JP2010100182A - 列車制御システム、車上設備、および地上設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、列車内乗客数を正確に推定することによって適切な列車制御を行うことが可能な列車制御システムを提供することを目的としている。
【解決手段】本発明による列車制御システムは、列車の駅発車時刻を制御する列車制御システムであって、制御対象である列車(以下、制御対象列車101a)が停車中の駅(以下、当駅)にて制御対象列車101aの車重を測定することにより、制御対象列車101aの乗客量と当駅での乗客増減量とを推定する手段と、当駅より1つ手前の駅である手前駅での制御対象列車101aの後続列車の乗客量と、当駅での制御対象列車101aの先行列車の乗客増減量とに基づいた所定の扉開時間計算方法を用いて、制御対象列車101aの乗客量と後続列車の乗客量とを均等化するように、制御対象列車101aの当駅での扉開時間を計算し出力する手段とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗客量推定による列車制御システムに関し、特に鉄道混雑時に特定の列車への乗客の集中を防ぐ列車制御システム、車上設備、および地上設備に関する。
従来の列車制御システムでは、単位時間当たりの乗客数を出発駅と目的駅との組み合わせごとに分類した発着駅別乗客数データを用いて各列車内乗客数と駅乗客数とを推定し、推定結果に基づいて各列車に対する運転指示を判断することによって運転整理を行っていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−143088号公報(第4頁、第6頁)
特許文献1に記載の列車制御システムでは、予め作成された運行計画データに含まれる発着駅別乗客数データと、列車の発着実績とに基づいて列車内乗客数を推定している。しかし、発着駅別乗客数データを作成するためには、各駅から乗車した乗客がどの駅で降車したのかを予め実測する必要があり、作成に非常な手間と経費が必要になるという問題があった。
また、発着駅別乗客数は、日々の天気や路線周辺におけるイベントなどによって変化する。従って、列車内乗客数の推定結果と実際の列車内乗客数との間で誤差が生じるため、適切な列車制御ができないという問題があった。
本発明は、これらの問題を解決するためになされたもので、列車内乗客数を正確に推定することによって適切な列車制御を行うことが可能な列車制御システムを提供することを目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明による列車制御システムは、列車の駅発車時刻を制御する列車制御システムであって、制御対象である列車(以下、制御対象列車)が停車中の駅(以下、当駅)にて制御対象列車の車重を測定することにより、制御対象列車の乗客量と当駅での乗客増減量とを推定する手段と、当駅より1つ手前の駅である手前駅での制御対象列車の後続列車の乗客量と、当駅での制御対象列車の先行列車の乗客増減量とに基づいた所定の扉開時間計算方法を用いて、制御対象列車の乗客量と後続列車の乗客量とを均等化するように、制御対象列車の当駅での扉開時間を計算し出力する手段とを備えることを特徴とする。
本発明によると、制御対象である列車(以下、制御対象列車)が停車中の駅(以下、当駅)にて制御対象列車の車重を測定することにより、制御対象列車の乗客量と当駅での乗客増減量とを推定する手段と、当駅より1つ手前の駅である手前駅での制御対象列車の後続列車の乗客量と、当駅での制御対象列車の先行列車の乗客増減量とに基づいた所定の扉開時間計算方法を用いて、制御対象列車の乗客量と後続列車の乗客量とを均等化するように、制御対象列車の当駅での扉開時間を計算し出力する手段とを備えるため、列車内乗客数を正確に推定することによって適切な列車制御を行うことが可能である。
本発明の実施形態について、図面を用いて以下に説明する。
なお、本文中において、制御対象列車が現在停車している駅をS1駅(当駅)、列車進行方向に対してS1駅より1つ手前の駅をS0駅(手前駅)、列車進行方向に対してS1駅より1つ先の駅をS2駅(次駅)とする。
〈実施形態1〉
図1は、本発明の実施形態1による列車制御システムのブロック図である。図1に示すように、制御対象列車1aに設置された車上設備101および地上に設置された地上設備102は、車上設備101に設置された地車間データ伝送車上装置103と、駅設備112に設置された地車間データ伝送地上装置104とによって、列車が駅に停車したときに互いにデータの送受信が可能となっている。また、本実施形態による列車制御システムは、後続列車の当駅着時刻を予測し、制御対象列車101aの当駅での停車時間が後続列車の当駅到着に支障しない時間とすることを特徴としている。
