JP2010101043A - 建築内装工事の小音施工サービス - Google Patents

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【課題】 間仕切り装置の据付け工事等の建築内装工事を行うに際して、発生する騒音を抑えて平日の昼間の工事が可能な建築内装工事サービスの提供。
【解決手段】 必要な場合には顧客に小音施工の提案をし、了解を得られた場合には施工業者へその旨を通知し、建物の壁、天井、床を構成する各部材、又間仕切り装置を構成する間仕切りパネル、床レール、天井レール・・などの各部材を現場へ搬入する。そして防音間仕切りブースを構成する各部材も現場へ搬入し、該現場の適当な場所に防音間仕切りブースを組み立て、上記防音間仕切りブース内で上記建物の壁、天井、床、又は間仕切り装置の各部材を所定の寸法に切断などの加工を施し、加工した各部材を小音工具を用いて組み立てる。
【選択図】 図1

Description

本発明は間仕切り装置の据付け工事やその他の建築内装工事を行うに際して発生する騒音を抑制することが出来る小音施工サービス(建築内装工事の小音施工)に関するものである。
近年の建物は1フロアーがオープン状態で構築され、この大きな建物のフロアー内部の空間を所定の大きさに仕切る為に色々な間仕切り装置が据え付けられる。すなわち、間仕切り装置は建物本体から切り離して後で据え付けることが出来、部屋の大きさを自由に設定・変更することが可能であることから、各部屋(オフィス空間)を間仕切り装置にて仕切る場合が多い。
又、間仕切り装置にて仕切られた比較的大きなオフィス空間内で、個別の小さな空間を形成する為に背丈の低いパネルで構成されるローパーティションなるものも多用されている。さらに、上記間仕切り装置とは別に石こうボードと軽量鉄骨で構成される壁にて空間を仕切る場合もある。
ところで、上記間仕切り装置を据え付ける場合、一般に間仕切りパネル、スタッド、床レール、天井レールなどの各部材が用いられ、床レールは床面に固定され、天井レールは天井面に固定され、間仕切りパネルは床レールと天井レールの間に据付けられる。
図9は一般的な間仕切り装置を表しているが、床レール(イ)の所々にはアジャスター(ロ)、(ロ)・・を配置すると共に、該アジャスター(ロ)、(ロ)・・に載って所定の高さに支持される巾木(ハ)に間仕切りパネル(ニ)が載置されている。そして、間仕切りパネル(ニ)の上端は天井レール(ホ)に嵌って位置決めされ、各間仕切りパネル(ニ)、(ニ)・・の間にはスタッド(ヘ)が介在して互いに連結している。
このように構成される間仕切り装置によってオフィス空間が仕切られるが、オフィスの大きさ(広さ)を後で変更する場合もあり、このような場合には既存の間仕切り装置を撤去して新たな間仕切り装置を据え付けることで別のオフィス空間を作ることが可能である。すなわち、間仕切り装置は建物本体を改造することなく、オフィス空間を自由に変更可能なように成っている。
ところで、既存の間仕切り装置を撤去して新たな間仕切り装置を据え付ける場合、オフィス空間の仕様に応じて間仕切りパネル、床レール、天井レール、スタッドなどを所定の寸法に切断加工し、又これら各部材を所定の場所にビス止めしなければならない。個々の部材は工場で製造されるが、間仕切りの据付け作業は現場作業となり、この際に発生する騒音は非常に大きなものとなる。
従来では、間仕切り装置の据付け工事に際して騒音は付きものであり、致し方ないといった考えが現実である。そこで、従来では建物の同一階及び上下階の迷惑にならないように、オフィス空間での間仕切り装置の据付けは休日工事が主であり、又は夜間工事を行っている。従って、施工業者に対しても過酷な労働を強いることになり、このような時間帯を利用して工事することから、工期も長くなる。勿論、内装工事は間仕切り装置だけでなく、建物の壁、天井、床などの一般的な内装工事を行う場合も多く、この際には同じように大きな騒音を伴う。
