JP2010098795A - アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成で第1出力部材と第2出力部材との間での相対的な移動方向を途中で自動的に切り換えることのできるアクチュエータを提供すること。
【解決手段】アクチュエータでは、共通の駆動源から出力された回転により第1出力部材20および第2出力部材30を駆動する。伝達機構は、第1出力部材20および第2出力部材30に対して共通の共通伝達機構50と、共通伝達機構50から出力される駆動力を第1出力部材20に伝達する第1出力部材用伝達機構60と、共通伝達機構50から出力される駆動力を第1出力部材用伝達機構60から独立して第2出力部材30に伝達する第2出力部材用伝達機構70とを備え、第2出力部材用伝達機構70は、第1出力部材20が一方方向に回転している期間中に、第2出力部材30を往復回転させる反転機構75を備えている。
【選択図】図6

Description

本発明は、第1出力部材および第2出力部材を駆動可能なアクチュエータに関するものである。
アクチュエータでは、モータなどの駆動源からの出力を、出力部材を介して被駆動部材に伝達し、被駆動部材を移動させて各種処理を行なう。その際、被駆動部材を移動させながら、被駆動部材に対して処理を行なうための部材も駆動すれば、効果的な処理を行なうことができる。
例えば、塗布装置は、被駆動部材である可動ステージ上にワークが配置されており、ノズルから噴射された液状物をワーク上に塗布する(特許文献1参照)。
その際、ノズルの向きを切り換えれば、ワーク上に凹凸がある場合でも、均一に塗布することができる。このような場合、可動ステージおよびノズルが各々、被駆動部材となる。
特開平11−64812号公報
しかしながら、2つの部材を駆動するにあって、各々に対してアクチュエータを設けたのでは、装置が大型化するとともに、装置のコストが増大する。かといって、2つの被駆動部材に対して共通の駆動源を設け、かかる駆動源からの駆動力を、伝達機構を介して2つの出力部材の各々に伝達する構成では、2つの出力部材の一方が一方方向に移動している期間中、他方の出力部材も一方方向に移動し続けてしまうため、2つの被駆動部材の各々に適正な動作を行なわせるのが困難であるという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、簡素な構成で第1出力部材と第2出力部材との間での相対的な移動方向を途中で自動的に切り換えることのできるアクチュエータを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、第1出力部材と、第2出力部材と、駆動源から出力された回転を第1出力部材および第2出力部材に伝達する伝達機構と、を有するアクチュエータにおいて、前記駆動源は、前記第1出力部材および前記第2出力部材に対して共通のモータであり、前記伝達機構は、前記第1出力部材および前記第2出力部材に対して共通の共通伝達機構と、該共通伝達機構から出力される駆動力を前記第1出力部材に伝達する第1出力部材用伝達機構と、前記共通伝達機構から出力される駆動力を前記第1出力部材用伝達機構から独立して前記第2出力部材に伝達する第2出力部材用伝達機構と、該第2出力部材用伝達機構において前記第1出力部材が一方方向に回転している期間中に、前記第2出力部材を一方方向および他方方向に往復移動させる反転機構と、を備えていることを特徴とする。
本発明では、第1被駆動部材および第2被駆動部材が共通のモータにより駆動されるため、構成の簡素化を図ることができる。それ故、本発明によれば、小型化および低コスト化を図ることができるとともに、制御が容易である。また、伝達機構は、第1出力部材が一方方向に回転している期間中に、第2出力部材を一方方向および他方方向に往復移動させる反転機構を備えているため、一方の出力部材が一方方向に移動している期間中、他方の出力部材は、一方方向への移動と他方方向への移動とを行なう。このため、本発明によれば、簡素な構成で第1出力部材と第2出力部材との間での相対的な移動方向を途中で自動的に切り換えることができる。
また、本発明において、伝達機構は、第1出力部材および第2出力部材に対して共通の共通伝達機構を備えている。このため、構成をより簡素化することができるので、アクチュエータのさらなる小型化および低コスト化を図ることができる。また、共通伝達機構より後段において、第1出力部材用伝達機構と第2出力部材用伝達機構とが独立して構成されているので、第1出力部材に対する変速比と第2出力部材に対する変速比を各々、独立して変更することができる。
本発明において、前記第1出力部材および前記第2出力部材を各々2組備え、前記モータは、前記2組の第1出力部材、および前記2組の第2出力部材に対して共通の駆動源であり、前記伝達機構として、前記駆動源から出力された回転を一方の組の前記第1出力部材および前記第2出力部材に伝達する第1伝達機構と、前記駆動源から出力された回転を他方の組の前記第1出力部材および前記第2出力部材に伝達する第2伝達機構とを備え、前記第1伝達機構の前記共通伝達機構、および前記第2伝達機構の前記共通伝達機構は、前記第1伝達機構と前記第2伝達機構との間で共通の歯車を含んでいることが好ましい。このように構成すると、第1出力部材および第2出力部材を各々2組ずつ設けた場合でも、構成を簡素化することができるとともに、制御が容易である。
