JP2010101399A - 変速機の潤滑構造 - Google Patents

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潤一 金井
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Abstract

【課題】オイルポンプの容量を大きくせずに、潤滑油の流量が少なくても潤滑油を複数方向へ安定して供給できる変速機の潤滑構造を提供すること。
【解決手段】変速機100に潤滑油を供給するオイルポンプと、内部を軸方向に貫通する潤滑油流路21が形成され、オイルポンプから供給される潤滑油を通過させ、軸を中心に回転するメインシャフト20と、潤滑油流路21の貫通端が位置するメインシャフト20の先端部20aに形成され、メインシャフト20の潤滑油流路21を流れてくる潤滑油を、メインシャフト20の周方向に飛散させるオイルガイドとしての突起部30と、突起部30の外周に対峙して設けられ、飛散した潤滑油を溜めるためのオイル溜12と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、変速機を潤滑するための潤滑構造に関するものである。
従来より、変速機のシャフトの内部を軸方向に貫通する穴を利用して潤滑油を供給する構造が知られている。
特許文献1には、シャフトの内部を軸方向に貫通する油穴を設けた自動変速機の潤滑構造が開示されている。
特開2000−81115号公報
しかしながら、この構造では潤滑油の流量が少ないと、シャフト端部から出た潤滑油が、その表面張力によってシャフトの外周に付着したまま飛散せず、シャフトの外周と対峙する部位に潤滑油を供給できない場合があった。そのため、潤滑油を充分に供給するためには、オイルポンプの容量を大きくする必要があった。
そこで、本発明ではオイルポンプの容量を大きくせずに、潤滑油の流量が少なくても潤滑油を安定して供給できる変速機の潤滑構造を提供することを目的とする。
本発明は、変速機に潤滑油を供給するオイルポンプと、内部を軸方向に貫通する潤滑油流路が形成され、前記オイルポンプから供給される潤滑油を通過させ、軸中心に回転するシャフトと、前記潤滑油流路の貫通端が位置する前記シャフトの先端部外周に形成され、前記シャフトの潤滑油流路を流れてくる潤滑油を、前記シャフトの周方向に飛散させるオイルガイドと、前記オイルガイドの外周に対峙して設けられ、前記飛散した潤滑油を一時的に溜めるためのオイル溜と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、オイルガイドによって潤滑油を確実にオイル溜へと飛散させることができ、潤滑油の流量が少なくても、潤滑油がシャフトの外周を伝って流れることを防止できる。よって、オイルポンプの容量を大きくせずに、オイル溜から潤滑部へと潤滑油を安定して供給することができる。
(第1実施形態)
以下、図1を参照して本発明の第1の実施の形態に係る潤滑構造を有する変速機100について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る潤滑構造を有する変速機100の側面の断面図である。図中の矢印は、潤滑油の流れを示している。
変速機100は、エンジン(図示省略)からの出力を変速機100に伝達する入力軸としてのインプットシャフト10と、変速用のシンクロ機構50と、変速機100からの出力を駆動輪(図示省略)に伝達する出力軸としてのメインシャフト20とを備える。このメインシャフト20がシャフトに該当する。
変速機100は、インプットシャフト10を通じて入力されたエンジンからの回転出力を、ギア15,ギア25,シンクロ機構50などを介してメインシャフト20へ伝達し、駆動輪に伝達するものである。変速機100は、入力の回転に対する出力の回転を、例えば前進5段,後進1段の異なる変速比に変速できる手動変速機である。
インプットシャフト10は、エンジンからの出力を受けて回転する入力軸である。インプットシャフト10は、変速機の外殻を形成するケース1に対して、ベアリング41によって回転可能に支持される。ベアリング41は、メインシャフト20の先端部20aから更に先へと進む方向に設けられる。このベアリング41が、第2のベアリングに該当する。
インプットシャフト10の端部には、メインシャフト20を受け入れる環状空間である凹部11が同軸的に形成される。インプットシャフト10の外周には、動力伝達用のギア15が形成される。ギア15は、インプットシャフト10と並列に設けられるカウンターシャフト(図示省略)のカウンターギア(図示省略)と噛み合って動力を伝達する。ギア15は、カウンターギアと常時噛み合っている。