このように、間仕切り装置の据付け工事等、建物の壁、天井、床を施工する内装工事は休日工事や夜間工事になることが多い為に、上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこれら問題点であり、建物の同一階及び上下階に迷惑にならないように騒音を抑制することで平日の昼間の工事を可能とする建築内装工事の小音施工サービス(建築内装工事の小音施工)を提供する。
間仕切り装置を据付ける場合や建物の壁、天井、床などを施工する場合、最大100dB程度の騒音が発生する。この100dBとは電車が通過する際のガード下の騒音に匹敵する大きさであり、建物の同一階及び上下階の迷惑にならないように、従来では休日工事や夜間工事を行っている。そこで、本発明では、建物の壁や天井の下地となる軽量鉄骨、又は間仕切り装置を構成する床レールや天井レールなどの各部材の現場加工を防音間仕切りブース内で行う。そして、加工した各部材を取付ける際に使用する工具は小音工具を用いる。
この防音間仕切りブースを使用しての小音施工サービス(小音施工)は、工事の際に発生する騒音を理由に、平日の昼間における間仕切り装置の据付け工事等の建築内装工事が出来なく、休日工事及び夜間工事を顧客側から依頼された場合に、営業部門から顧客に提案して行われる。そこで、建物の壁、天井、床などの構成部材、及び間仕切り装置を構成する各部材と共に、防音間仕切りブースを構成する部材を現場に搬入し、防音間仕切りブースを適当な場所に組み立てる。そして、この防音間仕切りブース内で各部材の切断、穴あけなどの作業を行い、加工された部材は防音間仕切りブースから搬出して組み立てられる。
建物の壁、天井、床などの施工が完了し、又所定の間仕切り装置の据付けが完成したならば、防音間仕切りブースは不要となるために解体され、次の工事現場へ搬送される。ここで、防音間仕切りブースは複数枚の間仕切りパネルを組み立てたもので、出入口ドアを有している。そして、上記間仕切りパネルは吸音機能を備えたものであって、該間仕切りパネルに当った騒音の一部は反射するが、大半は吸収される。
そこで、間仕切りパネルとしての基本構造は充填材の両面に表面材を貼着して構成されるが、内表面材のほぼ全域に複数の小さい穴を貫通し、上記充填材は複数の空間に仕切った一定厚さのハニカムコアを複数枚積層した構造としている。そして、ハニカムコアの間には複数の小さい穴を設けた薄いシートを介在し、一方の外表面材には穴を設けないで全域遮音領域としたパネルが使用される。
本発明に係る建築内装工事の小音施工サービス(建築内装工事の小音施工)は、防音間仕切りブースを現場で組み立て、この防音間仕切りブース内で各部材の加工を行うことが出来る。最も大きな騒音を発する金属の切断加工では約100dBに達するが、防音間仕切りブースの外では約60dB以下まで低下する。60dB以下の騒音とは通常のオフィスと同じ程度であり、何ら騒音が気になることはない。一方、防音間仕切りブース内で各部材の加工を行うことで、騒音が抑制されるだけでなく、加工に伴って発生するホコリやチリが建物内に飛散することを防止できる。
上記防音間仕切りブースを構成する間仕切りパネルは、表面材に複数の小さな穴を設けている為に、ブース内部で作業に伴う騒音が発生した場合、該騒音はパネルの穴を通過して内部へ進入し、内部の充填材にて吸収される。すなわち、パネル内部の充填材はハニカムコアにて構成され、該ハニカムコアの仕切られた空間内へ騒音が進入して減衰する。又、充填材としてのハニカムコアは複数層で構成されると共に、間には細かい穴を貫通した薄いシートが介在している。