本実施形態では、列車の駅発車時刻を制御する列車制御システムであって、制御対象である列車(以下、制御対象列車101a)が停車中の駅(以下、当駅(S1駅))にて制御対象列車101aの車重を測定することにより、制御対象列車101aの乗客量と当駅での乗客増減量とを推定する手段と、当駅より1つ手前の駅である手前駅(S0駅)での制御対象列車101aの後続列車の乗客量と、当駅での制御対象列車101aの先行列車の乗客増減量とに基づいた所定の扉開時間計算方法を用いて、制御対象列車101aの乗客量と後続列車の乗客量とを均等化するように、制御対象列車101aの当駅での扉開時間を計算し出力する手段とを備えることを特徴としており、列車の駅発車時刻を制御する列車制御システムにおいて、車上設備101は、列車(制御対象列車101a)の車重を測定する車重測定装置105と、制御対象列車101aの扉開閉状態を検知する扉開閉検知装置107と、制御対象列車101aの扉開閉動作を制御する扉開閉制御装置106と、地上設備102と情報の送受信を行う地車間データ伝送車上装置103とを備えている。なお、列車内乗客推定装置108は、乗客推定量を記録する乗客推定量記憶データ117を保持するメモリーを有している。
また、車上設備101は、列車の駅発車時刻を制御する列車制御システムに用いられ、制御対象列車101aの車重を測定する車重測定装置105と、車重を用いて制御対象列車101aの乗客量を推定する列車内乗客推定装置108と、制御対象列車101aから少なくとも車重測定装置105によって得られた観測値または列車内乗客推定装置108によって推定された乗客量を送信し、地上設備102と情報の送受信を行う地車間データ伝送車上装置103と、制御対象列車101aが停車中の当駅での制御対象列車101aの先行列車の乗客増減量と、地車間データ伝送車上装置103にて受信した当駅より1つ手前の駅である手前駅での制御対象列車101aの後続列車の乗客量とを用いて、当駅での制御対象列車101aの扉開時間を計算する駅発車時刻調整装置109と、扉開閉検知装置107が検知する扉開閉状態に基づいて扉の開閉時間を計測する扉開閉時間計測装置110と、制御対象列車101aが当駅より1つ先の駅である次駅に到着する時刻を予測する次駅着時刻予測装置111をさらに備え、車上設備101は、次駅着時刻予測装置111にて予測した予測次駅着時刻を地車間データ伝送車上装置103を介して地上設備102に送信するとともに、後続列車の当駅への予測到着時刻を地車間データ伝送車上装置103を介して受信している。
列車内乗客推定装置108は、扉開閉検知装置107から入力された扉開閉状態と、車重測定装置105から入力された車重とを用いて、S1駅において制御対象列車101aの出発前に扉が閉じた時点での車内客推定量(S1駅車内客推定量)、前停車駅(S0駅)での車内客推定量(S0駅車内客推定量)からの車内客増減量(S1駅車内客増減量)を計算する。
次駅着時刻予測装置111は、扉開閉時間計測装置110から入力されるS1駅扉開時刻から制御対象列車101aが出発したとして、これに少なくとも駅間および列車の進行方向ごとに準備される制御対象列車101aの扉が閉じてから次駅に到着するまでの駅間における走行時間を記録した駅間走行時間データの値を加算し、S2駅への予測上の到着時刻である予測S2駅着時刻を計算する。
列車内乗客推定装置108から出力されたS1駅車内客推定量およびS1駅車内客増減量、扉開閉時間計測装置110から出力されたS1駅扉開閉時刻、次駅着時刻予測装置111から出力された予測S2駅着時刻の各々は、地車間データ伝送車上装置103を介して地車間データ伝送地上装置104に送信される。一方、地車間データ伝送車上装置103は、地車間データ伝送地上装置104から、S1駅に制御対象列車101aの前に停車していた先行列車の扉開閉時刻である先行列車S1駅扉開閉時刻および先行列車のS1駅における車内客増減量である先行列車S1駅車内客増減量、S0駅を出発した後続列車がS1駅に到着する予測時刻である予測S1駅着時刻(後続列車予測S1駅着時刻)および後続列車のS0駅出発時の車内客推定量(後続列車S0駅車内客推定量)を受信し、駅発車時刻調整装置109に入力する。
駅発車時刻調整装置109は、上記の入力の他に、列車内乗客推定装置108の乗客推定量記憶データ117に記憶されているS0駅における車内客推定量(S0駅車内客推定量)と、S1駅扉開時刻が入力される。駅発車時刻調整装置109では、これらの入力に基づいて、後続列車と制御対象列車101aとの列車内乗客数が均等化するように制御対象列車101aの出発時刻を計算し、出発時刻になると扉開閉制御装置106に対して扉閉制御を入力する。なお、図示していない扉開閉制御装置106に対する扉開閉制御入力装置は、列車の駅到着を自動的に検知することによって入力する制御装置、運転台や車掌室に設置された扉開閉釦によって制御する装置などがある。
駅発車時刻調整装置109からの扉閉制御に基づいて扉開閉制御装置106によって扉が閉じられると、扉開閉検知装置107によって扉が閉じたことが検知されて扉開閉時間計測装置110に入力される。この入力によって扉開閉時間計測装置110にてS1駅扉閉時刻が決定し、S1駅扉開閉時刻を次駅着時刻予測装置111に入力することによって予測S2駅着時刻が計算される。
また、扉開閉検知装置107が扉が閉じたことを検知すると、その旨が列車内乗客推定装置108に入力される。列車内乗客推定装置108では、S1駅にて制御対象列車101aが出発する前に扉が閉じた時点における車内客推定量(S1駅車内客推定量)と、前停車駅(S0駅)における車内客推定量からの車内客増減量(S1駅車内客増減量)とを計算する。計算によって求められたS1駅車内客推定量およびS1駅車内客増減量は、制御対象列車101aの扉が閉まってから駅を出発するまでの間に地車間データ伝送車上装置103を介して地車間データ伝送地上装置104に送信される。
