JP2011127634A - 変速機の潤滑機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】製作ないし組立て容易であって、シフトフォークと同期機構のスリーブとの係合部の磨耗を防止することができる、変速機の潤滑機構を提供すること。
【解決手段】オイルレシーバ6の内部に形成され、捕集された潤滑油が流通する第1の流路7と、シフトフォークシャフト5の内部に軸方向に沿って形成され、第1の流路7と連通する第2の流路8と、シフトフォーク4の内部に径方向に沿って形成され、第2の流路8と連通すると共にシフトフォーク4の内周面で下方に向って開口して、下方に位置するシフトフォーク4とスリーブ3aとの係合部に潤滑油を供給する第3の流路9と、を有する。
【選択図】図2
【解決手段】オイルレシーバ6の内部に形成され、捕集された潤滑油が流通する第1の流路7と、シフトフォークシャフト5の内部に軸方向に沿って形成され、第1の流路7と連通する第2の流路8と、シフトフォーク4の内部に径方向に沿って形成され、第2の流路8と連通すると共にシフトフォーク4の内周面で下方に向って開口して、下方に位置するシフトフォーク4とスリーブ3aとの係合部に潤滑油を供給する第3の流路9と、を有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、変速機の潤滑機構に関し、特に、シフトフォークと同期機構のスリーブとの係合部の潤滑機構に関する。
図4(A)及び図4(B)は、シフトフォークと同期機構のスリーブとの係合状態を示す模式図であり、図4(A)は、シフト操作実行中、図4(B)は、シフト操作完了後の状態を示している。図4(C)は、変速完了後、変速ギヤとスリーブのスプライン噛合状態を示す模式図である。
図4(A)及び図4(B)を参照すると、マニュアルトランスミッションにおいて、シフトフォーク41の先端には、同期機構42のスリーブ42aと係合する爪部41aが形成されている。変速時、シフトフォーク41は、スリーブ42aをシフトさせて、不図示の変速シャフトに結合する変速ギヤ43の切り替えを行う。
図4(A)を参照して、シフト操作実行中、シフトフォーク41の爪部41aは、高速で回転しているスリーブ42aと摺動することによって、高荷重を短時間受ける。また、図4(B)及び図4(C)を参照して、シフト操作完了後の走行時、シフトフォーク41の爪部41aは、変速ギヤ43とスリーブ42aのスプライン噛合による、低荷重を常時受ける。
シフトフォーク41とスリーブ42aの係合部ないし摺動部は、手動変速機のハウジング内にある潤滑油によって潤滑されている。しかし、シフトフォーク41が受ける荷重(面圧P)が大きく、かつ摺動速度(V)が高いとき、シフトフォーク41の爪部41aに磨耗が生じ、この磨耗が、シフト操作に影響を及ぼすおそれがある。
この磨耗の発生は、シフトフォーク41の爪部41aとスリーブ42aの係合部に対するオイルの供給状態によっても左右される。例えば、爪部41aが磨耗するようなPV条件下であっても、爪部41aがオイル中に没するまで、爪部41aに対する潤滑油量を増加すると、磨耗の発生が防止される。なお、変速機アセンブリの試験結果以外に、シフトフォークに用いられる材料(アルミニウムなど)の単体磨耗試験においても、磨耗の防止に関する潤滑油量の効果は確認されている。
また従来、一般的に、シフトフォークの爪部の潤滑は、シフトフォーク上方に配置されたオイルレシーバから、爪部に対して、潤滑油を滴下することにより行われている。
特許文献1には、シフトフォークに軸方向延在部を付設し、この軸方向延在部にオイルレシーバ(集油溝、オイル溜め)を形成し、さらに、シフトフォークの弧状部内に、オイルレシーバ内と連通すると共に弧状部側面で開口する流路を形成した潤滑機構が開示されている。オイルレシーバで捕集された潤滑油は、主として、シフトフォーク弧状部内の流路を流れ、この流路の開口から、外部に流出し、弧状部の側面を伝って、シフトフォークの爪部とスリーブとの係合部に供給される。
しかしながら、一般的な従来の潤滑機構によれば、シフトフォーク上方に配置されたオイルレシーバから、シフトフォークの爪部に向って、潤滑油が滴下する際、シフトフォークの弧状部が障害物となるため、爪部に回り込む油量は多くは望めない。
また、特許文献1の潤滑機構によれば、シフトフォークの形状が複雑になるため、シフトフォークの加工に手間がかかるという問題がある。また、シフトフォークの軸方向延在部にオイルレシーバー(集油溝、オイル溜め)を形成しても、オイルレシーバの上方にシフトフォークシャフトが存在するため、オイルレシーバが十分にオイルをキャッチすることができないという問題がある。
本発明の目的は、製作ないし組立て容易であって、シフトフォークと同期機構のスリーブとの係合部の磨耗を防止することができる、変速機の潤滑機構を提供することである。
本発明は、第1の視点において、オイルレシーバの内部に形成され、捕集された潤滑油が流通する第1の流路と、シフトフォークシャフトの内部に軸方向に沿って形成され、前記第1の流路と連通する第2の流路と、シフトフォークの内部に径方向に沿って形成され、前記第2の流路と連通すると共に該シフトフォークの内周面で下方に向って開口して、下方に位置する該シフトフォークと同期機構のスリーブとの係合部に潤滑油を供給する第3の流路と、を有する、変速機の潤滑機構を提供する。
