JP2010098885A - ステップモータの駆動方法及び駆動装置並びにカメラ - Google Patents
ステップモータの駆動方法及び駆動装置並びにカメラ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010098885A JP2010098885A JP2008268903A JP2008268903A JP2010098885A JP 2010098885 A JP2010098885 A JP 2010098885A JP 2008268903 A JP2008268903 A JP 2008268903A JP 2008268903 A JP2008268903 A JP 2008268903A JP 2010098885 A JP2010098885 A JP 2010098885A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- driving
- step motor
- drive
- frequency
- driven body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Lens Barrels (AREA)
- Automatic Focus Adjustment (AREA)
- Control Of Stepping Motors (AREA)
Abstract
【課題】簡単な制御で確実にバックラッシュを除去することのできるステップモータの駆動方法及び駆動装置並びにカメラを提供することである。
【解決手段】ステップモータ50を駆動源として被駆動体を駆動可能な装置に於いて、マイクロコントローラ60は、レンズ鏡筒が駆動可能なトルクを生じることなく上記レンズ鏡筒のバックラッシュの除去が可能なトルクを生じる第1の駆動周波数を設定し、この第1の駆動周波数に基づき上記ステップモータ50を所定パルス数駆動した後に、上記レンズ鏡筒が駆動可能なトルクを生じる第2の駆動周波数を設定する。そして、この第2の駆動周波数を基準にステップモータ50の駆動を開始すると共に、上記ステップモータ50の駆動量の検出を開始する。
【選択図】 図2
【解決手段】ステップモータ50を駆動源として被駆動体を駆動可能な装置に於いて、マイクロコントローラ60は、レンズ鏡筒が駆動可能なトルクを生じることなく上記レンズ鏡筒のバックラッシュの除去が可能なトルクを生じる第1の駆動周波数を設定し、この第1の駆動周波数に基づき上記ステップモータ50を所定パルス数駆動した後に、上記レンズ鏡筒が駆動可能なトルクを生じる第2の駆動周波数を設定する。そして、この第2の駆動周波数を基準にステップモータ50の駆動を開始すると共に、上記ステップモータ50の駆動量の検出を開始する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、ステップモータの駆動技術に関し、特にバックラッシュがある場合であっても精密な送り精度を得ることのできるステップモータの駆動方法及び駆動装置並びにカメラに関する。
ステップモータは、速度或いは位置制御用の駆動装置として、カメラ等のデジタル機器、コピー機、FAX等のOA機器、若しくは工作機器等のFA機器にも広く使用されている。そして、こうしたステップモータを駆動するために、ステップ角を細分化して制御する必要がある。
ところで、ステップモータを使用してレンズ駆動する際、そのレンズ駆動機構に於いてバックラッシュが必然的に存在する。しかしながら、このバックラッシュによってガタが生じるため、例えば、下記特許文献1には、レンズ駆動機構のバックラッシュを除去するための手段として、モータへの通電開始電圧を通常より下げることで減速ギア列のバックラッシュを取る技術が記載されている。
特開昭63−172241号公報
しかしながら、上述した装置では、負荷のばらつきにより第1の印加電圧でレンズまで動いてしまったり、第2の印加電圧でモータが停止してしまったりすることがある。また、直流ブラシモータ使用の場合はブラシ接触抵抗の経時変化により、電圧とモータ速度の関係が変化してしまい、所望の制御を得ることが困難になる。加えて、電圧を変化させる回路やICが必要になる等、コストアップにつながるものであった。