インプットシャフト10の外周には、シンクロ機構50の構成部品であるコーン16とクラッチギア17とが、ギア15と並べて更に設けられる。コーン16とクラッチギア17とは、インプットシャフト10と一体として設けられ、インプットシャフト10の回転と共に回転する。
凹部11は、インプットシャフト10の端部に形成される第2凹部11bと、第2凹部11bの奥側に第2凹部11bよりも小径に形成される第1凹部11aとを有する。凹部11には、メインシャフト20の先端部20aが入り込む。第1凹部11aの内周面には、一定量の潤滑油を溜めておくオイル溜12が形成される。第2凹部11bの内周面には、メインシャフト20を支持するためのベアリング42が設けられる。ベアリング42は、メインシャフト20の下方へと戻る方向に設けられる。第2凹部11bには、ベアリング42によってメインシャフト20が回転可能に支持される。このベアリング42が、第1のベアリングに該当する。ベアリング42は、オイル溜12を挟んでベアリング41と反対方向に位置する。
オイル溜12は、インプットシャフト10の第1凹部11aの内周の全周に渡って形成される潤滑油を溜めるための凹みである。オイル溜12は、第1凹部11aの端部に環状に形成される突起12aによって一定の高さに形成される。オイル溜12には、潤滑油をインプットシャフト10の外周側へと流出させ、ベアリング41へと供給するためのオイル穴13が設けられる。
オイル穴13は、潤滑油をインプットシャフト10の第1凹部11aから外周側へ誘導する穴である。オイル穴13は、インプットシャフト10の回転と共にその位置を変化させる。このとき、オイル溜め12の潤滑油は、インプットシャフト10の回転と潤滑油の粘性とによって、第1凹部11aの内周全体に付着して環状に広がる。ここで、オイル穴13はインプットシャフト10の外周側へ向けて斜めに形成されるため、インプットシャフト10の回転時には遠心力によって潤滑油をインプットシャフト10の外周側へ誘導する。そのため、インプットシャフト10は、オイル穴13から潤滑油を噴出しながら回転する。オイル穴13は、本実施形態では一つだけ設けられるが、インプットシャフト10が一回転する間に複数回潤滑油を流出させるために複数設けてもよい。
一方、オイル溜12に溜まった潤滑油の油位が突起12aの高さを越えると、潤滑油は突起12aを乗り越えて溢れる。溢れた潤滑油は、メインシャフト20の下方へ戻る方向へと流下し、ベアリング42へと供給される。つまり、オイル溜12は、オイル穴13から流出してベアリング41へと供給される方向と、突起12aを越えて流出してベアリング42へと供給する方向との複数の方向へ潤滑油を供給する。
メインシャフト20は、インプットシャフト10から入力された回転を駆動輪に伝達するための、インプットシャフト10と同軸的に配置された軸である。メインシャフト20には、軸方向に先端部20aまで内部を貫通する潤滑油流路21が形成され、オイルポンプ(図示省略)から供給される潤滑油が流れる。メインシャフト20の中間部には、先端部20a以外の他の場所へ潤滑油を供給するための複数の流路22が分岐して形成される。
オイルポンプから供給される潤滑油は、潤滑油流路21を先端部20aに向かって流れ、流路22からメインシャフト20の外周側へ一部が流出した後、残留した分が先端部20aから流出する。よって、オイルポンプの容量が充分に大きな場合には各部位に充分な量の潤滑油が供給されるが、オイルポンプの容量が小さな場合には、先端部20aから排出される潤滑油の量は少なくなる。
メインシャフト20の外周には、ギア25など複数の動力伝達用ギアが設けられる。ギア25は、インプットシャフト10のギア15と噛み合うカウンターギアを有するカウンターシャフトからの動力を伝達される。ギア25は、カウンターギアと常時噛み合っている。ギア25は、メインシャフト20とは一体ではなく、シンクロ機構50によって連結された場合にのみ、メインシャフト20と一体となって回転する。
メインシャフト20の外周には、シンクロ機構50の構成部品であるクラッチハブ26とクラッチギア27とが、ギア25と並べて更に設けられる。クラッチハブ26は、メインシャフト20と一体として設けられ、メインシャフト20の回転と共に回転する。クラッチギア27は、ギア25と一体として設けられ、ギア25と共に回転する。
メインシャフト20の先端部20aの外周側には、潤滑油をオイル溜12へ向けてメインシャフト20の周方向へ飛散させるためのオイルガイドとしての鍔状部30が形成される。
鍔状部30は、メインシャフト20の先端部20aの外周に環状に形成される鍔状の突起である。鍔状部30は、先端部20aに流出した潤滑油が、その表面張力によってメインシャフト20の外周部23へと流れることを防止する。鍔状部30は、本実施形態では先端部20aに形成されるが、オイル溜12に潤滑油を流下させるための上下の関係を保てばよいため、この位置に限られるものではない。