地上設備102は、駅(S1駅)に設置される駅設備112と隣接する駅(S0駅、S2駅)間においてデータ伝送を行うために、S0駅とS1駅との間に駅間データ伝送装置113を、S1駅とS2駅との間に駅間データ伝送装置114を設置している。
地上設備102は、列車の駅発車時刻を制御する列車制御システムに用いられ、少なくとも車上設備101に備えられた制御対象である制御対象列車101aの車重を測定する車重測定装置105によって得られた観測値または観測値を用いて導出された値を含む情報を受信し、車上設備101と情報の送受信を行う地車間データ伝送地上装置104と、車上設備101から伝送された情報を記録する駅列車実績管理装置115とを備え、駅列車実績管理装置115に記録された情報を駅間で伝送する駅間伝送データ装置113、114によって、少なくとも、制御対象列車101aが停車中の当駅での制御対象列車101aの乗客量を当駅より1つ先の駅である次駅に送信し、また、当駅より1つ手前の駅である手前駅での制御対象列車101aの後続列車の乗客量を当駅で受信し、地車間データ伝送地上装置104により、少なくとも、手前駅での後続列車の乗客量と当駅での制御対象列車101aの先行列車の乗客増減量とを制御対象列車101aの車上設備101に送信している。
地車間データ伝送地上装置104は、現在駅(S1駅)に停車中の制御対象列車101aから地車間データ伝送車上装置103を介して、S1駅車内客推定量、S1駅車内客増減量、S1駅扉開閉時刻、およびS2駅への予測到着時刻である予測S2駅着時刻を受信する。S1駅扉開閉時刻およびS1駅車内客増減量は、駅列車実績管理装置115によって駅列車実績データ116として記憶され、S1駅に到着する後続列車に対して、先行列車S1駅扉開閉時刻および先行列車S1駅車内客増減量として送信される。また、予測S2駅着時刻およびS1駅車内客推定量は、駅間データ伝送装置114を介してS2駅の駅設備に送信され、S2駅の駅設備はS2駅に到着する先行列車に対して、後続列車S1駅車内客推定量および後続列車予測S2駅着時刻として送信する。駅列車実績管理装置115は、S0駅から駅間データ伝送装置113を介して後続列車予測S1駅着時刻および後続列車S0駅車内客推定量を受信し、制御対象列車101aに送信する情報として駅列車実績データ116に記憶する。
図2は、本発明の実施形態1による列車内乗客推定装置108のフローチャートである。図2に示すように、まず、扉開閉検知装置107によって制御対象列車101aの扉の開状態を検知するまで待機する(ステップS209)。扉の開状態を検知すると、乗客推定量記憶データ117からS0駅車内客推定量を読み込み、駅発車時刻調整装置109に入力する(ステップS210)。その後、扉開閉検知装置107によって制御対象列車101aの扉の閉状態を検知するため待機する(ステップS201)。扉の閉状態を検知すると、車重測定装置105にて検知した車重Mが列車内乗客推定装置108に入力される(ステップS202)。このとき、列車の扉が閉状態となるまで処理を待機するのは、乗客が乗降中では車両が揺れるため正確に車重を計測することが困難となるからである。従って、扉が閉状態となってから処理を行なうことによって、正確な車重で列車内乗客推定をすることができる。
次に、車重Mから予め記憶している列車の車体重量を引くことによって乗客量MPを算出する(ステップS203)。ステップS203にて求められた乗客量MPを、予め記憶している乗客の平均体重で割ることによってS1駅乗客推定量が算出される(ステップS204)。次に、乗客推定量記憶データ117からS0駅車内客推定量を読み込む(ステップS205)。S1駅車内客推定量からS0駅車内客推定量を引いた値をS1駅車内客増減量として算出する(ステップS206)。ステップS206にて算出されたS1駅車内客推定量は、乗客推定量記憶データ117に書き込まれる(ステップS207)。ステップS207にて算出されたS1駅車内客推定量は、S2駅にてS2駅車内客増減量を計算するために用いられる。S1駅車内客推定量およびS1駅車内客増減量は、地車間データ伝送車上装置103に出力される。
以上の処理を行なうことによって、従来のように予め作成された発着駅別乗客数データを使用することなく列車内の乗客数を推定することができ、また、列車の扉が閉じた時点における車重に基づいて車内乗客数を推定するため、精度の高い車内乗客数の推定結果を得ることができる。
図3は、本発明の実施形態1による駅発車時刻調整装置109のフローチャートである。本実施形態における駅発車時刻調整装置109では、扉開時間計算方法として、手前駅での後続列車の乗客量が手前駅での制御対象列車101aの乗客量よりも大きく、かつ、当駅での先行列車の乗客増減量が増加を示す正の値である場合に、当駅での制御対象列車101aの扉開時間を当駅での通常の停車時間における扉開時間よりも長くする方法を用いており、また、当駅での先行列車の乗客増減量および扉開時間によって求められる単位時間当たりの当駅での先行列車の乗客増減量と、手前駅での後続列車の乗客量と手前駅での制御対象列車101aの乗客量との差とを用いて、当駅での制御対象列車101aの扉開時間を当駅での通常の停車時間における扉開時間よりも長くすることを特徴としている。
まず、図3に示すように、扉開閉時間計測装置110からS1駅扉開時刻が入力されると処理を開始する(ステップS301)。
