が衝突する側に位置する加速側弾性変形部と、減速する際に上記衝突突起部が衝突する側に位置する減速側弾性変形部とからなる上記一対の弾性変形部と、該一対の弾性変形部の間を連結する連結部とを有し、
    上記加速側弾性変形部は、上記ダンパカバーの上記底部に設けられた加速側挿入穴に挿入される加速側突起部を有し、該加速側突起部は、その外径が上記加速側挿入穴の内径よりも小さく、該加速側挿入穴に挿入された状態において該加速側挿入穴の内周面との間に所定の隙間が形成されるよう構成されており、
    上記減速側弾性変形部は、上記ダンパカバーの上記底部に設けられた減速側挿入穴に挿入される減速側突起部を有し、該減速側突起部は、上記減速側挿入穴に挿入された状態において該減速側挿入穴に係合されるよう構成されていることを特徴とするバランスシャフトの組み付け構造。
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