本発明では、第1被駆動部材および第2被駆動部材が共通のモータにより駆動されるため、構成の簡素化を図ることができる。それ故、本発明によれば、小型化および低コスト化を図ることができるとともに、制御が容易である。また、伝達機構は、第1出力部材が一方方向に回転している期間中に、第2出力部材を一方方向および他方方向に往復移動させる反転機構を備えているため、一方の出力部材が一方方向に移動している期間中、他方の出力部材は、一方方向への移動と他方方向への移動とを行なう。このため、本発明によれば、簡素な構成で第1出力部材と第2出力部材との間での相対的な移動方向を途中で自動的に切り換えることができる。また、伝達機構は、第1出力部材および第2出力部材に対して共通の共通伝達機構を備えているため、構成をより簡素化することができ、アクチュエータのさらなる小型化および低コスト化を図ることができる。さらに、共通伝達機構より後段において、第1出力部材用伝達機構と第2出力部材用伝達機構とが独立して構成されているので、第1出力部材に対する変速比と第2出力部材に対する変速比を各々、独立して変更することができる。
図面を参照して、本発明を適用したアクチュエータを説明する。以下、本発明のアクチュエータの構成を説明する前に、アクチュエータの利用例を説明しておく。
[アクチュエータを搭載した機器]
図1(a)、(b)は各々、本発明を適用したアクチュエータを搭載した塗布装置の構成を模式的に示す説明図、および製氷装置の構成を模式的に示す説明図である。
図1(a)に示す塗布装置1000は、可動ステージ1007と、その上方に配置されたノズル1008とを備えており、ノズル1008のノズル口1009から可動ステージ1007上に保持されたワークWに対して液状物を吐出する。
このように構成した塗布装置1000では、ノズル1008の下方位置へのワークWの供給、およびワークWの排出を行なうために、可動ステージ1007を矢印C1、C2で示す方向に往復直線駆動する。このため、可動ステージ1007の下方にはラック(図示せず)が形成され、かかるラックには、第1出力部材20に形成されたピニオン(図示せず)が形成されている。従って、第1出力部材20が軸線L11周りにおいて、矢印A1で示す方向に回転すれば、可動ステージ1007は、矢印C1で示す方向に移動し、第1出力部材20が軸線L11周りにおいて、矢印A2で示す方向に回転すれば、可動ステージ1007は、矢印C2で示す方向に移動する。
また、本形態の塗布装置1000では、ワークWに凹凸が形成されているため、ノズル1008を軸線L12周りに矢印B1、B2の方向に回転させて、ワークWの表面全体に塗膜を形成する。このため、ノズル1008は、軸線L12周りに矢印B1、B2の方向に回転する第2出力部材30に連結されている。
このように構成した塗布装置1000では、第1出力部材20に駆動されることに可動ステージ1007が矢印C1、C2で示す方向に往復直線移動する間、ノズル1008は、第2出力部材30に駆動されて矢印B1、B2の方向に揺動しながらワークWの塗布を行なう。その際、ノズル1008および第2出力部材30は、第1出力部材20が一方方向に回転する間に、矢印B1、B2で示す方向の揺動を複数回、行なう。
本形態の塗布装置1000では、第1出力部材20および第2出力部材30はアクチュエータ10に構成されており、かかるアクチュエータ10としては、後述する実施の形態1〜4で説明するものを用いることができる。ここで、塗布装置1000は、アクチュエータ10を挟む両側で2つのワークW(ワークW1、W2)に対する塗布を行なう。このため、本形態の塗布装置1000では、可動ステージ1007(第1被駆動部材7)、ノズル1008(第2被駆動部材8)、第1出力部材20、および第2出力部材30が2組形成されている。但し、本形態の塗布装置1000では、第1組目の可動ステージ1007a(第1組目の第1被駆動部材7a)、ノズル1008a(第1組目の第2被駆動部材8a)、第1出力部材20a、および第2出力部材30aと、第2組目の可動ステージ1007b(第2組目の第1被駆動部材7b)、ノズル1008b(第2組目の第2被駆動部材8a)、第1出力部材20b、および第2出力部材30bとは、共通のアクチュエータ10で駆動される。
図1(b)に示す製氷装置2000は、製氷皿2007と、その上方に配置された赤外線センサなどの非接触式の温度センサ2008とを備えており、温度センサ2008によって、製氷皿2007の温度を監視し、製氷が完了したか否かの確認を行なう。
このように構成した製氷装置2000では、製氷皿2007内の氷を貯氷室2010に排出するために、製氷皿2007を矢印A1、A2で示す方向に往復回転駆動する。このため、製氷皿2007の下方には第1出力部材20が連結されている。また、製氷皿2007には、ヒータ(図示せず)が内蔵されている。
また、本形態の製氷装置2000では、製氷皿2007内での製氷が完了したか否かを監視するために温度センサ2008を軸線L23周りに矢印D1、D2の方向に回転させて、製氷皿2007の長さ方向の全体にわたって温度を監視する。このため、軸線L22方向に延在する第2出力部材30が設けられている。また、温度センサ2008は、軸線L23方向に延在する連結軸2040に保持されており、第2出力部材30と連結軸2040は、傘歯車機構2030により機構的に接続されている。このため、第2出力部材30が軸線L22周りに矢印B1の方向に回転すると、温度センサ2008が軸線L23周りにおいて、矢印D1の方向に回転し、第2出力部材30が軸線L22周りに矢印B2の方向に回転すると、温度センサ2008が軸線L23周りにおいて、矢印D2の方向に回転する。