従って、表面材の小さな穴から進入した騒音の一部はハニカムコアの仕切り空間にて吸収されるが、他の一部はシートの穴を通過して積層されている隣のハニカムコアの仕切り空間へ進入する。そして、この仕切り空間内で吸収される。さらに、吸収されなかった騒音の一部はシートの穴を通過して、後方に積層しているハニカムコアの仕切り空間へ進入する。しかし、対向する反対側の表面材(ブース外側の表面材)には穴が貫通していない為に、外へ漏れる音は小さくなる。
そして、所定の形状・寸法に加工された各部材を組み立てる際には、小音工具を使用することで、発生する騒音は抑制される。このように、間仕切り装置の据付け工事やその他の建築内装工事で大きな騒音が発生しない為に、従来のような休日工事や夜間工事を行う必要はなく、平日の昼間に工事を行うことが可能となる。その結果、作業労働者にとっては楽な仕事環境となり、工事期間も短縮される。一方、防音間仕切りブースはパネルを組立てて構成したものであり、工事が完了した折には簡単に解体することが出来、又別の現場へ搬送して組立てることで再利用が可能である。さらに、ポールを介して間仕切りパネルを連結する構造である為に、現場によってその大きさ(広さ)は自由に調整可能となる。
間仕切り装置の据付け工事やその他の建築内装工事を行うに際して、大きな騒音が出ても何ら問題とならない場合もあり、必ずしも防音間仕切りブース内で切断加工などの作業を行う必要のないこともある。以下、本発明における建築内装工事の小音施工サービス手順を具体的に説明する。
(1)顧客への建築内装工事における小音施工サービス(小音施工)の提案。
工事の際に発生する騒音を理由に、平日の昼間における間仕切り装置の据付け工事やその他の建築内装工事が出来なく、休日工事及び夜間工事を顧客側から依頼された場合、営業部門は顧客に小音施工サービス(小音施工)を提案することが出来る。
(2)据付け工事日の決定
小音施工サービス(小音施工)の取決めがなされたならば、その工事日を決定する。勿論、平日の昼間である。
(3)小音施工サービス(小音施工)を行う旨の段取り
営業部門は工事手配部門へ、間仕切り装置の据付け工事やその他の建築内装工事は小音施工サービス(小音施工)で行う旨の指示をし、工事手配部門は小音施工サービス(小音施工)の段取りを行い、施工業者へ指示する。
(4)防音間仕切りブースの構成部材を搬入
建物の壁、天井、床などの構成部材、又は間仕切り装置の構成部材、例えば間仕切りパネル、スタッド、床レール、天井レール、巾木・・などを現場へ搬入し、同時に防音間仕切りブースを構成するに為に必要な部材も搬入する。
(5)防音間仕切りブースの組み立て
適当な場所に防音間仕切りブースを据え付けるが、この防音間仕切りブースの構造に関しては後で説明する。そして、防音間仕切りブースは複数枚の間仕切りパネルを連結した構造である為に、その大きさ(広さ)の変更は自由である。
(6)部材の加工
防音間仕切りブース内で各部材の切断、穴あけなどの加工を行う。そして、所定の寸法に加工された各部材は小音工具を用いて組み立てられる。
(7)間仕切り装置の据付け工事やその他の建築内装工事の完了
(8)防音間仕切りブースの解体
間仕切り装置の据付けなど、建築内装工事が完了したならば、防音間仕切りブースは用済みとなる為に、解体して搬出される。そして、次の工事現場で再利用される。
図1は間仕切り装置などの建築内装用の各部材を加工する為の防音間仕切りブースの外観を示す本発明の具体例である。ここで、建築内装とは間仕切り装置も含めた概念であり、主として建物の壁、天井、床を対象とするが、その形態及び構造を限定するものではない。又、間仕切り装置の場合にはローパーティション、トイレブース、移動間仕切りも広義の間仕切り装置として対象とする。
ところで、本発明の防音間仕切りブースは複数枚の間仕切り吸音パネル1,1・・が組み立てられた構造と成っており、そして、少なくとも側壁部の一箇所には出入口用のドア2が取付けられている。天井も間仕切り吸音パネル1,1・・が配置された構造である。又、側壁部には窓3が設けられ、外からの明かりを取り入れることが出来る。そして、必要に応じて、ドア2にも窓3を設けることが出来る。