したがって本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ステップモータを使用したレンズ駆動機構に於いて、簡単な制御で確実にバックラッシュを除去することのできるステップモータの駆動方法及び駆動装置並びにカメラを提供することである。
すなわち本発明は、ステップモータを駆動源として被駆動体を駆動可能な装置に於けるステップモータの駆動方法であって、上記被駆動体が駆動可能なトルクを生じることなく上記被駆動体のバックラッシュの除去が可能なトルクを生じる第1の駆動周波数を設定し、この第1の駆動周波数に基づき上記ステップモータを所定パルス数駆動した後に、上記被駆動体が駆動可能なトルクを生じる第2の駆動周波数を設定し、この第2の駆動周波数を基準に上記ステップモータの駆動を開始すると共に上記ステップモータの駆動量の検出を開始することを特徴とする。
また本発明は、ステップモータを駆動源として被駆動体を駆動可能な装置に於けるステップモータの駆動方法であって、上記被駆動体が駆動可能なトルクを生じることなく上記被駆動体のバックラッシュの除去が可能なトルクを生じる駆動周波数を記憶した第1テーブルを選択し、この第1テーブルに基づいて上記ステップモータを所定パルス数駆動した後に、上記被駆動体が駆動可能なトルクを生じる駆動周波数を記憶した第2テーブルを選択し、この第2のテーブルに基づいて上記ステップモータの駆動を開始すると共に上記ステップモータの駆動量の検出を開始することを特徴とする。
本発明は、ステップモータと、上記ステップモータにより駆動される被駆動体と、上記ステップモータを駆動する駆動手段と、上記駆動手段へ駆動パルスを供給する制御手段と、を具備し、上記制御手段は、上記被駆動体が駆動可能なトルクを生じることなく上記被駆動体のバックラッシュの除去が可能なトルクを生じる第1の駆動周波数を設定し、この第1の駆動周波数に基づいて上記ステップモータを所定パルス数駆動した後に、上記被駆動体が駆動可能なトルクを生じる第2の駆動周波数を設定し、この第2の駆動周波数を基準に上記ステップモータの駆動を開始すると共に上記ステップモータの駆動量の検出を開始することを特徴とする。
更に本発明は、ステップモータと、上記ステップモータにより駆動される被駆動体と、上記ステップモータを駆動する駆動手段と、上記駆動手段へ駆動パルスを供給する制御手段と、を具備し、上記制御手段は、上記被駆動体が駆動可能なトルクを生じることなく上記被駆動体のバックラッシュの除去が可能なトルクを生じる第1の駆動周波数を記憶した第1テーブルを選択し、このテーブルに基づき上記ステップモータを所定パルス数駆動した後に、上記被駆動体が駆動可能なトルクを生じる第2の駆動周波数を記憶した第2テーブルを選択し、このテーブルに基づき上記ステップモータの駆動を開始すると共に上記ステップモータの駆動量の検出を開始することを特徴とする。
本発明は、ステップモータと、上記ステップモータにより駆動される被駆動体と、上記ステップモータを駆動する駆動手段と、上記駆動手段へ駆動パルスを供給する制御手段と、上記被駆動体が駆動可能なトルクを生じることなく上記被駆動体のバックラッシュの除去が可能なトルクを生じる駆動周波数を記憶した第1テーブルと、上記被駆動体が駆動可能なトルクを生じる駆動周波数を記憶した第2のテーブルと、を有する記憶手段と、を具備し、上記制御手段は、上記記憶手段の第1テーブルを選択して、該第1のテーブルに基づいて上記ステップモータを所定パルス数駆動した後に、上記第2テーブルを選択し、該第2のテーブルに基づいて上記ステップモータの駆動を開始すると共に上記ステップモータの駆動量の検出を開始することを特徴とする。
本発明は、上記ステップモータの駆動装置を撮影レンズの駆動用として適用することを特徴とする。
本発明によれば、ステップモータを使用したレンズ駆動機構に於いて、簡単な制御で確実にバックラッシュを除去することのできるステップモータの駆動方法及び駆動装置並びにカメラを提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明が適用される撮像装置の構成を示すブロック図である。
図1は、本発明が適用される撮像装置の構成を示すブロック図である。
本撮像装置10は、変倍レンズ群11、フォーカスレンズ群12から成るズームレンズ、露出を制御するための絞り機構13、被写体像を電気信号に変換するCCD撮像素子14、該CCD撮像素子14の信号をデジタル信号に変換する撮像回路15、信号バス100に接続されデジタル信号化された撮像信号に各種の処理を施すためのAE処理部18、AF処理部19、画像処理回路20、不揮発性メモリ21、内蔵メモリ22、圧縮伸張部23、メモリカード24、LCDドライバ25を備えている。