このように構成した製氷装置2000では、製氷を開始して所定の時間が経過したタイミングで、第2出力部材30が矢印A1、A2に示す方向に揺動すると、温度センサ2008が矢印D1、D2で示す方向に揺動し、製氷皿2007全体の温度を監視する。その間、製氷皿2007も軸線L21周りに回転する。但し、製氷皿2007の温度を監視するために、温度センサ2008が矢印D1、D2で示す方向に1往復する際に、製氷皿2007を矢印A1、A2で示す方向に回転する角度は小さいため、製氷皿2007内の水が完全に凍っていなくても、水がこぼれることはない。
一方、製氷皿2007から氷を落下させる際、製氷皿2007は矢印A1、A2で示す方向に大きく回転する。その間、製氷皿2007の温度を監視する必要はないが、後述するように、第1出力部材20および第2出力部材30は駆動源が共通であるため、温度センサ2008は、矢印D1、D2で示す方向に複数回、揺動する。
本形態の製氷装置2000では、第1出力部材20および第2出力部材30はアクチュエータ10に構成されており、かかるアクチュエータ10としては、後述する実施の形態1〜4で説明するものを用いることができる。ここで、製氷装置2000は、アクチュエータ10を挟む両側に製氷皿2007が配置されている。このため、本形態の製氷装置2000では、製氷皿2007(第1被駆動部材7)、温度センサ2008(第2被駆動部材8)、第1出力部材20、および第2出力部材30が2組形成されている。但し、本形態の製氷装置2000では、第1組目の製氷皿2007a(第1組目の第1被駆動部材7a)、温度センサ2008a(第1組目の第2被駆動部材8a)、第1出力部材20a、および第2出力部材30aと、第2組目の製氷皿2007b(第2組目の第1被駆動部材7b)、温度センサ2008b(第2組目の第2被駆動部材8a)、第1出力部材20b、および第2出力部材30bとは、共通のアクチュエータ10で駆動される。
[実施の形態1]
図2は、本発明を適用したアクチュエータの外観図である。図3、図4および図5は、本発明の実施の形態1に係るアクチュエータの縦断面図、このアクチュエータ内の第1伝達機構などの構成を示す横断面図、および第2伝達機構などの構成を示す横断面図であり、図2は、図4および図5のB−B′線で切断したときの断面図に相当する。図6は、本発明の実施の形態1に係るアクチュエータに構成した第1伝達機構の要部の説明図であり、第1伝達機構の第1出力部材用伝達機構、第1伝達機構の第2出力部材用伝達機構、および第1伝達機構の共通伝達機構において最も後段に位置する第4歯車体を示してある。
図2に示すように、本形態のアクチュエータ10では、ケース11の左右両側から互いに反対方向に、第1組目の第1出力部材20aと第1組目の第2出力部材30aとが突出しているとともに、第2組目の第1出力部材20bと第2組目の第2出力部材30bとが突出している。ここで、ケース11は、基端側端部111から先端に向かう途中で2つに分岐しており、2つの先端部112、113の各々の外面側で、第1組目の第1出力部材20a、第1組目の第2出力部材30a、第2組目の第1出力部材20b、および第2組目の第2出力部材30bが突出している。
図3、図4および図5に示すように、本形態のアクチュエータ10において、ケース11内の基端側端部111には、第1組目の第1出力部材20a、第1組目の第2出力部材30a、第2組目の第1出力部材20b、および第2組目の第2出力部材30bに対する共通の駆動源としてのステッピングモータ40が配置されている。また、ケース11内には、ステッピングモータ40の回転出力を第1組目の第1出力部材20a、第1組目の第2出力部材30a、第2組目の第1出力部材20b、および第2組目の第2出力部材30bに伝達する伝達機構が構成されている。
本形態のアクチュエータ10では、ケース11内に、伝達機構として、ステッピングモータ40の回転出力を第1組目の第1出力部材20aおよび第1組目の第2出力部材30aに伝達する第1伝達機構80aと、ステッピングモータ40の回転出力を第2組目の第1出力部材20bおよび第2組目の第2出力部材30bに伝達する第2伝達機構80bとが構成されている。
ここで、第1伝達機構80aと第2伝達機構80bとでは、一部の歯車列が共通である。また、第1伝達機構80aと第2伝達機構80bとでは、レイアウト上の都合から、歯車の位置などが多少相違しているが、基本的な構成は同一である。従って、図3および図4を参照して、第1伝達機構80aの構成を中心に説明する。
まず、第1伝達機構80aは、第1組目の第1出力部材20aおよび第1組目の第2出力部材30aに対して共通の共通伝達機構50と、この共通伝達機構50から出力される駆動力を第1組目の第1出力部材20aに伝達する第1出力部材用伝達機構60と、この第1出力部材用伝達機構60から独立した第2出力部材用伝達機構70とを備えており、第2出力部材用伝達機構70は、共通伝達機構50から出力される駆動力を第1組目の第2出力部材30aに伝達する。