本発明では、この防音間仕切りブース内で建物の壁や天井などの下地となる軽量鉄骨、間仕切り装置の床レール及び天井レール、又その他の部材を所定の長さに切断する。この防音間仕切りブースは外へ騒音が漏れにくいように、間仕切り吸音パネル1,1・・は、内部で発生した騒音を吸収することが出来る機能を備えている。部材を切断する際に発生する騒音は約100dBであるが、該間仕切り吸音パネル1,1・・に吸収されて、外へ漏れる音は小さくなる。勿論、騒音の漏れ防止だけでなく、チリやホコリが防音間仕切りボックスの外へ飛散することもない。
図2は上記防音間仕切りブースの横断面の一部を、図3は縦断面の一部を夫々表している。各間仕切り吸音パネル1,1・・の間にはポール4,4・・が介在して互いに連結して側壁部を構成している。ここで、上記間仕切り吸音パネル1,1・・の連結構造は同図に示す場合に限らず、他の方向にて連結することもある。そして、間仕切り吸音パネル1は内表面材5aと外表面材5bの間に充填材としてハニカムコア6a,6b,6cを積層し、各ハニカムコア6a,6b,6cの間には薄いシート7a,7bが介在して挟み込んだ構造と成っている。そして、内表面材5aには多数の小さい穴が貫通して設けられている。又、シート7a,7bにも多数の小さな穴が設けられている。
そして、図3の縦断面図に示すように、間仕切り吸音パネル1はアジャスター8にて適当な高さに支持され、間仕切り吸音パネル1の下端部には巾木9,9がマグネット10,10・・を介して取付けられ、巾木9の上端にはシール11aが沿設してパネル面12に隙間がないように密着している。同じく下端にはシール11bが沿設して床面13に密着し、隙間14を塞いでいる。図4はドア2が取付けられている箇所の縦断面であり、該ドア2を閉めたときに隙間が生じないように気密材15を入口の周囲に取付けている。
ところで、本発明に係る小音施工が行われる防音間仕切りブースの側壁部及び天井部を構成している間仕切り吸音パネル1は、内部での作業に際して発生する騒音を吸音する機能を備えている。図5は間仕切り吸音パネル1の断面を示している具体例である。同図の5aは内表面材、5bは外表面材であって、内外表面材5a,5bの間には3枚のハニカムコア6a,6b,6cが積層されている。そして、各ハニカムコア6a,6bの間には薄いシート7aが介在し、同じくハニカムコア6b,6cの間にも薄いシート7bが介在している。ここで、上記薄いシート7a,7bとしては、例えばアルミ箔や樹脂フイルムが使用される。
上記ハニカムコア6a,6b,6cとは一定厚さの紙製又は金属製や樹脂製の構造体であり、複数の小さな仕切られた空間16a,16a・・・、16b,16b・・・、16c、16c・・・を形成している。そして、この空間16aは隣の空間16aと側壁17aにて仕切られているだけで、両面側は開口した貫通穴と成っている。従って、ハニカムコア6a,6b間にシート7aを介在することで、この貫通穴は閉じられるが、該シート7aには小さい穴18,18・・が設けられている。本発明では充填材としての上記ハニカムコア6は広義に解釈し、側壁17にて仕切られる空間16を形成しているものであれば、充填材として使用することが出来る。空間16の形状は特に限定しない。
ところで、間仕切り吸音パネル1,1・・によって仕切られる防音ブース内で騒音が発生した場合、その音波は周囲に拡散し、その一部は間仕切り吸音パネル1,1・・に当る。そして、該間仕切り吸音パネル1に当った音波は同図に示すように、内表面材5aに形成している小さな穴19を通過してハニカムコア6aの空間16aに進入する。この空間16aは内表面材5aの小さい穴19とシート7aに設けている小さい穴18があるのみで、該空間16aに進入した音波はハニカムコア6aの側壁17aを振動させてエネルギーを消耗し、直ちに減衰する。