更に本撮像装置は、各部を統括的に制御するためのシステムコントローラ30、各種操作スイッチから成る入力部31、CCD撮像素子14を制御するためのTG回路32、CCDドライバ33、警報等を出力するスピーカ34、電源部35、操作状態及びモード状態等を表示するためのLCD37、レンズを駆動制御するためのズーム制御部41、フォーカス制御部42、絞り13を制御するための絞り制御部43、ステップモータ49、50、51、及び該ステップモータ49、50、51を駆動するためのモータドライバ45、46、47を備えている。
本撮像装置10に於いては、システムコントローラ30が全ての制御を統括的に行っており、特に露出制御、CCD撮像素子14の駆動制御による信号の読出し、画像処理に係る一連の処理を担っている。
次に、この撮像装置10の動作について説明する。
入力部31には、ズームレバー、レリーズSW、パワースイッチなどの各種の操作スイッチが設けられている。撮影者がズームレバーによって画角を変更する操作を行うと、システムコントローラ30では、ズーム制御部41に対してモータドライバ45を介してステップモータ49を駆動し、変倍レンズ群11を移動する指示を出力する。
続いて、撮影者がレリーズSWを操作して1段階押し込むと、AE、AF動作が行われる。AE動作に於いては、撮像回路15からの画像信号がAE処理部18に取り込まれる。AE処理部18では所定領域の画像信号を積算したAE評価値を算出してその値をシステムコントローラ30に送信する。
システムコントローラ30では、AE評価値を内部の基準値と比較して、例えば被写体の輝度が低いと判断したときは、TG回路32を介して撮像回路15の増幅率を増加させる、或いは絞り制御部43に対してモータドライバ47を介してステップモータ51を駆動して、絞り13の開閉などの操作を指示する。このようにして、適切な露出制御が実行される。
次に、AF動作が行われる。撮像回路15からの画像信号はAF処理部19に入力され、AF処理部19ではフィルタ処理によって画像信号から高周波成分が取り出される。そして、その高周波成分を積算したAF評価値、或いはコントラスト値を算出してその値をシステムコントローラ30に送信する。このシステムコントローラ30では、AF評価値が最大となるように、フォーカス制御部42に対してモータドライバ46を介してステップモータ50の駆動を制御する。このようにして、合焦制御が実行される。
レリーズSWの2段の押し込みがなされると、通常の撮影動作が開始される。
撮影動作が開始されると、被写体の像は変倍レンズ群11、フォーカスレンズ群12及び絞り13を介して撮像素子14に結像される。そして、撮像素子14で生成した撮像信号は、撮像回路15に入力されCDS(相関2重サンプリング)、信号増幅等の処理が施された後、デジタル信号に変換されて信号バス100に出力される。
この信号バス100には、AE処理部18、AF処理部19、画像処理回路20、不揮発性メモリ21、内蔵メモリ22、圧縮伸張部23、メモリカード24、LCDドライバ25等が接続されている。
撮像回路15からの画像データは、一旦内蔵メモリ22内にバッファされた後、画像処理回路20に於いてY/C、色マトリクス等の処理が施される。そして、圧縮伸張部23に於いて画像圧縮された後、メモリカード24に格納される。一方、撮像回路15からの画像データは、映像信号としてLCDドライバ25に入力され、スルー画像としてLCD37に表示される。
また、撮影者が画像の再生操作を行った場合は、メモリカード24に保存されている画像データが読出され、圧縮伸張部23に於いて伸張処理がなされる。その後、画像処理回路20にて所要サイズの画像に変換されて、LCDドライバ25に入力されLCD37に表示される。
尚、不揮発性メモリ21には、上述した各処理を行うための種々のプログラム、或いは設定値が格納されている。
図2は、図1のフォーカスレンズ群12に於けるレンズ駆動機構及びその制御系を示した図である。
図2には示されないが、フォーカスレンズ群12は鏡筒部53内に取り付けられている。そして、この鏡筒部53の所定の端部には、ステップモータ50及び該ステップモータ50の駆動力を伝達するギアユニット56が設けられている。上記ステップモータ50の回転軸は、ギアユニット56の入力軸と接続している。カム枠55は、鏡筒部53の円周方向に摺動自在に設けられているもので、ギアユニット56の出力ギアであるピニオンギア56aと噛合するギア55aが、カム枠55の内側面の一部に形成されている。