第2出力部材用伝達機構70は、第1組目の第1出力部材20aが一方方向に回転している期間中に、第1組目の第2出力部材30aを一方方向および他方方向に往復回転させる反転機構75を備えている。かかる機構の詳細な構成を以下に説明する。
第1伝達機構80aにおいて、共通伝達機構50は、ステッピングモータ40の出力軸に固着されたピニオン41と、このピニオン41に噛合する第1歯車体51と、この第1歯車体51に噛合する第2歯車体52と、この第2歯車体52に噛合する第3歯車体53と、この第3歯車体53に噛合する第4歯車体54とを備えた減速機構である。本形態において、第1伝達機構80aと第2伝達機構80bとは、ピニオン41、第1歯車体51、および第2歯車体52を共通の歯車として含んでいる。すなわち、第2歯車体52は、第1伝達機構80aと第2伝達機構80bとに跨って形成されており、ピニオン41および第1歯車体51を介して伝達されたステッピングモータ40の回転を第1伝達機構80aおよび第2伝達機構80bの双方に伝達する。
図4および図6に示すように、第1伝達機構80aにおいて、第4歯車体54は、共通伝達機構50の最も後段の歯車であり、かかる第4歯車体54より後段側は、第1出力部材用伝達機構60と第2出力部材用伝達機構70とに分岐している。
第1出力部材用伝達機構60は、第4歯車体54の歯車541と、歯車541に噛合する第1組目の第1出力部材20aの歯車201とによって構成された減速機構である。
第2出力部材用伝達機構70は、第4歯車体54の歯車542と、歯車542に噛合する歯車体71と、この歯車体71の一方方向への回転を往復回転に変換して第1組目の第2出力部材30aに伝達する反転機構75とを備えている。
本形態において、反転機構75は、歯車体71に噛合する歯車721を備えた駆動側部材72と、この駆動側部材72の回転中心O72からずれた連結位置736に一方端が回転可能に連結されたリンク棒73と、扇形歯車体74とを備えたリンク機構であり、扇形歯車体74の円弧状の歯車744は、第1組目の第2出力部材30aの歯車301に噛合している。ここで、リンク棒73の他方端は、扇形歯車体74に対してその回転中心O74からみて円弧状歯車744が位置する側とは反対側の連結位置737に回転可能に連結されている。また、駆動側部材72とリンク棒73の一方側端部との連結位置736と、リンク棒73の他方側端部と扇形歯車体74との連結位置737とを結ぶ直線の距離は、駆動側部材72の回転中心O72と扇形歯車体74の回転中心O74とを結ぶ直線の距離よりも長い。また、リンク棒73の他方側端部と扇形歯車体74との連結位置737と、扇形歯車体74の回転中心O74とを結ぶ直線の距離(リンク棒73の他方側端部と扇形歯車体74との連結位置737の回転半径)は、駆動側部材72とリンク棒73の一方側端部との連結位置736と、駆動側部材72の回転中心O72とを結ぶ直線の距離(リンク棒73の一方側端部と駆動側部材72との連結位置736の回転半径)よりも長い。
(アクチュエータ10の動作)
図4および図6において、アクチュエータ10では、ステッピングモータ40の出力軸が一方方向に回転して、第4歯車体54が反時計周りCCWに回転している期間中、第1出力部材20aは、時計周りCW(図1(a)、(b)に矢印A2で示す方向)に回転する。従って、第1被駆動部材7aは、図1(a)に矢印C2で示す一方方向、および図1(b)に矢印A2で示す一方方向に駆動される。
また、第4歯車体54が反時計周りCCWに回転している期間中、歯車体71は、時計周りCWに回転するので、駆動側部材72は反時計周りCCWに回転する。その結果、リンク棒73の一方側端部は、駆動側部材72の回転中心O72を反時計周りCCWに回転するので、扇形歯車体74は回転中心O74周りに回転する。かかる期間において、駆動側部材72とリンク棒73の一方側端部との連結位置736が扇形歯車体74に接近する方向に回転する1/2周期の期間中、扇形歯車体74は、時計周りCWに回転する。従って、第2出力部材30aは、反時計周りCCW(図1(a)、(b)に矢印B1で示す方向)に回転するので、第2被駆動部材8aは、図1(a)に矢印B1で示す一方方向、および図1(b)に矢印D1で示す一方方向に回転する。これに対して、駆動側部材72とリンク棒73の一方側端部との連結位置736が扇形歯車体74から離間する方向に回転する残り1/2周期の期間中、扇形歯車体74は、反時計周りCCWに回転する。従って、第2出力部材30aは、時計周りCW(図1(a)、(b)に矢印B2で示す方向)に回転するので、第2被駆動部材8aは、図2(a)に矢印B2で示す他方方向、および図1(b)に矢印D2で示す他方方向に回転する。かかる第2被駆動部材8aの移動速度は、第1被駆動部材7aと相違するように、第1出力部材用伝達機構60および第2出力部材用伝達機構70の減速比が設定されている。
これに対して、アクチュエータ10において、ステッピングモータ40の出力軸が他方方向に回転して、第4歯車体54が時計周りCWに回転している期間中、第1出力部材20aは、反時計周りCCW(図1(a)、(b)に矢印A1で示す方向)に回転する。従って、第1被駆動部材7aは、図1(a)に矢印C1で示す他方方向、および図1(b)に矢印A1で示す他方方向に駆動される。