シンクロ機構50は、インプットシャフト10から伝達され、カウンターギアを介してギア25などに伝達される動力をメインシャフト20に伝達するための機構である。シンクロ機構50は、メインシャフト20と一体に設けられ共に回転するクラッチハブ26と、運転者のシフト操作によって図1で見ると左右に移動し、クラッチハブ26と共に回転するスリーブ51とを備える。シンクロ機構50は、スリーブ51内側に設けられるギアが、インプットシャフト10の外周に固定されるクラッチギア17又はメインシャフト20の外周に設けられるクラッチギア27と噛み合うことによって、メインシャフト20へと動力を伝達する。
スリーブ51の内側には、回転の同期をとるためのキー52が、バネ52aによって支持されて設けられる。キー52によって、スリーブ51は回転の同期が完了しないとクラッチギア17,27の位置まで移動することはできない。
以下では、変速機100における潤滑構造の作用について説明する。
インプットシャフト10がエンジンの回転によって回転させられると、その回転はギア15からカウンターシャフトのカウンターギアに伝達される。図1に示すように、シンクロ機構50のスリーブ51が中間位置にあるときには、シンクロ機構50は、ギア25などの変速用ギアとメインシャフト20とを連結していない。この状態が、インプットシャフト10とカウンターシャフトとが回転しているのみで、メインシャフト20は回転しない、いわゆるニュートラルの状態である。
シンクロ機構50のスリーブ51が、運転者の操作によって図1で見て左側に移動させられ、クラッチギア17と噛み合うと、インプットシャフト10とメインシャフト20とは、前進5段ならば4速のいわゆる直結の状態となり、メインシャフト20はインプットシャフト10によって、1:1の比で回転する。
スリーブ51が図1で見て右側に移動させられ、クラッチギア27と噛み合うと、スリーブ51とクラッチハブ26とは、ギア25からの動力によって回転する。つまり、インプットシャフト10のギア15からカウンターシャフトへと伝達された動力が、ギア25へと伝達され、それによってメインシャフト20は回転させられる。このとき、左上が1速の前進5段H型シフトパターンでは、3速にシフトされている状態である。
メインシャフト20の潤滑油流路21には、オイルポンプから圧送される潤滑油が供給される。潤滑油流路21を流れる一部の潤滑油は、流路22などの途中に設けられる分岐から流出し、潤滑油流路21内に留まった一部の潤滑油は先端部20aから流出する。
先端部20aから流出した潤滑油は、メインシャフト20の回転による遠心力によって、先端部20aを伝って外周へと流れる。ここで、メインシャフト20の回転が充分に速い場合には、潤滑油はそのまま放射線状に飛散する。しかし、メインシャフト20の回転が遅い場合や停止している場合には、潤滑油の粘性による表面張力が遠心力よりも大きくなる。よって、潤滑油はメインシャフト20の外周面へと伝って流れる。
ここで、メインシャフト20に鍔状部30が形成されていない場合には、潤滑油はメインシャフト20の外周部23へと流れ、その全量がベアリング42へと流れる。よって、潤滑油はオイル溜12へと流下せず、ベアリング41に充分な量の潤滑油を供給することができない。
しかしながら、メインシャフト20の先端部20aには鍔状部30が形成されているため、潤滑油はそのまま外周部23まで流れることはなく、鍔状部30の外周に留まる。鍔状部30の外周にある程度の潤滑油が溜まると、遠心力や重力によってオイル溜12へと流下する。
オイル溜12へ流下した潤滑油は、回転するインプットシャフト10の内周を移動しながら最下部に溜まる。溜まった潤滑油の一部は、インプットシャフト10が一回転する毎に最下部にくるインプットシャフト10のオイル穴13から、インプットシャフト10の外周側へと流出し、ベアリング41へと供給される。オイル溜12に溜まった残りの潤滑油は、その油面が突起12aよりも高くなるとベアリング42へ向けて流出する。つまり、オイル穴13の径や個数及び突起12aの高さを調整することによって、ベアリング41とベアリング42とにそれぞれ供給する潤滑油の量を任意に設定することが可能である。
以上の実施の形態によれば、次のような効果を奏する。