また、カム枠55には、その円周面に沿って斜めにカム溝57が形成されている。一方、上述したフォーカスレンズ群の所定位置には、軸方向に移動可能なカムピン58が形成されている。
上記ステップモータ50は、システムコントローラ30から、フォーカス制御部42内のマイクロコントローラ60と、モータドライバ46を介して出力される駆動信号によって駆動されるようになっている。マイクロコントローラ60は、プログラムやステップモータ50の駆動周波数等の制御パラメータが記憶されているフラッシュROM(Flash ROM)61を有している。
いま、システムコントローラ30からの指示によりステップモータ50が駆動されると、ギア55aとギアユニット56が噛合することによって、カム枠55が鏡筒部53の円周面に沿って所定方向に回転する。すると、カム溝57に沿ってカムピン58の位置が相対的に移動する。つまり、カムピン58は軸方向にしか移動しないので、カムピン58の位置に合わせて、該カムピン58に結合したフォーカスレンズ群12が軸方向に移動して、合焦動作が行われるようになっている。
次に、図3のフローチャート及び図4のタイミングチャートを参照して、第1の実施形態に於ける撮像装置10のステップモータ50の駆動方法について説明する。
尚、この制御動作は、主にシステムコントローラ30によって行われる。
本シーケンスが開始されると、先ず、ステップS1にて、システムコントローラ30からマイクロコントローラ60を介して所定の高周波パルスの信号がモータドライバ46に出力される。すると、この信号に従って、時刻t1 よりモータドライバ46によりステップモータ50の駆動が開始される。次いで、ステップS2に於いて、ステップモータ50の駆動開始からのパルス数が所定量に到達したか否かが判断される。
通常のステップモータの駆動の場合、図4(a)のタイミングチャートに示されるように、ステップモータの駆動周波数は、その駆動開始時(時刻t1 )から徐々に高い周波数に、すなわちモータの速度が速くなっていく。しかしながら、フォーカスレンズ群を今移動した方向と逆方向に動かす場合、ギアユニット56内部の各ギア間及びギアユニット56とカム枠55のギア55aとの間にバックラッシュによるガタが発生してしまう。この状態でステップモータ50を加速すると、バックラッシュが無くなり、フォーカスレンズ群の負荷がステップモータ50に加わった際、脱調してしまう。
これに対し、本実施形態では、図4(b)のタイミングチャートに示されるように、モータの駆動開始から所定量のパルスが得られる期間T1(時刻t1 〜t3 )だけは、高く、且つ一定の周期の周波数で駆動される。この期間T1が、バックラッシュ除去のために使用される時間である。すなわち、モータの駆動開始時は周波数が高く、駆動トルクが小さいため、負荷の大きなフォーカスレンズ群12は駆動されず、ギアユニット56内部の各ギア間及びギアユニット56とカム枠55のギア55aの噛合部に発生するガタ分だけ、当該噛合部が当て付いた状態となる。これにより、バックラッシュが除去される。
図5は、ステップモータ50の駆動周波数と、該モータの駆動時間との関係を表した図である。
図5に於いては、レンズ負荷がある場合、つまり実際にレンズ駆動を行う場合は、およそ1000ppsで駆動されることが表されている。これに対し、レンズ負荷無し、つまりレンズ駆動が行われる前のバックラッシュ除去用には、おおよそ3000ppsで駆動されることが表されている。この場合、バックラッシュ除去用には、レンズ負荷ありの周波数の3倍の高さの周波数でモータが駆動されることがわかる。また、図示F1の間のppsでは、レンズ負荷無しの場合のみ駆動が可能となる。
こうして、バックラッシュが除去されると、ステップS3に移行して、フォーカス制御部42内のマイクロコントローラ60のフラッシュROM61の負荷駆動用テーブル(プログラム)に基づいて、ステップモータ50の加速駆動が開始される(時刻t3 )。それと共に、ステップS4にて、駆動パルスのカウントが、システムコントローラ30内のカウンタ(図示せず)で開始される。これにより、鏡枠の駆動量の測定が開始される。