また、第4歯車体54が時計周りCWに回転している期間中、歯車体71は、反時計周りCCWに回転するので、駆動側部材72は時計周りCWに回転する。その結果、リンク棒73の一方側端部は、駆動側部材72の回転中心O72を時計周りCWに回転するので、扇形歯車体74はその回転中心O74周りに回転する。かかる期間においても、駆動側部材72とリンク棒73の一方側端部との連結位置736が扇形歯車体74に接近する方向に回転する1/2周期の期間中、扇形歯車体74は、時計周りCWに回転する。従って、第2出力部材30aは、反時計周りCCW(図1(a)に矢印B1で示す方向)に回転するので、第2被駆動部材8は、図2(a)に矢印B1で示す一方方向、および図2(b)に矢印D1で示す一方方向に駆動される。これに対して、駆動側部材72とリンク棒73の一方側端部との連結位置736が扇形歯車体74から離間する方向に回転する残り1/2周期の期間中、扇形歯車体74は、反時計周りCCWに回転する。従って、第1組目の第2出力部材30aは、時計周りCW(図1(a)に矢印B2で示す方向)に回転するので、第2被駆動部材8aは、図2(a)に矢印B2で示す他方方向、および図2(b)に矢印D2で示す他方方向に駆動される。
かかる動作は、第2組目の第1被駆動部材7bおよび第2組目の第2被駆動部材8bでも同様である。なお、駆動側部材72とリンク棒73の一方側端部との連結位置736の回転半径と、リンク棒73の他方側端部と扇形歯車体74との連結位置737の回転半径の比などを調整すれば、駆動側部材72と扇形歯車体74との回転比を任意の値に設定することができる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、第1被駆動部材7および第2被駆動部材8は各々、共通のステッピングモータ40で駆動するので、構成が簡素である。それ故、本形態によれば、小型化および低コスト化を図ることができるとともに、制御が容易である。
また、第1伝達機構80aおよび第2伝達機構80bは各々、共通伝達機構50を備えているので、構成をより簡素化することができるので、さらなる小型化および低コスト化を図ることができる。しかも、第1伝達機構80aおよび第2伝達機構80bは各々、互いに独立した第1出力部材用伝達機構60と第2出力部材用伝達機構70とを備えているため、第1出力部材用伝達機構60および第2出力部材用伝達機構70の各々における減速比を最適な値に容易に設定することができる。すなわち、第1出力部材用伝達機構60と第2出力部材用伝達機構70とを直列に接続した場合、前段側に位置する機構の減速比を変更すると、後段側の機構の減速比も変更になってしまうが、第1出力部材用伝達機構60と第2出力部材用伝達機構70とを独立させれば、一方の減速比を変更しても、他方の減速比が変化しないので、減速比の設定が容易である。例えば、第1出力部材用伝達機構60と第2出力部材用伝達機構70とを直列に接続した例として、第1出力部材用伝達機構60に用いた第1出力部材20aに対して、第2出力部材用伝達機構70に用いた歯車体71を噛合させると、第4歯車体54の歯車541と第1出力部材20aの歯車201との間の減速比を変更すると、第4歯車体54からみたときの第2出力部材用伝達機構70の変速比も変化することになってしまう。しかるに本形態では、第4歯車体54から第1出力部材用伝達機構60と第2出力部材用伝達機構70とが分岐しているので、第4歯車体54の歯車541と第1出力部材20aの歯車201との間の減速比を変更しても、第4歯車体54からみたときの第2出力部材用伝達機構70の変速比が変化しない。
さらに、本形態では、第1被駆動部材7および第2被駆動部材8を2組設けたため、第1出力部材20および第2出力部材30も2組設けたが、これら2組においても、ステッピングモータ40は共通の駆動源である。また、2組の第1出力部材20および第2出力部材30に対する第1伝達機構80aと第2伝達機構80bとでは、共通伝達機構50に用いたピニオン41、第1歯車体51、第2歯車体52が共通である。このため、第1出力部材20および第2出力部材30を各々2組ずつ設けた場合でも、構成を簡素化することができるとともに、制御が容易である。
さらにまた、第2被駆動部材8と第1被駆動部材7の移動速度を相違させ、かつ、第1被駆動部材7が一方方向に回転している期間中に第2被駆動部材8を反転させるため、第1被駆動部材7の表面を効率よく清掃することができる。
[実施の形態2]
図7は、本発明の実施の形態2に係るアクチュエータに構成した第1伝達機構の要部の説明図であり、第1組目の第1出力部材用伝達機構、第1組目の第2出力部材用伝達機構、および共通伝達機構の最も後段の第4歯車体を示してある。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分は同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図7に示すように、本形態のアクチュエータ10においても、第1伝達機構80aは、第1組目の第1出力部材20aおよび第1組目の第2出力部材30aに対して共通の共通伝達機構50と、この共通伝達機構50から出力される駆動力を第1組目の第1出力部材20aに伝達する第1出力部材用伝達機構60と、この第1出力部材用伝達機構60から独立した第2出力部材用伝達機構70とを備えており、第2出力部材用伝達機構70は、共通伝達機構50から出力される駆動力を第2出力部材30aに伝達する。すなわち、本形態でも、第4歯車体54は、共通伝達機構50の最も後段の歯車であり、かかる第4歯車体54より後段側は、第1出力部材用伝達機構60と第2出力部材用伝達機構70とに分岐している。