メインシャフト20の回転が遅く、先端部20aから流出した潤滑油に大きな遠心力が作用しない場合でも、鍔状部30が潤滑油をオイル溜12へと流下させ、そこからベアリング41とベアリング42とへ流れる潤滑油を振り分けることができる。つまり、メインシャフト20内の潤滑油流路21を流れて先端部20aから流出した潤滑油を、ベアリング41とベアリング42との双方に供給することができる。また、オイル穴13の径や個数及び突起12aの高さを調整することによって、ベアリング41とベアリング42とのそれぞれに供給する潤滑油の量を任意の量に設定することが可能である。
よって、オイルポンプの容量を大きくせずに、潤滑油の流量が少なくても、潤滑油を潤滑部へと安定して供給できる変速機の潤滑構造を得ることができる。
(第2実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第2の実施の形態に係る潤滑構造を有する変速機200について説明する。図2は本発明の第2の実施形態に係る潤滑構造を有する変速機200の側面の断面図である。なお、以下に示す各実施形態では前述した実施形態と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
この第2実施形態では、メインシャフト220に鍔状部30と並べてネジ部224が形成される点で、第1実施形態と相違する。この鍔状部30とネジ部224とが、オイルガイドに該当する。
ネジ部224は、メインシャフト220の外周の軸方向に、鍔状部30と並べて形成される。ネジ部224は、メインシャフト220の外周に付着した潤滑油を、回転によって先端部20aへと誘導する螺旋状の溝である。即ち、メインシャフト220が、前進時に図2の右側から見て時計回りに回転する場合には、ネジ部224は左ネジである。
メインシャフト220が回転すると、メインシャフト220の外周に付着した潤滑油はネジ部224の山を伝って鍔状部30へと送られる。これによって、先端部20aへと流出した潤滑油が鍔状部30を越えてメインシャフト220の軸方向へと流れても、それを再び鍔状部30側へ移動させることができる。
以上の構成によれば、メインシャフト220の外周を伝った潤滑油が鍔状部30を越えて流れても、ネジ部224が先端部20a方向へと移動させるため、再び鍔状部30へと導くことができる。よって、先端部20aから流出した潤滑油を確実にオイル溜12へと流下させることが可能である。
本実施形態では、鍔状部30と並べてネジ部224を形成したが、鍔状部30を形成せずにネジ部224を単独で形成することも可能である。その場合、ネジ部224の山の部分が鍔状部30の役割を果たす。つまり、ネジ部224がオイルガイドに該当する。
(第3実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第3の実施の形態に係る潤滑構造を有する変速機300について説明する。図3は本発明の第3の実施形態に係る潤滑構造を有する変速機300の側面の断面図である。
この第3実施形態では、メインシャフト320の先端部320aにプレートとして環状のガイドプレート328を設ける点で、これまでの実施形態とは相違する。このガイドプレート328が、オイルガイドに該当する。
ガイドプレート328は、メインシャフト320の先端部320aの外周に、全周に渡って固定される。ガイドプレート328は、先端部320aからオイル溜12へと潤滑油を誘導するように、メインシャフト320から離間する方向へテーパ状に広がる環状プレートである。
メインシャフト320内の潤滑油流路21を流れて先端部321へと到達した潤滑油は、メインシャフト320の回転による遠心力で外径方向へと流れる。メインシャフト320の外周にはガイドプレート328が設けられるため、潤滑油はガイドプレート328を伝って流れ、その先端からオイル溜12へと流下する。
以上の構成によれば、メインシャフト320の先端部320aを外周方向へと流れた潤滑油を、ガイドプレート328を伝ってオイル溜12へと誘導できる。よって、先端部320aから流出した潤滑油を確実にオイル溜12へと流下させることが可能である。
(第4実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第4の実施の形態に係る潤滑構造を有する変速機400について説明する。図4は本発明の第4の実施形態に係る潤滑構造を有する変速機400の側面の断面図である。
この第4実施形態では、オイル溜412のメインシャフト320側の端部にリング型のオイルキャッチャ414を圧入する点で、これまでの実施形態とは相違する。
例えば図3を参照して、オイル溜12の環状の突起12aを形成するには、インプットシャフト10の凹部11へ切削工具のバイトを入れて機械加工によってオイル溜12を形成する方法がとられる。しかしながら、突起12aはある程度より高い高さには形成することができず、そのためオイル溜12の深さは制限される。