駅発車時刻調整装置109は、後続列車と制御対象列車101aとの列車内乗客数が均等化するように、制御対象列車101aの出発時刻を計算している。列車内乗客数の均等化処理は、先行列車の先行列車S1駅車内客増減量および先行列車S1駅扉開閉時刻に基づいて、S1駅における扉が開いている間の単位時間当たりの列車内の乗客増減量Δpを式1を用いて計算する(ステップS302)。
Δp=先行列車S1駅車内客増減量/(先行列車S1駅扉閉時刻
−先行列車S1駅扉開時刻) ・・・ (1)
単位時間当たりの列車内の乗客増減量は、時刻ごとに駅構内の待ち客状況や列車からの降車客状況によって変化するが、本実施形態の処理によれば、単位時間当たりの列車内の乗客増減量は、最も新しい乗客の乗降実績である先行列車の先行列車S1駅車内客増減量および先行列車S1駅扉開閉時刻に基づいて算出される。従って、駅構内の待ち客状態の監視装置や、改札口での客の通過状態の監視装置などの駅設備を設置する必要がなく、現在の単位時間当たりの列車内の乗客増減量として精度の高い値を得ることができる。
次に、ステップS302にて算出された乗客増減量Δpが既定の閾値ε1以上であるかどうかの判定を行う(ステップS303)。ステップS303において、Δpがε1以下である場合は、S1駅における乗客増減量による乗客数均等化は不効率であると判断して発車時刻調整を行わない(ステップS304)。一方、ステップS303において、制御対象列車101aの乗客が十分に増加すると判断された場合、すなわちΔpがε1よりも大きい場合は、制御対象列車101aと後続列車との列車内乗客数を均等化する必要がある。均等化するために、制御対象列車101aの扉開時間増分Δtを式2から算出する。
Δt=(後続列車S0駅車内客推定量−制御対象列車S0駅車内客推定量)
/Δp ・・・ (2)
このとき、各列車がS1駅で停車する通常の停車時間が列車ダイヤによって一定に定められている場合は、Δtは制御対象列車101aの列車ダイヤよりも長く停車させる時間(発車調整時間)となる。
Δpがε1よりも大きい場合は、後続列車S0駅車内客推定量と制御対象列車S0駅車内客推定量との差(後続列車S0駅車内客推定量−制御対象列車S0駅車内客推定量)が、既定の閾値ε2以上であるかどうかの判定を行う(ステップS305)。
ステップS305において、閾値ε2以下の場合は、制御対象列車101aと後続列車との間で列車内乗客数の均等化処理は不要であると判断して発車時刻調整を行わない(ステップS304)。一方、閾値ε2以上の場合は、式2に基づいて発車調整時間Δtを計算する(ステップS306)。その後、現在時刻に対して以下に示す式3の不等式が成立するかどうかを判定し(ステップS307)、成立すれば扉閉制御を行う(ステップS308)。
現在時刻≧扉開時刻+S1駅での通常の停車時間+Δt ・・・ (3)
ステップS307において、式3が成立しない場合は、制御対象列車101aの出発時刻を列車ダイヤより遅らせることによって後続列車のS1駅への到着時刻に影響がないのかどうかを式4に従って判定する(ステップS309)。
現在時刻≧後続列車予測S1駅着時刻−S1駅での列車到着時隔 ・・・(4)
ここで、S1駅での列車到着時隔とは、出発列車の影響を受けることなく次の列車が駅に到着できる最小時間間隔であり、予め線路の線形や列車の性能などから計算されている。
ステップS309において、式4が成立した後も制御対象列車101aをS1駅に停車させ続けると、後続列車がS1駅に到着することができずに遅延させることになる。従って、式4が成立したら直ちに扉閉制御を行い(ステップS308)、S1駅に停車中の制御対象列車101aの出発準備を行う。
以上の処理を行なうことによって、後続列車の予測S1駅着時刻に基づいて、発車調整時間Δtの時間だけ待つことなく扉を閉じて発車させることができるため、後続列車のS1駅到着に影響を与えることはない。また、後続列車のS1駅到着時刻に遅延が生じると予測される場合には、発車調整時間Δtまで扉閉制御をしないため制御対象列車101aに十分に乗客を乗せることができる。
なお、式(1)において、先行列車S1駅扉開閉時刻を用いたが、扉開閉時刻を予め定めた一定時間として、扉開閉時間計測装置を用いない構成としてもよい。
また、扉開時間増分Δtは、後続列車S0駅車内客推定量と制御対象列車S0駅車内客推定量との差によって定まる時間増分を予めテーブルとして作成し、これを用いてもよい。
図4は、本発明の実施形態1による扉開閉時間計測装置110のフローチャートである。図4に示すように、まず、扉開閉検知装置107から現在の扉開閉状態を入力する(ステップS401)。ステップS401にて入力された扉開閉状態が、前回の入力状態と異なるかどうかを判定する(ステップS402)。判定の結果、前回の状態と異なる場合は、扉開閉状態が開状態かどうかを判定する(ステップS403)。開状態の場合は、現在時刻を扉開時刻とし(ステップS404)、駅発車時刻調整装置109へ入力する(ステップS405)。一方、ステップS403において閉状態であると判定された場合は、現在時刻を扉閉時刻とし(ステップS406)、次駅着時刻予測装置111へ入力する(ステップS407)とともに、扉開閉時刻を地車間データ伝送車上装置103へ入力する(ステップS408)。
図5は、本発明の実施形態1による次駅着時刻予測装置111のフローチャートである。図5に示すように、扉開閉時間計測装置110からS1駅扉閉時刻が入力されると(ステップS501)、駅間走行時間データ119からS1駅からS2駅までに要する駅間走行時間を取得する(ステップS502)。ステップS502にて駅間走行時間を取得後、以下の式5に基づいて予測S2駅着時刻を計算する(ステップS503)。