本形態において、第1出力部材用伝達機構60は、第4歯車体54の歯車541と、歯車541に噛合する第1組目の第1出力部材20aの歯車201とによって構成された減速機構である。
第2出力部材用伝達機構70は、第4歯車体54の歯車542と、第4歯車体54の一方方向への回転を往復回転に変換して第1組目の第2出力部材30aに伝達する反転機構75とを備えている。
本形態において、反転機構75は、第4歯車体54の歯車542と噛合する駆動側部材172と、この駆動側部材172の回転中心O172からずれた連結位置738に一方端が回転可能に連結されたリンク棒73と、第1組目の第2出力部材30aの歯車301とを備えたリンク機構であり、リンク棒73の他方端は、第1組目の第2出力部材30aに対してその回転中心O30からずれた連結位置739に回転可能に連結されている。ここで、駆動側部材172とリンク棒73の一方側端部との連結位置738と、リンク棒73の他方側端部と第1組目の第2出力部材30aとの連結位置739とを結ぶ直線の距離は、駆動側部材172の回転中心O172と第1組目の第2出力部材30aの回転中心O30とを結ぶ直線の距離よりも長い。また、リンク棒73の他方側端部と第1組目の第2出力部材30aとの連結位置739の回転半径は、リンク棒73の一方側端部と駆動側部材172との連結位置738の回転半径よりも大きい。
このように構成した場合、第4歯車体54が反時計周りCCWに回転している期間中、第1出力部材20aは、時計周りCW(図1(a)、(b)に矢印A2で示す方向)に回転する。従って、第1被駆動部材7aは、図1(a)に矢印C2で示す一方方向、および図1(b)に矢印A2で示す一方方向に駆動される。
また、第4歯車体が反時計周りCCWに回転している期間中、駆動側部材172は時計周りCWに回転するので、リンク棒73の一方側端部も、駆動側部材172の回転中心O172を時計周りCWに回転する。従って、駆動側部材172とリンク棒73の一方側端部との連結位置738が第1組目の第1出力部材20aに接近する方向に回転する1/2周期の期間中、第2出力部材30aは、反時計周りCCW(図1(a)、(b)に矢印B1で示す方向)に回転するので、第2被駆動部材8aは、図1(a)に矢印B1で示す一方方向、および図1(b)に矢印D1で示す一方方向に駆動される。これに対して、駆動側部材172とリンク棒73の一方側端部との連結位置738が第1出力部材20aから離間する方向に回転する残り1/2周期の期間中、第2出力部材30aは、時計周りCW(図1(a)、(b)に矢印B2で示す方向)に回転するので、第2被駆動部材8aは、図1(a)に矢印B2で示す他方方向、および図1(a)に矢印D2で示す他方方向に駆動される。
これに対して、第4歯車体54が時計周りCWに回転している期間中、第1出力部材20aは、反時計周りCCW((図1(a)、(b)に矢印A1で示す方向)に回転する。従って、第1被駆動部材7aは、図1(a)に矢印C1で示す一方方向、および図1(b)に矢印A1で示す一方方向に駆動される。
また、第4歯車体が時計周りCWに回転している期間中、駆動側部材172は反時計周りCCWに回転するので、リンク棒73の一方側端部も、駆動側部材172の回転中心O172を反時計周りCCWに回転する。かかる期間中も、駆動側部材172とリンク棒73の一方側端部との連結位置738が第1出力部材20aに接近する方向に回転する1/2周期の期間中、第2出力部材30aは、反時計周りCCW(図1(a)、(b)に矢印B1で示す方向)に回転するので、第2被駆動部材8aは、図1(a)に矢印B1で示す一方方向、および図1(b)に矢印D1で示す一方方向に駆動される。これに対して、駆動側部材172とリンク棒73の一方側端部との連結位置738が第1組目の第1出力部材20aから離間する方向に回転する残り1/2周期の期間中、第2出力部材30aは、時計周りCW(図1(a)、(b)に矢印B2で示す方向)に回転するので、第2被駆動部材8aは、図1(a)に矢印B2で示す他方方向、および図1(a)に矢印D2で示す他方方向に駆動される。
[実施の形態3]
図8は、本発明の実施の形態3に係るアクチュエータに構成した第1伝達機構の要部の説明図であり、第1組目の第1出力部材用伝達機構、第1組目の第2出力部材用伝達機構、および共通伝達機構の最も後段の第4歯車体を示してある。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分は同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図8に示すように、本形態のアクチュエータ10においても、第1伝達機構80aは、第1組目の第1出力部材20aおよび第1組目の第2出力部材30aに対して共通の共通伝達機構50と、この共通伝達機構50から出力される駆動力を第1組目の第1出力部材20aに伝達する第1出力部材用伝達機構60と、この第1出力部材用伝達機構60から独立した第2出力部材用伝達機構70とを備えており、第2出力部材用伝達機構70は、共通伝達機構50から出力される駆動力を第2出力部材30aに伝達する。すなわち、本形態でも、第4歯車体54は、共通伝達機構50の最も後段の歯車であり、かかる第4歯車体54より後段側は、第1出力部材用伝達機構60と第2出力部材用伝達機構70とに分岐している。