次に、ステップS5にて、駆動パルス数に応じた周波数が上記負荷駆動用テーブル上から読出され、ステップモータ50の駆動周波数が変更される。そして、続くステップS6に於いて、鏡枠を駆動するためのパルス数が所定値に達したか否か、すなわち鏡枠が目標位置に移動したか否かが判断される。ここで、パルス数が所定値に達していない場合は、上記ステップS5に移行して、鏡枠が目標位置に移動したと判断されるまで、上述した動作が繰り返される。
そして、図4のタイミングチャートには示されないが、鏡枠が目標位置に移動した、すなわち、パルス数が所定値に達したならば、ステップS7にてステップモータ50の駆動が停止されて、本シーケンスが終了する。
このように、第1の実施形態によれば、実際にレンズ駆動を行う前に、該レンズ駆動よりも高い周波数でバックラッシュ除去用としてステップモータを駆動するようにしたので、簡単な制御で確実にバックラッシュを除去することができる。
(変形例)
上述した第1の実施形態では、バックラッシュを除去する駆動パルスの周波数と駆動パルス数を固定されたパラメータとして説明したが、これに限られるものではなく、複数設けても良い。
上述した第1の実施形態では、バックラッシュを除去する駆動パルスの周波数と駆動パルス数を固定されたパラメータとして説明したが、これに限られるものではなく、複数設けても良い。
例えば、撮影レンズがズームレンズであった場合は、焦点距離に応じてバックラッシュが異なる場合があるので、複数のパラメータを準備しておき、焦点距離に応じて該当するパラメータを選択するようにしても良い。或いは、撮影レンズの繰り出し位置に応じて複数のパラメータを準備しておき、駆動する位置に応じてパラメータを選択するようにしても良い。
このように、パラメータを複数準備しておくことで、バックラッシュ除去に要する時間を短縮することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
上述した第1の実施形態では、バックラッシュ除去用のステップモータの駆動周波数を一定にしているが、本第2の実施形態ではバックラッシュ除去用のステップモータの駆動周波数も加速駆動している。
尚、以下に述べる第2の実施形態に於いて、撮像装置10の構成及び基本的な動作については、図1乃至図5に示される上述した第1の実施形態の撮像装置10の構成及び動作と同じであるので、これらの構成及び動作については、同一の部分には同一の参照番号を付して、その図示及び説明は省略するものとし、異なる動作についてのみ説明する。
図6は、本発明の第2の実施形態に於ける撮像装置10のステップモータ50の駆動方法について説明するためのフローチャートである。
以下、図6のフローチャート及び図4のタイミングチャートを参照して、第1の実施形態に於ける撮像装置10のステップモータ50の駆動方法について説明する。
尚、この制御動作は、主にシステムコントローラ30によって行われる。
本シーケンスが開始されると、先ず、ステップS11にて、システムコントローラ30からマイクロコントローラ60を介して所定の高周波パルスの信号がモータドライバ46に出力される。すると、この信号に従って、時刻t1 よりモータドライバ46によりステップモータ50の駆動が開始される。次いで、ステップS12にて、駆動パルス数に応じた周波数が、フラッシュROM内のバックラッシュ除去用のテーブルデータから読出され、ステップモータ50の駆動周波数が変更される。つまり、図4(c)のタイミングチャートに示されるように、時刻t1 から駆動パルスの周波数が徐々に高周波数側に変更されていく。
そして、続くステップS13に於いて、バックラッシュを除去するためのパルス数が所定量に達したか否かが判断される。ここで、パルス数が所定量に達していない場合は、上記ステップS12に移行して、パルス数が所定量に達するまで、上述した動作が繰り返される。
そして、バックラッシュ除去用のパルス数が所定量に達したならば(時刻t2 )、ステップS14に移行する。このステップS14では、フォーカス制御部42内のマイクロコントローラ60のフラッシュROM61の負荷駆動用のテーブルデータに基づいて、ステップモータ50の加速駆動が開始される(時刻t2 )。それと共に、ステップS15にて、駆動パルスのカウントが、システムコントローラ30内のカウンタ(図示せず)で開始される。これにより、鏡枠の駆動量の測定が開始される。