予測S2駅着時刻=S1駅扉閉時刻入力+S1駅からS2駅への駅間走行時間 ・・・(5)
ステップS503にて算出した予測S2駅着時刻は、地車間データ伝送車上装置103に入力される(ステップS504)。
図6は、本発明の実施形態1による地車間データ伝送車上装置103と地車間データ伝送地上装置104との間におけるフローチャートである。図6において、奇数番号を付したステップは地車間データ伝送車上装置103での処理を示し、偶数番号を付したステップは地車間データ伝送地上装置104での処理を示す。
図6に示すように、地車間データ伝送車上装置103は、制御対象列車101aがS1駅に停車すると(ステップS601)、制御対象列車101aの列車番号を地上間データ伝送地上装置104に送信する(ステップS603)。ここで、列車番号とは、列車を一意に特定する番号のことである。一方、地車間データ伝送地上装置104では、地車間データ伝送車上装置103から列車番号が送信されるまで待機する(ステップS602)。列車番号を受信すると、受信した列車番号をキーとして、駅列車実績管理装置115から先行列車S1駅扉開閉時刻、先行列車S1駅車内客増減量、後続列車予測S1駅着時刻、後続列車S0駅車内客推定量を読み出す(ステップS604)。ステップS604にて読み出された情報は、読み出し結果として地車間データ伝送車上装置103に送信される(ステップS606)。読み出し結果を受信した地車間データ伝送車上装置103は(ステップS605)、駅発車時刻調整装置109に入力する(ステップS607)。その後、扉が閉状態となれば(ステップS609)、制御対象列車101aのS1駅車内客推定量、S1駅車内客増減量、S1駅扉開閉時刻、予測S2駅着時刻を地車間データ伝送地上装置104に送信する(ステップS611)。地車間データ伝送地上装置104は、ステップS611にて送信された情報を受信し(ステップS608)、受信結果を列車番号をキーとして駅列車実績管理装置115に入力する(ステップS611)。
図7は、本発明の実施形態1による駅列車実績管理装置115のフローチャートである。図7に示すように、地車間データ伝送車上装置104から読み出し要求があるのかどうかを判定する(ステップS701)。読み出し要求があった場合は、制御対象列車101aの列車番号をキーに、駅列車ダイヤ118から先行列車および後続列車の列車番号を検索する(ステップS702)。次に、検索した先行列車および後続列車の各々から、先行列車S1駅扉開閉時刻、先行列車S1駅車内客増減量、後続列車予測S1駅着時刻、後続列車S0駅車内客推定量を駅列車実績データ116から読み出す(ステップS703)。読み出した結果は、地車間データ伝送地上装置104に出力される(ステップS704)。
次に、地車間データ伝送地上装置104からの書き込み要求があるのかどうかの判定を行う(ステップS705)。書き込み要求がある場合は、制御対象列車101aの列車番号をキーとして、制御対象列車101aのS1駅車内客推定量、S1駅車内客増減量、S1駅扉開閉時刻、予測S2駅着時刻の各々を駅列車実績データ116に記録する(ステップS706)。そして、制御対象列車101aのS1駅車内客推定量および予測S2駅着時刻を、S1駅とS2駅との間に設置されている駅間データ伝送装置114に入力する(ステップS707)。
その後、S0駅とS1駅との間に設置されている駅間データ伝送装置113から、後続列車予測S1駅着時刻および後続列車S0駅車内客推定量の入力があるのかどうかの判定を行う(ステップS708)。駅間データ伝送装置113からの入力があると判定されると、後続列車の列車番号をキーとして、駅列車実績データ116に記録する(ステップS709)。
図8は、本発明の実施形態1による駅列車実績データ116の一例を示す図である。図8に示すように、列車番号801は、データの検索または記録時のキーとして用いられている。駅列車実績管理装置115での処理(図7、ステップS709)において、キーとなる列車番号が駅列車実績データ116にないときには、該当列車番号に対応する新たなレコードが作成される。S0駅車内客推定量802および予測S1駅着時刻803は、該当列車がS0駅停車時に駅間データ伝送装置113から入力される値である。S1駅車内客推定量804、S1駅扉開時刻805、S1駅扉閉時刻806、S1駅車内客増減量807、予測S2駅着時刻808は、該当列車がS1駅停車時に地車間データ伝送地上装置104から入力される値である。
以上のことから、車重測定装置105を列車に設置することにより、従来のように予め作成された発着駅別乗客数データや列車の着発実績によらずに列車内の乗客推定ができる。従って、列車内の乗客推定値と実際の列車内の乗客数との誤差を小さくできるため適切な列車制御が可能となる。
〈実施形態2〉
図9は、本発明の実施形態2による列車制御システムのブロック図である。本実施形態2は、図9に示すように、車上設備901は、列車の駅発車時刻を制御する列車制御システムに用いられ、制御対象である制御対象列車901aの車重を測定する車重測定装置905と、地上設備902との間で情報の送受信を行う地車間データ伝送車上装置903とを備え、地車間データ伝送車上装置903により、制御対象列車901aから少なくとも車重測定装置905によって得られた観測値を送信し、地車間データ伝送車上装置903にて地上設備902から制御対象列車901aの扉閉制御の情報を受信することを特徴としている。