本実施形態では図4に示すように、オイル溜412のメインシャフト320側の端部を形成するリングとしてのオイルキャッチャ414を設ける。この場合、図4の右側から垂直に切削して凹部411を形成し、そこにオイルキャッチャ414を圧入することによって、オイルキャッチャ414の内側にオイル溜412を設けることができる。よって、切削加工では得ることのできない深さをもったオイル溜412を得ることができる。このため、潤滑油をベアリング41とベアリング42とにそれぞれ供給するために、潤滑油をオイル溜412に多く溜めておきたいような場合には、このオイルキャッチャ414を設ける構成が好ましい。オイルキャッチャ414の高さを調整することによってオイル溜め412の深さを任意に決定できる点でも有効である。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
例えば、本実施形態のような手動変速機ではなく、自動変速機や半自動変速機に用いることも可能である。
本発明に係る潤滑構造を有する変速機は、車両の自動変速機や手動変速機などに利用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る潤滑構造を有する変速機の側面の断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る潤滑構造を有する変速機の側面の断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る潤滑構造を有する変速機の側面の断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る潤滑構造を有する変速機の側面の断面図である。
符号の説明
100 変速機
10 インプットシャフト
11 凹部
12 オイル溜
12a 突起
13 オイル穴
20 メインシャフト
20a 先端部
21 潤滑油流路
22 流路
23 外周部
30 鍔状部
41 ベアリング
42 ベアリング
224 ネジ部
328 ガイドプレート
411 凹部
414 オイルキャッチャ

Claims (7)

  1. 変速機に潤滑油を供給するオイルポンプと、
    前記オイルポンプから供給される潤滑油が通過する潤滑油流路が、軸方向に貫通して形成され、軸中心に回転するシャフトと、
    前記潤滑油流路の貫通端が位置する前記シャフトの先端部外周に形成され、前記シャフトの潤滑油流路を流れてくる潤滑油を、前記シャフトの周方向に飛散させるオイルガイドと、
    前記オイルガイドの外周に対峙して設けられ、前記飛散した潤滑油を一時的に溜めるためのオイル溜と、
    を備えることを特徴とする変速機の潤滑構造。
  2. 前記オイルガイドは、前記シャフトの外周に環状に形成される鍔状部であることを特徴とする請求項1に記載の変速機の潤滑構造。
  3. 前記オイルガイドは、該シャフトに付着した潤滑油を、回転によって該シャフトの先端部へと誘導する螺旋状の溝であることを特徴とする請求項1に記載の変速機の潤滑構造。
  4. 前記オイルガイドは、
    前記シャフトの外周に環状に形成される鍔状部と、
    該シャフトに付着した潤滑油を、回転によって該シャフトの先端部へと誘導する螺旋状の溝と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の変速機の潤滑構造。
  5. 前記オイルガイドは、前記シャフトの先端部の外周に取り付けられ、該シャフトから離間する方向に広がるテーパ状の環状プレートであることを特徴とする請求項1に記載の変速機の潤滑構造。
  6. 変速機からの出力を駆動輪に伝達する前記シャフトとしてのメインシャフトと、
    変速機の外殻を形成するケースと、
    エンジンからの出力を変速機に伝達し、端部の内側に同軸の凹部が形成され、該凹部の内周に沿って前記オイル溜が形成されるインプットシャフトと、
    前記メインシャフトと同軸上に配置された前記インプットシャフトの凹部内周に対して前記メインシャフトの先端部を回転自在に支持する第1のベアリングと、
    前記オイル溜を挟んで前記第1のベアリングと反対方向に位置し、前記インプットシャフトを前記ケースに回転自在に支持する第2のベアリングと、
    を更に備え、
    前記オイル溜に溜まった潤滑油を、前記第1,第2のベアリングへと導くようにしたことを特徴とする請求項1から5のうち一つに記載の変速機の潤滑構造。
  7. 前記オイル溜は、インプットシャフトの前記凹部の端部に装着した環状のリングの内側に形成されることを特徴とする請求項6に記載の変速機の潤滑構造。
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