次に、ステップS16にて、駆動パルス数に応じた周波数が上記負荷駆動用テーブルデータから読出され、ステップモータ50の駆動周波数が変更される。そして、続くステップS17に於いて、鏡枠を駆動するためのパルス数が所定値に達したか否か、すなわち鏡枠が目標位置に移動したか否かが判断される。ここで、パルス数が所定値に達していない場合は、上記ステップS16に移行して、鏡枠が目標位置に移動したと判断されるまで、上述した動作が繰り返される。
そして、図4のタイミングチャートには示されないが、鏡枠が目標位置に移動した、すなわち、パルス数が所定値に達したならば、ステップS18にてステップモータ50の駆動が停止されて、本シーケンスが終了する。
このように、第2の実施形態によれば、バックラッシュ除去用のテーブルデータに基づいてステップモータを駆動することで、上述した第1の実施形態よりも早く、バックラッシュの除去が可能となる。
(変形例)
上述した第2の実施形態では、バックラッシュを除去する駆動パルスを記憶したテーブルデータと駆動パルス数を固定されたパラメータとして説明したが、これに限られるものではなく、複数設けても良い。
上述した第2の実施形態では、バックラッシュを除去する駆動パルスを記憶したテーブルデータと駆動パルス数を固定されたパラメータとして説明したが、これに限られるものではなく、複数設けても良い。
例えば、撮影レンズがズームレンズであった場合は、焦点距離に応じて複数のパラメータを準備しておき、焦点距離に応じて該当するパラメータを選択するようにしても良い。或いは、撮影レンズの繰り出し位置に応じて複数のパラメータを準備しておき、駆動する位置に応じてパラメータを選択するようにしても良い。
このように、パラメータを複数準備しておくことで、バックラッシュ除去に要する時間を更に短縮することが可能となる。
尚、上述した実施形態では、レンズ駆動用の駆動パルスに比べてバックラッシュ除去用の駆動パルスの周波数を高く(パルス幅を狭く)していたが、これに限られるものではない。
例えば、バックラッシュ除去用のパルスとレンズ駆動用で駆動開始時のパルスを同じにしても良い。但し、この場合はバックラッシュ除去用のパルスは、駆動量としてはカウントされないものとする。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態以外にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
更に、上述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
10…撮像装置、11…変倍レンズ群、12…フォーカスレンズ群、13…絞り機構、14…CCD撮像素子、15…撮像回路、18…AE処理部、19…AF処理部、20…画像処理回路、21…不揮発性メモリ、22…内蔵メモリ、23…圧縮伸張部、24…メモリカード、25…LCDドライバ、30…システムコントローラ、31…入力部、32…TG回路、33…CCDドライバ、34…スピーカ、35…電源部、37…LCD、41…ズーム制御部、42…フォーカス制御部、43…絞り制御部、45、46、47…モータドライバ、49、50、51…ステップモータ、53…鏡筒部、55…カム枠、55a…ギア、56…ギアユニット、56a…ピニオンギア、578…カム溝、58…カムピン、60…マイクロコントローラ。
Claims (11)
- ステップモータを駆動源として被駆動体を駆動可能な装置に於けるステップモータの駆動方法であって、
上記被駆動体が駆動可能なトルクを生じることなく上記被駆動体のバックラッシュの除去が可能なトルクを生じる第1の駆動周波数を設定し、
この第1の駆動周波数に基づき上記ステップモータを所定パルス数駆動した後に、上記被駆動体が駆動可能なトルクを生じる第2の駆動周波数を設定し、
この第2の駆動周波数を基準に上記ステップモータの駆動を開始すると共に上記ステップモータの駆動量の検出を開始する
ことを特徴とするステップモータの駆動方法。 - 上記第2の駆動周波数を基準に開始する上記ステップモータの駆動は、加速駆動若しくは定速駆動の何れかであることを特徴とする請求項1に記載のステップモータの駆動方法。
- ステップモータを駆動源として被駆動体を駆動可能な装置に於けるステップモータの駆動方法であって、
上記被駆動体が駆動可能なトルクを生じることなく上記被駆動体のバックラッシュの除去が可能なトルクを生じる駆動周波数を記憶した第1テーブルを選択し、