地上設備902は、列車の駅発車時刻を制御する列車制御システムに用いられ、少なくとも車上設備901に備えられた制御対象である制御対象列車901aの車重を測定する車重測定装置905によって得られた観測値または観測値を用いて導出された値を含む情報を受信し、車上設備901と情報の送受信を行う地車間データ伝送地上装置904と、受信した情報から制御対象列車901aの乗客量を推定する列車内乗客推定装置908と、車上設備901から伝送された情報および乗客量を記録する駅列車実績管理装置915と、少なくとも制御対象列車901aが停車中の当駅での制御対象列車901aの乗客量を当駅より1つ先の駅である次駅に送信し、また、当駅より1つ手前の駅である手前駅での制御対象列車901aの後続列車の乗客量を当駅で受信し、駅列車実績管理装置915に記録された情報を駅間で伝送する駅間伝送データ装置913、914と、少なくとも手前駅での後続列車の乗客量と、当駅での制御対象列車901aの先行列車の乗客増減量とを用いて制御対象列車901aの扉開時間を計算する駅発車時刻調整装置909とを備え、地車間データ伝送地上装置904にて車上設備901へ制御対象列車901aの扉閉制御の情報を送信することを特徴としている。
また、地上設備902は、制御対象列車901aが当駅より1つ先の駅である次駅に到着する時刻を予測する次駅着時刻予測装置911をさらに備え、地上設備902は、次駅着時刻予測装置911にて予測した予測次駅着時刻を駅間データ伝送装置914を介して次駅に送信するとともに、後続列車の当駅への予測到着時刻を駅間データ伝送装置913を介して受信し、地車間データ伝送地上装置904を介して扉閉制御の情報を車上設備に送信することを特徴としている。
扉開閉検知装置907および車重測定装置905は、検知結果を地車間データ伝送車上装置903に入力する。扉開閉制御装置906は、地車間データ伝送車上装置903から扉閉制御命令が入力される。地車間データ伝送車上装置903は、地車間データ伝送地上装置904に対して扉開閉状態および車重を送信する。一方、地車間データ伝送地上装置904からは扉閉制御命令を受信し、受信した扉閉制御命令を扉開閉制御装置906に入力する。
地車間データ伝送地上装置904は、受信した扉開閉状態を扉開閉時間計測装置910に入力し、受信した車重を列車内乗客推定装置908に入力する。扉開閉時間計測装置910は、扉開閉状態の入力が地車間データ伝送地上装置904からである以外は実施形態1と同様である。
列車内乗客推定装置908は、乗客推定量を記録する乗客推定量記憶データを持たず、制御対象列車901のS0駅車内客推定量は、駅列車実績データ916の情報を駅列車実績管理装置915から入力される。また、S1駅車内客推定量およびS1駅車内客増減量は、駅列車実績管理装置915に入力される。次駅着時刻予測装置911は、予測S2駅着時刻を駅列車実績管理装置915へ入力する以外は実施形態1と同様である。
駅発車時刻調整装置909には、S0駅車内客推定量、先行列車S1駅扉開閉時刻、先行列車S1駅車内客増減量、後続列車予測S1駅着時刻、後続列車S0駅車内客推定量を、駅列車実績データ916の情報として駅列車実績管理装置915から入力される。また、駅発車時刻調整装置909は、扉閉制御命令を地車間データ伝送地上装置904に出力する。
以上のことから、各列車の車上設備が簡略化されるため、列車制御システム全体の経費が安くなる。
〈実施形態3〉
図10は、本発明の実施形態3による列車制御システムの構成図である。本実施形態3は、地上設備が無線通信が可能な特定の一箇所の中央装置1001であることを特徴としている。実施形態3における車上設備は、実施形態1または実施形態2に記載の車上設備のいずれかであるものとする。
実施形態1および実施形態2では、地上設備として各駅に駅設備を設置していた。しかし、本実施形態3では、各車上設備には車上無線装置が設けられており、車上無線装置と中央装置1001に設置された地上無線装置とが無線通信を行う。
以上のことから、地上設備が中央に集約されるため、メンテナンスが容易となる。また、地上装置の数を減らすことができるため、経費が安くなる。
〈実施形態4〉
図11は、本発明の実施形態4による列車制御システムの構成図である。本実施形態4では、車上設備1101に、列車の加速性能、減速性能などの情報を記録した車両性能データ(車両性能データ記録部)1120と、列車が走行する路線の制限速度、勾配、曲線、トンネルなどの情報を記録した路線データ(路線データ記録部)1103と、列車の現在位置および速度を検知する現在列車走行状態検知装置1105とを備え、実施形態1および実施形態2における次駅着時刻予測装置が、駅と駅との間において、現在の列車走行状態から次駅に到着する時刻を、車両性能データ1102、路線データ1103、および現在列車走行状態検知装置1105から算出する列車走行予測型次駅着時刻予測装置1104であることを特徴とする。ここで、列車走行予測とは、複数の駅が設けられた線区を列車ダイヤに基づく進路設定と信号現示に従って列車が運行される鉄道で、各列車の最新の位置や速度から将来の列車の運行を予測する列車運行予測であり、公知例として例えば特許第3359440号公報がある。また、実施形態4における車上設備1101は、実施形態3に記載の車上設備に加えて車両性能データ1102、路線データ1103、列車走行予測型次着駅時刻予測装置1104、現在列車走行状態検知装置1105をさらに備えている。