本形態において、第1出力部材用伝達機構60は、第4歯車体54の歯車541と、歯車541に噛合する第1組目の第1出力部材20aの歯車201とによって構成された減速機構である。
第2出力部材用伝達機構70は、第4歯車体54の歯車542と、歯車542に噛合する歯車体171と、歯車体171に噛合する歯車体172と、歯車体172の一方方向への回転を往復回転に変換して第1組目の第2出力部材30aに伝達する反転機構75(リンク機構)とを備えている。
本形態において、反転機構75は、歯車体172に噛合する歯車体からなる駆動側部材76と、この駆動側部材76においてその回転中心O76からずれた位置に形成されたピン761がスリット771に入り込んだレバー77とを備えており、レバー77の先端に形成された円弧状の歯車762は、第1組目の第2出力部材30aの歯車301に噛合している。レバー77では、長手方向にスリット771が形成され、レバー77において、回転中心O76に対して第2出力部材30aが位置する側とは反対側が回転中心O77になっている。
このように構成した場合も、第4歯車体54が反時計周りCCWに回転している期間中、第1出力部材20aは、時計周りCW(図1(a)、(b)に矢印A2で示す方向)に回転する。従って、第1被駆動部材7aは、図1(a)に矢印C2で示す一方方向、および図1(b)に矢印A2で示す一方方向に駆動される。また、第4歯車体54が反時計周りCCWに回転している期間中、駆動側部材76が時計周りCWに回転する。その結果、レバー77は、回転中心O77を中心に所定の角度範囲にわたって揺動を繰り返すので、第1出力部材20aも所定の角度範囲にわたって往復回転を行なう。それ故、第2被駆動部材8aは、一方方向の回転(図1(a)に矢印B1で示す一方方向、および図1(b)に矢印D1で示す一方方向の回転)と、他方方向の回転(図1(a)に矢印B2で示す他方方向、および図1(b)に矢印D2で示す他方方向の回転)とを繰り返す。
これに対して、第4歯車体54が時計周りCWに回転している期間中、第1出力部材20aは、反時計周りCCW(図1(a)、(b)に矢印A1で示す方向)に回転する。従って、第1被駆動部材7aは、図1(a)に矢印C1で示す他方方向、および図1(b)に矢印A1で示す他方方向に駆動される。また、第4歯車体54が時計周りCWに回転している期間中、駆動側部材76が反時計周りCCWに回転する。その結果、レバー77は、回転中心O77を中心に所定の角度範囲にわたって揺動を繰り返すので、第1出力部材20aも所定の角度範囲にわたって往復回転を行なう。それ故、第2被駆動部材8aは、一方方向の回転(図1(a)に矢印B1で示す一方方向、および図1(b)に矢印D1で示す一方方向の回転)と、他方方向の回転(図1(a)に矢印B2で示す他方方向、および図1(b)に矢印D2で示す他方方向の回転)とを繰り返す。
なお、本形態では、駆動側部材76として歯車体を用いたが、駆動側部材76としてリンク棒を用い、このリンク棒を回転させてもよい。
[実施の形態4]
図9は、本発明の実施の形態4に係るアクチュエータに構成した第1伝達機構の要部の説明図であり、第1組目の第1出力部材用伝達機構、第1組目の第2出力部材用伝達機構、および共通伝達機構の最も後段の第4歯車体を示してある。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分は同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図9に示すように、本形態のアクチュエータ10においても、第1伝達機構80aは、第1組目の第1出力部材20aおよび第1組目の第2出力部材30aに対して共通の共通伝達機構50と、この共通伝達機構50から出力される駆動力を第1組目の第1出力部材20aに伝達する第1出力部材用伝達機構60と、この第1出力部材用伝達機構60から独立した第2出力部材用伝達機構70とを備えており、第2出力部材用伝達機構70は、共通伝達機構50から出力される駆動力を第2出力部材30aに伝達する。すなわち、本形態でも、第4歯車体54は、共通伝達機構50の最も後段の歯車であり、かかる第4歯車体54より後段側は、第1出力部材用伝達機構60と第2出力部材用伝達機構70とに分岐している。
本形態において、第1出力部材用伝達機構60は、第4歯車体54の歯車541と、歯車541に噛合する第1組目の第1出力部材20aの歯車201とによって構成された減速機構である。
第2出力部材用伝達機構70は、第4歯車体54の歯車542と、歯車542に噛合する歯車体171と、歯車体171に噛合する歯車体172と、歯車体172の一方方向への回転を往復回転に変換して第1組目の第2出力部材30aに伝達する反転機構75(リンク機構)とを備えている。
本形態において、反転機構75は、歯車体172に噛合する歯車体からなる駆動側部材76と、この駆動側部材76においてその回転中心O76からずれた位置に形成されたピン761がスリット771に入り込んだスライダ78とを備えており、スライダ78には、第1組目の第2出力部材30aの歯車301に噛合するラック781が形成されている。スライダ78には、ラック781の延在方向に延びたガイド溝785が形成されており、スライダ78はガイド溝785内でスライド可能である。また、スライダ78において、スリット771は、ラック781の延在方向と直交する方向に延びている。