この第1テーブルに基づいて上記ステップモータを所定パルス数駆動した後に、上記被駆動体が駆動可能なトルクを生じる駆動周波数を記憶した第2テーブルを選択し、
この第2のテーブルに基づいて上記ステップモータの駆動を開始すると共に上記ステップモータの駆動量の検出を開始する
ことを特徴とするステップモータの駆動方法。 - 上記第2のテーブルに記憶された上記ステップモータの駆動は、加速駆動若しくは定速駆動の何れかであることを特徴とする請求項3に記載のステップモータの駆動方法。
- ステップモータと、
上記ステップモータにより駆動される被駆動体と、
上記ステップモータを駆動する駆動手段と、
上記駆動手段へ駆動パルスを供給する制御手段と、
を具備し、
上記制御手段は、上記被駆動体が駆動可能なトルクを生じることなく上記被駆動体のバックラッシュの除去が可能なトルクを生じる第1の駆動周波数を設定し、この第1の駆動周波数に基づいて上記ステップモータを所定パルス数駆動した後に、上記被駆動体が駆動可能なトルクを生じる第2の駆動周波数を設定し、この第2の駆動周波数を基準に上記ステップモータの駆動を開始すると共に上記ステップモータの駆動量の検出を開始する
ことを特徴とするステップモータの駆動装置。 - 上記制御手段は、上記第2の駆動周波数を基準に駆動を開始する上記ステップモータを、加速若しくは定速の何れかで駆動することを特徴とする請求項5に記載のステップモータの駆動装置。
- ステップモータと、
上記ステップモータにより駆動される被駆動体と、
上記ステップモータを駆動する駆動手段と、
上記駆動手段へ駆動パルスを供給する制御手段と、
を具備し、
上記制御手段は、上記被駆動体が駆動可能なトルクを生じることなく上記被駆動体のバックラッシュの除去が可能なトルクを生じる第1の駆動周波数を記憶した第1テーブルを選択し、このテーブルに基づき上記ステップモータを所定パルス数駆動した後に、上記被駆動体が駆動可能なトルクを生じる第2の駆動周波数を記憶した第2テーブルを選択し、このテーブルに基づき上記ステップモータの駆動を開始すると共に上記ステップモータの駆動量の検出を開始する
ことを特徴とするステップモータの駆動装置。 - 上記制御手段は、上記第2の駆動周波数を基準に駆動を開始する上記ステップモータを、加速若しくは定速の何れかで駆動することを特徴とする請求項7に記載のステップモータの駆動装置。
- ステップモータと、
上記ステップモータにより駆動される被駆動体と、
上記ステップモータを駆動する駆動手段と、
上記駆動手段へ駆動パルスを供給する制御手段と、
上記被駆動体が駆動可能なトルクを生じることなく上記被駆動体のバックラッシュの除去が可能なトルクを生じる駆動周波数を記憶した第1テーブルと、上記被駆動体が駆動可能なトルクを生じる駆動周波数を記憶した第2のテーブルと、を有する記憶手段と、
を具備し、
上記制御手段は、上記記憶手段の第1テーブルを選択して、該第1のテーブルに基づいて上記ステップモータを所定パルス数駆動した後に、上記第2テーブルを選択し、該第2のテーブルに基づいて上記ステップモータの駆動を開始すると共に上記ステップモータの駆動量の検出を開始する
ことを特徴とするステップモータの駆動装置。 - 上記制御手段は、上記第2の駆動周波数を基準に駆動を開始する上記ステップモータを、加速若しくは定速の何れかで駆動することを特徴とする請求項9に記載のステップモータの駆動装置。
- 請求項5乃至10に記載の何れか1項に記載のステップモータの駆動装置を撮影レンズの駆動用として適用することを特徴とするカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008268903A JP2010098885A (ja) | 2008-10-17 | 2008-10-17 | ステップモータの駆動方法及び駆動装置並びにカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008268903A JP2010098885A (ja) | 2008-10-17 | 2008-10-17 | ステップモータの駆動方法及び駆動装置並びにカメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010098885A true JP2010098885A (ja) | 2010-04-30 |
Family