しかし、シート7aに設けた小さい穴18からは減衰しない一部の音波が通過し、積層されている隣のハニカムコア6bの空間16bへ進入する。そして、上記空間16aの場合と同じように、空間16bの側壁17bを振動させて減衰する。さらに、減衰しない音波はハニカムコア6cの空間16cへ進入する。ハニカムコア6cは外表面材5bにて閉じられている為に、防音ボックスの外へ漏れる音は小さくなる。
このように、本発明の防音ブースは間仕切り吸音パネル1,1・・にて構成され、この間仕切り吸音パネル1に当った音波は穴19,19・・・から内部のハニカムコア6a,6b,6cの仕切り空間16a,16b,16cに進入して減衰することが出来る。そして、外側に貼着している外表面材5bは穴19,19・・を設けていない遮音領域と成っているために、防音ブース外へ漏れる音は小さくなる。
このように、本発明では簡単に組み立てることが出来る防音間仕切りブースを現場に据付け、この防音間仕切りブース内で間仕切り装置の各部材や建築内装用部材を加工する。例えば、間仕切りパネル、床レール、天井レール、スタッド、さらには建物の壁や天井を構成する石こうボード、そして石こうボードを取付ける為の下地材となる軽量鉄骨を所定の寸法に切断しなければならない。又、必要な箇所に穴及びネジ穴、更には溝などの加工を行うことが必要である。
ここで、最も大きな騒音を発生する加工が切断加工であり、約100dBの大きさとなる。これは電車が通過する際のガード下の騒音に匹敵し、この騒音が周囲に拡散するならば、建物の同一階及び上下階に迷惑をかけることになる。
しかし、防音間仕切りブースを建物内部に据付けてその中で加工するならば、該防音間仕切りブースを通過して外へ漏れる騒音は小さくなり、約60dB程度に低下する。図6、図7はその場合の騒音の大きさを表している。
図6は同じ部屋で巾木を高速カッターで切断した場合の騒音である。
A:防音間仕切りブースなしの状態で、切断機から3mの位置での騒音は98dBとなる。
B:防音間仕切りブースを使用した場合で、切断機から3mの位置での騒音は64dBに低下する。
C:防音間仕切りブースを使用した場合で、切断機から10mの位置での騒音は60dBとなる。
図7は巾木を高速カッターで切断した場合で、切断機から5m離れた隣の部屋での騒音である。
A:防音間仕切りブースなしの状態では、82dBとなる。
B:防音間仕切りブースを使用した場合には58dBまで低下する。
防音間仕切りブースを使用するならば、一般には図7のBに示す状態であり、隣のオフィスでの騒音が58dB程度ならば、該騒音が気になることはない。
参考までに、色々な場所での騒音は次の通りである。
(1)40dB 閑静な住宅街、図書館
(2)50dB 静かな公園、静かな事務所
(3)60dB 静かな乗用車の車内、普通の会話
(4)70dB 掃除機の音、電車の車内
(5)80dB 交通量の多い道路、地下鉄の車内
(6)90dB 工場、大声、犬の鳴き声(正面5m)
(7)100dB 電車が通過する際のガード下
(8)110dB 自動車のクラクション(前方2m)
図8は防音間仕切りブースが設置される床面構造を示す具体例である。該防音間仕切りブースは側壁部及び天井部は吸音パネル1,1・・が使用されることで、内部で発生する騒音が吸収され、外へ漏れる音は小さくなる。しかし、この騒音が床面を伝って外に漏れる場合がある。そこで、床面13に養生シート20を敷き、その上に防音パネル21(例えば、木質の多孔パネル)を敷いた状態で防音間仕切りブースを据付けることがある。そして、防音パネル21の上には上記養生シート20を敷いている。ここで、該養生シート20及び防音パネル21は市販品を使用する。