このように構成した場合も、第4歯車体54が反時計周りCCWに回転している期間中、第1出力部材20aは、時計周りCW(図1(a)、(b)に矢印A2で示す方向)に回転する。従って、第1被駆動部材7aは、図1(a)に矢印C2で示す一方方向、および図1(b)に矢印A2で示す一方方向に駆動される。また、第4歯車体54が反時計周りCCWに回転している期間中、駆動側部材76が時計周りCWに回転する。その結果、スライダ78は、ガイド溝785内で一方方向の直動と他方方向への直動とを繰り返す。それ故、第2被駆動部材8aは、所定の角度範囲にわたって往復回転を行なう。それ故、第2被駆動部材8aは、一方方向の回転(図1(a)に矢印B1で示す一方方向、および図1(b)に矢印D1で示す一方方向の回転)と、他方方向の回転(図1(a)に矢印B2で示す他方方向、および図1(b)に矢印D2で示す他方方向の回転)とを繰り返す。
これに対して、第4歯車体54が時計周りCWに回転している期間中、第1組目の第1出力部材20aは、反時計周りCCW(図1(a)、(b)に矢印A1で示す方向)に回転する。従って、第1被駆動部材7aは、図1(a)に矢印C1で示す一方方向、および図1(b)に矢印A1で示す他方方向に駆動される。また、第4歯車体54が時計周りCWに回転している期間中、駆動側部材76が反時計周りCCWに回転する。その結果、スライダ78は、ガイド溝785内で一方方向の直動と他方方向への直動とを繰り返す。それ故、第1組目の第2被駆動部材8aは、所定の角度範囲にわたって往復回転を行なう。それ故、第2被駆動部材8aは、一方方向の回転(図1(a)に矢印B1で示す一方方向、および図1(b)に矢印D1で示す一方方向の回転)と、他方方向の回転(図1(a)に矢印B2で示す他方方向、および図1(b)に矢印D2で示す他方方向の回転)とを繰り返す。
なお、本形態では、駆動側部材76として歯車体を用いたが、駆動側部材76としてリンク棒を用い、このリンク棒を回転させてもよい。
(a)、(b)は各々、本発明を適用したアクチュエータを搭載した塗布装置の構成を模式的に示す説明図、および製氷装置の構成を模式的に示す説明図である。 本発明を適用したアクチュエータの外観図である。 本発明の実施の形態1に係るアクチュエータの縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係るアクチュエータ内に構成した第1組目の駆動機構の構成を示す横断面図である。 本発明の実施の形態1に係るアクチュエータ内に構成した第2組目の駆動機構の構成を示す横断面図である。 本発明の実施の形態1に係るアクチュエータに構成した第1伝達機構の要部の説明図である。 本発明の実施の形態2に係るアクチュエータに構成した第1伝達機構の要部の説明図である。 本発明の実施の形態3に係るアクチュエータに構成した第1伝達機構の要部の説明図である。 本発明の実施の形態4に係るアクチュエータに構成した第1伝達機構の要部の説明図である。
符号の説明
7 第1被駆動部材
7a 第1組目の第1被駆動部材
7b 第2組目の第1被駆動部材
8 第2被駆動部材
8a 第1組目の第2被駆動部材
8b 第2組目の第2被駆動部材
10 アクチュエータ
20 第1出力部材
20a 第1組目の第1出力部材
20b 第2組目の第1出力部材
30 第2出力部材
30a 第1組目の第2出力部材
30b 第2組目の第2出力部材
40 ステッピングモータ
50 共通伝達機構
60 第1出力部材用伝達機構
70 第2出力部材用伝達機構
75 反転機構
80a 第1伝達機構
80b 第2伝達機構

Claims (2)

  1. 第1出力部材と、
    第2出力部材と、
    駆動源から出力された回転を第1出力部材および第2出力部材に伝達する伝達機構と、
    を有するアクチュエータであって、
    前記駆動源は、前記第1出力部材および前記第2出力部材に対して共通のモータであり、
    前記伝達機構は、前記第1出力部材および前記第2出力部材に対して共通の共通伝達機構と、該共通伝達機構から出力される駆動力を前記第1出力部材に伝達する第1出力部材用伝達機構と、前記共通伝達機構から出力される駆動力を前記第1出力部材用伝達機構から独立して前記第2出力部材に伝達する第2出力部材用伝達機構と、該第2出力部材用伝達機構において前記第1出力部材が一方方向に回転している期間中に、前記第2出力部材を一方方向および他方方向に往復移動させる反転機構と、を備えていることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記第1出力部材および前記第2出力部材を各々2組備え、
    前記モータは、前記2組の第1出力部材、および前記2組の第2出力部材に対して共通の駆動源であり、
    前記伝達機構として、前記駆動源から出力された回転を一方の組の前記第1出力部材および前記第2出力部材に伝達する第1伝達機構と、前記駆動源から出力された回転を他方の組の前記第1出力部材および前記第2出力部材に伝達する第2伝達機構とを備え、
    前記第1伝達機構の前記共通伝達機構、および前記第2伝達機構の前記共通伝達機構は、前記第1伝達機構と前記第2伝達機構との間で共通の歯車を含んでいることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
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