ID=42260159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008268903A Withdrawn JP2010098885A (ja) | 2008-10-17 | 2008-10-17 | ステップモータの駆動方法及び駆動装置並びにカメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010098885A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104007812A (zh) * | 2013-02-26 | 2014-08-27 | 株式会社东海理化电机制作所 | 操作装置 |
-
2008
- 2008-10-17 JP JP2008268903A patent/JP2010098885A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104007812A (zh) * | 2013-02-26 | 2014-08-27 | 株式会社东海理化电机制作所 | 操作装置 |
JP2014164557A (ja) * | 2013-02-26 | 2014-09-08 | Tokai Rika Co Ltd | 操作装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5406830B2 (ja) | カメラシステム | |
US8724012B2 (en) | Camera body and camera system using driving method information indicating capability of controlling focus lens | |
JP4360851B2 (ja) | 画像入力装置 | |
JP2001066494A (ja) | オートフォーカス装置 | |
JP2000111790A (ja) | オートフォーカス装置 | |
JP2008020710A (ja) | 撮影装置、および焦点調整方法 | |
US8400526B2 (en) | Image sensing apparatus and control method thereof | |
JP2008281701A (ja) | 焦点調節装置、撮像装置、および焦点調節方法 | |
JP2006243372A (ja) | カメラ | |
US9170394B2 (en) | Lens driving apparatus and lens driving method | |
JP2010098885A (ja) | ステップモータの駆動方法及び駆動装置並びにカメラ | |
JP2010098884A (ja) | ステップモータの駆動方法及び駆動装置並びにカメラ | |
JP2008158028A (ja) | 電子スチルカメラ | |
JP5180042B2 (ja) | 撮像装置および撮像方法 | |
JP4170182B2 (ja) | 撮影装置 | |
JP5451058B2 (ja) | 撮像装置、撮像装置の制御方法、撮像装置の制御プログラム | |
JP2007116305A (ja) | 撮像装置、及びズーム倍率制御方法 | |
JP2005017673A (ja) | フォーカスレンズの合焦位置探索方法、および撮像装置 | |
JP2011191386A (ja) | 光学機器およびその制御方法 | |
JP2006308948A (ja) | カメラの像ブレ補正システム | |
JP2004219814A (ja) | 撮像装置における撮影光学系の駆動方法及び撮像装置 | |
JP4942036B2 (ja) | 撮影装置及び手振れ補正方法 | |
JP5818405B2 (ja) | 撮像装置及びその制御方法 | |
JP2010002847A (ja) | 撮像装置及び撮像方法 | |
JP4235498B2 (ja) | 動画撮像装置、静止画記録方法、及びプログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20100513 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20100514 |
|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20120110 |