本発明によれば、オイルレシーバによって捕集された潤滑油は、オイルレシーバ内の第1の流路を通じて、シフトフォークシャフト内の第2の流路に流通し、さらに、シフトフォークシャフト内に形成された第3の流路に流通し、シフトフォークとスリーブの係合部に供給される。第3の流路の出口は、シフトフォークの内周面で下方に向って開口しているため、潤滑油は、シフトフォークに邪魔されず、シフトフォークとスリーブの係合部に十分に供給される。この結果、シフトフォークとスリーブの係合部の耐磨耗性が向上され、同係合部の磨耗が過酷な条件下であっても高度に防止される。
また、本発明によれば、シフトフォークシャフト内の第2の流路を介して、オイルレシーバ内の第1の流路とシフトフォークト内の第3の流路との接続が、容易に達成される。好ましくは、オイルレシーバに第1の流路を内部に備える筒部を付設し、該筒部を、シフトフォークシャフト内の第2の流路(径内流路)に差し込むことにより、オイルレシーバ内の第1の流路とシフトフォーク内の第3の流路との接続が、容易に達成される。したがって、本発明による潤滑機構は、シフトフォーク形状が複雑にならず、又、製作ないし組立てが容易である。
本発明は、好ましくは、変速シャフトと該変速シャフトに遊嵌された変速ギヤ、或いは、前記変速シャフト同士を、シフト自在なスリーブを介して結合する同期機構と、前記スリーブにシフト方向に関して係合されたシフトフォークと、シフト方向に延在すると共に前記シフトフォークを支持するシフトフォークシャフトと、飛散した潤滑油を捕集するオイルレシーバと、を有する変速機に適用される。
本発明の好ましい実施の形態において、前記オイルレシーバは、潤滑油を捕集自在に開口された油槽部と、内部に前記第1の流路が形成されると共に、前記シャフトフォークシャフトの軸方向に延在して前記第2の流路内に挿入され、前記油槽内と該記第2の流路を連通する筒部と、を備える。この形態によれば、潤滑機構の組立てが容易となる。
本発明の好ましい実施の形態において、前記第3の油路の入口は、前記第2の油路に形成された穴と対向する。この形態によれば、潤滑油が、第2の油路から第3の油路へ流入する際、油漏れが低減される。
以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。図1は、本発明の一実施例に係る変速機の潤滑機構を上方から視た説明図である。図2は、図1に示した潤滑機構の径方向断面を示す説明図である。図3は、図1に示した潤滑機構の軸方向断面を示す説明図である。
図1〜図3を参照すると、本発明の一実施例に係る潤滑機構が適用される変速機は、変速シャフト1と変速シャフト1に遊嵌された変速ギヤ2、或いは、変速シャフト1同士を、シフト自在なスリーブ3aを介して結合する同期機構3と、スリーブ3aにシフト方向に関して係合されたシフトフォーク4と、シフト方向に延在すると共にシフトフォーク4を支持するシフトフォークシャフト5と、飛散した潤滑油を捕集するオイルレシーバ6と、を有している。オイルレシーバ6は、潤滑油が潤沢な雰囲気中に配置されている。
特に、図2を参照すると、同期機構3は、スリーブ3aと、変速シャフト1上に固定されると共にスリーブ3aとスプライン嵌合するハブ3b、スリーブ3aと変速ギヤ2上に形成されたギヤピース2aとの間に配置され、スリーブ3aから付勢されてギヤピース2aと摺動自在なシンクロナイザリング3cと、を有している。スリーブ3aを中心として、同期機構3はシフト方向に対称的に構成され、又、左右の変速ギヤ2,2が、シフト方向に対称的に配置されている。
特に、図3を参照すると、シフトフォーク4は、スリーブ3aの外周面に沿って延在する弧状部4aと、弧状部4aの先端に形成され、スリーブ3aの外周に形成された凹部と係合ないし摺動する爪部4bと、を備えている。シフトフォークシャフト5は、弧状部4aの中央部を挿通すると共に、シフトフォーク4を支持している。
本発明の一実施例に係る潤滑機構は、オイルレシーバ6の内部に形成され、捕集された潤滑油が流通する第1の流路7と、シフトフォークシャフト5の内部に軸方向に沿って形成され、第1の流路7と連通する第2の流路8と、シフトフォーク4の内部に径方向に沿って形成され、第2の流路8と連通すると共にシフトフォーク4の内周面で下方に向って開口して、下方に位置するシフトフォーク4の爪部4bとスリーブ3aとの係合部に潤滑油を供給する第3の流路9と、を有している。
特に、図1及び図2を参照すると、オイルレシーバ6は、潤滑油を捕集自在に開口された油槽部6aと、内部に第1の流路7が形成されると共に、シャフトフォークシャフト5の軸方向に延在して第2の流路8内に挿入され、油槽部6a内と第2の流路8を連通する筒部6bと、を備えている。
第3の油路9の入口は、第2の油路8に形成された径方向穴8aと対向している。第3の流路9の出口は、弧状部4aの下方を向いた内周面で開口している。
本実施例に係る潤滑機構によれば、オイルレシーバ6の筒部6bを、シフトフォークシャフト5内の第2の流路(径内流路)8に差し込むことにより、オイルレシーバ6内の第1の流路7とシフトフォークシャフト4内の第3の流路9との接続ないし連通が確保される。したがって、本実施例の潤滑機構は、シフトフォーク形状が簡素化され、製作ないし組立てが容易である。
以上説明した本発明の一実施例に係る潤滑機構の潤滑機能について説明する。変速ギヤ2によって飛散された潤滑油は、オイルレシーバ6の油槽部6aに捕集される。捕集された潤滑油は、オイルレシーバ6の筒部6b内に形成された第1の油路7を軸方向ないしシフト方向に流れて、シフトフォークシャフト5の中空流路である第2の油路8に流入する。潤滑油は、第2の油路8をシフト方向に流れ、径方向穴8aを通じて、シフトフォーク4内に形成された第3の油路9に流入する。潤滑油は、第3の油路9を径方向に流れ、第3の油路9の出口から滴下されて、シフトフォーク4の爪部4bとスリーブ3aの係合部に供給される。