S1駅とS2駅との間で走行中に計算した予測次駅着時刻は、車上無線装置によって地上無線装置1108を備える中央装置1107に送信され、中央装置1107からS2駅に停車中の列車1106に送信される。この予測次駅着時刻は、S2駅停車中の列車1106によって後続列車予測S2駅着時刻として用いられる。
以上のことから、駅と駅との間を走行中の列車の走行状態に応じて予測次駅着時刻を更新できるため、より正確な予測結果を得ることができる。従って、列車1106は、上記の実施形態1から実施形態3よりも、後続列車の走行に影響を与える恐れのすくない発車時刻調整が可能となる。
本発明の実施形態1による列車制御システムのブロック図である。 本発明の実施形態1による列車内乗客推定装置のフローチャートである。 本発明の実施形態1による駅発車時刻調整装置のフローチャートである。 本発明の実施形態1による扉開閉時間計測装置のフローチャートである。 本発明の実施形態1による次駅着時刻予測装置のフローチャートである。 本発明の実施形態1による地車間データ伝送車上装置と地車間データ伝送地上装置との間におけるフローチャートである。 本発明の実施形態1による駅列車実績管理装置のフローチャートである。 本発明の実施形態1による駅列車実績データの一例を示す図である。 本発明の実施形態2による列車制御システムのブロック図である。 本発明の実施形態3による列車制御システムの構成図である。 本発明の実施形態4による列車制御システムの構成図である。
符号の説明
101 車上設備、102 地上設備、103 地車間データ伝送車上装置、104 地車間データ伝送地上装置、105 車重測定装置、106 扉開閉制御装置、107 扉開閉検知装置、108 列車内乗客推定装置、109 駅発車時刻調整装置、110 扉開閉時間計測装置、111 次駅着時刻予測装置、112 駅設備、113 駅間データ伝送装置、114 駅間データ伝送装置、115 駅列車実績管理装置、116 駅列車実績データ、117 乗客推定量記憶データ、118 駅列車ダイヤ、119 駅間走行時間データ、901 車上設備、902 地上設備、903 地車間データ伝送車上装置、904 地車間データ伝送地上装置、905 車重測定装置、906 扉開閉制御装置、907 扉開閉検知装置、908 列車内乗客推定装置、909 駅発車時刻調整装置、910 扉開閉時間計測装置、911 次駅着時刻予測装置、912 駅設備、913 駅間データ伝送装置、914 駅間データ伝送装置、915 駅列車実績管理装置、916 駅列車実績データ、917 駅間走行時間データ、918 駅列車ダイヤ、1001 地上無線装置、1002 地上無線装置、1003 中央装置、1004 地上無線装置、1101 車上設備、1102 車両性能データ、1103 路線データ、1104 列車走行予測型次駅着時刻予測装置、1105 現在列車走行状態検知装置、1106 列車、1107 中央装置、1108 地上無線装置。

Claims (11)

  1. 列車の駅発車時刻を制御する列車制御システムであって、
    制御対象である前記列車(以下、制御対象列車)が停車中の駅(以下、当駅)にて前記制御対象列車の車重を測定することにより、前記制御対象列車の乗客量と前記当駅での乗客増減量とを推定する手段と、
    前記当駅より1つ手前の駅である手前駅での前記制御対象列車の後続列車の乗客量と、前記当駅での前記制御対象列車の先行列車の乗客増減量とに基づいた所定の扉開時間計算方法を用いて、前記制御対象列車の乗客量と前記後続列車の乗客量とを均等化するように、前記制御対象列車の前記当駅での扉開時間を計算し出力する手段と、
    を備えることを特徴とする、列車制御システム。
  2. 請求項1に記載の列車制御システムであって、
    前記扉開時間計算方法は、
    前記手前駅での前記後続列車の乗客量が前記手前駅での前記制御対象列車の乗客量よりも大きく、かつ、前記当駅での前記先行列車の乗客増減量が増加を示す正の値である場合に、前記当駅での前記制御対象列車の前記扉開時間を前記当駅での通常の停車時間における前記扉開時間よりも長くする方法であることを特徴とする、列車制御システム。
  3. 請求項1に記載の列車制御システムであって、
    前記扉開時間計算方法は、
    前記当駅での前記先行列車の乗客増減量および扉開時間によって求められる単位時間当たりの前記当駅での前記先行列車の乗客増減量と、前記手前駅での前記後続列車の乗客量と前記手前駅での前記制御対象列車の乗客量との差とを用いて、前記当駅での前記制御対象列車の前記扉開時間を前記当駅での通常の停車時間における前記扉開時間よりも長くすることを特徴とする、列車制御システム。
  4. 列車の駅発車時刻を制御する列車制御システムに用いられる車上設備であって、
    制御対象である前記列車(以下、制御対象列車)の車重を測定する車重測定装置と、
    前記車重を用いて前記制御対象列車の乗客量を推定する列車内乗客推定装置と、
    前記制御対象列車から少なくとも前記車重測定装置によって得られた観測値または前記列車内乗客推定装置によって推定された乗客量を送信し、地上設備と情報の送受信を行う地車間データ伝送車上装置と、