ところで、該防音間仕切りブースは側壁部及び天井部に吸音パネル1,1・・・が使用され、全てのパネルを吸音パネル1とする場合が一般的であるが、必要に応じて一部のパネルを一般の間仕切りパネルを使用することもある。そして、上記側壁部に設ける窓3を構成する窓ガラスは、防音効果のある厚い(10mm程度)アクリルガラスが使用される。さらに、各吸音パネル1,1・・間に形成される目地を塞ぐ為に、マグネットテープを目地に沿って貼着することもある。
防音間仕切りブースの外観。 防音間仕切りブースの一部横断面図。 防音間仕切りブースの一部縦断面図。 ドアが取付けられている箇所の縦断面図。 間仕切り吸音パネルの断面図。 同室内での騒音状態。 隣室での騒音状態。 床面構造の具体例。 一般的な間仕切り装置。
符号の説明
1 間仕切り吸音パネル
2 ドア
3 窓
4 ポール
5 表面材
6 ハニカムコア
7 シート
8 アジャスター
9 巾木
10 マグネット
11 シール
12 パネル面
13 床面
14 隙間
15 気密材
16 空間
17 側壁
18 穴
19 穴
20 養生シート
21 防音パネル

Claims (3)

  1. 間仕切り装置の据付け工事等の建築内装工事を行うに際して、必要に応じて顧客に小音施工の提案をし、了解を得られた場合には施工業者へその旨を通知し、建物の壁、天井、床を構成する各部材、又間仕切り装置を構成する間仕切りパネル、床レール、天井レール・・などの各部材を現場へ搬入すると共に、防音間仕切りブースを構成する各部材も現場へ搬入し、該現場の適当な場所に防音間仕切りブースを組み立て、そして上記防音間仕切りブース内で上記建物の壁、天井、床、又は間仕切り装置の各部材を所定の寸法に切断などの加工を施し、加工した各部材を小音工具を用いて組み立て、上記防音間仕切りブースの側壁部及び天井部を構成する間仕切り吸音パネルは、充填材の両面に表面材を貼着した構造とし、内表面材のほぼ全域に複数の小さい穴を貫通し、そして上記充填材は複数の空間に仕切った一定厚さのハニカムコアを複数枚積層した構造とし、ハニカムコアの間には複数の小さい穴を設けた薄いシートを介在し、一方、外表面材には穴を設けないで全域遮音領域としたことを特徴とする建築内装工事の小音施工サービス。
  2. 間仕切り装置の据付け工事等の建築内装工事を行うに際して、必要に応じて顧客に小音施工の提案をし、了解を得られた場合には施工業者へその旨を通知し、建物の壁、天井、床を構成する各部材、又間仕切り装置を構成する間仕切りパネル、床レール、天井レール・・などの各部材を現場へ搬入すると共に、防音間仕切りブースを構成する各部材も現場へ搬入し、該現場の適当な場所に防音間仕切りブースを組み立て、そして上記防音間仕切りブース内で上記建物の壁、天井、床、又は間仕切り装置の各部材を所定の寸法に切断などの加工を施し、加工した各部材を小音工具を用いて組み立て、上記防音間仕切りブースは、複数枚の間仕切り吸音パネルをポールを介して連結することで側壁部を構成し、又天井部も間仕切り吸音パネルを連結した構造とし、そして側壁部には入口の周囲に気密材を設けてドアを取付け、上記間仕切り吸音パネルは充填材の両面に表面材を貼着した構造とし、内表面材のほぼ全域に複数の小さい穴を貫通し、そして上記充填材は複数の空間に仕切った一定厚さのハニカムコアを複数枚積層した構造とし、ハニカムコアの間には複数の小さい穴を設けた薄いシートを介在し、一方、外表面材には穴を設けないで全域遮音領域としたことを特徴とする建築内装工事の小音施工サービス。
  3. 側壁部の下端部には巾木を取着し、そして該巾木の上端にはパネル面に密着して隙間を塞ぐシールを沿設し、同じく巾木の下端には床面に密着して隙間を塞ぐシールを沿設した請求項1、又は請求項2記載の建築内装工事の小音施工サービス。
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