第1〜第3の流路7〜9は、オイルレシーバ6、シフトフォークシャフト5及びシフトフォーク4のそれぞれ内部に形成されているため、潤滑油が流通して行く途中で、潤滑油の漏れが少なく、潤滑効率が向上される。特に、第3の油路9の入口は、第2の油路8に形成された径方向穴と対向していることにより、潤滑油が、第2の油路8から第3の油路9へ流入する際の油漏れが防止される。また、第3の流路9の出口は、シフトフォーク4(弧状部4a)の内周面で下方に向って開口しているため、潤滑油は、シフトフォーク4に邪魔されず、シフトフォーク4の爪部4bとスリーブ3aの係合部に供給される。
本発明は、手動操作される同期機構を備えた手動変速機に利用され、さらに、このような手動変速機をベースとする変速機にも利用される。
1 変速シャフト
2 変速ギヤ
3 同期機構
3a スリーブ
3b ハブ
3c シンクロナイザリング
4 シフトフォーク
4a 弧状部
4b 爪部
5 シフトフォークシャフト
6 オイルレシーバ
6a 油槽部
6b 筒部
7 第1の流路
8 第2の流路
8a 径方向穴
9 第3の流路
2 変速ギヤ
3 同期機構
3a スリーブ
3b ハブ
3c シンクロナイザリング
4 シフトフォーク
4a 弧状部
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6 オイルレシーバ
6a 油槽部
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7 第1の流路
8 第2の流路
8a 径方向穴
9 第3の流路
Claims (3)
- 変速シャフトと該変速シャフトに遊嵌された変速ギヤ、或いは、前記変速シャフト同士を、シフト自在なスリーブを介して結合する同期機構と、前記スリーブにシフト方向に関して係合されたシフトフォークと、シフト方向に延在すると共に前記シフトフォークを支持するシフトフォークシャフトと、飛散した潤滑油を捕集するオイルレシーバと、を有する変速機において、
前記オイルレシーバの内部に形成され、捕集された潤滑油が流通する第1の流路と、
前記シフトフォークシャフトの内部に軸方向に沿って形成され、前記第1の流路と連通する第2の流路と、
前記シフトフォークの内部に径方向に沿って形成され、前記第2の流路と連通すると共に該シフトフォークの内周面で下方に向って開口して、下方に位置する該シフトフォークと前記スリーブとの係合部に潤滑油を供給する第3の流路と、
を有する、ことを特徴とする変速機の潤滑機構。 - 前記オイルレシーバは、潤滑油を捕集自在に開口された油槽部と、内部に前記第1の流路が形成されると共に、前記シャフトフォークシャフトの軸方向に延在して前記第2の流路内に挿入され、前記油槽内と該記第2の流路を連通する筒部と、を備える、ことを特徴とする請求項1記載の変速機の潤滑機構。
- 前記第3の油路の入口は、前記第2の油路に形成された穴と対向する、ことを特徴とする請求項1又は2記載の変速機の潤滑機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2009284185A JP2011127634A (ja) | 2009-12-15 | 2009-12-15 | 変速機の潤滑機構 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2009284185A JP2011127634A (ja) | 2009-12-15 | 2009-12-15 | 変速機の潤滑機構 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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ID=44290434
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2009284185A Withdrawn JP2011127634A (ja) | 2009-12-15 | 2009-12-15 | 変速機の潤滑機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP2011127634A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20110179899A1 (en) * | 2009-10-29 | 2011-07-28 | Gm Global Technology Operations, Inc. | Shift fork |
| WO2018202233A1 (de) * | 2017-05-04 | 2018-11-08 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Vorrichtung und verfahren zur automatisierten betätigung |
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2009
- 2009-12-15 JP JP2009284185A patent/JP2011127634A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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