    前記制御対象列車が停車中の駅(以下、当駅)での前記制御対象列車の先行列車の乗客増減量と、前記地車間データ伝送車上装置にて受信した前記当駅より1つ手前の駅である手前駅での前記制御対象列車の後続列車の乗客量とを用いて、前記当駅での前記制御対象列車の扉開時間を計算する駅発車時刻調整装置と、
    を備えることを特徴とする、車上設備。
  5. 列車の駅発車時刻を制御する列車制御システムに用いられる地上設備であって、
    少なくとも車上設備に備えられた制御対象である前記列車(以下、制御対象列車)の車重を測定する車重測定装置によって得られた観測値または前記観測値を用いて導出された値を含む情報を受信し、前記車上設備と情報の送受信を行う地車間データ伝送地上装置と、
    前記車上設備から伝送された前記情報を記録する駅列車実績管理装置と、
    を備え、
    前記駅列車実績管理装置に記録された前記情報を駅間で伝送する駅間伝送データ装置によって、少なくとも、前記制御対象列車が停車中の駅(以下、当駅)での前記制御対象列車の乗客量を前記当駅より1つ先の駅である次駅に送信し、また、前記当駅より1つ手前の駅である手前駅での前記制御対象列車の後続列車の乗客量を前記当駅で受信し、前記地車間データ伝送地上装置により、少なくとも、前記手前駅での前記後続列車の乗客量と前記当駅での前記制御対象列車の先行列車の乗客増減量とを前記制御対象列車の前記車上設備に送信することを特徴とする、地上設備。
  6. 列車の駅発車時刻を制御する列車制御システムに用いられる車上設備であって、
    制御対象である前記列車(以下、制御対象列車)の車重を測定する車重測定装置と、
    地上設備との間で情報の送受信を行う地車間データ伝送車上装置と、
    を備え、
    前記地車間データ伝送車上装置により、前記制御対象列車から少なくとも前記車重測定装置によって得られた観測値を送信し、前記地車間データ伝送車上装置にて前記地上設備から前記制御対象列車の扉閉制御の情報を受信することを特徴とする、車上設備。
  7. 列車の駅発車時刻を制御する列車制御システムに用いられる地上設備であって、
    少なくとも車上設備に備えられた制御対象である前記列車(以下、制御対象列車)の車重を測定する車重測定装置によって得られた観測値または前記観測値を用いて導出された値を含む情報を受信し、前記車上設備と情報の送受信を行う地車間データ伝送地上装置と、
    受信した前記情報から前記制御対象列車の乗客量を推定する列車内乗客推定装置と、
    前記車上設備から伝送された前記情報および乗客量を記録する駅列車実績管理装置と、
    少なくとも前記制御対象列車が停車中の駅(以下、当駅)での前記制御対象列車の乗客量を前記当駅より1つ先の駅である次駅に送信し、また、前記当駅より1つ手前の駅である手前駅での前記制御対象列車の後続列車の乗客量を前記当駅で受信し、前記駅列車実績管理装置に記録された前記情報を駅間で伝送する駅間伝送データ装置と、
    少なくとも前記手前駅での前記後続列車の乗客量と、前記当駅での前記制御対象列車の先行列車の乗客増減量とを用いて前記制御対象列車の扉開時間を計算する駅発車時刻調整装置と、
    を備え、
    前記地車間データ伝送地上装置にて前記車上設備へ前記制御対象列車の扉閉制御の情報を送信することを特徴とする、地上設備。
  8. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の列車制御システムであって、
    前記当駅における前記制御対象列車の停車時間は、前記手前駅から受信した前記後続列車の前記当駅への予測到着時刻から、前記当駅から出発する前記制御対象列車の影響を受けずに前記後続列車が前記当駅に到着可能な最小時間間隔である列車到着時隔を差し引いた時刻までとすることを特徴とする、列車制御システム。
  9. 請求項4に記載の車上設備であって、
    前記車上設備は、請求項8に記載の列車制御システムに用いられ、
    前記制御対象列車が前記当駅より1つ先の駅である次駅に到着する時刻を予測する次駅着時刻予測装置をさらに備え、
    前記車上設備は、前記次駅着時刻予測装置にて予測した予測次駅着時刻を前記地車間データ伝送車上装置を介して地上設備に送信するとともに、前記後続列車の前記当駅への予測到着時刻を前記地車間データ伝送車上装置を介して受信することを特徴とする、車上設備。
  10. 請求項7に記載の地上設備であって、
    前記地上設備は、請求項8に記載の列車制御システムに用いられ、
    前記制御対象列車が前記当駅より1つ先の駅である次駅に到着する時刻を予測する次駅着時刻予測装置をさらに備え、
    前記地上設備は、前記次駅着時刻予測装置にて予測した予測次駅着時刻を前記駅間データ伝送装置を介して前記次駅に送信するとともに、前記後続列車の前記当駅への予測到着時刻を前記駅間データ伝送装置を介して受信し、前記地車間データ伝送地上装置を介して扉閉制御の情報を車上設備に送信することを特徴とする、地上設備。
  11. 前記地上設備は、無線通信が可能な特定の一箇所の中央装置であることを特徴とする、請求項5、請求項7、または請求項10のいずれかに記載の地上設備。
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